RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

カテゴリ:ウイスキー > ジャパニーズ

clear2改めてレビューし直してみる「おかわり」の第二弾です。
ネタ切れ、というより、予算がきつい、安いボトルをどんどん飲んで高いものになっていくので、買いにくくなっているのも事実です。

今回はお手頃ウイスキーのブラックニッカ クリアです。
前回飲んだのは2年半以上前なので、だいぶ評価も変わるかも知れません。 

ブラックニッカ クリアは、ノンピートモルトを使うことで、癖を抑えてすっきり飲めるウイスキーを目指して1997年に作られました。
居酒屋でもハイボールをはじめとしたウイスキーとして出されることも多く、コンビニでも置かれるほどメジャーです。
ドラマ「マッサン」を見てウイスキーに興味を持った方が最初に飲んだのがこれ、という人も少なくは無いでしょう。

では、いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、 液色は平均的な琥珀色(カラメルの着色をしていると思われ)、香りはアルコールの刺激がメインで、それ以上の香りが漂いません。

口に含むと、アルコールの刺激が強く訪れ、後からカラメル、ウッディ、ほのかにレーズン、青リンゴと続きます。
味わいは辛さがメインで、奥に甘さが秘められた印象です。ただ、若い原酒が多いせいか飲みにくいです。

ロックにすると、アルコールの刺激は消え、代わりにナシ、ナッツ、バニラの香りが立ち上がります。
味わいはビターが先に訪れ、後から酸味、最後に甘みが追いかける印象です。

最後にハイボールにすると、香りがめっきり消えてしまい、物足りなくなります。
味わいも、ほんのりとした甘さと酸味があるものの、ウイスキーを飲んでいる印象が薄くなります。

前回飲んだときには、ウイスキーとして最低限の香りと味を残していると思いましたが、サントリーがプライム、トリスクラシックと、ストレートでも刺激が少なく香りや味わいを残す商品を出したことで、それらよりも見劣りする印象になりました。

原酒不足が解消されていないのは重々承知していますが、まもなく発売から20年を迎えるクリアには、ブレンドの見直しが求められているでしょう。

700mL、アルコール度数は37度で、価格は800円ほど。今回飲んだ180mLは300円ほどです。

<個人的評価>

  • 香り C: ストレートではカラメル、樽香。ロックにするとナシ、ナッツ、バニラが開く。
  • 味わい C: ストレートでは辛くて飲みにくい。ロックで豊かになる。
  • 総評 D: ライバルの肉薄に、コスパの点でも低くなってしまった。ブレンドの見直しが求められている。


prime久しぶりにお安いウイスキーを採り上げようと思います。
今回はセブンアンドアイ限定のサントリーウイスキープライムです。

プライムは、イトーヨーカドーなどのセブンアンドアイのスーパーなどで限定販売されているプライベートブランドのウイスキーで、1.8Lのみがラインナップされています。
ボトルもペットボトルで安っぽさが否めないところです。

早速、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々明るめの黄色が強いアンバー、香りはアルコールの刺激が強く若い印象です。

口に含むと、カラメルの香りが先に届き、後からほのかにバニラ、レーズン、ナシ、青リンゴがやってきます。
味わいは 思ったほど辛さは少なく、甘さが前面に出ています。

ロックにすると、アルコールからの刺激が立ち上がり、後からウッディな樽の香りが追いかけます。その後、バニラ、カラメルと甘い香りがしんがりを務めます。ただし、奥の奥で若い原酒らしいアルコールの香りが残り、違和感を覚えるかも知れません。
味わいは酸味が表立つものの、甘さも衰えず、フルーティになります。 

最後にハイボールにすると、香りはカラメルの甘さが伝わりやすく樽の香りはほのかに感じ取れます。
味わいは甘さが引き続き感じ取れて、飲みやすくなっています。

全体的に見ると、安っぽいイメージからすると結構うまいウイスキーで、トリスクラシックやブラックニッカクリアと同等もしくは少し上の印象です。 
むしろ、トリスクラシックよりもプライムの方が先に発売されているので、このボトルでつかんだものをナショナルブランドとしてトリスクラシックをリリースしたかも知れません。

1.8L、アルコール度数が37度で、価格は 1831円です。
700mL換算をすると、712円ほどになるので、トリスクラシックと同等です。

とはいえ、同じプライベートブランドである、イオン トップバリュ ウイスキーに比べれば格段に上で、これより上でちょっと贅沢をしたいなら、1000円スコッチを選んだ方がいいほどです。
個人的には角瓶を選ぶならこっちを勧めたいほどです。サントリーに嫌悪感を持つ人でも、値段の割にいい仕事をしていると驚くかも知れません。
晩酌用として、ストレート、ロック、水割りでもいけるし、友人などを家に招いて、ハイボールでわいわい楽しむにも適していると思います。

<個人的評価>

  • 香り C: バニラ、カラメルの香りがほのかに感じられる。後からレーズン、青リンゴ。加水するとウッディ。
  • 味わい C :  甘さが主体。アルコールの刺激は意外に少ない。加水すると酸味も出る。
  • 総評 B: コストパフォーマンスに優れたボトル。晩酌用としては悪くない印象。
ネットでの購入はこちらから

yamazakiNA13年前にすでに飲んで書いていたのですが、いろいろ飲んだ末にどう変わっているかを確認するため、改めてサントリーの山崎をおかわりとして飲んでみます。

山崎、白州ともに、かつては10年もののボトルがありましたが、2009年辺りにハイボールブームが到来し、原酒が足りなくなってきたことで2012年に終売し、同年5月にノンエイジが新たに加わりました。

ノンエイジの山崎では、他のラインナップでは使われていなかったワイン樽原酒を使用し、ミズナラ樽原酒など複数の原酒をヴァッティングしています。

早速ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りは白ワインから香るブドウ、奥からモルトの香りを感じ取れます。

口に含むと、意外にアルコールの刺激は少なく、先にラムレーズン、後からドライマンゴー、バニラ、モルトが続きます。
味わいはダークチョコレートのようなビターが先に訪れ、後味として甘さ、酸味が追いかけます。

ロックにすると、ナシ、マスカットの香りが立ち上がり、後からナシ、ライム、ピート、モルトが追いかけてきます。後にはバターのようなオイリーでまろやかな香りが残ります。
味わいは柑橘類のようなビターに変わり、ほのかな酸味が爽やかさを与えてくれます。

最後にハイボールにしてみると、ワインやレーズンといった香りがほのかに広がり、ほどよい酸味が口に広がることで、芳醇なフルーティさを楽しめるものになります。

10年や12年と比べてみると、それぞれに見られるスモーキーな香りがあまりなく、従来の山崎が好きな人には違和感を感じることは否定できません。
しかし別物のヴァッティングと認識して飲むことで、ノンエイジとしては比較的アルコールの刺激が少なく、香りもそれなりに豊かで、1000円台のブレンデッドウイスキーに比べれば十分堪能できるボトルに仕上がっています。

700mL、アルコール度数43度で、価格は5000円ほど。量販店によっては4000円台前半でも手に入るでしょう。
それ以外にも、180mLのミニボトルもコンビニで売られていることがあり、こちらは1000円台で入手できます。 

<個人的評価>

  • 香り B: ワイン樽から来るブドウの香りが主体、後からドライマンゴー、バニラ。加水するとナシ、ライム、ピートも感じ取れる。
  • 味わい B: ビターが主体だがえぐい感じはなく、酸味、甘みがフォローしてくれる。
  • 総評 B: 比較的まろやかで芳醇。ノンエイジのシングルモルトとしては悪くない。


shinshu今回は、マルスウイスキーの信州を飲んでみます。

この信州は、長野県限定のブレンデッドウイスキーです。が、公式サイトにもそれ以上の情報は掲載されておらず、既存のレギュラーボトルとの違いがわかりません。

何はともあれ、とにかくストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は比較的濃い赤茶色、香りはアルコールの刺激の奥にカラメルを感じます。

口に含むと、意外にアルコールの刺激は感じにくく、ナシ、柿、レーズン、カラメル、モルトの香りが広がります。
味わいは酸味、ビターが先に来て、後から甘さを感じます。 

ロックにすると、アルコール由来と言うよりもピートの香りが立つようになり、ナシや柿の香りを引き立たせる感じです。
味わいはビターが主体で、ストレートほどの甘さは感じられなくなります。

ハイボールにしてみると、先にモルト、柿の香りがほんのり広がります。 
味わいはビターが主体で、炭酸の刺激を伴った酸味が強めに感じて、多少イガイガした飲みにくさがあります。 

全体的には、ツインアルプスと3&7の中間の香り、味わいに感じました。意外にもストレートの方が甘さを感じられて飲みやすい気がします。

正直に言って、長野県民が自慢できるような独自のキャラクターが見えず、レギュラーのボトルに埋もれている気がします。
ニッカの伊達だと、宮城峡のモルトとカフェモルト、カフェグレーンを使うことによって、レギュラーボトルにはない香りと味わいを出していました。
それを考えると、マルスも長野県限定にするにふさわしい原酒のチョイス、ブレンドを施すべきではないでしょうか。

720mL、アルコール度数が40度で、価格は1500円ほど。
県外であっても、通販で手に入れられることも珍しくはありません。

<個人的評価>

  • 香り C: 柿、ナシ、レーズン、モルト、カラメルの香りが広がるが、加水されるとフラットになる。
  • 味わい D: ストレートでは甘さがあるが、ロック、ハイボールでは苦みが強く、飲みにくい。
  • 総評 D: 地域限定ものとしてはいまいち。長野県民が自慢できるボトルを望む。
 


商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

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shirokaku_new以前、リニューアルした角瓶を飲んでいたのですが、まだ白角はチェックしていなかったので、いまさらながら飲んでみようと思います。

改めて書くと、レギュラーの角瓶は山崎、白州のバーボン樽原酒をキーモルトにしていますが、白角では白州のホッグスヘッド樽モルトのみを使用しています。

新しいボトルは、レギュラー同様に以前より角張ったものを使用しています。
ラベルには、以前の「淡麗辛口」の文言が消え、首元に"CLEAR & SMOOTH"の銘が付けられました。

まずはストレートから。
グラスに注ぐと、液色は標準的な琥珀色。香りはアルコールの刺激が多いものの、奥からナシのような爽やかさがあります。

口に含むと、グラスからの香りに比べるとモルト、ナッツ、カラメル、バニラの香りが強めで、ほのかに青リンゴ、ナシの香りを感じ取れます。
味わいはアルコールからの辛さがメインですが、奥から酸味、最後には甘さを感じ取れます。

ロックにすると、ナシ、青リンゴ、柿の香りが引き立つようになり、バニラ、モルトが後を追うようになります。
味わいも酸味が主体となり、ビターがハーモニーのように酸味を支え、最後に甘さを得られます。

最後にハイボールにしてみると、香りはほのかな青リンゴの香りはしますが、それ以上の豊かさは感じられなくなります。
味わいは柔らかいフルーツのような酸味が感じられて、 さっぱり飲める印象です。

リニューアル前は、「和食とよく合う、淡麗辛口」を標榜していましたが、リニューアルによって爽やかな香りがよりリッチになって、食中酒と言うよりも単体でロック、ストレートで飲めるブレンドに仕上げた印象があります。
レギュラーの角瓶とは打って変わって、こちらはうまく改善されている印象です。 

ただ、和食と合わせるのであれば、1:3以上の水割りにすると、ほのかな爽やかさを残した香りが繊細な和食の味を殺さずに引き立てる食中酒になってくれます。

はっきり言って、サントリーファンこそこの白角を常飲にしてもいいのでは、と思います。 もし甘くて芳醇を求めるなら、ホワイトやオールドがいいでしょう。

700mL、アルコール度数40度で、価格は1500円ほどです。

<個人的評価>

  • 香り B: ストレートではバニラ、モルト、ナッツが主体、加水でナシ、青リンゴが顔を出す。
  • 味わい B: ストレートはアルコールの辛さがあるが、加水で酸味、ビター、奥から甘さが出てくる。
  • 総評 A: リニューアルでリッチな香りになり、白州モルトの個性を堪能できるボトルになった。 


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kurayoshi今回は、鳥取にある松井酒造合名会社が出しているウイスキー、倉吉を飲んでみます。

あれ?鳥取でウイスキーって作っていたっけ?と思ったあなたは鋭いです。
実は、原酒自体はスコットランドや国内某所から樽ごと買い付けて 、それを自社内でヴァッティングして後熟、大山からの伏流水で加水してボトリングしたものです。
このあたりは札幌酒精のサッポロウイスキーや、広島の戸河内ウイスキーに似ています。

ラベルには堂々と「倉吉蒸溜所」と書かれていますが、実際にはそんな蒸溜所はありません。 ラベルも山崎をパクったデザインでとても胡散臭いです。

サイトには社長か担当ブレンダーと思われる人物の「文句」が掲載されています(現在はトップページからのリンクを外している状態)が、だからといって、存在しない蒸溜所で自前で作りましたと誤解されるようなラベルを付けるべきではないし、詐欺と言われても仕方ないでしょう。
サントリーから意匠権の侵害などで民事訴訟でも起こされたら、勝ち目がないのは目に見えています。全部回収した上で、正直な文言に代えるべきではないでしょうか。

まぁ、「松井」という名字を聞いて、ばれてから子供じみた言い訳をするところやラベルのパクリっぷりからしても、社長は在日コリアンだろうという憶測はしています。

今回飲むノンエイジは、オーク樽で3年以上熟成させた(恐らくは後熟用)と書かれています。

いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々薄い琥珀色、香りはアルコールの刺激が強く、それ以外の香りはあまりしません。

口に含むと、 まずアルコールの刺激の後でラムレーズンが追いかけます。その後後味としてモルト、バニラがほのかに香ります。
味わいはアルコールから来る辛さが強く、酸味が付いてきます。一方で甘さは大人しいものです。 

ロックにすると、ストレート同様にアルコールの刺激、ラムレーズンの香りが引き続き訪れます。一方でモルトやバニラは鳴りを潜め、加水されるとトーストの香りとともにゆっくり現れてきます。
味わいは辛さ、酸味の後にビターが訪れ、後味として甘さを感じ取れます。

最後にハイボールにすると、さすがにアルコールの刺激はなくなり、香りはバニラとレーズンが半々に感じられます。
味わいは甘さが増すようになり、比較的飲みやすいです。

全体的に、3年+α熟成のブレンデッドモルトと考えればこんなものかな?という程度で、格段にうまいとは言えません。
自分のバカ舌、バカ鼻を頼りにすると、スコッチモルトはスペイサイドのどこか、ジャパニーズモルトは明石っぽさを感じます。

若い原酒を使っているだけに、ストレートやロックではきつく、水割りやハイボールなど加水した方がいけます。

700mL、アルコール度数は43度で、価格は4000円。ちなみに行きつけのお店では7000円で出していて、後で公式の値段を見て、してやられました (日頃からひいきにしているから、今回は礼金として許したる)。

いずれにしても、 ありもしない蒸溜所をラベルに標榜して自社製ウイスキーだと豪語するのは言語道断です。
さしずめ、「マッサン」ブームに便乗して儲けようという、あちらの国の人間が考えるような安直な詐欺で、ウイスキー飲みとしては許すことは出来ません。

<個人的評価>

  • 香り D: アルコールの刺激が強い。加水することでレーズン、バニラ、モルトを感じ取れる。
  • 味わい C:  ストレートでは辛くて飲みにくい。加水することで酸味、甘さが現れてくる。
  • 総評(評価に値せず: 悪質なパクリっぷり。買ってはいけない。松井酒造は真っ当に作る日本のメーカーに謝れ!
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マツイピュアモルトウィスキー倉吉43度700ml瓶【鳥取県】
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個人的にサントリーのウイスキーには好印象を持っていません。
確かに日本人向けにスモーキーフレーバーを抑えた飲みやすい味に仕上げていることは理解できますが、どうしても物足りない感覚が抜けません。

premiumKakuその中で気になっていたのが、2013年に発売されたプレミアム角瓶です。
通常の角瓶が1000円台前半なのに対し、こちらは1900円前後と中堅どころの値段。少し上にはスペシャルリザーブ(お店によってはローヤルが買える)、ニッカにはスーパーニッカがどっしりと構えている価格帯です。

まずはストレートで飲んでみます。
グラスに注ぐと、香りはバニラが主体で、液色はミドルな琥珀色です。

ストレートで飲むと、アルコールの刺激が先に来るものの、後からレーズンの香りが強く表れます。
味わいにおいても、アルコール由来の辛さが強いものの、後から甘さが訪れます。

傾向はブラックニッカ・リッチブレンドで感じたシェリー樽由来のものかと思われます。

ロックで味わってみると、スモーキーな香りはそこそこで、サントリーらしく抑え込んだ感があるものの、ウイスキーファンでも不満がない程度に残しています。
アルコールの刺激も43度ならではのレベルはあるものの、レギュラーの角瓶ほどの臭みは感じられません。プレミアムの名は伊達ではありません。 

氷がだいぶ解けて加水が進んでも、香りが落ちることは少なく、水割りやハイボールで飲む人にも十分感じられるでしょう。

確かに、全体的には角瓶の上を行くプレミアムの名は伊達ではありません。
ただ、熟成感、まろやかさの点では一歩足りない印象を感じます。

この上となると、ローヤルを飛び越えて、山崎や白州、響を求める必要があるでしょう。

<個人的評価>

  • 香り B:シェリー樽原酒由来のレーズン、さらにはバニラなどの甘い香りが鼻をくすぐる。
  • 味わい B:どんな飲み方でも甘さが目立ち、多くの人に受け入れられる。
  • 総評 B:サントリーとしてはできのいいウイスキー。値段相応。
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ブラックニッカは4種類のラインナップがありますが、今回は元祖、というか2代目のDNAを引いたスペシャルを採り上げます。

bnspブラックニッカは、1956年に特級ウイスキーとして誕生しました。
初代はボトルが黒いことはスペシャルと同じですが、ラベルにはひげのおじさん、ローリー卿は描かれていませんでした。

1965年に、二代目のブラックニッカが1級ウイスキーとして発売されました。この時初めて、ローリー卿の肖像画が大きく描かれているのが特徴的なボトルです。 

ブラックニッカは、2級ウイスキーとして販売したハイニッカとともにニッカの人気を引っ張ってきました。

そして1985年、宮城峡のモルトを含めてリニューアルしたのが現行のスペシャルになります。

私が初めてスペシャルを手にしたのは2013年の時ですが、当時はクリアやリッチブレンドがメインで、一般的なスーパーやディスカウントストアでもお目にかかれず、何とか酒屋まで行ってやっと入手できました(ハイニッカはペットボトルのみで、700mlのボトルはありませんでした。なぜかG&Gの北海道限定ボトルがありましたけどね)。 

しかし、ドラマ「マッサン」が放送されると、ニッカが竹鶴政孝の信念を継承した本格的なウイスキーを消費者に提供しようと、ハイニッカとともにスーパーなどにも出回るようになりました。

まずストレートで。液色は少々濃い琥珀色、グラスからの香りはリンゴを思わせるものがあります。
口に含むと、アルコールの刺激が表に出ますが、その後はカラメル、ウエハース、バニラ、リンゴ、レーズンの香りが続きます。
味わいはアルコールからの辛さが強めに出ます。

ロックで味わってみると、最初は当たり障りのなくスモーキーな香りも抑え気味ですが、シェリー樽原酒から来るであろう香りはリッチブレンドよりも濃厚。
しかし後味にスパイシーな刺激が加わって、リッチブレンドよりも癖を持った味になっています。
味わいは甘みを持ちつつもアルコール由来の辛みもあり、なかなかに飲みごたえのあるボディになっています。

最後にハイボールにしてみると、ほのかにモルト、青リンゴの香りが前に来ます。
味わいは、ビターが前に出るようになり、後味として甘さを感じ取れます。

リッチブレンドに比べるとウイスキーらしい癖が強いものの、ディープブレンドほどの強烈なピートの香りはなく、飲みやすい部類に入るでしょう。 

価格は700ml、42度で1400円ほど。リッチブレンドよりも少々お高いですが、ウイスキーらしいしっかりした味を楽しむうえでは十分なコスパでしょう。
当たり障りのないウイスキーから、個性の強いものへステップアップするにはうってつけかもしれません。

<個人的評価>

香り B: シェリー樽原酒からの華やかな香りと、程よい余市モルトならではのスモーキーな香りが絶妙に絡み合う。
味わい A:他のブラックニッカと比べてもボディが重厚で飲みごたえがあります。アルコール由来の辛みがあるものの、濃い甘みもあとからやってくる。
総評 A:1000円台前半としてはしっかりとした味わいがあり、リッチブレンドよりお勧め。ノンエイジのブレンデッドスコッチにも対抗できるほどの個性。


gotenba_malt今回は、キリンのシングルモルトを飲んでみます。

一般的に市販されているのは、富士山麓や樽薫るといったブレンデッドウイスキーだけですが、キリンの通販サイト、「DRINX」では、 通販限定のシングルモルト、シングルグレーンウイスキーを買うことができます。

今回購入したシングルモルトは、アルコール度数が46度で、原酒を加水した形になっています。

早速ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々明るい琥珀色、香りは接着剤を思わせるものがむせるほどやってきます。

口に含むと、先ほどの香りとは打って変わって、メロンのような芳醇な香りが先に訪れます。後からレモン、ウエハース、バニラクリームの香りが追いかけます。
味わいは酸味が先にあるものの、後から甘さが浮かび上がってきます。しかし、後味はグレープフルーツのような苦さが来ます。

ロックにすると 、メロンの香りは和らぎ、青リンゴ、ナシの香りがほのかにやってきます。
味わいは酸味とビターが半々となり、柑橘系のさわやかさに感じ取れます。

やはり、シングルモルトだけあって、ストレートでのエッジの鋭さは格段に上がります。
しかし、香りの一端を感じ取ると、現行のキリンのラインナップにも通じた、香り、味わいがあることが理解できるでしょう。
ノンエイジですが、御殿場モルトを感じ取るには十分なボトルです。

500mLのボトルは税込みで5400円です。

このほかに、200mLボトルのシングルモルト、シングルグレーンのほかに、ジガーと グレンケアン・クリスタル社製のテイスティンググラスがセットで、同じく5400円のテイスティングキットもあります。
それぞれを飲み比べるのもよし、混ぜてなんちゃってブレンデッドにしてもよし、ウイスキーの特性を学びながら楽しむことができます。

<個人的評価>

  • 香り B: ストレートでメロンの香りが強く出る。加水するとさわやかなスペイサイド風。
  • 味わい B: ストレートでのアルコールの辛さはなく、意外に甘い。加水すると酸味、ビターが立つ。
  • 総評 B: ノンエイジなれど、サントリー、ニッカとは異なるキリンらしさを堪能できる一本。 

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