RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

カテゴリ: 番外編

2014年に、1000円以下のウイスキー1000円前半のウイスキーを比較するネタを書きましたが、それから2年経過し、ラインナップや価格に多くの変化がありました。

新発売


メーカー銘柄価格
サントリートリスクラシック750円
ニッカブラックニッカ ディープブレンド1500円
キリン富士山麓 樽熟原酒50°1100円(予想)
キリンオークマスター 樽薫る900円(予想)

販売終了


メーカー銘柄価格
ニッカブラックニッカ 8年1300円
ニッカモルトクラブ1100円
キリン富士山麓 樽熟50°950円
キリンボストンクラブ 豊醇原酒800円
キリンボストンクラブ 淡麗原酒800円

価格変更


メーカー銘柄価格
ニッカハイニッカ990円→1200円
ニッカオールモルト1500円→1800円

そのため、以前書いた特集の内容を変える必要が出てきました。

加えて、3月にはキリンの新製品発売のほか、ラインナップも変更になり、4月はサントリーの角瓶の値上げも予定されています。
本来ならこの時点でも改定すべきかもしれませんが、 あえて予告として状況だけでも伝えたいと思います。まとめて出すのは4月を予定しています。

今年もウイスキーブログをよろしくお願いします。

おそらくウイスキーのレビューは昨年までに比べると少なくなると思われますが、代わりにウイスキーにまつわる話題を取り上げるようにしていきます。

2016年もあなたのウイスキーライフが楽しく健やかなものでありますように。Slainte mhor!(スランジバー!) 

私が2015年に飲んだウイスキーの中でうまかったものをチョイスして紹介してきましたが、最後はモルトウイスキー、グレーンウイスキーの中からです。
 
(1) ジャパニーズ
サントリー シングルモルト山崎 リミテッドエディション2015 

yamazakiLtd01正直言って、文句はなかったです。
今までの自分の飲んだウイスキーの中でもトップに入る旨さでした。

リミテッドエディションはノンエイジの部類に入りますが、使用している原酒はアメリカンオークの新樽の若い原酒と、20年ほど熟成されたシェリー樽原酒、ポート樽原酒をヴァッティングしていて、若い原酒のエッジの利いた味わいと20年原酒の芳醇な香りと味わいが兼ね備わった複雑な仕上がりになっています。 

これ以上のものとなると、通販で3万円以上する山崎18年や響21年を買わなければいけません。 

限定販売であるものの、年末においてもまだ在庫は残っており、プレミアム価格もそれほどついていないので、まだまだ飲めるチャンスは充分あるでしょう。



サントリー サントリーウイスキー知多

chita9月にリリースされたグレーンウイスキーで、愛知県にある知多蒸溜所(所有は子会社のサングレイン)で熟成されたグレーン原酒を使用しています。

どうしてもグレーンウイスキーとなると、ブレンデッドウイスキーにおける割り剤のように思えて、味気ないものだと思い込んでいる人は結構いるでしょう。
実際、1989年の酒税法改正以前の等級表示において、税金の安い1級、2級のウイスキーにするために、グレーン原酒ではなくアルコールやスピリッツをブレンドしていましたから、尚更そのイメージが有るかもしれません。

しかし、知多を飲んでみると、意外にも香りは豊かで、ナシ、生クリーム、バニラの香りが包み込み、味わいにおいても酸味が表に立ち、ビター感も後ろで支えている印象です。

幸いにして、先行で愛知県限定で販売された「知多蒸溜所」も飲むことができましたが、こちらはより熟成された原酒を使っているのか、ドライフルーツのような濃厚な香りを伴っていました。

ニッカのカフェグレーン、カフェモルトを飲んだ時と同じように、グレーンウイスキーが単なる割り剤ではなく、脇役でありながらもモルトウイスキーという主役をしっかり引き立てる個性を持ち合わせていることを実感しました。




ニッカ 竹鶴21年ピュアモルト 

taketsuru21今年のニッカにとっては、ドラマによる大きな知名度のアップに伴う大幅な売上アップにより、上半期には多くの利益を上げました。
しかし、予想以上の売上と、海外でも販売量がアップしたことによって、原酒が一気に枯渇に向かう危機を迎えてしまい、主力であるブラックニッカシリーズと竹鶴ピュアモルトシリーズに商品を集約し、シングルモルトはノンエイジに限定、それ以外の商品も値上げ、あるいは廃止に追い込まれました。

そのため、12年以上のウイスキーを楽しめるのはブレンデッドのザ・ニッカ12年と、竹鶴ピュアモルトシリーズのみとなってしまいました。

今年は思い切って竹鶴21年を買って飲んでみました。
確かに21年熟成によるアルコールの刺激が感じ取れないほどの角の取れた香り、味わいが実感できたものの、竹鶴全体の特徴とも言えるレーズン、バニラ、リンゴ、カラメル、ピートなどの複雑な香りはとても濃厚になり、ロックやトゥワイスアップで開く香りが強くなりすぎて、個人的にはくどく感じてしまいました。

そういう意味では、ストレートでいただくか、水割り、ハイボールにして気軽に飲むかという両極端な飲み方が適しているように思えました。逆にとことん濃厚な香りがほしい人であれば、ロックでいただくのがいいかもしれません。

もちろん、今まで飲んできたモルトウイスキーの中でも格別にうまかったことは確かです。



(2) スコッチ
ロイヤルロッホナガー12年

lohhoジャパニーズのモルトウイスキーが大幅に値上げ、ラインナップが消える状況で、スコッチのシングルモルトがとても割安に感じられた1年だったと思います。
特に4000円までの12年物のシングルモルトの中で印象が良かったのがロイヤルロッホナガーでした。

12年物にしてはアルコールの刺激は少なく、香りも紅茶、シナモン、ミカンと、上品で華やかさがあります。
味わいもくどさを感じないほどの甘さがあり、初心者でも躊躇いもなく楽しめる包容力があります。

ハイランドモルトはライトに飲める傾向にありますが、その中でも完成度の高い上品なウイスキーです。


ロイヤルロッホナガー 12年 40% 700ml

ロイヤルロッホナガー 12年 40% 700ml
価格:3,208円(税込、送料別)


ボウモア18年

bowmore18_01個人的にアイラモルトはかなりの好みで、特にボウモアは様々なボトルに手を出すほど積極的に飲んでいます。

高ければいいというものではないですが、ボウモア18年は8,000円台の値がつくのにふさわしい芳醇な香りとまろやかさがありました。
とはいえ、アイラモルト独特の正露丸のようなピートは健在です。

香りは前述の個性的なピートをベースに、 レーズン、紅茶、ライム、青リンゴの香りが深く感じ取れます。
味わいにおいては、ストレートでは酸味の後にカカオのようなビターが、加水されると甘さが現れるようになります。

ドラマの影響でスモーキーなウイスキーがほしいという初心者に対して、程よくアイラモルトの個性を感じつつ、濃厚な香りと甘さで楽しめる1本だと思います。簡単に買えるものではないですが、ウイスキーに興味がある大切な人への贈り物として考えてもいいでしょう。


正規品 YBW18 ボウモア18年

正規品 YBW18 ボウモア18年
価格:7,182円(税込、送料別)



前回に続いて、2015年に飲んだウイスキーの中でうまかったものをチョイスします。
今回はブレンデッドです。

(1) ジャパニーズ
ニッカ 北海道ニッカウヰスキー余市蒸溜所  

yoichiBl余市蒸溜所限定で売られているブレンデッドウイスキーです。360mLで2000円ほど(2015年5月時点)で、700mL換算するとそこそこのお値段になります。

余市モルトならではのピートの強さは控えめで、全体的にバナナ、マスカット、ナシのようなフルーティなブレンドになっています。

ストレートは甘く、加水すると酸味が出るようになります。

一方でアルコールからくる刺激、辛さは少なくなっていて、意外にも熟成感が感じられることでしょう。





 ベンチャーウイスキー イチローズモルト&グレーン  

ichi_brend埼玉県にあるベンチャーウイスキーのイチローズモルトは、いずれも5000円を超えるボトルが並びますが、ホワイトラベルでブレンデッドになるモルト&グレーンは、4000円ほどで手に入ります。

モルトウイスキーになるMWRではピートが比較的強いものでしたが、モルト&グレーンでは少なく、代わりにエステリーな飲み口になります。

ストレートではリンゴ、ナシの酸味を伴う香りが出ますが、加水されるとカラメルやモルトの甘さが現れていきます。 

どちらかと言えば水割りやハイボールのほうが向いている印象です。



(2) スコッチ
バランタイン21年

ballantines21_1言わずと知れたブレンデッドスコッチの定番であるバランタインの21年ものです。

ただ単に穏やかで飲みやすいものとなると、個人的には21年よりも12年を勧めます。

なぜなら、21年は「ザ・スコッチ」の異名を持つ17年の傾向を引き継いでいて、全体的に爽やかさが伝わるフルーツの持つ酸味と灰汁のような苦味を主体にしているからです。

さすがに17年よりも熟成が進んだことでまろやかさと香りの濃厚さが増していますが、ファイネストや12年と比べると個性が強く感じられます。 

正規品は18000円ほどとおいそれと手を出せませんが、並行輸入品では10000円を切ってきますので、爽やかさのあるウイスキーで高級なものがほしいというのであれば、買うのに十分かと思います。



シーバスリーガル 18年

cr18バランタインと並んでブレンデッドスコッチの定番であるシーバスリーガルの18年です。

バランタイン21年と比べると、こちらはシーバスリーガル12年をさらに甘くしたような印象があります。

ただ、後味としてビターな印象が残るので、少々引っかかった感じがあるかもしれません。

価格は5000円台で、ジャパニーズのブレンデッドでは12年物も手に入りにくいことを考えるとお値打ち感はあるかもしれません。



(3)アメリカン、カナディアン
ワイルドターキー レアブリード

wt_rbバーボンの持つ接着剤を連想する香りが苦手な自分ですが、その中でもワイルドターキーはその香りが薄く、8年ものを飲んだ時にはストライクをもらった印象でした。

そんな勢いで買ったカスクストレングスのレアブリードですが、ストレートでもロックでもエステリーさは少なめで、バニラの甘い香りが引き立ちます。

反面、飲み口では昆布のような香りがあり、別の意味での癖を持ち合わせているように感じます。

アルコール度数は56.4度ととても高いので、甘いのにつられてペースが上がると一気に酔いつぶれるので気をつけましょう。



次回は、モルトウイスキー、グレーンウイスキーからチョイスしていきます。
 

今回は2015年に私が飲んだウイスキーのうち、2000円以内のボトルからうまかったと思ったものを紹介していきます。

この1年で飲んだ2000円以下のウイスキーは下記の通り

<ジャパニーズ>
・サントリー トリスクラシック
・サントリー 角瓶 復刻版
・ニッカ ブラックニッカ ディープブレンド
・ニッカ 初号ハイニッカ復刻版
・ニッカ 初号ブラックニッカ復刻版
・合同酒精 香薫
・マルス 岩井トラディション
・マルス 3&7
・マルス ツインアルプス
・江井ヶ嶋酒造 ホワイトオークあかし

<スコッチ>
・ロングジョン
・クレイモア
・インバーハウス グリーンプレイド
・パスポート・スコッチ
・ティーチャーズ ハイランドクリーム
・ネヴィス・デュー
・マッカーサー
・VAT69 

<アメリカン、カナディアン>
・I.W.ハーパー
・カナディアンクラブ

(1) ジャパニーズ
ニッカ ブラックニッカ ディープブレンド

bn_deep売れ筋の価格帯で手に入りやすく、うまいウイスキーとなると、このディープブレンドを推します。
アルコール度数が45度で辛口になっていて、ピートの香りが強く感じられるブレンドになっています。

飲み方においては、ストレートよりもロック、トゥワイスアップといったように加水したほうが香りが開きやすいい傾向にあります。

ドラマ「マッサン」の影響で、スモーキーなウイスキーが飲みたいというのであれば、これを選ぶのもいいでしょう。

価格もお店によっては1000円台前半で買えますので、試しに買うにも躊躇しにくいかと思います。 



マルスウイスキー ツインアルプス 

twinAlps一方で地ウイスキーからは、マルスウイスキーのツインアルプスを勧めます。

中央アルプスと南アルプスに挟まれた蒸溜所で育まれたこのボトルは、ブドウをメインにしたフルーティな香りを楽しめます。

ロックで冷やされた状態ではエッジが立つ辛さがありますが、ストレートや加水することで抑えられ、飲みやすさが出てきます。

ニッカのラインナップが減る代わりとして、酒屋さんなどではマルスウイスキーの入荷をするところもあるようです。 

全体的にもニッカやサントリーとは異なった印象を楽しめるでしょう。 



(2) スコッチ
クレイモア

 clay1000円台のスコッチにおいては色々迷いましたが、比較的手に入りやすい点でクレイモアをおすすめしたいと思います。

比較的スモーキーで癖がありますが、クラガンモアをキーモルトにしているせいか、紅茶、ナシ、ぶどうの香りが後から広がる印象で、味わいも酸味が主体になっています。

ブラックニッカ ディープブレンド同様に、スモーキーなウイスキーが飲みたいという人であれば、お店によっては1000円前後とお手頃なクレイモアを選んでもいいでしょう。



(3) アメリカン、カナディアン
カナディアンクラブ

cc最後にアメリカンウイスキーとカナディアンウイスキーの中では、カナディアンクラブがとても気に入りました。

最初はバーボンなどに似たエステリーさがありますが、それも抑えられて、むしろバニラの香りが強く、甘さが感じ取れるほどです。

バーボンがあまり得意ではない私にとっても、このカナディアンクラブは驚くほど飲みやすくてはまりやすい感じでした。

辛さや酸味、スモーキーがダメだという人、普段はお酒と言ってもカクテルくらいという人であれば、カナディアンクラブのハイボールなんかはとっつきやすいかもしれません。



次回は2000円オーバーのシングルモルトやブレンデッドなどから、今年個人的にうまかったものをチョイスします。

番外編として、樽で長期熟成された焼酎はどんなものかを味わっていますが、今回は本格焼酎の中から、いいちこの長期熟成焼酎を飲んでみます。

iichikoいいちこは1979年に発売され、「下町のナポレオン」の二つ名がボトルに書かれていました。
1980年代からは海外の雄大な風景とビリーバンバンの歌によるCMが話題となって、有名な麦焼酎となっていきました。
ボトルもフラスコ型などデザインにこだわったものになっていて、本格焼酎という和の雰囲気を打開するイメージを持たせています。近年では「日田全麹」で一転して和のテイストを持たせたブランドも出しています。

今回の長期熟成貯蔵酒は、2015年5月に出たばかりで、異なる2つの樽にそれぞれ数年熟成させて仕上げたものになっています。残念ながら、どのような樽を使っているかは公開されていません。

アルコール度数が20度なので、何の抵抗もなくストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、通常のいいちこの持つ独特の臭みが少なく、砂糖やバニラのような香りがほのかに香ってきます。
口に含むと、麦焼酎ならではの香りがありますが、それがとても丸くなっていて、カラメルのような香りも漂ってきます。
味わいは刺激が少なく、嫌味にならないほどの甘さがあります。

私も何度かレギュラーのいいちこを飲んでいますが、独特の臭みがどうしても苦手で飲み続けることができませんが、この長期熟成貯蔵酒はとても飲みやすくなっていて、 本格焼酎が苦手な人でも受け入れやすいでしょう。
これくらいになると、「下町のナポレオン」という二つ名もしっくりくる感じです。 

価格は720mLで1,100円ほど。 
いいちこでは、同じく長期熟成でアルコール度数が30度のいいちこスペシャルがあります。こちらは2000円ほどで、焼酎としては高目かもしれません。

<個人的評価> 
・香り B: 麦焼酎の臭みがなく、バニラ、カラメルのような香りがある。
・味わい B: 癖が穏やかになり、甘さがあって飲みやすい。
・総評 A: 本格焼酎に抵抗のある人でもお勧めできる一本。


ウイスキーといえば、蒸留後に木の樽に入れて熟成させることで、香りと味わいが深まるわけですが、では焼酎はどうでしょうか?

実は甲類、乙類(本格焼酎)ともに 、熟成させた銘柄が売られています。
実際に長期熟成をすることによってウイスキーのような琥珀色のお酒になるのですが、ウイスキーとの区別がつかなくなるという理由で、国税庁が通達した光量規制によって販売が禁止されています。

そのため、実際に売られている熟成焼酎は、ウイスキーよりも薄い黄金色のものになります。

今回は熟成甲類焼酎の中から、宝焼酎レジェンドを紹介します。

legend発売元の宝酒造は、戦前より甲類焼酎として宝焼酎を販売していました。
しかし戦後の混乱期に、酒粕を搾り取って蒸留した粕取り焼酎から名がつけられた模造酒「カストリ」による被害によって、焼酎自体が敬遠されるようになりました。

その中で、1977年に、アメリカでのウオツカブームに乗って、スタイリッシュなボトルと熟成焼酎を加えて味わいを増して発売した、「宝焼酎 純」がヒットし、 日本に焼酎人気を取り戻すきっかけを作りました(その当時、札幌の豊平川に鮭を呼び戻そう、というカムバックサーモンキャンペーンに宝酒造も協力したことで、札幌を中心に宝酒造の認知度が増しました)。

この純に使われた熟成焼酎をメインにして生まれたのが、レジェンドです。
個人的にもこのレジェンドと純が、焼酎の中でも大好きです。

一般に出回っているのは20度のボトルくらいしかありませんが、今回は通販で、最も度数の高い35度のボトルで味わってみます。

まずはストレートから。
グラスからくる香りは、まさにカラメルの甘い香りで、もともとの原料である廃糖蜜ならではだといえます。
口に含むと、焼酎とみてもアルコールの刺激は少なめで、ほのかにウッディな香りも感じ取れます。
味わいは甘さがメインで、後から柑橘系の酸味も感じ取れます。

次にロックにすると、アルコールの刺激も薄くなり、甘さが引き立つ味わいになります。

下手に安い国産ウイスキーを買うよりも、レジェンドのほうが甘さも香りの深みもあります。

720mL、35度のボトルで、価格は800円ほど。一般的に手に入りやすい20度のボトルでは600円台になります。

甲類焼酎を、単に酔っぱらうだけの安酒だとレッテルを張られている方は、一度レジェンドを味わってもらいたいです。20度のボトルであれば、ウイスキーに慣れている人ならストレートでも問題なく飲めるでしょう。

<個人的評価>
・香り C: カラメルの香りがメイン。ほのかに樽熟成のウッディさもある。
・味わい C: アルコールから来るからさは少なめ。甘さと柑橘系の酸味がある。
・総評 C: 下手に安いウイスキーを飲むくらいなら、こちらがおすすめ。ウイスキー飲むなら1000円スコッチから。


ニッカウヰスキーはブランデーも作っています。しかし他社とは異なる大きな特徴を持っています。
それは「リンゴ」ワインベースのブランデーということです。 

ニッカは「大日本果汁」という社名で創業し、当初は余市町のリンゴを使ったジュースを販売していました。
しかし品質にこだわったために高価だったことと、ペクチンなどの成分を除去しないそのままの白濁したジュースを出していたことで、まだ透明なリンゴジュースしか知らなかった消費者から不良品だと返品が相次いだそうです。

それを打開するために、イギリス留学時代の知識を以て、リンゴジュースを利用してアップルワインを醸造していきました。
そしてポットスチルが完成すると、ウイスキーとともにアップルワインも蒸留され、ニッカブランデーとして誕生しました。

現在はアップルワイン、シードル、ブランデーは青森県の弘前工場で作られています(私が中学生の時の修学旅行で見学させていただきましたが、現在は非公開だそうです)。

nikkaBvsop現在のニッカブランデーはV.S.O.P.白、V.S.O.P.デラックス、X.O.の3種類があり、さらにボトル形状も様々です。2014年には、30年物のブランデー、「リタ」も発売されました。
今回は一番下になるV.S.O.P.白を飲んでみます。

ブランデーですので、ストレートで飲んでいきます。
香りは確かにリンゴの甘い香りがメインで、奥からは樽熟成によるウッディな香りも漂ってきます。
味はアルコールによる辛みが少々あるものの、全体的にはリンゴの甘さ、酸味が生かされたものになっています。同じアルコール度数のウイスキーと比べても、ストレートで飲むにしてもさほどのきつさを感じさせません。

価格は720mL、40度で2300円ほど。高級感のあるボトルですが、比較的手軽な価格かと思います。
一般的なブランデーとは異なる味わいを楽しむにもいいですし、リンゴの香りを生かしたフランベに利用するのもいいでしょう。 

「マッサン」の影響でウイスキーがとても売れていますが、これからの余市編でもキーとなるリンゴを使ったニッカブランデーもお試しください。

ちなみにアップルブランデーは、フランスのノルマンディ地方において、カルヴァドスという名前で知られています。また、アメリカやイギリスではアップルジャックという名でも知られています。

<個人的評価> 
・香り B: リンゴの香りがメイン。後から樽熟成のウッディさも追いかけてくる。 
・味わい B: リンゴならではの甘味、酸味が引き立つ。アルコールの刺激は意外に少ない。
・総評 B: ストレートでも飲みやすい。普通のブランデーとは違った発見をしたい人におすすめ。


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