RERAのウイスキーブログ

40代のロスジェネおっさんが、世界各地のウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

カテゴリ:ウイスキー > モルトウイスキー

singleton12_今回はハイランドモルト、ザ・シングルトン・グレンオード12年を飲みます。

ザ・シングルトン・グレンオードは、グレンオード蒸溜所で製造されています。
グレンオードは、ハイランド地方の都市、インヴァネスから西に10kmほどの場所にあり、1838年に設立されました。
周辺地域は大麦の生産地でもあり、蒸溜所の近くにはディアジオ社の精麦工場も存在します。
この蒸溜所の原酒は、デュワーズのキーモルトとしても使われています。

まず、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は濃いめのアンバー、香りはラムレーズンが目立ちます。

口に含むと、やはりラムレーズンの香りが先に訪れ、次にナシ、樽のウッディさが追いかけます。
味わいは、酸味が前にあり、後味に甘みが得られます。

ロックにすると、レモンのような爽やかな香りが揮発します。加水が進むと、さらに白檀のような香りやピートも加わり、表情が豊かになります。
味わいも、柑橘系の苦みを伴った酸味へと変化し、後味の甘みはかなり後退します。

最後にハイボールにすると、ラムレーズンの甘い香り、レモンの爽やかさがほんのり感じられます。
味わいも酸味がしっかりしていて、全体的にさっぱりした印象です。

スモーキーな印象は少なめですが、それでもシングルモルトながらもウイスキーの魅力的な香りを多く内包し、癖も出すぎずに仕上がったボトルに思えます。
特にロックやトゥワイスアップでは、とても香りが揮発して、豊かな香りと味わいを堪能できるかと思います。

700mL、アルコール度数40度、価格は3000円ほど。12年もののシングルモルトと見ても比較的手に入りやすいです。

<個人的評価>

  • 香り AA: ストレートではラムレーズンとナシ。加水で白檀、ピート、レモンが開く。
  • 味わい B: 酸味が支配する。加水で多少ビター。後味に甘みも見える。
  • 総評 AA: 表情豊かだが癖は少なく、初心者でも楽しめる。



roze_今回は、フランス産のウイスキー、ロゼリュールを飲んでみます。

フランスには20を超えるウイスキーを製造する蒸溜所がありますが、その多くがフランスで古くから作られているブランデーの製造も兼ねています。
一方でフランスでの消費も比較的多く、ジャパニーズウイスキーも人気を得ています。

ロゼリュールは、フランスのロレーヌ地方北部にある村の名前で、そこに設立しているグラレット・ドゥピック蒸溜所で作られるシングルモルトのブランドになっています。

グラレット・ドゥピック蒸溜所は、元々プラムのブランデー、ミラベルを製造していましたが、2002年にウイスキーの製造を開始しました。

ロゼリュールのブランドで発売されているボトルは三種類あり、スモークドのほかに、オリジナル、ピーテッドがあります。

スモークドは、20ppmのピートを使ってモルティングされた麦芽を使用し、蒸留後に、フィノ、オロロソ、ペドロヒメネスの3種類のシェリー酒の樽にそれぞれ熟成、計6~7年の熟成を行った原酒を使用しています。

ではストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少し濃いめのアンバー、香りはレーズンがしっかり鼻に届きます。

口に含むと、アルコールの刺激は少なく、すぐさまレーズン、ゴム、バニラ、カカオと続きます。
味わいは酸味がメインで、後からビターが追いかけます。後味には甘さも存在します。

ロックにすると、レーズンにラムの香りが加わり、甘い雰囲気が強まります。また、レモンの爽やかさも加わってきます。
味わいは、ビターが控えめになり、酸味がより前面に押し出されます。また、香りに釣られるように甘みを感じやすくなってきます。

最後にハイボールにすると、やはりレーズンの香りは強くしっかり広がります。その後にはシナモンのようなスパイシーな香りが続いてきます。
味わいは一転してビターが目立ち始め、甘さは消えた印象です。

ピーティなモルトを使っている割にはスモーキーさは殆どなく、むしろシェリー樽によるレーズンの香りがしっかりした印象があります。
ただ、ザ・マッカランほどの濃厚さ、香りの強さはなく、比較的すっきりした印象があります。

約6,7年と熟成期間は短いものの、スコッチやジャパニーズと比べても遜色のない出来であることは確かで、将来的にフレンチウイスキーが代表的なウイスキーの一つに数えられる可能性も十分あるでしょう。

700mL、アルコール度数46度、価格は5000円ほどです。そうした仕様を見ると、アルコールの刺激を感じられないのはちょっとした驚きです。

<個人的評価>

  • 香り B: レーズンがしっかり。ストレートではバニラ、カカオ、加水されてレモン、シナモンが現れる。ピーティなモルトと言えるほどのスモーキーさはない。
  • 味わい C: ビター、酸味が支配する。香りほど甘さは感じられない。
  • 総評 B: さほど長くない熟成期間ながら、アルコールが丸められている。将来が興味深いボトル。



speymalt2004_今回は、ボトラーの一つ。ゴードン&マクファイルがリリースした、スペイモルト・フロム・マッカランの2004年を飲みます。

ゴードン&マクファイル社は、1895年に創業した老舗のボトラーです。
多くの蒸溜所と提携を結んでいる同社ですが、特徴的なのは、ただ樽買いをするのではなく、自社のボトル向けに塾生用の樽を用意して、蒸溜所に熟成を依頼するという方法を採っていることです。

また、閉鎖や休業となった蒸溜所からも樽買いをして、コニサーズチョイスとして販売を行っています。

そんな同社がリリースするボトルの一つが、スペイモルト・フロム・マッカランです。
毎年独自の樽で9年ほどの熟成を行った原酒をボトリングして販売しています。
使用している樽は、ファーストフィルとリフィルされたシェリー樽です。

まずはストレートから飲みます。
グラスに注ぐと、液色は淡い黄金色、香りはラムレーズンを感じ取れます。

口に含むと、若い白ブドウを感じ取った後、ナシ、青リンゴの爽やかさがやってきます。
味わいは酸味がメインで、後味に甘さを感じます。

ロックにすると、ラムレーズンの香りが揮発して口の中に一気に広がります。その後にライム、青リンゴの爽やかさが後を追います。
味わいは酸味をある程度持ちつつも、フルーツの甘さがしっかり訪れます。

最後にハイボールにすると、白ブドウのほのかな香りが口に広がります。
味わいも甘みが前に出る印象で、かなり飲みやすくなります。

蒸溜所オフィシャルのシェリーオーク12年よりも香りは淡いですが、むしろ爽やかな香りが押し出され、フレッシュな印象を感じます。
特にハイボールでも爽やかで甘く、飲みやすくなるので、ウイスキーに慣れていない人でもとっつきやすく思います。

700mL、アルコール度数43度、価格は8000円ほどです。
ボトラーが出すシングルモルトは1万円以上することも珍しくはないですが、これは比較的お得です。

なお、スペイモルト・フロム・マッカランはその年ごとにリリースされていた、今回のような9年熟成のものだと、年が新しいごとに手に入りやすくなります。
ただ、年ごとに同じ香り、味わいが堪能できるとは限らないので、注意が必要です。

個人的評価

  • 香り B: オフィシャルの12年に比べてあっさり。代わりにフレッシュフルーツも漂う。
  • 味わい A: オフィシャルよりも甘さが前に出てきて飲みやすさが増している。
  • 総評 A: 値段は張るものの、万人受けしやすい原酒となっている。
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スペイモルト フロム マッカラン [2005] 43度 700ml
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scapa_今回は島嶼系モルトから、スキャパを飲んでみます。

スキャパは、ノース語で舟(ボート)という意味を持ちます。
スキャパ蒸溜所はオークニー諸島の南側、スキャパ海峡に面した所に、1885年設立されました。
同じくオークニー諸島にあるハイランドパーク蒸溜所は、そこからわずか1kmに満たない場所にあります。

スキャパの特徴としては、島嶼系としては珍しいノンピートモルトを使うほか、世界で唯一と言われる、ローモンド・スチルという、直線的な形状の蒸溜釜で最初の蒸溜を行う点にあります。

今回飲むスキレンでは、ファーストフィルのバーボン樽のみを使い、潮風にさらされる貯蔵庫で熟成されます。

では、いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な黄金色、香りはメロンとなしがしっかり訪れます。

口に含むと、リンゴの香りが口に広がり、あとからバニラ、レモンと続きます。
味わいは、アルコールからの辛さは少なく、酸味の後に甘さを感じ取れます。

ロックにすると、メロンのエステリーな香りが先に広がり、青リンゴ、ライムが漂った後、バニラ、生クリームが後に続きます。
味わいは、柑橘系の酸味、ビターが前に出てきます。後味としてクリームのような甘さが残ります。

最後にハイボールにすると、青リンゴの香りしっかりやってきます。
味わいは、甘みがほのかな印象です。

近所のハイランドパークが、ピートがしっかりきいたヘビーな印象とは裏腹に、甘い香りと味わいが特徴的です。

700mL、アルコール度数40度で、価格は6000円ほど。
ノンエイジとしてはかなり値が張りますが、アルコールを感じさせないまろやかな熟成感を十分楽しめます。

<個人的評価>

  • 香り B: 青リンゴ、メロン、ナシ、レモン、ライムの爽やかで甘い香りが主体。後からバニラ。
  • 味わい A: ストレートでもまろやかで、酸味、甘さが占める。
  • 総評 A: 軽くて飲みやすい。初心者でもとっつきやすい。

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スキャパ スキレン 700ml 40度 ウィスキー kawahc
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bm_white_sands_今回は、アイラモルトから、ボウモア17年 ホワイトサンズを飲みます。

ホワイトサンズとは、アイラ島の南部にあるラガン湾に沿って南北に長く延びる砂浜のことです。
比較的冷涼なアイラ島ながら、砂浜付近の海は南国のようなエメラルドグリーンに染まるのが特徴となっています。

このボトルでは、ボウモア蒸溜所の第一貯蔵庫で熟成させたバーボン樽原酒をメインとしています。

ではストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りはアイラモルトならではの磯臭さとパイナップルを穏やかに感じます。

口に含むと、まずライム、パインの爽やかな香り~始まり、続いて海藻のヨードと灰の香りが穏やかに口に広がります。最後にバニラがほのかに漂います。
味わいは、アルコール由来の辛さは少なく、全体的に酸味がしっかり感じ取れます。

次にロックにすると、マンゴーの甘い香りが先にやってきます。スモーキーな香りにヨードの感覚は少なく、純粋に燻製の煙を感じさせ、後にはバニラが締めます。
加水が進むと、内からパインの香りも現れてきます。

味わいは苦みが前に来ますが、とがらず穏やかです。後味に甘みを得られます。

最後にハイボールにすると、磯の香りが先に来た後、マンゴー、パインの香りが続き、最後にバニラの甘い香りが締めます。
味わいは少々甘みが前に来た印象で、比較的飲みやすいです。

17年熟成だけあって、アルコールの刺激はかなり丸められていて、バーボン樽原酒による爽やかで南国のフルーツを想起させる辺りは、ホワイトサンズのエメラルドグリーンの海を連想させたと言えるものです。

700mL、アルコール度数43度、価格は8,000円ほど。
17年もののシングルモルトとしては比較的安価な位置づけです。

<個人的評価>

  • 香り A: アイラモルトらしい磯の香りがあるが穏やか。マンゴー、パインとトロピカルな印象。
  • 味わい A: ストレートでもアルコールの辛さは少ない。酸味、ビターも柔らかい。
  • 総評 A: レギュラーボトルとは性質が大きく異なるが、穏やかで飲みやすい。


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gotenba_pure_今回はキリンの富士御殿場蒸溜所 ピュアモルトウイスキーを飲んでみます。

この富士御殿場蒸溜所 ピュアモルトウイスキーは、御殿場蒸溜所とキリンの通販サイト、DRINX限定で販売されています。

使用している原酒のメインとなるのは、本来はグレーン原酒を蒸溜するのに使われる「ケトル」と呼ばれる蒸留器を使ったモルト原酒を使っている所です。

あれ?ニッカでこれに該当するのは「カフェモルト」だと思いますが、これはニッカではグレーン原酒としていたはずです。

どうもこの部分の定義が、ニッカとキリンで食い違っているようですが、この点ははっきりしてほしいですね。

このモルト原酒をベースに、複数の原酒をヴァッティングして作ったと言うことです。
ピュアモルトと標榜すると言うことは、御殿場以外の原酒を使っているかもしれません。
その点では、キリンシーグラム時代からスコッチモルトなどをブレンドしたボトルを出しているので、まだコネクションが残っているかもしれません。

当初は600mLのボトルで売られていましたが、現在は500mLにサイズダウンして売られています。

ではストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々赤みがかった琥珀色、香りはメロンのようなエステリーさがあります。

口に含むと、アルコールの刺激がすぐに訪れ、直後に青リンゴとライム、後からバニラ、ウッディさが付いてきます。

味わいはアルコール由来の辛さがメインで、多少のビター、酸味があります。

ロックにすると、ナシとオレンジピールを先に感じられ、後はレーズン、リンゴ、ナッツ、樽の香りがしっかり鼻を通っていきます。残り香として、バナナとピートを得られます。

味わいは苦みまず訪れますが酸味が伴っていて、加水が進むと奥から甘みをほのかに感じられます。

最後にハイボールにすると、リンゴにメロンが加わったようなフルーティさが香りとして訪れ、後にバナナが加わってきます。
味わいは、苦みがメインに来ますが、その後に酸味も感じ取れます。しかし、ある程度飲んでからの後味は甘さがしっかり伝わってきます。

ここ最近のキリンは、限定ボトルなどで攻めてきている印象です。3年くらい前に、ウイスキーのブームに乗れていないと思っていた時期とは大きく進んでいます。

富士御殿場蒸溜所 ピュアモルトウイスキーは、全体的に苦みが表にある印象ですが、香りが豊かで、これまでのキリンのラインナップとはかなり異なった印象です。

500mL、アルコール度数40度、価格は2980円です。

<個人的評価>

  • 香り A: 青リンゴ、ライム、ナシ、メロンが先に訪れる。後からバニラ、バナナ、ウッディ、ピート。
  • 味わい B: ストレートではアルコールの刺激が強く、加水すると苦みが増す。その後は酸味が柔らかく伝わり、後味は甘い。
  • 総評 B: 多少の癖はあるが、フルーティで楽しめる。
DRINXサイトはこちら


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キリン 富士山麓 ブレンデッド18年 2016  700ml
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komagatake_tanpopo_今回は、マルスウイスキーから、シングルモルト駒ヶ岳 ネイチャーオブ信州 ~信濃蒲公英~を飲んでみます。

シングルモルト駒ヶ岳は、マルスウイスキーの中でも信州マルス蒸溜所のモルトのみを使った上級ブランドに位置しています。
基本的に本数限定で、それぞれに様々な試みが行われていて、ウイスキーファンの楽しみになっていると言えます。

2015年から、ネイチャーオブ信州というシリーズがスタート、最初は竜胆、翌年は小彼岸桜をリリースしました。いずれも2011年に再稼働して以降に蒸溜された3年熟成の原酒と、1985~1992年までに蒸溜された長期熟成原酒をヴァッティングしています。

そして2017年に、第三弾となる信濃蒲公英をリリース。
こちらも、2014年に蒸溜され、バーボン樽、アメリカンオークの新樽で熟成されたモルト原酒を主体に、20年以上熟成されたシェリー樽原酒を加えています。

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少し濃い琥珀色、香りはブドウ、接着剤の香りが強く鼻をくすぐります。

口に含むと、赤ワインのような独特のアルコール臭の後、ナシ、ブドウ、リンゴ、カラメル、樽香が口の中にしっかり広がります。
味わいは酸味が少々強めですが、後から果物のような甘みもあって、52度のアルコールを感じさせません。

ロックにすると、エステリーさが一気に現れ、マスカットやバニラ、樽が持つ木の香りも目立ってきます。後味にレーズンをはじめとするドライフルーツのような濃厚な香りが訪れ、加水されるとこちらが主体になっていきます。
味わいは、多少ビターがでるものの、ほどよく酸味、甘さとのバランスがとれている印象です。

最後にハイボールにすると、ナシ、レーズン、ウッディさが香ってきます。
味わいは、多少フルーツを思わせる酸味がある印象です。

全体的に見ても、長期熟成されたシェリー樽原酒が強く印象づけられていて、高い度数にもかかわらず、アルコールの刺激をあまり感じずにまろやかで飲みやすくなっています。

ロックにしても加水しても、その香りが失われることが少なく、十二分に楽しめる印象で、サントリーやニッカとも十分対抗できるほどのできばえです。

700mL、アルコール度数52度、価格は9000円ほどです。
ただし、11000本限定のため、購入の際は在庫に気をつけましょう。

本坊酒造においては、2016年に鹿児島県で津貫蒸溜所が建設され、サントリー、ニッカ同様に2つの蒸溜所で幅広い原酒を造れるインフラを手に入れました。
これらを使った本格的なブレンデッドは2020年代のお楽しみになりますが、今後も期待できるメーカーであることに間違いはありません。

<個人的評価>
  • 香り AA: 20年以上熟成されたシェリー樽原酒からのレーズンの香りが主体。ナシ、リンゴ、カラメル、接着剤、バニラ、そして樽の香りが訪れる。
  • 味わい AA: 52度を感じさせないほどまろやか。酸味がメインで、甘さが後押しする印象。
  • 総評 AA: マルスウイスキーの本気を堪能できるボトル。




glen_moray12_今回はスペイサイドモルト、グレンマレイの12年を飲んでみます。

グレンマレイは、エルギン市の郊外にある蒸溜所で、ロジー川のほとりにあります。
スペイサイドモルトといわれますが、厳密にはロジー川はスペイ川の支流ではなかったりします。
そこから南に行くと、ベンリアック、ロングモーン、グレンエルギンといった蒸溜所があります。

1897年に建てられたこの蒸溜所のある場所は、元々は処刑場だった所で、解体された後にビール工場が建てられていました。

今回飲む12年ものでは、仕上げとして白ワイン樽で後熟を行う特徴を持っています。

まずはストレートから。
グラスに注ぐと、液色は少々緑がかったゴールド、香りはライムとリンゴが漂います。

口に含むと、先にリンゴの甘い香りが口に広がり、後からモルト、バニラ、ライムが続きます。
味わいは、アルコールの辛さは控えめで、ほどよい酸味と甘さが広がります。

ロックにすると、ライムの香りが立つようになり、リンゴと絡み合ってきます。
味わいは柑橘系のビターが現れ、酸味へとつながっていきます。

最後にハイボールにすると、ライムはなりを潜め、リンゴの甘い香りが表に出てきます。
味わいは、多少の苦みはあるものの、後は甘さが主体で、とても飲みやすいハイボールになります。

スペイサイドモルトは、全般的にピートの香りの少ないフレッシュフルーツの香りが主体となることが多いですが、グレンマレイについてはさらにあっさりした印象が強く、甘みも比較的目立ちます。

ウイスキーを飲み慣れてない人でも、ハイボールであれば甘くて飲みやすいと思います。

700mL、アルコール度数40度、価格は3500円ほど。

<個人的評価>

  • 香り B: リンゴ、ライムが主体。ストレートではモルト、バニラの香りも。
  • 味わい B: 酸味をメインに甘さ、ビターが続く。加水するほど甘みが増す。
  • 総評 B: 癖のあるウイスキーが苦手な人ほどおすすめ。

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グレンマレイ 12年 700ml[長S] ウイスキー ウィスキー
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zen_今回はジャパニーズウイスキーの古酒、サントリーの和イスキー 膳を飲みます。

和イスキー 膳は、1998年に発売され、2010年で終了しました。

すでに和食に合うウイスキーとして白角がでていましたが、膳ではさらに推し進めて「淡麗旨口」を標榜、一部に杉樽で熟成させたモルト原酒を使用し、竹炭を使って濾過をすることで杉材の癖を抑える工夫を凝らして作られました。

ノンエイジのブレンデッドモルトでありながらも、当時の定価は1200円と破格で売られ、和食店でも置かれるほど人気を誇りました。
それに拍車をかけたのが、真田広之が主演するユーモラスなCMでした。


しかし、角ハイボール人気に火が付くと、膳に使う原酒も不足する事態となり、2010年をもって生産終了しました。
ある程度潤沢な状況になった現在でも、復活は成し遂げられていません。

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々薄い琥珀色、香りはリンゴが比較的強めに感じられます。

口に含むと、アルコールの刺激の後で、モルト、バニラが先に訪れ、リンゴ、ミカンが後を追いかけます。
味わいはアルコールからの辛さがしっかり来るものの、後から酸味がほのかに訪れます。

ロックにすると、メロンのようなエステリーさが一気に現れ、モルトやウッディが続いていきます。
味わいは軽い酸味の後に甘さが付いてきて、なかなかに飲みやすく感じられます。

最後にハイボールにすると、ほんのりウッディとモルトが香る程度で、とてもあっさりしています。
味わいは少々のビターと甘さがあります。水割りだと甘みの方が強く感じられるでしょう。

CMを見ると、ロックで飲むことを主体に作られた印象がありますが、確かに日本酒に近いフルーティさがあり、和食と一緒に飲むことを主眼に苦心したことをうかがい知れます。
しかし水割りでもすっきりとしながらもほんのりとした甘みがあり、お酒があまり強くない人ならこちらでもいいかもしれません。

生産終了して久しいですが、ネットではまだ在庫を残している所もあるので、かつて愛飲していた方、これから飲んでみたい方も、探してみるといいでしょう。

仮に復活するにしても、2000円台になることは仕方ないですが、それでも相応の価値を得ることは可能でしょう。

<個人的評価>
  • 香り B: ストレートでモルト、ウッディ、バニラが目立つ。加水でメロン、奥からリンゴ。
  • 味わい C: ストレートではアルコールの辛さが目立つが、ロック、加水では甘さが引き立つ。
  • 総評 B: 白角以上に和食と合わせることを計算して作られたボトル。
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【古酒】サントリー 膳 プラキャップ 40度 640ml【ウイスキー】
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kunshu_今回は、国内ボトラー系のシングルモルト、燻酒を飲んでみます。

燻酒は、東京にあるスコッチモルト販売が手がけるオリジナルのボトルです。
同社は1980年代からシングルモルトやボトラーズものの輸入販売を手がけており、自社でもディスティラリー・コレクションというオリジナルボトルも販売しています。

燻酒はシングルモルトと標榜していますが、どこの蒸溜所か、熟成年数はどれほどかは公表していません。
コンセプトとしては、日本で普及が進むハイボールに合うウイスキーとして、敢えて癖の強いアイラモルトをチョイス、アルコール度数50度と高めにして、ハイボールでも香りが消えないものを目指したそうです。

ですが、いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は非常に薄いホワイトゴールド、香りはアイラモルトならではの正露丸のようなピートとレモンの香り、そしてアルコールの刺激が鼻を突きます。

口に含むと、アルコールの刺激の後、正露丸とレモンの香りが口に広がります。しばらく経つと、クリームやウッディさが広がります。
味わいは酸味が強く、続いてビター、アルコール由来の辛さが追いかけます。

ロックにすると、レモンの爽やかさがとても強くなり、反面スモーキーさが抑えられた印象に変わります。
味わいも酸味がひときわ強くなります。

最後におすすめされたハイボールにすると、ヨードの香りが先に現れ、正露丸の香りもそこそこ。奥からレモンの爽やかさが付いてきます。
味わいは酸味が比較的強めで、癖があるけどさっぱりしたハイボールになります。

察するに、アードベッグの若い原酒を主体にしていると思われますが、独特のスモーキーさを感じつつもさっぱり飲めるハイボールに仕上がる点はさすがだと思います。

飲んでいくうちに、ナチュラルチーズ(ブルーチーズ、ウォッシュ系)や燻製など、香りや味の濃いものをつまみにいただきたくなります。逆にあっさりしたものだと酒の香りに潰されます。

ストレートではアルコールの刺激が強くて飲みにくいですが、ロックでは抑えられ、これまたとても爽やかな印象です。

700mL、アルコール度数50度、価格は6000円ほど。
ノンエイジのシングルモルトとしてはかなり値が張りますが、アイラモルトの癖を残しつつ爽やかに仕上げているこのボトルは飲む価値が十分あるでしょう。

<個人的評価>

  • 香り B: アイラモルトならではの正露丸、ヨードを感じるピートと、レモンの爽やかさがメイン。
  • 味わい B: 全体的に酸味が強い。後からビターが追いかける。
  • 総評 B: 癖があるものの、ハイボールですっきり飲める希有なボトル。

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燻酒 アイラ シングルモルト 50° 700ml(77-9)
価格:5400円(税込、送料別) (2017/10/25時点)



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