RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

カテゴリ: スコッチウイスキー

100pipers今回は1000円スコッチの一つ、100パイパーズを飲んでみます。

100パイパーズは、元々はシーグラム社のブランドで、当時傘下にあったシーバスブラザーズ社のもとでブレンドされた、北米をターゲットにしたブレンデッドスコッチです。 

名前の由来として、「よいスコッチなら一人のバグパイパーの演奏、真のスコッチなら100人のバグパイパーの演奏に相当する」というスコットランドの詩から引用されたという説もあれば、かつてのイングランドとの戦争で、先頭に立った100人のバグパイプ演奏者が敵の攻撃を恐れずに勇猛に演奏しながら突き進んだ逸話から来ているという説もあります。

その後シーグラム社が酒造部門を売却し、今はペルノ・リカールが所有しています。

早速ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々淡い黄金色、香りはアルコールが強く、それ以上のものが感じ取れません。

口に含むと、シーバスリーガル同様にストラスアイラから来る甘い香りと味わいのある香りと味わいがあります。
香りはリンゴ、カラメルがメインで、味わいもアルコールの辛さがあるものの、後から甘さを感じ取れます。 

ロックにすると、リンゴの香りが強めで、奥からレモン、すだちの柑橘系を感じ取れます。
味わいはアルコールの辛さが薄れ、甘さが優位に立った感じです。

ハイボールにしてみると、香りは大きく薄れた感じではなく、リンゴや柑橘系をほのかに感じ取れます。
味わいも炭酸と相まって酸味が強めになりますが、さわやかさが出てきます。

悪く言えばシーバスリーガル12年の劣化版、と言ってしまえますが、癖は控えめで甘さがメインに感じられるスムーズなウイスキーと考えれば、癖のある香り、味に抵抗がある人でも受け入れられるでしょう。 

700mL、アルコール度数40度で、価格は1300円ほどです。

<個人的評価>

  • 香り B: リンゴ、カラメルの香りがメイン。
  • 味わい B: ストレートではアルコールからの辛さがあるが、加水されると甘さが強調される。
  • 総評 B: 2000円近くあればシーバスリーガル12年を買った方がいい。お金がないならこれでもいい。
 



pxcask今回は、ラフロイグのPXカスクを飲んでみます。
今までもラフロイグのいろいろなボトルを飲みましたが、今回は免税店向けの限定商品となります。

PXとは、シェリー酒の一種であるペドロ・ヒメネス(Pedro Ximénez) の略称です。一般的なフィノやオロロソのような辛口とは異なり、比較的甘さがあり、色も赤黒い濃厚なものになっています。

このPXカスクは、上記のPX樽のほかに、バーボン樽とクォーターカスクと言われる小さな樽で三段熟成を行っています。 
まず、メーカーズマークで使用されたバーボン樽で5~7年、続いてクォーターカスクで7~9ヶ月、最後にPX樽で1年熟成させます。 

ではいつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りは多少の正露丸の香りを伴ったピートの香りがします。

口に含むと、10年ものほどの正露丸の香りはせず、燻製に近いスモーキーさがあります。その後、ゴムの香り、レモン、 オレンジ、レーズンの香りが続きます。
味わいは柑橘系のような酸味が強く、後から香りに釣られたような灰のような苦さが追いかけます。 舌触りはオイルっぽい粘りを感じます。

次にロックにすると、ブドウの香りが開いていき、ストレートで感じたスモーキーとハーモニーを奏でるように感じ取れます。一方でレモンのような刺激のある香りは抑えられ、オレンジやみかんっぽさが強まります。
味わいも、ストレートほどの酸味が抑えられる一方で、甘さが感じられるようになって、全体的にマイルドになった印象があります。

最後にハイボールにすると、ピートの香りからアイラモルトらしい磯の香りが出てくるようになります。一方でフルーティさはかなり薄まります。
味わいは、ほのかな甘みを感じられ、柑橘系の香りに釣られた感覚が面影のように残っている印象です。

全体的に見ると、強烈なピートを堪能できる10年やクォーターカスクに比べて幾分マイルドになっているものの、ボウモアやブルイックラディほどの柔らかさはなく、 「マッサン」の影響でスモーキーなウイスキーが飲みたい人にはちょうどいいかもしれません。

ストレートでは酸味、ロックではマイルドな甘み、ハイボールでは海の幸と合いそうな磯の香りを楽しめます。

1L、アルコール度数48度で、価格は1万円ほど。
700mL、43度換算にしても6300円相当になりますので、気軽に買える代物ではないですが、ラフロイグ10年を飲んで面食らった人にとっては取っつきやすいでしょう。
逆にラフロイグファンからしても、香りが豊かになったこのボトルは十分楽しめるのではないでしょうか。

<個人的評価>

  • 香り B: アイラモルトらしい正露丸、ヨードは少ないがスモーキー。柑橘系、ブドウが広がる。
  • 味わい A: ストレートでは酸味が強いが、加水されるごとに甘くマイルドに。
  • 総評 A: ラフロイグらしい強烈さは抑えられ、より多くの人に楽しめるウイスキーに仕上がっている。
 


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classicLad今回はアイラモルトの一つ、ブルイックラディを飲んでみます。

ブルイックラディは、アイラ島の西岸にある蒸溜所で、1881年に創業しました。
しかし、1994年に閉鎖されてしまいました。

2001年に有志が集まって再開を目指す中で責任者となったのが、ボウモアのブランドアンバサダーを務めていたジム・マッキュワンでした。
彼は蒸溜所を再建するほかに、アイラ島でそれまで作られていなかったウイスキー向け品種の大麦の生産を地元農家に依頼、 元々設置されている手動調整が必要なポットスチルをそのまま使うこだわりを持たせました。

今回飲むザ・クラシック・ラディは、ボトル全体がレイトンブルー(この表現で理解できる人は、モータースポーツが好きなおっさん以上確定ですw)に包まれた特徴的なボトルになっています。

ではストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々くすんだ感じの琥珀色、香りはアルコール由来のものを主に感じ取れます。

口に含むと、アイラモルトならではの正露丸の香りは少なめで、むしろ煙そのものの香りが感じ取れます。
奥からはライム、ナシ、青リンゴのさわやかな香りを感じます。

味わいは酸味が強めで、香りとともにさわやかさを得られます。グラスからの香りとは裏腹に、アルコールの辛さはそれほど感じません。ちなみに50度あります。

ロックにすると、ストレートほどのスモーキーさは抑えられ、むしろライムや青リンゴなどの香りが引き立っている印象です。
味わいは酸味の奥にビターも感じ取れて、柑橘系の雰囲気がさらに強くなります。しかしその後にしょっぱさが訪れて、海岸沿いのモルトだと言うことを思い出させてくれます。

他の名だたるアイラモルトと比べると大人しく、 独特の癖が苦手な人でも比較的受け入れやすいと思います。
全体的にもグレンフィディックなどのスペイサイドモルトのようなさわやかさがあるので、アイラモルト自体の印象も変わるかもしれません。

700mL、アルコール度数50度で、価格は5000円ほど。 ノンエイジと考えると高めではありますが、それにふさわしい、まろやかで飲みやすく、興味深い香りと味わいを楽しめるでしょう。

<個人的評価>

  • 香り B:  アイラモルト独特の正露丸のようなスモーキーさはなく、煙らしさがある。そしてライム、青リンゴ、ナシ。
  • 味わい A: ストレートでは酸味。ロックではビターが加わる。後味に塩辛さ。
  • 総評 B: アイラモルトらしさは薄いが、まろやかでさわやかな印象。



burgie01今回はスペイサイドモルトの一つ、グレンバーギーを飲んでみます。

グレンバーギー蒸溜所は、エルギンから西に進んだ先にあるアルヴスという村にあります。スペイサイドモルトの蒸溜所としてはもっとも西に位置します。
蒸溜所は1829年にDr.ウィリアム・ポールによって建設され、現在はバランタイン17年のキーモルトの一つとして使われています。

蒸溜所自体はオフィシャルのシングルモルトのボトルを販売しておらず、市販されているのはボトラー が買い付けた原酒によるボトルのみとなっています。
有名なのは、ゴードン&マクファイル社のものですが、今回はキングスバリー社が出している7年ものです。

キングスバリー社は、アバディーンに本拠地を置き、1989年からシングルモルトのボトルを販売しています。
グレードは3つあり、もっとも低価格でアルコール度数を43度に加水したセレクション、46度と加水を少なくしたリミテッド、そして加水をしないカスクストレングスとなっています。
今回の7年ものはセレクションに分類されます。

burgie02ラベルには原酒のスペック表が記載されています。 
それによると、蒸溜されたのが2004年2月、ボトリングされたのが2011年4月、使用した樽番号が100番と101番、ノンチルフィルタードで852本販売したと書かれています。残念ながら、今回のボトルが何番なのかはわかりませんでした。

それではいつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色はとても淡いホワイトゴールドで、香りはアルコールの刺激の奥に青リンゴを感じ取れます。

口に含むと、アルコールの刺激が先に来ますが、あとから青リンゴ、マスカット、カラメル、ナッツが追いかけます。
味わいはアルコールから来る辛さがあるものの、後から砂糖のような甘さに変わります。 しかし最後にはビターが締めます。

次にロックにしてみると、アルコールの刺激はかなり抑えられ、 柑橘系のような爽やかさが感じ取れてきます。一方で残り香にナッツ、カラメル、樽の香りが訪れます。
味わいも甘さが消えて、グレープフルーツのような苦さがメインになり、 ストレートとは別のつらさがあります。それでも、後味に甘さがやってくるため、多少救われます。

最後にハイボールにしてみると、香りはほのかにストレート、ロックで得られるフルーツを感じ取れますが、少々濃いめにしないと厳しいです。
味わいは、ロックほどの苦さはなく、ほどよい甘みを後から感じ取れ、比較的飲みやすいでしょう。

全体的に7年と比較的若いことと、2つの樽の原酒を使うことによる個性の強さがあるため、液色も味わいにも若さあふれるものがあり、飲む人には子供をなだめる寛容さが必要とされるでしょう。

ハイボールや水割りで飲むのが最適に思えますが、そんなものは安いウイスキーで十分だ、という人には屈辱的なアドバイスかもしれません。

それでも、ほのかなフルーティさと端麗な水割り、ハイボールは、和食や魚料理の食中酒として飲むには一興かと思います。

700mLで、価格は3800円ほど。 これよりも熟成年数が長くて安いものはいくらでもありますが、オフィシャルとして出さない蒸溜所のモルトと考えれば高いとは言えないでしょう。

<個人的評価>

  • 香り B: アルコールの刺激が強いが、奥から青リンゴ、マスカット、柑橘系、カラメル、ナッツと比較的豊か。
  • 味わい C: ストレートではアルコールの辛さが邪魔をして、本来の甘さを享受できない。一方で加水するとビターが強くて甘さがお預けになる。
  • 総評 C: バランタインファンなら飲むに値する。一方で高くてもハイボールや水割りにするのも厭わない人であれば、食中酒としてうってつけ。
 




 

cardhu今回はスペイサイドモルトのカーデュを飲んでみます。

カーデュ蒸溜所は、以前に採り上げたノッカンドゥ蒸溜所から北へわずか1kmの場所にあります。 
ゲール語で「黒い岩」という意味を持つこの蒸溜所は、1811年に農家を営んでいたジョン・カミングによって創業しました。
しかし当時はまだウイスキーに多額の税金をかけられていたため、農閑期にこっそり密造していました。 

1824年に酒税法が改正され、カーデュ蒸溜所は政府公認となり堂々と製造を始めます。

経営はジョンの息子ルイス、その後彼の妻エリザベスへ引き継がれました。
エリザベスは蒸溜所の改築を始め、ウイスキーの製造で大きな改善を図ったことで、カーデュの原酒は名を上げていきます。

そして1893年に、ジョン・ウォーカー&サンズ社が蒸溜所を買収、後にジョニーウォーカーのキーモルトの一つとして使われるようになりました。

ということで、いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々濃いめの琥珀色、香りはラムレーズンのようなフルーティさを持っています。

口に含むと、先ほどのラムレーズンの香りが先に立つと、後からトースト、青リンゴ、ナシの香りが追いかけてきます。
味わいは酸味を感じつつも、辛さとビターが主体になっています。

ロックにすると、エステリーな香りが強くなった感じで、ストレートほどの豊かな香りがなくなっています。
味わいも辛さと苦さが強く、気持ちよく飲めるとは行きません。

最後にハイボールにしてみると、エステリーさが薄くなったものの、苦さが舌に残りやすく、さわやかに飲めるとは言えません。
しかし、後に残る香りは薄くなったことによる心地よさが出るようになっています。

大まかに見れば、スペイサイドモルトらしいフレッシュフルーツの香り、味わいはありますが、全体的に苦さがあり、お世辞にもうまいとは言えません。はまる人にはとことんはまるのかもしれませんが...。

逆に見れば、香りや味わいに個性がしっかり出ているため、ブレンドをする上での香り、味わいを左右することができ、キーモルトに使われるのも納得します。 
ジョニーウォーカーのフルーティな香りは、このカーデュがになっていると言っても過言ではないでしょう。

ジョニーウォーカーのファンには、一度飲んでおく価値はあると思いますが、過度の期待はすべきではないでしょう。

700mL、アルコール度数は40度で、価格は3500円ほどです。

<個人的評価>

  • 香り B : ストレートではラムレーズン、青リンゴ、ナシ、トーストの香りが広がるが、加水するとエステリーさが強い。
  • 味わい C : 辛さと苦さが主体で、うまいとは言いにくい。
  • 総評 C : ジョニーウォーカーファンが飲む価値はあるが、お世辞にもうまいとは言いがたい。



hamilton_islay今回は、久しぶりのブレンデッドモルトの銘柄、ハミルトンズ アイラを飲んでみます。

ハミルトンズは、グラスゴーにあるチャールズ・ハミルトン社が販売するブランドで、地域ごと(ハイランド、アイラ、ローランド、スペイサイド)のブレンデッドモルトウイスキーを販売しています。

同じようなものとしては、マクレランズやアイリークがあります。 

ブレンデッドモルトというと、複数の蒸溜所のモルト原酒のみをブレンドしたものとなります。

いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は比較的濃いアンバー、香りはアイラモルトならではの正露丸のような香りを伴ったピートが広がります。

口に含むと、まず強い煙の香りが口の中に広がります。その奥から、ライム、レモンの柑橘系の香りを感じ取れます。
味わいは酸味がメインで、後からほんのりと甘さがあります。逆にアルコールから来るピリピリ感はほとんどありません。

ロックにしてみると、香りはストレートから衰えることはなく、強いスモーキーを堪能できます。
味わいは多少のビターがあるものの、甘さがさらに引き出された印象です。

最後にハイボールにしてみると、やはり独特のスモーキーな香りはしっかり伝わりますが、味わいはビターが目立つようになり、「煙たい」ハイボールという印象です。

全体的には、アードベッグやラフロイグの割合が高く、ボウモアやカリラ、ラガヴーリンのようなピート後の香りが深く伝わっていない印象があります。

700mL、アルコール度数40度、価格は3500円ほどです。
ノンエイジであるため、ボウモアやラフロイグのシングルモルトと比べても割高に感じます。これだと2000円台で買えるアイリークマクレランズ アイラのほうがいいでしょう。 

<個人的評価>

  • 香り C: アイラモルトならではの正露丸の香りがするスモーキーがメイン。奥からライム、レモン。
  • 味わい B : ストレートでは酸味、加水するとビターが表に出る。
  • 総評 D : マクレランズやアイリークと言った安く買えるアイラモルトのボトルがあるので、コスパが低い。 あえてラフロイグのボトルに手を出した方がいいかも...。


glenRoy一般的に、スコッチウイスキーは安いブレンデッドでも1000円前後が最安値になりますが、今回の銘柄は、税込みで750円という格安の値段がついていました。

その名は「グレン・ロイ」というものです。

が、ネットでいろいろ調べてみても、その情報はほとんど見つからず、正直、怪しさプンプンです。

ともあれ、ストレートから飲んでみたいと思います。

グラスに注ぐと、液色は一般的な琥珀色、香りはアルコールの奥に青リンゴらしきものが何となく感じられます。
口に含むと、アルコールの刺激の奥に、ゴム、青リンゴ、バニラ、バナナ、ライム、モルトの香りがします。ただ、それほど強くはありません。
味わいは、アルコールからの辛さがあるものの、 奥から酸味と甘さを感じ取ることが出来ます。

ロックにすると、アルコールの刺激は柔らかくなり、香りも豊かに開いていきます。それでも、ゴムの香りが先に来るので、人によっては違和感を感じるかもしれません。
味わいは酸味と柑橘系の苦さが主体になり、奥から甘さを感じることが出来ます。

最後にハイボールにしてみると、飲み始めにゴムの香りを感じますが、それ以上の香りは消えてしまった印象があります。
味わいも炭酸の刺激で飛んでしまったようです。 

全体的に見ると、ロックが最も香りも味わいも楽しみやすいように思えます。
価格を考えてみると、同価格帯の国産よりも上で、晩酌用として飲むにもいいかと思います。

なお、容量は700mL、アルコール度数は40度となります。 

怪しい部分はあるものの、他の1000円スコッチと比較しても、決して見劣りはしないブレンドになっています。

なお、同名のブランドで、ブレンデッドモルトのボトルもあるようなので、見つけたらレビューしようと思います。

<個人的評価>

  • 香り C : ゴムの香りに違和感があるものの、ストレートではバナナ、加水してもバニラ、青リンゴ、 モルトの香りが心地よい。
  • 味わい C : ストレートではアルコールからの辛さが強いが、加水で酸味、甘みを感じ取れる
  • 総評 A: 値段を加味して、晩酌用として飲むにはうってつけ。
グレン・ロイの購入はこちらから

kinchie今回は、久しぶりのローランドモルト、グレンキンチーの12年ものを飲んでみます。

グレンキンチー蒸溜所は、エディンバラから東に30kmほど離れた場所にあり、周囲は農地が広がり、ほとりにキンチー川が流れる場所にあります。

蒸溜所は1825年に創業しましたが、一度廃れてしまいます。
1890年代に入って、エディンバラのウイスキー承認やブレンダーらが組合を結成して買収、10年ほどの歳月をかけて蒸溜所を再生しました。

現在はディアジオが保有しています。

では、今回もストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は薄い金色で、香りは青リンゴに近いものがあります。

口に含むと、アルコールの刺激は少なく、青リンゴ、バナナ、フローラルな香りが広がります。
味わいはほのかな甘みが主体で、まさに青リンゴをかじった印象が強く感じ取れます。

1:1に加水すると、青リンゴの奥にモルト、バニラの香りが加わり、柔らかい香りに変化します。
味わいにおいても、甘さが強調されます。

最後にロックにすると、フローラルな香りが際立ち、鼻をくすぐります。
味わいも酸味がメインとなり、とてもさわやかな印象に変わります。

常温で飲む場合だと甘さが目立ってきますが、ロックなどで冷やしていくと、柑橘系に近い酸味が目立ちます。
全体的にみても、スモーキーさはほとんど感じられず、癖が少ないので飲みやすいボトルに仕上がっています。

700mL、アルコール度数43度で、価格は3500円ほど。
ウイスキーに慣れていない人でも、少々濃いめの水割りで出すと喜ばれるでしょう。

<個人的評価>

  • 香り B: 青リンゴ、バナナ。加水するとモルト、バニラも加わる。
  • 味わい A: 常温では甘さが目立ち、とても飲みやすい。
  • 総評 A: 癖のあるボトルが好きな人には物足りないが、初心者には受け入れやすい優しさがある。


グレンキンチー 12年 700ml
価格:3154円(税込、送料別)



 

knock今回はスペイサイドモルトの一つ、ノッカンドゥ12年を飲んでみます。

ノッカンドゥとは、ゲール語で「小さい黒い丘」という意味で、スペイ川中流にある同名の村に蒸溜所があります。
すぐ近くにはタムデュー蒸溜所、さらにはカーデュ蒸溜所があります。

ノッカンドゥの特徴としては、12年もののボトルであれば、きっちり12年熟成された原酒を使っているところにあります。
それを示すかのように、ラベルには何年蒸溜の原酒を使っていることが明記されているほどです。

では、いつものようにストレートから飲んでみます。

グラスに注ぐと、液色は淡い琥珀色で、香りは少々接着剤を思わせるものが感じ取れます。

口に含むと、リンゴのような香りが先に現れ、あとからレーズン、パイナップル、カカオ、モルトの香りがついてきます。
味わいは酸味が強めで、グレープフルーツのようなビターが伴います。いずれにしても、アルコールの刺激、辛さはさほどにありません。

ロックにすると、エステリーな香りが一気に広がり、ともにスパイシーさも感じ取れます。
味わいもスパイスの辛さがとても強く、刺激的です。ただ、パンチとしては軽く、辛さがスッと引くキレの良さを感じられます。
ストレートと比べても、まるで別のボトルを飲んでいるような錯覚に陥るほど、性格が大きく変わります。

最後にハイボールにすると、再びリンゴやレーズンの香りが現れ、味わいは甘さをしっかり感じ取れるようになります。 
薄くなることで香りが消える印象はありませんでした。

シングルモルトとみても、これだけ飲み方で印象が変わるボトルは珍しいのではないでしょうか。 
気分次第で飲み方を変えて、そうそう飽きることもなくボトルを空けられるでしょう。

700mL、アルコール度数43度で、価格は3500円ほどです。スペイサイド派はもちろんのこと、ハイランドやアイランドが好きな人でも楽しめるボトルでしょう。

<個人的評価>

  • 香り A : ストレートではリンゴ、ロックではスパイシーさが強く感じ取れる。
  • 味わい B : ストレートは酸っぱく、ロックは辛く、水などで割ると甘い。三者三様。 
  • 総評 A : 飲み方によって香りも味わいも変わり、とても興味深い

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