RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

カテゴリ:ウイスキー > ブレンデッドウイスキー

miznara3年ほど前に飲んだシーバスリーガル ミズナラを改めて飲んでみます。

シーバスリーガル ミズナラは、レギュラーラインナップのシーバスリーガル12年の原酒を、日本原産のミズナラの樽で後熟(マリッジ)を行って仕上げるウイスキーとして、2013年に発売されました。
ボトルのラベルには、手がけたマスターブレンダー、コリン・スコットのサインが記されています。

いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は濃厚なアンバー、香りはナシや青リンゴがほのかに香ります。

口に含むと、青リンゴの香りとともに、ミズナラからの白檀の香りも訪れます。その後はカラメル、バニラが続きます。
味わいは甘く、多少の酸味がある程度で、ストレートでもとても飲みやすいです。

ロックにすると、青リンゴの香りがさらに立ちはじめ、白檀の香りは控えめになるものの、ライム、バニラ、レーズンの香りが追いかけてきます。

味わいは酸味が表に出るようになり、ストレート同様の甘さと合わさってフルーティになります。 

最後にハイボールにすると、カラメル、白檀の香りが前に出てきて、後から青リンゴ、ブドウのフルーティさが追いかけます。
味わいもハイボールとしては甘く、わずかな酸味も感じ取れます。

ブレンデッドだとストレートではどうしてもアルコールの刺激、辛さがあって飲みにくい物が多いですが、このボトルではほとんど感じ取れず、むしろ甘くて飲みやすい ので、初心者がストレートを初めて飲むには最適かも知れません。
逆を言えば、あまりの飲みやすさに、簡単に酔っ払ってしまうリスクもはらんでいると言えます。

700mL、アルコール度数40度で、価格は3600円ほど。レギュラーの12年よりは高いですが、ストレートやハイボールで、ミズナラ樽から来る白檀の香りは十分堪能できます。

<個人的評価>

  • 香り A: ストレート、ハイボールではミズナラからの白檀の香りを楽しめる。その他青リンゴ、ナシ、レーズン、カラメル、バニラ。
  • 味わい AA: ストレートでもアルコールからの辛みが少なく、甘くてとても飲みやすい。
  • 総評 AA: レギュラーの12年にミズナラならではの白檀の香りが加わって、とても優雅。甘さメインなので初心者向き。



bt今回はバーボンからバッファロー・トレースを飲んでみます。
以前はニューポットに当たるホワイトドッグを飲みましたが、今回は8年以上の熟成を行った原酒を使ったボトルになります。

早速ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は濃厚な茶色、香りはパイン、メロン、接着剤と続きます。

口に含むと、アルコールの刺激の後でナッツ、オーク樽からのウッディさ、バニラが先に訪れ、後からグレープフルーツ、メロンが追いかけます。
味わいはアルコールから来る辛さが強く、 後味として酸味を感じます。

ロックにすると、アルコールの刺激が抑えられる反面、エステリーさが一気に開きます。後からレモン、ライム、パインと爽やかなフルーツの香りが追いかけます。
味わいも酸味がとても強くなります。

最後にハイボールにすると、ほんのりとバニラ、ナッツ、ウッディさが香ります。
味わいは酸味が主体で、後からビターが追いかける印象です。

8年熟成のボトルですが、バニラからの甘い香りは控えめで、甘さも少なく、むしろ酸味が強い印象です。
ホワイトドッグと比べると、確かに傾向は受け継いでいることがわかりますが、熟成によって酸味が強いキャラクターが付けられた感じがします。

750mL、アルコール度数45度で、価格は3000円ほど。バーボンとしては割高ですが、ロック、ハーフロックで酸味をしっかり感じ取りたい人には向いているかも知れません。

<個人的評価>

  • 香り B: ストレートではナッツ、オーク、バニラ。加水することでレモン、ライム、パイン。
  • 味わい C: ストレートではとても辛い。加水で酸味が主体になる。甘さはあまり感じられない。
  • 総評 C: 柑橘系の酸味が主体となる興味深いキャラクターだが、推すべきほどではない。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

バッファロー トレース(トーレス) 45度 並行 750ml あす楽
価格:2052円(税込、送料別) (2016/12/27時点)


bushu今回は東亜酒造のゴールデンホース武州(2016年リリース)を飲んでみます。

東亜酒造は埼玉県羽生市にあるメーカーで、戦後にウイスキーの製造免許を取得し、当初は輸入したモルト原酒を樽貯蔵し、販売していました。
1980年からは羽生蒸溜所を建設して自社で蒸溜を開始、ゴールデンホースのブランドで販売していました。

しかしウイスキーの消費が落ち込んでいき採算がとれなくなり、 2000年に操業停止、蒸溜所は解体されました。
2004年には日の出みりんで有名なキング醸造の傘下に入り、事業再生の上でウイスキー事業を切り捨てることとなり、貯蔵されていた原酒もほとんど廃棄される危機にさらされました。

その危機を救ったのは、東亜酒造の創業家で社員でもあった肥土伊知郎氏で、福島県にある笹の川酒造に貯蔵された原酒の大半を預けてもらい、自らはベンチャーウイスキーを立ち上げて独立、自前の蒸溜所建設までの間、その原酒をブレンドしたイチローズモルトをリリースし、海外でも好評を得ました。

一方で東亜酒造はスコットランドのモルト原酒にグレーンのスピリッツなどをブレンドした廉価のウイスキーを引き続き販売、2014年で終了しました。

しかしながら、東亜酒造の中ではウイスキー事業をもう一度再開させたい思いが残っていました。
そして事業全体が改善され、日本で再びウイスキーの熱が上がった頃合いを狙い、2016年よりウイスキーの販売を再開させることになりました。

当初は、70年前と同様にスコットランドから原酒を輸入、それらをブレンド、再貯蔵することからはじめ、将来的には蒸溜所を再建、本格的な製造に取り組むとのことです。
そのラインナップとして、ブレンデッドモルトの武蔵、ブレンデッドの武州が発売されました。

武州は、すでにブレンド済みの3年熟成を経たウイスキーに、別のモルト原酒を加えて再ブレンド、それを貯蔵して作り上げたボトルになっています。
以前にも武州がリリースされていましたが、こちらは羽生モルトにスコッチモルト、グレーンをブレンドしたもので、現行品とは異なるものになっています。 

ではいつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色はとても淡いシャンパンゴールド、香りはピート、青リンゴを感じます。

口に含むと、まず青リンゴの爽やかな香りが広がり、次にカラメル、バニラ、バナナと甘い香りが続きます。
味わいも、アルコールからの辛さはあるものの、その後は甘く、比較的飲みやすい印象です。

ロックにすると、ゴムの香りが先に立ちます。その後はピート、ナシ、青リンゴの爽やかな香りが続き、あとからバニラ、バナナが後を引きます。
味わいは酸味がメインとなり、続いて甘味が訪れます。やはり飲みやすい印象です。

最後にハイボールでは、若干ゴムの香りが先に来るものの、あとはバナナ、バニラが追いかけてきます。
味わいは酸味を先に感じるものの、あとから香りに付いてくるように甘さもやってきて、フルーティでさっぱりした印象です。 

使用する原酒がスコットランドから輸入されたものですので、ジャパニーズとカテゴライズするには厳しいものがありますが、ウイスキー初心者をターゲットにしたような甘さをメインにしたブレンドは、より多くのユーザーを取り込もうとする意図をうかがえます。
その点では、最初から紛い物を出して利益を追求する松井酒造や中国醸造とは違うのではないでしょうか。

また、カラメルで着色しない、若さをありのままにさらけ出す辺り、本物のウイスキーを飲んでほしいという社の決意を感じずには居られません。
まずは本場のボトラーも諸手を挙げるほどのブレンドを出して驚かせてもらいたいものです。

事業再生によって多くの原酒を廃棄しかねない状況を生んだことに批判、糾弾される方も居ると思いますが、その決断無くして東亜酒造は存続できなかったでしょうし、今、新しいウイスキーには出会えなかったでしょう。
個人的には、東亜酒造の新たなる歩みを応援していきたいです。

700mL、アルコール度数43度、価格は3000円ほど。若い原酒を使ったブレンデッドとしては割高なのは否めませんが、どんな飲み方でも甘さメインで 万人受けする本物志向のブレンデッドと考えれば、ぼったくりとは言えないでしょう。

<個人的評価>

  • 香り A: 青リンゴ、ピート、ナシ、バナナ、バニラ。加水するとゴムっぽさが出るが、全体的に甘い。
  • 味わい A : 若い原酒の割にアルコールの辛さは控えめ。全体的に甘さを感じる。
  • 総評 B: 割高なのが玉に瑕だが、甘くて万人受けするブレンドは賞賛できる。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

東亞酒造 ゴールデンホース 武州 43度 700ml
価格:3240円(税込、送料別) (2016/12/25時点)


rin_select今回は久しぶりに、1000円以下のジャパニーズ、宝酒造のキングウイスキー凛セレクトを飲みます。

2016年11月に、凛がリニューアルし、新しい原酒を選んでブレンドを改めました。

ただし、ブレンドに於いてはモルトとグレーンだけではなくブレンド用のアルコールも加えていることは変わりなく、アルコール度数も37度と低めになっていることも同様です。 

いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸なアンバー、香りはわずかにアルコールとカラメルの香りがします。

口に含むと、アルコールからの刺激は少なく、ナッツ、カラメル、バニラの香りが主体となっています。ただし全体的にはそれほどしっかりと香りません。
味わいは辛さが強めで、あとから甘さを感じ取れます。

ロックにすると、先にエステリーさが現れ、その後はナッツ、ナシ、ウッディさが目立ってきます。
味わいはリンゴやナシのような酸味が先に現れ、後を引くように甘さが付いてきます。 

最後にハイボールにすると、わずかながらにナシ、ナッツの香りが感じ取れますが、熟成焼酎との差はかなり少なくなります。
味わいも炭酸の勢いが前に出て、酸味も甘味も隠れてしまった感じです。

従来品では、加水をしただけで香りも味わいも吹っ飛んでしまうほど脆弱で、ストレートくらいしか飲みようがなかったのですが、セレクトではストレートでもロックでもいけて、トゥワイスアップ程度の加水でも香りや味が消えないようブレンドを改めたように思えます。

ハイボールや水割りでは香りはそこそこ残るもののほとんど味わいが消えてしまうので、そういった飲み方はあまりおすすめできません。
レモン風味の炭酸水やトニックウォーターだとさっぱり飲めますが、ウイスキーらしさという点では少し疑問に残ります。
ストレートやロックの方が香りを楽しめ、アルコールの辛さがなく堪能できるでしょう。

720mLで価格は700円ほどですが、同じ価格帯のトリスクラシック、ブラックニッカクリアと比べると、一歩及んでない印象です。この両者は1:3位のハイボール、水割りでも香り、味わいをしっかり感じ取れるレベルです。 
ただしサントリーレッド、トリスエクストラを買うくらいなら、こちらの方がましです。 

いずれにしても、従来品よりも改善されたのは事実です。トリスクラシックや、セブンアイのプライムがなければ、もっと評価を上げてもよかったでしょう。
それでも辛口のことを言えば、本物のウイスキーを消費者が求めている以上、もう1,2ランク上の銘柄を考えてもらいたいですね。
それこそトマーティン蒸溜所と縒りを戻して、その原酒をブレンドしたハイブリッドなものも考えてもいいのではないでしょうか。

<個人的評価>

  • 香り C: ナッツ、ナシ、バニラ、ウッディ。多少の加水でもへこたれなくなった。
  • 味わい D: ストレートでは甘く、加水で酸味が開く。でも単調。
  • 総評 D: お金がない前提で買うにしても、トリスクラシック、ブラックニッカクリアがある以上、おすすめには至らない。ストレート、ロックならなんとかなる。

 

hi_3おかわりネタとして、今回はハイニッカを飲みます。

ハイニッカは1964年に二級ウイスキーとして発売され、少ないモルト原酒の混和率ながらも妥協しないうまさを追求したブレンドで人気を博しました。
その後酒税法の改正に伴って、当初はスピリッツを使ってた所に、カフェグレーンを使用することで、クリアーで甘さを帯びたブレンドになっています。

マッサンブームによって、ハイニッカが多く出回るようになりましたが、そもそも原価率が高いためにあまり出されていなかった中で、多く飲まれるようになったせいか、1000円以下だった価格も1200円ほどになってしまいました。

古くからハイニッカを飲んでいた方たちは、値上げで飲み控えているかも知れません。

で、久しぶりに飲んでみます。

ストレートでは、ナッツ、カラメルの香りが先に立ち、わずかながらにピートのスモーキーさもあります。
味わいは総じて甘く、アルコールからの辛さはあるものの、ギリギリ飲める範疇にあります。

ロックでもナッツ、カラメルの香りは健在で、ピートも脇役として演じています。
味わいも甘さがメインで、奥からビターが追いかけますが、ストレートよりもアルコールの辛さが薄まったことで、とても飲みやすくなっています。

ハイボールでは、多少のスモーキーさは残しつつも、カラメル由来の甘い香りがします。
味わいも、酸味、辛さ、甘さが交互に訪れてきます。

値上がりによってお買い得感が薄れてしまいましたが、それでも1000円台前半のジャパニーズとしては遜色は無く、晩酌用として十分楽しめるボトルに変わりはありません。
ウイスキーらしさをしっかり保ちつつも、甘さがメインの味わいに仕上げているのは流石と言えます。

720mL、アルコール度数39度で、価格は1200円ほどです。

<個人的評価>

  • 香り B: ナッツ、カラメルがメインで後からピート、ウッディが漂う。
  • 味わい B: 基本的に甘い。ストレートで多少の辛さがあるがつらくはない。
  • 総評 B: 1000円台前半のカテゴリーになっても、飲む価値のあるボトル。


bandw今回は1000円スコッチ、ブラック&ホワイトを飲んでみます。

 ブラック&ホワイトは、グラスゴーにあるジェームズ・ブキャナン社がリリースしているブレンデッドウイスキーです。同社の有名な銘柄と言えば、英国王室御用達、日本でしか市販されていない高級ボトル、ロイヤルハウスホールドです。

キーモルトになっているのは、ダルウイニー、グレンダラン、クライヌリッシュです。

ではいつものようにストレートから飲みます。
グラスに注ぐと、液色は中庸なアンバー、香りはアルコールとナシっぽさがあります。

口に含むと、アルコールの刺激を先頭に青リンゴ、ラムレーズン、バニラ、ウエハース。あとからほんのりとピートも香ります。
味わいはアルコールからの辛さがメインで、あとからビター、酸味へと続きます。甘さは控えめです。

ロックにすると、スダチのような強い爽やかさが先に届き、 あとからピート、ナシ、バニラが追いかけます。
味わいは酸味が強くなり、あとからビターがやってきて、柑橘系の雰囲気が強めに出ます。

最後にハイボールにすると、青リンゴの香りがメインに感じ取れ、奥からバニラが追いかけます。
味わいは甘さが主体となり、酸味はほのかになります。

ピート自体は控えめなので、癖のあるウイスキーが苦手な人でもいけるでしょう。
ただ、それほど甘さのある味わいではなく、香りもそれほど立つ印象も薄いので、1000円スコッチとしては平凡な印象です。

700mL、アルコール度数40度、価格は1200円ほど。

<個人的評価>

  • 香り B: ストレートでは青リンゴ、ラムレーズン、バニラ。加水すると柑橘系の爽やかさが出る。
  • 味わい C: 酸味が主体、後味がビター。ハイボールでは甘さが出てくる。
  • 総評 C: 癖が少なくてそつがない。初心者向け。ただ印象に残りにくい。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ブラック&ホワイト 700ml
価格:1240円(税込、送料別) (2016/11/17時点)


bigt今回はブレンデッドスコッチのビックTを飲んでみます。

ビッグTは、ハイランドにある蒸溜所、トマーティンが発売しています。
同蒸溜所のブレンデッドと言えば、エンシェントクラン のほうが有名ですが、こちらの方が少々上のランクになるようです。
実際、トマーティンのモルトをキーにしつつ、他の地域のモルト、グレーンなど、4~6年熟成させた原酒を使ってブレンドされているようです。 

では、いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は淡い琥珀色、香りは青リンゴ、ライム、メロンの香りが鼻をくすぐります。

口に含むと、アルコールの刺激の後、ライム、メロン、バニラの香りが続きます。 
味わいは辛さと酸味が半々で、アルコールからのとげが目立ちます。

ロックにすると、青リンゴ、ライム、ナシの香りが先に立ち、奥にモルト、バニラの香りを感じ取れます。 
味わいは酸味が先に来て、あとからビター、最後に甘さが締めます。

最後にハイボールにすると、ナシやメロンの香りがほのかにやってきます。後を追うようにモルトも香ります。
味わいは少々のビターがあるものの、後から甘さが追いかけてきます。 

エンシェントクランと比べると、熟成感や甘さは上で、ストレートは少々辛いものの、ロックや割って飲む分には十分楽しめます。 

700mL、アルコール度数は40度で、価格は1700円ほど。少々お高いですが、それに見合うボトルです。

<個人的評価>

  • 香り C: 青リンゴ、メロン、ライム、ナシ、バニラと豊富。
  • 味わい C: ストレートではピリピリと厳しいものの、加水することで甘さが引き立つ。
  • 総評 B: ある程度の熟成された原酒だけあって香り、味わいも深い。


btwd今回は、バーボンの銘柄の一つ、バッファロー・トレースから、ホワイト・ドッグ マッシュ#1というボトルを飲んでみます。

バッファロー・トレースは、ケンタッキー州フランクフォートにある蒸溜所で、1775年にウイスキー作りを始めたアメリカで最も古い蒸溜所と言われています。
1857年にベンジャミン・ブラントンが買収、蒸溜設備を新しくしてバーボンの製造を始めました。

誕生から現在までに、この蒸溜所の名前はいくつも変わっていて、 リーズタウン、オールド・ファイヤー・カッパー、ジョージ・T・スタッグ、シェンレー、ブラントン、エンシャント・エイジと変遷し、1999年に、現在のバッファロー・トレースとなりました。

現在は、レギュラーボトルのバッファロー・トレースや、プレミアムボトルのブラントンを製造しています。

今回飲むホワイト・ドッグとは、いわゆるニューポット、蒸溜して樽に貯蔵する前の状態でボトリングされたものになります。
その中でマッシュ#1と呼ばれるものは、樽で熟成させることでバッファロー・トレースのレギュラーボトルとなるものです。

アルコール度数は62.5度と、実際にバーボンとして樽に貯蔵する際の上限に加水調整されていて、まさにこれから熟成させる直前の原酒を楽しめるものになっています。

早速ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は無色透明。香りはアルコールの刺激がもろにやってきます。

口に含むと、アルコールの刺激の奥からエステリー、メロン、バナナの香りがほんのりやってきます。
味わいはとても辛く、奥から甘味が通ってくるものの、見た目通りにウォツカ、スピリッツの類いに感じ取れます。

ロックにしても、アルコールの刺激は強烈で、あとからナッツ、バナナ、バニラの香りが続きます。
味わいはやはり辛さが強く、飲むには厳しいです。

最後にハイボールにすると、やっと刺激から解放され、コーン、バナナ、ナッツの香りが広がります。
味わいはビターが先に来た後、甘さが後を追うようになります。

正直言って、このボトル単体で飲んで楽しむ代物ではありません。樽で熟成されたバッファロー・トレースのレギュラーと飲み比べることで、熟成によってどれだけの香りと味わいが育まれるかを勉強する教材と思った方がいいです。

とはいうものの、普段から度数の高いウォツカを飲んでいるロシア人やポーランド人などであれば、ちょっとしたプレゼントとして送るのもいいかもしれません。

375mL、アルコール度数62.5度で、価格は2500円ほど。

<個人的評価>

  • 香り C : バーボンらしいエステリーさ、バニラ、ナッツ、バナナ、コーンの香りが漂う。しかしアルコールの刺激が強い。
  • 味わい D : アルコールからの辛さが強すぎて飲みにくい。水割り、ハイボールにすることで甘さ、ビターを楽しめる。
  • 総評 C: 単品で楽しむものではなく、熟成されたバーボンと比較して飲むための教材。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

バッファロートレイス ホワイトドッグ マッシュ♯1 62.5度 375ml
価格:2980円(税込、送料別) (2016/10/21時点)


bnbs今回は、ニッカから新発売されたブラックニッカ ブレンダーズスピリットを飲んでみます。

1956年に特級ウイスキーとしてブラックニッカが誕生してから60年を記念して、 60年前に蒸溜された余市モルトをドレッシング(香り付け)として使った贅沢なボトルになっています。

キーになるのは余市のヘビリーピーテッドモルトで、そこに新樽熟成の余市モルト、シェリー樽熟成の宮城峡モルトを使っていると言うことです。

さらにグレーンウイスキーも、西宮工場で蒸溜され25年以上熟成されたカフェグレーン原酒を使っています。

ボトルも高級感を持たせるように、インディゴに輝くフロスティボトルを採用しています。

では、いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は濃いアンバー、香りはピート、レーズン、青リンゴを感じ取れます。

口に含むと、まず軽いゴムの香りとレーズンが口を回ります。その後ナシ、青リンゴ、バナナと続き、最後にバニラの甘い香りが締めます。

味わいは果物の甘さと軽い酸味がメインで、ストレートでも飲みやすく感じます。 

ロックだと、真っ先に余市ならではのヨードを伴ったピートが鼻をくすぐります。そのあとにナシ、レーズン、青リンゴの爽やかな香りが続き、あとをバナナ、ドライマンゴー、バニラの香りが漂います。
そして最後に締める香りがカカオです。

味わいは酸味が強く主体になりますが、後味が甘く、さほど辛くはありません。ビターも伴いますが、グレープフルーツやレモンのそれと言うよりも、ダークチョコに近いです。

最後にハイボールにすると、軽くピートとゴムの香りが先行し、あとからバナナ、ドライマンゴーの濃厚で甘い香りがしっかり追いかけます。
味わいも酸味が多少来る物の、甘さが追いかけるのでこれまた飲みやすい印象です。

700mL、アルコール度数43度で、価格は2500円ほど。
正直言って、限定品だからこそと言えますが、こんな値段で買えるような香り、味わいではありません。
この価格帯で行けば、バランタイン12年、ジョニ黒、シーバス12年が買えますが、そんな12年物のブレンデッドスコッチを軽く撃破してしまうほどの インパクトがあります。

あり得ない、何かの間違いではないのか、と、まだ残していたジョニ青を取り出し、ストレートで飲み比べてみると、ジョニ青は流石にモルト、グレーンともに熟成の長い原酒を選んでいるだけにアルコールの刺激も辛さもなくてとてもまろやか。
一方でブレンダーズスピリットはアルコールの刺激がやってくるので、若さが多少目立ちます。しかし若さ故の活気良さがピートなどの香りに反映されて、ジョニ青よりも華やかで豊かに感じます。 

全体的に見れば、若さと老獪さが見事に融合し、とても豊かで味わい深いボトルに仕上がったと言えます。
ブラックニッカの名前を使わず、エクストリームニッカみたいな名前にして5000円で売ってもバカ売れしたでしょう。
 
いずれにしても、限定品で2000円台にしては破格の香り、味わいと言えます。どんな飲み方をしても、飲みやすくてボトルの魅力を十分堪能できるでしょう。

<個人的評価>

  • 香り AA:  ゴム、ヨードが先に来て、あとから爽やかな青リンゴやナシ、濃厚なレーズン、バナナ、ドライマンゴー、バニラと、とても香り豊か。
  • 味わい AA:  総じて甘くて飲みやすい。ストレートではアルコールの刺激が訪れるが、つらくはない。
  • 総評 S : 2500円で売るにはあまりにも破格。高級ブレンデッドウイスキーを飲める大チャンス。


続きを読む

今回は、ジョニーウォーカーの上位クラス、ブルーラベルを飲みます。
jw_blueブルーラベルは、正規品を販売するキリンでは市販していませんが、並行輸入品として日本でも入手できます。

ブルーラベルは、ジョニーウォーカーの創業者であるジョン・ウォーカーが、特別な顧客のために出された特別なブレンドを再現したものと言われています。

数々の蒸溜所で貯蔵されている原酒の中で、1万樽に1つという究極の原酒を使っているとか、40年、50年という長期熟成原酒を使っているなど、究極のブレンドと言えます。

実際に年間で4000本しか販売されず、ボトルにはそれぞれシリアルナンバーが記載されます。私が購入したのはWA4 08664という番号が付けられています。
そのボトルも、青く輝く特別なもので、重量感もあり、飲み干した後でも飾っておきたいほどの美しさです

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は意外にも中庸な琥珀色で、香りはハチミツ、リンゴ、レーズン、ほのかにピートも感じ取れます。

口に含むと、 香りはリンゴ、ハチミツ、レーズンが先に訪れ、その奥からはピートからのスモーキーさ、オレンジ、ライムが漂います。
味わいは、酸味と辛さが先に来ますが、どちらもとげが無くまろやかで、後から甘さがやってきます。 

ロックにすると、先に柿、レーズン、ライムの香りが先に立ち、その後潮の香り、ピートが追いかけます。最後には樽からのウッディさ、カカオも感じられます。
味わいは酸味とビターが中心ですが、奥からしょっぱさも感じ取れます。ストレートでの甘さはそれほど感じません。

最後にハイボールにすると、今まで脇役にいたピートが前に出てきて、それがアイラモルト由来の正露丸、ヨードを伴ったものだと初めて気づかされます。 
味わいはフルーティな酸味がほのかに感じられるものの、後々になって甘さも復活してきます。

全体的に見れば、確かにバラエティ豊かで、香り、味わいも飲み方によって大きく変わるおもしろいブレンドになっています。
また、ブレンデッドでストレートで飲もうとするとえぐい印象がありますが、非常に長期熟成されたモルトを使ったことでまろやかさがあり、究極と言われても差し支えないものだと感じられます。

ただ、山崎のリミテッドエディションと比べると、香りや味わいの広がり方、深さが一歩及んでない雰囲気があり、もっと濃厚で新たな香りが開いてくれば山崎を超えたように思えます。

750mL、アルコール度数は40度で、価格は13,000円ほど。
本当に敬愛する方のための丁重なギフト向けとしては、十分うってつけだと思います。

<個人的評価>

  • 香り AA: ストレートはリンゴ、レーズン、ハチミツ、ロックではライム、潮、ハイボールではピートととても豊か。
  • 味わい AA : ストレートでもアルコールの刺激は少なく、まろやか。飲み方によって主役が変わる。
  • 総評 AAA: ブラックラベルの延長上ではないものの、1日で飲み干してしまうほどはまるほどの香り、味わいを持っている。 


このページのトップヘ