RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

カテゴリ:ウイスキー > ブレンデッドウイスキー

bandw今回は1000円スコッチ、ブラック&ホワイトを飲んでみます。

 ブラック&ホワイトは、グラスゴーにあるジェームズ・ブキャナン社がリリースしているブレンデッドウイスキーです。同社の有名な銘柄と言えば、英国王室御用達、日本でしか市販されていない高級ボトル、ロイヤルハウスホールドです。

キーモルトになっているのは、ダルウイニー、グレンダラン、クライヌリッシュです。

ではいつものようにストレートから飲みます。
グラスに注ぐと、液色は中庸なアンバー、香りはアルコールとナシっぽさがあります。

口に含むと、アルコールの刺激を先頭に青リンゴ、ラムレーズン、バニラ、ウエハース。あとからほんのりとピートも香ります。
味わいはアルコールからの辛さがメインで、あとからビター、酸味へと続きます。甘さは控えめです。

ロックにすると、スダチのような強い爽やかさが先に届き、 あとからピート、ナシ、バニラが追いかけます。
味わいは酸味が強くなり、あとからビターがやってきて、柑橘系の雰囲気が強めに出ます。

最後にハイボールにすると、青リンゴの香りがメインに感じ取れ、奥からバニラが追いかけます。
味わいは甘さが主体となり、酸味はほのかになります。

ピート自体は控えめなので、癖のあるウイスキーが苦手な人でもいけるでしょう。
ただ、それほど甘さのある味わいではなく、香りもそれほど立つ印象も薄いので、1000円スコッチとしては平凡な印象です。

700mL、アルコール度数40度、価格は1200円ほど。

<個人的評価>

  • 香り B: ストレートでは青リンゴ、ラムレーズン、バニラ。加水すると柑橘系の爽やかさが出る。
  • 味わい C: 酸味が主体、後味がビター。ハイボールでは甘さが出てくる。
  • 総評 C: 癖が少なくてそつがない。初心者向け。ただ印象に残りにくい。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ブラック&ホワイト 700ml
価格:1240円(税込、送料別) (2016/11/17時点)


bigt今回はブレンデッドスコッチのビックTを飲んでみます。

ビッグTは、ハイランドにある蒸溜所、トマーティンが発売しています。
同蒸溜所のブレンデッドと言えば、エンシェントクラン のほうが有名ですが、こちらの方が少々上のランクになるようです。
実際、トマーティンのモルトをキーにしつつ、他の地域のモルト、グレーンなど、4~6年熟成させた原酒を使ってブレンドされているようです。 

では、いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は淡い琥珀色、香りは青リンゴ、ライム、メロンの香りが鼻をくすぐります。

口に含むと、アルコールの刺激の後、ライム、メロン、バニラの香りが続きます。 
味わいは辛さと酸味が半々で、アルコールからのとげが目立ちます。

ロックにすると、青リンゴ、ライム、ナシの香りが先に立ち、奥にモルト、バニラの香りを感じ取れます。 
味わいは酸味が先に来て、あとからビター、最後に甘さが締めます。

最後にハイボールにすると、ナシやメロンの香りがほのかにやってきます。後を追うようにモルトも香ります。
味わいは少々のビターがあるものの、後から甘さが追いかけてきます。 

エンシェントクランと比べると、熟成感や甘さは上で、ストレートは少々辛いものの、ロックや割って飲む分には十分楽しめます。 

700mL、アルコール度数は40度で、価格は1700円ほど。少々お高いですが、それに見合うボトルです。

<個人的評価>

  • 香り C: 青リンゴ、メロン、ライム、ナシ、バニラと豊富。
  • 味わい C: ストレートではピリピリと厳しいものの、加水することで甘さが引き立つ。
  • 総評 B: ある程度の熟成された原酒だけあって香り、味わいも深い。


btwd今回は、バーボンの銘柄の一つ、バッファロー・トレースから、ホワイト・ドッグ マッシュ#1というボトルを飲んでみます。

バッファロー・トレースは、ケンタッキー州フランクフォートにある蒸溜所で、1775年にウイスキー作りを始めたアメリカで最も古い蒸溜所と言われています。
1857年にベンジャミン・ブラントンが買収、蒸溜設備を新しくしてバーボンの製造を始めました。

誕生から現在までに、この蒸溜所の名前はいくつも変わっていて、 リーズタウン、オールド・ファイヤー・カッパー、ジョージ・T・スタッグ、シェンレー、ブラントン、エンシャント・エイジと変遷し、1999年に、現在のバッファロー・トレースとなりました。

現在は、レギュラーボトルのバッファロー・トレースや、プレミアムボトルのブラントンを製造しています。

今回飲むホワイト・ドッグとは、いわゆるニューポット、蒸溜して樽に貯蔵する前の状態でボトリングされたものになります。
その中でマッシュ#1と呼ばれるものは、樽で熟成させることでバッファロー・トレースのレギュラーボトルとなるものです。

アルコール度数は62.5度と、実際にバーボンとして樽に貯蔵する際の上限に加水調整されていて、まさにこれから熟成させる直前の原酒を楽しめるものになっています。

早速ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は無色透明。香りはアルコールの刺激がもろにやってきます。

口に含むと、アルコールの刺激の奥からエステリー、メロン、バナナの香りがほんのりやってきます。
味わいはとても辛く、奥から甘味が通ってくるものの、見た目通りにウォツカ、スピリッツの類いに感じ取れます。

ロックにしても、アルコールの刺激は強烈で、あとからナッツ、バナナ、バニラの香りが続きます。
味わいはやはり辛さが強く、飲むには厳しいです。

最後にハイボールにすると、やっと刺激から解放され、コーン、バナナ、ナッツの香りが広がります。
味わいはビターが先に来た後、甘さが後を追うようになります。

正直言って、このボトル単体で飲んで楽しむ代物ではありません。樽で熟成されたバッファロー・トレースのレギュラーと飲み比べることで、熟成によってどれだけの香りと味わいが育まれるかを勉強する教材と思った方がいいです。

とはいうものの、普段から度数の高いウォツカを飲んでいるロシア人やポーランド人などであれば、ちょっとしたプレゼントとして送るのもいいかもしれません。

375mL、アルコール度数62.5度で、価格は2500円ほど。

<個人的評価>

  • 香り C : バーボンらしいエステリーさ、バニラ、ナッツ、バナナ、コーンの香りが漂う。しかしアルコールの刺激が強い。
  • 味わい D : アルコールからの辛さが強すぎて飲みにくい。水割り、ハイボールにすることで甘さ、ビターを楽しめる。
  • 総評 C: 単品で楽しむものではなく、熟成されたバーボンと比較して飲むための教材。

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バッファロートレイス ホワイトドッグ マッシュ♯1 62.5度 375ml
価格:2980円(税込、送料別) (2016/10/21時点)


bnbs今回は、ニッカから新発売されたブラックニッカ ブレンダーズスピリットを飲んでみます。

1956年に特級ウイスキーとしてブラックニッカが誕生してから60年を記念して、 60年前に蒸溜された余市モルトをドレッシング(香り付け)として使った贅沢なボトルになっています。

キーになるのは余市のヘビリーピーテッドモルトで、そこに新樽熟成の余市モルト、シェリー樽熟成の宮城峡モルトを使っていると言うことです。

さらにグレーンウイスキーも、西宮工場で蒸溜され25年以上熟成されたカフェグレーン原酒を使っています。

ボトルも高級感を持たせるように、インディゴに輝くフロスティボトルを採用しています。

では、いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は濃いアンバー、香りはピート、レーズン、青リンゴを感じ取れます。

口に含むと、まず軽いゴムの香りとレーズンが口を回ります。その後ナシ、青リンゴ、バナナと続き、最後にバニラの甘い香りが締めます。

味わいは果物の甘さと軽い酸味がメインで、ストレートでも飲みやすく感じます。 

ロックだと、真っ先に余市ならではのヨードを伴ったピートが鼻をくすぐります。そのあとにナシ、レーズン、青リンゴの爽やかな香りが続き、あとをバナナ、ドライマンゴー、バニラの香りが漂います。
そして最後に締める香りがカカオです。

味わいは酸味が強く主体になりますが、後味が甘く、さほど辛くはありません。ビターも伴いますが、グレープフルーツやレモンのそれと言うよりも、ダークチョコに近いです。

最後にハイボールにすると、軽くピートとゴムの香りが先行し、あとからバナナ、ドライマンゴーの濃厚で甘い香りがしっかり追いかけます。
味わいも酸味が多少来る物の、甘さが追いかけるのでこれまた飲みやすい印象です。

700mL、アルコール度数43度で、価格は2500円ほど。
正直言って、限定品だからこそと言えますが、こんな値段で買えるような香り、味わいではありません。
この価格帯で行けば、バランタイン12年、ジョニ黒、シーバス12年が買えますが、そんな12年物のブレンデッドスコッチを軽く撃破してしまうほどの インパクトがあります。

あり得ない、何かの間違いではないのか、と、まだ残していたジョニ青を取り出し、ストレートで飲み比べてみると、ジョニ青は流石にモルト、グレーンともに熟成の長い原酒を選んでいるだけにアルコールの刺激も辛さもなくてとてもまろやか。
一方でブレンダーズスピリットはアルコールの刺激がやってくるので、若さが多少目立ちます。しかし若さ故の活気良さがピートなどの香りに反映されて、ジョニ青よりも華やかで豊かに感じます。 

全体的に見れば、若さと老獪さが見事に融合し、とても豊かで味わい深いボトルに仕上がったと言えます。
ブラックニッカの名前を使わず、エクストリームニッカみたいな名前にして5000円で売ってもバカ売れしたでしょう。
 
いずれにしても、限定品で2000円台にしては破格の香り、味わいと言えます。どんな飲み方をしても、飲みやすくてボトルの魅力を十分堪能できるでしょう。

<個人的評価>

  • 香り AA:  ゴム、ヨードが先に来て、あとから爽やかな青リンゴやナシ、濃厚なレーズン、バナナ、ドライマンゴー、バニラと、とても香り豊か。
  • 味わい AA:  総じて甘くて飲みやすい。ストレートではアルコールの刺激が訪れるが、つらくはない。
  • 総評 S : 2500円で売るにはあまりにも破格。高級ブレンデッドウイスキーを飲める大チャンス。


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今回は、ジョニーウォーカーの上位クラス、ブルーラベルを飲みます。
jw_blueブルーラベルは、正規品を販売するキリンでは市販していませんが、並行輸入品として日本でも入手できます。

ブルーラベルは、ジョニーウォーカーの創業者であるジョン・ウォーカーが、特別な顧客のために出された特別なブレンドを再現したものと言われています。

数々の蒸溜所で貯蔵されている原酒の中で、1万樽に1つという究極の原酒を使っているとか、40年、50年という長期熟成原酒を使っているなど、究極のブレンドと言えます。

実際に年間で4000本しか販売されず、ボトルにはそれぞれシリアルナンバーが記載されます。私が購入したのはWA4 08664という番号が付けられています。
そのボトルも、青く輝く特別なもので、重量感もあり、飲み干した後でも飾っておきたいほどの美しさです

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は意外にも中庸な琥珀色で、香りはハチミツ、リンゴ、レーズン、ほのかにピートも感じ取れます。

口に含むと、 香りはリンゴ、ハチミツ、レーズンが先に訪れ、その奥からはピートからのスモーキーさ、オレンジ、ライムが漂います。
味わいは、酸味と辛さが先に来ますが、どちらもとげが無くまろやかで、後から甘さがやってきます。 

ロックにすると、先に柿、レーズン、ライムの香りが先に立ち、その後潮の香り、ピートが追いかけます。最後には樽からのウッディさ、カカオも感じられます。
味わいは酸味とビターが中心ですが、奥からしょっぱさも感じ取れます。ストレートでの甘さはそれほど感じません。

最後にハイボールにすると、今まで脇役にいたピートが前に出てきて、それがアイラモルト由来の正露丸、ヨードを伴ったものだと初めて気づかされます。 
味わいはフルーティな酸味がほのかに感じられるものの、後々になって甘さも復活してきます。

全体的に見れば、確かにバラエティ豊かで、香り、味わいも飲み方によって大きく変わるおもしろいブレンドになっています。
また、ブレンデッドでストレートで飲もうとするとえぐい印象がありますが、非常に長期熟成されたモルトを使ったことでまろやかさがあり、究極と言われても差し支えないものだと感じられます。

ただ、山崎のリミテッドエディションと比べると、香りや味わいの広がり方、深さが一歩及んでない雰囲気があり、もっと濃厚で新たな香りが開いてくれば山崎を超えたように思えます。

750mL、アルコール度数は40度で、価格は13,000円ほど。
本当に敬愛する方のための丁重なギフト向けとしては、十分うってつけだと思います。

<個人的評価>

  • 香り AA: ストレートはリンゴ、レーズン、ハチミツ、ロックではライム、潮、ハイボールではピートととても豊か。
  • 味わい AA : ストレートでもアルコールの刺激は少なく、まろやか。飲み方によって主役が変わる。
  • 総評 AAA: ブラックラベルの延長上ではないものの、1日で飲み干してしまうほどはまるほどの香り、味わいを持っている。 


jb_ryeこのブログを始めて以来、最初のライウイスキーを飲みます。
銘柄はジムビーム ライです。

ライウイスキーとは、その名の通り、ライ麦を主原料としたウイスキーで、アメリカの法律では、51%以上使用することが決められています。

元々アメリカでは、メリーランド州、バージニア州、ペンシルベニア州といったアメリカ東部の州で作られはじめ、バーボンよりも古い歴史があります。
しかし19世紀の後半に入って、ライ麦が高騰したことによって、採算がとれなくなった蒸溜所が次々と撤退し、バーボンに人気を奪われるようになります。
さらに禁酒法の施行が決定的な打撃になり、廃止されてもバーボンほど業績が戻ることが無く、さらに撤退する蒸溜所が相次ぎました。

現在、日本で手に入りやすいのは、バーボンも手がけるビーム社(ジムビーム、ノブ・クリーク)、オースティン・ニコルズ社(ワイルドターキー) のものです。

今回手に入れたのは、リニューアルされた現行品では無く、一つ前のものになります。

ということで、まずはストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少し濃いアンバー、香りは接着剤の香りが先に来ます。

口に含むと、アルコールの刺激は少なめで、先に接着剤のようなエステリーさ、あとからメロン、バニラ、ナッツ、ライムと続きます。
味わいはスパイシーと酸味が半々に来る感じで、それほど甘さは感じられません。

ロックにすると、ライムの香りが強く鼻を突き、その後バニラ、ウエハース、モルトの香りが訪れます。
味わいは酸味が少々強めになり、ビターが来た後、奥から甘さを感じ取れるようになります。 

最後にハイボールにすると、メロン、バニラの香りが主体となります。
味わいは酸味がメインで、甘さは奥から出てくる印象です。 

バーボンであるレギュラーと比較すると、 辛さ、酸味が強めに来る印象で、パンチが効いています。
しかし、100%ライ麦原酒を使っているわけでは無く 、コーンなどの原酒によってバニラなどの香りを持った甘さによってまとめられていて、どぎつさと言えるほどには至っていません。
バーボンよりもピリッとしたものがほしい人向け、というところでしょうか?

今回飲んだ従来品は750mL、現行の緑のラベルは700mL、アルコール度数はともに40度で、価格はともに1500円ほどです。

<個人的評価>

  • 香り B: ストレートではエステリーさが目立ち、ロックではライムが香る。その他メロン、バニラ、モルト、ナッツ。
  • 味わい C: ストレートではスパイシー。加水されると酸味がメインになる。後から甘味。
  • 総評 B:  レギュラーよりもパンチがほしい人向け。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ジムビーム ライ 750ml 40度 箱なし
価格:1609円(税込、送料別) (2016/9/29時点)


haddington今回は、1000円スコッチからハディントンハウスを飲んでみます。

ハディントンハウスは、グラスゴーにあるQSI社がリリースするブレンデッドウイスキーです。

キーモルトは、蒸溜所こそ明かされてないものの、ハイランドとスペイサイドのモルトを使用、グレーンはローランドのものを使っているとのことです。

この何の変哲も無いボトルが注目されたのが2008年で、ジム・マーレイが毎年出しているウイスキーバイブルの2009年度版で、100点満点中85.5点がつけられ、世間が驚きました。 

では、著名な評論家が推したこのウイスキーをストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は平均的な琥珀色、香りはアルコールの刺激が強めで、奥からリンゴを感じ取れます。

口に含むと、 嗅いだほどのアルコールは感じられずに穏やかで、リンゴ、カラメル、バニラ、紅茶の香りが続きます。
味わいもアルコールからの辛さは多少あるものの、奥から甘さが追いかけ、ストレートながらも飲みやすくなっています。

ロックにすると、ナシ、ライムの香りが立ち上がり、カラメルやバニラが追いかけ、爽やかさがアップします。 
味わいも酸味が加わることでフルーティさに拍車がかかります。後にはビターがおとずれて柑橘系らしさが出ます。

最後にハイボールにすると、ほのかにレーズンの香りが表に出て、芳醇なフルーツを感じられるようになります。
味わいは甘さが主体となって酸味が柔らかくなり、とても飲みやすいです。

確かに全体的に見ても、ジム・マーレイが高評価するのも納得がいき、いずれの飲み方でも甘さがあってスモーキーさなどの癖が少ないため、初心者でもとっつきやすいブレンドになっています。
ハイボールからウイスキー道に入った人だと、ハイボールでも結構甘さと芳醇さが感じ取れるので、角瓶よりもこちらをおすすめしたいくらいです。

また、ウイスキー好きの人にとっても、普段飲みで手軽なものを探す際にもうってつけかも知れません。
個人的にはジョニ赤にも太刀打ちできるレベルだと思います。

700mL、アルコール度数40度で、価格は1000円ほど。とてもお手頃です。

<個人的評価>

  • 香り A: ストレートだとリンゴ、バニラ、カラメル、紅茶、加水するとナシ、レーズン、ライムが立つ。
  • 味わい A: 甘い。加水によって酸味などが立ち上がるが、基本的に甘さが先に出る。
  • 総評 AA:  1000円スコッチとしては上出来。初心者にも、晩酌用としてもうってつけのボトル。


devilscut2今回はバーボンの中から、ジムビームのデビルズカットを飲んでみます。

一般的に、ウイスキーを熟成させている間に樽から蒸発してしまう原酒の分を「天使の分け前」(Angel's share)というのに対して、樽の中にしみこんで取り出せなくなった分を「悪魔の取り分」(Devil's cut)といいます。

通常は原酒をすべて取り出した後は、スコッチやジャパニーズなどの蒸溜所に売って、別の原酒の熟成に使ってもらう、つまりはデビルズカットを新たな原酒の香り付けにしてもらいます。

しかし、ジムビーム デビルズカットは「悪魔にやる酒などねぇ!」と言わんばかり、樽にしみこんだ濃厚な原酒を取り出し、6年熟成の原酒などとブレンドしたボトルになっています。 

具体的には、空き樽に水を浸し、しみこんだ原酒を洗濯物の脱水のごとく取り出し、他の原酒に加水するような形でブレンドしているとのことです。

2016年からはサントリーから正規品がリリースされましたが、今回はそれ以前にアメリカでリリースされた並行輸入品も併せて飲んでみます。

では実際にストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色はどちらも比較的濃いめの褐色、香りもどちらも接着剤、メロン、バニラが広がります。

口に含むと、正規品は柿がまず先に来て、その後にライム、最後にウエハース、モルトがやってきます。アルコールの刺激はそこそこというレベルです。
一方で並行輸入品では、アルコールの刺激は少なく、まずはメロン、 あとからバニラ、ウエハースが追いかけてきます。
味わいはどちらもアルコールから来る辛さがあるものの、 その後に酸味、ビターが付いてきます。

ロックにすると、正規品ではライムのような爽やかさが先に立ち上がり、その後に青リンゴ、ブドウが追いかける印象です。
味わいは酸味が先行し、辛さが若干感じられます。一方でビターは控えめになります。
並行輸入品の場合は先に柿の香りが立ち、その後にモルト、カカオと続いてきます。
味わいは辛さがなくなった代わりにビターが先に立ち、ダークチョコレートのような雰囲気を感じ取れます。

最後にハイボールにすると、正規品は柿、メロンの香りが先に来て、あとにナッツ、ウッディさが追いかけます。
味わいは酸味とビターが口の中で続く感じです。
並行輸入品では柿、メロン、ブドウ、リンゴなどの様々なフルーツの香りが口いっぱいに広がります。
味わいは酸味の奥にビター、甘さを感じ取れます。

全体的に見ると、正規品よりも並行輸入品の方が、まるで樽を絞って取り出したかのように樽の中の濃厚な原酒を取り出した印象が強く感じられます。
正規品もレギュラーのホワイトに比べると香りも味わいも豊かですが、並行輸入品と比べると薄い印象があります。
反面、並行輸入品の方がバーボン独特の接着剤の香りも強くなっているため、バーボンが苦手な人だと厳しいでしょう。

正規品は700mL、並行輸入品は750mL、ともにアルコール度数は45度、価格は正規品が2000円ほど、並行輸入品は3000円ほどです。
容量に対して、正規品のほうがかなりやすいですが、 もしかしたらブレンドしている原酒を変えているかも知れません。
酒屋さんで幸運にも見かけたら、並行輸入品をおすすめします。

<個人的評価(並行輸入品)>

  • 香り B: メロン、柿、ブドウ、リンゴといった豊かなフルーツに、モルト、カカオ、ウエハース が下支えする印象。
  • 味わい C: ストレートでは辛み、ロックではビター、さらに割ると酸味がメインになる。
  • 総評 B: 全体的に濃厚で、癖も強め。バーボン好きに合っているかも。




jw_pratinum前回に続いてジョニーウォーカーを飲んでみます。今回はプラチナムラベルです。

プラチナムラベルは、ブラックラベルの1.5倍、18年以上熟成された原酒を使ったウイスキーになります。

元々は、 ウォーカー家が大切な友人、仲間とプライベートで楽しめるボトルとして生まれましたが、その後マスターブレンダーのジム・ビバレッジによって復元され、プラチナムラベルとして市販されるようになりました。

現状では、最上位にキングジョージ5世、次にブルーラベルがありますが、プラチナムはその次に当たります(キリンが輸入する正規品としては、プラチナムが最上位)。

ではストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色はニュートラルな琥珀色(ブラック、ゴールド、グリーンと大差ないような...)、香りはレーズンの芳醇な香り、奥からピート、青リンゴであふれます。

口に含むと、口いっぱいにラムレーズンの香りがとてつもなく豊かに広がります。その後ゴム、ナッツ、カラメル、ヨード、リンゴ、と広がっていきます。アルコールの刺激は、18年熟成だけあってほとんどしません。

味わいは、アルコールから来る辛さは全くなく、酸味が先に現れ、後から甘さが包み込む印象です。ストレートでありながらもまろやかです。

ロックにすると、ナッツ、バニラ、カラメルの甘い香りが主体となり、レーズンや青リンゴはそれを引き立てる役に変わります。
ただし全体的には控えめな香りの強さです。
味わいは、酸味の奥にビターが潜み、それほどえぐい印象はありません。後から甘みが追いかけることで飲みやすさが上がってきます。

ハイボールでは、ストレート同様にレーズンの香りが続き、ゴムやバニラ、カラメルといった香りも追いかけます。
味わいも、酸味をほのかに感じつつも甘さが追いかけてくるので、 ハイボールであっても芳醇で豊かに楽しめます。

以前に飲んだゴールドラベルが、ブラックラベルの香りをグレードアップさせた印象でしたが、プラチナムラベルは意外にも落ち着いて、とてもスムーズで飲みやすいボトルになっています。
飲む前の印象と比べると拍子抜けしてしまい、頭の中に「?」があふれてしまいました。

確かにうまいんです、うまいんですけど...紳士を通り越して聖人になってしまったような癖もとげもなくなった印象に思えます。

残されたのはブルーラベルとキングジョージ(限定ものだと数知れず)ですが、個人的に正社員という安定雇用にありつけたので、ブルーラベルは買おうと思います。

700mL、40度で、価格は7000円です。18年ものと考えれば高いとは言えませんが、全体的に落ち着いた香りと味わいは、大切な人への贈答品としては十分かも知れません。
ただ、個人的にそういうチョイスならシーバスリーガル18年を選びます。

<個人的評価>

  • 香り B: レーズン、ナッツ、バニラ、カラメル、青リンゴなど、とても香り豊か。しかし強くなく穏やか。
  • 味わい A: ストレートでもアルコールからの辛さが無くてまろやか。酸味、その後甘さ。
  • 総評 B: 癖が少なくて穏やか。贈答用として適している。


clear2改めてレビューし直してみる「おかわり」の第二弾です。
ネタ切れ、というより、予算がきつい、安いボトルをどんどん飲んで高いものになっていくので、買いにくくなっているのも事実です。

今回はお手頃ウイスキーのブラックニッカ クリアです。
前回飲んだのは2年半以上前なので、だいぶ評価も変わるかも知れません。 

ブラックニッカ クリアは、ノンピートモルトを使うことで、癖を抑えてすっきり飲めるウイスキーを目指して1997年に作られました。
居酒屋でもハイボールをはじめとしたウイスキーとして出されることも多く、コンビニでも置かれるほどメジャーです。
ドラマ「マッサン」を見てウイスキーに興味を持った方が最初に飲んだのがこれ、という人も少なくは無いでしょう。

では、いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、 液色は平均的な琥珀色(カラメルの着色をしていると思われ)、香りはアルコールの刺激がメインで、それ以上の香りが漂いません。

口に含むと、アルコールの刺激が強く訪れ、後からカラメル、ウッディ、ほのかにレーズン、青リンゴと続きます。
味わいは辛さがメインで、奥に甘さが秘められた印象です。ただ、若い原酒が多いせいか飲みにくいです。

ロックにすると、アルコールの刺激は消え、代わりにナシ、ナッツ、バニラの香りが立ち上がります。
味わいはビターが先に訪れ、後から酸味、最後に甘みが追いかける印象です。

最後にハイボールにすると、香りがめっきり消えてしまい、物足りなくなります。
味わいも、ほんのりとした甘さと酸味があるものの、ウイスキーを飲んでいる印象が薄くなります。

前回飲んだときには、ウイスキーとして最低限の香りと味を残していると思いましたが、サントリーがプライム、トリスクラシックと、ストレートでも刺激が少なく香りや味わいを残す商品を出したことで、それらよりも見劣りする印象になりました。

原酒不足が解消されていないのは重々承知していますが、まもなく発売から20年を迎えるクリアには、ブレンドの見直しが求められているでしょう。

700mL、アルコール度数は37度で、価格は800円ほど。今回飲んだ180mLは300円ほどです。

<個人的評価>

  • 香り C: ストレートではカラメル、樽香。ロックにするとナシ、ナッツ、バニラが開く。
  • 味わい C: ストレートでは辛くて飲みにくい。ロックで豊かになる。
  • 総評 D: ライバルの肉薄に、コスパの点でも低くなってしまった。ブレンドの見直しが求められている。


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