RERAのウイスキーブログ

40代のロスジェネおっさんが、世界各地のウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

カテゴリ:スコッチウイスキー > アイラ

an_oa_今回は、アードベッグの最新のラインナップ、アン・オーを飲みます。

アン・オーの名は、アイラ島の最南端にあるオー岬を由来としています。
岬の崖は、長年の雨風によって丸みを帯びた形状になっています。
その形状になぞらえ、アードベッグならではの強烈なピートにまろやかさを同居させたヴァッティングを行っているということです。

使用される原酒は、甘みをもたらすペドロ・ヒメネス樽、スパイシーさをもたらす新樽、そしてレギュラーのTENにも使われるファーストフィルのバーボン樽の3種類です。

まずはストレートから。
グラスに注ぐと、液色は明るい黄金色、香りはアイラモルトらしい正露丸のようなピートと、レモンの爽やかな香りがします。

口に含むと、グラスで香った正露丸とレモンが一気に広がり、スモーキー感もしっかり広がります。
その後はレーズン、バニラが後を追うように感じ取れます。

味わいは酸味がメインで、アルコール由来の辛さは思ったほど強くありません。

ロックにすると、ピートが鼻を一気に突き抜けるように感じられます。加水が進むとピートが抑えられ、シナモンのスパイシーな香りが目立ってきます。
ストレートで香ったレーズンやバニラは、飲んだ後の残り香として刻まれてきます。
味わいはストレート以上に酸味が強まった印象です。

最後にハイボールにすると、スモーキーな香りが口に一気に広がり、奥からレモン、シナモン、ブドウが付いてきます。
味わいは若干の酸味と共にビターが目立ちます。

全体的に、レギュラーのTENと比べると、シェリー樽原酒のレーズンの香りが加わり、幅が広がった印象を受けます。
一方で強烈なピートは健在で、ハイボールにしても砕けません。
それでもTENよりは角を丸めた印象があり、若干ながらソフトかな、と言う印象です。

700mL、アルコール度数46度、価格は7000円ほど。
ウーガダール、コリーヴレッカンとほぼ同じ価格ですが、十分それらに匹敵する価値はあると言えます。

<個人的評価>

  • 香り A: 独特のピートはTENよりちょっと抑えめか。その後にレモン、レーズン、バニラが続く。加水することでシナモンも訪れる。
  • 味わい A: 全体的に酸味がメイン。46度の割にアルコールの辛みは少ない。
  • 総評 A: アードベッグとしては少々まろやか。だがウイスキー全体から見れば十二分にスモーキー。

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アードベッグ アン・オー 700ml 46.6度 正規 箱付
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port_sc_sp_今回は、ブルイックラディがリリースする、ポートシャーロット スコティッシュ・バーレイを飲んでみます。

ポートシャーロットとは、ブルイックラディより南に1km進んだところにあるアイラ島の街で、かつてはロッホ・インダールという蒸溜所がありました。

1929年に閉鎖された蒸溜所の跡に、ブルイックラディが倉庫、ボトリング工場を設立しました。
ここで熟成された原酒が、ポートシャーロットの名で販売されています。

実はブルイックラディは、ポットスチルを持ち込んで蒸溜所にする計画もありましたが、残念ながら頓挫してしまいました。

ノンピートモルトを使って、アイラモルトならではの正露丸の香りのするスモーキーさが少ないブルイックラディに対し、ポートシャーロットは スコティッシュ・バーレイは40ppmのヘビーリーピートモルトを採用しています。

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は黄金色。香りは正露丸の香りが強く鼻へ届きます。

口に含むと、強い正露丸の香りが広がり、その後は黒こしょう、シナモンのスパイシーな香りが続きます。
味わいはアルコールからの辛みがしっかりしており、後から酸味が追いかけます。

ロックにすると、正露丸と共に灰をしっかり感じるほどのスモーキーな香りが現れ、あとからライムのような苦みを伴った爽やかな香りがやってきます。
味わいは、ビターが表に立ち、酸味はひっそりと訪れる印象です。

最後にハイボールにすると、スモーキーさは軽減され、ライム、黒こしょう、シナモンの香りが前面に出てきます。
味わいはほんのりと苦みがあります。

ヘビーリーピートモルトを採用していることと、アルコール度数が50度と濃いことから、ストレートやロックでは強烈な癖を実感できるでしょう。
700mLで、価格は6000円ほど。

<個人的評価>

  • 香り B: 強い正露丸の香り、後に黒こしょう、シナモン。加水でライム。
  • 味わい C: ストレートではアルコールの辛さが目立つ。加水ではビターが前に出て、裏から酸味が続く。
  • 総評 C: アイラモルトらしい癖を味わえるが、ラフロイグやアードベッグよりも割高なのが玉に瑕。

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ポートシャーロット スコティッシュバーレイ 50% 700ml
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bm_white_sands_今回は、アイラモルトから、ボウモア17年 ホワイトサンズを飲みます。

ホワイトサンズとは、アイラ島の南部にあるラガン湾に沿って南北に長く延びる砂浜のことです。
比較的冷涼なアイラ島ながら、砂浜付近の海は南国のようなエメラルドグリーンに染まるのが特徴となっています。

このボトルでは、ボウモア蒸溜所の第一貯蔵庫で熟成させたバーボン樽原酒をメインとしています。

ではストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りはアイラモルトならではの磯臭さとパイナップルを穏やかに感じます。

口に含むと、まずライム、パインの爽やかな香り~始まり、続いて海藻のヨードと灰の香りが穏やかに口に広がります。最後にバニラがほのかに漂います。
味わいは、アルコール由来の辛さは少なく、全体的に酸味がしっかり感じ取れます。

次にロックにすると、マンゴーの甘い香りが先にやってきます。スモーキーな香りにヨードの感覚は少なく、純粋に燻製の煙を感じさせ、後にはバニラが締めます。
加水が進むと、内からパインの香りも現れてきます。

味わいは苦みが前に来ますが、とがらず穏やかです。後味に甘みを得られます。

最後にハイボールにすると、磯の香りが先に来た後、マンゴー、パインの香りが続き、最後にバニラの甘い香りが締めます。
味わいは少々甘みが前に来た印象で、比較的飲みやすいです。

17年熟成だけあって、アルコールの刺激はかなり丸められていて、バーボン樽原酒による爽やかで南国のフルーツを想起させる辺りは、ホワイトサンズのエメラルドグリーンの海を連想させたと言えるものです。

700mL、アルコール度数43度、価格は8,000円ほど。
17年もののシングルモルトとしては比較的安価な位置づけです。

<個人的評価>

  • 香り A: アイラモルトらしい磯の香りがあるが穏やか。マンゴー、パインとトロピカルな印象。
  • 味わい A: ストレートでもアルコールの辛さは少ない。酸味、ビターも柔らかい。
  • 総評 A: レギュラーボトルとは性質が大きく異なるが、穏やかで飲みやすい。


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ボウモア ホワイトサンズ 17年 700ml 43度 箱付 kawahc
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kunshu_今回は、国内ボトラー系のシングルモルト、燻酒を飲んでみます。

燻酒は、東京にあるスコッチモルト販売が手がけるオリジナルのボトルです。
同社は1980年代からシングルモルトやボトラーズものの輸入販売を手がけており、自社でもディスティラリー・コレクションというオリジナルボトルも販売しています。

燻酒はシングルモルトと標榜していますが、どこの蒸溜所か、熟成年数はどれほどかは公表していません。
コンセプトとしては、日本で普及が進むハイボールに合うウイスキーとして、敢えて癖の強いアイラモルトをチョイス、アルコール度数50度と高めにして、ハイボールでも香りが消えないものを目指したそうです。

ですが、いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は非常に薄いホワイトゴールド、香りはアイラモルトならではの正露丸のようなピートとレモンの香り、そしてアルコールの刺激が鼻を突きます。

口に含むと、アルコールの刺激の後、正露丸とレモンの香りが口に広がります。しばらく経つと、クリームやウッディさが広がります。
味わいは酸味が強く、続いてビター、アルコール由来の辛さが追いかけます。

ロックにすると、レモンの爽やかさがとても強くなり、反面スモーキーさが抑えられた印象に変わります。
味わいも酸味がひときわ強くなります。

最後におすすめされたハイボールにすると、ヨードの香りが先に現れ、正露丸の香りもそこそこ。奥からレモンの爽やかさが付いてきます。
味わいは酸味が比較的強めで、癖があるけどさっぱりしたハイボールになります。

察するに、アードベッグの若い原酒を主体にしていると思われますが、独特のスモーキーさを感じつつもさっぱり飲めるハイボールに仕上がる点はさすがだと思います。

飲んでいくうちに、ナチュラルチーズ(ブルーチーズ、ウォッシュ系)や燻製など、香りや味の濃いものをつまみにいただきたくなります。逆にあっさりしたものだと酒の香りに潰されます。

ストレートではアルコールの刺激が強くて飲みにくいですが、ロックでは抑えられ、これまたとても爽やかな印象です。

700mL、アルコール度数50度、価格は6000円ほど。
ノンエイジのシングルモルトとしてはかなり値が張りますが、アイラモルトの癖を残しつつ爽やかに仕上げているこのボトルは飲む価値が十分あるでしょう。

<個人的評価>

  • 香り B: アイラモルトならではの正露丸、ヨードを感じるピートと、レモンの爽やかさがメイン。
  • 味わい B: 全体的に酸味が強い。後からビターが追いかける。
  • 総評 B: 癖があるものの、ハイボールですっきり飲める希有なボトル。

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燻酒 アイラ シングルモルト 50° 700ml(77-9)
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b_rock01_今回はアイラモルトから、ボウモア ブラックロックを飲んでみます。

ブラックロックは2015年に免税店向けにリリースされたボトルの一つで、ほぼ同時にゴールドリーフ、ホワイトサンズもリリースされました。

アイラ島に大きく切れ込む湾、ロッホ・インダールの最も奥にある岩の名を冠したこのボトルは、ファーストフィルのシェリー樽のみに貯蔵された原酒を使用しています。

では、ストレートから飲んでみます。

グラスに注ぐと、液色は茶褐色、香りはラムレーズンがメインで、後からアイラモルトらしいヨードがします。

b_rock02_口に含むと、アルコールの刺激は少なく、先にラムレーズン、ゴム、レモンが訪れ、後にヨード、正露丸がほのかに漂います。
味わいは酸味が目立ち、次にビター、甘みが付いてくる印象です。

ロックにすると、正露丸のような香りが開くようになり、アイラモルトならではのスモーキーさも強くなります。また、シナモンなどのスパイスっぽさも目立ってきます。
味わいはやはり酸味が主体であるものの、ビターとともにスパイシーが加わり、より複雑なアンサンブルを奏でるような雰囲気です。

ハイボールにすると、潮の香りが先に現れ、後を追ってレーズンの濃厚な香りが訪れます。
味わいは、多少の酸味とビターがあるものの、後味としてフルーツの甘さも得られます。

アイラモルトらしい、ヨード、正露丸のような独特のスモーキーさは感じ取れますが、レギュラーの12年に比べると大人しく、むしろレーズンの甘さが目立つ印象です。

ドラマの影響で、スモーキーなウイスキーを飲みたいという初心者が最初に手をつけるにはうってつけかもしれません。
ハイボールにしても、その望みは叶えられるでしょう。

1L、アルコール度数40度、価格は4500円ほど。多少量が多い分、お得感はあるでしょう。

<個人的評価>

  • 香り AA: ノンエイジながら、アルコールの刺激は少ない。ラムレーズン、レモン、ゴム。加水でシナモンが加わる。もちろん正露丸のようなピートも健在。
  • 味わい B: 酸味がメイン。後からビター、甘みがやってくる。軽く加水するとスパイシーにも。
  • 総評 AA: 癖の強いアイラモルトの入門編としてもうってつけだろう。



bt30__01今回はアイラモルト、ブナハーブン12年を飲んでみます。

ブナハーブン蒸留所は、1881年に創業し、アイラ島の北東部に位置しています。

「川の河口」というゲール語の意味を持つこの蒸溜所は、近くに流れるマーガデイル川周辺の湧水を使っていて、ノンピートモルトを使っていることも特徴的です。

また同社では、アイラモルトすべてをブレンドした「ブラックボトル」も手掛けています。

ではさっそくストレートから飲んでみます。

グラスに注ぐと、液色は濃い目の琥珀色、香りはシェリー樽原酒を思わせる強いレーズンの香りがあります。

口に含むと、先にレーズンの香りが口に広がり、後からライム、青リンゴ、海藻、カラメル、カカオへと続きます。
アイラモルトの特徴ともいうべき、正露丸やヨードを伴うスモーキーさはほとんど感じられません。

味わいは酸味が中心で、奥からほんのりしょっぱさとビターが感じられます。そして後味に甘みが残ります。

次にロックで飲んでみると、接着剤のようなエステリーさが先に訪れ、その後にリンゴ、ナシが前に出てきます。後になるとウエハース、バニラのような甘い香りが追いかけます。

味わいは酸味が先で、そのあとに甘さが現れます。

最後にハイボールにすると、香りにやっとアイラモルトらしいヨードを感じるスモーキーさをほんのり得られます。その後にレーズン、リンゴ、はちみつと続きます。

味わいは甘みが前に出てきて、ハイボールながらもスイートな一杯になります。

アイラモルトの中では、明らかに異質な存在だといえます。
ブラインドテストをしたら、ほとんどの人がこれをスペイサイド、場合によってはマッカランと間違うかもしれません。それだけ真逆の存在に感じられました。

以前にブラックボトルを飲んでも、アイラモルトらしさが足りないと思ったのですが、調べると、このブナハーブンがキーになっていたとのことで、納得がいきました。
これなら、ラガヴーリンをキーにしているホワイトホースのほうが、アイラっぽさがあるのもうなずけます。

最初にブナハーブンを飲んで、これがアイラモルトだと語ってしまうと、確実に赤っ恥をかいてしまうかもしれません。そんな方がいたら、別のボトルを飲むことを強くお勧めします。

しかしながら、香りや味わいは万人受けで、初心者でもロック、トゥワイスアップ、水割り、ハイボールで楽しめるボトルになっています。

700mL、アルコール度数46.3度、価格は4000円ほど。
12年物のシングルモルトとしては少々割高ですが、46.2度の高めのアルコール度数を考えれば、それほど高いとは言えないでしょう。

<個人的評価>

  • 香り A: 先にレーズン、青リンゴ、ライム。加水でエステリーさが飛び出す。あとにはちみつ、カラメル、バニラ。
  • 味わい A: ストレートでは酸味が目立つ。加水で甘さが現れ、後にビター。
  • 総評 AA: アイラモルトらしさはないものの、初心者から楽しめるとっつきのよさが際立つ。



big_peat_今回は複数のアイラモルトをブレンドした、ビッグピートを飲んでみます。

しかめっ面を下髭のおじさんのラベルが特徴的なビッグピートは、ダグラス・レイン社が手掛けるボトルで、原酒としてアードベッグ、カリラ、ボウモア、ポートエレンを使用しています。

ウイスキー評論家として有名なジム・マーレイ氏も、自身の著書ウイスキーバイブル2011年版で、100点中96点をつけるなど、高い評価を得ています。

では、まずはストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は淡いシャンパンゴールド。香りはクリーミーなものの中にほのかに正露丸風の香りが込められた感じです。

口に含むと、アイラモルトならではの正露丸のようなピートが口に広がりますが、アードベッグTENやラフロイグ10年ほど強いものではありません。奥から青リンゴ、ライム、生クリーム、カラメルと続きます。

味わいはアルコール由来の辛さがそれなりにあり、そのあとでビター、酸味が続く印象です。下に残る後味にはしょっぱさもあります。

ロックにすると、ピートは柔らかくなり、ライムや青リンゴのさわやかさが前に出てきます。
味わいはしょっぱさが表に目立つようになり、それを下から支えるように酸味、奥からビターと続きます。

最後にハイボールにすると、アイラモルトならではのピートはほのかに香りつつ、青リンゴとクリーミーな香りが訪れます。
味わいは甘さが主体となり、ウイスキーらしさを残しながらも比較的まろやかになります。

ビッグピートという割には、それほどインパクトが強いわけではなく(後に登場したコリーヴレッカンが強すぎるというべきか)、むしろクリーミーな印象を持つ、アイラモルトとしては標準よりややまろやかなボトルに思えます。

700mL、アルコール度数46度で、価格は7000円ほど。ノンエイジのブレンデッドモルトとしては値段が高いですが、おそらくはダグラス・レイン社が独自に買い付けたカスクをもとにブレンドした可能性はあります。
特に、ポートエレンは1983年に閉鎖されているわけで、その原酒というだけでも貴重品でしょう。

アイラモルトファンにとっても常飲に足るべきものになっていますが、ウイスキー全般が好きな人でも受け入れられるでしょう。

<個人的評価>

  • 香り B: アイラモルトならではの正露丸、ヨードを持つピートは中庸よりやや控えめ。そのあとは青リンゴ、ライム、生クリーム、カラメル。
  • 味わい B: ストレートでは辛さが目立つが、加水されると先にしょっぱさがあるが、さらに進むと甘さがある。全体的にビター、酸味も伴う。
  • 総評 B: 値段は高いものの。アイラモルトファン、そうでない人でも受け入れられる寛容さがある。


kh_cs今回はアイラモルトから、キルホーマンのオリジナルカスクストレングス クォーターカスクを飲んでみます。

オリジナルカスクストレングスは、2015年に第1弾となるボトルがリリースされました。
フェノール値が50ppmものヘビーピートモルトをバーボン樽に6年ほど貯蔵、熟成させた、加水せずにボトリングされたものでした。
 全体で9,200本、日本には360本限定というかなりレアなものでした。

その第2弾として2016年にリリースされたのが、今回のクォーターカスクです。
その違いはその名の通り、バーボン樽ではなく、それを元に小さく作り直されたクォーターカスクで6年熟成させている点です。 

樽のサイズが小さくなることで、原酒が樽材と触れ合う割合が増えて、樽材からのエキスをより多く取り込み、熟成を早められるメリットがあります。 

この第2弾では出荷本数は全体で12,000本、日本には900本とレア度が低くなってしまいましたが、まだまだ若い蒸溜所のボトルとしては貴重ではないでしょうか。

いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少し淡い琥珀色、香りはまっすぐと突き抜ける正露丸のようなピートがあります。

口に含むと、先に正露丸のようなピートが口に広がり、後からカスタードクリーム、ライム、青リンゴが続きます。
味わいは、アルコールからの辛さがとても強く、その後にビター、酸味が続きます。

ロックにすると、ピートはある程度落ち着き、ライムの爽やかな香りが強めになります。

味わいは、酸味が先に訪れるものの、後からほのかな甘さが加わり、ビターが最後にやってきます。

最後にハイボールにすると、独特のピートは失われずしっかり残り、後からホップ、ライムと続きます。

味わいはビターが強く感じられるようになり、酸味が追いかける印象です。 

全体的に、アイラモルトならではの正露丸を感じさせるスモーキーさが主体ですが、ストレートではクリーミーさを感じ取ることができ、加水するとライムのような爽やかさを表してきます。

味わいもシングルモルトとは思えないほど多種多様で、飲み方によって変わる個性を楽しめるボトルに仕上がっています。

700mL、アルコール度数56.9度、価格は9000円ほど。
6年熟成のシングルモルトと考えるとかなりの値段になりますが、アイラモルトが好きな方には損をさせない、豊かな個性を楽しめるでしょう。 

<個人的評価>

  • 香り B: 強い正露丸の香りがするピートがメイン。後からライム、カスタードクリーム、青リンゴ、ホップ。
  • 味わい C: ストレートではかなり辛い。加水によって酸味、ビター、甘さが開く。
  • 総評 B: 強力なピートがほしいアイラモルトファンにはおすすめ。


ardbeg_ud今回はアイラモルト、アードベッグ ウーガダールを飲んでみます。

ウーガダールとは、ゲール語で「暗くてミステリアスな場所」と言う意味で、アードベッグ川の水源となる湖(ロッホ・ウーガダール)を指します。
この湖からの水をアードベッグの仕込み水として使います。 

熟成に使用する樽も、他のラインナップでは使われないシェリー酒樽を採用していて、甘さも追求したボトルになっています。 

いつものように、ストレートから飲みます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色 、香りは正露丸を伴うピートにレーズンが重なります。

口に含むと、意外にもアイラモルトらしい正露丸、ヨードを伴うスモーキーさは少なく、レーズンの香りが強く鼻を刺激します。その後はナシ、ライム、ゴムと続きます。
味わいは酸味がメインで、あとはアルコール由来の辛さ、ビターと続きます。 

ロックにすると、アイラモルトらしいピートが顔を出しますが、それでも10年ものやコリーヴレッカンほど強く感じられません。その後はレーズン、ドライマンゴー、カラメル、ウッディと続きます。
味わいは、アルコールの辛さが消えて、酸味が柔らかくなり、甘さが表れてきます。

最後にハイボールにすると、香りはヨードのあとでほのかにライム、レーズンが追いかけます。
味わいは、酸味と甘味が交互にやってきて、比較的飲みやすいです。

現行のアードベッグのラインナップは三者三様で面白いです。
アイラモルトならではのピートが強くで爽やかな10年、燻製のようなスモーキーさと強烈なスパイシーさのあるコリーヴレッカン、そしてスモーキーさが抑えられて甘さのあるウーガダール。

ウーガダールは、アイラモルトならではの正露丸、ヨードのようなスモーキーさが少なく、 ボウモアに寄ったような印象があります。
むしろボウモアよりも抑えられているので、初めてアイラモルトを飲むのであれば、ウーガダールを選ぶのもいいでしょう。

ただ、 アルコール度数がカスクストレングス並みなので、飲みやすさにスイスイ進んでしまうと一気に酔いつぶれてしまいますので、注意が必要です。

700mL、アルコール度数54度、価格は7000円ほど。

<個人的評価>

  • 香り A: アイラモルトらしい正露丸のようなピートは少なめ。レーズン、ナシ、ドライマンゴー、カラメルと甘い香りが主体。
  • 味わい AA: ストレートでは酸味とビターが主体。加水で甘さが感じられる。
  • 総評 A: アイラモルトとしては飲みやすく、初心者向け。値段が高いのがネック。
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

アードベッグ ウーガダール 並行品 54.2度 750ml
価格:6680円(税込、送料別) (2017/1/22時点)


ileach_cs今回はアイラモルト、アイリーク カスクストレングスを飲んでみます。

アイリーク(イーラッハ)は、ボトラーが手がけるノンエイジのアイラモルトで、シングルモルトと書いているのでどこかの蒸溜所の原酒だけのはずですが、公表されていません。

2年前にアルコール度数40度のボトルを飲みましたが、今回はカスクストレングス、加水をしていないボトルとなります。

 では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は茶褐色、香りはヨードがほのかに感じ取れるほどです。

口に含むと、強烈なアルコールの刺激のあとで、アイラモルトらしい正露丸の香りを伴ったスモーキーが一気に訪れます。そのあとでレモンもやってきます。

味わいはアルコールの刺激よろしくとても辛く、 そのまま飲むにはとても厳しいものがあります。チェイサーは必須です。

ロックにすると、レモンの香りが開き、口に広がります。そのあとでシナモン、バニラ、モルト、カカオと続きます。スモーキーさはだいぶ落ち着きます。
味わいはストレートとは異なるスパイシーさのあと、酸味、ビターと繋がっていきます。

最後にハイボールにすると、灰とヨードが入り交じったようなスモーキーな香りが先に来て、ややバニラを感じるほどです。
味わいは意外にも甘さが前に出て、飲みやすさを演出しています。

人によって意見は様々ですが、ラフロイグにしてはピートが強くなく、カリラよりも荒々しく、ラガヴーリンっぽさを感じました。

ノンエイジのカスクストレングス故に、ストレートではアルコールの刺激、辛さが強く、チェイサーなしには辛いものがあります。
しかしロックや加水することによって、アルコール度数ほどの辛さは落ち着き、むしろスイスイ飲めてしまうほどになります。
とはいえ、1:3のハイボールでも15度近くですから、辛口の日本酒並みです。飲み過ぎるとすぐに酔いつぶれてしまうでしょう。

700mL、アルコール度数58度で、価格は4200円。
40度のノンエイジボトルよりも割高ですが、手軽にカスクストレングスを楽しむにはいいかもしれません。

<個人的評価>

  • 香り B: ストレートではアルコールの刺激が強い。レモン、シナモン、バニラ、カカオ。アイラモルトならではの正露丸、ヨードを伴ったスモーキーさは少なめ。
  • 味わい C: ストレートでは辛すぎてつらい。ロックでスパイス、酸味、ビターが並立。さらに加水で甘さが出てくる。
  • 総評 B: 癖は強めだが、カスクストレングスながらも比較的飲みやすい。
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

アイリーク カスクストレングス 58度 700ml
価格:3850円(税込、送料別) (2017/1/22時点)



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