今回はシーバスリーガルの新作、シーバスリーガル18年 ミズナラ カスク フィニッシュを飲みます。

ミズナラ樽仕上げの18年もの版

cr18_miz_シーバスブラザーズ社は2013年10月、12年以上熟成させた原酒をブレンドした後、ミズナラ樽で後熟を行ったウイスキー、「シーバスリーガル ミズナラ12年」を日本限定でリリースしました。

ミズナラは日本、特に北海道に多く生息するナラの木で、ジャパニーズオークとも呼ばれます。
一般的に使われるホワイトオークに比べると、樽に仕上げても液漏れが多く、使用できる部位が限定される欠点があるほか、新樽のまま貯蔵すると、木の香りが強くしみ出す特徴を持っています。

しかし、2回以上繰り返し使うことで、香木を思わせる独特の香りがつくことから、日本のウイスキー(特にサントリーの山崎)が評価を高めるとともに、ウイスキーの樽材としても注目を集めるようになりました。

シーバスブラザーズ社もそのひとつで、ハイボールをきっかけにウイスキーの人気が高まる中で、日本向けとしてミズナラ樽仕上げのウイスキーを出し、現在もラインナップに加えられています。

日本のメーカーが長期熟成原酒の枯渇の危機に瀕している状況で攻勢をかけようとするのか、シーバスブラザーズ社は2020年1月、18年以上熟成させた原酒をミズナラ樽で後熟を行う、「シーバスリーガル18年 ミズナラ カスク フィニッシュ」をリリースしました。

このボトルも日本限定となります。

実はすでに免税店限定として、1L、アルコール度数48度ですでに販売していましたが。

ラベルには「水楢」と漢字表記されたエンブレムが貼り付けられるなど、シーバスブラザーズ社の気合いの入れようを思わせます。

まろやかでお香の如き香りに酔いしれられる

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りはシナモン、リンゴ、バニラ、カラメルが複雑にやってきます。

口に含むと、まずリンゴとバニラの甘い香りが一気に広がります。奥からはライム、シナモンが続きます。

味わいは、アルコールからの辛みは少なく、全体的に甘みが主体で、ほんのりとした酸味も感じられます。

ロックでは、白檀の香りが揮発するようになり、後からライムの爽やかさ、軽くピートからのスモーキーさも広がります。一方でバニラやシナモン、リンゴの甘い香りも健在で、香り全体が強く感じられます。

味わいは、多少の苦みを持つものの、酸味と甘みがバランスよく舌に伝わり、きつさを感じることはありません。

ハイボールにすると、シナモンの後、リンゴの甘い香りが追いかけてきます。その後はバニラの甘い香りが広がります。

味わいは、全体的に甘みが強めで、苦みが消え酸味はフルーツのような柔らかいものになります。
スイスイと飲めてしまうほど飲みやすさが出ます。

ミズナラ樽からのオリエンタルな香りを加えつつ、18年ものならではのまろやかな味わい、豊かな香りが加わり、うっとりした気分で楽しめると思います。

700mL、アルコール度数43度、価格は9000円ほど。
レギュラーの18年よりも3000円以上も割高ですが、それだけのお金を出すだけの価値は十分あると思います。

<個人的評価>

  • 香り AA: シナモン、白檀が先んじる。その後にリンゴ、バニラの甘い香りが続く。ロックでライム、ピートも。
  • 味わい AA: アルコールの辛みは感じない。甘みが強く、酸味が後を追いかける、ビターは控えめ。
  • 総評 A: ミズナラ樽の特徴と18年熟成のボトルとしては文句の無い出来。