RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

カテゴリ: ニッカウヰスキー

今回は緊急企画として、日本の大手メーカー2社が手掛けたクラフトジンを飲み比べてみます。

クラフトジンとは

ジンそのものは、オランダで生まれた後、イギリスでドライジンとして発展し、現代に至っています。
その中で、近年ではイギリスやオランダだけではなく、ドイツやアメリカなど、世界各国で小規模の工場で生産されるジンが増えつつあります。
日本でもクラフトジンを扱うお店が増えつつあり、ブームが巻き起こっています。

ジンそのものは、蒸留酒にジェニパーベリーをはじめとした植物を漬け込んで作っていくため、ウイスキーに比べても手間暇が少なく幅広い香りや味わいを持つお酒に仕上げられるメリットがあります。
国内においてもクラフトジンが登場しつつあります。

そんな中で、サントリーとニッカが、ほぼ同時期にオリジナルのクラフトジンをリリースしました。
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サントリー ジャパニーズクラフトジン ROKU

サントリーは50年以上前からジンを製造しています。現在でも、アイスジン、ドライジンが発売されています。

そんなジンの製造では老舗に入るサントリーですが、傘下に収めたビーム・サントリーと共同で、日本らしさを持つクラフトジンとして「ROKU」をリリースしました。

一般的にジンで使用されるジュニパーベリーをはじめとする植物のほか、桜(桜花、桜葉)、ゆず、山椒、緑茶(煎茶、玉露)の6種類の日本ならではの植物も使用しているのが特徴です。

ニッカ カフェジン

一方でニッカウヰスキーは、ジンの製造についてはあまり歴史はなく、新参者といえるかもしれません(ウィルキンソンのジンを作っているという文句を言う人がいましたが、製造はベン・ネヴィス蒸溜所であり、ニッカ本体ではありません。ギルビージンも一時期作っていましたが、現在はキリンが販売しており、ジンの製造技術は絶えています)。
しかしながら、ウイスキーのノウハウを生かしたジンをリリースしました。

最大の特徴は、グレーンウイスキーで使用されているカフェ式連続蒸留器をジンの蒸溜に使用している点です。

一般的な連続式蒸留器では、比較的純粋なエタノールが得られるので、素材となるもろみの香り、味わいはほとんどありません。
しかしながら、カフェ式蒸留器では素材の香りがある程度残る、悪く言えば中途半端な蒸溜になることで、蒸留したスピリッツに個性を残せるメリットがあります。

このカフェ式蒸留器で作ったカフェジンに、一般的な植物のほか、山椒、ゆずやみかんなどの日本由来の柑橘系の皮を漬け込んで作られています。

飲み比べてみた

では、この2つのジンを飲み比べてみます。まずはストレートで。

まず、「ROKU」ですが、香り自体はジュニパーベリーの独特の香りが主体で、そのあとにゆずの香りが続いてきます。しばらくすると、山椒とお茶の持つ香りが奥から顔をのぞかせてきます。
味わいは独特の苦みがメインですが、山椒由来のピリピリ感も伴います。

次にカフェジンです。香りはゆずやみかんの柑橘系が強烈にアピールしてきます。その奥から山椒がついてきて、一般的なジンに比べるとかなり異質な印象です。最後にジュニパーベリーがやってきます。
味わいも山椒からのピリ辛さが強く、苦いというジンならではの味わいとは一線を画します。

次に1:3の比率で炭酸水で割ってみます。

「ROKU」の場合、香りはジュニパーベリーが先にしっかり立ち上がり、神らしさがしっかり感じられます。ただ、桜や緑茶の香りは消えてしまいます。
味わいは苦みが前に出て、ジンとして安心して飲める印象です。

一方でカフェジンは、先に山椒の持つ香りがフワッと立ち上がり、その奥からゆず、みかんなどの香りが追いかける感じです。
味わいはジンならではの苦さがあるものの、柑橘系由来の酸味も感じられ、ジンを飲んでいるという感覚とは違和感を感じます。

まとめ

両社とも大きく対照的です。
「ROKU」は、ジンの老舗でもあるサントリーならではの安心できるジンのイメージがしっかり出ていて、ストレートでは和風のエレメントをほのかに感じ取れる多様性があるように感じます。

カフェジンは、ジン業界に殴り込みをかけるチャレンジングな新参者の印象で、ジンの愛飲家にとっても今までにない香りと味わいで、強烈なインパクトを与えるかもしれません。

ジンといえば、ジントニックやジンライムをはじめとして、数多くのジンベースのカクテルがありますが、「ROKU」であれば、今までと同じレシピで、ちょっと異なる個性を味わえるように思えます。

しかしカフェジンは今までのジンとは印象が大きく異なり、カクテルのレシピも大きく変える工夫が必要でしょう。
むしろ今までのジンベースのカクテルで行き詰まりを感じるバーテンダーにとっては、大きく変える起爆剤になるかもしれません。

どちらも700mL、アルコール度数は47度と高めです。
ROKUは4000円ほど、カフェジンは4300円ほどです。
どちらにしても、定番のジンに比べると3倍の値段になりますが、ROKUは日本らしい深さを、カフェジンは今までにないインパクトを与えてくれるでしょう。


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nikka_shochu_前回の記事で紹介した、ニッカの新しいお酒、カフェジン、カフェウオッカと同時発売されたのが、ニッカ・ザ・麦焼酎です。

「え?なんで焼酎??」と思う人は結構いるでしょうが、実はニッカは10年以上前から焼酎も作っています。

元々は協和発酵(現:協和発酵キリン)が所有していた酒類製造事業を、アサヒビールと協和発酵との合弁会社を経て、アサヒビールの子会社であるニッカウヰスキーが2005年に買収しました。

現在では北九州市にある門司工場で、甲類焼酎、本格焼酎を製造しています(ただし販売はアサヒビールが行っている)。

そんな隠れた焼酎メーカーであるニッカが、初めてニッカブランドの焼酎としてリリースしたのが、ニッカ・ザ・麦焼酎です。

この焼酎の注目すべき点は、蒸留した麦焼酎の熟成に、ピートの香りが残るウイスキー樽を使っているところです。
この熟成された原酒を含めた形でブレンドを行っています。

では、ストレートから飲んでみます。
香りは、麦焼酎独特の癖はほとんどなく、ピートもほのかに感じるかどうか、という印象です。
奥のほうから、バニラの甘い香りがやってきて、その後に麦チョコに近いものが追いかけます。

味わいは、アルコール由来の辛さは多少するものの、ストレートで飲む分には問題ない程度です。
そのあとでバニラアイスのような甘さが口に広がります。

次に1:1のハイボールにしてみます。
香りは、麦焼酎ならではの香りが前に出てきて、あとからほんのりメロンのようなエステリーさが続きます。
味わいは若干の酸味を持ちながらも、ほんのりとした甘みがあります。

最後にロックで飲んでみると、麦焼酎の揮発した香りが前に出るようになり、ああ、これは麦焼酎だった、と思い出させてくれます。その後はバニラ、軽く燻製のようなスモーキーさが追いかけます。

味わいは若干の酸味があるものの、あとは甘みがしっかりと歩みます。

個人的には、いいちこの長期熟成貯蔵酒や神の河といった、同じように樽熟成した原酒を多く含んだ麦焼酎が好きなのですが、それよりも癖がさらに少なく、甲類焼酎と間違えてしまうほどにとても穏やかで飲みやすい印象です。

ただ、ニッカが売りにしているウイスキー樽による熟成は、いかんせんどの飲みかたにも感じにくく、もっとスモーキーにしたほうが売れるのではないか、と思いました。
下手に飲みやすいものにしてしまうと、甲類焼酎と変わらなくなり、却って個性が失われてしまっているのではないでしょうか。

700mL、アルコール度数25度、価格は1100円ほど。他の熟成本格焼酎と同じ価格帯です。

<個人的評価>

  • 香り C: 麦焼酎ならではの癖はなく、バニラ、麦、ピート、メロンが軽く香る。
  • 味わい B: ストレートでもまろやかでとても飲みやすく、甘みがメイン。加水で酸味も伴う。
  • 総評 C: スモーキーさは薄く、麦焼酎としてはとても穏やか。むしろ没個性すぎる。



cofey_jvニッカウヰスキーは、宮城峡蒸溜所にあるカフェ式蒸留器を使って蒸溜したジン、ウオッカを発売しました

商品名は、「カフェジン」「カフェウオッカ」と、従来よりある「カフェグレーン」「カフェモルト」と似たような名称、ボトルデザインになっています。

カフェジンは、大麦麦芽とトウモロコシベースのもろみをカフェ式蒸留器で蒸溜してスピリッツを作り、トウモロコシベースのスピリッツに、山椒、ゆず、りんご、ジェニパーベリーをそれぞれ漬け込んだものをブレンドしています。

一方でカフェウオッカは、大麦麦芽とトウモロコシベースのスピリッツをブレンドしたのち、ウオッカならではの白樺の炭でろ過して作られます。

実はこういった試みは最近始めたものではなく、2002年には、カフェ式蒸留器を使った原酒を用いた甲類焼酎「SAZAN」を出しており、ウイスキー以外の蒸留酒の製造のノウハウを持っています。

お値段については、両方とも実売で4000円台後半と、一般的なジンやウオッカに比べれば割高です。
ニッカ自身が、ウイスキーの原酒不足だからこそ、他の蒸留酒も出さないとやっていけない事情もあるかと思いますが、世界中でも数少ないカフェ式蒸留器によってもろみの香りを残す特徴を出せるわけですから、こうしたチャレンジは応援していきたいと考えます。

ちなみにサントリーも、同じ価格帯のクラフトジンとして「ROKU」を7/4から発売するそうです。
こうした動向は、世界的に人気になったことで原酒不足傾向にある日本のウイスキー市場共通の方向性かもしれません。

カフェジンと、ROKUについては、飲み比べをしてこちらの記事で紹介しています




hirosaki12_今回は番外編として、ニッカのシングルアップルブランデー弘前 フルーティ&スイート12年を飲んでみます。

ニッカは大日本果汁として創業後、余市のリンゴを使った100%ジュースを販売していました。
しかし、ペクチン分を取り除いた黄金色のリンゴジュースを見慣れた人には、白濁したままのジュースに違和感を感じ、当時の流通上のハンデも大きくて価格も高価であったことから、思うほどの売り上げにはなりませんでした。
そこで創業者、竹鶴正孝の妻リタがアイデアを出し、リンゴジュースを加工してジャム、ワイン、シードル、ソース、ケチャップを開発、販売していきました。
そのアップルワインを蒸留して作られたのがニッカブランデーです。

その後、アップルワインやブランデーの生産は余市から、同じくリンゴの産地である青森県の弘前市に移され、現在もアップルワイン、ニッカブランデー、シードルを製造しています。

私が中学生のころに、修学旅行でこの弘前工場を見学したことがありましたが、現在は見学ができません。

さて、蒸留所限定で販売されているのが、今回紹介するシングルアップルブランデー弘前 フルーティ&スイート12年です。

それではストレートで飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は濃厚な褐色、香りはアルコールの刺激の奥にリンゴの香りを感じ取れます。

口に含むと、グラスから感じられたアルコールの刺激は意外に少なく、その後にリンゴを主体としてライム、ウエハース、バニラ、ウッディの香りがやってきます。
味わいは、多少のえぐみがあるものの、奥から甘さをしっかり感じ取れます。

軽く加水すると、ライムのさわやかさがさらに立ち上がり、リンゴというより青りんごっぽいさわやかさを想起させます。
味わいも酸味が前に出てくるようになり、えぐみが抑えられます。そして最後に甘みが訪れます。

最後に炭酸水で割ってみると、リンゴの香りがしっかり広がる濃厚なシードルのようになります。
味わいも酸味は少なめで、甘さを感じ取れます。

以前にニッカブランデーVSOPも飲みましたが、それに比べると樽での熟成が進んで甘さや酸味が濃厚になった印象に思えます。

500mL、アルコール度数40度で、価格は6500円ほど。
ウイスキーはきつくて飲みにくいという方や、カルヴァドスなどのアップルブランデーがお好きな方にはお勧めできるでしょう。

<個人的評価>

  • 香り B: アルコールの刺激が先に来るが、後からリンゴの香りが訪れる。あとからライム、バニラ、ウッディ。
  • 味わい A: ストレートではえぐみが感じられるが、あとからフルーツの酸味、そして甘さが追いかける。
  • 総評 A: レギュラーのニッカブランデーよりも濃厚で香りが広がる。

ゴールデンウィークになって、いろいろ旅行されているかと思います(海の向こうからミサイルが飛んできそうなので、そうも言ってられませんけど...)。

そんな中、私は5度目となる余市蒸溜所へと足を向けてみました。
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「マッサン」ブームが起きていた2年前にはかなりの観光客が訪れていましたが、今年改めて行ってみると、観光客もだいぶまばらになっていて、有料のガイド付きの見学でも待ちの状態にはならなくなっています。

一方で、ウイスキー博物館内にある有料試飲所にも変化がありました。
前回では終了していた、シングルカスクのうち5年と10年が試飲できるようになりました。5年が500円、10年が1000円、それぞれ15ccのワンショットです。
無料の試飲においては、対象のウイスキーが竹鶴のノンエイジとスーパーニッカで、それぞれ試飲カードを持っていることが条件となっています。この点においては、お金を出して試飲したほうがいいですね。

最後に販売所にも変化がありました。
前回では販売終了していたシングルモルト余市 2000'sが再販されました。
加えて昨年より、蒸留所限定でブレンデッドの鶴がノンエイジとして復活しました。
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鶴は17年物として2015年まで販売されていて以来となりますが、噂によると17年ものとはブレンド自体を大きく変えているとのことです。これについては後程。

ブームの爪痕が痛々しかった状況からは若干余裕が生まれているように思えます。訪問に躊躇していた方も考慮してもいいでしょう。

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1989年に消費税の導入に伴い、酒税の改正が行われました。
それによってウイスキーの等級制度がなくなりましたが、 安価なウイスキーが増税となり、メーカーはかつての2級ウイスキー消費者に対する新しい製品を出すことになりました。それがニュースピリッツです。

ニュースピリッツとは、酒税法の分類でスピリッツに該当する物(ほかにはジン、ラム酒、ウオツカなど)のうち、ウイスキーの原酒を8%未満まで加えた物になります。
ただしウイスキーとの区別を付けるため、濃い色づけが出来ません。

つまりは昭和52年まで2級ウイスキーに該当するレベルだったと言えます。

1989年には、サントリーからカスタム、ニッカからゴールドニッキー、ホワイトニッキーが発売されました。
このほかにニッカは、従来は モルトとライウイスキーを使用した物から、ラム酒にライウイスキーを混ぜる形でリニューアルしたコネクションも発売されました。

その後、ウイスキーの減税によって低価格になったことに伴い、現在はニュースピリッツのボトルはすべて製造が終わっています。

今回は、ネットオークションを使って2つのニュースピリッツのボトルと、現行の低価格ウイスキーと比べてみたいと思います。 
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<ニュースピリッツ>

  • サントリー:ニュースピリッツ カスタム(720mL、37度、900円(発売当時))
  • ニッカ:ゴールドニッキー(720mL、39度、900円(発売当時)) 

<比較対照ウイスキー>

  • サントリー:プライム(1800mL、37度)
  • ニッカ:ブラックニッカクリア(700mL、37度)
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シルバーウィークのど真ん中に、行くべき場所も見つからず、また余市に足を運んでしまいました。

ある意味、ラインナップの大幅変更と価格上昇で、ウイスキーブームに冷や水がかかってないかという興味もありましたけどね。

蒸留所の紹介は前にもやっていますので、気になったことだけピックアップします。

(1)ポットスチルが新しくなった
蒸留棟にいくつものポットスチルが並んでいますが、一番奥のものの胴体部分が明らかに光沢をもった新しいものに変わっているのが見つかりました。
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ただ、形状こそ以前のものと同じく、他のポットスチルよりも釜の部分が大きくなっていますし、口の部分は以前のものを流用しています。
最初は全く新しいポットスチルを入れて、新しい原酒づくりをするかと思いましたが、単に古くなって更新しただけかもしれません。

(2) ウイスキー博物館にて
ウイスキー博物館には、ニューポット、5年熟成、15年熟成の原酒が、アクリルになった窓から見える展示があります。
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以前は上にふたがあって、香りの違いを楽しめましたが、9月に来たときは封印されていました。
おそらくは外国人観光客が異物を入れていたずらされたのか、それとも子供が多く訪れたことでアルコール類をあまり嗅がせるべきではないという配慮があったのかのいずれかに思えます。
ただ、熟成されたウイスキーの香りがかげなくなったのは残念です。

(3)蒸留所限定ボトルの激減
5月に訪れた時には、シングルカスクが販売中止され、 代わりに2000's、1990's、1980'sという年代別に仕込まれた原酒でまとめられたシングルモルトが売られていましたが、いずれも販売終了!
さらにはシングルモルト余市の ピーティ&ソルティ、シェリー&スイートも販売終了し、ウッディ&バニラが寂しく残っているだけでした。あとはブレンデッドの北海道ニッカウヰスキー余市蒸溜所くらいでした。
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有料試飲所でも、限定ボトルは2000'sとウッディ&バニラ、あとは宮城峡シェリーカスクだけ。無料試飲所になると、ウイスキーは竹鶴のノンエイジとスーパーニッカとかなりランクダウンしていました。

原酒不足が深刻であることはわかっていたものの、それが蒸留所であっても例外ではないことを痛感しました。
ウイスキーのできるまでなどを探訪するにはいいかもしれませんが、お土産は期待しないほうがいいです。 

すでに9月から一部製品のリニューアルと販売終了を行うニッカウヰスキーですが、スーパーニッカとハイニッカのラベルを新しくすることを明らかにしました。

ニュースリリースによると、ブレンドは変更せず、スーパーニッカは現行ラベルの前を一部踏襲したものとなり、ボトルも復刻版の初号スーパーニッカを踏襲するようです。

一方でハイニッカはボトルは今までと同じで、ラベルだけを変えるようです。

小手先だけの変更と思われますが、ブランドイメージを高級路線に上げようという意図も見えてきます。

これだけではありません。
9月から新しいシングルモルト余市と宮城峡がリリースされると同時に、限定ボトルも発売することが決まりました。
余市は「ヘビーリーピーテッド」、宮城峡は「シェリーカスク」で、ともに本数は3000本。価格はオープンとなります。
 

newYoichiMiyagikyo8月をもって、現行のシングルモルト余市と宮城峡の販売を終了するニッカウヰスキーですが、9月より年数表記のない新余市と新宮城峡を発売することになりました

従来の10年、12年といった年数表記の場合、限られた年に仕込まれた原酒しか使えないため、その年の原酒だけがすぐに枯渇する恐れがあります。
そこで年数表記をなくすことで、複数の年の原酒を使用できて枯渇を抑えることが可能となります。
これはニッカだけの話ではなく、サントリーも山崎と白州の10年を廃止してノンエイジに切り替えているほか、スコットランドの蒸留所が出すシングルモルトでも、同様の動きがあります。 

すでにニッカの蒸留所でも、従来販売していたシングルカスクをやめ、1980年代、1990年代、2000年代それぞれに仕込まれた原酒を使った、カスクストレングスのシングルモルトを販売しています。

ダウングレードしてしまった感は否めないですが、ニッカが竹鶴17年と21年の販売継続を決め、それ向けの原酒を確保する必要が出たことで、 このようなラインナップに切り替えたといえます。

価格はオープンプライスのために明確な額は判りませんが、 若い原酒中心で構成するなら\3000~\5000、15年クラスの原酒なども使ってくるのであれば、\6000~\8000あたりになるのではないかと予想します。

9月に多くの銘柄の値上げを決めたニッカですが、夏ごろには、同社のシングルモルト 余市と宮城峡の全ラインナップの販売を終了することになりそうです。

以前の記事にも、長期熟成原酒の不足について採り上げましたが、「マッサン」効果が予想以上に高いものであったことを裏付けた格好です。
それだけ原酒不足は深刻なレベルなのでしょう。人気の高い竹鶴のために、シングルモルトの分を回す意図が見えてきます。

噂によれば、新しいラインナップとしてシングルモルトを出すという話もあります。

そのほか、ブレンデッドのフラグシップである鶴17年、現行ラインナップの中で最も古いG&G、そのほかザ・ブレンド、モルトクラブ、ブラックニッカ8年の販売も終了がうわさされていて、ニッカがかなりのラインナップの整理を行っていく可能性があります。
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