RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

カテゴリ:スコッチウイスキー > スペイサイド

knock今回はスペイサイドモルトの一つ、ノッカンドゥ12年を飲んでみます。

ノッカンドゥとは、ゲール語で「小さい黒い丘」という意味で、スペイ川中流にある同名の村に蒸溜所があります。
すぐ近くにはタムデュー蒸溜所、さらにはカーデュ蒸溜所があります。

ノッカンドゥの特徴としては、12年もののボトルであれば、きっちり12年熟成された原酒を使っているところにあります。
それを示すかのように、ラベルには何年蒸溜の原酒を使っていることが明記されているほどです。

では、いつものようにストレートから飲んでみます。

グラスに注ぐと、液色は淡い琥珀色で、香りは少々接着剤を思わせるものが感じ取れます。

口に含むと、リンゴのような香りが先に現れ、あとからレーズン、パイナップル、カカオ、モルトの香りがついてきます。
味わいは酸味が強めで、グレープフルーツのようなビターが伴います。いずれにしても、アルコールの刺激、辛さはさほどにありません。

ロックにすると、エステリーな香りが一気に広がり、ともにスパイシーさも感じ取れます。
味わいもスパイスの辛さがとても強く、刺激的です。ただ、パンチとしては軽く、辛さがスッと引くキレの良さを感じられます。
ストレートと比べても、まるで別のボトルを飲んでいるような錯覚に陥るほど、性格が大きく変わります。

最後にハイボールにすると、再びリンゴやレーズンの香りが現れ、味わいは甘さをしっかり感じ取れるようになります。 
薄くなることで香りが消える印象はありませんでした。

シングルモルトとみても、これだけ飲み方で印象が変わるボトルは珍しいのではないでしょうか。 
気分次第で飲み方を変えて、そうそう飽きることもなくボトルを空けられるでしょう。

700mL、アルコール度数43度で、価格は3500円ほどです。スペイサイド派はもちろんのこと、ハイランドやアイランドが好きな人でも楽しめるボトルでしょう。

<個人的評価>

  • 香り A : ストレートではリンゴ、ロックではスパイシーさが強く感じ取れる。
  • 味わい B : ストレートは酸っぱく、ロックは辛く、水などで割ると甘い。三者三様。 
  • 総評 A : 飲み方によって香りも味わいも変わり、とても興味深い

longmorn16_1今回はスペイサイドモルトからロングモーン16年を飲んでみます。

以前取り上げたのは、フランスのボトラーである、ラ・メゾン・ド・ウイスキーが発売した12年ものですが、今回はオフィシャルボトルになります。というよりも、この16年を除いて、ほとんどがボトラーから販売されるものです。

ロングモーンといえば、ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝が、スコットランド留学中に短期間ながら実際に働きつつポットスチルなどの様子などを学んだ場所としても有名です。

この当時のポットスチルでは余市と同じく石炭を使用した直火炊きを採用していました。むしろこのポットスチルを基に、竹鶴が余市向けに採用したというのが正しい流れでしょう。

しかし1994年に、直火炊き方式をやめ、スチーム加熱方式に切り替えました。
また、それまで自前で行ってきたフロアモルティングも1999年にやめています。

今回手に入れたボトルにしても、おそらくは直火炊き式の原酒ではないと思われます。
もしニッカのルーツ的なものを探求するのであれば、1994年以前に蒸溜されたものを探さないといけないでしょう。

それではいつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は意外に薄めの琥珀色で、香りはナシのようなエステリーでとても淡くてさわやかなものが漂います。

口に含むと、48度としてはアルコールの刺激は少なめで、ナシ、生クリーム、ウエハース、青りんごの香りが表に出てきます。あとから砂糖、メープルシロップのような甘い香りが引きずります。

味わいはビターが強めで酸味が後押しする感じで、香りにつられてフルーティに感じられます。
このあたりはスペイサイドらしさを十分感じ取れます。

ロックにしてみると、エステリーな印象が強めになり、ともすれば鼻をツンと突くほどになります。さらに加水されることで、鼻からは甘い香りが感じ取れるようになります。

味わいも、グレープフルーツのような苦みが強い酸味を持ちながらも、後味からはダークチョコレートのような苦さへと変化していきます。

しばらく加水させると、やっと砂糖、甘味料のような甘さが顔を出し、各マスコミが出すクイズの題材になっています。

全体的にみると、スタンダードなスペイサイドらしいさわやかなウイスキーに仕上がっていて、それをさらに濃厚にした印象があります。
ただ、価格を見たうえでの判断だと、もっと深く豊かな香りと味わいがほしいと思うのは私だけでしょうか。

グレンフィディックなど、スペイサイドモルトが大好きであれば、十分に楽しめるボトルだといえます。

一方で、マッサンからウイスキーにのめりこみ始めた人や、竹鶴政孝が学んだ蒸留所のウイスキーだという思い入れで飲み始めると、余市のようなスモーキーなものとは対照的な香りと味のため、かなりがっかりするかもしれません。

700mL、アルコール度数が48度で、価格は11,000円!
なかなか簡単に手を出せない価格ですが、スペイサイドが好きな人なら買う価値はあります。
ただし通販でも入手が難しいので、ウイスキー好きにとっても、見つけたらラッキーと思ってもいいでしょう。

ちなみに、日本ではまだ公表されていませんが、オフィシャルの新しいボトルとして、アルコール度数40度のノンエイジがリリースされたようです。価格は9000円を切るかどうかというところでしょうか。

<個人的評価>
・香り B: ナシの香りがメイン。加水されるとメープルシロップのような甘い香りがやっと立ち上がる。
・味わい B: 酸味とビターが主体。加水が進むと甘さも出てくる。
・総評 D: 確かにうまいが、1万円オーバーの酒とすると物足りない。探究心で買うなら...。


ロングモーン16年 48% 700ml LONGMORN

ロングモーン16年 48% 700ml LONGMORN
価格:12,240円(税込、送料別)

sb10_1今回はスペイサイドモルトの中からスペイバーン10年を飲みます。

スペイバーンは、ゲール語で「スペイ川」の名のとおり、スペイ川の中流にある蒸留所で、近くにはグレンロセス、グレングラントがあります。 

日本での知名度は今一ですが、アメリカでは知名度が上がり、親会社であるタイビバレッジの意向もあって、東南アジアなどの新興国でも広く売る方針があるそうです。

sb10_2では、いつものようにストレートから飲んでみます。
液色は比較的明るめな黄金色。香りはピートが利くものの、レーズンの香りがメインになっています。

飲み口は、レーズンの香りが強烈に広がり、後からアルコール由来の刺激が来ます。深く探ることでやっとトースト、ナシ、柑橘系の香りが顔を出します。
味わいは全体的に穏やかであるものの、柔らかい酸味が支配してきます。

sb10_3ロックにしてみると、ストレートでは奥に眠っていた柑橘系の香りが表に現れ、味わいも酸味が伴った複雑なものに変化します。
ザ・マッカラン シェリーオークほどの強烈なレーズン感はありませんが、華やかさと甘さが主体のヴァッティングにしているようです。

700mL、アルコール度数40度で、価格は3000円ほど。シングルモルトとしては比較的安価で、癖が少ないことを考えても、シングルモルト初心者にもお勧めできます。 

<個人的評価>
・香り B : レーズンがメイン。後から柑橘系、トースト、ナシ。
・味わい B : ストレート、加水されると甘さがメイン。ロックの飲みはじめでは酸味、苦みが感じやすい。
・総評 B: シングルモルトを始めて飲む人には優しい香りと味。


maca_gold01スコッチシングルモルトとして有名なマッカランが、2013年からリリースしたのが、1824シリーズです。
1824とは、マッカラン蒸留所が設立した年にちなんだものです。

そのラインナップは、従来の熟成年数表記ではなく、液色によって熟成の度合いを示すという新しい試みがされています。 
若いものから順に、ゴールド、アンバー、シエナ、ルビーと、どんどんと濃い色へと進んでいくラインナップになっています。

これは私の憶測ですが、年数表記をやめることによって、それまで使えなかった若い原酒も導入できるので、原酒不足のリスクなどを分散できるメリットが生まれます。
年数表記にこだわる人には、詐欺だ!ペテンだ!などと憤る話かもしれません。ただ、サントリーもニッカも、原酒不足でラインナップをノンエイジ化しているのも事実です。

ただ、2015年現在では年数表記のボトルも併売されているため、世界的にも批判を受けたのではないかと思われます。

その一方で、使用している樽はスパニッシュオークとアメリカンオークの樽材で、従来のラインナップ同様にシェリー酒を仕込んだものとなっている、100%シェリー樽原酒となっています。

さて今回は、1824シリーズで日本では正規販売されなかったゴールドを飲んでみます。

まずはストレートから。
maca_gold02グラスに注ぐと、香りはマッカランらしいシェリー樽原酒ならではのレーズンのような華やかな香りが漂います。
液色は、その名の通りの黄金色です。

口に含むと、アルコールの刺激は強く、レーズンの香りも共に強く感じます。あとからカカオ、ウエハース、カラメルの香りが続きます。

味わいはチョコレートのようなビターな感覚が強く、酸味がほのかに追っていきます。甘さはそれほど感じません。

maca_gold03ロックにすると、アルコールの刺激が抑えられ、レーズンの香りもどっしりした印象に代わります。その奥からは青リンゴのようなさわやかさとカラメルの香ばしさが前に出てきます。
味わいはストレート以上に酸味が強くなり、フルーティな印象が強く感じられます。

全体的には12年物よりもアルコールの刺激が強く、全体的な香りもくどいと感じるほどでもなく、若さを感じられます。それでもシェリー樽原酒だからこその香りは健在で、マッカランとしての体を成しています。

700mL、アルコール度数40度で、価格は6500円。
限定品ということもあって、通常のラインナップよりもコストパフォーマンスが低いのは仕方ないでしょうか。

<個人的評価>
・香り C: マッカランらしいレーズンの香りがしっかりしているものの、アルコールの刺激が強く、若さを感じる。
・味わい B: ストレートではカカオ的なビターが強いが、加水されるとフルーティになる。
・総評 C: 積極的に買うほどの魅力はない。12年を買ったほうが満足できそう。


gg10今回はスペイサイドモルトの一つ、グレングラントの10年を飲んでみます。

グレングラントは1840年に、ジョンとジェームスのグラント兄弟が設立しました。場所はスペイ川下流域にあるロセスという町。
そこで作られるモルトウイスキーは、ボトラーの手によってシングルモルトとして出荷され、世界中で人気を得るようになりました。
現在はシーバスブラザーズ社が所有し、シーバスリーガルの原酒の一つにもなっています。 

まずはストレートから。
グラスからは紅茶や柑橘系の香りがします。
口に含むと、10年物にしては比較的アルコールの刺激は弱く、先ほどの紅茶、柑橘系のさわやかな香りが前に来ます。その後、カラメルやはちみつの甘い香りが後を追います。
味わいは、先にほんのりビターが乗って、あとから甘さが追う印象です。

ロックにすると、ストレートでは感じなかった石鹸に似たフローラルな香りが開き、カラメルの甘い香りも広がります。
味わいは甘さがほんのりとした程度で、後味としてビターが感じ取れます。

他のスペイサイドモルトとも比べても十分な個性があり、苦いものが苦手な人だと敬遠するかもしれません。

700mL、アルコール度数は40度で、価格は3000円ほど。シングルモルトとしては比較的手にしやすいでしょう。
ラインナップとして、ノンエイジのメジャーリザーブ、16年があります。

<個人的評価> 
・香り B:ストレートでは紅茶、柑橘系。加水されるとフローラルな香りが立つ。カラメル、はちみつの甘さが後を追う。
・味わい C: 甘さがあるが、ビターが後を引くので好みがわかれるかも。
・総評 B: シングルモルトとしては比較的豊かな香りと味わいがある。 


今回はスペイサイドにあるトミントールの10年物を飲んでみます。

tominトミントールはスペイ川の支流であるエイヴォン川沿いにあります。
設立は1964年と、蒸留所としては比較的新しい時期に建設されています。
この原酒は、ホワイト&マッカイのキーモルトとしてもつかわれています。

まずはストレートから。
グラスからの香りは、青リンゴを思わせるさわやかな香りがやってきます。
口に含むと、青リンゴの香りに加えて、紅茶、オレンジのような香りも追いかけてきます。
味わいは柑橘系のような酸味と苦みが半々にやってきます。 

ロックにすると、アルコールからの刺激が強く感じられ、飲み始めの癖が強くなった印象があります。
加水されると穏やかになり、青リンゴ、ライムのような香りが感じられます。
味わいは酸味が主体となってビターが抑えられるので、飲みやすくなっていきます。

スペイサイドモルトならではのさわやかさが主体で、水割りやハイボールにしてもすっきりと飲めます。

700mL、アルコール度数40度で、価格は3400円ほど。 10年物のシングルモルトとしては高めではありますが、初心者でも安心して勧められるボトルと言えます。
このほか、ほぼ同価格でピーティッドというボトルもラインナップされています。

<個人的評価>
・香り B: スペイサイドらしいさわやかな香り。ロックでは刺激が強めか。
・味わい B: 酸味がメインでストレートではビターが目立つ。甘さはほとんどなし。
・総評 B: さわやかであっさりした印象。コスパの点で不利だが初心者にも向いている。


今回はスペイサイドモルトの一つ、グレンファークラスの12年物です。

glenfarグレンファークラスは、スペイ川の中流、ベンリネス山のふもとにあり、3kmほど西にはクラガンモアがあります。

ポットスチルはバルジ型で、ガスによる直火式、熟成させる樽は、シェリー樽と新樽を使用しています。

まずはストレートで飲んでみます。グラスに注ぐと、そこからの香りはレーズン、青リンゴの香りが漂ってきます。
飲み口は青リンゴの香りが前面に広がり、後からカラメル、ウッディな香りがついてきます。ピートの香りは控えめながらも鼻を通っていきます。
味わいは酸味がメインで、甘さは控えめです。 

ロックにすると、香りこそストレートと変わりませんが、アルコールからくる辛みが出てきて、飲みにくい印象になります。
むしろ濃い目のハイボールにすることで、炭酸の刺激も加わってスパイシーなハイボールとして飲めます。

全体的には、スペイサイドモルトらしさがあり、ザ・マッカランのようなシェリー樽原酒の香りと、グレンフィディックなどのようなフレッシュな香りがミックスされたバランスの良いものになっています。
ボディも比較的軽めであるため、ウイスキーを飲みなれていない人でも受け付けやすいかと思います。

700mL、アルコール度数43度で、価格は3500円ほど。10年物が3000円程度でしたので、すこしお金を出しても12年物を選んだほうがいいかもしれません。

<個人的評価> 
・香り B: シェリー樽原酒ならではのレーズンの香りと、スペイサイドらしいさわやかなフルーツの香り。
・味わい C: ストレートでは甘さもあるが、加水すると辛さが強くなる。
・総評 C: 香り豊かだがロックには合わない。ストレート、ハイボールがおすすめ。


久々に新しいシングルモルトウイスキーを飲んでみます。今回はロングモーンです。

ロングモーンは、スペイ川の下流、西側にあり、エルギンの南に位置します。
かなり長い間、フロアモルティングや石炭による直火蒸留を行っていましたが、現在はどちらも停止しているそうです。

日本では知名度の低い蒸溜所ですが、実は日本のウイスキーを形作るルーツの一つだと言っても過言ではありません。
なぜなら、ニッカウヰスキー創業者、竹鶴政孝が初めて修行に訪れた蒸溜所だったからです。

竹鶴はスコットランド南部のグラスゴーにある大学で蒸留の基礎を学んだ後、本格的な実地研修をしようと各地の蒸溜所を回りますが、見たこともない日本人青年を受け入れるところはほとんどありませんでした。
そんな中で、給料はいらないと熱心に訪れる東方の青年に心を打たれ、短期間でもその中に案内したのが、ロングモーン蒸溜所だったのです。

竹鶴はそこで、他人のいやがるポットスチルの清掃やキルン塔でのフロアモルティングなどを経験していきました。そこで得た経験は大きかったと竹鶴自身が語るほどで、後の学習にも実感を持てるようになったといいます。
それ以外にも2カ所の蒸溜所、工場でも研修をしてきましたが、現存する蒸溜所はロングモーンだけになっています。

lm12ということで、ドラマや日本のウイスキーを語る上でも避けては通れないロングモーンのお酒ですが、オフィシャルのシングルモルトは16年ものだけで、価格も8千円以上する結構なものです。
もうちょっと安く手に入らないか、と探して見つけたのが、フランスのボトラー、ラ・メゾン・ド・ウイスキーが発売した12年ものです。ラベルにはバーボン樽で熟成させた原酒であることが表記されていて、色もオフィシャルのシングルモルトよりも薄くなっています。

今回はストレートから飲んでみます。
飲んでみると、スペイサイドらしい青リンゴやナシのさわやかな香りが先に来ます。後からナッツ、カラメルが通り、ピートのスモーキーさも奥の方からどっしりと来ます。
味わいは、アルコールの辛みは控えめで、酸味がメインになってきます。しかしボディは深いスモーキーさがあって意外に重みを持っています。 

加水してみると、さわやかさはそのままに、エッジがとれてスッキリ飲める印象になります。水割りやハイボールにしてもいけるでしょう。
個人的にはニッカに通じるものがあるかと思いましたが、基本的にはスペイサイドモルトらしいさわやかなウイスキーではあります。ただしピートからのスモーキーさが表には出ず、底から響くようなどっしりしたものを感じて、ただのライトなウイスキーではないことを感じ取れます。

価格は700mL、40度で5700円ほど。ただしボトラーからの少量の出荷のため、入手は難しいでしょう。

ちなみに別のボトラーからはシェリーカスクを使ったボトルが売られていますので、別の機会に味わってみたいと思います。 

<個人的評価> 
・香り B: 青リンゴやナシの香りがメイン。ピートはそれなり。後からナッツ、カラメルが追いかけてくる。
・味わい C: 酸味が主体。アルコールの辛みは控えめ。ただし奥から響くようなスモーキーさがある。
・総評 B: スペイサイドらしさがある一方、隠れた癖を秘めた銘柄。ハイボールにするとさっぱり飲める。


ロングモーン 16年 700ml 【RCP】

ロングモーン 16年 700ml 【RCP】
価格:8,078円(税込、送料別)

このブログの挿絵用にも使っていたデジタル一眼レフが6年物となってさすがに性能に見劣りがしたこともあり、新品のエントリーモデルに買い換えました。
ビックカメラで買ったので結構なポイントもたまったので、酒販にあるウイスキーを買うことにしました。
しかし、竹鶴21年も山崎リミテッドエディションも売り切れてしまい、トホホとなっている私でしたが、高くて納得のいくものを選ぼうと決めたのは、グレンフィディック18年でした。

gf18同じグレンフィディックの12年が新樽のみを使って熟成するのに対して、18年ではオロロソシェリー樽とバーボン樽を使って熟成、さらに番号で管理されたスモールバッチに詰められて後熟を行って仕上げています。
ボトルには樽の番号が記載されています。

ストレートで飲んでみると、12年物でも感じられる青リンゴやナシの香りはさらに濃さをまし、加えてほんのりのピート香、シェリー樽からくるレーズン、さらには蜂蜜、カラメルも訪れてきます。

味わいはストレートであってもアルコールの刺激から来るからさは少なめで、さわやかな酸味と甘みが半々にやってきて、まろやかになっているのが理解できます。

加水してみると、シェリー樽原酒の香りがメインになって、レーズンのような華やかな香りがメインになります。味わいはストレートとの差は少ないですが、香りが花開くことでとてもおいしく飲めます。

価格は700mL、40度で5600円ほど。18年物のシングルモルトと考えれば圧倒的に安く、国産の12年物シングルモルトよりも安くなります。
グレンフィディック12年が森のさわやかさを体感できる仕上がりになっているのに対して、18年ではシェリー樽による華やかさが加わったことで、複雑で深みが加わったウイスキーに仕上がっています。

<個人的評価>
・香り AA: 青りんご、ナシ、レーズン、蜂蜜、カラメルが絡み合う。加水することで華が開く。
・味わい A: ストレートでは酸味が強いが加水すると甘さが前に出る。
・総評 AA:18年物のシングルモルトとしては安いが、パフォーマンスは本物。


スコッチウイスキーの産地の一つであるスペイサイドとは、スペイ川のほとりにあるという意味がありますが、まさにその中流の沿岸に存在するのがクラガンモアです。

crag1869年に、マッカラン、グレンリベットなどの蒸留所に勤めていたジョン・スミスによって設立されました。
スペイ川のほとりであるとともに、出荷時の流通をスムーズにする目的もあって鉄道の沿線になる場所を選びました。設立後には支線が蒸留所にも敷設されました。

蒸留所の特徴になっているのが、ジョン・スミスが設計した、上面の平たいポットスチルです。
これによって蒸気の下にある不純物が落ち、上部だけが蒸留されるようになっています。
それがグラガンモアの味を決める一つとなっています。 

そしてこのグラガンモアは、日本で最初に紹介されたウイスキー、オールドパーのキーモルトになっています。
ということで、今回はオールドパー12年と飲み比べてみます。

ボトルからの香りをかぐと、 グラガンモアは紅茶のような香りがやってきます。
一方でオールドパーはカラメルのような甘い香りが先に来ます。

ストレートで飲んでみると、クラガンモアは多少のアルコールの刺激が来るものの、ナシや青リンゴのさわやかな香りが前に来ますが、あとからはナッツのような香りが来ます。
味わいもスペイサイドらしい酸味主体の味になっています。
グレンフィディックに比べると、幾分穏やかで柔らかい雰囲気があります。

一方でオールドパーは、シェリー樽原酒ならではの華やかな香りが主体で、レーズン、 カラメルが目立ちます。
味わいも甘さが強く、クラガンモアのようなさわやかさはそれほどありません。

1;1で加水してみると、クラガンモアはボトルからした紅茶のような香りが前にやってきます。また、ナッツ、ウッディな香りも比較的前に出てきます。
味わいも酸味は幾分抑えられ、熟成された樽の味わいが主体的になっていきます。

一方のオールドパーは、多少のゴムの様な香りが先に来て、その後レーズン、ココア、カラメルの香りが次々とやってきます。
味わいはストレートと差はなく、甘さとフルーティさが前に来ます。

オールドパーがクラガンモアをキーモルトにしているといっても、それが主体的になるというブレンドではなく、より多くの原酒をブレンドして、飲みやすく万人受けするものにしていることを理解しました。

しかし、クラガンモアが劣っているというわけではなく、グレンフィディックやマッカラン、グレンリベットなどとも違う、紅茶のような香りがする独特の個性を持ったモルトになっています。
取り立てて強い癖があるわけではなく、多くの人が味や香りのバリエーションを楽しめる範疇に抑えられています。 

価格は700mL、40度で3500円ほど。12年物のシングルモルトとしては比較的安いほうでしょう。

<個人的評価> 
・香り A: 他にはない紅茶のような香りが漂う。癖のあるスモーキーさはほとんどない。
・味わい B: 酸味主体。ただし加水すると抑えられて飲みやすくなる。 
・総評 A: 程よく癖がつけられているがとても飲みやすい。ハイボール、水割りにも向いている。 

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