RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

カテゴリ:スコッチウイスキー > アイラ

pxcask今回は、ラフロイグのPXカスクを飲んでみます。
今までもラフロイグのいろいろなボトルを飲みましたが、今回は免税店向けの限定商品となります。

PXとは、シェリー酒の一種であるペドロ・ヒメネス(Pedro Ximénez) の略称です。一般的なフィノやオロロソのような辛口とは異なり、比較的甘さがあり、色も赤黒い濃厚なものになっています。

このPXカスクは、上記のPX樽のほかに、バーボン樽とクォーターカスクと言われる小さな樽で三段熟成を行っています。 
まず、メーカーズマークで使用されたバーボン樽で5~7年、続いてクォーターカスクで7~9ヶ月、最後にPX樽で1年熟成させます。 

ではいつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りは多少の正露丸の香りを伴ったピートの香りがします。

口に含むと、10年ものほどの正露丸の香りはせず、燻製に近いスモーキーさがあります。その後、ゴムの香り、レモン、 オレンジ、レーズンの香りが続きます。
味わいは柑橘系のような酸味が強く、後から香りに釣られたような灰のような苦さが追いかけます。 舌触りはオイルっぽい粘りを感じます。

次にロックにすると、ブドウの香りが開いていき、ストレートで感じたスモーキーとハーモニーを奏でるように感じ取れます。一方でレモンのような刺激のある香りは抑えられ、オレンジやみかんっぽさが強まります。
味わいも、ストレートほどの酸味が抑えられる一方で、甘さが感じられるようになって、全体的にマイルドになった印象があります。

最後にハイボールにすると、ピートの香りからアイラモルトらしい磯の香りが出てくるようになります。一方でフルーティさはかなり薄まります。
味わいは、ほのかな甘みを感じられ、柑橘系の香りに釣られた感覚が面影のように残っている印象です。

全体的に見ると、強烈なピートを堪能できる10年やクォーターカスクに比べて幾分マイルドになっているものの、ボウモアやブルイックラディほどの柔らかさはなく、 「マッサン」の影響でスモーキーなウイスキーが飲みたい人にはちょうどいいかもしれません。

ストレートでは酸味、ロックではマイルドな甘み、ハイボールでは海の幸と合いそうな磯の香りを楽しめます。

1L、アルコール度数48度で、価格は1万円ほど。
700mL、43度換算にしても6300円相当になりますので、気軽に買える代物ではないですが、ラフロイグ10年を飲んで面食らった人にとっては取っつきやすいでしょう。
逆にラフロイグファンからしても、香りが豊かになったこのボトルは十分楽しめるのではないでしょうか。

<個人的評価>

  • 香り B: アイラモルトらしい正露丸、ヨードは少ないがスモーキー。柑橘系、ブドウが広がる。
  • 味わい A: ストレートでは酸味が強いが、加水されるごとに甘くマイルドに。
  • 総評 A: ラフロイグらしい強烈さは抑えられ、より多くの人に楽しめるウイスキーに仕上がっている。
 


商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

ラフロイグ PX カスク 48度 並行 箱付 1000ml
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classicLad今回はアイラモルトの一つ、ブルイックラディを飲んでみます。

ブルイックラディは、アイラ島の西岸にある蒸溜所で、1881年に創業しました。
しかし、1994年に閉鎖されてしまいました。

2001年に有志が集まって再開を目指す中で責任者となったのが、ボウモアのブランドアンバサダーを務めていたジム・マッキュワンでした。
彼は蒸溜所を再建するほかに、アイラ島でそれまで作られていなかったウイスキー向け品種の大麦の生産を地元農家に依頼、 元々設置されている手動調整が必要なポットスチルをそのまま使うこだわりを持たせました。

今回飲むザ・クラシック・ラディは、ボトル全体がレイトンブルー(この表現で理解できる人は、モータースポーツが好きなおっさん以上確定ですw)に包まれた特徴的なボトルになっています。

ではストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々くすんだ感じの琥珀色、香りはアルコール由来のものを主に感じ取れます。

口に含むと、アイラモルトならではの正露丸の香りは少なめで、むしろ煙そのものの香りが感じ取れます。
奥からはライム、ナシ、青リンゴのさわやかな香りを感じます。

味わいは酸味が強めで、香りとともにさわやかさを得られます。グラスからの香りとは裏腹に、アルコールの辛さはそれほど感じません。ちなみに50度あります。

ロックにすると、ストレートほどのスモーキーさは抑えられ、むしろライムや青リンゴなどの香りが引き立っている印象です。
味わいは酸味の奥にビターも感じ取れて、柑橘系の雰囲気がさらに強くなります。しかしその後にしょっぱさが訪れて、海岸沿いのモルトだと言うことを思い出させてくれます。

他の名だたるアイラモルトと比べると大人しく、 独特の癖が苦手な人でも比較的受け入れやすいと思います。
全体的にもグレンフィディックなどのスペイサイドモルトのようなさわやかさがあるので、アイラモルト自体の印象も変わるかもしれません。

700mL、アルコール度数50度で、価格は5000円ほど。 ノンエイジと考えると高めではありますが、それにふさわしい、まろやかで飲みやすく、興味深い香りと味わいを楽しめるでしょう。

<個人的評価>

  • 香り B:  アイラモルト独特の正露丸のようなスモーキーさはなく、煙らしさがある。そしてライム、青リンゴ、ナシ。
  • 味わい A: ストレートでは酸味。ロックではビターが加わる。後味に塩辛さ。
  • 総評 B: アイラモルトらしさは薄いが、まろやかでさわやかな印象。



hamilton_islay今回は、久しぶりのブレンデッドモルトの銘柄、ハミルトンズ アイラを飲んでみます。

ハミルトンズは、グラスゴーにあるチャールズ・ハミルトン社が販売するブランドで、地域ごと(ハイランド、アイラ、ローランド、スペイサイド)のブレンデッドモルトウイスキーを販売しています。

同じようなものとしては、マクレランズやアイリークがあります。 

ブレンデッドモルトというと、複数の蒸溜所のモルト原酒のみをブレンドしたものとなります。

いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は比較的濃いアンバー、香りはアイラモルトならではの正露丸のような香りを伴ったピートが広がります。

口に含むと、まず強い煙の香りが口の中に広がります。その奥から、ライム、レモンの柑橘系の香りを感じ取れます。
味わいは酸味がメインで、後からほんのりと甘さがあります。逆にアルコールから来るピリピリ感はほとんどありません。

ロックにしてみると、香りはストレートから衰えることはなく、強いスモーキーを堪能できます。
味わいは多少のビターがあるものの、甘さがさらに引き出された印象です。

最後にハイボールにしてみると、やはり独特のスモーキーな香りはしっかり伝わりますが、味わいはビターが目立つようになり、「煙たい」ハイボールという印象です。

全体的には、アードベッグやラフロイグの割合が高く、ボウモアやカリラ、ラガヴーリンのようなピート後の香りが深く伝わっていない印象があります。

700mL、アルコール度数40度、価格は3500円ほどです。
ノンエイジであるため、ボウモアやラフロイグのシングルモルトと比べても割高に感じます。これだと2000円台で買えるアイリークマクレランズ アイラのほうがいいでしょう。 

<個人的評価>

  • 香り C: アイラモルトならではの正露丸の香りがするスモーキーがメイン。奥からライム、レモン。
  • 味わい B : ストレートでは酸味、加水するとビターが表に出る。
  • 総評 D : マクレランズやアイリークと言った安く買えるアイラモルトのボトルがあるので、コスパが低い。 あえてラフロイグのボトルに手を出した方がいいかも...。


coriv今回はアイラモルトの中から、アードベッグのコリーヴレッカンを飲んでみます。

コリーヴレッカンは、2008年にアードベッグ・コミュニティ会員限定で販売され、高い反響を読んだことでレギュラーボトルとして販売されました。

2010年には、ワールド・ウイスキー・アウォードでワールド・ベスト・シングルモルトを獲得しました。

コリーヴレッカンとは、ジュラ島とスカバ島に挟まれた海峡の名前で、ラベルに書かれるように渦潮が現れるなど、荒々しい海として知られています。

その名の通り、熟成にフレンチオーク樽を使用し、10年ものでも強烈なアードベッグをさらに荒々しくスパイシーに仕上げたボトルになっています。
アルコール度数も57.1度とレギュラーよりも高い、ほぼカスクストレングスの高さになっています。

いつものようにストレートから飲んでみます。

グラスに注ぐと、液色はかなり濃厚な琥珀色、香りはアイラモルトならではの強い煙を感じ取れます。

口に含むと、まずアードベッグならではのつよいスモーキーと、香辛料のようなさわやかな香りです。
しかし、アイラモルトならではの正露丸、ヨードのような香りは薄く、炭焼や燻製のような煙を強く感じ取れます。

そして奥からは、ライムの爽やかさも追いかけてきます。

味わいは、とてもスパイシーで、アルコールとは異なるビリビリとした刺激を感じ取れます。 その後からは柑橘系のような酸味、ビターが来ます。

水を1:1に加水してみると、やはりスモーキーさは強く残りますが、後からダークチョコレートやエスプレッソのような香りが加わってきます。

味わいもカカオまたはエスプレッソのほろ苦さが感じ取れ、ストレートとは異なった顔に変わります。

ロックにすると、ストレートでのスパイシーさが更に濃くなり、ライムのようなフルーティさも強めになります 。
加水が進むに連れて、カカオ、エスプレッソの顔も覗き始め、とても複雑で、ボディブローのような強いパンチが効いてきます。

最も強烈なインパクトを求めるなら、ロックにする方がいいでしょう。

700mL、アルコール度数は57.1度で、価格は8500円ほど。
渦潮に巻き込まれるようにハマってどんどん飲んでしまうと、強いアルコールによって一気に酔いつぶれてしまいますので、 我に返られるほどにとどめておきましょう。

<個人的評価> 
・香り B: まず燻製のようなスモーキー、そしてスパイス。後からライム。加水するとカカオ、エスプレッソ。
・味わい B: 強烈な辛さ。奥から柑橘系の酸味、エスプレッソのような強いビター。
・総評 B: 本当にパンチの効いた銘柄が欲しければ、高くても一度は飲んで欲しい。



bowmore15_01私はシングルモルトの中でもボウモアが好きで、今まで数本のボトルを飲んでいきました。
が、唯一避けていたものがあります。それがボウモア15年ダーケストです。

なぜ避けていたかというと、
  • 新しいボトル(スモールバッチ、テンペスト)が出てきたので先にチョイスしていた
  • レギュラーボトルなので、期間限定で終了することがなかった
  • 15年という熟成年数の割に、18年と比べても割高だった
という幾つかの理由があってのことでした。

特に価格について言えば、定価ベースで18年が9,000円台なのに対して、15年ダーケストが8,000円で、12年の4,000円台と比べても割高です。

肝心の製法はというと、バーボン樽に12年熟成させた後で、オロロソ・シェリー酒の樽に詰め替えて3年間後熟を行う方法を採用しています。

とはいえ、いい加減、レギュラーボトルで購入できる範疇のものは全部飲む時期だと思い、購入に踏み切りました。

ただ、店頭で売られている正規品はやはり割高に感じ、通販で並行輸入品を購入することにしました。
価格は少々安くなって6,000円でした。

正規品と違い、ボトルには封印のためのシールがキャップ部分に貼られていました。おそらくは偽装の被害が多い国向けに梱包されたものと思われます。

まずはストレートで飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色はダーケストの名にふさわしく、濃い茶褐色で、香りはアイラモルトならではの正露丸に似たピートの香りと、ほのかにブドウの香りがします。

口に含むと、意外にもシェリー樽原酒からくるレーズンの香りがふんわりと立ち上り、後からヨード臭のするピートが追いかけます。殿にはカカオの香ばしさを感じます。アルコールからの刺激は少なめです。

味わいはブドウのような酸味と甘さがメインで、アルコールからの辛さも少なくなっています。
全体的にまろやかで、ストレートでもそれほどきつさを感じません。

次にロックにしてみると、アイラモルトならではの正露丸のようなピート臭が強めになります。それでもレーズンの香りは衰えず、癖があるものの豊かな香りとなっています。

味わいは ストレートに比べてビターが少々強めに感じられます。

実際に飲んでみて、確かに単なる15年としてはとてもまろやかで、ボウモア18年と比べても引けをとらない印象がありました。

そういう意味では、正規品の価格が18年と差が少ないのも納得がいきます。 

<個人的評価>
・香り A: アイラモルトらしいヨードのようなスモーキーさはあるものの、比較的まろやか。むしろレーズンの香りが先に立ち、後からカカオがやってくる。
・味わい B: ストレートでは酸味と甘さが交互に訪れる。加水するとカカオのようなビターが目立つ。
・総評 A: アイラモルトとしては穏やかな方。値段が張るが、初めてアイラモルトを飲む人には勧められる。 


今回飲むのは、ボウモア18年です。

bowmore18_01私もこのブログで何本ものボウモアを飲んでいますが、個人的にアイラモルトが好きなのと、その中でもボウモアのラインナップが豊富にあるのも理由です。
今まで飲んだだけでも、
  • 12年
  • 12年エニグマ
  • 15年マリナー
  • スモールバッチ
  • 10年テンペストV
  • 100ディグリーズプルーフ
と、 かなり豊富にあります。レギュラーだけで6種、免税店向けや限定ボトルを含めると2ケタに上ります。シングルモルトとしてはとびぬけて多いラインナップです。
順番的には、ノンエイジのレジェンドか、15年ダーケストと行きたかったのですが、 あえて18年をチョイスしました。

bowmore18_02では先にストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液の色は比較的濃厚なアンバーで、香りはシェリー樽原酒ならではのレーズンの香りがします。
口に含むと、真っ先にアイラモルト独特のピーティさはありますが、刺激は少なくかなりまろやかになっていて、すぐさまレーズン、紅茶、ライム、青リンゴの香りが追いかけていきます。 
味わいもアルコールから来るからさは少なく、ほのかな酸味とカカオのようなビターが舌に届きます。後味も特に強いビターを伴うことなく比較的すっきりした印象になります。

bowmore18_03次にロックにして飲むと、独特のピートの香りはかなり和らぎ、フルーティな香りが目立つようになりました。
味わいもビターが抑えられて甘さが目立ってきます。

個性の強いアイラモルトといえども、18年もの熟成を経ると まろやかで深い香りを伴うようになっています。
アイラモルト独特の癖が気に入らない人にとっては「これもくっさいやんか!」と文句を言うレベルかと思いますが、レギュラーの12年、スモールバッチ、レジェンドあたりを飲んでいれば、その深さとまろやかさは実感できるでしょう。

700mL、アルコール度数は43度で、価格は8500円ほど。おいそれと買える値段ではないですが、18年物のシングルモルトとしては安い部類です。グレンフィディックはバーゲンプライスですけどね。
ウイスキーが大好きな、尊敬する目上の人のお祝いでプレゼントするにはいいかもしれません。

<個人的評価>
・香り AA: アイラモルト独特の正露丸の香りはあるが柔らかく、レーズン、青りんご、ライムのフルーツ、カカオの香ばしさが深く伴う。
・味わい A: ストレートではビターが強めだが、加水されると甘さが強まる。後味は比較的すっきり。
・総評 AA: アイラモルトとしては比較的万人受けする。ウイスキー飲みなら飲んで損をしない。


正規品 YBW18 ボウモア18年

正規品 YBW18 ボウモア18年
価格:7,182円(税込、送料別)

kilch今回はアイラモルトの新星、キルホーマンです。

キルホーマンはアイラ島の西に在り、2005年に設立したばかりの蒸留所です。
最初のボトルがリリースされたのが2009年ですから、まだまだひよっこといえます。

蒸留所は小さく、ファームディスティラリーと言われる農場と持った蒸留所になっています。
使用するモルトの一部は、自前の畑で獲れた大麦を使用しています。
また、スコットランドでも少なくなった自前でのフロアモルティングも行っています。

ポットスチルは2つだけで、2段階の蒸留工程で使う釜が1つずつあるだけで、サイズも小ぶりです。
そのため、年間生産量も9万Lしかない、貴重な原酒となっています。

今回紹介するマキヤーベイは、熟成年数が3~5年と短く、まだ設立から10年経過していない現状でいえば精いっぱいのボトルといえるかもしれません。

kilch02まずはストレートから。
グラスに注ぐと、シャンパンゴールドに似た淡い色。若い原酒を使っているだけに、樽熟成した焼酎と間違うくらいの薄さです。
香りはアイラモルトならではの正露丸のような独特のピートを感じます。

口に含むと、アルコールの刺激とともに強いピートの香りが口に広がります。奥からはレモンのようなさわやかさも感じられます。
味わいはアルコールの辛さと強い酸味があり、若さあふれるインパクトを残します。

kilch03次にロックで。
飲み口はアルコールの刺激が抑えられたことで、柑橘系のさわやかさが前に出た印象があります。
味わいもレモンのような酸味とビターを兼ね備えていて、強いピート臭を持つアードベッグやラフロイグとは異なるベクトルを持っています。
加水されても、強烈なピートは健在で、この癖が好きな人にとっては飽きることがないでしょう。

最後にハイボールにしてみると、ピートの香りもライトになり、比較的飲みやすいものになります。さらにレモンなどを加えることによってさわやかさがさらに増すでしょう。

5年未満の原酒を使っているため、熟成感が少ないのは仕方ないですが、それでもピートのインパクトは強く、未熟というよりも青春時代の若さあふれたボトルに仕上がっているように思えます。

700mL、アルコール度数46度で、価格は5400円ほど。若いシングルモルトと考えるとかなり割高になりますが、アイラモルトとして恥ずかしくなく、生産量も限られていることを考えると、決して高い買い物にはならないでしょう。
将来的に10年熟成のボトルが出れば2万円でも手が出せないでしょう。 

<個人的評価> 
・香り B: 若さがあるがアイラモルトならではのピートはしっかり。あとからレモンのさわやかさが追いかける。
・味わい B: アルコールの刺激が強いものの、さわやかな酸味があって、比較的さっぱりしている。 
・総評 B: 将来が楽しみになるほどのポテンシャルを秘めたボトル。


アイラモルトの代表格で女王の異名を持つボウモアですが、一般的な700mLのボトルのほかに、免税店向けの1Lボトルがいくつかリリースされています。
その中で今回は100ディグリーズ・プルーフを飲みます。

bowmore100ボトルの名の由来となっている100ディグリーズプルーフとは、ブリティッシュプルーフというアルコール度数の指標で100°という意味になります。これを一般的なアルコール度数に直すと57.1度となります。
実際、加水をしないでボトリングするカスクストレングスで、なおかつ冷却して澱を出して濾さないノンチルフィルタードを採用しています。

まず、ストレートで飲んでみます。グラスからの香りはアルコールによる刺激が強く感じられますが、奥からはレーズンやドライマンゴーのような香りがしてきます。
口に含むと、まずアルコールの強烈な刺激が舌を駆け巡ります。ノンエイジですが、実際に若い厳守を使っている可能性が高く、どんなにストレートを飲みなれている人でもチェイサーがすぐにほしくなるほどです。
そのあとは、ゴム、レーズンの香りが続き、強烈な刺激で分泌される唾液が加わることで、青リンゴやドライフルーツの香りが現れてきます。

ロックで飲んでみると、加水していないだけにかなりのアルコールの刺激、辛さがダイレクトにやってきます。
ただ、アイラモルトならではの海藻のようなスモーキーな香りは控えめで、奥からレーズン、青りんご、ドライマンゴーの甘い香りが追いかけてきます。
氷が解けていくごとに、その甘さはしっかり前に立ってきて、アイラモルトにしては飲みやすく感じられます。 

正直、ストレートで飲むにはとてもきつく、チェイサーは必須です。
反面、ロックやトゥワイスアップによって加水されることで、驚くほど落ち着き、飲みやすく変わってきます。

価格は6000円ほどと高いですが、1Lで加水なしだと考えると、レギュラーのレジェンドやスモールバッチとの価格差は少なく、案外妥当な価格だというのが見えてきます。
ただ、エニグマが圧倒的にコスパの高いボトルであることには変わりないでしょう。

<個人的評価>
・香り B: ストレートではアルコールの刺激が強いものの、レーズン、ドライマンゴーの香りが奥に眠る。アイラモルト独特の海藻や正露丸のようなスモーキーさは控えめ。
・味わい B: ストレートでは辛すぎる。軽く加水したほうが甘さが感じられて飲みやすい。 
・総評 B: 加水しない若きボウモアを飲みたいなら買ってもいいか。


ボウモア 100 プルーフ

ボウモア 100 プルーフ
価格:5,270円~(税別、送料別)

smokeheadスコッチウイスキーでは、日本のようなメーカーとして蒸留所と販売網を持つ会社と、自ら販売する蒸留所のほかに、蒸留所から樽ごと買い取って独自にブレンド、販売するボトラーという会社があります。

そんなボトラーの一社、イアン・マクラウド社が発売するボトルがスモークヘッドです。
アイラモルトとは言われているものの、どこの蒸留所の原酒を使っているか、熟成年数は非公開となっています。

まずはストレートで飲んでみます。
グラスからくる香りは、アイラモルト独特の海藻や正露丸のような香りです。

口に含むと、やはりアイラモルトらしい独特のスモーキーさがありますが、それはさほど強くはなく、奥からナシや青リンゴのようなさわやかさが追いかけてきます。
味わいも酸味がメインで、アルコールから来る辛さはそれほど強く感じません。

ロックにすると、アイラモルトらしいスモーキーさはそのままに、さわやかな香りが強くなる印象があります。
味わいは酸味があるものの、煙たさが強くなって雑味が強くなる印象です。

一説にはアードベッグだといわれていますが、以前飲んだ10年物に比べるとピートの強さがさほどに感じられませんでした。
どちらかといえばカリラやラガヴーリン程度の強さでした。

700mL、アルコール度数43度で、価格は4000円ほど。 ノンエイジのボトラーとしてみれば妥当な価格ですが、仮にアードベッグだとしても10年物が1000円もプラスせずに買えることを考えると、さほどに推すだけのボトルには思えません。
ほかにアイラモルトがなくてこれしかないのであれば、買うだけの価値はあるでしょう。

<個人的評価> 
・香り B: アイラモルトらしい海藻、正露丸の香りのするピート。でもさほど強くはない。
・味わい B: 酸味が主体。加水されると灰のような味が...。
・総評 C: オフィシャルのボトルが高くないことを考えると、是非というほどでもない。


スモークヘッド(イアンマックロード)

スモークヘッド(イアンマックロード)
価格:4,000円~(税別、送料別)

ileachボトラーが手掛けるアイラモルトのボトルは、蒸留所を明記していないものが多くあります。
今回紹介するアイリーク(イーラッハ)もその一つで、蒸留所名は非公開です。
アイリークはノンエイジ、12年、ノンエイジのカスクストレングスの3種類が流通していますが、今回はノンエイジ(40度)を飲みます。

今回は最初からロックで飲んでみます。
飲み初めには、アイラモルトならではの正露丸あるいはヨードチンキのような独特のピート香が強烈に発し、それが続きます。 それとともに、海水のような潮の香りがまとわりつきます。
味わいも海水のようなしょっぱさが主体で、いくばくかのスパイシーさもあります。

どのモルトを使っているかについて公開されていないので想像によりますが、比較的ラフロイグのような、直球勝負のピーティさがあるように感じます。
アードベッグなら、もっと青リンゴやナシを思わせるさわやかさが伴ってくるでしょうし、ラガヴーリンやカリラはもっとおとなしい印象があります。

700mL、アルコール度数40度で、価格は2300円ほど。ノンエイジのアイラモルトとしては妥当な価格と言えるでしょう。
初心者が手軽な価格で、いきなり強烈なアイラモルトを感じるなら、このボトルがいいですが、もっと穏やかなものとなれば、以前に取り上げたマクレランズのアイラ(ボウモアに近い)がいいと思います。

<個人的評価> 
・香り C: アイラモルトらしさが強烈に猪突猛進してくる。それ以外の脇役が見つからない。
・味わい B: しょっぱさがメインで、スパイシーさも感じる。
・総評 B: ラフロイグの強烈さを手軽に味わいたいときにはこれがいいかも。


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