RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

カテゴリ:スコッチウイスキー > アイランズ

arran10今回は久しぶりのアイランズ系モルトから、アランモルト10年を飲んでみます。

グレートブリテン島本土と、キャンベルタウンのあるキンタイア半島に囲まれたクライド湾の中に、アラン島があります。

アラン島はかつて50近い蒸溜所があったとされてますが、1836年を最後にすべての蒸溜所が閉鎖されてしまいました。 
しかし1995年、シーバスブラザーズにて代表を務めた経験もあるハロルド・カリーの手によって、アラン島北部のロックランザにアラン蒸溜所を建設しました。

蒸溜所自体はそれほど大きくはなく、ポットスチルも小型の物を2基備え、ゆっくり蒸溜するために生産量も多くありません。
ほかの蒸溜所とは異なり、他社への原酒の供給は行っておらず、自社でのシングルモルト、ブレンデッドのボトルを製造、販売しているのに限られています。

では、いつものようにストレートから飲んでいきます。
グラスに注ぐと、液色は薄い琥珀色、香りは紅茶、ほんのりとヨード、ピートを感じ取れます。

口に含むと、アルコールの刺激は少なめで、香りは紅茶、マスカット、バナナ、ハチミツ、バニラ、バターと続きます。
味わいは甘さがメインで、あとからビター、フルーツのようなほんのりとした酸味がついてきます。

ロックにすると、アルコールとピートが揮発したかのように強く刺激し、スモーキーさが目立ってきます。
あとからナシ、グレープフルーツとフルーティさが続き、蜂蜜やバニラと言った甘い香りは鳴りを潜めます。

味わいもビターが真っ先に訪れ、そのあとに酸味が追いかけます。ストレートで感じられた甘さは陰に隠れます。 

しかし加水が進むと、スモーキーさは薄くなり、ストレートで感じ取れた甘い香り、甘味が表れるようになります。

最後にハイボールにすると、マスカット、グレープフルーツが先に現れ、あとからほのかにバニラ、バターが続きます。
味わいは柑橘系の酸味がメインであるものの、奥から甘さを感じ取ることが出来ます。

全体的には甘くて飲みやすさを感じるボトルですが、ロックでは飲み始めで強い癖が出てきます。
癖のあるウイスキーが好きな人ならロックで飲むといいですが、そうでもなければハーフロックにして最初から加水した方が飲みやすくなります。

湾内の穏やかな環境があってか、タリスカー、ハイランドパークなどのほかの島嶼系とは異なり、スペイサイドやハイランドっぽさを持つボトルになっています。

700mL、アルコール度数46度、価格は4300円ほど。
アランモルトとしては、ほかに14年、18年もあります。

<個人的評価>

  • 香り A: 紅茶、マスカット、バナナ、バニラ、最後にバター。加水するとピートが揮発する。
  • 味わい B: 全体的に甘くて飲みやすい。ただしロックの飲み始めは強いビター。
  • 総評 A: 10年物としては高いものの、初心者でも受け入れやすく飲みやすいモルト。

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今回はタリスカー以来のアイランドモルト、ハイランドパークを飲んでみます。

hpハイランドパークは、スコットランドの北部にあるオークニー諸島のカークウォールに蒸留所があります。
この近所にはスキャパ蒸留所もあります。

ハイランドパークでは一部の麦芽をフロアモルティングしており、オークニー諸島独特のピートの香りが原酒に付与されます。
使用されるポットスチルはストレートヘッド型で、重厚な原酒が作られます。
著名なウイスキー評論家のジム・マーレイが掲げた世界6大モルトの一つとしても数えられています(その中には、日本の余市も含まれています)。

なお、NHKの連続テレビ小説「マッサン」に出てくる、亀山政春が理想とする「ハイランドケルト」というウイスキーは、このハイランドパークが元ではないかと思われます。

いつものようにロックで飲んでみると、飲み始めから強烈なピート香が鼻をくすぐります。
ただ、アイラモルトのように海藻やヨード、正露丸のような香りは少なく、燻製のようなストレートな煙の香りがします。
そのあとには蜂蜜のような甘い香りがやってきます。

味わいにおいては、甘さと酸味が半々にやってくる感じで、最初のスモーキーさからすると意外に飲みやすくなっています。

加水されると、ピート香は鳴りを潜め、はちみつ、青リンゴの香りが強く感じられます。ただしその奥に、何かしらの薬っぽさを感じます。
味わいも比較的甘味が強くなるものの、強烈なほどではなく、 落ち着いて飲める雰囲気があります。

確かに、純粋な燻製のようなスモーキーさと甘さ、酸味は余市のモルトに近いものがあり、これにバーボン樽原酒からくるバニラの香りが加われば、余市との区別はつきにくいかもしれません。
ドラマの劇中で、理想をハイランドパークだとする演出は案外的を射ているし、これだけのスモーキーを追求したら、当時の日本人はついていけなくても仕方ない気がしてきます。
ここら辺は脚本家のリサーチの勝利に思えます。

価格は700mL、40度で3800円ほど。12年物のシングルモルトとしては平均的な値段です。 
ストレートであれば骨太のモルトを体感できますし、水割りやハイボールにすれば初心者でも楽しめるでしょう。

<個人的評価> 
・香り AA: ストレートなスモーキー。加水するとはちみつ、青リンゴが香る。
・味わい A: 甘さと酸味が自然体で押し寄せてくる。加水すると甘味が強め。
・総評 AA: 飲み方によって多様に変化するので、飽きさせないウイスキー。初心者のステップアップにも最適。


今回は初めてのアイランズ(諸島)モルトです。
採り上げるのはタリスカー10年です。

talisker10タリスカーは、スコットランドの北西にあるスカイ島にある蒸留所です(唯一存在)。
霧が多いことから「霧の島」とも呼ばれるスカイ島は、夏でも気温が15℃ほどしか上がらず、スコットランドらしい晴れる日の少ない厳しい気候を持っています。

タリスカー蒸留所は、海と続く深い入り江のようなハーポート湖の湖畔にあります。

ロックで飲んでみると、まず香るのはなぜか石けん。その後潮の香りを含んだスモーキーなピート香、青リンゴのようなさわやかな香りがついてきます。残り香には胡椒のような香りがあります。

味わいは全体的に酸味が強く、アルコールの刺激、辛みは抑え気味。甘さはしつこくないほんのりした程度。 

個性の点ではアイラモルト、特にラフロイグやアードベックに比べると負けてしまいますが、それでも力強さ、パンチの効いた味になっています。 どちらかというと余市モルトのような雰囲気もあって、どちらかのモルトが好みの人だと気に入る銘柄だと思います。

700mlでアルコール度数は45.8度と少々高めです。価格は税込みで4000円ほどです。

<個人的評価> 
・香り B: まず石けん、次に青リンゴ、海藻、強いピート。後に胡椒。男性的な強さ、厳しさを感じる。
・味わい B: 青リンゴのようなさわやかな酸味、強いスモーキーさから来る灰や炭のような苦み。辛み、甘みは控えめ。 ボディは重くパンチがある。
・総評 B: 余市、アイラモルトのようなガツンとくるウイスキーが好きな人に向いている。


タリスカー 10年 45.8度 並行 箱付 700ml

タリスカー 10年 45.8度 並行 箱付 700ml
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