RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

カテゴリ: スコッチウイスキー

b_rock01_今回はアイラモルトから、ボウモア ブラックロックを飲んでみます。

ブラックロックは2015年に免税店向けにリリースされたボトルの一つで、ほぼ同時にゴールドリーフ、ホワイトサンズもリリースされました。

アイラ島に大きく切れ込む湾、ロッホ・インダールの最も奥にある岩の名を冠したこのボトルは、ファーストフィルのシェリー樽のみに貯蔵された原酒を使用しています。

では、ストレートから飲んでみます。

グラスに注ぐと、液色は茶褐色、香りはラムレーズンがメインで、後からアイラモルトらしいヨードがします。

b_rock02_口に含むと、アルコールの刺激は少なく、先にラムレーズン、ゴム、レモンが訪れ、後にヨード、正露丸がほのかに漂います。
味わいは酸味が目立ち、次にビター、甘みが付いてくる印象です。

ロックにすると、正露丸のような香りが開くようになり、アイラモルトならではのスモーキーさも強くなります。また、シナモンなどのスパイスっぽさも目立ってきます。
味わいはやはり酸味が主体であるものの、ビターとともにスパイシーが加わり、より複雑なアンサンブルを奏でるような雰囲気です。

ハイボールにすると、潮の香りが先に現れ、後を追ってレーズンの濃厚な香りが訪れます。
味わいは、多少の酸味とビターがあるものの、後味としてフルーツの甘さも得られます。

アイラモルトらしい、ヨード、正露丸のような独特のスモーキーさは感じ取れますが、レギュラーの12年に比べると大人しく、むしろレーズンの甘さが目立つ印象です。

ドラマの影響で、スモーキーなウイスキーを飲みたいという初心者が最初に手をつけるにはうってつけかもしれません。
ハイボールにしても、その望みは叶えられるでしょう。

1L、アルコール度数40度、価格は4500円ほど。多少量が多い分、お得感はあるでしょう。

<個人的評価>

  • 香り AA: ノンエイジながら、アルコールの刺激は少ない。ラムレーズン、レモン、ゴム。加水でシナモンが加わる。もちろん正露丸のようなピートも健在。
  • 味わい B: 酸味がメイン。後からビター、甘みがやってくる。軽く加水するとスパイシーにも。
  • 総評 AA: 癖の強いアイラモルトの入門編としてもうってつけだろう。



clynelish_今回はハイランドモルトから、クライヌリッシュ14年を飲んでみます。

クライヌリッシュ蒸溜所は、北ハイランド地方のブローラにあり、1967年に建設されました。
しかしその地の隣には、1819年にサザーランド公爵の手によって、最初のクライヌリッシュ蒸溜所が建設されていました。

1967年に新しいクライヌリッシュ蒸溜所が誕生すると、かつての同じ名の蒸溜所はブローラと名を変えて、1983年まで操業していました。

ブローラ蒸溜所が閉鎖されると、新しいクライヌリッシュ蒸溜所はブローラ蒸溜所の歴史も引き継ぐこととなりました。
ラベルには、旧クライヌリッシュことブローラ蒸溜所の創立年が記載されています。

ではストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りはリンゴの甘い香りがします。

口に含むと、先にリンゴの香りが現れ、ライムの爽やかさのあとにハチミツが追いかけます。

味わいは酸味が先に届き、後からビターが追いかけ、最後に甘さがあります。

次にロックで飲んでみると、香りは 青リンゴと紅茶がしっかり立っていて、その後にレモン、ワックス、奥からカカオ、潮の香りが追いかけます。
味わいは多少ビターですが、その後に塩キャラメルのような甘みが出てきます。

最後にハイボールで飲んでみると、ほんのりとリンゴの香りが口に広がります。後々になって、海藻のようなヨード感もあります。
味わいは多少甘みがあって飲みやすくなっています。

アルコール度数は46度あるのですが、14年熟成でもあってアルコールの刺激、辛さはそれほど感じられません。
全体的にもリンゴの香りが感じやすく、初心者であっても受け入れられるように思えます。

700mLで価格は4500円ほど。14年ものと考えると、高いとは言い切れないかもしれません。

<個人的評価>

  • 香り A: 全体的にリンゴの香りが主体。その後にライム、最後にハチミツやワックス。加水でカカオ、ヨードも。
  • 味わい AA: フルーツの甘さが主体でとても飲みやすい。
  • 総評 A: 初心者でも受け入れやすいほど甘いウイスキー。

※当初、書きかけの状態で表示されてしまいました。申し訳ないです。


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fg_mg_今回は、ブレンデッドスコッチから、ザ・フェイマスグラウスのメロウゴールドを飲んでみます。

2017年3月に新たにリリースされたメロウゴールドでは、バーボン樽とシェリー樽の原酒を使っている中で、ファーストフィルのシェリー樽原酒を多く使っていることが特徴的です。

ちなみに、ブラックグラウスとして販売されたラインナップは、ザ・フェイマスグラウス スモーキーブラックとなり、ブレンドも変化しています。

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は濃いめの琥珀色、香りはシェリー樽原酒ならではのレーズンがしっかり鼻をくすぐります。

口に含むと、まずラムレーズンの甘い香りが口に広がります。その後ライムが突き上げるように香り、後々からメープルシロップの甘い香りが奥から広がります。

味わいはアルコール由来の辛さは抑えられ、軽い酸味とビターが先に感じられ、奥から芳醇な甘さを得られます。

ロックにすると、レーズンとともにライムのような柑橘系の爽やかさが揮発します。遅れてカラメル、メープルの甘い香りが追いかけます。

味わいはほんのりビターが感じられるものの、ふくよかな甘みが多数を占めます。

最後にハイボールにすると、香りはしっかりとレーズンが前に出てきます。
味わいも甘さがが控えめで酸味が前に出るものの、ブドウらしさがしっかりと味わえるものになります。

mellow、まさに芳醇という名にふさわしいほど熟成された甘みがしっかり出ていて、ウイスキー、いや、お酒が苦手な若い人でも受け入れられるほど甘くて飲みやすいものに感じられます。
もちろん、ザ・フェイマスグラウスやザ・マッカランが好きな方でも、このメロウゴールドは満足できるかと思います。

700mL、アルコール度数40度、価格は2500円ほど。
ノンエイジのブレンデッドとみれば高いですが、それ相応の期待できる甘い香り、味を堪能できるものです。

<個人的評価>

  • 香り A: レーズンの芳醇な甘い香りが主体、先にライムが来て、後からメープル、カラメルの甘さが追いかける。
  • 味わい A: ストレートでもアルコールの辛さは丸められ、どんな飲み方でも甘さをしっかり感じ取れる。
  • 総評 AA: 値段を考えても、お酒が苦手な若い人も虜になるお得で甘いウイスキー。 

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tobamory_今回は久しぶりの島嶼系モルト、トバモリー10年を飲みます。

トバモリー蒸溜所は、インナー・ヘブリディーズに属する、アイラ島よりもさらに北にあるマル島にあります。

1798年にビールの醸造所としてスタートした後、ウイスキーの蒸留を始めました。
しかし休止期間がとても長く、幾度もオーナーが変わるなど、蒸溜所は順風満帆ではありませんでした。

1993年に、バーン・スチュアートの手によって復活し、小さいながらも操業を開始しました。
しかし、貯蔵するための倉庫がないために、蒸留した後はディーンストンで樽詰めされ、ブナハーブンで熟成させるという特殊な手段を選んでいます。

現在はトバモリーとレダイグ(リーチェック)の2種類のシングルモルトを1年交互に作っていましたが、2017年3月に設備の更新、拡張のために休止、2年後に再開する予定です。

2種類の違いは、トバモリーがノンピート、レダイグがピーテッドといわれます。

ではストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色はシャンパンゴールド、香りは紅茶やミカンが漂います。

口に含むと、強烈なアルコール感の後、磯の香り、ヨード、ミカン、紅茶、カラメルが香ります。
味わいは、とても辛く、舌がとてもピリピリします。その後で柑橘系に似た酸味、ビターを感じます。

ロックにすると、ライムのような爽やかな香りが際立ち、奥からヨード、カラメル、ナッツと続きます。
味わいは、酸味と苦みが半々ですが、ストレートのような辛さはかなり抑えられています。

最後にハイボールにすると、海藻のような香りが先に訪れ、その後にライムが続きます。
味わいは、香りにつられるように昆布だしのような旨味のようなものが感じられます。

ノンピートとされますが、不思議とスモーキーさが漂います。また、海に囲まれているせいか、磯の香りも印象的です。
ストレートでは飲むのにつらいですが、加水すると辛さが抑えられて飲みやすく感じられます(それでも癖は強い方です)。

700mL、アルコール度数46.3度、価格は4000円ほど。
一癖も二癖もあるウイスキーが好きな人にはお勧めかもしれません。

<個人的評価>

  • 香り B: 磯の香り、ヨード、オレンジ、カラメル、ナッツと続く。加水でライムの香りが開く。
  • 味わい C: ストレートでは辛すぎて飲みにくい。加水で落ち着き、酸味、ビター、旨味が出る。
  • 総評 B: 島嶼系の磯の香りを堪能できるボトル。


valvwnie_今回は、スペイサイドモルト、バルヴェニー12年を飲んでみます。

バルヴェニー蒸溜所は、ダフタウンにあるグレンフィディック蒸溜所の隣にあり、近くに立つバルヴェニー城から名前を採っています。

1892年に、グレンフィディック蒸溜所を建設したウィリアム・グラントの手によって、第二の蒸溜所として誕生しました。

スコットランドでもモルトスターというモルティング専門に行う業者に頼むこともあるのに対し、バルヴェニーでは自前でフロアモルティングを行っているのが特徴的です。

またポットスチルも、ネック部分にバルヴェニーボールという独特のこぶがついているのも特徴です。

使用する樽は、バーボン樽、シェリー樽が主体で、ほかにもポートワイン樽、後熟向けにカリビアンラムの樽もつかっています。

今回飲む12年物では、先にバーボン樽で熟成ののち、シェリー樽に詰め替えて後熟を行っています。

それではストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少し濃いめの琥珀色、香りはメロン、西洋ナシの香りが訪れます。

口に含むと、先にナシ、ライム、青リンゴ、その後にレーズンが続きます。奥からバニラ、ウッディ差が追いかけます。
味わいはアルコール由来の辛さの後に、ビターと酸味が続き、フレッシュフルーツの味わいがします。

ロックにすると、青リンゴとレーズンが半々に前に出てきて、その後にバニラ、ウエハースの甘い香りが追いかけます。
味わいは、アルコールの辛さが抑えられ、代わりに甘みが現れ、酸味とビターが一緒になって、より一層フルーティになります。

最後にハイボールにすると、香りはメロンが前に出て、次にバニラ、後には海藻のようなヨードっぽさもほんのり出てきます。
味わいはビターが少々前に出てきた感じで、フルーティさとほろ苦さが交錯しあう不思議なものとなります。

お隣のグレンフィディックと比べると、スペイサイドらしいフルーティさはあるものの、シェリー樽による後熟のせいか、レーズンなどの芳醇な香りを伴い、ロックではまろやかさと濃厚さを味わえます。

700mL アルコール度数40度、価格は5000円ほど。12年物のシングルモルトとしてはかなり割高ですが、香りが豊かで濃厚、味わいも比較的まろやかなので、ワンランク上の価値を得られると思います。

<個人的評価>

  • 香り A: メロン、ナシ、ライム、青リンゴが先に現れ、後からバニラ、ウエハースと甘い香りが続く。加水されるとヨードも感じられてくる。
  • 味わい B: ストレートでは多少辛さがあるが、果実の持つ酸味とビターがメインで、加水されると甘みも現れる。
  • 総評 B: スペイサイドらしさが散見するが、全体的に濃厚でまろやか。


livet_fr_今回はスペイサイドモルトから、グレンリベット ファウンダーズリザーブを飲んでみます。

ファウンダーズリザーブは、政府公認蒸溜所の第一号であるグレンリベットの創業者であるジョージ・スミスが、創業当時に求めていた原酒を再現しようと、現在のマスターディスティラーであるアラン・ウィンチェスターの手によって生み出されたボトルで、2016年11月に発売されました。

ではさっそく、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少し薄い琥珀色、香りは紅茶、ナシがメインに訪れます。

口に含むと、やはり紅茶、ナシ、柿の香りが先に訪れます。しばらくたつと、カラメルの甘い香りもついてきます。

味わいは酸味が前で、甘さが後から追いかけてきます。

次にロックにすると、オレンジのような香りが前に出るようになり、ナシは後ろに下がった印象です。

味わいは、酸味自体は丸みを帯びた印象で、ビター、甘みがさらにカバーしてきます。

最後にハイボールで飲んでみます。
香りはオレンジのさわやかさが大きく前に出ます。その後はナシ、紅茶、カラメルと続きます。

味わいは酸味が強めになりますが、ほどなく甘さも舌で感じられ、比較的飲みやすいです。

グレンリベットの12年物は、何かしらの雑味がある感じであまり好きではなかったですが、ファウンダーズリザーブは、スペイサイドらしさというよりもオレンジや紅茶の香りが主体になっていて、さっぱりした印象に感じられました。

700mL、アルコール度数40度で、価格は4000円ほど。12年物よりも割高ですが、比較的多くの人にも飲みやすく受け入れやすく感じます。

<個人的評価>

  • 香り A: 紅茶、柿、ナシが現れ、後からカラメルが続く。加水するとオレンジが立つ。
  • 味わい B: 酸味、ビターが前に出る。後味は甘い。
  • 総評 B: 少々割高だが、ジョージ・スミスが求めた香り、味わいが万人受けであることを実感できる一本。



bt30__01今回はアイラモルト、ブナハーブン12年を飲んでみます。

ブナハーブン蒸留所は、1881年に創業し、アイラ島の北東部に位置しています。

「川の河口」というゲール語の意味を持つこの蒸溜所は、近くに流れるマーガデイル川周辺の湧水を使っていて、ノンピートモルトを使っていることも特徴的です。

また同社では、アイラモルトすべてをブレンドした「ブラックボトル」も手掛けています。

ではさっそくストレートから飲んでみます。

グラスに注ぐと、液色は濃い目の琥珀色、香りはシェリー樽原酒を思わせる強いレーズンの香りがあります。

口に含むと、先にレーズンの香りが口に広がり、後からライム、青リンゴ、海藻、カラメル、カカオへと続きます。
アイラモルトの特徴ともいうべき、正露丸やヨードを伴うスモーキーさはほとんど感じられません。

味わいは酸味が中心で、奥からほんのりしょっぱさとビターが感じられます。そして後味に甘みが残ります。

次にロックで飲んでみると、接着剤のようなエステリーさが先に訪れ、その後にリンゴ、ナシが前に出てきます。後になるとウエハース、バニラのような甘い香りが追いかけます。

味わいは酸味が先で、そのあとに甘さが現れます。

最後にハイボールにすると、香りにやっとアイラモルトらしいヨードを感じるスモーキーさをほんのり得られます。その後にレーズン、リンゴ、はちみつと続きます。

味わいは甘みが前に出てきて、ハイボールながらもスイートな一杯になります。

アイラモルトの中では、明らかに異質な存在だといえます。
ブラインドテストをしたら、ほとんどの人がこれをスペイサイド、場合によってはマッカランと間違うかもしれません。それだけ真逆の存在に感じられました。

以前にブラックボトルを飲んでも、アイラモルトらしさが足りないと思ったのですが、調べると、このブナハーブンがキーになっていたとのことで、納得がいきました。
これなら、ラガヴーリンをキーにしているホワイトホースのほうが、アイラっぽさがあるのもうなずけます。

最初にブナハーブンを飲んで、これがアイラモルトだと語ってしまうと、確実に赤っ恥をかいてしまうかもしれません。そんな方がいたら、別のボトルを飲むことを強くお勧めします。

しかしながら、香りや味わいは万人受けで、初心者でもロック、トゥワイスアップ、水割り、ハイボールで楽しめるボトルになっています。

700mL、アルコール度数46.3度、価格は4000円ほど。
12年物のシングルモルトとしては少々割高ですが、46.2度の高めのアルコール度数を考えれば、それほど高いとは言えないでしょう。

<個人的評価>

  • 香り A: 先にレーズン、青リンゴ、ライム。加水でエステリーさが飛び出す。あとにはちみつ、カラメル、バニラ。
  • 味わい A: ストレートでは酸味が目立つ。加水で甘さが現れ、後にビター。
  • 総評 AA: アイラモルトらしさはないものの、初心者から楽しめるとっつきのよさが際立つ。



hazel10_今回は、キャンベルタウンのシングルモルト、ヘーゼルバーン10年を飲んでみます。

ヘーゼルバーン蒸溜所は、キャンベルタウンの中でも最大規模の蒸溜所で、かつてニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝がスコットランドに留学した際、ここでブレンドの技術などを学んだといわれています。

しかし竹鶴が学んでいた5年後、ヘーゼルバーンは閉鎖されてしまいました。
第一次世界大戦後の不況、当時大きな市場であったアメリカでの禁酒法施行などがキャンベルタウンを直撃しました。

その中でも、地道な製品づくりを続けてきたスプリングバンクは生き残りました。
そしてそのスプリングバンクから、ヘーゼルバーンの名を冠したシングルモルトが発売されました。

ヘーゼルバーンでは、ノンピートモルトを使用し、アイリッシュウイスキー同様に3回蒸溜を行う方法を採用しています。
スプリングバンクがそこそこピーティなモルトで2回半の蒸溜、ロングロウがヘビーピートで2回の蒸溜を行っているので、性格は三者三様です。

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は淡いシャンパンゴールド。香りは柑橘系を感じ取れます。

口に含むと、ライムの香りが通った後、はちみつ、バニラ、バターと続きます。
味わいは、アルコールからの辛さはあるものの、後々から酸味が訪れてきます。

ロックにすると、ライム、ナシとともに海藻のような香りも現れてきます。
味わいは酸味が先で、後からビター、最後にほんのりとしょっぱさがあります。

最後にハイボールにすると、ほんのりとヨードの香りがします。それ以外の香りはあまり感じ取れません。
味わいは軽い酸味の後で、昆布のようなうまみをほんのり感じられます。

スプリングバンクやロングロウに比べればおとなしい印象ですが、加水されると、キャンベルタウンらしいしょっぱさ、磯の香りが現れてきます。

700mL、アルコール度数46度で、価格は6500円ほど。10年物としてはかなり割高ですが、ほかではあまり感じられない個性がしっかり出ていると思います。

<個人的評価>

  • 香り B: 先に柑橘系、次にバター、バニラ、はちみつの甘い香り。加水でフルーティさと磯の香りが広がる。
  • 味わい B: ストレートでの辛さはあるが、酸味、ビターのあと、しょっぱさ、うまみが続く。
  • 総評 C: 割高感は否めないが、穏やかながら、海の荒々しさを秘めたボトル。


bt30_今回は、ついに2万円の大台を突破して、バランタイン30年を飲んでみます。

バランタイン30年は、レギュラーのラインナップで最上位のボトルになります。
文字通り30年以上熟成された原酒を40種類もブレンドした、ぜいたくなボトルです。

パッケージを見ると、さすがに最上位だけあり、革張りの木箱に入っていて、ふたの部分に爪によるロックがかかるようになっているなど、贈り物として持っていくにしてもしっかりしたものがあります。
この点で言うと、ジョニーウォーカーのブルーラベルよりも上です。

では、さっそくストレートから飲んでいきます。
グラスに注ぐと、液色は意外にも中庸な琥珀色、香りはリンゴ、レーズン、ピートが強く鼻をくすぐります。

口に含むと、先に青リンゴのさわやかさが先に訪れ、その後ブドウ、はちみつ、バニラと続きます。
さすがにアルコールの刺激は感じられないものの、30年物と思えるような非常に濃厚なレベルではありません。

味わいは、アルコールからの辛さはほとんど感じられず、酸味と甘さが交互に訪れます。
さすがに30年以上の熟成によって、ストレートでもとてもまろやかで飲みやすいです。

次にロックにすると、軽く潮風とヨードを感じるピートが現れ、その後はライム、青リンゴ、ナシのさわやかさが続き、最後にバニラ、ナッツ、ウッディさが締めてきます。
加水によって香りが大きく開くのがわかります。

味わいは、多少のビターはあるものの、フルーツならではの酸味と甘さが支配します。舌に残る後味にはしょっぱさがあります。
この辺りになると、アルコールからの刺激、辛さはほぼ完全に吹っ飛びます。

最後にハイボールにすると、香りは洋ナシのさわやかな香りが先に届き、リンゴ、ブドウ、バナナと、とてもフルーティーな香りが感じ取れます。

味わいは少々ビターを伴った甘さが感じられます。

飲む前は濃厚で拡散する香りを期待したのですが、意外にもさわやかなフルーツが前に出たブレンドになっていました。
とびっきりの熟成感のある香りや味わいを期待する人には「?」がついてしまうかもしれません。

しかしながら、さすがに30年以上の熟成をしたことによって、アルコールのとげとげしさはストレートでも感じ取れず、非常にまろやかなウイスキーに仕上がっています。

ウイスキーに慣れてない人でも、ロックやトゥワイスアップであれば、特にアルコール感も感じられず、ウイスキーとしての香りを多く感じ取れますし、とてもとっつきやすいように思えます。
ただ、如何せん値段も張りますので、これを享受できる人はめったにいないでしょう。

700mL、アルコール度数は40度。サントリーが輸入する正規品の定価は8万円で、それなりの収入のある人でも手を出せないでしょう。
しかし並行輸入品になると、価格は27,000円ほどになり、外で飲みに行くのを何度も我慢してへそくりを貯めていけばなんとか買えるでしょう(家飲みだけだと絶望的ですが...)。

ballantine17これでバランタインは、レギュラーのボトルをコンプリートしましたが、ザ・スコッチと謳われる17年から今回飲んだ30年は、スペイサイドモルトを中心にしたさわやかなブレンドにしている点では共通化していました。

最初に飲んだ17年物は、その年数の割にアルコールの刺激が届く若々しさがあって面喰いましたが、21年ではそのとげが削られ、30年ではそれがしっかりそぎ落とされた印象があります。

しかしながら、熟成が進むことで香りが濃厚になる印象はそれほどありません。

その点では、ファイネストと12年は別物と考えてもよく、これらのイメージを持って17年物を飲んだ時には、違和感を感じるのは間違いないでしょう。

並行輸入品を含めれば、21年が一番バランスが取れているように思えます。

ネットにおいては、昔のバランタインのほうがパワーのある香り、味わいがあった、という意見も散見されますので、いずれはオールドボトルにも手を出そうと思います。

<個人的評価>

  • 香り AA: ストレートでもアルコールの刺激はなく、ナシや青リンゴの香りが先に届く。その後バニラ、ナッツ、ウッディ差が続く。加水でヨードを伴うピートも感じられる。しかし濃厚とは言い切れない。
  • 味わい AA: アルコール由来の辛さはなく、酸味と甘さが訪れ、後味にしょっぱさを伴う。
  • 総評 A: とてもまろやかで甘さもあって飲みやすい。ただ30年にしては淡麗で少々物足りないかも。



big_peat_今回は複数のアイラモルトをブレンドした、ビッグピートを飲んでみます。

しかめっ面を下髭のおじさんのラベルが特徴的なビッグピートは、ダグラス・レイン社が手掛けるボトルで、原酒としてアードベッグ、カリラ、ボウモア、ポートエレンを使用しています。

ウイスキー評論家として有名なジム・マーレイ氏も、自身の著書ウイスキーバイブル2011年版で、100点中96点をつけるなど、高い評価を得ています。

では、まずはストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は淡いシャンパンゴールド。香りはクリーミーなものの中にほのかに正露丸風の香りが込められた感じです。

口に含むと、アイラモルトならではの正露丸のようなピートが口に広がりますが、アードベッグTENやラフロイグ10年ほど強いものではありません。奥から青リンゴ、ライム、生クリーム、カラメルと続きます。

味わいはアルコール由来の辛さがそれなりにあり、そのあとでビター、酸味が続く印象です。下に残る後味にはしょっぱさもあります。

ロックにすると、ピートは柔らかくなり、ライムや青リンゴのさわやかさが前に出てきます。
味わいはしょっぱさが表に目立つようになり、それを下から支えるように酸味、奥からビターと続きます。

最後にハイボールにすると、アイラモルトならではのピートはほのかに香りつつ、青リンゴとクリーミーな香りが訪れます。
味わいは甘さが主体となり、ウイスキーらしさを残しながらも比較的まろやかになります。

ビッグピートという割には、それほどインパクトが強いわけではなく(後に登場したコリーヴレッカンが強すぎるというべきか)、むしろクリーミーな印象を持つ、アイラモルトとしては標準よりややまろやかなボトルに思えます。

700mL、アルコール度数46度で、価格は7000円ほど。ノンエイジのブレンデッドモルトとしては値段が高いですが、おそらくはダグラス・レイン社が独自に買い付けたカスクをもとにブレンドした可能性はあります。
特に、ポートエレンは1983年に閉鎖されているわけで、その原酒というだけでも貴重品でしょう。

アイラモルトファンにとっても常飲に足るべきものになっていますが、ウイスキー全般が好きな人でも受け入れられるでしょう。

<個人的評価>

  • 香り B: アイラモルトならではの正露丸、ヨードを持つピートは中庸よりやや控えめ。そのあとは青リンゴ、ライム、生クリーム、カラメル。
  • 味わい B: ストレートでは辛さが目立つが、加水されると先にしょっぱさがあるが、さらに進むと甘さがある。全体的にビター、酸味も伴う。
  • 総評 B: 値段は高いものの。アイラモルトファン、そうでない人でも受け入れられる寛容さがある。


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