RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

カテゴリ:ウイスキー > モルトウイスキー

bowmore_led今回はアイラモルト、ボウモアのレジェンドを飲んでみます。

レジェンドはノンエイジですが、正規輸入を手がけるサントリーでは販売せず、並行輸入品のみとなっています。

噂によれば8年熟成と言われており、12年ものの原酒が不足したときの代替品では無いかとも言われてましたが、現在は蒸溜所公式サイトからもラインナップから外されています。

いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少し濃い琥珀色、香りはアイラモルトらしいヨードを帯びたピートがやってきます。

口に含むと、アルコールからの刺激が強めで、あとから正露丸、ライム、オレンジ、ナシと続きます。
味わいはアルコールからの辛さが強く、奥から酸味、ビターが感じ取れます。

ロックにすると、先ほどの正露丸の香りとともに強いスモーキーさが現れ、あとから柑橘系、最後に生クリームとヨードが引きます。
味わいは酸味が強めとなり、後味として甘さも出てきます。 

加水が進むと、スモーキーさや爽やかさは落ち着き、クリーミーさが表に立つようになります。 
味わいはビターが目立つようになり、甘さと合わさって複雑になります。

最後にハイボールにすると、全体的にヨードがほのかに香ります。
味わいは、昆布のようなうまみと多少の甘味を感じ取れ、炭酸の効いただし汁を飲んでいる錯覚すら感じます。 

12年物に比べると、シェリー樽からの甘く熟成された香りは薄く、むしろラフロイグに近いエッジの効いたボトルになっています。
しかし加水することで、ヨードの香りの奥からうまみを感じ取れるようになり、魚介類の料理と一緒に水割り、ハイボール、ハーフロックの形で供されるといいかもしれません。

700mL、アルコール度数40度で、価格は3300円ほど。
ただ、積極的に選ぶほどではなく、ちょっと足して12年物を選ぶか、爽やかさのあるスモールバッチを選んだ方がいいでしょう。

<個人的評価>

  • 香り C: アイラモルトらしいヨード、正露丸のピートがあるが、レーズンは感じられず。加水でクリーミー。
  • 味わい B: ストレートでは辛いが、 加水で甘さ、うまみが引き立つ。
  • 総評 C: 興味深いところはあるが、ボウモアとして積極的に買うほどではない。


ancnoc12今回は、ハイランドモルト、アンノック12年を飲みます。

アンノックが作られているのは、スペイサイドよりも東にあるノックドゥ蒸溜所です。
スコットランドで最も小さな蒸溜所と言われているノックドゥは、1894年に、ヘイグのキーモルト原酒を造るために生まれました。

3度にわたって操業停止に追い込まれましたが、1988年にインバーハウス系の企業が買収、操業を再開しました。

元々はノックドゥの名前でシングルモルトを出していましたが、ノッカンドゥと名前が紛らわしいため、1993年からはアンノックの名前でリリースしています。

いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少し淡い琥珀色、香りは青リンゴの爽やかな香りが広がります。

口に含むと、やはり青リンゴの香りが先に立ちます。後からハチミツ、バニラ、モルトと広がっていきます。
味わいは酸味がメインで、後から甘さが感じ取れます。最後には少々ビターを感じます。

ロックにすると、ライム、ピートの香りが強く感じられ、爽やかさとスモーキーが絡み合います。
味わいも、スパイシーさが強く出てきて、後から酸味、最後に甘さが追いかけてきます。
しかし加水が進むと、スパイシーさとスモーキーさは薄まって、ストレートで感じられたハチミツ、バニラの甘い香りが表に出てきます。

最後にハイボールにすると、青リンゴの香りが先に立ち、後からライム、モルト、バニラと続きます。
味わいは炭酸の力も加わって酸味が増しますが、後味として甘さが続きます。

全体的には甘くて飲みやすいのですが、ロックにすると飲み始めがスパイシーかつスモーキーなので、ストレートではきついけどあまり加水したくなければ、ハーフロックにしたほうがいいでしょう。
逆に癖のある方が好みであれば、ロックにした状態で一気に飲んでしまうか、ボトルごと冷凍庫に入れてとろとろの状態でストレートまたはちょっと加水する程度でいただくといいかもしれません。

700mL、アルコール度数40度で、お値段は4000円ほど。

<個人的評価>

  • 香り B : ロックだとライム、ピートが強く感じられるが、それ以外は青リンゴ、ハチミツ、バニラと甘い香り。
  • 味わい C : ロックにしてすぐではスパイシーかつスモーキー。それ以外は酸味がメインで後から甘さが付いてくる。
  • 総評 B : ピンポイントなれど2面性を感じられる銘柄。

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アンノック 12年 平行品 700ml
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aberlour今回はスペイサイドモルト アベラワーを飲んでみます。

アベラワー蒸溜所は、スペイ川の中流のほとりにあり、グレンフィディックのあるダフタウンから北西に6kmほどのところにあります。

1826年にジェームズ・ゴードンとピーター・ウェアによって創設されたものの、閉鎖や再建、20世紀になってからはいくつものメーカーに買収された後、1974年にシーバスブラザーズの傘下になっています。

今回は10年ものを飲みますが、すでに蒸留所の公式サイトでは紹介、販売されておらず、ボトルデザインが改められてダブル・カスク マチュアードで12年ものからの販売になっています。

いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少し濃いアンバー、香りはライム、カラメルが鼻を通ります。

口に含むと、アルコールの刺激は少なめで、まずはライム、レーズン、後からカラメル、バニラと続きます。
味わいは、酸味とビターも感じ取れますが、主体となるのは甘さです。 

次にロックにしてみると、ラム酒の香りが先に立ち上がり、後からライム、レーズン、リンゴと続きます。
味わいは酸味が先に訪れ、後ろからビターが続きます。ストレートに比べると甘さは感じられません。

最後にハイボールにすると、先にレーズンが訪れ、後にカラメル、バニラと甘い香りが続きます。
味わいも、甘さが先に来るようになり、カクテルしか飲めない人でも受け入れられるでしょう。

人によってはマッカランに似た傾向だと思う評価ですが、加水されるとそれが見える感じではありますが、それよりは甘さが強めで、ストレートでも飲みやすい印象です。
一方で、ピートなどによるスモーキーな香りはほとんど感じられず、ウイスキー初心者でも受け入れやすいでしょう。

700mL、アルコール度数43度で、価格は3500円ほど。
これ以外にもダブルカスクマチュアードの12年、16年など、数種類がラインナップされています。

<個人的評価>

  • 香り B : ライム、レーズン、カラメル、バニラ。加水されるとリンゴなど爽やかさが加わる。
  • 味わい A: くどくない程よい甘さがメインで、酸味、ビターが後押ししてくる。
  • 総評 A: ストレートでも飲みやすく、初心者向け。


reki今回はヘリオス酒造のヘリオスウイスキー ピュアモルト 暦(れき)を飲んでみます。

ヘリオス酒造は沖縄県名護市にあるメーカーで、沖縄特産の泡盛のほか、ビール、発泡酒、ラム酒、ハブ酒を製造しています。
実は、ヘリオス酒造ではかつてウイスキーも手がけていていました。 

しばらく前にウイスキーの製造は終わっていましたが、最近になって15年間眠り続けていたモルト原酒2000Lが見つかり、2016年9月にローソンのみ、200本限定で500mLのボトルとして予約が受け付けられ、すぐさま埋まりました。

その後この15年ものの原酒に若いモルト原酒をブレンドしたノンエイジのボトルとして、 ローソンから180mLのボトルとして発売されました。

早速ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りはサクランボのような甘い香りがします。

口に含むと、ゴムの香りが先に届き、その後濃厚なバニラ、サクランボ、バナナと続き、最後にスモーキーさが締めます。
味わいは若い原酒からの辛さがあり、その後は酸味とビターが半々です。

ロックにしてみると、燻したような強いスモーキーさが 口に広がり、あとからバニラ、バナナ、ドライマンゴーと濃厚な甘い香りが続きます。そして最後には栗の香りも鼻を通ります。
味わいは酸味が先に訪れ、あとからビターが付いてくる感じです。

最後にハイボールにすると、スモーキーさは健在で、ゴムの香りのあとにバナナ、バニラとハイボールの割具合にしては強い香りが残ります。最後にはヨードも感じ取れます。
味わいは炭酸とともに酸味が先に来て、甘さが追いかける格好です。

全体的にとても熟成が進んで濃厚でボディも重く、終売してしまった余市10年を彷彿とさせます。
若いモルト原酒を使っているわけですが、それでも15年熟成のモルトが強いキーとなっています。
恐らくは暖かい沖縄の気候によってバーボンのように速く熟成が進んだのではないかと推測されます。 
ハイボールでも十分に香りが堪能できて、高いポテンシャルを見せつけます。

180mL、アルコール度数は40度で、価格は800円ほど。720mL換算にすれば3200円ほどですので、山崎や白州のノンエイジよりも若干安い価格帯になります。 
ただし、15年原酒に限りがあるため、すぐになくなる恐れがあるので気をつけましょう。

眠っていた原酒の潜在能力からすれば、日本や海外で火が付いているウイスキーブーム に乗って事業再開というのもあるかも知れません。同社にはラム酒樽が多く在庫しているので、それを使ったウイスキーというのもおもしろいかも知れませんね。

<個人的評価>

  • 香り AA : 先にゴム、煙が来るので違和感があるが、あとからバニラ、バナナ、ドライマンゴーと濃厚な香りが追ってくる。
  • 味わい A : ストレートでは辛さがあるが、加水することで酸味、ビターが半々。
  • 総評 AA :  南国のハンデを乗り越えた高いポテンシャルを秘めた原酒。

pm_black2今回は、ニッカのピュアモルトブラックをまた飲んでみます。

以前に飲んだのは3年ほど前ですが、当時はロックでしか飲んでなかったので、もっと突っ込んでみます。

コンビニなどでも手に入る竹鶴ピュアモルトシリーズの前に、1984年にニッカはピュアモルトシリーズをリリースしました。
余市モルトが主体のブラック、宮城峡モルトが主体のレッド、そしてアイラモルト(後に余市のヘビーピーテッドモルト)を主体にしたホワイトの3種類がありました。

残念ながら、ホワイトは終売してしまいましたが、ブラックとレッドは現存しています。 

まずはストレートから。
グラスに注ぐと、液色は少々濃いめのアンバー。香りは燻製のごときスモーキーさが目立ちます。

口に含むと、余市モルトならではの燻製のごときスモーキーの奥に強いレーズン、さらに奥からリンゴ、モルト、バニラが追いかけます。
味わいは酸味が感じられるものの柔らかく、甘さがメインとなります。 

ロックにすると、スモーキーさとともにナシ、青リンゴの香りが立ち上がり、後からバニラ、カラメル、ナッツ、モルト、樽のウッディさが追います。
味わいは酸味が少々強くなるものの、芳醇なフルーツの香りとなり、甘さも殺されず、とても豊かで心地よくなります。

最後にハイボールにすると、スモーキーさを残しつつ、レーズン、バニラ、カラメルと、甘さと芳醇なフルーツをほのかに感じ取れます。
味わいはまさにレーズンのごとき酸味がほのかにあるものの甘く、多くの人がイメージするウイスキーらしさを堪能できるハイボールになります。

竹鶴ピュアモルトのノンエイジを飲み慣れている人が改めて飲んでみると、ああ、これがニッカらしい、余市らしい香りと味わいだな、と実感できるブレンデッドモルトウイスキーになっています。
最近のブラックニッカ ディープブレンドやシングルモルト余市に幻滅してしまった人にはうってつけかも知れません。

むしろもっと甘さを求めるなら、宮城峡モルトが主体になるレッドの方がいいでしょう。 

500mL、アルコール度数43度で、価格は2200円ほど。
700mL換算にしても竹鶴のノンエイジとも変わらず、ニッカの愛飲家にとってはニッカらしさを楽しめることでしょう。

<個人的評価>

  •  香り B: 燻製のようなスモーキーが前に出る。後からレーズン、リンゴ、バニラ、カラメル、ウッディ、ナッツと、香り豊か。
  • 味わい A: 酸味と甘みのバランスが絶妙で、香りとともに芳醇なフルーツを堪能できる。
  • 総評 A: ニッカ、余市らしさを堪能できるボトル。

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

ピュアモルト ブラック 500ml
価格:2160円(税込、送料別) (2016/9/22時点)


jw_green今回は、ジョニーウォーカーのグリーンラベルを飲んでみます。

グリーンラベルのボトルを見ると、「15」の文字が見えるため、一見するとブラックとプラチナの中間なのか、と思ってしまいます。
しかし、グリーンラベルは「ブレンデッドモルト」に属します。

グリーンラベルではキーモルトとして、スカイ島のタリスカー、スペイサイドのリンクウッドとクラガンモア、そしてアイラ島のカリラの4種類を使用しています。
私はリンクウッド以外はすでに飲んでいるので、ある程度の手がかりはつかめそうな予想をしました。

日本では2012年に一度販売が終わってしまいましたが、2016年8月に改めて販売が再開されました

ということで行きつけの酒屋さんに行って購入したのですが、正規品が700mLなのに対して、ボトルを見ると750mLと書いているではありませんか!?
どうやら日本での販売終了後もイギリスで売られていたものではないかと推測されます。裏を見ると輸入業者が書いていて、並行輸入品だというのがわかります。

ではストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色はニュートラルな琥珀色、香りはカラメルと紅茶、そしてほどよいピートがします。

口に含むと、まず軽くピートの香りがした後で、紅茶、青リンゴ、カラメル、奥からラムレーズンが広がります。
味わいは先に辛さがありますが、その後は酸味がメインで、奥から甘さを得られます。

ロックにすると、意外にも香りが沈み、ピート、黒こしょうが目立つようになりました。その後、青リンゴ、硫黄が続きます。
味わいは、ストレート以上にスパイシーになり、奥から酸味が追いつき、甘さはさほどに感じ取れなくなりました。

最後にハイボールにすると、香りはほのかに抹香のような華やかさが出てきます。飲み終わりの後香としてカリラから来るヨードを思わせるピートが残ります。
味わいは酸味と甘さが半々となり、飲みやすさが出てきます。

全体的に見ると、確かにキーモルトそれぞれの特徴が感じられるブレンドになっていて、趣のあるウイスキーに仕上がっています。
ただ、レギュラーのブラックラベルに比べると癖は多少強めなので、初心者向けとは言えないでしょう。

正規品は700mL、43度で価格は4000円ほど。
一方で、私が買った並行輸入品は4500円でした。

<個人的評価>

  • 香り B: 飲み方によって、4つのモルトの特徴が別々に感じられる豊かさ。
  • 味わい B: ストレートは酸味と甘さ、ロックではスパイシーに。
  • 総評 A: 癖はあるが、飲み方で主役が変わる飽きにくいボトル。

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ジョニーウォーカー グリーンラベル 15年 43度 700ml 正規品
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yamazakiNA13年前にすでに飲んで書いていたのですが、いろいろ飲んだ末にどう変わっているかを確認するため、改めてサントリーの山崎をおかわりとして飲んでみます。

山崎、白州ともに、かつては10年もののボトルがありましたが、2009年辺りにハイボールブームが到来し、原酒が足りなくなってきたことで2012年に終売し、同年5月にノンエイジが新たに加わりました。

ノンエイジの山崎では、他のラインナップでは使われていなかったワイン樽原酒を使用し、ミズナラ樽原酒など複数の原酒をヴァッティングしています。

早速ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りは白ワインから香るブドウ、奥からモルトの香りを感じ取れます。

口に含むと、意外にアルコールの刺激は少なく、先にラムレーズン、後からドライマンゴー、バニラ、モルトが続きます。
味わいはダークチョコレートのようなビターが先に訪れ、後味として甘さ、酸味が追いかけます。

ロックにすると、ナシ、マスカットの香りが立ち上がり、後からナシ、ライム、ピート、モルトが追いかけてきます。後にはバターのようなオイリーでまろやかな香りが残ります。
味わいは柑橘類のようなビターに変わり、ほのかな酸味が爽やかさを与えてくれます。

最後にハイボールにしてみると、ワインやレーズンといった香りがほのかに広がり、ほどよい酸味が口に広がることで、芳醇なフルーティさを楽しめるものになります。

10年や12年と比べてみると、それぞれに見られるスモーキーな香りがあまりなく、従来の山崎が好きな人には違和感を感じることは否定できません。
しかし別物のヴァッティングと認識して飲むことで、ノンエイジとしては比較的アルコールの刺激が少なく、香りもそれなりに豊かで、1000円台のブレンデッドウイスキーに比べれば十分堪能できるボトルに仕上がっています。

700mL、アルコール度数43度で、価格は5000円ほど。量販店によっては4000円台前半でも手に入るでしょう。
それ以外にも、180mLのミニボトルもコンビニで売られていることがあり、こちらは1000円台で入手できます。 

<個人的評価>

  • 香り B: ワイン樽から来るブドウの香りが主体、後からドライマンゴー、バニラ。加水するとナシ、ライム、ピートも感じ取れる。
  • 味わい B: ビターが主体だがえぐい感じはなく、酸味、甘みがフォローしてくれる。
  • 総評 B: 比較的まろやかで芳醇。ノンエイジのシングルモルトとしては悪くない。


longrow今回はキャンベルタウンのシングルモルト、ロングロウを飲んでみます。
が、このボトルを出しているのはスプリングバンクなんです。

ロングロウとは、かつてキャンベルタウンにあった蒸溜所で、スプリングバンクの隣にあったと言われています。
1824年に創業したものの、1896年には閉鎖されたとされています。

かつての隆盛から一気に衰退したキャンベルタウンの蒸溜所の中で、唯一安定的に経営を続けているスプリングバンクでは、当時の蒸溜所の名を冠したボトルとして、ロングロウ、そしてヘーゼルバーンをリリースしています。

ロングロウ ピーテッドでは、ヘビーピートモルトを使いつつも、2回の蒸溜を行っています。

ではいつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は淡いゴールド、香りは潮気を感じる強いスモーキーさです。

口に含むと、先にナシや青リンゴの爽やかな香りが広がり、次いでラムレーズンの芳醇な香り、奥からピートの香りがついてきます。
味わいは酸味がメインで、ほのかなビター、辛さが追いかけ、最後に甘さが締めくくります。 

ロックにすると、ストレートで感じられた香りに衰えがなく、むしろ花開くように広がっていく印象です。
味わいにおいては、しょっぱさが表に出てきて、酸味、ビターが後押しし、最後に甘さを感じ取ることが出来ます。
ただ、スプリングバンク10年ほどの強烈な塩辛さではなく、塩を加えることで甘み、うまみなどを引き立たせるような最近の スイーツや飲料のような塩梅の良さを感じます。

最後にハイボールにすると、表にピートが感じ取れ、ストレートやロックで感じられた青リンゴなどの香りはかなり消えてしまいます。少々濃いめにしないと爽やかな香りが出てきません。
味わいも、ほんのりとした塩気がメインで、後味として甘さをほのかに得られます。 シーフードの料理には合いそうな雰囲気です。
ただしコーラで割ってみると、意外にレーズンの香りのようなものが浮き出て、趣のあるクーバ・リブレになります。

全体的には、スプリングバンクほどの強烈な塩辛さがなく、ストレートやロックでは酸味や甘さが感じ取れて、バランスのよいボトルに仕上がっています。 
ピートの香りはヘビーピートモルトを使っている割にはそれほど強くはなく、他の香りとのバランスがとれている印象です。

700mL、アルコール度数46度で、価格は5600円ほど。
ノンエイジのシングルモルトとしては高いですが、長期熟成ものに負けない豊かな香り、味わいがあって、 あまり損とは思わないでしょう。

<個人的評価>

  • 香り A: スプリングバンクとは一転して、ナシ、青リンゴ、ラムレーズンのフルーティさが目立つ。ピートは強すぎない。
  • 味わい A: 酸味、ビター、甘さがメイン。加水すると塩気が出るが、ほかの味を潰さず引き立てる。
  • 総評 B:  ノンエイジとは思えないほどエッジが丸く、香り、味わいが豊か。
 

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

ロングロウ スタンダード 700ml
価格:5162円(税込、送料別) (2016/8/21時点)


glengarioch今回はハイランドモルトからグレンギリー12年を飲んでみます。

「谷間の荒れた土地」という意味を示すグレンギリー蒸溜所は、アバディーンの北西にあるオールドメルドラムという村にあります。
創業は1797年(一説には1785年)と、ハイランド地方としてはもっとも古い蒸溜所です。 周辺が大麦の産地だったこともあり、ウイスキー作りも自然と行われたと言えます。
しかし、ほかの蒸溜所に漏れず、オーナーの交代、操業停止などを幾度も繰り返してきた歴史を持ちます。

1994年に、サントリーがモリソンボウモアを買収したことに伴い、傘下にあったグレンギリーもサントリーがオーナーとなりました。 

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は赤みがかった琥珀色、香りは青リンゴとマスカットの香りがアルコールの刺激とともに訪れます。

口に含むと、まずグラスからした青リンゴとマスカットの香りが口いっぱいに広がります。その後、ウエハース、バニラ、ナッツの香りが後からついてきます。
味わいは酸味が強く、後から辛さ、ビターが追いかけます。甘さはそれほど感じません。

次にロックにしてみると、ストレート以上にアルコールの揮発した刺激が強く感じられ、後から青リンゴの香りが強く放たれます。あとからレーズンの香りが追いかけ、ストレート以上にフルーティになります。そして奥からはほのかにピートによるスモーキーさを若干感じられるようになります。
味わいは辛さ、ビターが落ち着き、香りとともにフルーツ由来のような酸味を楽しめるようになります。

最後にハイボールにしてみると、元々加水が少ない(度数が高い)にもかかわらず、ストレートやロックで感じられた香りがだいぶ消えてしまいます。 ほんのりと青リンゴやレーズンのフルーティさがあるので、ギリギリ救われた感じです。
味わいはほのかな酸味がありつつも、奥から甘みが出てきて、さっぱりと飲みやすい印象です。

全体的に見ると、比較的重さは感じられないものの、香りや味わいは豊かで、特にロックではフルーティさがメインで、後からスモーキーな香りも楽しめるボトルに仕上がっている印象があります。

700mL、アルコール度数が48度で、価格は3500円ほど。
12年もののシングルモルトとしては比較的お手軽かと思います。 

<個人的評価>

  • 香り B: ストレート、ロックではアルコールの刺激が強いが、青リンゴ、マスカット、バニラ、ウエハース、ナッツと豊富。
  • 味わい B: ストレートでは刺激が強いものの、ロック、ハイボールでは抑えられてすっきり飲める。
  • 総評 A: 価格を加味すると、豊かな香りを楽しめてお値打ちなボトル。
 

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グレンギリー 12年 700ml 48度 NEWボトル 正規品 ウィスキー kawahc
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kurayoshi今回は、鳥取にある松井酒造合名会社が出しているウイスキー、倉吉を飲んでみます。

あれ?鳥取でウイスキーって作っていたっけ?と思ったあなたは鋭いです。
実は、原酒自体はスコットランドや国内某所から樽ごと買い付けて 、それを自社内でヴァッティングして後熟、大山からの伏流水で加水してボトリングしたものです。
このあたりは札幌酒精のサッポロウイスキーや、広島の戸河内ウイスキーに似ています。

ラベルには堂々と「倉吉蒸溜所」と書かれていますが、実際にはそんな蒸溜所はありません。 ラベルも山崎をパクったデザインでとても胡散臭いです。

サイトには社長か担当ブレンダーと思われる人物の「文句」が掲載されています(現在はトップページからのリンクを外している状態)が、だからといって、存在しない蒸溜所で自前で作りましたと誤解されるようなラベルを付けるべきではないし、詐欺と言われても仕方ないでしょう。
サントリーから意匠権の侵害などで民事訴訟でも起こされたら、勝ち目がないのは目に見えています。全部回収した上で、正直な文言に代えるべきではないでしょうか。

まぁ、「松井」という名字を聞いて、ばれてから子供じみた言い訳をするところやラベルのパクリっぷりからしても、社長は在日コリアンだろうという憶測はしています。

今回飲むノンエイジは、オーク樽で3年以上熟成させた(恐らくは後熟用)と書かれています。

いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々薄い琥珀色、香りはアルコールの刺激が強く、それ以外の香りはあまりしません。

口に含むと、 まずアルコールの刺激の後でラムレーズンが追いかけます。その後後味としてモルト、バニラがほのかに香ります。
味わいはアルコールから来る辛さが強く、酸味が付いてきます。一方で甘さは大人しいものです。 

ロックにすると、ストレート同様にアルコールの刺激、ラムレーズンの香りが引き続き訪れます。一方でモルトやバニラは鳴りを潜め、加水されるとトーストの香りとともにゆっくり現れてきます。
味わいは辛さ、酸味の後にビターが訪れ、後味として甘さを感じ取れます。

最後にハイボールにすると、さすがにアルコールの刺激はなくなり、香りはバニラとレーズンが半々に感じられます。
味わいは甘さが増すようになり、比較的飲みやすいです。

全体的に、3年+α熟成のブレンデッドモルトと考えればこんなものかな?という程度で、格段にうまいとは言えません。
自分のバカ舌、バカ鼻を頼りにすると、スコッチモルトはスペイサイドのどこか、ジャパニーズモルトは明石っぽさを感じます。

若い原酒を使っているだけに、ストレートやロックではきつく、水割りやハイボールなど加水した方がいけます。

700mL、アルコール度数は43度で、価格は4000円。ちなみに行きつけのお店では7000円で出していて、後で公式の値段を見て、してやられました (日頃からひいきにしているから、今回は礼金として許したる)。

いずれにしても、 ありもしない蒸溜所をラベルに標榜して自社製ウイスキーだと豪語するのは言語道断です。
さしずめ、「マッサン」ブームに便乗して儲けようという、あちらの国の人間が考えるような安直な詐欺で、ウイスキー飲みとしては許すことは出来ません。

<個人的評価>

  • 香り D: アルコールの刺激が強い。加水することでレーズン、バニラ、モルトを感じ取れる。
  • 味わい C:  ストレートでは辛くて飲みにくい。加水することで酸味、甘さが現れてくる。
  • 総評(評価に値せず: 悪質なパクリっぷり。買ってはいけない。松井酒造は真っ当に作る日本のメーカーに謝れ!
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