RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

カテゴリ: 番外編

いよいよ年末となったので、今年私が飲んだウイスキーの中で特にうまいと思ったウイスキーのトップ10を紹介していきます。

10位:サントリー 新白角

shirokaku_new4月にボトルデザインが新しくなった角瓶と白角ですが、白角については香りがリッチになった印象がありました。
元々白州モルトを主体に淡麗辛口を謳っていますが、必ずしも薄っぺらいとは言えず、爽やかなフルーツの香りが引き立ち、ストレート、ロックでも飲めるほどになっています。
この延長上にスペシャルリザーブがあると言えます。

価格は上がりましたが、それ相応の品質に上がっているので、損した気分にはならないでしょう。

一方で角瓶については、リニューアルでも多少カラメルっぽい香りが上がったように感じますが、薄いイメージはさほど変わりませんでした。また、やはり悪酔いする嫌なものも感じ取れました。


商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

サントリー白角40° 700ML 1本
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9位:サントリーウイスキー プライム

prime何度も近所のイトーヨーカドーで見かけては居ましたが、1.8Lと量が多いことと、さほどいいものではないと勝手に判断して無視をしていました。

しかし実際に味わってみると、意外にも香り、味もそこそこあり、700mL換算で700円ほどのウイスキーと考えれば悪くない出来でした。
ブラックニッカクリアやトリスクラシックと十分渡り合える出来です。

ストレートでも、若い原酒故のアルコールの刺激、辛さは少なく、バニラ、レーズン、ナシ、青リンゴといった香りもほのかに感じられます。

ロックでは、単に甘ったるい感じではなく、酸味が表に出てくるなど、安物ウイスキーのように甘さ一辺倒でない側面も垣間見れます。

ハイボールでも香り、味が腰砕けにならないのも流石と言えます。
お金がなく、晩酌やちょっとした家での飲み会をするときにはいいと思います。

8位:キリン オークマスター 樽薫る

tarukaoru元々はメルシャンが出していて軽井沢のモルトを使ったものでしたが、4月に御殿場モルトを使った新しいブレンドとして発売されました。このポジションにあったボストンクラブは、3月で販売が終了しました。

最初はそれほど期待はしてませんでしたが、実際に飲んでみると、同時期にリニューアルされた富士山麓同様に香りがワンランクアップし、御殿場モルトならではのエステリーさや柿の香りも堪能できるものになっています。

富士山麓と比べると、酸味が抑えられて甘さが引き立つ印象で、敷居の低い印象です。

オークマスター・樽薫る 640ml

オークマスター・樽薫る 640ml
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7位:ラフロイグ PXカスク

pxcaskバーボン樽、クォーターカスク、そしてシェリー酒の中でも濃い色を持つペドロ・ヒメネスの樽で最後の熟成をかけた三段熟成のボトルです。

ラフロイグというととても強烈な正露丸、ヨードを伴ったピートが持ち味ですが、PXカスクでは柔らかくなり、燻製に近いスモーキーなピートになっています。

また、レーズンやオレンジ、みかんといった香りが加わり、10年ものなどと比べると角が取れて甘い香りが強まった印象になります。

お値段が高いので簡単には買えませんが、アイラモルトの癖と豊かな香りは十分な価値があります。


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ラフロイグ PX カスク 48度 並行 箱付 1000ml
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6位:アードベッグ コリーヴレッカン

coriv2010年のWWAでワールド・ベスト・シングルモルトに選ばれたボトルです。

元々強いピートが売りのアードベッグよりもさらにスパイシーになり、カスクストレングスと言えるほどの高い度数が特徴的です。

とてつもないスパイシーさと正露丸、ヨード、燻製を感じさせる強烈なスモークを得られますが、そのあとはライムのような爽やかな香りと酸味が追いかけます。 

加水すると、奥からカカオ、珈琲の香ばしさが加わり、ほろ苦い印象も加わります。

とことん強烈なピートがほしい人にはうってつけで、高い度数とは裏腹にはまることは間違いないでしょう。


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2016年もあとわずかになったので、個人的に気になったウイスキーに関する重大ニュースをピックアップしていきます。

厚岸、静岡に蒸溜所建設、製造開始

ドラマ「マッサン」のヒットによってウイスキーの消費が急拡大、海外でもジャパニーズウイスキーの評価が上がって消費拡大していますが、日本でも新たなメーカーが蒸溜所を建設し、ウイスキーの生産を開始しました。

北海道の厚岸町では、食品の輸出入を手がける堅展実業が厚岸蒸溜所を建設、今年の秋から原酒の蒸溜、仕込みを開始しました。
一方で静岡市葵区では、酒類の輸入販売を手がけるガイアフローが静岡蒸溜所を建設、こちらも今年の秋から原酒の蒸溜、仕込みを開始しました。来年春頃には一般公開される予定です。

実際に熟成が終わって販売されるには数年かかりますが、とても楽しみです。

本坊酒造 鹿児島に新たな蒸溜所

鹿児島のメーカー、本坊酒造は、マルスウイスキーを長野県の蒸溜所で製造していますが、元々は鹿児島市の工場でウイスキーの蒸溜、製造を行っていました。
よりウイスキー作りに最適な山梨、そして長野に拠点を移してからは製造を行っていませんでしたが、今年に入って南さつま市にある津貫工場にウイスキーの蒸溜所を建設、新しいモルトの仕込みを始めました。

スコッチウイスキーを模範にした日本のウイスキーに於いては冷涼な場所で熟成させるのが最適と言えますが、温暖な地で熟成させることで全く異なるキャラクターを生み出したい意図があるでしょう。

サントリーやニッカにしても、複数の蒸溜所で熟成させることで豊かな香りと味を持つウイスキーを生み出してきているので、本坊酒造がそれに近づいていけるのか期待したいと思います。

キリン ウイスキーラインナップを一新

キリンディスティラリーは、4月に主力商品である富士山麓をリニューアル、さらにかつてメルシャンで発売されたオークマスター樽薫るも御殿場モルトで再販を開始しました。
一方で低価格ラインナップのボストンクラブ2種類を販売終了しました。

2つのウイスキーについては当ブログでもレビューしていますので、そちらもご覧ください。

WWA2016 ワールドベストグレーンに御殿場蒸溜所25年ものが選ばれる

今年のワールドウイスキーアウォードにおいて、ワールドベストグレーンウイスキーとして、キリンの富士御殿場蒸溜所シングルグレーンウイスキーAGED 25 YEARS SMALL BATCHが選ばれました。
一方でワールドベストブレンデッドウイスキーには、サントリーの響21年が2013年以来、通算6度目の受賞を受けました。響21年はISCでもトロフィーを獲得しました。

「トップバリュウイスキー まずい」のキーワードでブログのアクセス急上昇

当ブログでの話題としては、12月にツイッターでトップバリュのウイスキーがまずいというツイートをきっかけに同様のキーワードによるツイート、リツイートが増え、その情報を探すために当ブログへのリンクを付けてツイートしたのをきっかけに、それまで1日平均3500~4000ユーザーのアクセスだったのが、13日の段階で7500ユーザーと急拡大しました。
翌々日には平均的なユーザーアクセスに落ち着いています。 

私は毎日アクセス状況などをチェックしていますが、この急激な上昇に、最初は何かしらの不正アクセスが殺到したのかと困惑していました。 

shochu2前回に続いて、いくつかの甲類焼酎を飲み比べてみます。

宝焼酎ゴールデン(宝酒造)

2014年に発売された、宝焼酎の新しいラインナップで、レギュラーの宝焼酎よりも淡いゴールドを帯びた液色になっています。

ストレートで飲むと、純同様にコーンや大麦を使った香りが広がりますが、樽貯蔵酒の熟成感はこちらが上で、レジェンドに迫っている雰囲気です。

むしろ純は甘さがストレートに伝わる感じです。
また、アルコール臭さが少なく、ストレートでも飲みやすいです。

居酒屋を中心に展開していきたいようですが、割って飲むにも香りが立つので十分楽しめるでしょう。

亀甲宮焼酎 キンミヤ焼酎(宮崎本店)

三重県にある宮崎本店で作られる甲類焼酎です。 正式には亀甲宮焼酎ですが、金色のキッコーミヤマークからキンミヤ焼酎と呼ばれます。
宮崎本店は、東海地区に於いては日本酒「宮の雪」の方が有名で、キンミヤ焼酎はマイナーです。
むしろ東京など関東地区の方が有名です。
特に、ノンアルコールビールの元祖とも言えるホッピーで割る飲み方でブレイクしました。

ストレートで飲むと、アルコールから来る辛さが多少あるものの、バニラに近い香りがほんのり立ち、甘さもしっかりしているため、スイスイいけます。

ホッピーが手元にないものの、別のノンアルコールビールで割ってみると、そのままノンアルコールビールを飲んだときよりもむしろ甘さが増し、下手に焼酎側の辛さを追加することなく素材の香りを引き立たせつつも酔っ払える、というメリットがあるかも知れません。
ただ、飲み過ぎると大変ですね。ある意味、キンミヤは危険です。

今回は番外編として、甲類焼酎をいくつか飲み比べてみます。

甲類焼酎とは

基本的には連続式蒸留器を使って、廃糖蜜を醸造したもろみ(発酵液)から造る蒸留酒です。
日本の税制上、アルコール度数は36度未満まで加水してボトリングされます(それを超えるとスピリッツに該当する)。
そのほか、
  • 発芽した穀類を使わない(ウイスキーと区別するため)
  • 白樺の炭などで濾過しない(ウォツカと区別するため)
  • 定められた添加物以外を加えない。
といった基準が設けられています。

今回は、コンビニで見つけてきた3種類を飲み比べます。いずれもアルコール度数は20度、ウイスキーから見ればトゥワイスアップの状態でボトリングされたようなものですので、すべてストレートで飲んでいきます。
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サッポロソフト(札幌酒精)

札幌市に本社がある北海道ローカルの会社、札幌酒精が発売する焼酎です。
1960年に発売され、焼酎ブームが起きる以前から道民に愛飲されています。

実際に飲んでみると、香りはアルコール由来ものもしかなく、味わいも糖蜜から来るほのかな甘さとアルコールの辛みしかなく、まさにホワイトリカーそのものと言えます。
正直、これだけで飲むにはつらく、割ってチューハイとして飲まないと厳しいものがあります。

ちなみに、複数の原酒をブレンドしたサッポロハイソフトもありますが、酒屋さんでも手に入るか微妙なほど見かけません。
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札幌酒精「20%サッポロソフト・四合瓶」 640ML
価格:494円(税込、送料別) (2016/10/20時点)


ザ・ワリッカ(合同酒精)

現在はオエノングループとなっていますが、合同酒精は旭川などに工場を持っていたり、出資企業が北海道だったりとゆかりがあり、北海道では札幌酒精とともに焼酎の有名なメーカーになっています。
ワリッカは1970年代後半に始まった焼酎ブームに乗って発売され、1980年代にはスーパーブラウン、スーパーホワイトといった派生品もラインナップされました。 
今回飲むザ・ワリッカは北海道限定で、レギュラーボトルとは違う深緑のラベルが貼られています。

実際に飲んでみると、香りは米、米麹も使っていることで日本酒のようなフルーティさがほのかに上がります。
味わいは多少の酸味が加わるイメージで、そのあとは甘さが後を引きます。
サッポロソフトに比べると香りの幅が広がるので、ストレートでも何とか飲めました。ロックでもそこそこ楽しめるでしょう。

宝焼酎 純(宝酒造)

甲類焼酎の老舗として、20世紀前半から宝焼酎を販売していました。
しかし、戦後に粗悪な酒に粕取り焼酎から転訛したカストリと名付けられたことで風評被害に遭い、焼酎がしばらく不人気に陥ってしまいました。このカストリを作っていたのが日本国籍を失った朝鮮人で、この頃からジャパンディスカウントを実行していたようです。
それを挽回するため、従来の一升瓶を止めてクリスタルをイメージするクリアーな角瓶でボトリングした純を1977年に発売、全国的に焼酎ブームが巻き起こりました。
札幌市の豊平川に鮭を呼び戻そうというカムバックサーモンキャンペーンに宝酒造が参加したことで、札幌を中心に北海道でもメジャーなメーカーとなりました。

純は、単に蒸溜したての原酒だけではなく、それを様々な樽に入れて貯蔵、熟成させた原酒もブレンドすることで幅のある香りを実現させました。

実際に飲んでみると、大麦、トウモロコシの原酒、さらには樽貯蔵の原酒が複雑に絡み合い、ほのかにモルト、バニラの香りが楽しめます。
味わいもアルコールからの辛さは抑えられていて、甘さも香りに釣られる形で深さがあります。

これよりもさらに熟成原酒の割合を増やしたのがレジェンドで、ここまでいくと下手に安いウイスキーを買うよりも香り、味わいも上回ってきます。
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宝焼酎 純 20度 720ml
価格:638円(税込、送料別) (2016/10/20時点)


まとめ

今回の3種類で言うと、フルーティさでザ・ワリッカ、甘い香りで純を評価したいと思います。
サッポロソフトは味気なく、何かしらで香り、味わいを加えないと飲みきれませんでした。

2014年に、1000円以下のウイスキー1000円前半のウイスキーを比較するネタを書きましたが、それから2年経過し、ラインナップや価格に多くの変化がありました。

新発売


メーカー銘柄価格
サントリートリスクラシック750円
ニッカブラックニッカ ディープブレンド1500円
キリン富士山麓 樽熟原酒50°1100円(予想)
キリンオークマスター 樽薫る900円(予想)

販売終了


メーカー銘柄価格
ニッカブラックニッカ 8年1300円
ニッカモルトクラブ1100円
キリン富士山麓 樽熟50°950円
キリンボストンクラブ 豊醇原酒800円
キリンボストンクラブ 淡麗原酒800円

価格変更


メーカー銘柄価格
ニッカハイニッカ990円→1200円
ニッカオールモルト1500円→1800円

そのため、以前書いた特集の内容を変える必要が出てきました。

加えて、3月にはキリンの新製品発売のほか、ラインナップも変更になり、4月はサントリーの角瓶の値上げも予定されています。
本来ならこの時点でも改定すべきかもしれませんが、 あえて予告として状況だけでも伝えたいと思います。まとめて出すのは4月を予定しています。

今年もウイスキーブログをよろしくお願いします。

おそらくウイスキーのレビューは昨年までに比べると少なくなると思われますが、代わりにウイスキーにまつわる話題を取り上げるようにしていきます。

2016年もあなたのウイスキーライフが楽しく健やかなものでありますように。Slainte mhor!(スランジバー!) 

私が2015年に飲んだウイスキーの中でうまかったものをチョイスして紹介してきましたが、最後はモルトウイスキー、グレーンウイスキーの中からです。
 
(1) ジャパニーズ
サントリー シングルモルト山崎 リミテッドエディション2015 

yamazakiLtd01正直言って、文句はなかったです。
今までの自分の飲んだウイスキーの中でもトップに入る旨さでした。

リミテッドエディションはノンエイジの部類に入りますが、使用している原酒はアメリカンオークの新樽の若い原酒と、20年ほど熟成されたシェリー樽原酒、ポート樽原酒をヴァッティングしていて、若い原酒のエッジの利いた味わいと20年原酒の芳醇な香りと味わいが兼ね備わった複雑な仕上がりになっています。 

これ以上のものとなると、通販で3万円以上する山崎18年や響21年を買わなければいけません。 

限定販売であるものの、年末においてもまだ在庫は残っており、プレミアム価格もそれほどついていないので、まだまだ飲めるチャンスは充分あるでしょう。



サントリー サントリーウイスキー知多

chita9月にリリースされたグレーンウイスキーで、愛知県にある知多蒸溜所(所有は子会社のサングレイン)で熟成されたグレーン原酒を使用しています。

どうしてもグレーンウイスキーとなると、ブレンデッドウイスキーにおける割り剤のように思えて、味気ないものだと思い込んでいる人は結構いるでしょう。
実際、1989年の酒税法改正以前の等級表示において、税金の安い1級、2級のウイスキーにするために、グレーン原酒ではなくアルコールやスピリッツをブレンドしていましたから、尚更そのイメージが有るかもしれません。

しかし、知多を飲んでみると、意外にも香りは豊かで、ナシ、生クリーム、バニラの香りが包み込み、味わいにおいても酸味が表に立ち、ビター感も後ろで支えている印象です。

幸いにして、先行で愛知県限定で販売された「知多蒸溜所」も飲むことができましたが、こちらはより熟成された原酒を使っているのか、ドライフルーツのような濃厚な香りを伴っていました。

ニッカのカフェグレーン、カフェモルトを飲んだ時と同じように、グレーンウイスキーが単なる割り剤ではなく、脇役でありながらもモルトウイスキーという主役をしっかり引き立てる個性を持ち合わせていることを実感しました。




ニッカ 竹鶴21年ピュアモルト 

taketsuru21今年のニッカにとっては、ドラマによる大きな知名度のアップに伴う大幅な売上アップにより、上半期には多くの利益を上げました。
しかし、予想以上の売上と、海外でも販売量がアップしたことによって、原酒が一気に枯渇に向かう危機を迎えてしまい、主力であるブラックニッカシリーズと竹鶴ピュアモルトシリーズに商品を集約し、シングルモルトはノンエイジに限定、それ以外の商品も値上げ、あるいは廃止に追い込まれました。

そのため、12年以上のウイスキーを楽しめるのはブレンデッドのザ・ニッカ12年と、竹鶴ピュアモルトシリーズのみとなってしまいました。

今年は思い切って竹鶴21年を買って飲んでみました。
確かに21年熟成によるアルコールの刺激が感じ取れないほどの角の取れた香り、味わいが実感できたものの、竹鶴全体の特徴とも言えるレーズン、バニラ、リンゴ、カラメル、ピートなどの複雑な香りはとても濃厚になり、ロックやトゥワイスアップで開く香りが強くなりすぎて、個人的にはくどく感じてしまいました。

そういう意味では、ストレートでいただくか、水割り、ハイボールにして気軽に飲むかという両極端な飲み方が適しているように思えました。逆にとことん濃厚な香りがほしい人であれば、ロックでいただくのがいいかもしれません。

もちろん、今まで飲んできたモルトウイスキーの中でも格別にうまかったことは確かです。



(2) スコッチ
ロイヤルロッホナガー12年

lohhoジャパニーズのモルトウイスキーが大幅に値上げ、ラインナップが消える状況で、スコッチのシングルモルトがとても割安に感じられた1年だったと思います。
特に4000円までの12年物のシングルモルトの中で印象が良かったのがロイヤルロッホナガーでした。

12年物にしてはアルコールの刺激は少なく、香りも紅茶、シナモン、ミカンと、上品で華やかさがあります。
味わいもくどさを感じないほどの甘さがあり、初心者でも躊躇いもなく楽しめる包容力があります。

ハイランドモルトはライトに飲める傾向にありますが、その中でも完成度の高い上品なウイスキーです。


ロイヤルロッホナガー 12年 40% 700ml

ロイヤルロッホナガー 12年 40% 700ml
価格:3,208円(税込、送料別)


ボウモア18年

bowmore18_01個人的にアイラモルトはかなりの好みで、特にボウモアは様々なボトルに手を出すほど積極的に飲んでいます。

高ければいいというものではないですが、ボウモア18年は8,000円台の値がつくのにふさわしい芳醇な香りとまろやかさがありました。
とはいえ、アイラモルト独特の正露丸のようなピートは健在です。

香りは前述の個性的なピートをベースに、 レーズン、紅茶、ライム、青リンゴの香りが深く感じ取れます。
味わいにおいては、ストレートでは酸味の後にカカオのようなビターが、加水されると甘さが現れるようになります。

ドラマの影響でスモーキーなウイスキーがほしいという初心者に対して、程よくアイラモルトの個性を感じつつ、濃厚な香りと甘さで楽しめる1本だと思います。簡単に買えるものではないですが、ウイスキーに興味がある大切な人への贈り物として考えてもいいでしょう。


正規品 YBW18 ボウモア18年

正規品 YBW18 ボウモア18年
価格:7,182円(税込、送料別)



前回に続いて、2015年に飲んだウイスキーの中でうまかったものをチョイスします。
今回はブレンデッドです。

(1) ジャパニーズ
ニッカ 北海道ニッカウヰスキー余市蒸溜所  

yoichiBl余市蒸溜所限定で売られているブレンデッドウイスキーです。360mLで2000円ほど(2015年5月時点)で、700mL換算するとそこそこのお値段になります。

余市モルトならではのピートの強さは控えめで、全体的にバナナ、マスカット、ナシのようなフルーティなブレンドになっています。

ストレートは甘く、加水すると酸味が出るようになります。

一方でアルコールからくる刺激、辛さは少なくなっていて、意外にも熟成感が感じられることでしょう。





 ベンチャーウイスキー イチローズモルト&グレーン  

ichi_brend埼玉県にあるベンチャーウイスキーのイチローズモルトは、いずれも5000円を超えるボトルが並びますが、ホワイトラベルでブレンデッドになるモルト&グレーンは、4000円ほどで手に入ります。

モルトウイスキーになるMWRではピートが比較的強いものでしたが、モルト&グレーンでは少なく、代わりにエステリーな飲み口になります。

ストレートではリンゴ、ナシの酸味を伴う香りが出ますが、加水されるとカラメルやモルトの甘さが現れていきます。 

どちらかと言えば水割りやハイボールのほうが向いている印象です。



(2) スコッチ
バランタイン21年

ballantines21_1言わずと知れたブレンデッドスコッチの定番であるバランタインの21年ものです。

ただ単に穏やかで飲みやすいものとなると、個人的には21年よりも12年を勧めます。

なぜなら、21年は「ザ・スコッチ」の異名を持つ17年の傾向を引き継いでいて、全体的に爽やかさが伝わるフルーツの持つ酸味と灰汁のような苦味を主体にしているからです。

さすがに17年よりも熟成が進んだことでまろやかさと香りの濃厚さが増していますが、ファイネストや12年と比べると個性が強く感じられます。 

正規品は18000円ほどとおいそれと手を出せませんが、並行輸入品では10000円を切ってきますので、爽やかさのあるウイスキーで高級なものがほしいというのであれば、買うのに十分かと思います。



シーバスリーガル 18年

cr18バランタインと並んでブレンデッドスコッチの定番であるシーバスリーガルの18年です。

バランタイン21年と比べると、こちらはシーバスリーガル12年をさらに甘くしたような印象があります。

ただ、後味としてビターな印象が残るので、少々引っかかった感じがあるかもしれません。

価格は5000円台で、ジャパニーズのブレンデッドでは12年物も手に入りにくいことを考えるとお値打ち感はあるかもしれません。



(3)アメリカン、カナディアン
ワイルドターキー レアブリード

wt_rbバーボンの持つ接着剤を連想する香りが苦手な自分ですが、その中でもワイルドターキーはその香りが薄く、8年ものを飲んだ時にはストライクをもらった印象でした。

そんな勢いで買ったカスクストレングスのレアブリードですが、ストレートでもロックでもエステリーさは少なめで、バニラの甘い香りが引き立ちます。

反面、飲み口では昆布のような香りがあり、別の意味での癖を持ち合わせているように感じます。

アルコール度数は56.4度ととても高いので、甘いのにつられてペースが上がると一気に酔いつぶれるので気をつけましょう。



次回は、モルトウイスキー、グレーンウイスキーからチョイスしていきます。
 

今回は2015年に私が飲んだウイスキーのうち、2000円以内のボトルからうまかったと思ったものを紹介していきます。

この1年で飲んだ2000円以下のウイスキーは下記の通り

<ジャパニーズ>
・サントリー トリスクラシック
・サントリー 角瓶 復刻版
・ニッカ ブラックニッカ ディープブレンド
・ニッカ 初号ハイニッカ復刻版
・ニッカ 初号ブラックニッカ復刻版
・合同酒精 香薫
・マルス 岩井トラディション
・マルス 3&7
・マルス ツインアルプス
・江井ヶ嶋酒造 ホワイトオークあかし

<スコッチ>
・ロングジョン
・クレイモア
・インバーハウス グリーンプレイド
・パスポート・スコッチ
・ティーチャーズ ハイランドクリーム
・ネヴィス・デュー
・マッカーサー
・VAT69 

<アメリカン、カナディアン>
・I.W.ハーパー
・カナディアンクラブ

(1) ジャパニーズ
ニッカ ブラックニッカ ディープブレンド

bn_deep売れ筋の価格帯で手に入りやすく、うまいウイスキーとなると、このディープブレンドを推します。
アルコール度数が45度で辛口になっていて、ピートの香りが強く感じられるブレンドになっています。

飲み方においては、ストレートよりもロック、トゥワイスアップといったように加水したほうが香りが開きやすいい傾向にあります。

ドラマ「マッサン」の影響で、スモーキーなウイスキーが飲みたいというのであれば、これを選ぶのもいいでしょう。

価格もお店によっては1000円台前半で買えますので、試しに買うにも躊躇しにくいかと思います。 



マルスウイスキー ツインアルプス 

twinAlps一方で地ウイスキーからは、マルスウイスキーのツインアルプスを勧めます。

中央アルプスと南アルプスに挟まれた蒸溜所で育まれたこのボトルは、ブドウをメインにしたフルーティな香りを楽しめます。

ロックで冷やされた状態ではエッジが立つ辛さがありますが、ストレートや加水することで抑えられ、飲みやすさが出てきます。

ニッカのラインナップが減る代わりとして、酒屋さんなどではマルスウイスキーの入荷をするところもあるようです。 

全体的にもニッカやサントリーとは異なった印象を楽しめるでしょう。 



(2) スコッチ
クレイモア

 clay1000円台のスコッチにおいては色々迷いましたが、比較的手に入りやすい点でクレイモアをおすすめしたいと思います。

比較的スモーキーで癖がありますが、クラガンモアをキーモルトにしているせいか、紅茶、ナシ、ぶどうの香りが後から広がる印象で、味わいも酸味が主体になっています。

ブラックニッカ ディープブレンド同様に、スモーキーなウイスキーが飲みたいという人であれば、お店によっては1000円前後とお手頃なクレイモアを選んでもいいでしょう。



(3) アメリカン、カナディアン
カナディアンクラブ

cc最後にアメリカンウイスキーとカナディアンウイスキーの中では、カナディアンクラブがとても気に入りました。

最初はバーボンなどに似たエステリーさがありますが、それも抑えられて、むしろバニラの香りが強く、甘さが感じ取れるほどです。

バーボンがあまり得意ではない私にとっても、このカナディアンクラブは驚くほど飲みやすくてはまりやすい感じでした。

辛さや酸味、スモーキーがダメだという人、普段はお酒と言ってもカクテルくらいという人であれば、カナディアンクラブのハイボールなんかはとっつきやすいかもしれません。



次回は2000円オーバーのシングルモルトやブレンデッドなどから、今年個人的にうまかったものをチョイスします。

番外編として、樽で長期熟成された焼酎はどんなものかを味わっていますが、今回は本格焼酎の中から、いいちこの長期熟成焼酎を飲んでみます。

iichikoいいちこは1979年に発売され、「下町のナポレオン」の二つ名がボトルに書かれていました。
1980年代からは海外の雄大な風景とビリーバンバンの歌によるCMが話題となって、有名な麦焼酎となっていきました。
ボトルもフラスコ型などデザインにこだわったものになっていて、本格焼酎という和の雰囲気を打開するイメージを持たせています。近年では「日田全麹」で一転して和のテイストを持たせたブランドも出しています。

今回の長期熟成貯蔵酒は、2015年5月に出たばかりで、異なる2つの樽にそれぞれ数年熟成させて仕上げたものになっています。残念ながら、どのような樽を使っているかは公開されていません。

アルコール度数が20度なので、何の抵抗もなくストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、通常のいいちこの持つ独特の臭みが少なく、砂糖やバニラのような香りがほのかに香ってきます。
口に含むと、麦焼酎ならではの香りがありますが、それがとても丸くなっていて、カラメルのような香りも漂ってきます。
味わいは刺激が少なく、嫌味にならないほどの甘さがあります。

私も何度かレギュラーのいいちこを飲んでいますが、独特の臭みがどうしても苦手で飲み続けることができませんが、この長期熟成貯蔵酒はとても飲みやすくなっていて、 本格焼酎が苦手な人でも受け入れやすいでしょう。
これくらいになると、「下町のナポレオン」という二つ名もしっくりくる感じです。 

価格は720mLで1,100円ほど。 
いいちこでは、同じく長期熟成でアルコール度数が30度のいいちこスペシャルがあります。こちらは2000円ほどで、焼酎としては高目かもしれません。

<個人的評価> 
・香り B: 麦焼酎の臭みがなく、バニラ、カラメルのような香りがある。
・味わい B: 癖が穏やかになり、甘さがあって飲みやすい。
・総評 A: 本格焼酎に抵抗のある人でもお勧めできる一本。


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