RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

カテゴリ:ウイスキー > ジャパニーズ

yoichi_ps前回に引き続き、余市蒸溜所限定のシングルモルト余市から、ノンエイジのピーティ&ソルティを飲んでみます。

12年物を飲んだ印象では、アイラモルト、特にアードベッグを髣髴とさせる香りと味がありましたが、ノンエイジではどうでしょうか。

まずはストレートから飲んでみます。

グラスに注ぐと、液色はウッディ&バニラよりも多少薄いアンバーで、香りはアルコールの刺激とエステリーさが感じ取れます。アイラモルトのような正露丸のような香りは思ったほどに感じられません。

口に含むと、12年ものほどのアイラモルトっぽさは薄く、ライムの香りが強め、 あとからナッツ、接着剤、青りんごの香りが追いかけます。

味わいはアルコール由来の辛さが目立ち、後から柑橘系の酸味、しょっぱさが追いかけます。 

レギュラーの余市をストレートで飲んだ時の印象に近く、もしかしたらピーティ&ソルティの配合が多いのかもしれません。

ロックにすると、正露丸やヨードの香りが立ち上がり始め、アイラモルトっぽさが目立ってきます。

味わいも、しょっぱさが強くなり、ピーティ&ソルティの名のとおりになっていきます。

全体的に、12年もので感じられたアードベッグらしさがなく、レギュラーボトルの薄っぺらさが如実に感じ取れ、足を引っ張っていたのはこいつか、と思いました(試しに、アードベッグのコリーヴレッカンに、ウッディ&バニラ、シェリー&スイートを混ぜてみると、レギュラーの余市以上の深みのある香り、味わいになりました)。

ノンエイジらしいといえばらしいのですが、ウッディ&バニラの出来が良かっただけに、尚更残念に思えます。
それこそ、アードベッグのコリーヴレッカンやタリスカーのようなスパイシーが加わると、香りの深み、広がりが生まれ、ノンエイジの物足りなさを補えるように感じます。
このあたりは、ニッカのブレンダーの課題になると思われます。

「マッサン」の影響で、スモーキーなウイスキーを求めていると考えても、このピーティ&ソルティをレギュラー向けのヴァッティングに使うのはいかがなものか、と思います。

500mL、アルコール度数55度で、価格は6800円ほどです。ただし、180mLで2300円ほどのボトルも売られています。

<個人的評価> 
・香り  C: 正露丸、ヨードを伴うピート感は薄い。加水してやっと出てくる。立ち上がりはライム、あとはナッツ、青りんご、接着剤。
・味わい C: ストレートでは辛さ、柑橘系の酸味。加水でしょっぱさが強まる。が、それ以上の豊かさ、深さがない。
・総評 E : 全体的に薄っぺらい。6800円を出してまで買うほどの価値はない。



old私の両親の世代、団塊の世代にとって日頃飲むサントリーのウイスキーがトリスやレッドであれば、オールドは贅沢な銘柄、バーやスナックでボトルキープするお酒ではないでしょうか。

1950年に発売以来、サントリーのメインストリームとして売られ続けています。その形状から、ダルマという愛称もあります。

現在のブレンドは2008年に改められ、昔ながらの味に回帰しつつ、アルコール度数を43度に上げています。

まず、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々淡い琥珀色。香りは多少のピートとナシの香りがします。

口に含むと、多少のアルコールの刺激があるものの、先にレーズン、その後にバニラ、ナシ、カラメル、モルトの香りが追いかけます。

味わいは酸味が主体で、甘さが奥からゆったり追いかけるイメージです。

ロックにすると、一気にアルコールが立ち上がってくるイメージで、ストレートで感じられた香りが潜んでしまいます。代わりにピートのスモーキーさが目立ってきます。

味わいも、辛さが前に出た後、ビターも伴っていて、甘さはさほど感じ取れません。

最後に1:3の割合で水割りにしましたが、辛さは消えてロックほどのビターはなくなり、甘さを感じ取れるようになります。
香りもレーズン、バニラがほのかに香り、柔らかいピートも感じ取れます。

和食に合うウイスキーとして研究し、多くの割烹、料理屋に売り込んだだけのことはあり、和食の繊細な味わいを損なわない程度の穏やかな香り、味を堪能できます。

オールドは、ストレートでは華やか、ロックでは荒々しく、水割りでは上品で甘い香り、味わいを楽しめるようになっています。
そういう意味では、ウイスキーとしての幅をちゃんと確保していて、角瓶以下との格の違いを感じ取れます。

ただ、角瓶の復刻版に比べると華やかさに欠けるイメージがあり、もしオールドの復刻版が出たら、響 JAPANESE HARMONYすらもかすむような香り、味わいがあったのかもしれません。

価格は700mL、アルコール度数43度で、1700円前後です。

角瓶がリニューアルによって1500円になりましたが、200円出せば確実にワンランク上の銘柄を手にできますから、角瓶ファンこそ改めて飲んでほしいと思います。

<個人的評価>(A~E)
・香り B: ストレートでレーズン、バニラ、ナシ。加水するとピートが感じ取れる。
・味わい B: 甘さは控えめ。ストレートは酸味、ロックは辛さとビター。
・総評 B: 角瓶よりもウイスキーらしさがしっかりしている。水割りだと和食との食中酒に適する。


yoichi_wv今回は、ニッカの蒸溜所限定ボトルから、シングルモルト余市 ウッディ&バニラを飲みます。

以前からこのブログでも書いたように、ドラマ「マッサン」のブームによって原酒不足に陥ってしまったことで、レギュラーの銘柄も大きく整理されましたが、蒸溜所限定のシングルモルト余市も例外ではなく、従来の12年物が終了し、昨年11月からノンエイジにリニューアルされました。

GWに訪れた時も、有料の試飲所や売店にはノンエイジのボトルが用意されていました。
以前に3種類の12年ものを試したので、今回も3種類まとめて買って飲み比べることにしました。

それではウッディ&バニラをストレートから試してみます。

グラスに注ぐと、液色はノンエイジにしてはかなり濃い茶褐色で、香りはバニラというよりもメロンのような芳香があります。

口に含むと、若い原酒ならではのアルコールの刺激が比較的強めに来ます。その後、名前の通りのバニラ、メロン、カカオ、モルト、樽材のホワイトオークの香りがやってきます。

味わいは、辛さが先に来るものの、レギュラーの余市ほど強くはなく、後からバニラの香りに釣られるが如く甘さが追いかけます。

ロックにすると、ストレート以上にアルコールの刺激臭が強まり、メロンの他にバナナも感じ取れるようになります。

味わいも酸味と苦味が強くなり、甘さは影を潜めます。加水が進めば苦さが薄れて甘さも広がってきます。

12年物を飲んだ時には、もっとバーボンらしいエステリーな香りも伴っていたように思えますが、ノンエイジではそれが薄まった感じで、いい意味で癖が抑えられ、甘くて飲みやすい印象に変わったように思えます。

500mL、アルコール度数は55度と高く、価格は12年ものと据え置きで6800円ほどです。
レギュラーの余市と比べても割高になったことは否めないですが、それでも熟成感が大きく衰えた印象は少なく、十分値段に釣り合ったパフォーマンスがあるように思えます。

懐が寂しい方のために、2000円台で買える180mLも売られていますので、ぜひとも余市蒸溜所のおみやげとして買ってください。

<個人的評価>
・香り A : アルコールの刺激が12年者より強いが、後からメロン、バナナ、バニラ、モルト、カカオ、ウッディと豊富な香り。
・味わい B: ストレートでは甘さが感じられるが、ロックでは苦い。加水されると再び甘さが現れる。
・総評 B: 割高になったのは否定しないが、熟成感は衰えず、価格に見合った価値あり。



 

togochi今回は、日本の地ウイスキーから、中国醸造の戸河内ウイスキーを飲んでみます。

戸河内ウイスキーとは、広島県廿日市市にある中国醸造が販売しているウイスキーで、同じ広島県安芸太田町戸河内(旧戸河内町)にある貯蔵庫にウイスキーを熟成させたものになります。

この貯蔵庫は、かつての国鉄が387mにわたる試掘トンネルとして掘られたもので、年間14℃ に保たれていることから、ウイスキーを熟成させるのに都合が良いと再利用されたものです。

使用されている原酒を調べてみると、中国醸造で自前で蒸溜しているという記載はなく、蒸溜所やポットスチルの写真もありません。
おそらくはスコットランドからニューポットのモルト原酒とグレーン原酒を樽ごと輸入して、そのまま貯蔵庫で熟成させたのではないかと思われます。

先行して限定販売された18年も、元はスコッチのモルト原酒と4年熟成のカナディアンのグレーンをブレンドしてから18年マリッジさせる形で貯蔵したものだったそうで、ジャパニーズウイスキーという定義では「?」がつきます。

何はともあれ、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色はなんととても淡いメッキをかける前のホワイトゴールド。着色でカラメルを使っていない感じです。香りはアルコールがメインにあります。

口に含むと、メロン、バニラ、クリームの香りが口に広がります。

味わいは酸味が主体で、後から甘さがついてきます。

ロックにすると、エステリーさが強くなり、青リンゴ、ナシの香りが強くなります。
味わいも酸味の後にビターが感じ取れるようになります。

全体的にふと感じられるのは、ウイスキーというよりも熟成された本格焼酎に似た雰囲気でした。
中国醸造は日本酒、焼酎の製造もおこなっていますが、ウイスキーを熟成する貯蔵庫には、日本酒、焼酎も熟成のために貯蔵しているようです。
それとは関係あるかがわかりませんが、以前に飲んだ樽熟成された麦焼酎に似た香りを感じました。

ただ、ウイスキーとしての出来においては悪いとは言えず、大手のウイスキーを飲んだ人には興味深い香りと味わいに思えるでしょう。

しかしながら、ジャパニーズウイスキーを語るのであれば、モルト原酒、グレーン原酒も自前で醸造、蒸留して仕込んでほしいと心から思います。

700mL、アルコール度数40度、価格は2500円ほど。

<個人的評価>
・香り B: 若いながら、メロン、バニラ、青リンゴ、ナシと豊富な香り。
・味わい C : ストレートでは甘さ、加水すると酸味とビターがメイン。
・総評 C: 悪くはないが、ジャパニーズウイスキーを名乗るのはどうかと...



akashiRed今回は、江井ヶ嶋酒造のホワイトオークあかしレッドを飲んでみます。

公式サイトを見ても、以前に飲んだ「明石の地ウイスキー」(ロゴが黒いラベル)との違いが明確に書かれていませんが、ほかの情報からすると、レッドのほうがグレーンの割合が多めだ、というようです。

実際にストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々濃いアンバー。香りはトーストに似た香りがします。

口に含むと、「明石の地ウイスキー」同様に、ラムレーズンとトーストの香りが先に訪れます。後からカカオが追いかけてきます。

味わいは、多少の酸味と甘さが半々に訪れ、ストレートでも飲みやすさを感じられます。

加水してみると、エステリーさが前に出てきて、ストレートのようなカカオなどの甘い香りは引いています。

味わいも柑橘系のような酸味と苦さが強くなり、少々癖が出てきます。

全体的な傾向は明石の地ウイスキーとほぼ同じですが、加水した時の香りが薄くなった印象です。
それでも、下手に安いウイスキーと比べても十分ウイスキーとしての体は成立していて、初めての人でも受け入れられる変なくせのない仕上がりになっています。

500mL、アルコール度数は40度で、価格は840円。700mL換算だと 1176円ですから、角瓶くらいの価格帯になります。

そう考えても、角瓶がもう飲めなくなるほどの豊かな香りと甘さのある味わいがあり、、ストレートでもロックでも水割り、ハイボールでも十分飲みごたえのあるウイスキーになっています。

たまたま某コンビニで発見しましたが、普通は酒屋さんで探さないと手に入らないでしょう。

<個人的評価>
・香り B: 先にレーズン、トースト。あとからカカオ、モルト。加水するとエステリーに。
・味わい B: 酸味と甘さがあって、ストレートでも飲みやすい
・総評 A: 角瓶と同じ価格帯のウイスキーとしてははるかに上。


ホワイトオーク あかし レッド 500ml

ホワイトオーク あかし レッド 500ml
価格:745円(税込、送料別)

tarukaoruキリンが3月26日に富士山麓のリニューアルをしたのとともに、新発売となったのが、オークマスター 樽薫るです。

もともとオークマスターはメルシャンが発売していた銘柄で、当時は同社が所有していた軽井沢蒸溜所のモルトを使用していました。

その後キリンがメルシャンを完全子会社にしたのち、2011年に軽井沢蒸溜所を閉鎖、オークマスターも販売終了となっていました。

いわば今回は5年ぶりの復活となりますが、実際に使われているモルトは御殿場のものとなります。

いつものようにストレートから飲んでみます(4月中は網走に長期出張になったため、ホテルで試飲してます)。
グラスに注ぐと、液色はジンジャエールのような黄金色、香りはアルコールの刺激の奥にナシを感じます。

口に含むと、先に感じるのはバニラとウエハース、奥からナシ、マスカットがやってきます。
味わいはアルコールからの辛みが強いものの、後から甘さを感じ取れます。

次にトゥワイスアップにしてみると、先にナシ、マスカット、柿の香りが来るようになり、バーボンに近いエステリーさも見えてきます。ストレートで感じたバニラの香りは奥に下がった感じです。

味わいは酸味が強くなり、全体的にフルーティになってきます。 

新しい富士山麓に比べると、甘さがメインで飲みやすいブレンドになっていて、ストレートでも加水しても癖が少ない、晩酌用のウイスキーとしても適しています。

640mL、アルコール度数40度で、価格は1100円。
販売終了したボストンクラブや、新しい富士山麓よりも割高ですが、それよりもまろやかで熟成感もあるので、不満には感じないでしょう。

<個人的評価>
・香り B: ストレートではバニラ、ウエハースがメイン、加水するとナシ、マスカット、柿。
・味わい B: ストレートは辛さがあるが、加水することで甘くて飲みやすい。ほんのり酸味。
・総評 B: 香りも十分で甘さがメインなので、万人受けする印象。


オークマスター・樽薫る 640ml

オークマスター・樽薫る 640ml
価格:966円(税込、送料別)

前回に引き続いて、1000円前後で買えるウイスキーの中から、ニッカ、キリン、その他日本のメーカーの製品をピックアップします。

ニッカウヰスキー

ブラックニッカ クリア

  • 700mL、アルコール度数37度、700円
137391ニッカの銘柄としては最も安いものになります。1997年にクリアブレンドとして発売されてから、ピートを使用しないモルティングを行った大麦麦芽を使用し、すっきりした香りを売りにしています。

実際に飲んでみると、飲み口ではアルコールの刺激が強めで、若い原酒を使用しているかもしれません。その後、樽からの香りなのか、少々スモーキーさがあります。

味わいも酸味がメインになっていて、甘さは控えめになっています。

800円以下で買えるウイスキーとしては悪くはありません。ただ、本格的な香りや味を楽しむには力不足で、お金がないときの「代替品」と考えたほうがいいでしょう。

<個人的評価>
香り D: それなりのスモーキーフレーバーとウッディな香りがするが、上品とはいえない。
味わい C: ウイスキーとして最低限の味わい。ハイボールにしてもしっかりと残るレベル。飲みやすいとは言い切れない。
総評 B: 低価格のウイスキーとしては及第点。多少の癖があるため、万人受けではないが気軽に飲める範疇に収まっている。


ブラックニッカ リッチブレンド

  • 700mL、アルコール度数40度、1200円
bn_rich012013年にリリースされた銘柄で、シェリー樽原酒からくる華やかな香りを主体としたブレンドになっています。

ストレートで飲むと、最初はかなり穏やかですが、段々とレーズン、バニラ、ウエハースの香りが浮かび上がってきます。

味わいは酸味が主体ですが、それもおとなしく、アルコールの刺激はそこそこのレベルに有ります。

ロックにしてみると、若干ピートの持つスモーキーさがほんのり加わり、ストレート以上にレーズンの香りが強まります。

味わいはビターが若干目立つようになり、後々になって甘さがゆっくりと訪れます。
加水が進むにつれて、ビターと甘さの度合いは逆転していきます。

全体的に見ると、リッチブレンドの名の通り、同じ価格帯のジャパニーズウイスキーとしては香りを重視したブレンドに仕上がっています。

<個人的評価>
香り B: ストレートでは薄いものの、ロックや加水でレーズン、バニラ、ウエハースの香りとスモーキーさが現れる
味わい C: ストレートでは酸味、ビターがメインだが、加水されるごとに甘さが増してくる。
総評 C: あまりクセのあるウイスキーに手が出ない人にはピッタリ。水割りなどで甘く豊かな香りが得られる

ブラックニッカ ディープブレンド

  • 700mL、アルコール度数45度、1300円
bn_deep2015年にリリースされた銘柄で、新樽を使用した原酒をベースに、アルコール度数を高くすることで濃厚さを出すようにしています。

ストレートにおいては、強いアルコールの刺激とピート香が前に出てきて、後から青リンゴ、ナッツ、柑橘系の香りがついてきます。最近のニッカのブレンドにはなかった、かなりスモーキーな仕上がりです。

味わいも酸味と辛さが強く、甘さで媚を売る気がない感じです。ボディも強くなっています。

ロックにしてみると、バニラやバナナといった甘い香り、樽からのウッディさが強くなり、文字通り濃い香りが出てきます。

全体的にスモーキーさが強調された印象になっていて、ストレートはナイフエッジのような鋭さのあるピートと辛さ、ロックでは濃厚で甘い香りを楽しめます。

リッチブレンドよりも個性が強いため、穏やかなウイスキーを求める人にはあまり向かないでしょう。

<個人的評価> 
・香り A: ストレートではピート、アルコールの刺激が強烈。ロックでバニラ、バナナ、ウッディさが出てくる。 
・味わい B: 酸味がメイン。ストレートは辛いが、ロックや水割りで穏やかになる。
・総評 B: これからのニッカを担う銘柄として、不足はない。


ブラックニッカ スペシャル

  • 720mL、アルコール度数42度、1300円
bnsp1965年に一級ウイスキーとして発売された二代目ブラックニッカを継承して、1985年に発売されました。

実際にロックで飲んでみると、最初は当たり障りのなくスモーキーな香りも抑え気味ですが、シェリー樽原酒から来るであろう香りはリッチブレンドよりも濃厚に感じられます。

しかし後味にスパイシーな刺激が加わって、リッチブレンドよりも癖を持った味になっています。

味わいは甘みを持ちつつもアルコール由来の辛みもあり、とても飲みごたえのあるボディになっています。

リッチブレンドに比べるとウイスキーらしい癖が強いものの、ディープブレンドほどのとがった印象は少なく、比較的飲みやすい部類に入るでしょう。 

<個人的評価>
香り B: シェリー樽原酒からの華やかな香りと、程よい余市モルトならではのスモーキーな香りが絶妙に絡み合う。
味わい A:他のブラックニッカと比べてもボディが重厚で飲みごたえがあります。アルコール由来の辛みがあるものの、濃い甘みもあとからやってくる。
総評 A:1000円台前半としてはしっかりとした味わいがあり、リッチブレンドよりお勧め。ノンエイジのブレンデッドスコッチにも対抗できるほどの個性。


ハイニッカ

  • 720mL、アルコール度数39度、1100円
hinikka※写真は旧ラベルです。
1964年に、より安くてうまいウイスキーをと開発された銘柄で、現在ではカフェグレーン原酒を活かしたブレンドになっています。

ロックで飲んでみると、意外にもアルコールの刺激は控えめで、それでいながらもウッディな香りと味わいがしっかりとやってきます。
 
トゥワイスアップにしても、同じ価格帯のウイスキーのように味わいや香りが消えることはなく、ウイスキーとしてのボディ、ウッディな香りはしっかり残っています。

ほとんどがカフェグレーン原酒でありながらも、ウイスキーとしての体をしっかり成しています。

むしろある程度の香りや味が残るカフェグレーンウイスキーを使っているからこそのメリットと言えるでしょう。

価格は1000円を超えてお手軽感が薄くなってしまいましたが、価格帯の近い角瓶を相手にしても見劣りのしない香り、味わいを持ちます。

<個人的評価> 
・香り C:嗅いでみるとアルコールが強く感じられるが、実際に飲むと抑え目。樽からのウッディな香りが支配する。 
・味わい C:華やかさはないものの、甘味、渋みは最低限あり、ウイスキーだと自覚できるレベル。
・個人的評価 B:晩酌用と銘打ちながらも、しっかりウイスキーらしさを残した絶妙なブレンド。

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2014年に、1000円以下で買えるウイスキーの比較記事を書きました。
未だに当ブログの閲覧数ではトップ5をキープし続けています。
ウイスキーを飲みたいけど、懐が寂しいからなんとか安いものを飲みたい、という方が結構いるかと思われます。

しかし、連続テレビ小説「マッサン」によるウイスキーブームによって原酒が大幅に減ってしまったことも有り、ラインナップや価格も大きく変化があり、現状に合わない記事になってしまいました。
そこで改めて、2016年版として、幅を1000円前後に広げて比較していきたいと思います。

最初はサントリーの銘柄で比較していきます。

サントリー

トリス エクストラ

  • 700mL、アルコール度数40度、1000円
torys終戦後に庶民的な価格ながらウイスキーとして最低限の品質をもたせた銘柄として登場したトリスのラインナップの中で、2010年に発売されました。

発売当時、角瓶を使ったハイボールが人気となった際、角瓶用の原酒が足りなくなったことで販売が一時中止されたことで、代用品的な扱いでハイボール向けのウイスキーとして投入されたといえます。
 
そんな経緯もあってか、従来のトリスに比べてアルコール度数を角瓶と同じ40度に引き上げられつつも、ウイスキーとして最低限の香りは持たせている点では、大きな違いはありません。

香りはほんのわずかにシェリー独特の香りがするかどうかで、ウイスキーらしい香りとは言えません。
味にしても、甘さがあるだけでウイスキーの癖はほとんどなく、わずかにウッディな雰囲気があるほどです。

ハイボールにしてガブガブ飲むには問題無いですが、ストレートやロックでは到底飲めたものではなく、水割りでも微妙です。

もしこれをウイスキーだと言って飲んでいる人がいたら、もっと香りや味が良くて値段もあまり変わらないスコッチを勧めてあげましょう。

<個人的評価>
香り E: しっかりくぐらせるようにしてやっとシェリー樽っぽい香りがやってくるが、ほとんどしない。
味わい D: とにかく甘い。ウイスキーならではの複雑な味わいがほとんど無い。
総評 D: 気軽にハイボールにするにはいいものの、ウイスキーとして飲むには力不足。もっとお金を出していい銘柄を求めるべき。   


 

トリス クラシック

  • 700mL、アルコール度数37度、700円
toris_cl2015年9月に発売された銘柄で、マッサンブームの追い風を受けて発売されました。

アルコール度数は従来のトリス同様の37度に抑えられ、価格も700円とブラックニッカ クリア並みの価格にされています。

実際に飲んでみると、意外にアルコールの刺激が少なく、全体的に甘さを感じます。

香りは青りんごのようなさわやかさがあり、あとからカラメルの甘い香りが追ってくる感じです。ただ全体的な香りは弱いです。

エクストラに比べると香りや味わいを強くした印象があり、ストレートやロックでもそこそこ飲めます。

本当にお金がないけど、とりあえずウイスキーを飲みたい、という選択肢としては悪くないでしょう。 

 <個人的評価> 
・香り D: ほのかに青りんご、あとからカラメル。でも全体的に薄い。
・味わい D: 甘い。アルコールの刺激が少ないのでとっつきやすい。
・総評 C: 1000円以下の国産ウイスキーとしては及第点をつけられる。カクテルベースにしたほうが面白い。


サントリー レッド

  • 640mL、アルコール度数39度、800円
suntoryRedかつて、壽屋の社名だった時代に発売したウイスキーの第二弾であった「赤札」をルーツとする古いブランドです。

一度消えた後、1400mLで1000円以下で買えるウイスキーとして再登場し、現在に至っています。

1970年台から80年台にかけて、大原麗子が出演、市川崑監督によるCMが長らく流れて、40代以上には有名なウイスキーとなっています。

ただ、実際に飲むと、ウイスキーとしての香りや味は申し訳程度にしかなく、ウイスキーというよりも熟成させた焼酎と言われても何の違和感が無いでしょう。

正直、ラインナップから消えても誰も悲しまないでしょう。もし学生時代の思い出で悲しむ人がいたら、もっと安く買えるトリスクラシックを勧めましょう。すっかり忘れてくれるでしょう。

<個人的評価> 
・香り E:かすかにウッディな香りがする程度。
・味 E:アルコールの刺激が強い。水割りにすると薄まるが、ウイスキーならではの味もほとんどしなくなる。
・個人的評価 E:いまどき買うウイスキーではない。昔の価格である500円でもどうだろう...。 


サントリー ホワイト

  • 700mL、アルコール度数40度、1100円
white2こちらもルーツは壽屋時代に発売された最初のウイスキー「白札」です。
当時はスモーキーな香りが受け入れられず、しばらくは姿を消していました。

サントリーホワイトは1970年代から1980年代にかけてアメリカのミュージシャンを起用したCMを放送し、おしゃれなイメージを持つ少し格上のブランドとして今に至っています。

実際に飲むと、シェリー樽由来の華やかな香りが比較的強く出てくるものの、アルコールの刺激もそれなりにあり、角瓶よりもオールドの弟分のような味がします。個人的には角瓶よりもおいしく感じました。

コンビニやスーパーではあまりお目にかかれないものの、売れ筋である角瓶やトリスと比べても、一歩上に感じられます。普段飲み用のウイスキーとしては無難かと思います。

 <個人的評価>(A~E)
香り C: サントリーらしく、ピート香は控えめ。シェリー樽由来の華やかな香りが全面にくる。
味わい B: オールドに比べるとアルコールの刺激が強く、少々安っぽさを感じる。
総評 B:  1000円前後でサントリー派であれば、角瓶よりも勧められる。


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seaA01今回飲むのは、ホワイトオーク シーアンカーです。

ホワイトオークというと江井ヶ嶋酒造のブランドですが、このシーアンカーは食品の販社である三菱食品が取り扱う商品で、一般向けではなく業務用(飲食店向け)になります。

早速ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々濃い目の琥珀色。香りはパンから香るようなアルコール臭がします。

口に含むと、アルコールの刺激が強く、香りは沈んだ雰囲気で感じ取りにくくなっています。
味も辛さが目立ち、酸味が仄かに感じ取れるほどです。

ロックにすると、ライム、青りんごのような香りが開き始めます。ただ、ボトルに書かれる「バニラの香り」は感じ取れません。

味わいも酸味がメインとなって、フルーティな感覚が目立つようになります。後々になって甘さもやってきます。

一般向けのホワイトオークあかしとは異なるブレンドかと思われます。
あかしでは麦チョコのような香ばしさのあるビターや甘い香りが感じ取れましたが、シーアンカーではストレートで感じ取れる香りはほとんどありませんでした。

ストレートではてんで味がなく、加水してやっと本領を発揮するようで、ロック、水割り、ハイボールで活きてくるでしょう。

業務用といっても、居酒屋、スナック、キャバクラのようなあまり高いお酒を出さないお店向けに思えます。

500mL、アルコール度数が40度、価格は2000円ほど。
軽い気持ちで飲むような人であれば、買っても損はしないでしょう。

<個人的評価>
・香り C: ストレートではアルコールしか感じ取れない。加水してライム、青りんご。
・味わい D: ストレートではほとんど辛いだけ。加水して酸味、ビターが生まれる。
・総評 C: ロック、水割り、ハイボール向け。ストレートでは飲めたものではない。


 

fujisanroku2012016年3月22日、キリンディスティラリーが、従来の富士山麓 樽熟50°をリニューアルし、樽熟原酒50°として発売を開始しました。

大きな違いとして、容量が他の一般的な銘柄と同じ700mLになったことと、冷却ろ過を行わないノンチルフィルタードを採用したことです。

従来の樽熟50°は、2005年に発売を開始、1000円前後の銘柄としては珍しい、アルコール度数50°という高さが注目されました。

当時のブレンダーからは、ウイスキー人気が下火になっている状況で、いかに安く美味いウイスキーを提供するか、という命題のものとで心血を注いだと言われています。





fujisanroku202では、どれほどの違いが出てきたのか、従来品と飲み比べてみます。 

まずはストレートから。
グラスに注ぐと、少々濃い目の琥珀色。香りは白ワインに似た感じです。
口に含むと、最初に来る印象は柿の香りです。その後で、マスカット、ウエハース、 グレープフルーツ、香りが続いていきます。

味わいはアルコールの辛さがメインであるものの、軽い果実の酸味と甘みが半々にやってきます。

一方で従来品はというと、最初にバーボンに似たエステリーさがやってきて、その後青りんご、ナシの香りが追いかけてきます。

味わいは酸味が比較的強めになっています。

次にトゥワイスアップにしてみます。
すると、従来品同様のエステリーな香りが一気に立ち上るようになります。また、奥からの香りにバニラが加わるようになり、バーボンの要素が見えるようになります。

味わいも酸味の後に少々のビター、あとから甘さがやってくる印象です。

従来品の場合だと、鼻への刺激が強めで 、ストレートでのさわやかな香りはそのままに、フレッシュな印象になります。

味わいは酸味が少々強め、甘さはそれ程感じません。

飲み比べてみると、新しい樽熟原酒のほうがまろやかでコクのあるウイスキーに感じます。予想よりもかなり印象が異なっていて少々驚きました。おそらくは使用する原酒、ブレンドを大きく変えていると思われます。

最後に樽熟原酒のみロックにしてみると、トゥワイスアップ同様にエステリーさが先に来るものの、バーボンと比べるとかなり大人しく、その後にバニラの香りが目立つようになります。

味わいは、トゥワイスアップで感じた、後味の甘さは抑えられた印象です。

全体的に、従来品よりも熟成感が高まった印象で、「樽熟原酒」の名は伊達ではない気がします。

価格は1200円ほどと値上がりとなりましたが、容量の増加と正比例した程度であり、コスパの点では殆ど変わりません。 
競合の価格帯に入る、 角瓶やブラックニッカ リッチブレンドとくらべても、同列での価値観で言えば、一歩抜きん出た印象です。

最近まで香りや味わいが一辺倒だったキリンのウイスキーですが、新しい富士山麓は少し舵を切ったように思えます。

<個人的評価>
・香り B: ストレートでは柿のような香りが印象的。加水することでエステリーに。後からマスカット、バニラ、ウエハース。
・味わい B: ストレートでは辛さが前にあるが、加水することで酸味、甘みが目立つ。
・総評 A: 1000円台前半の価格帯で、サントリー、ニッカと戦えるオリジナリティのある銘柄だと思う。


富士山麓 樽熟原酒 50度

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価格:1,515円(税込、送料別)

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