RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

カテゴリ:ウイスキー > モルトウイスキー

musashi今回は、東亜酒造のゴールデンホース武蔵を飲んでみます。

以前は、同社の武州を飲みましたが、武蔵はモルト原酒のみとなっていて、いずれもスコットランドから輸入したもの、熟成年数もまちまちとなっています。年数として言えばノンエイジとなります。

早速、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は武州同様に淡いシャンパンゴールド、香りはピートが主体になっています。

口に含むと、アルコールからの刺激が先に来ますが、あとからナシ、青リンゴ、ミカン、バニラ、カラメルと続きます。
味わいはアルコールからの辛さを感じますが、ノンエイジとしてはそれほど強くはありません。その後は酸味、甘さを得てきます。

ロックにすると、ピートからのスモーキーさが立ち上がりますが、比較的軽い印象です。 その後はライム、バニラが追いかけます。加水が進むとヨードっぽさも得られます。
味わいは 酸味が先に訪れ、その後は旨味が追いかけていきます。

最後にハイボールにすると、ピートの香りが先に立ち、あとから青リンゴ、ライム、カラメルと続きます。
味わいは酸味がメインで、後味として甘さも感じ取れます。

武州同様、従来の羽生で作られたモルトを使っているわけではないので、これをジャパニーズと言うには厳しいですが、ボトラーによるブレンデッドモルトと考えると、ローランド、ハイランド、スペイサイド、アイラをうまくバランスを考えてブレンドしているボトルだと言えます。

ストレートでも若さ故の強いアルコールの刺激は少なく、ノンエイジとは思えないほど豊かな香り、飲み方による表情の変化がしっかりしています。
それでありながら、初心者を敬遠させるほどの癖は少なく、取っつきやすいようにも思えます。
そう見ていくと、ブレンダーとしての東亜酒造の実力は侮れません。

700mL、アルコール度数43度で、価格は5000円。割高なのが玉に瑕ですが、ボトラーのブレンデッドモルトと考えれば高いとは言えないでしょう。

<個人的評価>

  • 香り B: ナシ、青リンゴ、ミカン、バニラ、カラメル。加水でピートが開く。
  • 味わい B: ストレートでのアルコールからの辛さは少なめ。あとは酸味、最後に甘味。
  • 総評 B: ノンエイジながら、ブレンデッドモルトとして取っつきやすく表情豊か。

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明けましておめでとうございます。今年もウイスキーブログをよろしくお願いします。

hakushu122017年の1回目は、サントリーのシングルモルト白州12年です。
3年前にも飲みましたが、その際はミニチュアボトルで満足に飲みきれなかったため、今回はフルボトルを購入し、改めてストレート、ロック、ハイボールで飲んでみます。

白州は、山梨県北杜市にある白州蒸溜所のモルトだけで作られたウイスキーです。

南アルプスの甲斐駒ヶ岳の麓にあり、周辺は森林地帯となっていて、そこから採れる水は南アルプスの天然水としても売られています。

白州蒸溜所は、周辺の森林の伐採を最小限に抑え、施設自体も森に囲まれるように建設されました。

そこで熟成されるモルトは、そうした森の香りを吸収したような爽やかさを伴います。

まずはストレートから。
グラスに注ぐと、液色は少し緑がかった琥珀色、香りはメロン、すだち、ラムレーズンと続きます。

口に含むと、メロン、青リンゴ、マスカットの香りが先に訪れ、奥からピート、カラメルが続いてきます。
味わいは、アルコール由来の辛さがありますが、その後は酸味が主体で、続いてビター、最後に甘さが訪れます。 

ロックにすると、ピートとともにメロンなどのエステリーさが立ち上がり、その後はライム、ブドウ、青リンゴ、ナシと続きます。
味わいに於いては酸味よりもビターが強めになり、最後にほんのりと甘さを感じます。

最後にハイボールにすると、程よいピートとライム、メロン、 ナシの香りがしっかり感じ取れます。
味わいは酸味と甘さがほのかに伝わります。
ノンエイジではあっさりした爽やかさが主体でしたが、12年になると深みが増えた印象です。

一見するとスペイサイドモルトのように思えますが、軽くスモーキーなピートやメロンの香りと言ったスペイサイドモルトにはない癖、側面があり、独特の深みを持っています。
ハイボールや水割りにしても腰砕けはせず、十分に白州の香りを堪能できます。 

サントリーの主流となるのは山崎のモルトで、白州は脇役のイメージが強いですが、白角、リザーブなど、白州モルトを生かした爽やかなボトルもあり、サントリーのウイスキーに広がりを与えていることに注目すべきだと思います。

700mL、アルコール度数43度、価格は8000円ほどです。ただし最近ではプレミアが付いて1万円近くなっている場合があるので気をつけましょう。

<個人的評価>

  • 香り AA: ストレートではメロン、青リンゴやマスカットがメイン、加水されるとピート、柑橘系、メロンが立つ。水割りやハイボールでも簡単に消えない。
  • 味わい A: 酸味が主体、後から柑橘系から感じられるようなビターがあり、とてもフルーティ。
  • 総評 AA: 単に爽やかではなく、ピートからの癖、メロンなどの深みがある香りが重なって、とても豊かに感じられる。

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o_bar今回はスペイサイドモルトのボトル、オールドバランテュランを飲みます。

オールドバランテュランとは、スペイサイドの蒸溜所、トミントールがリリースしているボトルで、同蒸溜所が使用している水源の名前 から名付けられています。

ライトなトミントールとは異なり、ヘビーピートモルトを使っていることが特徴となっています。

では実際にストレートから飲んでみます。
 グラスに注ぐと、液色は中庸なアンバー、香りは燻製のようなスモーキーさが漂います。

口に含むと、すぐにピートからのスモーキーさと潮の香りが一気に広がります。その後はライム、マスカット、ナシ、青リンゴと言った爽やかな香りが追いかけ、奥からバナナ、ゴム、カカオが漂います。 

味わいはアルコールからの辛さが強く、後から酸味、ビターがついてきます。 

ロックにすると、ピートと潮の香りがさらに沸き立ち、 あとからライム、ナシ、青リンゴと続きます。
味わいは、辛さが落ち着き、酸味が強く舌を刺激するようになり、しばらくするとビターが次の波のように訪れます。

最後にハイボールにすると、ピートの香りは抑えられ、ライムのような爽やかさが比較的目立つようになります。
味わいは酸味がそれなりに感じられ、多少の塩気もあります。

スペイサイドでありながらも強いピートからのスモーキーさを堪能できますが、アイラモルトの持つ正露丸のような独特の癖はなく、 多少の潮の香りを持つ感じはタリスカーに近いように思えます。
50度のアルコール度数とノンエイジであるせいか、ストレートではアルコールの刺激が強く感じられ 、かなりガツンと来る印象です。
ピートを堪能したければロック、奥からの深い香りを楽しむならストレートで飲むといいかもしれません。
700mL、価格は5000円ほど。お値段は高いですが、スペイサイドらしくない強いピートを味わうにはおもしろいと思います。
このほかに、10年物もラインナップされています。

<個人的評価>

  • 香り B: 潮の香りを伴う強いピート。後からライム、ナシ、青リンゴ、マスカット。最後にバナナ、ゴム、カカオ。
  • 味わい C: ストレートではアルコールからの辛みが強い。加水すると酸味、ビターがメイン。
  • 総評 C: しっかりしたピートを感じられるスペイサイドのボトルとしておもしろい存在。

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arran10今回は久しぶりのアイランズ系モルトから、アランモルト10年を飲んでみます。

グレートブリテン島本土と、キャンベルタウンのあるキンタイア半島に囲まれたクライド湾の中に、アラン島があります。

アラン島はかつて50近い蒸溜所があったとされてますが、1836年を最後にすべての蒸溜所が閉鎖されてしまいました。 
しかし1995年、シーバスブラザーズにて代表を務めた経験もあるハロルド・カリーの手によって、アラン島北部のロックランザにアラン蒸溜所を建設しました。

蒸溜所自体はそれほど大きくはなく、ポットスチルも小型の物を2基備え、ゆっくり蒸溜するために生産量も多くありません。
ほかの蒸溜所とは異なり、他社への原酒の供給は行っておらず、自社でのシングルモルト、ブレンデッドのボトルを製造、販売しているのに限られています。

では、いつものようにストレートから飲んでいきます。
グラスに注ぐと、液色は薄い琥珀色、香りは紅茶、ほんのりとヨード、ピートを感じ取れます。

口に含むと、アルコールの刺激は少なめで、香りは紅茶、マスカット、バナナ、ハチミツ、バニラ、バターと続きます。
味わいは甘さがメインで、あとからビター、フルーツのようなほんのりとした酸味がついてきます。

ロックにすると、アルコールとピートが揮発したかのように強く刺激し、スモーキーさが目立ってきます。
あとからナシ、グレープフルーツとフルーティさが続き、蜂蜜やバニラと言った甘い香りは鳴りを潜めます。

味わいもビターが真っ先に訪れ、そのあとに酸味が追いかけます。ストレートで感じられた甘さは陰に隠れます。 

しかし加水が進むと、スモーキーさは薄くなり、ストレートで感じ取れた甘い香り、甘味が表れるようになります。

最後にハイボールにすると、マスカット、グレープフルーツが先に現れ、あとからほのかにバニラ、バターが続きます。
味わいは柑橘系の酸味がメインであるものの、奥から甘さを感じ取ることが出来ます。

全体的には甘くて飲みやすさを感じるボトルですが、ロックでは飲み始めで強い癖が出てきます。
癖のあるウイスキーが好きな人ならロックで飲むといいですが、そうでもなければハーフロックにして最初から加水した方が飲みやすくなります。

湾内の穏やかな環境があってか、タリスカー、ハイランドパークなどのほかの島嶼系とは異なり、スペイサイドやハイランドっぽさを持つボトルになっています。

700mL、アルコール度数46度、価格は4300円ほど。
アランモルトとしては、ほかに14年、18年もあります。

<個人的評価>

  • 香り A: 紅茶、マスカット、バナナ、バニラ、最後にバター。加水するとピートが揮発する。
  • 味わい B: 全体的に甘くて飲みやすい。ただしロックの飲み始めは強いビター。
  • 総評 A: 10年物としては高いものの、初心者でも受け入れやすく飲みやすいモルト。

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bowmore_led今回はアイラモルト、ボウモアのレジェンドを飲んでみます。

レジェンドはノンエイジですが、正規輸入を手がけるサントリーでは販売せず、並行輸入品のみとなっています。

噂によれば8年熟成と言われており、12年ものの原酒が不足したときの代替品では無いかとも言われてましたが、現在は蒸溜所公式サイトからもラインナップから外されています。

いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少し濃い琥珀色、香りはアイラモルトらしいヨードを帯びたピートがやってきます。

口に含むと、アルコールからの刺激が強めで、あとから正露丸、ライム、オレンジ、ナシと続きます。
味わいはアルコールからの辛さが強く、奥から酸味、ビターが感じ取れます。

ロックにすると、先ほどの正露丸の香りとともに強いスモーキーさが現れ、あとから柑橘系、最後に生クリームとヨードが引きます。
味わいは酸味が強めとなり、後味として甘さも出てきます。 

加水が進むと、スモーキーさや爽やかさは落ち着き、クリーミーさが表に立つようになります。 
味わいはビターが目立つようになり、甘さと合わさって複雑になります。

最後にハイボールにすると、全体的にヨードがほのかに香ります。
味わいは、昆布のようなうまみと多少の甘味を感じ取れ、炭酸の効いただし汁を飲んでいる錯覚すら感じます。 

12年物に比べると、シェリー樽からの甘く熟成された香りは薄く、むしろラフロイグに近いエッジの効いたボトルになっています。
しかし加水することで、ヨードの香りの奥からうまみを感じ取れるようになり、魚介類の料理と一緒に水割り、ハイボール、ハーフロックの形で供されるといいかもしれません。

700mL、アルコール度数40度で、価格は3300円ほど。
ただ、積極的に選ぶほどではなく、ちょっと足して12年物を選ぶか、爽やかさのあるスモールバッチを選んだ方がいいでしょう。

<個人的評価>

  • 香り C: アイラモルトらしいヨード、正露丸のピートがあるが、レーズンは感じられず。加水でクリーミー。
  • 味わい B: ストレートでは辛いが、 加水で甘さ、うまみが引き立つ。
  • 総評 C: 興味深いところはあるが、ボウモアとして積極的に買うほどではない。


ancnoc12今回は、ハイランドモルト、アンノック12年を飲みます。

アンノックが作られているのは、スペイサイドよりも東にあるノックドゥ蒸溜所です。
スコットランドで最も小さな蒸溜所と言われているノックドゥは、1894年に、ヘイグのキーモルト原酒を造るために生まれました。

3度にわたって操業停止に追い込まれましたが、1988年にインバーハウス系の企業が買収、操業を再開しました。

元々はノックドゥの名前でシングルモルトを出していましたが、ノッカンドゥと名前が紛らわしいため、1993年からはアンノックの名前でリリースしています。

いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少し淡い琥珀色、香りは青リンゴの爽やかな香りが広がります。

口に含むと、やはり青リンゴの香りが先に立ちます。後からハチミツ、バニラ、モルトと広がっていきます。
味わいは酸味がメインで、後から甘さが感じ取れます。最後には少々ビターを感じます。

ロックにすると、ライム、ピートの香りが強く感じられ、爽やかさとスモーキーが絡み合います。
味わいも、スパイシーさが強く出てきて、後から酸味、最後に甘さが追いかけてきます。
しかし加水が進むと、スパイシーさとスモーキーさは薄まって、ストレートで感じられたハチミツ、バニラの甘い香りが表に出てきます。

最後にハイボールにすると、青リンゴの香りが先に立ち、後からライム、モルト、バニラと続きます。
味わいは炭酸の力も加わって酸味が増しますが、後味として甘さが続きます。

全体的には甘くて飲みやすいのですが、ロックにすると飲み始めがスパイシーかつスモーキーなので、ストレートではきついけどあまり加水したくなければ、ハーフロックにしたほうがいいでしょう。
逆に癖のある方が好みであれば、ロックにした状態で一気に飲んでしまうか、ボトルごと冷凍庫に入れてとろとろの状態でストレートまたはちょっと加水する程度でいただくといいかもしれません。

700mL、アルコール度数40度で、お値段は4000円ほど。

<個人的評価>

  • 香り B : ロックだとライム、ピートが強く感じられるが、それ以外は青リンゴ、ハチミツ、バニラと甘い香り。
  • 味わい C : ロックにしてすぐではスパイシーかつスモーキー。それ以外は酸味がメインで後から甘さが付いてくる。
  • 総評 B : ピンポイントなれど2面性を感じられる銘柄。

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aberlour今回はスペイサイドモルト アベラワーを飲んでみます。

アベラワー蒸溜所は、スペイ川の中流のほとりにあり、グレンフィディックのあるダフタウンから北西に6kmほどのところにあります。

1826年にジェームズ・ゴードンとピーター・ウェアによって創設されたものの、閉鎖や再建、20世紀になってからはいくつものメーカーに買収された後、1974年にシーバスブラザーズの傘下になっています。

今回は10年ものを飲みますが、すでに蒸留所の公式サイトでは紹介、販売されておらず、ボトルデザインが改められてダブル・カスク マチュアードで12年ものからの販売になっています。

いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少し濃いアンバー、香りはライム、カラメルが鼻を通ります。

口に含むと、アルコールの刺激は少なめで、まずはライム、レーズン、後からカラメル、バニラと続きます。
味わいは、酸味とビターも感じ取れますが、主体となるのは甘さです。 

次にロックにしてみると、ラム酒の香りが先に立ち上がり、後からライム、レーズン、リンゴと続きます。
味わいは酸味が先に訪れ、後ろからビターが続きます。ストレートに比べると甘さは感じられません。

最後にハイボールにすると、先にレーズンが訪れ、後にカラメル、バニラと甘い香りが続きます。
味わいも、甘さが先に来るようになり、カクテルしか飲めない人でも受け入れられるでしょう。

人によってはマッカランに似た傾向だと思う評価ですが、加水されるとそれが見える感じではありますが、それよりは甘さが強めで、ストレートでも飲みやすい印象です。
一方で、ピートなどによるスモーキーな香りはほとんど感じられず、ウイスキー初心者でも受け入れやすいでしょう。

700mL、アルコール度数43度で、価格は3500円ほど。
これ以外にもダブルカスクマチュアードの12年、16年など、数種類がラインナップされています。

<個人的評価>

  • 香り B : ライム、レーズン、カラメル、バニラ。加水されるとリンゴなど爽やかさが加わる。
  • 味わい A: くどくない程よい甘さがメインで、酸味、ビターが後押ししてくる。
  • 総評 A: ストレートでも飲みやすく、初心者向け。


reki今回はヘリオス酒造のヘリオスウイスキー ピュアモルト 暦(れき)を飲んでみます。

ヘリオス酒造は沖縄県名護市にあるメーカーで、沖縄特産の泡盛のほか、ビール、発泡酒、ラム酒、ハブ酒を製造しています。
実は、ヘリオス酒造ではかつてウイスキーも手がけていていました。 

しばらく前にウイスキーの製造は終わっていましたが、最近になって15年間眠り続けていたモルト原酒2000Lが見つかり、2016年9月にローソンのみ、200本限定で500mLのボトルとして予約が受け付けられ、すぐさま埋まりました。

その後この15年ものの原酒に若いモルト原酒をブレンドしたノンエイジのボトルとして、 ローソンから180mLのボトルとして発売されました。

早速ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りはサクランボのような甘い香りがします。

口に含むと、ゴムの香りが先に届き、その後濃厚なバニラ、サクランボ、バナナと続き、最後にスモーキーさが締めます。
味わいは若い原酒からの辛さがあり、その後は酸味とビターが半々です。

ロックにしてみると、燻したような強いスモーキーさが 口に広がり、あとからバニラ、バナナ、ドライマンゴーと濃厚な甘い香りが続きます。そして最後には栗の香りも鼻を通ります。
味わいは酸味が先に訪れ、あとからビターが付いてくる感じです。

最後にハイボールにすると、スモーキーさは健在で、ゴムの香りのあとにバナナ、バニラとハイボールの割具合にしては強い香りが残ります。最後にはヨードも感じ取れます。
味わいは炭酸とともに酸味が先に来て、甘さが追いかける格好です。

全体的にとても熟成が進んで濃厚でボディも重く、終売してしまった余市10年を彷彿とさせます。
若いモルト原酒を使っているわけですが、それでも15年熟成のモルトが強いキーとなっています。
恐らくは暖かい沖縄の気候によってバーボンのように速く熟成が進んだのではないかと推測されます。 
ハイボールでも十分に香りが堪能できて、高いポテンシャルを見せつけます。

180mL、アルコール度数は40度で、価格は800円ほど。720mL換算にすれば3200円ほどですので、山崎や白州のノンエイジよりも若干安い価格帯になります。 
ただし、15年原酒に限りがあるため、すぐになくなる恐れがあるので気をつけましょう。

眠っていた原酒の潜在能力からすれば、日本や海外で火が付いているウイスキーブーム に乗って事業再開というのもあるかも知れません。同社にはラム酒樽が多く在庫しているので、それを使ったウイスキーというのもおもしろいかも知れませんね。

<個人的評価>

  • 香り AA : 先にゴム、煙が来るので違和感があるが、あとからバニラ、バナナ、ドライマンゴーと濃厚な香りが追ってくる。
  • 味わい A : ストレートでは辛さがあるが、加水することで酸味、ビターが半々。
  • 総評 AA :  南国のハンデを乗り越えた高いポテンシャルを秘めた原酒。

pm_black2今回は、ニッカのピュアモルトブラックをまた飲んでみます。

以前に飲んだのは3年ほど前ですが、当時はロックでしか飲んでなかったので、もっと突っ込んでみます。

コンビニなどでも手に入る竹鶴ピュアモルトシリーズの前に、1984年にニッカはピュアモルトシリーズをリリースしました。
余市モルトが主体のブラック、宮城峡モルトが主体のレッド、そしてアイラモルト(後に余市のヘビーピーテッドモルト)を主体にしたホワイトの3種類がありました。

残念ながら、ホワイトは終売してしまいましたが、ブラックとレッドは現存しています。 

まずはストレートから。
グラスに注ぐと、液色は少々濃いめのアンバー。香りは燻製のごときスモーキーさが目立ちます。

口に含むと、余市モルトならではの燻製のごときスモーキーの奥に強いレーズン、さらに奥からリンゴ、モルト、バニラが追いかけます。
味わいは酸味が感じられるものの柔らかく、甘さがメインとなります。 

ロックにすると、スモーキーさとともにナシ、青リンゴの香りが立ち上がり、後からバニラ、カラメル、ナッツ、モルト、樽のウッディさが追います。
味わいは酸味が少々強くなるものの、芳醇なフルーツの香りとなり、甘さも殺されず、とても豊かで心地よくなります。

最後にハイボールにすると、スモーキーさを残しつつ、レーズン、バニラ、カラメルと、甘さと芳醇なフルーツをほのかに感じ取れます。
味わいはまさにレーズンのごとき酸味がほのかにあるものの甘く、多くの人がイメージするウイスキーらしさを堪能できるハイボールになります。

竹鶴ピュアモルトのノンエイジを飲み慣れている人が改めて飲んでみると、ああ、これがニッカらしい、余市らしい香りと味わいだな、と実感できるブレンデッドモルトウイスキーになっています。
最近のブラックニッカ ディープブレンドやシングルモルト余市に幻滅してしまった人にはうってつけかも知れません。

むしろもっと甘さを求めるなら、宮城峡モルトが主体になるレッドの方がいいでしょう。 

500mL、アルコール度数43度で、価格は2200円ほど。
700mL換算にしても竹鶴のノンエイジとも変わらず、ニッカの愛飲家にとってはニッカらしさを楽しめることでしょう。

<個人的評価>

  •  香り B: 燻製のようなスモーキーが前に出る。後からレーズン、リンゴ、バニラ、カラメル、ウッディ、ナッツと、香り豊か。
  • 味わい A: 酸味と甘みのバランスが絶妙で、香りとともに芳醇なフルーツを堪能できる。
  • 総評 A: ニッカ、余市らしさを堪能できるボトル。

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ピュアモルト ブラック 500ml
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jw_green今回は、ジョニーウォーカーのグリーンラベルを飲んでみます。

グリーンラベルのボトルを見ると、「15」の文字が見えるため、一見するとブラックとプラチナの中間なのか、と思ってしまいます。
しかし、グリーンラベルは「ブレンデッドモルト」に属します。

グリーンラベルではキーモルトとして、スカイ島のタリスカー、スペイサイドのリンクウッドとクラガンモア、そしてアイラ島のカリラの4種類を使用しています。
私はリンクウッド以外はすでに飲んでいるので、ある程度の手がかりはつかめそうな予想をしました。

日本では2012年に一度販売が終わってしまいましたが、2016年8月に改めて販売が再開されました

ということで行きつけの酒屋さんに行って購入したのですが、正規品が700mLなのに対して、ボトルを見ると750mLと書いているではありませんか!?
どうやら日本での販売終了後もイギリスで売られていたものではないかと推測されます。裏を見ると輸入業者が書いていて、並行輸入品だというのがわかります。

ではストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色はニュートラルな琥珀色、香りはカラメルと紅茶、そしてほどよいピートがします。

口に含むと、まず軽くピートの香りがした後で、紅茶、青リンゴ、カラメル、奥からラムレーズンが広がります。
味わいは先に辛さがありますが、その後は酸味がメインで、奥から甘さを得られます。

ロックにすると、意外にも香りが沈み、ピート、黒こしょうが目立つようになりました。その後、青リンゴ、硫黄が続きます。
味わいは、ストレート以上にスパイシーになり、奥から酸味が追いつき、甘さはさほどに感じ取れなくなりました。

最後にハイボールにすると、香りはほのかに抹香のような華やかさが出てきます。飲み終わりの後香としてカリラから来るヨードを思わせるピートが残ります。
味わいは酸味と甘さが半々となり、飲みやすさが出てきます。

全体的に見ると、確かにキーモルトそれぞれの特徴が感じられるブレンドになっていて、趣のあるウイスキーに仕上がっています。
ただ、レギュラーのブラックラベルに比べると癖は多少強めなので、初心者向けとは言えないでしょう。

正規品は700mL、43度で価格は4000円ほど。
一方で、私が買った並行輸入品は4500円でした。

<個人的評価>

  • 香り B: 飲み方によって、4つのモルトの特徴が別々に感じられる豊かさ。
  • 味わい B: ストレートは酸味と甘さ、ロックではスパイシーに。
  • 総評 A: 癖はあるが、飲み方で主役が変わる飽きにくいボトル。

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ジョニーウォーカー グリーンラベル 15年 43度 700ml 正規品
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