RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

カテゴリ:スコッチウイスキー > スペイサイド

glen_moray12_今回はスペイサイドモルト、グレンマレイの12年を飲んでみます。

グレンマレイは、エルギン市の郊外にある蒸溜所で、ロジー川のほとりにあります。
スペイサイドモルトといわれますが、厳密にはロジー川はスペイ川の支流ではなかったりします。
そこから南に行くと、ベンリアック、ロングモーン、グレンエルギンといった蒸溜所があります。

1897年に建てられたこの蒸溜所のある場所は、元々は処刑場だった所で、解体された後にビール工場が建てられていました。

今回飲む12年ものでは、仕上げとして白ワイン樽で後熟を行う特徴を持っています。

まずはストレートから。
グラスに注ぐと、液色は少々緑がかったゴールド、香りはライムとリンゴが漂います。

口に含むと、先にリンゴの甘い香りが口に広がり、後からモルト、バニラ、ライムが続きます。
味わいは、アルコールの辛さは控えめで、ほどよい酸味と甘さが広がります。

ロックにすると、ライムの香りが立つようになり、リンゴと絡み合ってきます。
味わいは柑橘系のビターが現れ、酸味へとつながっていきます。

最後にハイボールにすると、ライムはなりを潜め、リンゴの甘い香りが表に出てきます。
味わいは、多少の苦みはあるものの、後は甘さが主体で、とても飲みやすいハイボールになります。

スペイサイドモルトは、全般的にピートの香りの少ないフレッシュフルーツの香りが主体となることが多いですが、グレンマレイについてはさらにあっさりした印象が強く、甘みも比較的目立ちます。

ウイスキーを飲み慣れてない人でも、ハイボールであれば甘くて飲みやすいと思います。

700mL、アルコール度数40度、価格は3500円ほど。

<個人的評価>

  • 香り B: リンゴ、ライムが主体。ストレートではモルト、バニラの香りも。
  • 味わい B: 酸味をメインに甘さ、ビターが続く。加水するほど甘みが増す。
  • 総評 B: 癖のあるウイスキーが苦手な人ほどおすすめ。

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rothes_vitage_今回はスペイサイドモルトの中から、ザ・グレンロセスを飲んでみます。

グレンロセスは、スペイ川の支流の一つ、ロセス川流域にある蒸溜所です。この周辺にもスペイバーン、グレンスペイ、グレングラントといった蒸溜所が存在しています。

1878年に操業したこの蒸溜所は、ブレンデッドウイスキーのキーモルトとして使われることが多く、有名どころではカティサーク、フェイマスグラウスがあります。

シングルモルトのボトルは丸っこい独特の形状を持っています。
グレンロセスのシングルモルトのもう一つの特徴として、一般的なウイスキーのように熟成年数表記ではなく、樽に貯蔵した年を表記する点も挙げられます。
2017年時点での現行品としては、1998、1995、1991、1978があります。

そのほかに、ノンエイジとして単一種の樽のみの原酒で構成されたボトルもあり、ピーテッドカスク・リザーブ、バーボンカスク・リザーブ、シェリーカスク・リザーブがあります。

今回飲むヴィンテージリザーブは、1999~2007年に貯蔵された10種類の原酒で構成されたボトルで、特定の年数、樽にこだわらないものになっています。

ではストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少し淡い琥珀色、香りはリンゴとブドウ、ハチミツが鼻をくすぐります。

口に含むと、先にリンゴの香りが口に広がります。後からブドウ、そしてハチミツの甘い香りが追いかけます。
味わいは若い原酒からの辛さがあるものの、多少の酸味が訪れ、後に甘みを感じ取れます。

ロックにすると、ラムレーズンの香りが先に口に広がってきます。ストレートで感じられたリンゴはどこかへ消えてしまい、多少のウッディ、スモーキーさが奥からやってきます。
味わいは酸味がメインで、後からビターが感じ取れます。

最後にハイボールにすると、ラムレーズンが先にやってきますが、その次にリンゴも感じ取れるようになります。
味わいは酸味がほんのり訪れ、甘さも奥より感じられます。

スペイサイドモルトというと、比較的爽やかなフルーツを感じられるものが多いですが、グレンロセスは熟したリンゴが少々ズシリと来る印象で、独特の個性を得られます。
この個性があるからこそ、ブレンデッドウイスキーの特徴を与えられるバイプレイヤーであり続けられるのかもしれません。

700mL、アルコール度数40度、価格は4800円ほど。

なお、このボトルの後継として、2016年にヴィンテージリザーブ12がリリースされました。
こちらは使用する原酒は12種類となり、熟成年数も最低でも12年となっています。

<個人的評価>

  • 香り B: ストレートでは熟したリンゴとブドウが感じられる。加水でラムレーズンが前に来る。
  • 味わい C: ストレートでは若い原酒からの辛みがあるが、加水で酸味主体になる。
  • 総評 B: スペイサイドモルトはどれも同じ、と思う人は試す価値あり。



valvwnie_今回は、スペイサイドモルト、バルヴェニー12年を飲んでみます。

バルヴェニー蒸溜所は、ダフタウンにあるグレンフィディック蒸溜所の隣にあり、近くに立つバルヴェニー城から名前を採っています。

1892年に、グレンフィディック蒸溜所を建設したウィリアム・グラントの手によって、第二の蒸溜所として誕生しました。

スコットランドでもモルトスターというモルティング専門に行う業者に頼むこともあるのに対し、バルヴェニーでは自前でフロアモルティングを行っているのが特徴的です。

またポットスチルも、ネック部分にバルヴェニーボールという独特のこぶがついているのも特徴です。

使用する樽は、バーボン樽、シェリー樽が主体で、ほかにもポートワイン樽、後熟向けにカリビアンラムの樽もつかっています。

今回飲む12年物では、先にバーボン樽で熟成ののち、シェリー樽に詰め替えて後熟を行っています。

それではストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少し濃いめの琥珀色、香りはメロン、西洋ナシの香りが訪れます。

口に含むと、先にナシ、ライム、青リンゴ、その後にレーズンが続きます。奥からバニラ、ウッディ差が追いかけます。
味わいはアルコール由来の辛さの後に、ビターと酸味が続き、フレッシュフルーツの味わいがします。

ロックにすると、青リンゴとレーズンが半々に前に出てきて、その後にバニラ、ウエハースの甘い香りが追いかけます。
味わいは、アルコールの辛さが抑えられ、代わりに甘みが現れ、酸味とビターが一緒になって、より一層フルーティになります。

最後にハイボールにすると、香りはメロンが前に出て、次にバニラ、後には海藻のようなヨードっぽさもほんのり出てきます。
味わいはビターが少々前に出てきた感じで、フルーティさとほろ苦さが交錯しあう不思議なものとなります。

お隣のグレンフィディックと比べると、スペイサイドらしいフルーティさはあるものの、シェリー樽による後熟のせいか、レーズンなどの芳醇な香りを伴い、ロックではまろやかさと濃厚さを味わえます。

700mL アルコール度数40度、価格は5000円ほど。12年物のシングルモルトとしてはかなり割高ですが、香りが豊かで濃厚、味わいも比較的まろやかなので、ワンランク上の価値を得られると思います。

<個人的評価>

  • 香り A: メロン、ナシ、ライム、青リンゴが先に現れ、後からバニラ、ウエハースと甘い香りが続く。加水されるとヨードも感じられてくる。
  • 味わい B: ストレートでは多少辛さがあるが、果実の持つ酸味とビターがメインで、加水されると甘みも現れる。
  • 総評 B: スペイサイドらしさが散見するが、全体的に濃厚でまろやか。


livet_fr_今回はスペイサイドモルトから、グレンリベット ファウンダーズリザーブを飲んでみます。

ファウンダーズリザーブは、政府公認蒸溜所の第一号であるグレンリベットの創業者であるジョージ・スミスが、創業当時に求めていた原酒を再現しようと、現在のマスターディスティラーであるアラン・ウィンチェスターの手によって生み出されたボトルで、2016年11月に発売されました。

ではさっそく、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少し薄い琥珀色、香りは紅茶、ナシがメインに訪れます。

口に含むと、やはり紅茶、ナシ、柿の香りが先に訪れます。しばらくたつと、カラメルの甘い香りもついてきます。

味わいは酸味が前で、甘さが後から追いかけてきます。

次にロックにすると、オレンジのような香りが前に出るようになり、ナシは後ろに下がった印象です。

味わいは、酸味自体は丸みを帯びた印象で、ビター、甘みがさらにカバーしてきます。

最後にハイボールで飲んでみます。
香りはオレンジのさわやかさが大きく前に出ます。その後はナシ、紅茶、カラメルと続きます。

味わいは酸味が強めになりますが、ほどなく甘さも舌で感じられ、比較的飲みやすいです。

グレンリベットの12年物は、何かしらの雑味がある感じであまり好きではなかったですが、ファウンダーズリザーブは、スペイサイドらしさというよりもオレンジや紅茶の香りが主体になっていて、さっぱりした印象に感じられました。

700mL、アルコール度数40度で、価格は4000円ほど。12年物よりも割高ですが、比較的多くの人にも飲みやすく受け入れやすく感じます。

<個人的評価>

  • 香り A: 紅茶、柿、ナシが現れ、後からカラメルが続く。加水するとオレンジが立つ。
  • 味わい B: 酸味、ビターが前に出る。後味は甘い。
  • 総評 B: 少々割高だが、ジョージ・スミスが求めた香り、味わいが万人受けであることを実感できる一本。



maca_w12今回はスペイサイドモルト、マッカランから、ダブルカスク12年を飲んでみます。

2017年3月に、レギュラーのラインナップとしてダブルカスク12年が発売されました。

定番のシェリーオークでは北スペイン産のヨーロピアンオークの樽を使いますが、ダブルカスクではアメリカ東部産のアメリカンオークの樽も使用しています。

この樽を作るにおいても、伐採の後に1年ほど天日で乾燥させる手間をかけ、さらに専門のスタッフによる材木の選定を経ています。

これを南スペイン、ヘレス地方に持ち込んで、指定された方法でドライオロロソのシェリー酒を入れ、2年間熟成させます(シェリーオークでは3年熟成)。

こうしてやっと、原酒を仕込むのにふさわしい樽が生まれるのです。

そこから原酒を仕込んで12年以上熟成させるわけですから、材木の伐採から始まれば15年以上の時間をかけて誕生した新製品と言えます。

まず、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々濃いアンバー、香りはレーズン、紅茶、オレンジ、リンゴが漂います。

口に含むと、グラスから漂っていたレーズン、オレンジ、紅茶、リンゴの香りが口の中で広がります。その後はハチミツ、ウエハース、バニラと、甘い香りが追いかけてきます。
味わいはほんのり酸味があるほかはとても甘く、アルコールから来る辛さは抑えられています。

ロックにすると、レーズンの後にライム、ほんのりリンゴが現れてきます。
味わいも辛さと酸味が強くなり、後々から甘さが出てきます。 
加水が進むことで、辛さが落ち着き始め、甘さがさらに前に来ます。

最後にハイボールにすると、 思った以上にレーズン、リンゴのフルーティさが前に出てきて、奥からバニラ、ハチミツも加わっていきます。
味わいも甘さが前に出てきて、甘いお酒が好きな人にも十分楽しめます。

シェリーオーク12年ほどの強いレーズンの印象がないですが、辛さ、ビターな感じがほとんどなく、ストレートやハイボールでも甘い味わいを楽しめるボトルになっています。

ウイスキー初心者や、スモーキーな癖が嫌いな人でも非常にとっつきやすく、万人受けを狙っていると言えます。

700mL、アルコール度数40度で 、価格は6500円ほど。
12年物のボトルとして割高なのは否めないですが、その値段に納得できるほどの完成度の高さを持っています。この点では、イギリスの百貨店、ハロッズが「シングルモルトのロールスロイス」と謳うに相応しい出来です。

一方で350mLのハーフサイズも発売されますので、値段の高さに手が届かない方はこちらを選んでもいいでしょう。

<個人的評価>

  • 香り AA:シェリー樽原酒ならではのレーズンを筆頭に、オレンジ、ライム、リンゴ、紅茶。奥からバニラ、ハチミツ、ウエハースと甘い香りが豊か。ハイボールでもしっかり。
  • 味わい AA:ストレートでも甘くて飲みやすい。ロックでは辛さが出るが、加水が進むと甘みが増す。
  • 総評 AA:お酒、ウイスキーになれてない人でもとっつきやすい。値段だけが玉に瑕?
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monkey_sh今回はブレンデッドモルトスコッチのモンキーショルダーを飲んでみます。

モンキーショルダーは、グランツやグレンフィディックを発売するウィリアム・グラント&サンズ社が2005年に発売したボトルです。

フロアモルティングの作業によって凝り固まった肩の症状をモンキーショルダーと言いますが、ボトルには三匹の猿があしらわれています。
これは実際に使われているモルトを供給している蒸溜所の数から来ています。

使用されているモルトは同社がスペイサイドに持つグレンフィディック、バルヴェニー、キニンヴィーの各蒸溜所から27種類が使用されています。
特にキニンヴィーは、シングルモルトとしての販売がほとんど無い幻のモルトと言われています。

ワールド・ウイスキー・アウォード2007に於いては、ベスト・スコッチ・ブレンデッドモルトウイスキーに輝いています。

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りはナシ、レモンがします。

口に含むと、アルコールとエステリーさの刺激のあとで、ナシ、青リンゴ、レモンが先に訪れ、次にウエハース、バニラ、カカオが追ってきます。
味わいはビターが先行し、酸味が後を追う形です。 

ロックにすると、レモンやライムの香りが立ち、青リンゴ、ナシの香りが追いかけます。しばらく経ってからカカオ、樽からのウッディさが殿を務めます。
味わいは酸味とビターが交互にやってきます。

最後にハイボールにすると、ナシとレモンの香りがほのかに立ちます。
味わいは酸味がしっかりしていて、爽やかな印象です。

スペイサイドらしさを出しつつも、ノンエイジながらも濃厚で豊かな香りを持つボトルになっています。
ただ、甘さはほとんど無く、酸味とほろ苦さが前に出ているので、甘いお酒でないとついて行けない人には厳しいかも知れません。

とはいうものの、深くて広い香りに惹かれてしまい、ホイホイと進んでしまう魅力もあります。この点にはWWAを獲得しただけの力があると言えるかも知れません。

700mL、アルコール度数40度、価格は3500円ほど。ノンエイジとしては高めですが、特にスペイサイドが大好きな人にはたまらないでしょう。

<個人的評価>

  • 香り A: ストレートではアルコールが強いが、ナシ、青リンゴ、レモン、バニラ、ウッディ、カカオと香り豊か。
  • 味わい B: ビターと酸味がメイン。甘さはほとんど無い。
  • 総評 B: スペイサイドならではの香りを堪能できるボトル。

o_bar今回はスペイサイドモルトのボトル、オールドバランテュランを飲みます。

オールドバランテュランとは、スペイサイドの蒸溜所、トミントールがリリースしているボトルで、同蒸溜所が使用している水源の名前 から名付けられています。

ライトなトミントールとは異なり、ヘビーピートモルトを使っていることが特徴となっています。

では実際にストレートから飲んでみます。
 グラスに注ぐと、液色は中庸なアンバー、香りは燻製のようなスモーキーさが漂います。

口に含むと、すぐにピートからのスモーキーさと潮の香りが一気に広がります。その後はライム、マスカット、ナシ、青リンゴと言った爽やかな香りが追いかけ、奥からバナナ、ゴム、カカオが漂います。 

味わいはアルコールからの辛さが強く、後から酸味、ビターがついてきます。 

ロックにすると、ピートと潮の香りがさらに沸き立ち、 あとからライム、ナシ、青リンゴと続きます。
味わいは、辛さが落ち着き、酸味が強く舌を刺激するようになり、しばらくするとビターが次の波のように訪れます。

最後にハイボールにすると、ピートの香りは抑えられ、ライムのような爽やかさが比較的目立つようになります。
味わいは酸味がそれなりに感じられ、多少の塩気もあります。

スペイサイドでありながらも強いピートからのスモーキーさを堪能できますが、アイラモルトの持つ正露丸のような独特の癖はなく、 多少の潮の香りを持つ感じはタリスカーに近いように思えます。
50度のアルコール度数とノンエイジであるせいか、ストレートではアルコールの刺激が強く感じられ 、かなりガツンと来る印象です。
ピートを堪能したければロック、奥からの深い香りを楽しむならストレートで飲むといいかもしれません。
700mL、価格は5000円ほど。お値段は高いですが、スペイサイドらしくない強いピートを味わうにはおもしろいと思います。
このほかに、10年物もラインナップされています。

<個人的評価>

  • 香り B: 潮の香りを伴う強いピート。後からライム、ナシ、青リンゴ、マスカット。最後にバナナ、ゴム、カカオ。
  • 味わい C: ストレートではアルコールからの辛みが強い。加水すると酸味、ビターがメイン。
  • 総評 C: しっかりしたピートを感じられるスペイサイドのボトルとしておもしろい存在。

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aberlour今回はスペイサイドモルト アベラワーを飲んでみます。

アベラワー蒸溜所は、スペイ川の中流のほとりにあり、グレンフィディックのあるダフタウンから北西に6kmほどのところにあります。

1826年にジェームズ・ゴードンとピーター・ウェアによって創設されたものの、閉鎖や再建、20世紀になってからはいくつものメーカーに買収された後、1974年にシーバスブラザーズの傘下になっています。

今回は10年ものを飲みますが、すでに蒸留所の公式サイトでは紹介、販売されておらず、ボトルデザインが改められてダブル・カスク マチュアードで12年ものからの販売になっています。

いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少し濃いアンバー、香りはライム、カラメルが鼻を通ります。

口に含むと、アルコールの刺激は少なめで、まずはライム、レーズン、後からカラメル、バニラと続きます。
味わいは、酸味とビターも感じ取れますが、主体となるのは甘さです。 

次にロックにしてみると、ラム酒の香りが先に立ち上がり、後からライム、レーズン、リンゴと続きます。
味わいは酸味が先に訪れ、後ろからビターが続きます。ストレートに比べると甘さは感じられません。

最後にハイボールにすると、先にレーズンが訪れ、後にカラメル、バニラと甘い香りが続きます。
味わいも、甘さが先に来るようになり、カクテルしか飲めない人でも受け入れられるでしょう。

人によってはマッカランに似た傾向だと思う評価ですが、加水されるとそれが見える感じではありますが、それよりは甘さが強めで、ストレートでも飲みやすい印象です。
一方で、ピートなどによるスモーキーな香りはほとんど感じられず、ウイスキー初心者でも受け入れやすいでしょう。

700mL、アルコール度数43度で、価格は3500円ほど。
これ以外にもダブルカスクマチュアードの12年、16年など、数種類がラインナップされています。

<個人的評価>

  • 香り B : ライム、レーズン、カラメル、バニラ。加水されるとリンゴなど爽やかさが加わる。
  • 味わい A: くどくない程よい甘さがメインで、酸味、ビターが後押ししてくる。
  • 総評 A: ストレートでも飲みやすく、初心者向け。


burgie01今回はスペイサイドモルトの一つ、グレンバーギーを飲んでみます。

グレンバーギー蒸溜所は、エルギンから西に進んだ先にあるアルヴスという村にあります。スペイサイドモルトの蒸溜所としてはもっとも西に位置します。
蒸溜所は1829年にDr.ウィリアム・ポールによって建設され、現在はバランタイン17年のキーモルトの一つとして使われています。

蒸溜所自体はオフィシャルのシングルモルトのボトルを販売しておらず、市販されているのはボトラー が買い付けた原酒によるボトルのみとなっています。
有名なのは、ゴードン&マクファイル社のものですが、今回はキングスバリー社が出している7年ものです。

キングスバリー社は、アバディーンに本拠地を置き、1989年からシングルモルトのボトルを販売しています。
グレードは3つあり、もっとも低価格でアルコール度数を43度に加水したセレクション、46度と加水を少なくしたリミテッド、そして加水をしないカスクストレングスとなっています。
今回の7年ものはセレクションに分類されます。

burgie02ラベルには原酒のスペック表が記載されています。 
それによると、蒸溜されたのが2004年2月、ボトリングされたのが2011年4月、使用した樽番号が100番と101番、ノンチルフィルタードで852本販売したと書かれています。残念ながら、今回のボトルが何番なのかはわかりませんでした。

それではいつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色はとても淡いホワイトゴールドで、香りはアルコールの刺激の奥に青リンゴを感じ取れます。

口に含むと、アルコールの刺激が先に来ますが、あとから青リンゴ、マスカット、カラメル、ナッツが追いかけます。
味わいはアルコールから来る辛さがあるものの、後から砂糖のような甘さに変わります。 しかし最後にはビターが締めます。

次にロックにしてみると、アルコールの刺激はかなり抑えられ、 柑橘系のような爽やかさが感じ取れてきます。一方で残り香にナッツ、カラメル、樽の香りが訪れます。
味わいも甘さが消えて、グレープフルーツのような苦さがメインになり、 ストレートとは別のつらさがあります。それでも、後味に甘さがやってくるため、多少救われます。

最後にハイボールにしてみると、香りはほのかにストレート、ロックで得られるフルーツを感じ取れますが、少々濃いめにしないと厳しいです。
味わいは、ロックほどの苦さはなく、ほどよい甘みを後から感じ取れ、比較的飲みやすいでしょう。

全体的に7年と比較的若いことと、2つの樽の原酒を使うことによる個性の強さがあるため、液色も味わいにも若さあふれるものがあり、飲む人には子供をなだめる寛容さが必要とされるでしょう。

ハイボールや水割りで飲むのが最適に思えますが、そんなものは安いウイスキーで十分だ、という人には屈辱的なアドバイスかもしれません。

それでも、ほのかなフルーティさと端麗な水割り、ハイボールは、和食や魚料理の食中酒として飲むには一興かと思います。

700mLで、価格は3800円ほど。 これよりも熟成年数が長くて安いものはいくらでもありますが、オフィシャルとして出さない蒸溜所のモルトと考えれば高いとは言えないでしょう。

<個人的評価>

  • 香り B: アルコールの刺激が強いが、奥から青リンゴ、マスカット、柑橘系、カラメル、ナッツと比較的豊か。
  • 味わい C: ストレートではアルコールの辛さが邪魔をして、本来の甘さを享受できない。一方で加水するとビターが強くて甘さがお預けになる。
  • 総評 C: バランタインファンなら飲むに値する。一方で高くてもハイボールや水割りにするのも厭わない人であれば、食中酒としてうってつけ。
 




 

cardhu今回はスペイサイドモルトのカーデュを飲んでみます。

カーデュ蒸溜所は、以前に採り上げたノッカンドゥ蒸溜所から北へわずか1kmの場所にあります。 
ゲール語で「黒い岩」という意味を持つこの蒸溜所は、1811年に農家を営んでいたジョン・カミングによって創業しました。
しかし当時はまだウイスキーに多額の税金をかけられていたため、農閑期にこっそり密造していました。 

1824年に酒税法が改正され、カーデュ蒸溜所は政府公認となり堂々と製造を始めます。

経営はジョンの息子ルイス、その後彼の妻エリザベスへ引き継がれました。
エリザベスは蒸溜所の改築を始め、ウイスキーの製造で大きな改善を図ったことで、カーデュの原酒は名を上げていきます。

そして1893年に、ジョン・ウォーカー&サンズ社が蒸溜所を買収、後にジョニーウォーカーのキーモルトの一つとして使われるようになりました。

ということで、いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々濃いめの琥珀色、香りはラムレーズンのようなフルーティさを持っています。

口に含むと、先ほどのラムレーズンの香りが先に立つと、後からトースト、青リンゴ、ナシの香りが追いかけてきます。
味わいは酸味を感じつつも、辛さとビターが主体になっています。

ロックにすると、エステリーな香りが強くなった感じで、ストレートほどの豊かな香りがなくなっています。
味わいも辛さと苦さが強く、気持ちよく飲めるとは行きません。

最後にハイボールにしてみると、エステリーさが薄くなったものの、苦さが舌に残りやすく、さわやかに飲めるとは言えません。
しかし、後に残る香りは薄くなったことによる心地よさが出るようになっています。

大まかに見れば、スペイサイドモルトらしいフレッシュフルーツの香り、味わいはありますが、全体的に苦さがあり、お世辞にもうまいとは言えません。はまる人にはとことんはまるのかもしれませんが...。

逆に見れば、香りや味わいに個性がしっかり出ているため、ブレンドをする上での香り、味わいを左右することができ、キーモルトに使われるのも納得します。 
ジョニーウォーカーのフルーティな香りは、このカーデュがになっていると言っても過言ではないでしょう。

ジョニーウォーカーのファンには、一度飲んでおく価値はあると思いますが、過度の期待はすべきではないでしょう。

700mL、アルコール度数は40度で、価格は3500円ほどです。

<個人的評価>

  • 香り B : ストレートではラムレーズン、青リンゴ、ナシ、トーストの香りが広がるが、加水するとエステリーさが強い。
  • 味わい C : 辛さと苦さが主体で、うまいとは言いにくい。
  • 総評 C : ジョニーウォーカーファンが飲む価値はあるが、お世辞にもうまいとは言いがたい。



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