RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

カテゴリ:スコッチウイスキー > ハイランド

glengarioch今回はハイランドモルトからグレンギリー12年を飲んでみます。

「谷間の荒れた土地」という意味を示すグレンギリー蒸溜所は、アバディーンの北西にあるオールドメルドラムという村にあります。
創業は1797年(一説には1785年)と、ハイランド地方としてはもっとも古い蒸溜所です。 周辺が大麦の産地だったこともあり、ウイスキー作りも自然と行われたと言えます。
しかし、ほかの蒸溜所に漏れず、オーナーの交代、操業停止などを幾度も繰り返してきた歴史を持ちます。

1994年に、サントリーがモリソンボウモアを買収したことに伴い、傘下にあったグレンギリーもサントリーがオーナーとなりました。 

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は赤みがかった琥珀色、香りは青リンゴとマスカットの香りがアルコールの刺激とともに訪れます。

口に含むと、まずグラスからした青リンゴとマスカットの香りが口いっぱいに広がります。その後、ウエハース、バニラ、ナッツの香りが後からついてきます。
味わいは酸味が強く、後から辛さ、ビターが追いかけます。甘さはそれほど感じません。

次にロックにしてみると、ストレート以上にアルコールの揮発した刺激が強く感じられ、後から青リンゴの香りが強く放たれます。あとからレーズンの香りが追いかけ、ストレート以上にフルーティになります。そして奥からはほのかにピートによるスモーキーさを若干感じられるようになります。
味わいは辛さ、ビターが落ち着き、香りとともにフルーツ由来のような酸味を楽しめるようになります。

最後にハイボールにしてみると、元々加水が少ない(度数が高い)にもかかわらず、ストレートやロックで感じられた香りがだいぶ消えてしまいます。 ほんのりと青リンゴやレーズンのフルーティさがあるので、ギリギリ救われた感じです。
味わいはほのかな酸味がありつつも、奥から甘みが出てきて、さっぱりと飲みやすい印象です。

全体的に見ると、比較的重さは感じられないものの、香りや味わいは豊かで、特にロックではフルーティさがメインで、後からスモーキーな香りも楽しめるボトルに仕上がっている印象があります。

700mL、アルコール度数が48度で、価格は3500円ほど。
12年もののシングルモルトとしては比較的お手軽かと思います。 

<個人的評価>

  • 香り B: ストレート、ロックではアルコールの刺激が強いが、青リンゴ、マスカット、バニラ、ウエハース、ナッツと豊富。
  • 味わい B: ストレートでは刺激が強いものの、ロック、ハイボールでは抑えられてすっきり飲める。
  • 総評 A: 価格を加味すると、豊かな香りを楽しめてお値打ちなボトル。
 

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

グレンギリー 12年 700ml 48度 NEWボトル 正規品 ウィスキー kawahc
価格:2721円(税込、送料別) (2016/8/16時点)


ardmore今回は、ハイランドモルトから、アードモアを飲んでみます。

アードモア蒸溜所は、スペイサイド地域の東側、アバディーン州ケネスモントの郊外に立地しています。
ブレンデッドウイスキー「ティーチャーズ ハイランドクリーム」を生み出したウィリアム・ティーチャーの息子、アダム・ティーチャーが、1898年に設立しました。
現在は、ビーム・サントリーが所有しています。

原酒の多くは、ティーチャーズのキーモルトとして使われ、シングルモルトは限られた数しかリリースされませんでした。
しかし2016年6月に、 本格的に販売するシングルモルトのボトルとして、アードモア レガシーが新発売されました。

年数表記はなく、アルコール度数は40度と一般的な度数に調整されています。

ということで、ストレートから飲んでみます。

グラスに注ぐと、液色は淡いシャンパンゴールド、香りはピートの持つスモーキーな香りを感じ取れます。
口に含むと、ピートの香りが口に広がり、燻製、ヨードを強く感じます。
味わいは、アルコールから来る辛さがやってきます。

ロックにすると、強いレモンと香辛料のような刺激のある香りが現れ、 ピートと伴って強い癖を生み出します。
味わいは、辛さはそのまま続き、奥から柑橘系の酸味を感じます。

ハイランドモルトでありながら、アイラモルトやアイランド系の持つピート、スパイスが感じられるも、 ボディは比較的軽く、あまり後を引かないキレがあります。
傾向としては、現行のシングルモルト余市にも似たものがありますが、それに比べるとフルーティな香りが薄い感じです。

ティーチャーズを飲んだ人にとっては、ブレンドに使われているモルトがアイラ由来ではないかと思ったら、このアードモアによるものだというのが実感できるでしょう。

ドラマ「マッサン」の影響で、スモーキーで癖のあるウイスキーに興味がある人が増えている中で、このアードモアはそれに応えられるボトルかもしれません。

700mLで、価格は3300円ほどです。

<個人的評価>

  • 香り C : ピートとスパイスがメイン。加水するとレモンが加わる。
  • 味わい C : 辛い。加水されると酸味がついてくる。
  • 総評 C : アイラモルトなどの癖の強いものが好きならいいが、万人受けではない。



deanston_na01今回はハイランドモルトの中から、ディーンストンのノンエイジ、ヴァージン・オークを飲んでみます。

ディーンストンは、南ハイランド地区のティース川のほとり、スターリングから川を上った場所にあります。

ディーンストンの蒸溜所は、元々は水力紡績機を使った紡績工場として建てられたため、見た目には蒸溜所らしくない建物になっています。

1965年に蒸溜所として改装されましたが、紡績工場時代に使用されていた水力施設を発電用に活用するなど、工場の遺産を有効利用しています。 

ディーンストンの大きな特徴としては、すべての原酒をノンピートモルトで作っていることが上げられます。

ディーンストンのオフィシャルボトルとしては、長期熟成の12年をはじめ、 トーステッドオーク、スパニッシュオーク、そして今回飲むヴァージンオークがラインナップされています。
 
ヴァージンオークではその名の通り新樽を使って熟成された原酒という意味で、冷却ろ過も行われていません。

それではストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色はシャンパンゴールドで、香りはさわやかなライムを髣髴とさせます。

口に含むと、まず柑橘系のような強い酸味が舌を刺激します。その後、レモン、ライム、トーストしてバターを塗ったパンの香りが追いかけます。奥からはカカオのような香ばしさが顔を覗かせます。

味わいは前述のように柑橘系の強い酸味がメインで、後からダークチョコレートの苦さを感じ取れます。

次にロックにしてみると、ストレートに比べて酸味は鈍るものの、柑橘系のような雰囲気は変わらず、爽やかさが持続します。

味わいはストレート以上に灰汁のような苦さが強まってきます。加水されてもその勢いは衰えません。

最後に試しとばかりにハイボールにしてみると、元々の柑橘系のような特徴がレモンを入れたような香りと味わいを生み出し、比較的すっきりと飲めるようになりました。

しかし、バターのような香りがほんのり塩の香りを残してくるため、別の癖が出ている感じです。 

全体的に見ると、ノンエイジならではの若さとはっきりした個性があり、ストレートやロックで飲む場合は人を選ぶように思えます。
ハイボールであれば比較的すっきりと飲めますが、それでも癖が残ることは否めません。

個人的には好みではありませんが、個性が強いぶん、趣がある、興味深い、というのが個人的な感想です。
むしろ特徴の異なるくせの強いシングルモルトと即席ヴァッティングして、自分なりのブレンデッドモルトを生むベースにすると面白いかもしれません。

700mL、アルコール度数が46.3度と少々高めで、価格は3000円ほど。これをシングルモルト入門と言うには厳しいですが、勝手にヴァッティングして楽しむベースにするなら面白いと思います。

<個人的評価>
・香り B: 柑橘名がメイン、奥からバターを塗ったトースト、フィニッシュはカカオ。加水されるとバター成分が明確になる。
・味わい D: 酸味がメイン、加水するごとに苦味が目立つ。バターの香りからくる塩の香りも感じ取れる。
・総評 C: 単体で飲むには辛い。ヴァッティング、カクテルなど、強烈な個性を利用する用途に向いている。


ディーンストン ヴァージンオーク 700ml

ディーンストン ヴァージンオーク 700ml
価格:2,894円(税込、送料別)

dalmore12_1久々のハイランドモルトを飲んでみます。今回はダルモア12年です。

ダルモアは、ハイランド北部、クロマティ湾の入江にあるアルネスという町の郊外に蒸溜所を構えています。
創業は1839年で、原酒は現在、ホワイト&マッカイのキーモルトとしても採用されています。

ボトルには立派な角を持つ雄鹿の顔のレリーフが貼り付けられています。
これは、創業者のマッケンジー氏の祖先が、狩猟中に雄鹿の角で怪我をしたスコットランド国王、アレグザンダー3世を救ったことで、お礼としてその雄鹿を模した紋章を与えたことが由来となっています。 

では、いつもの様にストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は琥珀色よりも濃い赤褐色に近い印象。香りはレーズンと食パンのような甘いモノがあります。

口に注ぐと、まずレーズンの香りが口いっぱいに広がります。その後ウエハース、バニラといった甘い香りが追いかけます。スモーキーさはわずかです。

味わいは酸味がメインで、後からにがりのようなビターへと変化していきます。 一方でアルコールからくる辛さも舌を刺激します。

次にロックで飲んでみます。

飲み口はストレートと大きな差はありません。しかし加水されていくごとに甘さが表に出るようになり、甘くてフルーティな香りとともに、初心者でも比較的とっつきやすくなります。 

さらに香りもフィニッシュにはカカオを感じられるようになり、味わいもダークチョコのようなビターに変わっていきます。

全体的に見ると、ストレートでもいけますが、進化を発揮するのは加水された時のように思えます。

薦められる飲み方としては、トゥワイスアップやハーフロックです。濃いアルコールが苦手な人であれば水割りでもいけるでしょう。

700mL、アルコール度数40度で、価格は4700円ほど。
12年もののシングルモルトとしては高めの部類ですが、加水されることによる甘さもあるので、飲み慣れていない人にも勧められると思います。

<個人的評価>
・香り A : レーズンが主体。奥からバニラ、ウエハース。加水されるとカカオも。
・味わい B :  ストレートでは酸味、塩に近いビター。加水されると甘く、ダークチョコのビターが現れる。
・総評 B : 加水によって甘く飲めるぶん、初心者にも出せるボトル。


ダルモア 12年 [700ml]

ダルモア 12年 [700ml]
価格:4,050円(税込、送料別)

gm12qr今回はハイランドモルトのグレンモーレンジィから、キンタ・ルバンを飲んでみます。

グレンモーレンジィはオリジナルの10年の他に、様々な樽で熟成させた原酒をボトリングしています。
今回のキンタ・ルバンもその一つで、ポルトガルで作られるポートワインのひとつ、ルビーポートの醸造に使われた樽を使用しています。 熟成も12年以上となっています。

このほかに、ネクタードール、ラサンタといった異なる樽の原酒をボトリングしたラインナップもあります。







gm12qr02まずはストレートから。
グラスに注ぐと、液色は比較的濃い目の琥珀色で、ブドウの香りが目立ってます。
口に注ぐと、ブドウとアルコールの香りが強く広がります。あとからバナナ、バニラ、カラメルの香りが追ってきます。
味わいは、先に辛さが来たあと、ワインのような強い酸味がついてきます。あとになると甘くなり、あまり印象が悪くなくなります。










gm12qr03次にロックで。
口に含むと、ストレートに比べるとアルコールの刺激は少なく、ブドウの香りもマイルドに感じられます。奥からはカカオの香りが加わります。
味わいも酸味が抑えられて、甘さが目立ってきます。しかし後味はビターで、後を引きます。

オリジナルの10年では、柑橘系の酸味があるものの全体的に薄くぼんやりした印象がありましたが、キンタ・ルバンではポート樽原酒ならではの香りと味わいが加わり、個性のあるボトルに仕上がっています。

700mL、アルコール度数46度で、価格は5600円。12年もののシングルモルトとしては高めですが、比較的上品に仕上がっているため、高級感を得られるかもしれません。

<個人的評価>
・香り A : ストレートではブドウの香りが強い。あとからバナナ、バニラ、カラメル。加水するとカカオも。
・味わい A : 酸味、甘み、ビターの順で強く感じられる。ストレートのほうがすっきりしている。
・総評 B : 豊かな香りがあって申し分ないボトル。でも価格で躊躇するか?


いきなり関係ない話ですが、家のパソコンのOSをWindows 10にして、このブログを書いています。
アップグレードしたわけでなく、改めて通常版を買ってデュアルブートにしています。
これだとWindows 10に問題があってもWindows 8.1に切り替えて使えます。
この方法を、Windows 98+Windows NT 4.0から始めて、交互にアップグレードを繰り返しています。

ただ、ブログの編集や管理画面自体はWeb上のアプリケーションとして動いているので 、お気に入りのブラウザが動けば関係なかったりします。

op12では本題。
今回はハイランドモルトのオールドプルトニーを飲んでみます。

プルトニー蒸留所は、スコットランド北東にあるウィックにあります。そこから北に行くと、ハイランドパークで有名なオークニー諸島があります。
プルトニーのモルトは、バランタインのキーモルトの一つとなっています。
ポットスチルは2基あり、初留用のポットスチルはくびれが2つついたひょうたん型といえる独特の形状をしています。
今回飲む12年物のボトルも、そのポットスチルを模したデザインになっています。

まずはストレートで飲んでみます。
グラスからはピートによるスモーキーな香りとナシのようなさわやかな香りが出てきます。
飲み口は、紙を燃やした時のような煙たさがあり、併せてオレンジのような酸っぱさを伴った香りがやってきます。その後、リンゴ、ドライマンゴー、蜂蜜の香りが追ってきます。
味わいは酸味があるものの、後になるにつれて甘くなってきます。

ロックにしてみると、先ほどのスモーキーは潮の香りを伴ったようになります。味わいにも塩気を感じます。
それ以外では、フルーツの香りは抑え気味になり、味も辛さが目立つようになります。
さらに加水されると、辛さが落ち着き、ほのかな甘みとなります。

ハイランドモルトならではの穏やかな甘さがあるものの、海の向こうのハイランドパークのようなスモーキーさや潮の香りがあって、広がりのある香り、味わいがあります。
700mL、アルコール度数40度で、価格は3400円ほど。シングルモルトでありながらも広がりがあり、シングルモルトの代表格として飲むのにふさわしいでしょう。

<個人的評価>
・香り A: 塩気のあるスモーキーさがあるものの、柑橘系のさわやかさ、リンゴやドライフルーツの甘い香りがある。
・味わい B: ストレートでは酸味と甘み、ロックでは辛さがあるなど、飲み方によって表情を変える。
・総評 A: ハイランドモルトの代表格として飲む価値がある。
 

今回もハイランドモルト、ロイヤルロッホナガー12年を飲んでみます。

lohhoロッホナガー蒸留所は、1845年にハイランド地方東部に操業しました。
3年後、近くに別荘を持っていた時のイギリス国王ヴィクトリアが蒸留所を見学、気に入ったことから、女王自ら「ロイヤル」の称号を許した蒸留所となりました。
そして誕生したウイスキーを女王も気に入ったとのことです。ボトルにはヴィクトリア、そしてその息子であるエドワード7世、孫のジョージ5世の名も刻まれています。

まずはストレートで飲んでみます。
口に含むと、シナモンや紅茶のような上品な香りが口に広がります。
味わいもアルコールの辛さは少なく、甘さが主体となったまろやかな口当たりになっています。

ロックにして加水されると、みかんのような甘さの強いさわやかさが現れ、味わいにも酸味が加わってきます。

ロイヤルの称号は伊達ではなく、香りも甘さも上品で、ウイスキーになじみのない人でもおいしく味わえるでしょう。

アルコール度数40度、700mLで、価格は3500円ほど。

<個人的評価>
香り AA: シナモン、紅茶、カラメル、モルト。加水されると柑橘系がプラス。全体的に上品でくどくない。
味わい A: 全体的に甘いが上品にまとまっている。加水すると酸味が加わる。
総評 AA: ロイヤルの名のごとく、気品あるウイスキー。


ロイヤルロッホナガー 12年 40% 700ml

ロイヤルロッホナガー 12年 40% 700ml
価格:3,208円(税込、送料別)

今回はハイランドのシングルモルト、グレンドロナック12年を飲んでみます。

gdゲール語で「黒イチゴの谷」の意味を持つグレンドロナックは、1826年にハイランド地方東部、ハントリーに建設され、現在はベンリアックが所有しています。
1996年までは自前でフロアモルティングを行い、スコットランドで最後まで石炭による直火蒸留を行っていた蒸留所でもあります(今や石炭直火蒸留は、日本の余市だけになってしまいました)。 

熟成に使われる樽はシェリー酒の樽だけで、辛口のオロロソと甘口のペドロ・ヒメネスの2種類のシェリー酒を熟成させた樽にそれぞれ原酒が仕込まれます。

今回はストレートから飲んでみます。
グラスからの香りは、シェリー樽原酒ならではのレーズンのような甘い香りが広がります。

口に含むと、意外にアルコールの辛さが強く、先ほどのレーズンの香りはそれほど感じません。むしろウエハース、はちみつ、コショウのような香りが目立ち、ピートはほんのりと感じ取れます。
味わいも、やはり辛さが強く、後味も酸味が通る印象です。

次にロックで飲んでみます。
ストレートに比べると、レーズンの香りは目立っていて、辛さも穏やかになって甘さが目立つようになりました。
レーズンの香り自体も、ザ・マッカランと比べると強くはなく、オレンジに似たさわやかさを含んだものになっています。

同じシェリー樽原酒を使った、くどくも感じられるほどのレーズンの香りを湛えたザ・マッカランとは異なった顔を持ち、辛口で引き締まった印象があります。
日本酒とはフルーティさのベクトルが異なりますが、辛口の日本酒が好きな人には、意外にも受けるように思えました。

700mL、アルコール度数43度で、価格は3,800円ほど。

<個人的評価>
・香り B: グラスからの香りはレーズンの香りが強いが、いざ飲むと強くない。ウエハース、はちみつ、ピート、そしてスパイシー。
・味わい B: 辛口。奥から柑橘系のさわやかな酸味、加水されると甘さが目立つ。
・個人的評価 B: 辛口のお酒が好きな人にはもってこい。


今回は久しぶりのハイランドモルト、アバフェルディの12年物を飲んでみます。

aberアバフェルディはハイランド地方の南にあり、アメリカでもっとも有名なスコッチウイスキー、デュワーズのキーモルトで、デュワーズ社が建設した蒸留所でもあります。
ゲール語で「水の神のプール」という意味を持つこの蒸留所の付近には、スコットランド最長のテイ川と、その支流であるピティリー川に面していて、使用される水も、水量豊富なピティリー川の水を使用しています。

まずはストレートで飲んでみます。
グラスからかおる香りは、柑橘系に近いさわやかさがあります。
しかし口に含むと、すぐに甘い蜂蜜のような香りが漂い、奥からミカンの皮のような香りが来ます。
味わいも先に甘さが来るものの、すぐにビターと酸味が覆い隠していきます。 

加水すると、酸味や柑橘系の香りが薄れ、甘さと苦さが両方やってくる不思議な味覚があります。 

ロックで飲んでみると、ストレートで感じた蜂蜜に近い甘い香りが伝わりやすく、ストレートで飲むよりも甘さを感じやすくなります。 それとともに、ピートの香りがうっすらあり、苦みを増幅させている感があります。

全体的には比較的穏やかで甘みもある仕上がりなので、あまりウイスキーを好まない人でも飲める銘柄だと思います。

700mL、アルコール度数40度で、価格は3500円ほど。12年もののシングルモルトとしては比較的安いほうかと思います。 

<個人的評価> 
・香り B: 蜂蜜、ミカンの皮、下地にほんのリピートの香り。
・味わい C: 甘さがあるものの、苦さが組み合わさって、不思議な感覚。
・総評 C: 穏やかだが癖もある、ただでは終わらせない複雑なモルトウイスキー。 


久しぶりのシングルモルトスコッチです。今回はグレンモーレンジーのオリジナル10年です。

grenmorange10グレンモーレンジーはスコットランドのハイランド地方の北部、ドーノック湾に面した蒸留所です。
1843年に設立され、ターロンギーという泉の湧水を使って仕込まれています。
特徴的なのはスコットランドで最も高いポットスチルを使用しており、それによって雑味が少ないライトボディの原酒を作り上げています。
熟成にはオリジナルデザインのホワイトオーク樽とバーボン樽を使用しています。

今回もロックで飲んでみます。
ボトルからくる香りはそれほどありません。
グラスに注いで飲んでみると、アルコールの刺激やピート香は少なく、香りは紅茶、石鹸、あとから蜂蜜、ナッツがほのかにします。全体的には香りは強くなく、穏やか。
味わいは軽く甘さがあり、酸味もほのかにやってきます。 

以前にマクレランズのハイランドを飲みましたが、このグレンモーレンジーそっくりでした。おそらくここのモルトを使っているのではないでしょうか?

今まで飲んできたハイランドモルトと同じく、あっさりしていてほのかに香る落ち着いた雰囲気のあるウイスキーです。逆に言えば個性が薄くて物足りないと思う人もいるでしょう。
シングルモルトを初めて飲む人、それ以前にウイスキーの初心者であっても 、下手なブレンデッドよりも飲みやすく受け入れやすいのではないでしょうか。

香りや味を楽しむのであれば、ストレートやロックがおすすめです。香りも味も薄いので、ハイボールや水割りではわからなくなってしまいます。

価格は750mL、40度で4000円ほど。10年としては高めですが、穏やかなウイスキーが好きであればもってこいでしょう。

<個人的評価> 
・香り C: 紅茶、石鹸、はちみつ、ナッツ。だがいずれもほのかに香る程度。
・味わい B: 甘さがあり、酸味が後ろに控える。
・総評 B: 初めてのウイスキーとしてもいいし、サントリーが好きな人でも受け入れられる銘柄。 

このページのトップヘ