RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

カテゴリ:ウイスキー > バーボン、アメリカン

gentle_今回は、ジャックダニエルの1グレード上のボトル、ジェントルマンジャックを飲んでみます。

テネシーウイスキーとして知られているジャックダニエルと、ケンタッキーストレートバーボンとの大きな違いの一つとして、サトウカエデの炭に蒸溜した原酒を通して濾過を行う、チャコールメローイングが挙げられます。

このジェントルマンジャックは、このチャコールメローイングを2度行うことで、さらなる香り付けを行っている特徴があります。

ではストレートから飲んでみます。今回は比較のため、レギュラーのOld No.7も飲んでみます。

グラスに注ぐと、液色は濃厚な琥珀色、香りはメロンを強く感じ取れます。

口に含むと、メロンとともにヨードが一気に広がります。その後、バニラ、カスタードプリンと甘い香りが続きます。
味わいは、アルコール由来の辛さが先に来るものの、続いて酸味、最後に甘さが後を引きます。

レギュラーのOld No.7では、メロンやヨードの強烈な香りは少なく、バニラやカラメルのほうが前に来ている印象です。

ロックにすると、メロンの香りは落ち着き、代わりにライムのような柑橘系の爽やかさが感じ取れるようになります。海藻のような香りが間に挟まれつつ、バニラ、カラメル、カスタードが続いてきます。
味わいはビターが前に出て、酸味がそれに絡んで来ます。甘みはストレートに比べると控えめになります。

Old No.7だと、アルコールが揮発した印象が強く、ジェントルマンジャックよりもメロンのようなエステリーさが強い印象です。
味わいもビターは控えめで、酸味の方が前に来ています。また、相対的に甘さも強めです。

最後にハイボールにすると、ヨードの香りが前に出てきます。後々からメロン、バニラ、メープルシロップの甘い香りも堪能できます。
味わいは、海藻っぽさがあるせいか、昆布のようなうまみを感じられます。冷やしただし汁というと語弊があるかもしれませんが、それに若干の甘さがあって、なんとも不思議なハイボールになります。

Old No.7では、ヨードの香りは控えめになります。後から来るメロン、バニラ、メープルシロップも弱めです。
味わいにしても、うまみは確かに感じ取れるものの、酸味が相まってきます。

チャコールメローイングを1回追加しただけで、レギュラーとジェントルマンジャックは印象の異なるボトルへと変化しているのがわかります。
単に香りが増した、という表現ではなく、海に面していないのに海藻のヨードっぽさが強く感じ取れるものになっていて、海の幸を肴にできるような印象を受けました。

700mL、アルコール度数40度、価格は3000円ほど。ノンエイジとしては高めの設定ですが、それに見合うほどの濃厚な香り、味わいが楽しめるボトルになっています。

ちなみに、この上位にはシングルバレルがあるほか、ゴールドも加わりました。
ゴールドでは、2度のチャコールメローイングに加え、後熟としてサトウカエデの樽を使っている特徴があります。

<個人的評価>

  • 香り A: メロン、ヨードが前に出て、後からバニラ、カスタード、メープルシロップが追いかける。
  • 味わい B: ストレートでは辛さがあるが、全体的に酸味、甘みがメイン。加水が進むとうま味も得られる。
  • 総評 A: アルコールの辛さが許容できれば、ストレートがおすすめ、苦手ならトゥワイスアップも一興。



ezra_black01_今回はバーボンの中から、エズラ・ブルックス ブラックラベルを飲んでみます。

エズラ・ブルックスは、19世紀初頭にケンタッキー州オーエンズボロに蒸溜所を設立、バーボンを製造していたメドレー家によって、1950年代に誕生したブランドです。

蒸溜所は小さいながらも高い評価を得て、1966年にはアメリカ連邦政府によって小規模蒸溜所として最も優れていると評されたほどです。

エズラ・ブルックスでは、一般的なバーボンに比べてコーンの割合が多く、蒸留も比較的低温でアルコールの抽出純度が低いながらも、なめらかで芳醇な香りを持っていると言われています。

ラインナップとしては、今回採り上げるブラックラベルが4年、他にオールド・エズラとして7年、12年、15年がラインナップされています。

ezra_black02_まずはストレートから。
グラスに注ぐと、液色は少々明るい琥珀色、香りはバーボンならではのエステリーな香りが広がります。

口に含むと、アルコールの刺激の後でメロンやナッツの香りが口に広がります。その後はナシ、バニラが後に続きます。
味わいは比較的辛いですが、後からビターが続き、最後に甘みを得られます。

ロックにすると、アルコールの刺激は抑えられ、メロンの香りも穏やかとなり、相対的にバニラの香りが前に出てきます。
味わいはアルコールからの辛さが取れて、酸味が前に出る印象です。

最後にハイボールにすると、ナッツや樽のような香りがほのかに漂います。
味わいは炭酸由来の酸味を感じつつもほのかに甘さもあります。

全体的にもバーボンらしいバーボンの印象があり、先に香るメロンのようなエステリーさと、奥から現れるバニラの甘い香りがあり、個性はそれほどないものの、バーボンの王道を通った印象を受けます。

750mL、アルコール度数45度で、価格は1500円ほど。

<個人的評価>

  • 香り C: 先にメロン、ナッツの香りが揮発。後からバニラ、ナシ、ウッディ。
  • 味わい B: ストレートでも後から甘さを感じ取れる。
  • 総評 C: 強い個性はないが、バーボンのスタンダードとして安心して飲めるボトル。


harpar12_今回は、I.W.ハーパー12年を飲んでみます。

レギュラーボトルに比べると、独特の模様が施されたデキャンタボトルに入っています。

早速ストレートから飲んでみます。

グラスに注ぐと、液色は濃厚なアンバー、香りはメロン、バナナ、バニラの香りが強く訪れます。

口に含むと、エステリーさが強く訪れ、後にメロンの香りが濃く口の中を広がっていきます。
その後にバナナ、バニラ、ナッツが続いてきます。

味わいはアルコール由来の辛さと苦みが強くやってきますが、それが落ち着くと酸味、そして甘みが追いかけます。

ロックにすると、接着剤のような香りがより前に出てきます。しばらく経つと、ナッツ、バニラの香りが口に広がります。

味わいはビターが強めで、あとで酸味、締めに甘さが口に残ります。

最後にハイボールにすると、しっかりとナッツ、メロン、バナナの香りが濃く感じられます。
味わいは酸味が前に出る印象で、後味で甘さがあります。

一般的には3~5年で出荷されるバーボンで、12年ともなれば結構な熟成がされると思いますが、意外にもアルコールの刺激が残されつつ、レギュラーのゴールドラベルの香りや味わいを濃縮した印象にあります。

ゴールドメダルがあっさりしつつも甘みが目立つ印象でしたが、12年はバーボンならではのエステリーな香りが濃厚で、バーボンが大好きな人にはたまらないかもしれませんが、私のように接着剤のような独特な香りが苦手な人には向いていないでしょう。

しかし、ハーパーソーダにしたときの香りはしっかりしていて、甘みも強めになるので、バーボンが苦手な人でも受け入れられると思います。

750mL、アルコール度数43度で、価格は4600円ほど。
12年もののプレミアムバーボンとなると、この値段になりますが、バーボンが好きな人であれば損をしないと思います。

<個人的評価>

  • 香り B: 12年ものながら、ストレートでのアルコールの刺激が強い。その後メロン、バナナ、バニラ、ナッツが続く。
  • 味わい C: ストレートではアルコール由来の辛みが強い。ロックではビターが強い。加水によって酸味、甘みが前に出る。
  • 総評 C: 12年ものにしては若さが目立ち、全体的に濃厚な香りが感じられる。バーボンが好きな人なら好められるボトル。

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old_crow_今回はバーボン、オールドクロウを飲んでみます。

1830年ごろに、スコットランドから移民してきたジェームズ・クロウ博士はケンタッキー州フランクフォートにてウイスキーの製造を開始、1835年に現在のオールドクロウが登場しました。
クロウ博士は、バーボンの品質を一定にするサワーマッシュ工程を開発した人として有名で、当初のオールドクロウも博士オリジナルのサワーマッシュ工程を採用していました。

1856年にクロウ博士が亡くなった後、蒸留所はW.A.ゲインズ社が買収し、製造が続けられました。
禁酒法を乗り越えながらも、一時期は最も売れているバーボンでありましたが、20世紀後半に入ってサワーマッシュの工程で誤ったまま製造を続けたことで品質が落ち、人気は凋落しました。

1987年にビーム社に買収されると、製造工程や原料はジムビームに倣ったものに変えられました。現在はビーム・サントリーの傘下になっています。

先に書いたように、一時期はNo.1バーボンの位置にいたために、アメリカでは政治家、軍人、小説家などにも愛飲されました。トムソーヤの冒険で有名なマーク・トウェインもその一人でした。

日本では、かつての名優、松田優作が愛飲していたことでも有名です。ただし彼が愛飲した時には品質が落ち、現在のレシピとは異なるものになるので、思いを込めて飲むには今のボトルでは正しいとは言えないでしょう。

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々濃いめの琥珀色、香りはむせ返るほどのエステりーさがあります。

口に含むと、アルコールの刺激とともに接着剤の香りが先に立ちます。その後はすだち、奥からナッツが感じ取れます。
味わいは、アルコールの辛さと強い酸味があり、後味は苦さがあります。

ロックにすると、香りはすだち、ライム、接着剤が大きく立ち、そのあとからバニラ、ナッツ、はちみつ、バナナが続きます。
味わいは軽い酸味の後で甘さが追いかける印象です。

最後にハイボールにすると、香りはメロンのようなエステりーさが先に来た後、奥からナッツ、バニラ、バナナへと続きます。
味わいは、ビターが先に訪れたのち、甘さもそこそこ感じ取れます。

正直なところ、ストレートでは癖が強すぎて飲むのはとてもつらいですが、ロックあるいは軽く加水することでバーボンらしい甘さと香りが現れ、とてもソフトに変化します。
そしてハイボールだと、ビールやジントニックのようなビターなものになり、食事と一緒に飲むにも悪くはないでしょう。

700mL、アルコール度数40度で、価格は1300円ほど。
正直、これがアメリカで一番売れていたとは思えないですね。全盛期のオールドクロウというのも飲んでみたいものです。

<個人的評価>

  • 香り B: ストレートではアルコールとエステりーさが目立つ。加水でライム、すだちののち、ナッツ、はちみつ、バニラ、バナナがやってくる。
  • 味わい C: ストレートでは辛さが目立って飲みにくい。加水、ロックで甘さが現れ、ハイボールでビターが先に立つ。
  • 総評 C: 変化に富んでいることは評価できるが、飲み方を選ぶボトル。


et_brown今回は久しぶりのバーボン、アーリータイムズ ブラウンラベルを飲みます。

一般的に市販されているイエローラベルとの違いは次の通りです。
  • イエローラベルがバーボンの基準ギリギリの79%ものコーンを原料として使用、その他ライ麦が11%、 モルトを10%使用しているのに対し、ブラウンラベルはコーンを72%、ライ麦を18%使用している。
  • 糖化の工程で、イエローラベルよりも加えるサワーマッシュ(蒸留後に残った、乳酸菌によって酸味のある残滓)の量を減らしている。
  • ボトリングの手前での濾過工程を2度行っている。1度目はイエローラベル同様にココナッツの皮から作った活性炭を使用、2度目はピートから作った活性炭を使用する。
原料の比率や製造工程に違いがあり、ライトなイエローラベルよりも濃厚になっていると言われています。

では、いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は褐色、香りはビネガーのような酸っぱさと接着剤が感じ取れます。

口に含むと、まず昆布のようなヨード感が漂います。そのあとに接着剤、バナナ、ナッツと続きます。
味わいはアルコールからの辛さはそこそこ、その上に甘さが被さってきます。

ロックにすると、ヨードの香りは控えめになり、エステリーさも鳴りを潜めた印象です。その後から、うっすらとドライフルーツ、バニラが顔を出します。

味わいは多少の酸味があるものの、全体的に甘みが勝っています。

最後にハイボールにすると、引き続き軽いヨードのあとに、バナナやマンゴーなどのドライフルーツの濃厚な香りが訪れます。
味わいは少々ビターが感じられますが、ほどよく酸味、甘さが感じられます。

イエローラベルも比較的飲みやすい部類に入りますが、ブラウンラベルでは濃厚な香りとまろやかさが増し、ストレートやロックでもきつい感じが少ない印象です。

700mL、アルコール度数40度、価格は1500円。
お手軽な価格で買える分、お値打ち感が高いと思います。

<個人的評価>

  • 香り B: 初めに昆布。後からバナナ、接着剤、ナッツ。加水されるとバニラが顔を出す。
  • 味わい B: 全体的に甘みがあり、とても飲みやすい。
  • 総評 B: イエローラベル以上にまろやかで、ストレートでも気兼ねなく楽しめる。


bt今回はバーボンからバッファロー・トレースを飲んでみます。
以前はニューポットに当たるホワイトドッグを飲みましたが、今回は8年以上の熟成を行った原酒を使ったボトルになります。

早速ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は濃厚な茶色、香りはパイン、メロン、接着剤と続きます。

口に含むと、アルコールの刺激の後でナッツ、オーク樽からのウッディさ、バニラが先に訪れ、後からグレープフルーツ、メロンが追いかけます。
味わいはアルコールから来る辛さが強く、 後味として酸味を感じます。

ロックにすると、アルコールの刺激が抑えられる反面、エステリーさが一気に開きます。後からレモン、ライム、パインと爽やかなフルーツの香りが追いかけます。
味わいも酸味がとても強くなります。

最後にハイボールにすると、ほんのりとバニラ、ナッツ、ウッディさが香ります。
味わいは酸味が主体で、後からビターが追いかける印象です。

8年熟成のボトルですが、バニラからの甘い香りは控えめで、甘さも少なく、むしろ酸味が強い印象です。
ホワイトドッグと比べると、確かに傾向は受け継いでいることがわかりますが、熟成によって酸味が強いキャラクターが付けられた感じがします。

750mL、アルコール度数45度で、価格は3000円ほど。バーボンとしては割高ですが、ロック、ハーフロックで酸味をしっかり感じ取りたい人には向いているかも知れません。

<個人的評価>

  • 香り B: ストレートではナッツ、オーク、バニラ。加水することでレモン、ライム、パイン。
  • 味わい C: ストレートではとても辛い。加水で酸味が主体になる。甘さはあまり感じられない。
  • 総評 C: 柑橘系の酸味が主体となる興味深いキャラクターだが、推すべきほどではない。

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btwd今回は、バーボンの銘柄の一つ、バッファロー・トレースから、ホワイト・ドッグ マッシュ#1というボトルを飲んでみます。

バッファロー・トレースは、ケンタッキー州フランクフォートにある蒸溜所で、1775年にウイスキー作りを始めたアメリカで最も古い蒸溜所と言われています。
1857年にベンジャミン・ブラントンが買収、蒸溜設備を新しくしてバーボンの製造を始めました。

誕生から現在までに、この蒸溜所の名前はいくつも変わっていて、 リーズタウン、オールド・ファイヤー・カッパー、ジョージ・T・スタッグ、シェンレー、ブラントン、エンシャント・エイジと変遷し、1999年に、現在のバッファロー・トレースとなりました。

現在は、レギュラーボトルのバッファロー・トレースや、プレミアムボトルのブラントンを製造しています。

今回飲むホワイト・ドッグとは、いわゆるニューポット、蒸溜して樽に貯蔵する前の状態でボトリングされたものになります。
その中でマッシュ#1と呼ばれるものは、樽で熟成させることでバッファロー・トレースのレギュラーボトルとなるものです。

アルコール度数は62.5度と、実際にバーボンとして樽に貯蔵する際の上限に加水調整されていて、まさにこれから熟成させる直前の原酒を楽しめるものになっています。

早速ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は無色透明。香りはアルコールの刺激がもろにやってきます。

口に含むと、アルコールの刺激の奥からエステリー、メロン、バナナの香りがほんのりやってきます。
味わいはとても辛く、奥から甘味が通ってくるものの、見た目通りにウォツカ、スピリッツの類いに感じ取れます。

ロックにしても、アルコールの刺激は強烈で、あとからナッツ、バナナ、バニラの香りが続きます。
味わいはやはり辛さが強く、飲むには厳しいです。

最後にハイボールにすると、やっと刺激から解放され、コーン、バナナ、ナッツの香りが広がります。
味わいはビターが先に来た後、甘さが後を追うようになります。

正直言って、このボトル単体で飲んで楽しむ代物ではありません。樽で熟成されたバッファロー・トレースのレギュラーと飲み比べることで、熟成によってどれだけの香りと味わいが育まれるかを勉強する教材と思った方がいいです。

とはいうものの、普段から度数の高いウォツカを飲んでいるロシア人やポーランド人などであれば、ちょっとしたプレゼントとして送るのもいいかもしれません。

375mL、アルコール度数62.5度で、価格は2500円ほど。

<個人的評価>

  • 香り C : バーボンらしいエステリーさ、バニラ、ナッツ、バナナ、コーンの香りが漂う。しかしアルコールの刺激が強い。
  • 味わい D : アルコールからの辛さが強すぎて飲みにくい。水割り、ハイボールにすることで甘さ、ビターを楽しめる。
  • 総評 C: 単品で楽しむものではなく、熟成されたバーボンと比較して飲むための教材。

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jb_ryeこのブログを始めて以来、最初のライウイスキーを飲みます。
銘柄はジムビーム ライです。

ライウイスキーとは、その名の通り、ライ麦を主原料としたウイスキーで、アメリカの法律では、51%以上使用することが決められています。

元々アメリカでは、メリーランド州、バージニア州、ペンシルベニア州といったアメリカ東部の州で作られはじめ、バーボンよりも古い歴史があります。
しかし19世紀の後半に入って、ライ麦が高騰したことによって、採算がとれなくなった蒸溜所が次々と撤退し、バーボンに人気を奪われるようになります。
さらに禁酒法の施行が決定的な打撃になり、廃止されてもバーボンほど業績が戻ることが無く、さらに撤退する蒸溜所が相次ぎました。

現在、日本で手に入りやすいのは、バーボンも手がけるビーム社(ジムビーム、ノブ・クリーク)、オースティン・ニコルズ社(ワイルドターキー) のものです。

今回手に入れたのは、リニューアルされた現行品では無く、一つ前のものになります。

ということで、まずはストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少し濃いアンバー、香りは接着剤の香りが先に来ます。

口に含むと、アルコールの刺激は少なめで、先に接着剤のようなエステリーさ、あとからメロン、バニラ、ナッツ、ライムと続きます。
味わいはスパイシーと酸味が半々に来る感じで、それほど甘さは感じられません。

ロックにすると、ライムの香りが強く鼻を突き、その後バニラ、ウエハース、モルトの香りが訪れます。
味わいは酸味が少々強めになり、ビターが来た後、奥から甘さを感じ取れるようになります。 

最後にハイボールにすると、メロン、バニラの香りが主体となります。
味わいは酸味がメインで、甘さは奥から出てくる印象です。 

バーボンであるレギュラーと比較すると、 辛さ、酸味が強めに来る印象で、パンチが効いています。
しかし、100%ライ麦原酒を使っているわけでは無く 、コーンなどの原酒によってバニラなどの香りを持った甘さによってまとめられていて、どぎつさと言えるほどには至っていません。
バーボンよりもピリッとしたものがほしい人向け、というところでしょうか?

今回飲んだ従来品は750mL、現行の緑のラベルは700mL、アルコール度数はともに40度で、価格はともに1500円ほどです。

<個人的評価>

  • 香り B: ストレートではエステリーさが目立ち、ロックではライムが香る。その他メロン、バニラ、モルト、ナッツ。
  • 味わい C: ストレートではスパイシー。加水されると酸味がメインになる。後から甘味。
  • 総評 B:  レギュラーよりもパンチがほしい人向け。

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devilscut2今回はバーボンの中から、ジムビームのデビルズカットを飲んでみます。

一般的に、ウイスキーを熟成させている間に樽から蒸発してしまう原酒の分を「天使の分け前」(Angel's share)というのに対して、樽の中にしみこんで取り出せなくなった分を「悪魔の取り分」(Devil's cut)といいます。

通常は原酒をすべて取り出した後は、スコッチやジャパニーズなどの蒸溜所に売って、別の原酒の熟成に使ってもらう、つまりはデビルズカットを新たな原酒の香り付けにしてもらいます。

しかし、ジムビーム デビルズカットは「悪魔にやる酒などねぇ!」と言わんばかり、樽にしみこんだ濃厚な原酒を取り出し、6年熟成の原酒などとブレンドしたボトルになっています。 

具体的には、空き樽に水を浸し、しみこんだ原酒を洗濯物の脱水のごとく取り出し、他の原酒に加水するような形でブレンドしているとのことです。

2016年からはサントリーから正規品がリリースされましたが、今回はそれ以前にアメリカでリリースされた並行輸入品も併せて飲んでみます。

では実際にストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色はどちらも比較的濃いめの褐色、香りもどちらも接着剤、メロン、バニラが広がります。

口に含むと、正規品は柿がまず先に来て、その後にライム、最後にウエハース、モルトがやってきます。アルコールの刺激はそこそこというレベルです。
一方で並行輸入品では、アルコールの刺激は少なく、まずはメロン、 あとからバニラ、ウエハースが追いかけてきます。
味わいはどちらもアルコールから来る辛さがあるものの、 その後に酸味、ビターが付いてきます。

ロックにすると、正規品ではライムのような爽やかさが先に立ち上がり、その後に青リンゴ、ブドウが追いかける印象です。
味わいは酸味が先行し、辛さが若干感じられます。一方でビターは控えめになります。
並行輸入品の場合は先に柿の香りが立ち、その後にモルト、カカオと続いてきます。
味わいは辛さがなくなった代わりにビターが先に立ち、ダークチョコレートのような雰囲気を感じ取れます。

最後にハイボールにすると、正規品は柿、メロンの香りが先に来て、あとにナッツ、ウッディさが追いかけます。
味わいは酸味とビターが口の中で続く感じです。
並行輸入品では柿、メロン、ブドウ、リンゴなどの様々なフルーツの香りが口いっぱいに広がります。
味わいは酸味の奥にビター、甘さを感じ取れます。

全体的に見ると、正規品よりも並行輸入品の方が、まるで樽を絞って取り出したかのように樽の中の濃厚な原酒を取り出した印象が強く感じられます。
正規品もレギュラーのホワイトに比べると香りも味わいも豊かですが、並行輸入品と比べると薄い印象があります。
反面、並行輸入品の方がバーボン独特の接着剤の香りも強くなっているため、バーボンが苦手な人だと厳しいでしょう。

正規品は700mL、並行輸入品は750mL、ともにアルコール度数は45度、価格は正規品が2000円ほど、並行輸入品は3000円ほどです。
容量に対して、正規品のほうがかなりやすいですが、 もしかしたらブレンドしている原酒を変えているかも知れません。
酒屋さんで幸運にも見かけたら、並行輸入品をおすすめします。

<個人的評価(並行輸入品)>

  • 香り B: メロン、柿、ブドウ、リンゴといった豊かなフルーツに、モルト、カカオ、ウエハース が下支えする印象。
  • 味わい C: ストレートでは辛み、ロックではビター、さらに割ると酸味がメインになる。
  • 総評 B: 全体的に濃厚で、癖も強め。バーボン好きに合っているかも。




jimbeam_w人間の記憶は結構いい加減なところがあって、今までジムビームはレギュラーのホワイト、プレミアム、ブラックの3種類を飲んで記事にした気がしたのですが、改めて一覧を調べるとプレミアムしか無い(しかもプレミアムが公式サイトのラインナップから外されている)!

夢を見ていたのか、誤って削除したのかわかりませんが、改めてジムビームのホワイトを飲むことにしました。

ジムビームは、ケンタッキー州のクラーモントに蒸溜所を置き、200年以上の伝統を持っています。
1788年に、ドイツ移民のヨハネス・ヤーコプ・ボーム(ジョアネス・ジェイコブ・ビーム)が蒸溜所を設立、自らの農地で栽培したトウモロコシを原料にしたウイスキーを1795年に販売し、好評を得るようになりました。

ビーム家のバーボンは「オールド・タブ」という名前で売られていましたが、禁酒法を超え 、1943年に、禁酒法の苦難を乗り越えた四代目に当たるカーネル・ジェームズ(ジム)・B・ビームの名を採って「ジム・ビーム」と改められました。

ビーム家の直系は5代目で途絶えてしまいましたが、その後、ジムの娘が嫁いだノー家でジムの孫に当たるブッカー・ノーが後を継ぎました。彼はブッカーズをはじめとするクラフトバーボンの製造、販売を手がけました。
現在は7代目のフレッド・ノーが伝統を守っています。

企業としてのビーム社は、2014年にサントリーが買収、ビーム・サントリーとなっています。

現行(2016年)のラインナップとしては、レギュラーのホワイトラベルが4年熟成、ブラックが6年、そのほかにライ麦ウイスキーを使ったライ、樽の中にしみこんだウイスキーまでも取り出したデビルズカット、異なる2つの樽で二度熟成させたダブルオーク、それ以外にリンゴ、蜂蜜を合わせたリキュールがあります。
今回はレギュラーのホワイトボトルです。

いつものようにストレートから飲みます。
グラスに注ぐと、液色は比較的濃いアンバー、香りは接着剤が強く感じられます。

口に含むと、まず柿の香りが先に訪れ、その後にバニラ、アーモンド、リンゴの香りが続きます。
味わいはアルコールの刺激が多少あるものの、酸味、ビターはほのかで、むしろ甘さが勝った印象です。

ロックにすると、グラスから薫っていた接着剤の香りが強くなり、 後からバニラ、ナッツの香りが追いかけます。
味わいはビターが強くなり、甘さが退いた感じで、少々飲み辛くなっています。

最後にハイボールにしてみると、接着剤っぽさは薄くなり、ストレートで感じられた柿の香りが復活、そしてバニラ、ナッツと、豊かな香りが持続しています。
味わいは再び甘さが表に現れ、飲みやすくなります。

個人的に、バーボンは苦手な方ですが、前に飲んだホワイトラベルに比べて、「あれ?こんなに飲みやすかったっけ?」と首をかしげてしまいました。

おそらく、以前はロックしか飲まず、ジムビームのまずい部分しかとらえてなかったのかもしれません。今までにより多くのボトルを飲み、ストレート、 ハイボールでも楽しむようにしたことで、新たな発見が出来たのかもしれません。
冒頭の忘却も、物怪の幸いだったのかもしれません。

アルコール度数は40度、700mLで、価格は1100円ほど。
スーパー、コンビニでも見かけるメジャーなバーボンですので、最初はハイボール、あとはチェイサーを添えてストレートで飲むといいでしょう。

<個人的評価>

  • 香り B:  ストレートでは柿、アーモンド、バニラの香りが広がる。ロックでは接着剤の香りが強まる。
  • 味わい B: ストレート、ハイボールで甘さが目立つ。ロックだとビターが強い。
  • 総評 B: 比較的手に入りやすく、バーボンを理解するにはうってつけ。
 

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