RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

カテゴリ:ウイスキー > ブレンデッドウイスキー

久しぶりにオールドボトルを飲んでみたいと思います。

今回取り上げるのは、 サントリークレスト12年です。
1989年に、サントリーの創業90周年を記念して、響(17年)とともに発売されました。

その名の通り、12年ものの原酒を使ったブレンデッドウイスキーで、発売当時の価格は5000円でした。

ご多分に漏れず、発売当初からCMにも力を入れていました。
今でこそ角瓶のCMソングになっている「ウイスキーがお好きでしょ」も、元々は1990年にクレスト12年のCMソングとして作られ、演歌歌手の石川さゆりが歌っていました。
 

このほか、発売当初は映画監督の黒澤明、初代007役のショーン・コネリーと、十分に顔になる人物をイメージキャラクターに起用していました。

残念ながら、2006年に販売は終了しました。

crest12今回、行きつけの酒屋さんでたまたま見かけて購入しました。
調べたところ、ボトルのデザインとマークから、1992年以降に発売されたものと思われます。

では、ストレートから飲んでいきます。
グラスに注ぐと、液色は少々濃いアンバー、香りはメロン、ラムレーズン、青リンゴと、かなりフルーティです。

口に含むと、アルコールの刺激はそこそこで、メロン、ラムレーズン、青リンゴのほかに、ゴム、バニラ、ほんのりとした接着剤の香りも伴ってきます。
今まで飲んだウイスキーと比較すると、グレーンウイスキーの知多や山崎のノンエイジに近いものを感じ取れます。

味わいはアルコールの辛さが前に来ていて、甘さ、酸味がほのかに感じ取れる感じです。
それでも、香りは比較的強く、味がそれに釣られてくる印象です。 

ロックにすると、アルコールの刺激は消えて、バニラの香りが前に出てきて、ウッディさやモルトの香りが追いかけてきます。
一方で、ストレートで感じたフルーティな香りは、奥でひっそりとほのかに薫る感じです。
味わいも、アルコールから来る辛さが抑えられ、ほんのりと甘さと酸味を感じ取れるほどで、穏やかな印象になります。
この辺りは、響 JAPANESE HARMONYと現行のローヤルと中間の印象があります。 

加水が進んでも、飲み始めの香り、味わいが薄れることがなく、しっかりと続いてきます。

最後に1:3のハイボールにしてみます。 
腰砕けになるかな、と思いましたが、なかなかにオイリーで燻製のごときスモーキーさが現れ、炭酸に負けない個性を感じ取れました。
ただし、事前にしっかりボトルをシェイクすることをおすすめします。

最近になって終売した響12年は、梅酒樽原酒と30年熟成原酒を使って香りに工夫を凝らしましたが、クレスト12年は、レギュラーの山崎、白州、知多の12年原酒を使って、これがサントリーウイスキーの12年ものです、という主張が強い気がします。

それでも、響 JAPANESE HARMONYに比べればストレートでも香りが豊かで、十分5000円の価値がつくものになっています。 

おすすめできる飲み方は、ロック、トゥワイスアップ、ハーフロックでしょうか。ストレートでもいけますが、少々アルコールの刺激が来ることは認識した方がいいでしょう。
ただ、水割り、ハイボールでしか飲めない人であっても、味気なさを感じなくてすむでしょう。
この発売当時は、まだウイスキーが飲まれている時期であり、水割りやロックが主体となっていたので、それを計算したブレンドになっているのかもしれません。

終売となっていますが、今でもオールドボトルが通販、オークションでも出回っていますので、是非飲みたい方はチャレンジしてもいいでしょう。

<個人的評価>

  • 香り B: ストレートでメロン、ラムレーズン、青リンゴ、バニラ。ロックだとウッディに。
  • 味わい C: ほのかな甘さと酸味。全体的に穏やか。
  • 総評 B: 食中酒としていただくにも、あまり料理を殺さない。サントリーらしいウイスキー。



cs_proh今回はカティサークの中からプロヒビションを飲みます。

プロヒビションとは、英語で「禁酒法」のことで、アメリカで1920年から1933年まで施行されていました。

カティサークが誕生したのは1923年ですから、その当時はアメリカで販売することも出来なかったわけです。

そんな状況で、カティサークを密輸していたのが、「ウィリアム・フレデリック・“ビル”・マッコイ」 という一人の船乗りでした。
彼はバハマを経由して、東海岸へと輸送していました。

しかし、禁酒法時代においては粗悪な模造品も出回っていた中で、マッコイは本物のウイスキーを提供し続けたことで、正真正銘という意味で「The Real McCoy」という慣用句が生まれるほどの伝説を生み出しました。

禁酒法が廃止されると、カティサークはアメリカでも人気のスコッチとなりました。

そんなマッコイの業績をたたえ、2015年にリリースされたのが、今回のカティサーク プロヒビションです。

早速ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々薄めの琥珀色、香りはラムレーズンのような芳醇さが有ります。

口に含むと、まずレーズンの香りがふんだんに広がりますが、後から黒胡椒の香りが後にやってきます。

味わいもスパイシーが前に来ていて、50度のアルコールの刺激も正面から当たってきます。ボディもあり、かなりのパンチ力です。

ロックにすると、アルコールの刺激に加えてピートの香りも強くなり、より癖が強くなります。

味わいもスパイシーさがメインになり、ストレート以上に強烈なパンチが浴びせられます。

レギュラーとは打って変わって、甘さは殆ど感じられず、とてもスパイシーで刺激的なボトルになっています。
ですので、レギュラーの気分で買ってしまうと、とても面食らってしまうでしょう。

700mL、アルコール度数50度で、価格は3000円ほど。

<個人的評価>

  • 香り B: ストレートではシェリー樽原酒由来のレーズンの香りが強いが、黒胡椒、ピート、アルコールが後に控える。
  • 味わい C: スパイシー。ストレート、ロックでも辛さがメインで、パンチが効いている。
  • 総評 B: レギュラーとは異なるアイランドモルトのような荒々しいボトル。


bn_rich012013年3月にニッカから新しく出たのが、「ブラックニッカ リッチブレンド」です。

シェリー樽で熟成されたモルト原酒をメインにした新しいウイスキーです。

ブラックニッカには、元祖を継承するスペシャル、初心者向けのクリア、熟成を重ねた8年(2014年8月で終売)がすでにありますが、リッチブレンドは8年やスペシャルとほぼ並ぶ形の価格に設定されています。

まず、ストレートで味わってみます。
グラスに注ぐと、液色は淡い琥珀色、香りはラムレーズンが主体になって漂います。

口に含むと、最初はかなり穏やかですが、段々とレーズン、バニラ、ウエハースの香りが浮かび上がってきます。

味わいは酸味が主体ですが、それもおとなしく、アルコールの刺激はそこそこのレベルに有ります。

ロックにしてみると、若干ピートの持つスモーキーさがほんのり加わり、ストレート以上にレーズンの香りが強まります。

味わいはビターが若干目立つようになり、後々になって甘さがゆっくりと訪れます。
加水が進むにつれて、ビターと甘さの度合いは逆転していきます。

全体的に見ると、リッチブレンドの名の通り、同じ価格帯のジャパニーズウイスキーとしては香りを重視したブレンドに仕上がっています。

同じブラックニッカでも、クリアに比べれば香りが豊かで、スペシャルに比べると癖が抑えられてスムーズに感じられます。

ストレートやロックでも飲めますが、ウイスキーが慣れていない人が頼む水割りやハイボールにすることで、甘く香りもよくいただけるでしょう。

700mL、アルコール度数40度で、価格は1200円ほど。

<個人的評価>(A~E)
香り B: ストレートでは薄いものの、ロックや加水でレーズン、バニラ、ウエハースの香りとスモーキーさが現れる
味わい C: ストレートでは酸味、ビターがメインだが、加水されるごとに甘さが増してくる。
総評 C: あまりクセのあるウイスキーに手が出ない人にはピッタリ。水割りなどで甘く豊かな香りが得られる 


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old私の両親の世代、団塊の世代にとって日頃飲むサントリーのウイスキーがトリスやレッドであれば、オールドは贅沢な銘柄、バーやスナックでボトルキープしたお酒ではないでしょうか。

1950年に発売以来、サントリーのメインストリームとして売られ続けています。その形状から、ダルマという愛称もあります。

テレビCMも長らく行われていて、「人間みな兄弟(夜が来る)」は、40年近くCMのBGMとして愛され続けました。
CMにおいては、多くの名優、開高健などの作家も出演するなど、長らく力を入れ続けた銘柄です。

現在のブレンドは2008年に改められ、昔ながらの味に回帰しつつ、アルコール度数を43度に上げています。

かつては高嶺の花だったオールドも、酒税の改正などを経て、2000円でおつりが来る手頃なお酒になりました。

まず、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々淡い琥珀色。香りは多少のピートとナシの香りがします。

口に含むと、多少のアルコールの刺激があるものの、先にレーズン、その後にバニラ、ナシ、カラメル、モルトの香りが追いかけます。

味わいは酸味が主体で、甘さが奥からゆったり追いかけるイメージです。

ロックにすると、一気にアルコールが立ち上がってくるイメージで、ストレートで感じられた香りが潜んでしまいます。代わりにピートのスモーキーさが目立ってきます。

味わいも、辛さが前に出た後、ビターも伴っていて、甘さはさほど感じ取れません。

最後に1:3の割合で水割りにしましたが、辛さは消えてロックほどのビターはなくなり、甘さを感じ取れるようになります。
香りもレーズン、バニラがほのかに香り、柔らかいピートも感じ取れます。

和食に合うウイスキーとして研究し、多くの割烹、料理屋に売り込んだだけのことはあり、和食の繊細な味わいを損なわない程度の穏やかな香り、味を堪能できます。

オールドは、ストレートでは華やか、ロックでは荒々しく、水割りでは上品で甘い香り、味わいを楽しめるようになっています。
そういう意味では、ウイスキーとしての幅をちゃんと確保していて、角瓶以下との格の違いを感じ取れます。

ただ、角瓶の復刻版に比べると華やかさに欠けるイメージがあり、もしオールドの復刻版が出たら、響 JAPANESE HARMONYすらもかすむような香り、味わいがあったのかもしれません。

価格は700mL、アルコール度数43度で、1700円前後です。

角瓶がリニューアルによって1500円になりましたが、200円出せば確実にワンランク上の銘柄を手にできますから、角瓶ファンこそ改めて飲んでほしいと思います。
また、現役バリバリの時には高嶺の花だった世代の方々には、改めて今だからこそ手軽に入るオールドを飲んでもいいと思います。

<個人的評価>(A~E)
・香り B: ストレートでレーズン、バニラ、ナシ。加水するとピートが感じ取れる。
・味わい B: 甘さは控えめ。ストレートは酸味、ロックは辛さとビター。
・総評 B: 角瓶よりもウイスキーらしさがしっかりしている。水割りだと和食との食中酒に適する。


togochi今回は、日本の地ウイスキーから、中国醸造の戸河内ウイスキーを飲んでみます。

戸河内ウイスキーとは、広島県廿日市市にある中国醸造が販売しているウイスキーで、同じ広島県安芸太田町戸河内(旧戸河内町)にある貯蔵庫にウイスキーを熟成させたものになります。

この貯蔵庫は、かつての国鉄が387mにわたる試掘トンネルとして掘られたもので、年間14℃ に保たれていることから、ウイスキーを熟成させるのに都合が良いと再利用されたものです。

使用されている原酒を調べてみると、中国醸造で自前で蒸溜しているという記載はなく、蒸溜所やポットスチルの写真もありません。
おそらくはスコットランドからニューポットのモルト原酒とグレーン原酒を樽ごと輸入して、そのまま貯蔵庫で熟成させたのではないかと思われます。

先行して限定販売された18年も、元はスコッチのモルト原酒と4年熟成のカナディアンのグレーンをブレンドしてから18年マリッジさせる形で貯蔵したものだったそうで、ジャパニーズウイスキーという定義では「?」がつきます。

何はともあれ、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色はなんととても淡いメッキをかける前のホワイトゴールド。着色でカラメルを使っていない感じです。香りはアルコールがメインにあります。

口に含むと、メロン、バニラ、クリームの香りが口に広がります。

味わいは酸味が主体で、後から甘さがついてきます。

ロックにすると、エステリーさが強くなり、青リンゴ、ナシの香りが強くなります。
味わいも酸味の後にビターが感じ取れるようになります。

全体的にふと感じられるのは、ウイスキーというよりも熟成された本格焼酎に似た雰囲気でした。
中国醸造は日本酒、焼酎の製造もおこなっていますが、ウイスキーを熟成する貯蔵庫には、日本酒、焼酎も熟成のために貯蔵しているようです。
それとは関係あるかがわかりませんが、以前に飲んだ樽熟成された麦焼酎に似た香りを感じました。

ただ、ウイスキーとしての出来においては悪いとは言えず、大手のウイスキーを飲んだ人には興味深い香りと味わいに思えるでしょう。

しかしながら、ジャパニーズウイスキーを語るのであれば、モルト原酒、グレーン原酒も自前で醸造、蒸留して仕込んでほしいと心から思います。

700mL、アルコール度数40度、価格は2500円ほど。

<個人的評価>
・香り B: 若いながら、メロン、バニラ、青リンゴ、ナシと豊富な香り。
・味わい C : ストレートでは甘さ、加水すると酸味とビターがメイン。
・総評 C: 悪くはないが、ジャパニーズウイスキーを名乗るのはどうかと...



1000円前後のウイスキーを比較する特集の最後として、これまでに私が飲んだ中で気に入ったスコッチウイスキーからピックアップしていきます。   

バランタイン ファイネスト

  • 700mL、40度、1000円
ballantinesバランタインのスタンダードボトルです。消費税導入前には5000円近くして、高嶺の花だったこともありますが、1000円で買えるウイスキーとしては十分なほど香りも味わいも満足できます。

実際にロックで飲んでみると、香りはレーズンやバニラとともに、しっかりしたスモーキーフレーバーがあります。

味わいは甘さがめいんで、後からビターが追います。
単に香り豊かな感じでは終わらずガツンとした重厚感もあります。

初めてウイスキーを飲む上では、香りの要素の大半が凝縮されていて、勧められます。

<個人的評価>(A~E)
香り A: レーズン、バニラといった華やかさを持ちつつしっかりとしたスモーキー感。
味わい A: 甘さがメイン。アルコールの刺激はうまく丸められている。
総評 A: 本格的なスコッチを味わうなら、これを入門編にするのがベストかと。


ジョニーウォーカー レッドラベル

  • 700mL、40度、1200円
jwrこちらはジョニーウォーカーのスタンダードボトルになります。
ジョニーウォーカーといえばブラックラベルのほうが有名ですが、レッドラベルはスモーキーさが少なく、甘さが表にたった印象です。
ボトルからくる香りは、アルコールの刺激が強くて判別できませんですが、ストレートで飲んでみると、 不思議とアルコールの刺激はそれほど訪れず、ピートや樽からくるスモーキーさとウッディな香りがメインになります。
味わいは甘く、黒ラベルほどではないものの飲みやすくなっています。

加水すると、香りに青りんご、なし、レーズンなどが加わって華やかさとさわやかさが合わさってきます。
味わいも甘さと多少の酸味が来るようになり、ハイボールにしても甘さを堪能できます。
サントリーの角瓶などと比べても、程よい甘さとアルコール由来の刺激、辛みが抑えられているため、パフォーマンスでは圧倒的に上です。

<個人的評価>
・香り A: ストレートではスモーキーだが、加水すると華やかになる。
・味わい A: アルコールの辛みが少なく、ストレートでも甘さを実感できる。飲みやすい。
・総評 AA: 1200円で十分に堪能できる銘柄。


カティサーク

  • 700mL、40度、1100円
cuttysarkかつて迅速に紅茶を運ぶために建造された帆船、カティサーク号を模した銘柄で、古くから日本でも知名度が高いです。

使用されている銘柄は、スぺイサイドのグランロセス、マッカラン、オークニー諸島のハイランドパークなどです。

いつものようにロックで飲んでみると、アルコールの刺激があるものの、ともにシェリー樽原酒の持つ華やかな香りがやってきます。一方でスモーキーな香りは抑え目です。
マッカランのシェリーオークが、これでもかといわんばかりのシェリー樽原酒の香りを持っていたので、その影響が強く出ている気がします。

味わいはアルコールの辛みが強めで、奥から青りんご、ナッツの味が後を追ってきます。それでも全体的にはあっさりした印象があります。

ブレンデッドでもとっつきにくい銘柄がありますが、カティサークはウイスキーを飲みなれていない人でも華やかな香りに魅せられるブレンドになっています。

<個人的評価>
・香り A:シェリー樽原酒の華やかな香りが支配する。癖が少ない。
・味わい B:香りと裏腹にあっさり、さっぱりした味。ハイボールでも行ける。
・総評 A:万人受けする味と1000円強の価格は魅力。日常飲むウイスキーとしてはうってつけ。

VAT69

  • 700mL、40度、1200円
vat691883年に、ウィリアム・サンダーソンが100種類のブレンドをためし、それぞれを桶(ブレンド、後熟用の樽?)にそれぞれ詰めた後、ウイスキーの評論家たちを集めて比較させました。
その結果、69番目のブレンドがもっともよかったことで、これを製品化しました。それがVAT69の由来です。

しかし、使用されるキーモルトは時代によって変わり、現在はロイヤルロッホナガーがキーモルトになっています。

ロックで飲んでみると、飲みはじめはそこそこのスモーキーとアルコールの刺激が先に来た後、 麦チョコ、柑橘系の皮を削った時のような爽やかな香りが漂ってきます。
味わいは酸味が主体で、甘さは控えめ、ビターはそれほどなく比較的飲みやすいかと思います。

全体的には多少のくせがあるので、スタンダードなから変化球がほしいな、というときにはいいかもしれませんね。

<個人的評価>
・香り C: なかなかのスモーキー。後からモルト、柑橘系。
・味わい B: ライムっぽい酸味がメインで甘さは控えめ。 苦さはない。
・総評 B: 1000円スコッチとしては合格ライン。

インバーハウス グリーンプレイド

  • 700mL、40度、1000円
inberインバーハウスは、ノックドゥ、スペイバーン、オールドプルトニーなどの蒸留所を所有する企業で、ブレンデッドウイスキーのブランドとしてはほかにマッカーサーもそろえています。
今回のグリーンプレイドは、ウイスキーの評論家として権威のあるジム・マーレイが、自著のウイスキーバイブル2008で、100点満点で90点の評価がつけられており、コストパフォーマンスとしては期待ができるボトルになっています。

まずはストレートから。グラスからはナシのような香りが強めに感じられます。
口に含むと、意外に刺激が弱く、紅茶、ハチミツ、洋ナシ、食パンの香りがします。
味わいは甘味、酸味、苦味が等しく舌を刺激してきます。

ロックにすると、奥に潜んでいたであろうピートの香りが顔を出し、洋ナシの香りが突き出てきて、味わいも酸味と苦味が強く感じられるようになります。
さらに加水されていくと、しょっぱさも感じ取れるようになり、様々な原酒をブレンドしたという奥深さを知ることができます。

下手に甘さや飲みやすさを出さず、ウイスキーらしさをアピールしながらも癖がつきすぎない程度に抑えたブレンドになっているように思えます。
平均的なスコッチウイスキーとして、飲み方によって個性が変わり、様々に味わうことができます。

<個人的評価>
・香り C: ストレートでは紅茶、ハチミツ、食パン。加水されると洋ナシ、ピートが前に出てくる。
・味わい B: 甘さだけでなく、酸味、苦味、しょっぱさと、様々な原酒が織りなす味を堪能できる。
・総評 A: 1000円スコッチでありながら、様々な香り、味を秘めたボトル。

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akashiRed今回は、江井ヶ嶋酒造のホワイトオークあかしレッドを飲んでみます。

公式サイトを見ても、以前に飲んだ「明石の地ウイスキー」(ロゴが黒いラベル)との違いが明確に書かれていませんが、ほかの情報からすると、レッドのほうがグレーンの割合が多めだ、というようです。

実際にストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々濃いアンバー。香りはトーストに似た香りがします。

口に含むと、「明石の地ウイスキー」同様に、ラムレーズンとトーストの香りが先に訪れます。後からカカオが追いかけてきます。

味わいは、多少の酸味と甘さが半々に訪れ、ストレートでも飲みやすさを感じられます。

加水してみると、エステリーさが前に出てきて、ストレートのようなカカオなどの甘い香りは引いています。

味わいも柑橘系のような酸味と苦さが強くなり、少々癖が出てきます。

全体的な傾向は明石の地ウイスキーとほぼ同じですが、加水した時の香りが薄くなった印象です。
それでも、下手に安いウイスキーと比べても十分ウイスキーとしての体は成立していて、初めての人でも受け入れられる変なくせのない仕上がりになっています。

500mL、アルコール度数は40度で、価格は840円。700mL換算だと 1176円ですから、角瓶くらいの価格帯になります。

そう考えても、角瓶がもう飲めなくなるほどの豊かな香りと甘さのある味わいがあり、、ストレートでもロックでも水割り、ハイボールでも十分飲みごたえのあるウイスキーになっています。

たまたま某コンビニで発見しましたが、普通は酒屋さんで探さないと手に入らないでしょう。

<個人的評価>
・香り B: 先にレーズン、トースト。あとからカカオ、モルト。加水するとエステリーに。
・味わい B: 酸味と甘さがあって、ストレートでも飲みやすい
・総評 A: 角瓶と同じ価格帯のウイスキーとしてははるかに上。


ホワイトオーク あかし レッド 500ml

ホワイトオーク あかし レッド 500ml
価格:745円(税込、送料別)

tarukaoruキリンが3月26日に富士山麓のリニューアルをしたのとともに、新発売となったのが、オークマスター 樽薫るです。

もともとオークマスターはメルシャンが発売していた銘柄で、当時は同社が所有していた軽井沢蒸溜所のモルトを使用していました。

その後キリンがメルシャンを完全子会社にしたのち、2011年に軽井沢蒸溜所を閉鎖、オークマスターも販売終了となっていました。

いわば今回は5年ぶりの復活となりますが、実際に使われているモルトは御殿場のものとなります。

いつものようにストレートから飲んでみます(4月中は網走に長期出張になったため、ホテルで試飲してます)。
グラスに注ぐと、液色はジンジャエールのような黄金色、香りはアルコールの刺激の奥にナシを感じます。

口に含むと、先に感じるのはバニラとウエハース、奥からナシ、マスカットがやってきます。
味わいはアルコールからの辛みが強いものの、後から甘さを感じ取れます。

次にトゥワイスアップにしてみると、先にナシ、マスカット、柿の香りが来るようになり、バーボンに近いエステリーさも見えてきます。ストレートで感じたバニラの香りは奥に下がった感じです。

味わいは酸味が強くなり、全体的にフルーティになってきます。 

新しい富士山麓に比べると、甘さがメインで飲みやすいブレンドになっていて、ストレートでも加水しても癖が少ない、晩酌用のウイスキーとしても適しています。

640mL、アルコール度数40度で、価格は1100円。
販売終了したボストンクラブや、新しい富士山麓よりも割高ですが、それよりもまろやかで熟成感もあるので、不満には感じないでしょう。

<個人的評価>
・香り B: ストレートではバニラ、ウエハースがメイン、加水するとナシ、マスカット、柿。
・味わい B: ストレートは辛さがあるが、加水することで甘くて飲みやすい。ほんのり酸味。
・総評 B: 香りも十分で甘さがメインなので、万人受けする印象。


オークマスター・樽薫る 640ml

オークマスター・樽薫る 640ml
価格:966円(税込、送料別)

seaA01今回飲むのは、ホワイトオーク シーアンカーです。

ホワイトオークというと江井ヶ嶋酒造のブランドですが、このシーアンカーは食品の販社である三菱食品が取り扱う商品で、一般向けではなく業務用(飲食店向け)になります。

早速ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々濃い目の琥珀色。香りはパンから香るようなアルコール臭がします。

口に含むと、アルコールの刺激が強く、香りは沈んだ雰囲気で感じ取りにくくなっています。
味も辛さが目立ち、酸味が仄かに感じ取れるほどです。

ロックにすると、ライム、青りんごのような香りが開き始めます。ただ、ボトルに書かれる「バニラの香り」は感じ取れません。

味わいも酸味がメインとなって、フルーティな感覚が目立つようになります。後々になって甘さもやってきます。

一般向けのホワイトオークあかしとは異なるブレンドかと思われます。
あかしでは麦チョコのような香ばしさのあるビターや甘い香りが感じ取れましたが、シーアンカーではストレートで感じ取れる香りはほとんどありませんでした。

ストレートではてんで味がなく、加水してやっと本領を発揮するようで、ロック、水割り、ハイボールで活きてくるでしょう。

業務用といっても、居酒屋、スナック、キャバクラのようなあまり高いお酒を出さないお店向けに思えます。

500mL、アルコール度数が40度、価格は2000円ほど。
軽い気持ちで飲むような人であれば、買っても損はしないでしょう。

<個人的評価>
・香り C: ストレートではアルコールしか感じ取れない。加水してライム、青りんご。
・味わい D: ストレートではほとんど辛いだけ。加水して酸味、ビターが生まれる。
・総評 C: ロック、水割り、ハイボール向け。ストレートでは飲めたものではない。


 

haig01今回は1000円スコッチの一つ、ヘイグを飲んでみます。

ヘイグはジョン・ヘイグ社が手がけていますが、創業は何と1627年!
さらに創業家を遡ると、11世紀にフランスのノルマンディーからイングランドへ侵攻、イングランド建国を果たしたウィリアム1世ともに従軍した騎士の一人に至ります。建国後にスコットランドとの国境に領地を賜り、スコットランドにも影響を与えていきました。

その名家の出身であったロバート・ヘイグが蒸留技術を学び、1627年からウイスキーを作り始めました。
ジョン・ヘイグ社の設立は1894年ですが、それまでにも、連続式蒸留機を使ったグレーンウイスキーの製造に着手したり、同業者を集めてディスティラーズ・カンパニー・リミテッド社というグレーンウイスキーをほぼ独占する起業の取りまとめをするなど、ウイスキーにおいてもヘイグ家は大きな力を持っていました。

ヘイグのウイスキーとしては、レギュラーのヘイグのほか、凹みのある三角形のボトルが特徴的なディンプルも有名です。

ではいつもの様にストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は平均的な琥珀色、香りはアルコールと多少のエステリーさがあります。

口に含むと、アルコールの刺激が先に来ますが、後からリンゴ、エステル系接着剤 がほのかに香ります。

味わいは辛さと酸味が先に来ますが、後から甘さが出てきます。

ロックにすると、アルコールの刺激が抑えられ、リンゴやエステリーが目立ってきます。後々になると、カカオ、モルト、バニラの香りが広がります。

味わいにおいても、ミルクココアのような甘さがはじめから目立つようになります。

名家にして長らくウイスキーの歴史に関わってきたことは伊達ではなく、非常に万人受けする甘さのあるウイスキーと言えます。

700mL、アルコール度数が40度で、価格は1300円ほど。

初めてのウイスキーとして飲むにしても申し分はないでしょう。 

<個人的評価> 
・香り B: 全体的に穏やか。リンゴ、エステル系接着剤、カカオ、モルト、バニラ。
・味わい A: ストレートでは酸味、辛さがあるが、加水されるとミルクココアのような甘さが目立つ。 
・総評 A: クセのあるお酒が苦手な人には十分受け入れられる甘いウイスキー。

ヘイグ 【700ml/40%】

ヘイグ 【700ml/40%】
価格:1,212円(税込、送料別)

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