taketsuru212020年に入り、ニッカウヰスキーは長期熟成ものとして唯一残されていた、竹鶴ピュアモルトの17年、21年、25年の販売を終了することを発表しました。
これにより、ニッカのラインナップから年数表記のあるボトルが姿を消すこととなりました。

1980年代前半をピークに、ウイスキーの消費は減少し始め、2008年頃にはピーク時の1/3にまでになっていました。
2009年から始まったハイボールブームをきっかけにウイスキーの消費は増えていき、2014年放送のNHK、朝の連続テレビ小説「マッサン」の放送によってウイスキーの消費が加速していきました。

一方でニッカは2001年のシングルカスク余市10年で、ウイスキーマガジン主催のコンテストで優勝、世界一の称号を手にして以降、ニッカをはじめとした日本のウイスキーが世界的なコンテストで賞を獲得するようになり、海外でも人気が出ています。
近年では長期熟成の希少なボトルに百万単位以上のオークションの落札価格がつくことも珍しくありません。

国内外での販売数が増える中で、元々需要の少なさを見て供給量を減少していたことで、長期熟成の原酒が少なく、すぐさま枯渇の危機に瀕したニッカは、2015年に竹鶴以外の年数表記もののボトルの販売を終了、長期熟成原酒を竹鶴のみに絞ってきました。

それにもかかわらず、わずか4年ほどで竹鶴も断念するほど、国内外の消費ニーズが非常に高いことを裏付ける結果になりました。

しかしニッカは、海外で評価を得るようになってから、これをビジネスチャンスとみて、海外中心の輸出主導を目的に、ウイスキーの増産に踏み切って長期熟成原酒を早く確保する戦略がとれたのではないかと思います。
ところが実際に増産に踏み切ったのは2018年から、マッサンの時期ですら増産を決めていませんでした。
それらが長期熟成して17年ものになるにしても、2035年まで待たないといけません。

正直、ニッカは商機を逸し、経営危機に陥ってもおかしくないと思います。

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