RERAのウイスキーブログ

40代のロスジェネおっさんが、世界各地のウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

カテゴリ:ウイスキー > ジャパニーズ

rich_sherryニッカウヰスキーが、ブラックニッカリッチブレンドの限定ボトルを発売すると発表しました。

その名は「エクストラシェリー」。

モルト原酒はほとんどが宮城峡で、キーとなるのがシェリー樽原酒です。特に芳醇な香りを持つものを選んだそうです。

これに、熟成年数が10年を超える宮城峡モルトを贅沢に使っているそうです。

発売は5月29日の予定です。

ネットでは予約が行われていて、相場はだいたい2000円台前半が平均です。



kaoruyoru1_ニッカウヰスキーから、北海道限定のハイボール缶が発売されました。
その名も、「ブラックニッカハイボール 香る夜」。

使用している原酒は既存のブラックニッカのラインナップではなく、新樽モルトをキーにしたブレンドだそうです。
このハイボールを飲む事で、リラックスした夜を迎えてもらいた意図があるようです。


では、早速飲んでみます。

kaoruyoru2_口に含むと、マスカットのような甘い香りが口に広がります。
その後、バニラ、サクランボが続いていきます。

味わいは甘みが比較的強めで、口当たりもまろやかに感じられます。

アルコール度数が9度と、ハイボール缶としては濃いめの割合ですが、それでもアルコールの刺激や辛さは少なめで、飲みやすさを重視したブレンドに思えます。

淡麗辛口ではないので、食事と一緒に飲むと言うよりも、食後にゆっくり飲むイメージが浮かびます。

なお、1本の売り上げに対して1円を、今年命名されて150年になる北海道へ寄付をする予定になっています。

すでに北海道限定のビール、サッポロクラシックが観光のお土産としても人気が高いですが、このブラックニッカハイボール 香る夜も、道民だけでなく、観光客もターゲットに入れた商品になりそうです。

なお、Amazonでも購入可能です。

<個人的評価>

  • 香り B: マスカット、バニラ、サクランボと、甘い香りが口に広がる
  • 味わい B: 9度の濃いハイボールながら、アルコールからの辛さはなく、甘みがしっかり伝わる
  • 総評 B: 従来のハイボール缶にない甘みをメインにしたユニークな一品


kurayoshi経済主体の週刊誌、「東洋経済」から興味深い記事が出ていたので紹介します。
「ジャパニーズウイスキー」の悲しすぎる現実

この記事のメインになっているのは、日本でウイスキーを作るメーカーの中に、バルクウイスキーと呼ばれる、ノーブランドのスコットランドなどの輸入原酒を使いつつ、ジャパニーズを名乗っているというものです。

このブログでも採り上げましたが、実際、ジャパニーズウイスキーといいつつも、実際にはスコッチモルトを加えているものもいくつか存在しています。

大手メーカーにしても、キリンはカナダのシーグラム社と合弁でウイスキーの子会社を設立しましたが、その最初のボトルとなるロバートブラウンも、当初は国産の原酒ではなく、スコッチモルトとグレーンのみのブレンドでした(現在は御殿場のモルトに切り替えています)。
ただ、当時はまだジャパニーズウイスキーというブランディングがなかった時代(1970年代)でしたので、特に批判らしい話はありませんでした。

現在の酒税法については、原料についての規定はあるものの、どこで作られた(醸造、蒸溜された)原酒なのかは明記されていません。
原酒自体もスコットランドから輸入したものを使っても、日本で熟成、ボトリングしたからジャパニーズだ、などというデタラメも通用してしまうのが現実です。

とはいうものの、そうしたまがい物を作るメーカーでも、近年では自前で蒸溜所を設立し、自ら原酒を供給する動きにシフトする企業も存在しています。
「甲州」「富士山」を手がけるサン.フーズ、「戸河内」を手がける中国醸造もその一部です。
他国の原酒を使い、売れる事を確信して自社製造に切り替えたとなればいいですが、一方で消費者を欺き続けるメーカーも存在しているのも事実です。

その中で、記事では業界団体である日本洋酒酒造組合が、ジャパニーズウイスキーの定義を明確にしようとする動きが出ているようです。
これが酒税法に反映されるかは政治的な問題になってきますが、世界中の消費者が「まがい物」をいれたウイスキーを日本産だと信じて飲むという、不都合が真実が消える事になれば、個人的には幸いだと思います。

yoichi2017_今回は、ニッカの余市蒸溜所限定ブレンデッドウイスキーを飲んでみます。

元々余市蒸溜所においては限定販売のブレンデッドウイスキーがおいていましたが、昨年8月にリニューアルされました。

また同時期に、宮城峡蒸溜所限定のブレンデッドウイスキーもリニューアルされました。

ではストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は淡い琥珀色、香りはナシがしっかり鼻を突いてきます。

口に含むと、余市ならではの燻製のようなピートが先に訪れ、その後はナシ、ライムと続きます。
味わいは、アルコールからの辛みが目立ち、その後に酸味が追いかけてきます。

ロックにすると、ピートが更に強くなり、ナシの後にバナナもほのかにやってきます。後になって、黒こしょうのスパイシーな香りも目立ちます。
味わいは甘みが前に出てきて、アルコールからの辛さは消えます。

最後にハイボールにすると、ナシとバナナの香りがほんのり訪れるようになり、ピートの癖はかなり薄れます。
味わいは酸味がうっすらと感じられるほどで、飲みにくさはそれほどありません。

ブラックニッカ ディープブレンドのような強いピートではなく、まとまった印象のある余市の特徴を現したウイスキーと言えます。
ただ、従来の蒸溜所限定のブレンデッドウイスキーに比べるとボディは薄く感じられます。

アルコール度数40度、500mLで、価格は3000円のようです。

<個人的評価>

  • 香り C: 余市モルトのピートがいい塩梅で訪れる。その後ナシ、バナナ、ライム。
  • 味わい C: ストレートではアルコールのとげがある。加水で甘みが前に出る。
  • 総評 C: 余市らしさを癖を抑えてまとめた印象だが、従来より薄っぺらい。



akkeshi_1このブログでもニュースとして伝えましたが、北海道厚岸町の厚岸蒸溜所から初出荷されたウイスキーを今回飲んでみます。

名前は、「厚岸 NEW BORN FOUNDATIONS 1」。
今年の1月にボトリングされた、できたてほやほやのボトルです。

ノンピートモルトを使用し、バーボン樽で熟成させたものになります。熟成期間は5~14ヶ月で、内容量も200mL(ただしアルコール度数60度のカスクストレングス)ですから、今後の製品のためのお試し品と見た方がいいでしょう。

では、ストレートから飲んでみます。グラスに注ぐと、液色は淡いシャンパンゴールド、香りは日本酒を思わせるようなフルーティさがあります。

口に含むと、ウッドチップが先に来て、続いてモルト、アーモンド、バニラと続きます。
味わいは、アルコールからの辛みが強いものの、後から軽い酸味と比較的しっかりした甘みがあります。

ロックにすると、青リンゴが揮発し、爽やかさが現れてきます。
味わいも酸味が前に出てきます。加水が進むと、甘みが主体に変わります。

ハイボールにすると、青リンゴの香りが引き続き表に出て、爽やかさがあります。その後からはウッドチップを感じ取れます。
味わいは酸味と甘みのバランスが絶妙で、とても飲みやすいです。

1年も熟成されてないにもかかわらず、ウイスキーとしてしっかりといただけるのは驚きです。
非常にポテンシャルの高い原酒だと実感できました。
これが5年、10年と熟成されればどう化けるか、楽しみが膨らみます。

厚岸蒸溜所では、このほかにもシェリー樽、ミズナラ樽、ワイン樽、ラム樽も使用しており、第二弾、第三弾で今年リリースされる可能性はあるでしょう。
また、はじめはノンピートモルトをメインに使うようですが、将来的にはヘビーリーピーテッドモルトにも挑みたいと言うことです。

<個人的評価>

  • 香り A: ストレートはウッドチップ、モルトなど香ばしさが強い。加水で青リンゴが現れる。
  • 味わい A: 1年未満ながら、アルコールの辛みが少ない。酸味と甘みのバランスが良好。
  • 総評 AA: 厚岸モルトのポテンシャルの高さに驚いてしまう。これからが楽しみ。


hibiki21_1今回は、サントリーの響21年を飲みます。

響自体が、多くの原酒をブレンドすることによるハーモニーを重視した銘柄ですが、響21年においては、そのキーになるのが山崎のシェリー樽原酒になります。

この響21年においては、国際的なコンテストで多くの賞を獲得しています。
ワールド・ウイスキー・アワードは2010年より5度のワールド・ベスト・ブレンデッドウイスキーを獲得、インターナショナル・スピリッツ・チャレンジに至っては、最高賞であるトロフィーを2013年から5年連続で獲得、さらには2017年にすべての蒸留酒の頂点に輝く、シュプリーム・チャンピオン・スピリットを獲得しました。

現時点でジャパニーズウイスキーとして最も評価されたボトルだ、と言っても過言ではないでしょう。

いつものように飲んでみますが、今回は比較として、ノンエイジのJAPANESE HARMONYと、すでに販売終了した12年も飲みます。
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まずはストレート。
21年をグラスに注ぐと、かなり濃厚なアンバー、香りはドライマンゴーが得られます。

口に含むと、アルコールの刺激は殆どなく、先にレーズン、続いてマンゴー、ハチミツと続きます。
味わいは酸味がほんのり通った後、軽くビターが追いかけます。

JAPANESE HARMONYの場合、アルコールの刺激が強めなれど、香りはとてもフローラルです。さらには白檀の芳しさも付いてきます。
味わいはアルコール由来の辛さが目立つものの、その後は酸味が支配します。

一方で12年の場合、ほんのり梅の香りがした後、軽くピートのスモーキーさが続き、その後はシナモンのスパイシーな香りが続きます。
味わいは多少の辛みがあるものの、後になるとビターが追いかけます。

続いてロック。
21年では、オレンジの爽やかさの後に白檀の香りがしっかりと咲き開き、その後にピート、マンゴー、ナシ、黒こしょう、シナモンが続きます。ストレートで感じたレーズンは跡形もなくなっていました。
味わいはビターが強めになるものの、後になるほど甘みが増します。
加水が進むとフローラルさが増し、味わいも酸味が支配していきます。

JAPANESE HARMONYは、カスタードクリームの香りが前に出てきて、白檀が後ろを支えるように感じ取れます。
味わいは、21年以上にビターが真っ向から得られ、他の味わいが消えてしまうほどです。

12年では、ナシとピートが強くはじけるように香り、後からナシ、カカオ、ウッディと続きます。
味わいは軽くビターの後、ほんのり甘みが得られます。

最後にハイボールで。
21年では、ナシ、レーズン、マンゴーの香りがしっかりと伝わります。
味わいはビターがメインで、甘くて飲みやすいというものではないです。

JAPANESE HARMONYは、軽く白檀が香り、その後にナシなどのフレッシュなフルーツを感じられます。
味わいは、21年同様にビターがメインです。

12年になると、梅、ナシが先に訪れ、次にピートからのスモーキーな香りへと続きます。
味わいは、やはりビターが主体で、後から酸味を得られます。

興味深いことに、この3つの響は、味わいにおいては総じてビターがメインで、決して甘さを売りにしたウイスキーではない、という共通点があります。

しかし香りは三者三様で、JAPANESE HARMONYは華やかでライト、12年はピートと梅の香りが個性的、そして21年はレーズン、ドライマンゴー、バニラ、カカオ、黒こしょう、シナモンなど、多彩で濃厚な香りを醸し出します。

正直に言うと、パッと飲んで第一印象で選ぶとなると12年です。
しかし何度も飲むたびに、21年はその奥深さが垣間見られるようになり、実に奥が深いウイスキーだと感じます。

響21年は700mL、アルコール度数43度、実売価格は4万円を超えます。
中古のボトルですら同じ価格で売られているのですから、異常です。
原酒不足が深刻になっている上に、海外での極めて高い評価を得ていることから考えても、これほどのプレミアが付くのは仕方ないでしょう。

ただ、個人的に飲んでみると、そのプレミアはあながち誤りとは言えない、という感想に落ち着きました。
2万円で売っているなら、個人的にNo.1に挙げてもいいと思いますが、プレミアが付いて4万円になると、相応に思えます。

<個人的評価>
  • 香り AAA: ストレートではレーズンとマンゴー、加水すると白檀、オレンジ、さらにカカオ、ピート。とても豊か。
  • 味わい B: 全体的にビターがメイン。後から酸味が来るが、甘さは殆どない。ただ、あまり味が強くない。
  • 総評 AA: 4万円オーバーのプレミアが付いているが、あながち伊達ではない。

厚岸蒸溜所の公式Facebookページより、初のウイスキーを出荷したとの情報が送られてきました。
akkeshi1

その名は、「厚岸NEW BORN FOUNDATIONS1」。
ノンピート麦芽の原酒をバーボン樽で5~14ヶ月熟成したものということです。
200mL、アルコール度数60度で、販売価格は3600円ほど、2月27日からリリースとなる予定です。

今後厚岸蒸溜所では、別の原酒ベースのボトルをあと3回リリースする予定だそうです。


miyagikyo_blend_今回は、ニッカの宮城峡蒸溜所限定ブレンデッドウイスキーを飲んでみます。

ニッカは余市、宮城峡それぞれの蒸溜所で限定販売しているウイスキーがありますが、その中でも最も安いブレンデッドウイスキーを8月にリニューアルしました。

このボトルでは、宮城峡モルトにカフェグレーンをブレンドしたものとなっています。

今回のボトルも、本来なら宮城峡蒸溜所でなければ買えません。しかし、近所の酒屋さんに置かれていたので買ってしまいました。

早速ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は淡い琥珀色、香りはマスカットと青リンゴをほのかに感じます。

口に含むと、アルコールの刺激は少なく、先ほどの青リンゴ、マスカットが口に広がります。後になると軽くピート、カカオを感じます。

味わいはほろ苦さを持ちながらも、フルーツの酸味が軽く訪れます。

ロックにすると、ゴムが先に感じられ、続いてレーズン、リンゴ、ドライマンゴー、カカオが香ります。

味わいはビターが落ち着いた感じで、甘さが表に現れてきます。

最後にハイボールにすると、レーズンが前に出てきて、リンゴがそれを取り巻くような香りです。
味わいは、比較的甘さが目立っていて、とても飲みやすいものになります。

宮城峡のシングルモルトと比べると、スモーキーさが抑えられた分、フルーティで飲みやすいブレンドに仕上がっている印象です。
特にストレートとロックでは性格が変わるので、好みに応じて2種類楽しめるイメージです。

700mL、アルコール度数40度、価格は3,000円ほどのようです。
お土産として買うにしても、比較的万人受けするように思えます。

<個人的評価>

  • 香り B: ストレートでは青リンゴとマスカット、ロック、加水ではそれぞれ熟成した香りに変わる。
  • 味わい A: ノンエイジながら、アルコールの辛さが少ない。ビター、酸味がメインだが、加水で甘くなる。
  • 総評 B: 宮城峡のお土産としてはうってつけでは?

gotenba_pure_今回はキリンの富士御殿場蒸溜所 ピュアモルトウイスキーを飲んでみます。

この富士御殿場蒸溜所 ピュアモルトウイスキーは、御殿場蒸溜所とキリンの通販サイト、DRINX限定で販売されています。

使用している原酒のメインとなるのは、本来はグレーン原酒を蒸溜するのに使われる「ケトル」と呼ばれる蒸留器を使ったモルト原酒を使っている所です。

あれ?ニッカでこれに該当するのは「カフェモルト」だと思いますが、これはニッカではグレーン原酒としていたはずです。

どうもこの部分の定義が、ニッカとキリンで食い違っているようですが、この点ははっきりしてほしいですね。

このモルト原酒をベースに、複数の原酒をヴァッティングして作ったと言うことです。
ピュアモルトと標榜すると言うことは、御殿場以外の原酒を使っているかもしれません。
その点では、キリンシーグラム時代からスコッチモルトなどをブレンドしたボトルを出しているので、まだコネクションが残っているかもしれません。

当初は600mLのボトルで売られていましたが、現在は500mLにサイズダウンして売られています。

ではストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々赤みがかった琥珀色、香りはメロンのようなエステリーさがあります。

口に含むと、アルコールの刺激がすぐに訪れ、直後に青リンゴとライム、後からバニラ、ウッディさが付いてきます。

味わいはアルコール由来の辛さがメインで、多少のビター、酸味があります。

ロックにすると、ナシとオレンジピールを先に感じられ、後はレーズン、リンゴ、ナッツ、樽の香りがしっかり鼻を通っていきます。残り香として、バナナとピートを得られます。

味わいは苦みまず訪れますが酸味が伴っていて、加水が進むと奥から甘みをほのかに感じられます。

最後にハイボールにすると、リンゴにメロンが加わったようなフルーティさが香りとして訪れ、後にバナナが加わってきます。
味わいは、苦みがメインに来ますが、その後に酸味も感じ取れます。しかし、ある程度飲んでからの後味は甘さがしっかり伝わってきます。

ここ最近のキリンは、限定ボトルなどで攻めてきている印象です。3年くらい前に、ウイスキーのブームに乗れていないと思っていた時期とは大きく進んでいます。

富士御殿場蒸溜所 ピュアモルトウイスキーは、全体的に苦みが表にある印象ですが、香りが豊かで、これまでのキリンのラインナップとはかなり異なった印象です。

500mL、アルコール度数40度、価格は2980円です。

<個人的評価>

  • 香り A: 青リンゴ、ライム、ナシ、メロンが先に訪れる。後からバニラ、バナナ、ウッディ、ピート。
  • 味わい B: ストレートではアルコールの刺激が強く、加水すると苦みが増す。その後は酸味が柔らかく伝わり、後味は甘い。
  • 総評 B: 多少の癖はあるが、フルーティで楽しめる。
DRINXサイトはこちら


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

キリン 富士山麓 ブレンデッド18年 2016  700ml
価格:26244円(税込、送料別) (2017/12/4時点)




komagatake_tanpopo_今回は、マルスウイスキーから、シングルモルト駒ヶ岳 ネイチャーオブ信州 ~信濃蒲公英~を飲んでみます。

シングルモルト駒ヶ岳は、マルスウイスキーの中でも信州マルス蒸溜所のモルトのみを使った上級ブランドに位置しています。
基本的に本数限定で、それぞれに様々な試みが行われていて、ウイスキーファンの楽しみになっていると言えます。

2015年から、ネイチャーオブ信州というシリーズがスタート、最初は竜胆、翌年は小彼岸桜をリリースしました。いずれも2011年に再稼働して以降に蒸溜された3年熟成の原酒と、1985~1992年までに蒸溜された長期熟成原酒をヴァッティングしています。

そして2017年に、第三弾となる信濃蒲公英をリリース。
こちらも、2014年に蒸溜され、バーボン樽、アメリカンオークの新樽で熟成されたモルト原酒を主体に、20年以上熟成されたシェリー樽原酒を加えています。

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少し濃い琥珀色、香りはブドウ、接着剤の香りが強く鼻をくすぐります。

口に含むと、赤ワインのような独特のアルコール臭の後、ナシ、ブドウ、リンゴ、カラメル、樽香が口の中にしっかり広がります。
味わいは酸味が少々強めですが、後から果物のような甘みもあって、52度のアルコールを感じさせません。

ロックにすると、エステリーさが一気に現れ、マスカットやバニラ、樽が持つ木の香りも目立ってきます。後味にレーズンをはじめとするドライフルーツのような濃厚な香りが訪れ、加水されるとこちらが主体になっていきます。
味わいは、多少ビターがでるものの、ほどよく酸味、甘さとのバランスがとれている印象です。

最後にハイボールにすると、ナシ、レーズン、ウッディさが香ってきます。
味わいは、多少フルーツを思わせる酸味がある印象です。

全体的に見ても、長期熟成されたシェリー樽原酒が強く印象づけられていて、高い度数にもかかわらず、アルコールの刺激をあまり感じずにまろやかで飲みやすくなっています。

ロックにしても加水しても、その香りが失われることが少なく、十二分に楽しめる印象で、サントリーやニッカとも十分対抗できるほどのできばえです。

700mL、アルコール度数52度、価格は9000円ほどです。
ただし、11000本限定のため、購入の際は在庫に気をつけましょう。

本坊酒造においては、2016年に鹿児島県で津貫蒸溜所が建設され、サントリー、ニッカ同様に2つの蒸溜所で幅広い原酒を造れるインフラを手に入れました。
これらを使った本格的なブレンデッドは2020年代のお楽しみになりますが、今後も期待できるメーカーであることに間違いはありません。

<個人的評価>
  • 香り AA: 20年以上熟成されたシェリー樽原酒からのレーズンの香りが主体。ナシ、リンゴ、カラメル、接着剤、バニラ、そして樽の香りが訪れる。
  • 味わい AA: 52度を感じさせないほどまろやか。酸味がメインで、甘さが後押しする印象。
  • 総評 AA: マルスウイスキーの本気を堪能できるボトル。




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