RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

カテゴリ:ウイスキー > ジャパニーズ

個人的にサントリーのウイスキーには好印象を持っていません。
確かに日本人向けにスモーキーフレーバーを抑えた飲みやすい味に仕上げていることは理解できますが、どうしても物足りない感覚が抜けません。

premiumKakuその中で気になっていたのが、2013年に発売されたプレミアム角瓶です。
通常の角瓶が1000円台前半なのに対し、こちらは1900円前後と中堅どころの値段。少し上にはスペシャルリザーブ(お店によってはローヤルが買える)、ニッカにはスーパーニッカがどっしりと構えている価格帯です。

まずはストレートで飲んでみます。
グラスに注ぐと、香りはバニラが主体で、液色はミドルな琥珀色です。

ストレートで飲むと、アルコールの刺激が先に来るものの、後からレーズンの香りが強く表れます。
味わいにおいても、アルコール由来の辛さが強いものの、後から甘さが訪れます。

傾向はブラックニッカ・リッチブレンドで感じたシェリー樽由来のものかと思われます。

ロックで味わってみると、スモーキーな香りはそこそこで、サントリーらしく抑え込んだ感があるものの、ウイスキーファンでも不満がない程度に残しています。
アルコールの刺激も43度ならではのレベルはあるものの、レギュラーの角瓶ほどの臭みは感じられません。プレミアムの名は伊達ではありません。 

氷がだいぶ解けて加水が進んでも、香りが落ちることは少なく、水割りやハイボールで飲む人にも十分感じられるでしょう。

確かに、全体的には角瓶の上を行くプレミアムの名は伊達ではありません。
ただ、熟成感、まろやかさの点では一歩足りない印象を感じます。

この上となると、ローヤルを飛び越えて、山崎や白州、響を求める必要があるでしょう。

<個人的評価>

  • 香り B:シェリー樽原酒由来のレーズン、さらにはバニラなどの甘い香りが鼻をくすぐる。
  • 味わい B:どんな飲み方でも甘さが目立ち、多くの人に受け入れられる。
  • 総評 B:サントリーとしてはできのいいウイスキー。値段相応。
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ブラックニッカは4種類のラインナップがありますが、今回は元祖、というか2代目のDNAを引いたスペシャルを採り上げます。

bnspブラックニッカは、1956年に特級ウイスキーとして誕生しました。
初代はボトルが黒いことはスペシャルと同じですが、ラベルにはひげのおじさん、ローリー卿は描かれていませんでした。

1965年に、二代目のブラックニッカが1級ウイスキーとして発売されました。この時初めて、ローリー卿の肖像画が大きく描かれているのが特徴的なボトルです。 

ブラックニッカは、2級ウイスキーとして販売したハイニッカとともにニッカの人気を引っ張ってきました。

そして1985年、宮城峡のモルトを含めてリニューアルしたのが現行のスペシャルになります。

私が初めてスペシャルを手にしたのは2013年の時ですが、当時はクリアやリッチブレンドがメインで、一般的なスーパーやディスカウントストアでもお目にかかれず、何とか酒屋まで行ってやっと入手できました(ハイニッカはペットボトルのみで、700mlのボトルはありませんでした。なぜかG&Gの北海道限定ボトルがありましたけどね)。 

しかし、ドラマ「マッサン」が放送されると、ニッカが竹鶴政孝の信念を継承した本格的なウイスキーを消費者に提供しようと、ハイニッカとともにスーパーなどにも出回るようになりました。

まずストレートで。液色は少々濃い琥珀色、グラスからの香りはリンゴを思わせるものがあります。
口に含むと、アルコールの刺激が表に出ますが、その後はカラメル、ウエハース、バニラ、リンゴ、レーズンの香りが続きます。
味わいはアルコールからの辛さが強めに出ます。

ロックで味わってみると、最初は当たり障りのなくスモーキーな香りも抑え気味ですが、シェリー樽原酒から来るであろう香りはリッチブレンドよりも濃厚。
しかし後味にスパイシーな刺激が加わって、リッチブレンドよりも癖を持った味になっています。
味わいは甘みを持ちつつもアルコール由来の辛みもあり、なかなかに飲みごたえのあるボディになっています。

最後にハイボールにしてみると、ほのかにモルト、青リンゴの香りが前に来ます。
味わいは、ビターが前に出るようになり、後味として甘さを感じ取れます。

リッチブレンドに比べるとウイスキーらしい癖が強いものの、ディープブレンドほどの強烈なピートの香りはなく、飲みやすい部類に入るでしょう。 

価格は700ml、42度で1400円ほど。リッチブレンドよりも少々お高いですが、ウイスキーらしいしっかりした味を楽しむうえでは十分なコスパでしょう。
当たり障りのないウイスキーから、個性の強いものへステップアップするにはうってつけかもしれません。

<個人的評価>

香り B: シェリー樽原酒からの華やかな香りと、程よい余市モルトならではのスモーキーな香りが絶妙に絡み合う。
味わい A:他のブラックニッカと比べてもボディが重厚で飲みごたえがあります。アルコール由来の辛みがあるものの、濃い甘みもあとからやってくる。
総評 A:1000円台前半としてはしっかりとした味わいがあり、リッチブレンドよりお勧め。ノンエイジのブレンデッドスコッチにも対抗できるほどの個性。


gotenba_malt今回は、キリンのシングルモルトを飲んでみます。

一般的に市販されているのは、富士山麓や樽薫るといったブレンデッドウイスキーだけですが、キリンの通販サイト、「DRINX」では、 通販限定のシングルモルト、シングルグレーンウイスキーを買うことができます。

今回購入したシングルモルトは、アルコール度数が46度で、原酒を加水した形になっています。

早速ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々明るい琥珀色、香りは接着剤を思わせるものがむせるほどやってきます。

口に含むと、先ほどの香りとは打って変わって、メロンのような芳醇な香りが先に訪れます。後からレモン、ウエハース、バニラクリームの香りが追いかけます。
味わいは酸味が先にあるものの、後から甘さが浮かび上がってきます。しかし、後味はグレープフルーツのような苦さが来ます。

ロックにすると 、メロンの香りは和らぎ、青リンゴ、ナシの香りがほのかにやってきます。
味わいは酸味とビターが半々となり、柑橘系のさわやかさに感じ取れます。

やはり、シングルモルトだけあって、ストレートでのエッジの鋭さは格段に上がります。
しかし、香りの一端を感じ取ると、現行のキリンのラインナップにも通じた、香り、味わいがあることが理解できるでしょう。
ノンエイジですが、御殿場モルトを感じ取るには十分なボトルです。

500mLのボトルは税込みで5400円です。

このほかに、200mLボトルのシングルモルト、シングルグレーンのほかに、ジガーと グレンケアン・クリスタル社製のテイスティンググラスがセットで、同じく5400円のテイスティングキットもあります。
それぞれを飲み比べるのもよし、混ぜてなんちゃってブレンデッドにしてもよし、ウイスキーの特性を学びながら楽しむことができます。

<個人的評価>

  • 香り B: ストレートでメロンの香りが強く出る。加水するとさわやかなスペイサイド風。
  • 味わい B: ストレートでのアルコールの辛さはなく、意外に甘い。加水すると酸味、ビターが立つ。
  • 総評 B: ノンエイジなれど、サントリー、ニッカとは異なるキリンらしさを堪能できる一本。 

new_kakubin2016年4月に、角瓶と白角がリニューアルされました。

角瓶においては、見た目の大きな違いとして、「角瓶」の名に沿うかのように、より角張ったボトルとなったほか、創業者である鳥井伸治郎のサインも前のラベルに記されました。

また、サントリー側ではブレンドの変更もしたと言うことで、ではではと試してみました。

いつものように、最初はストレートで。
液色は少々薄い琥珀色、香りはカラメルの甘さが強く出ています。

口に含むと、アルコールの刺激は強くないものの、ふわっとした香りは感じ取れません。
味わいも、アルコールから来る辛さの後に、砂糖のような甘さがあります。

ロックにすると、シェリー樽原酒から来る レーズンの香りはするものの、それほど強さは感じられず、後からほのかにウッディ、モルトが感じ取れます。
味わいは刺激が少なくなったことで甘さがありますが、それほど強くはありません。

白角と比べても、なんとなく薄っぺらいイメージはそれほど変わらず、多少香りが濃くなったか、という感じでした。
そして、不明の頭痛が私を襲いました。やっぱり何かよからぬものでも入れてないか、と疑問に思いました。
これを買うくらいなら、もっと安くてそこそこ飲めるトリスクラシックか、ホワイトを選んだ方がいいです。

やはり、今の角瓶は割って飲まないと耐えられないことに、変わりはありませんでした。
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比較として、購入した酒屋さんでまだ売られていた復刻版の角瓶も入手したので、それも改めて飲んでみます。

ストレートではピートのスモーキーさが強く、樽の熟成によるウッディさが強く感じ取れます。
香りの深さに釣られる形で、味わいの甘さがあるものの、現行品以上の深さがあります。

ロックにすることで、さらに香りが広がり、飲んで楽しめるものになっています。

改めて比較しても、今の角瓶は名ばかり、といえるほどの雲泥の差です。

もしご年配の方で角瓶を愛しているのであれば、酒屋さんで偶然にでも復刻版を見つけたら、是非飲んでほしいです。
本当の角瓶の思いがよみがえることでしょう。

現行品は値上げされ、700mL、アルコール度数40度で、価格が1500円になっています。
ちょっとお金を出せばオールドが買えますが、私であればオールドにします。
同じ味で、というなら、トリスクラシックがベストでしょう。

<個人的評価>

  • 香り D: ストレート、ロックともに「薄い」。 
  • 味わい D: 全体的に甘いものの、それ以上に訴える味がない。
  • 総評 E: 全体的に薄っぺらく、トリスとの価格差が適切でないと思える。リニューアルの方向が間違っている。あと、変なもの入れてない?? 


復刻版 サントリー 角瓶 43度 700ml
価格:1674円(税込、送料別)


サントリー響は、創業90周年を記念して発売された銘柄で、最高級ブランドとして1989年に誕生しました。

名前の由来は、長期熟成した様々な原酒をブレンドすることによって、豊かな響きあい(ハーモニー)を奏でるウイスキーにしたい思いから来ています。また、当時のコーポレートスローガンであった「人と自然と響きあう」というのにもあてはめられています。
当時のチーフブレンダーがイメージしたのが、ブラームスが作曲した交響曲第一番の第四楽章でした。

特に4分30秒後のフレーズは様々なアレンジで広く知られています。このあたりの響きあいはイメージを想起させてくれるかもしれません。

bhibiki17響17年は、ラインナップの中で最初に登場したもので、17年物のモルト、グレーンを30種類もブレンドしています。スコッチであればさまざまな蒸留所から買い付けていかないといけませんが、山崎とサングレインが所有する知多でいろいろな原酒を試し続けたことが甲斐となっているのでしょう。

特に山崎のミズナラ樽原酒は、海外からも独特の香りがあるとして高い評価を得ています。

ではいつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は濃い琥珀色、香りは梅、接着剤で、強く感じ取れます。奥を探ると、ミズナラ樽ならではの白檀の香りもほのかに感じ取れます。

口に含むと、アルコールの刺激がほのかに感じ取れた後、カラメルの香りが感じられ、グラスからかいだ梅の香りは思ったほど口からあふれてきません。
ただ、時間を経過すると、ピート、青リンゴ、プラム、レモンなど、様々な香りが後を追うように感じられます。いずれもかなり濃厚喝強さのある香りです。
味わいはアルコールから来る辛さはあるものの、思ったほど強くはなく、多少の甘さ、柑橘系の酸味とビターを感じます。しばらく経つと、後味に昆布のようなヨード感も現れます。

加水すると、柔らかいピート、ナシ、青リンゴ、ブドウの香りが立ち上がり、フルーティな印象に変わります。
味わいは酸味と苦みが少々強くなった感じです。
さらに1:3の水割りにすると、香り自体は薄くなってしまいますが、酸味と多少のしょっぱさを持った不思議な味わいとなります。

次にロックにしてみます。
香りは一転してわさび、次に接着剤、青リンゴ、奥からチョコ、バナナ、モルトのコクのある香りが追いかけます。
味わいは、酸味が落ち着き、甘さを感じやすくなってきます。
しかし氷が解けてくると、最初に感じ取れた梅の香りをやっとかぐことが出来ます。

最後にハイボールにすると、水割りとは異なり、モルトの甘さが強調された味わいになります。
ただ、フルーティな香りを楽しみたいのであれば、響1に対して、炭酸水は2~2.5のかなり濃いものにする必要があります。

全体的に見ると、エントリーモデルたる(といっても5000円クラスの)JAPANESE HARMONYと比べると、全体的な香りは格段に上で、飲み方によって印象が変わる意味でも、一見穏やかでありながら飽きの来ないブレンドになっています。

一方で、残念ながら販売終了した12年と比べると、12年ものでは梅酒樽原酒の仕様や30年熟成の原酒を香り付けに使う工夫があって、濃厚な香りと日本らしい味わいがありましたが、17年ものは安価な銘柄にも使う原酒を17年熟成させてブレンドした印象があり、12年ものほどの傾いた印象はありません。サントリーらしい、日本人好みの香り、味わいを考えたものになっているように思えます。
この点では、人によってどちらがいいか、評価が分かれる点だと思います。

価格は700mL、43度で12,000円ほど。なかなか手を出しにくい値段です。
ちなみにベビーボトルは1,500円ほど。2ショットほどしかないですが、お店で頼むよりは安いかもしれません。

これ以上になると、21年、30年がありますが、庶民が手を出す代物ではないのは間違いありません。

<個人的評価> 
・香り A: ストレートと加水で別の顔を見せる。
・味わい B: 深みがあるが酸味がメインで、多少の癖を持つ。
・総評 A: 最高級ブランドを謳うだけの格式がある。ジャパニーズウイスキーらしい逸品。



久しぶりにオールドボトルを飲んでみたいと思います。

今回取り上げるのは、 サントリークレスト12年です。
1989年に、サントリーの創業90周年を記念して、響(17年)とともに発売されました。

その名の通り、12年ものの原酒を使ったブレンデッドウイスキーで、発売当時の価格は5000円でした。

ご多分に漏れず、発売当初からCMにも力を入れていました。
今でこそ角瓶のCMソングになっている「ウイスキーがお好きでしょ」も、元々は1990年にクレスト12年のCMソングとして作られ、演歌歌手の石川さゆりが歌っていました。
 

このほか、発売当初は映画監督の黒澤明、初代007役のショーン・コネリーと、十分に顔になる人物をイメージキャラクターに起用していました。

残念ながら、2006年に販売は終了しました。

crest12今回、行きつけの酒屋さんでたまたま見かけて購入しました。
調べたところ、ボトルのデザインとマークから、1992年以降に発売されたものと思われます。

では、ストレートから飲んでいきます。
グラスに注ぐと、液色は少々濃いアンバー、香りはメロン、ラムレーズン、青リンゴと、かなりフルーティです。

口に含むと、アルコールの刺激はそこそこで、メロン、ラムレーズン、青リンゴのほかに、ゴム、バニラ、ほんのりとした接着剤の香りも伴ってきます。
今まで飲んだウイスキーと比較すると、グレーンウイスキーの知多や山崎のノンエイジに近いものを感じ取れます。

味わいはアルコールの辛さが前に来ていて、甘さ、酸味がほのかに感じ取れる感じです。
それでも、香りは比較的強く、味がそれに釣られてくる印象です。 

ロックにすると、アルコールの刺激は消えて、バニラの香りが前に出てきて、ウッディさやモルトの香りが追いかけてきます。
一方で、ストレートで感じたフルーティな香りは、奥でひっそりとほのかに薫る感じです。
味わいも、アルコールから来る辛さが抑えられ、ほんのりと甘さと酸味を感じ取れるほどで、穏やかな印象になります。
この辺りは、響 JAPANESE HARMONYと現行のローヤルと中間の印象があります。 

加水が進んでも、飲み始めの香り、味わいが薄れることがなく、しっかりと続いてきます。

最後に1:3のハイボールにしてみます。 
腰砕けになるかな、と思いましたが、なかなかにオイリーで燻製のごときスモーキーさが現れ、炭酸に負けない個性を感じ取れました。
ただし、事前にしっかりボトルをシェイクすることをおすすめします。

最近になって終売した響12年は、梅酒樽原酒と30年熟成原酒を使って香りに工夫を凝らしましたが、クレスト12年は、レギュラーの山崎、白州、知多の12年原酒を使って、これがサントリーウイスキーの12年ものです、という主張が強い気がします。

それでも、響 JAPANESE HARMONYに比べればストレートでも香りが豊かで、十分5000円の価値がつくものになっています。 

おすすめできる飲み方は、ロック、トゥワイスアップ、ハーフロックでしょうか。ストレートでもいけますが、少々アルコールの刺激が来ることは認識した方がいいでしょう。
ただ、水割り、ハイボールでしか飲めない人であっても、味気なさを感じなくてすむでしょう。
この発売当時は、まだウイスキーが飲まれている時期であり、水割りやロックが主体となっていたので、それを計算したブレンドになっているのかもしれません。

終売となっていますが、今でもオールドボトルが通販、オークションでも出回っていますので、是非飲みたい方はチャレンジしてもいいでしょう。

<個人的評価>

  • 香り B: ストレートでメロン、ラムレーズン、青リンゴ、バニラ。ロックだとウッディに。
  • 味わい C: ほのかな甘さと酸味。全体的に穏やか。
  • 総評 B: 食中酒としていただくにも、あまり料理を殺さない。サントリーらしいウイスキー。



coffey_wmGWに余市蒸溜所に逝った際に、3種類の限定シングルモルトを買いましたが、それとともに、シングルカフェグレーンの限定ボトルもあったので、ついでに買いました。

カフェグレーンについては、余市ではなく、仙台市にある宮城峡蒸溜所で作られていますが、こちらもかつては蒸溜所限定で12年ものとしてウッディ&メロウが売られていました。 

残念ながら、昨年の自分はそれを無視して購入していませんでした。

今回はノンエイジながら、レギュラーのカフェグレーンとの違いを感じてみたいと思います。

いつものようにストレートから。

グラスに注ぐと、液色は少々淡いアンバー、香りは、メープルシロップのような甘い香りがします。

口に含むと、アルコールの揮発感があるものの、あとはナッツ、メープル、モルトの香りがしっかりします。

味わいも甘さが強く、55度のアルコールの強さを感じにくくなっています。 

ロックにすると、エステリーさが強調され、甘さよりも接着剤のような刺激が強くなります。 

味わいは甘さよりも、柑橘系のビターな感じが強まります。

バーボンも、グレーンウイスキーのようなものが多数を占めますが、加水した時の印象がまさにバーボンのようなものでした。
むしろストレートのほうが甘く飲みやすいのは意外です。

レギュラーのカフェグレーンでは、アルコール度数が45度と加水がされていますが、むしろアルコールの刺激が強く、甘さはストレートではそれほど感じませんでした。
そういう意味でも、ウッディ&メロウのストレートでの甘さは特筆できるでしょう。

モルト原酒に比べ、グレーン原酒は安定させるために無個性だ、と思い込んでいる人にとっては、驚嘆のボトルになると思います。

500mL、アルコール度数が55度で、価格は6800円。180mLでは2300円ほどになります。

お金に余裕がある人は、シングルモルトとともにカフェグレーンもフルボトルで購入し、 なんちゃってブレンドで楽しむのも一興です。

<個人的評価>
・香り A : メープルの香りが主体。あとからモルトも感じ取れる。
・味わい B: ストレートのほうが甘さが堪能できる。加水すると苦い。
・総評 B: グレーンは無個性だと思い込んでいる人の幻想をぶち壊せるインパクト。 

bn_rich012013年3月にニッカから新しく出たのが、「ブラックニッカ リッチブレンド」です。

シェリー樽で熟成されたモルト原酒をメインにした新しいウイスキーです。

ブラックニッカには、元祖を継承するスペシャル、初心者向けのクリア、熟成を重ねた8年(2014年8月で終売)がすでにありますが、リッチブレンドは8年やスペシャルとほぼ並ぶ形の価格に設定されています。

まず、ストレートで味わってみます。
グラスに注ぐと、液色は淡い琥珀色、香りはラムレーズンが主体になって漂います。

口に含むと、最初はかなり穏やかですが、段々とレーズン、バニラ、ウエハースの香りが浮かび上がってきます。

味わいは酸味が主体ですが、それもおとなしく、アルコールの刺激はそこそこのレベルに有ります。

ロックにしてみると、若干ピートの持つスモーキーさがほんのり加わり、ストレート以上にレーズンの香りが強まります。

味わいはビターが若干目立つようになり、後々になって甘さがゆっくりと訪れます。
加水が進むにつれて、ビターと甘さの度合いは逆転していきます。

全体的に見ると、リッチブレンドの名の通り、同じ価格帯のジャパニーズウイスキーとしては香りを重視したブレンドに仕上がっています。

同じブラックニッカでも、クリアに比べれば香りが豊かで、スペシャルに比べると癖が抑えられてスムーズに感じられます。

ストレートやロックでも飲めますが、ウイスキーが慣れていない人が頼む水割りやハイボールにすることで、甘く香りもよくいただけるでしょう。

700mL、アルコール度数40度で、価格は1200円ほど。

<個人的評価>(A~E)
香り B: ストレートでは薄いものの、ロックや加水でレーズン、バニラ、ウエハースの香りとスモーキーさが現れる
味わい C: ストレートでは酸味、ビターがメインだが、加水されるごとに甘さが増してくる。
総評 C: あまりクセのあるウイスキーに手が出ない人にはピッタリ。水割りなどで甘く豊かな香りが得られる 


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yoichi_ss過去二回、余市蒸溜所限定のシングルモルト余市シリーズのトリとして、シェリー&スイートを飲んでみます。

12年ものでは、マッカランのようなレーズン、ブランデーの感覚が強かったのですが、ノンエイジではどうでしょう。

今回もストレートから飲んでみます。

グラスに注ぐと、液色はピーティ&ソルティほどのアンバーで、香りはレーズンがしっかりと感じられます。

口に含むと、レーズンが先に来るものの、ともにゴムのような香りも伴います。その後はカカオ、ナッツ、ナシの香りが追いかけます。

味わいは、スイートの名のごとく、甘さがメインで、アルコールからの辛さも感じ取れます。この辺りは若さが有ります。

ロックにすると、レーズン、ブランデーらしさが濃厚になり、マッカランっぽさが強く印象付けられます。
味わいにおいても、辛さが薄められ、甘さを堪能できます。

正直、ザ・マッカランの12年またはゴールドと、このシェリー&スイートを目隠しで比較しても、見分けがつかないように思えます。
それだけ、このシェリー&スイートは終売した12年物をカバーするだけの出来であるといえるでしょう。

500mL、55度で、価格は6800円ほど。蒸溜所では180mL、2300円のボトルも有ります。

3種類を飲んで、改めて新しいノンエイジの余市の戦犯がピーティ&ソルティにあるように感じました。
確かに、石炭を使った直火蒸留を象徴するようなスモーキーなものを求めるのはいいにしても、このピーティ&ソルティではダメです。もっと燻製のような香りが前面に現れたもののほうが、もっと余市の新しい顔としてふさわしい物ができるように思えます。
それが出来ないなら、ピーティ&ソルティの比率を下げてもいいと思います。

改めて、ニッカのブレンダーさんたちには猛省してもらいたいです。

<個人的評価>
・香り A: シェリーの名に恥じない、しっかりとしたレーズン、ブランデー感。
・味わい AA : ストレートでは若さのある辛さがあるが、加水でしっかり甘くなる。
・総評 A : 初心者にも勧められるし、ブランデー、マッカラン好きにもおすすめ。



 

yoichi_ps前回に引き続き、余市蒸溜所限定のシングルモルト余市から、ノンエイジのピーティ&ソルティを飲んでみます。

12年物を飲んだ印象では、アイラモルト、特にアードベッグを髣髴とさせる香りと味がありましたが、ノンエイジではどうでしょうか。

まずはストレートから飲んでみます。

グラスに注ぐと、液色はウッディ&バニラよりも多少薄いアンバーで、香りはアルコールの刺激とエステリーさが感じ取れます。アイラモルトのような正露丸のような香りは思ったほどに感じられません。

口に含むと、12年ものほどのアイラモルトっぽさは薄く、ライムの香りが強め、 あとからナッツ、接着剤、青りんごの香りが追いかけます。

味わいはアルコール由来の辛さが目立ち、後から柑橘系の酸味、しょっぱさが追いかけます。 

レギュラーの余市をストレートで飲んだ時の印象に近く、もしかしたらピーティ&ソルティの配合が多いのかもしれません。

ロックにすると、正露丸やヨードの香りが立ち上がり始め、アイラモルトっぽさが目立ってきます。

味わいも、しょっぱさが強くなり、ピーティ&ソルティの名のとおりになっていきます。

全体的に、12年もので感じられたアードベッグらしさがなく、レギュラーボトルの薄っぺらさが如実に感じ取れ、足を引っ張っていたのはこいつか、と思いました(試しに、アードベッグのコリーヴレッカンに、ウッディ&バニラ、シェリー&スイートを混ぜてみると、レギュラーの余市以上の深みのある香り、味わいになりました)。

ノンエイジらしいといえばらしいのですが、ウッディ&バニラの出来が良かっただけに、尚更残念に思えます。
それこそ、アードベッグのコリーヴレッカンやタリスカーのようなスパイシーが加わると、香りの深み、広がりが生まれ、ノンエイジの物足りなさを補えるように感じます。
このあたりは、ニッカのブレンダーの課題になると思われます。

「マッサン」の影響で、スモーキーなウイスキーを求めていると考えても、このピーティ&ソルティをレギュラー向けのヴァッティングに使うのはいかがなものか、と思います。

500mL、アルコール度数55度で、価格は6800円ほどです。ただし、180mLで2300円ほどのボトルも売られています。

<個人的評価> 
・香り  C: 正露丸、ヨードを伴うピート感は薄い。加水してやっと出てくる。立ち上がりはライム、あとはナッツ、青りんご、接着剤。
・味わい C: ストレートでは辛さ、柑橘系の酸味。加水でしょっぱさが強まる。が、それ以上の豊かさ、深さがない。
・総評 E : 全体的に薄っぺらい。6800円を出してまで買うほどの価値はない。



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