RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

カテゴリ:スコッチウイスキー > スペイサイド

monkey_sh今回はブレンデッドモルトスコッチのモンキーショルダーを飲んでみます。

モンキーショルダーは、グランツやグレンフィディックを発売するウィリアム・グラント&サンズ社が2005年に発売したボトルです。

フロアモルティングの作業によって凝り固まった肩の症状をモンキーショルダーと言いますが、ボトルには三匹の猿があしらわれています。
これは実際に使われているモルトを供給している蒸溜所の数から来ています。

使用されているモルトは同社がスペイサイドに持つグレンフィディック、バルヴェニー、キニンヴィーの各蒸溜所から27種類が使用されています。
特にキニンヴィーは、シングルモルトとしての販売がほとんど無い幻のモルトと言われています。

ワールド・ウイスキー・アウォード2007に於いては、ベスト・スコッチ・ブレンデッドモルトウイスキーに輝いています。

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りはナシ、レモンがします。

口に含むと、アルコールとエステリーさの刺激のあとで、ナシ、青リンゴ、レモンが先に訪れ、次にウエハース、バニラ、カカオが追ってきます。
味わいはビターが先行し、酸味が後を追う形です。 

ロックにすると、レモンやライムの香りが立ち、青リンゴ、ナシの香りが追いかけます。しばらく経ってからカカオ、樽からのウッディさが殿を務めます。
味わいは酸味とビターが交互にやってきます。

最後にハイボールにすると、ナシとレモンの香りがほのかに立ちます。
味わいは酸味がしっかりしていて、爽やかな印象です。

スペイサイドらしさを出しつつも、ノンエイジながらも濃厚で豊かな香りを持つボトルになっています。
ただ、甘さはほとんど無く、酸味とほろ苦さが前に出ているので、甘いお酒でないとついて行けない人には厳しいかも知れません。

とはいうものの、深くて広い香りに惹かれてしまい、ホイホイと進んでしまう魅力もあります。この点にはWWAを獲得しただけの力があると言えるかも知れません。

700mL、アルコール度数40度、価格は3500円ほど。ノンエイジとしては高めですが、特にスペイサイドが大好きな人にはたまらないでしょう。

<個人的評価>

  • 香り A: ストレートではアルコールが強いが、ナシ、青リンゴ、レモン、バニラ、ウッディ、カカオと香り豊か。
  • 味わい B: ビターと酸味がメイン。甘さはほとんど無い。
  • 総評 B: スペイサイドならではの香りを堪能できるボトル。

o_bar今回はスペイサイドモルトのボトル、オールドバランテュランを飲みます。

オールドバランテュランとは、スペイサイドの蒸溜所、トミントールがリリースしているボトルで、同蒸溜所が使用している水源の名前 から名付けられています。

ライトなトミントールとは異なり、ヘビーピートモルトを使っていることが特徴となっています。

では実際にストレートから飲んでみます。
 グラスに注ぐと、液色は中庸なアンバー、香りは燻製のようなスモーキーさが漂います。

口に含むと、すぐにピートからのスモーキーさと潮の香りが一気に広がります。その後はライム、マスカット、ナシ、青リンゴと言った爽やかな香りが追いかけ、奥からバナナ、ゴム、カカオが漂います。 

味わいはアルコールからの辛さが強く、後から酸味、ビターがついてきます。 

ロックにすると、ピートと潮の香りがさらに沸き立ち、 あとからライム、ナシ、青リンゴと続きます。
味わいは、辛さが落ち着き、酸味が強く舌を刺激するようになり、しばらくするとビターが次の波のように訪れます。

最後にハイボールにすると、ピートの香りは抑えられ、ライムのような爽やかさが比較的目立つようになります。
味わいは酸味がそれなりに感じられ、多少の塩気もあります。

スペイサイドでありながらも強いピートからのスモーキーさを堪能できますが、アイラモルトの持つ正露丸のような独特の癖はなく、 多少の潮の香りを持つ感じはタリスカーに近いように思えます。
50度のアルコール度数とノンエイジであるせいか、ストレートではアルコールの刺激が強く感じられ 、かなりガツンと来る印象です。
ピートを堪能したければロック、奥からの深い香りを楽しむならストレートで飲むといいかもしれません。
700mL、価格は5000円ほど。お値段は高いですが、スペイサイドらしくない強いピートを味わうにはおもしろいと思います。
このほかに、10年物もラインナップされています。

<個人的評価>

  • 香り B: 潮の香りを伴う強いピート。後からライム、ナシ、青リンゴ、マスカット。最後にバナナ、ゴム、カカオ。
  • 味わい C: ストレートではアルコールからの辛みが強い。加水すると酸味、ビターがメイン。
  • 総評 C: しっかりしたピートを感じられるスペイサイドのボトルとしておもしろい存在。

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aberlour今回はスペイサイドモルト アベラワーを飲んでみます。

アベラワー蒸溜所は、スペイ川の中流のほとりにあり、グレンフィディックのあるダフタウンから北西に6kmほどのところにあります。

1826年にジェームズ・ゴードンとピーター・ウェアによって創設されたものの、閉鎖や再建、20世紀になってからはいくつものメーカーに買収された後、1974年にシーバスブラザーズの傘下になっています。

今回は10年ものを飲みますが、すでに蒸留所の公式サイトでは紹介、販売されておらず、ボトルデザインが改められてダブル・カスク マチュアードで12年ものからの販売になっています。

いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少し濃いアンバー、香りはライム、カラメルが鼻を通ります。

口に含むと、アルコールの刺激は少なめで、まずはライム、レーズン、後からカラメル、バニラと続きます。
味わいは、酸味とビターも感じ取れますが、主体となるのは甘さです。 

次にロックにしてみると、ラム酒の香りが先に立ち上がり、後からライム、レーズン、リンゴと続きます。
味わいは酸味が先に訪れ、後ろからビターが続きます。ストレートに比べると甘さは感じられません。

最後にハイボールにすると、先にレーズンが訪れ、後にカラメル、バニラと甘い香りが続きます。
味わいも、甘さが先に来るようになり、カクテルしか飲めない人でも受け入れられるでしょう。

人によってはマッカランに似た傾向だと思う評価ですが、加水されるとそれが見える感じではありますが、それよりは甘さが強めで、ストレートでも飲みやすい印象です。
一方で、ピートなどによるスモーキーな香りはほとんど感じられず、ウイスキー初心者でも受け入れやすいでしょう。

700mL、アルコール度数43度で、価格は3500円ほど。
これ以外にもダブルカスクマチュアードの12年、16年など、数種類がラインナップされています。

<個人的評価>

  • 香り B : ライム、レーズン、カラメル、バニラ。加水されるとリンゴなど爽やかさが加わる。
  • 味わい A: くどくない程よい甘さがメインで、酸味、ビターが後押ししてくる。
  • 総評 A: ストレートでも飲みやすく、初心者向け。


burgie01今回はスペイサイドモルトの一つ、グレンバーギーを飲んでみます。

グレンバーギー蒸溜所は、エルギンから西に進んだ先にあるアルヴスという村にあります。スペイサイドモルトの蒸溜所としてはもっとも西に位置します。
蒸溜所は1829年にDr.ウィリアム・ポールによって建設され、現在はバランタイン17年のキーモルトの一つとして使われています。

蒸溜所自体はオフィシャルのシングルモルトのボトルを販売しておらず、市販されているのはボトラー が買い付けた原酒によるボトルのみとなっています。
有名なのは、ゴードン&マクファイル社のものですが、今回はキングスバリー社が出している7年ものです。

キングスバリー社は、アバディーンに本拠地を置き、1989年からシングルモルトのボトルを販売しています。
グレードは3つあり、もっとも低価格でアルコール度数を43度に加水したセレクション、46度と加水を少なくしたリミテッド、そして加水をしないカスクストレングスとなっています。
今回の7年ものはセレクションに分類されます。

burgie02ラベルには原酒のスペック表が記載されています。 
それによると、蒸溜されたのが2004年2月、ボトリングされたのが2011年4月、使用した樽番号が100番と101番、ノンチルフィルタードで852本販売したと書かれています。残念ながら、今回のボトルが何番なのかはわかりませんでした。

それではいつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色はとても淡いホワイトゴールドで、香りはアルコールの刺激の奥に青リンゴを感じ取れます。

口に含むと、アルコールの刺激が先に来ますが、あとから青リンゴ、マスカット、カラメル、ナッツが追いかけます。
味わいはアルコールから来る辛さがあるものの、後から砂糖のような甘さに変わります。 しかし最後にはビターが締めます。

次にロックにしてみると、アルコールの刺激はかなり抑えられ、 柑橘系のような爽やかさが感じ取れてきます。一方で残り香にナッツ、カラメル、樽の香りが訪れます。
味わいも甘さが消えて、グレープフルーツのような苦さがメインになり、 ストレートとは別のつらさがあります。それでも、後味に甘さがやってくるため、多少救われます。

最後にハイボールにしてみると、香りはほのかにストレート、ロックで得られるフルーツを感じ取れますが、少々濃いめにしないと厳しいです。
味わいは、ロックほどの苦さはなく、ほどよい甘みを後から感じ取れ、比較的飲みやすいでしょう。

全体的に7年と比較的若いことと、2つの樽の原酒を使うことによる個性の強さがあるため、液色も味わいにも若さあふれるものがあり、飲む人には子供をなだめる寛容さが必要とされるでしょう。

ハイボールや水割りで飲むのが最適に思えますが、そんなものは安いウイスキーで十分だ、という人には屈辱的なアドバイスかもしれません。

それでも、ほのかなフルーティさと端麗な水割り、ハイボールは、和食や魚料理の食中酒として飲むには一興かと思います。

700mLで、価格は3800円ほど。 これよりも熟成年数が長くて安いものはいくらでもありますが、オフィシャルとして出さない蒸溜所のモルトと考えれば高いとは言えないでしょう。

<個人的評価>

  • 香り B: アルコールの刺激が強いが、奥から青リンゴ、マスカット、柑橘系、カラメル、ナッツと比較的豊か。
  • 味わい C: ストレートではアルコールの辛さが邪魔をして、本来の甘さを享受できない。一方で加水するとビターが強くて甘さがお預けになる。
  • 総評 C: バランタインファンなら飲むに値する。一方で高くてもハイボールや水割りにするのも厭わない人であれば、食中酒としてうってつけ。
 




 

cardhu今回はスペイサイドモルトのカーデュを飲んでみます。

カーデュ蒸溜所は、以前に採り上げたノッカンドゥ蒸溜所から北へわずか1kmの場所にあります。 
ゲール語で「黒い岩」という意味を持つこの蒸溜所は、1811年に農家を営んでいたジョン・カミングによって創業しました。
しかし当時はまだウイスキーに多額の税金をかけられていたため、農閑期にこっそり密造していました。 

1824年に酒税法が改正され、カーデュ蒸溜所は政府公認となり堂々と製造を始めます。

経営はジョンの息子ルイス、その後彼の妻エリザベスへ引き継がれました。
エリザベスは蒸溜所の改築を始め、ウイスキーの製造で大きな改善を図ったことで、カーデュの原酒は名を上げていきます。

そして1893年に、ジョン・ウォーカー&サンズ社が蒸溜所を買収、後にジョニーウォーカーのキーモルトの一つとして使われるようになりました。

ということで、いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々濃いめの琥珀色、香りはラムレーズンのようなフルーティさを持っています。

口に含むと、先ほどのラムレーズンの香りが先に立つと、後からトースト、青リンゴ、ナシの香りが追いかけてきます。
味わいは酸味を感じつつも、辛さとビターが主体になっています。

ロックにすると、エステリーな香りが強くなった感じで、ストレートほどの豊かな香りがなくなっています。
味わいも辛さと苦さが強く、気持ちよく飲めるとは行きません。

最後にハイボールにしてみると、エステリーさが薄くなったものの、苦さが舌に残りやすく、さわやかに飲めるとは言えません。
しかし、後に残る香りは薄くなったことによる心地よさが出るようになっています。

大まかに見れば、スペイサイドモルトらしいフレッシュフルーツの香り、味わいはありますが、全体的に苦さがあり、お世辞にもうまいとは言えません。はまる人にはとことんはまるのかもしれませんが...。

逆に見れば、香りや味わいに個性がしっかり出ているため、ブレンドをする上での香り、味わいを左右することができ、キーモルトに使われるのも納得します。 
ジョニーウォーカーのフルーティな香りは、このカーデュがになっていると言っても過言ではないでしょう。

ジョニーウォーカーのファンには、一度飲んでおく価値はあると思いますが、過度の期待はすべきではないでしょう。

700mL、アルコール度数は40度で、価格は3500円ほどです。

<個人的評価>

  • 香り B : ストレートではラムレーズン、青リンゴ、ナシ、トーストの香りが広がるが、加水するとエステリーさが強い。
  • 味わい C : 辛さと苦さが主体で、うまいとは言いにくい。
  • 総評 C : ジョニーウォーカーファンが飲む価値はあるが、お世辞にもうまいとは言いがたい。



knock今回はスペイサイドモルトの一つ、ノッカンドゥ12年を飲んでみます。

ノッカンドゥとは、ゲール語で「小さい黒い丘」という意味で、スペイ川中流にある同名の村に蒸溜所があります。
すぐ近くにはタムデュー蒸溜所、さらにはカーデュ蒸溜所があります。

ノッカンドゥの特徴としては、12年もののボトルであれば、きっちり12年熟成された原酒を使っているところにあります。
それを示すかのように、ラベルには何年蒸溜の原酒を使っていることが明記されているほどです。

では、いつものようにストレートから飲んでみます。

グラスに注ぐと、液色は淡い琥珀色で、香りは少々接着剤を思わせるものが感じ取れます。

口に含むと、リンゴのような香りが先に現れ、あとからレーズン、パイナップル、カカオ、モルトの香りがついてきます。
味わいは酸味が強めで、グレープフルーツのようなビターが伴います。いずれにしても、アルコールの刺激、辛さはさほどにありません。

ロックにすると、エステリーな香りが一気に広がり、ともにスパイシーさも感じ取れます。
味わいもスパイスの辛さがとても強く、刺激的です。ただ、パンチとしては軽く、辛さがスッと引くキレの良さを感じられます。
ストレートと比べても、まるで別のボトルを飲んでいるような錯覚に陥るほど、性格が大きく変わります。

最後にハイボールにすると、再びリンゴやレーズンの香りが現れ、味わいは甘さをしっかり感じ取れるようになります。 
薄くなることで香りが消える印象はありませんでした。

シングルモルトとみても、これだけ飲み方で印象が変わるボトルは珍しいのではないでしょうか。 
気分次第で飲み方を変えて、そうそう飽きることもなくボトルを空けられるでしょう。

700mL、アルコール度数43度で、価格は3500円ほどです。スペイサイド派はもちろんのこと、ハイランドやアイランドが好きな人でも楽しめるボトルでしょう。

<個人的評価>

  • 香り A : ストレートではリンゴ、ロックではスパイシーさが強く感じ取れる。
  • 味わい B : ストレートは酸っぱく、ロックは辛く、水などで割ると甘い。三者三様。 
  • 総評 A : 飲み方によって香りも味わいも変わり、とても興味深い

longmorn16_1今回はスペイサイドモルトからロングモーン16年を飲んでみます。

以前取り上げたのは、フランスのボトラーである、ラ・メゾン・ド・ウイスキーが発売した12年ものですが、今回はオフィシャルボトルになります。というよりも、この16年を除いて、ほとんどがボトラーから販売されるものです。

ロングモーンといえば、ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝が、スコットランド留学中に短期間ながら実際に働きつつポットスチルなどの様子などを学んだ場所としても有名です。

この当時のポットスチルでは余市と同じく石炭を使用した直火炊きを採用していました。むしろこのポットスチルを基に、竹鶴が余市向けに採用したというのが正しい流れでしょう。

しかし1994年に、直火炊き方式をやめ、スチーム加熱方式に切り替えました。
また、それまで自前で行ってきたフロアモルティングも1999年にやめています。

今回手に入れたボトルにしても、おそらくは直火炊き式の原酒ではないと思われます。
もしニッカのルーツ的なものを探求するのであれば、1994年以前に蒸溜されたものを探さないといけないでしょう。

それではいつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は意外に薄めの琥珀色で、香りはナシのようなエステリーでとても淡くてさわやかなものが漂います。

口に含むと、48度としてはアルコールの刺激は少なめで、ナシ、生クリーム、ウエハース、青りんごの香りが表に出てきます。あとから砂糖、メープルシロップのような甘い香りが引きずります。

味わいはビターが強めで酸味が後押しする感じで、香りにつられてフルーティに感じられます。
このあたりはスペイサイドらしさを十分感じ取れます。

ロックにしてみると、エステリーな印象が強めになり、ともすれば鼻をツンと突くほどになります。さらに加水されることで、鼻からは甘い香りが感じ取れるようになります。

味わいも、グレープフルーツのような苦みが強い酸味を持ちながらも、後味からはダークチョコレートのような苦さへと変化していきます。

しばらく加水させると、やっと砂糖、甘味料のような甘さが顔を出し、各マスコミが出すクイズの題材になっています。

全体的にみると、スタンダードなスペイサイドらしいさわやかなウイスキーに仕上がっていて、それをさらに濃厚にした印象があります。
ただ、価格を見たうえでの判断だと、もっと深く豊かな香りと味わいがほしいと思うのは私だけでしょうか。

グレンフィディックなど、スペイサイドモルトが大好きであれば、十分に楽しめるボトルだといえます。

一方で、マッサンからウイスキーにのめりこみ始めた人や、竹鶴政孝が学んだ蒸留所のウイスキーだという思い入れで飲み始めると、余市のようなスモーキーなものとは対照的な香りと味のため、かなりがっかりするかもしれません。

700mL、アルコール度数が48度で、価格は11,000円!
なかなか簡単に手を出せない価格ですが、スペイサイドが好きな人なら買う価値はあります。
ただし通販でも入手が難しいので、ウイスキー好きにとっても、見つけたらラッキーと思ってもいいでしょう。

ちなみに、日本ではまだ公表されていませんが、オフィシャルの新しいボトルとして、アルコール度数40度のノンエイジがリリースされたようです。価格は9000円を切るかどうかというところでしょうか。

<個人的評価>
・香り B: ナシの香りがメイン。加水されるとメープルシロップのような甘い香りがやっと立ち上がる。
・味わい B: 酸味とビターが主体。加水が進むと甘さも出てくる。
・総評 D: 確かにうまいが、1万円オーバーの酒とすると物足りない。探究心で買うなら...。


ロングモーン16年 48% 700ml LONGMORN

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sb10_1今回はスペイサイドモルトの中からスペイバーン10年を飲みます。

スペイバーンは、ゲール語で「スペイ川」の名のとおり、スペイ川の中流にある蒸留所で、近くにはグレンロセス、グレングラントがあります。 

日本での知名度は今一ですが、アメリカでは知名度が上がり、親会社であるタイビバレッジの意向もあって、東南アジアなどの新興国でも広く売る方針があるそうです。

sb10_2では、いつものようにストレートから飲んでみます。
液色は比較的明るめな黄金色。香りはピートが利くものの、レーズンの香りがメインになっています。

飲み口は、レーズンの香りが強烈に広がり、後からアルコール由来の刺激が来ます。深く探ることでやっとトースト、ナシ、柑橘系の香りが顔を出します。
味わいは全体的に穏やかであるものの、柔らかい酸味が支配してきます。

sb10_3ロックにしてみると、ストレートでは奥に眠っていた柑橘系の香りが表に現れ、味わいも酸味が伴った複雑なものに変化します。
ザ・マッカラン シェリーオークほどの強烈なレーズン感はありませんが、華やかさと甘さが主体のヴァッティングにしているようです。

700mL、アルコール度数40度で、価格は3000円ほど。シングルモルトとしては比較的安価で、癖が少ないことを考えても、シングルモルト初心者にもお勧めできます。 

<個人的評価>
・香り B : レーズンがメイン。後から柑橘系、トースト、ナシ。
・味わい B : ストレート、加水されると甘さがメイン。ロックの飲みはじめでは酸味、苦みが感じやすい。
・総評 B: シングルモルトを始めて飲む人には優しい香りと味。


maca_gold01スコッチシングルモルトとして有名なマッカランが、2013年からリリースしたのが、1824シリーズです。
1824とは、マッカラン蒸留所が設立した年にちなんだものです。

そのラインナップは、従来の熟成年数表記ではなく、液色によって熟成の度合いを示すという新しい試みがされています。 
若いものから順に、ゴールド、アンバー、シエナ、ルビーと、どんどんと濃い色へと進んでいくラインナップになっています。

これは私の憶測ですが、年数表記をやめることによって、それまで使えなかった若い原酒も導入できるので、原酒不足のリスクなどを分散できるメリットが生まれます。
年数表記にこだわる人には、詐欺だ!ペテンだ!などと憤る話かもしれません。ただ、サントリーもニッカも、原酒不足でラインナップをノンエイジ化しているのも事実です。

ただ、2015年現在では年数表記のボトルも併売されているため、世界的にも批判を受けたのではないかと思われます。

その一方で、使用している樽はスパニッシュオークとアメリカンオークの樽材で、従来のラインナップ同様にシェリー酒を仕込んだものとなっている、100%シェリー樽原酒となっています。

さて今回は、1824シリーズで日本では正規販売されなかったゴールドを飲んでみます。

まずはストレートから。
maca_gold02グラスに注ぐと、香りはマッカランらしいシェリー樽原酒ならではのレーズンのような華やかな香りが漂います。
液色は、その名の通りの黄金色です。

口に含むと、アルコールの刺激は強く、レーズンの香りも共に強く感じます。あとからカカオ、ウエハース、カラメルの香りが続きます。

味わいはチョコレートのようなビターな感覚が強く、酸味がほのかに追っていきます。甘さはそれほど感じません。

maca_gold03ロックにすると、アルコールの刺激が抑えられ、レーズンの香りもどっしりした印象に代わります。その奥からは青リンゴのようなさわやかさとカラメルの香ばしさが前に出てきます。
味わいはストレート以上に酸味が強くなり、フルーティな印象が強く感じられます。

全体的には12年物よりもアルコールの刺激が強く、全体的な香りもくどいと感じるほどでもなく、若さを感じられます。それでもシェリー樽原酒だからこその香りは健在で、マッカランとしての体を成しています。

700mL、アルコール度数40度で、価格は6500円。
限定品ということもあって、通常のラインナップよりもコストパフォーマンスが低いのは仕方ないでしょうか。

<個人的評価>
・香り C: マッカランらしいレーズンの香りがしっかりしているものの、アルコールの刺激が強く、若さを感じる。
・味わい B: ストレートではカカオ的なビターが強いが、加水されるとフルーティになる。
・総評 C: 積極的に買うほどの魅力はない。12年を買ったほうが満足できそう。


gg10今回はスペイサイドモルトの一つ、グレングラントの10年を飲んでみます。

グレングラントは1840年に、ジョンとジェームスのグラント兄弟が設立しました。場所はスペイ川下流域にあるロセスという町。
そこで作られるモルトウイスキーは、ボトラーの手によってシングルモルトとして出荷され、世界中で人気を得るようになりました。
現在はシーバスブラザーズ社が所有し、シーバスリーガルの原酒の一つにもなっています。 

まずはストレートから。
グラスからは紅茶や柑橘系の香りがします。
口に含むと、10年物にしては比較的アルコールの刺激は弱く、先ほどの紅茶、柑橘系のさわやかな香りが前に来ます。その後、カラメルやはちみつの甘い香りが後を追います。
味わいは、先にほんのりビターが乗って、あとから甘さが追う印象です。

ロックにすると、ストレートでは感じなかった石鹸に似たフローラルな香りが開き、カラメルの甘い香りも広がります。
味わいは甘さがほんのりとした程度で、後味としてビターが感じ取れます。

他のスペイサイドモルトとも比べても十分な個性があり、苦いものが苦手な人だと敬遠するかもしれません。

700mL、アルコール度数は40度で、価格は3000円ほど。シングルモルトとしては比較的手にしやすいでしょう。
ラインナップとして、ノンエイジのメジャーリザーブ、16年があります。

<個人的評価> 
・香り B:ストレートでは紅茶、柑橘系。加水されるとフローラルな香りが立つ。カラメル、はちみつの甘さが後を追う。
・味わい C: 甘さがあるが、ビターが後を引くので好みがわかれるかも。
・総評 B: シングルモルトとしては比較的豊かな香りと味わいがある。 


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