前の記事でも書いたように、このブログは今年5月で10年を迎えました。
ということで、自分へのご褒美に、後生大事にとっておいたアレを飲みます。
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はい、響21年です。もうわずかしかないです。

実際に購入したのは2018年の2月でした。
すでにこの当時からプレミアがついていて、当時の定価は2万円近く、実際に購入したときは4万円弱でした。

現在の価格は、というと下記のようになります。

さらに倍、とまではいきませんが、それでも7万円台です。
なお、定価も引き上げられて32,000円になっているので、倍近いプレミアがついていることになります。
よほどの臨時収入が入ってこない限りは手を出すことはない値段でしょう。
とはいえ、昨年の夏頃は10万円ほどにまで上がったことを考えると、大分落ち着きつつあるのかなとも思えます。

5年ほど経過して経年劣化も気になりますが、一通り飲んでみます。

テイスティング

グラスからの香り、液色

グラスからは梅、プラム、マンゴー、レーズンといった濃厚な香りが鼻を通っていきます。
液色は濃いめの琥珀色です。

ストレート

レーズン、白檀、シナモン、リンゴ、プラム、マンゴーと、グラスからは感じられなかった香りがこれでもかと広がります。

味わいは、アルコールからの辛みがそれなりにあるものの、酸味がかなり強く感じられます。ほろ苦さも奥から得られます。

ロック

梅、白檀、リンゴ、レーズン、マンゴーの香りが広がるようになり、グラスから香っていたものも表に出るようになります。

味わいは、酸味が先にやってくるものの、すぐに甘さが広がっていき、ほろ苦さを伴いつつも旨味へと変化していきます。
ストレートで感じられたアルコール由来の辛みは完全に消えます。

ハイボール

ロック同様に梅の香りが先にやってきて、リンゴ、レーズン、マンゴー、白檀、バニラと続きます。
味わいは甘みが前に出るようになり、酸味がほのかになるほど落ち着きます。

響はやはり別格だった

山崎、白州、知多の21年以上熟成した様々な原酒をブレンドを行い、とてもゴージャスなシンフォニーを奏でるような華やかな香りと、加水によって酸味、甘さが穏やかに広がる味わいがあり、飲んでいてウットリしてしまうほどのおいしさがあります。

5年の経年劣化は感じられず、むしろ5年前よりもスパイシーさが抑えられた印象があります。

購入となると極めて困難なボトルですが、バーなどで一度は飲んでおいたほうがいいです。

<個人的評価>

  • 香り AAA: 梅、マンゴー、プラム、白檀、レーズン、リンゴ、バニラと、濃厚で芳しい香りが広がる。
  • 味わい A: ストレートではアルコールの辛みが出るが、加水で消え、酸味と甘みが強く広がる。
  • 総評 AA: それなりの癖があるものの、まったりできるほどの香りと味を堪能できる。