RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

カテゴリ: ウイスキー

yoichi_ss過去二回、余市蒸溜所限定のシングルモルト余市シリーズのトリとして、シェリー&スイートを飲んでみます。

12年ものでは、マッカランのようなレーズン、ブランデーの感覚が強かったのですが、ノンエイジではどうでしょう。

今回もストレートから飲んでみます。

グラスに注ぐと、液色はピーティ&ソルティほどのアンバーで、香りはレーズンがしっかりと感じられます。

口に含むと、レーズンが先に来るものの、ともにゴムのような香りも伴います。その後はカカオ、ナッツ、ナシの香りが追いかけます。

味わいは、スイートの名のごとく、甘さがメインで、アルコールからの辛さも感じ取れます。この辺りは若さが有ります。

ロックにすると、レーズン、ブランデーらしさが濃厚になり、マッカランっぽさが強く印象付けられます。
味わいにおいても、辛さが薄められ、甘さを堪能できます。

正直、ザ・マッカランの12年またはゴールドと、このシェリー&スイートを目隠しで比較しても、見分けがつかないように思えます。
それだけ、このシェリー&スイートは終売した12年物をカバーするだけの出来であるといえるでしょう。

500mL、55度で、価格は6800円ほど。蒸溜所では180mL、2300円のボトルも有ります。

3種類を飲んで、改めて新しいノンエイジの余市の戦犯がピーティ&ソルティにあるように感じました。
確かに、石炭を使った直火蒸留を象徴するようなスモーキーなものを求めるのはいいにしても、このピーティ&ソルティではダメです。もっと燻製のような香りが前面に現れたもののほうが、もっと余市の新しい顔としてふさわしい物ができるように思えます。
それが出来ないなら、ピーティ&ソルティの比率を下げてもいいと思います。

改めて、ニッカのブレンダーさんたちには猛省してもらいたいです。

<個人的評価>
・香り A: シェリーの名に恥じない、しっかりとしたレーズン、ブランデー感。
・味わい AA : ストレートでは若さのある辛さがあるが、加水でしっかり甘くなる。
・総評 A : 初心者にも勧められるし、ブランデー、マッカラン好きにもおすすめ。



 

yoichi_ps前回に引き続き、余市蒸溜所限定のシングルモルト余市から、ノンエイジのピーティ&ソルティを飲んでみます。

12年物を飲んだ印象では、アイラモルト、特にアードベッグを髣髴とさせる香りと味がありましたが、ノンエイジではどうでしょうか。

まずはストレートから飲んでみます。

グラスに注ぐと、液色はウッディ&バニラよりも多少薄いアンバーで、香りはアルコールの刺激とエステリーさが感じ取れます。アイラモルトのような正露丸のような香りは思ったほどに感じられません。

口に含むと、12年ものほどのアイラモルトっぽさは薄く、ライムの香りが強め、 あとからナッツ、接着剤、青りんごの香りが追いかけます。

味わいはアルコール由来の辛さが目立ち、後から柑橘系の酸味、しょっぱさが追いかけます。 

レギュラーの余市をストレートで飲んだ時の印象に近く、もしかしたらピーティ&ソルティの配合が多いのかもしれません。

ロックにすると、正露丸やヨードの香りが立ち上がり始め、アイラモルトっぽさが目立ってきます。

味わいも、しょっぱさが強くなり、ピーティ&ソルティの名のとおりになっていきます。

全体的に、12年もので感じられたアードベッグらしさがなく、レギュラーボトルの薄っぺらさが如実に感じ取れ、足を引っ張っていたのはこいつか、と思いました(試しに、アードベッグのコリーヴレッカンに、ウッディ&バニラ、シェリー&スイートを混ぜてみると、レギュラーの余市以上の深みのある香り、味わいになりました)。

ノンエイジらしいといえばらしいのですが、ウッディ&バニラの出来が良かっただけに、尚更残念に思えます。
それこそ、アードベッグのコリーヴレッカンやタリスカーのようなスパイシーが加わると、香りの深み、広がりが生まれ、ノンエイジの物足りなさを補えるように感じます。
このあたりは、ニッカのブレンダーの課題になると思われます。

「マッサン」の影響で、スモーキーなウイスキーを求めていると考えても、このピーティ&ソルティをレギュラー向けのヴァッティングに使うのはいかがなものか、と思います。

500mL、アルコール度数55度で、価格は6800円ほどです。ただし、180mLで2300円ほどのボトルも売られています。

<個人的評価> 
・香り  C: 正露丸、ヨードを伴うピート感は薄い。加水してやっと出てくる。立ち上がりはライム、あとはナッツ、青りんご、接着剤。
・味わい C: ストレートでは辛さ、柑橘系の酸味。加水でしょっぱさが強まる。が、それ以上の豊かさ、深さがない。
・総評 E : 全体的に薄っぺらい。6800円を出してまで買うほどの価値はない。



old私の両親の世代、団塊の世代にとって日頃飲むサントリーのウイスキーがトリスやレッドであれば、オールドは贅沢な銘柄、バーやスナックでボトルキープするお酒ではないでしょうか。

1950年に発売以来、サントリーのメインストリームとして売られ続けています。その形状から、ダルマという愛称もあります。

現在のブレンドは2008年に改められ、昔ながらの味に回帰しつつ、アルコール度数を43度に上げています。

まず、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々淡い琥珀色。香りは多少のピートとナシの香りがします。

口に含むと、多少のアルコールの刺激があるものの、先にレーズン、その後にバニラ、ナシ、カラメル、モルトの香りが追いかけます。

味わいは酸味が主体で、甘さが奥からゆったり追いかけるイメージです。

ロックにすると、一気にアルコールが立ち上がってくるイメージで、ストレートで感じられた香りが潜んでしまいます。代わりにピートのスモーキーさが目立ってきます。

味わいも、辛さが前に出た後、ビターも伴っていて、甘さはさほど感じ取れません。

最後に1:3の割合で水割りにしましたが、辛さは消えてロックほどのビターはなくなり、甘さを感じ取れるようになります。
香りもレーズン、バニラがほのかに香り、柔らかいピートも感じ取れます。

和食に合うウイスキーとして研究し、多くの割烹、料理屋に売り込んだだけのことはあり、和食の繊細な味わいを損なわない程度の穏やかな香り、味を堪能できます。

オールドは、ストレートでは華やか、ロックでは荒々しく、水割りでは上品で甘い香り、味わいを楽しめるようになっています。
そういう意味では、ウイスキーとしての幅をちゃんと確保していて、角瓶以下との格の違いを感じ取れます。

ただ、角瓶の復刻版に比べると華やかさに欠けるイメージがあり、もしオールドの復刻版が出たら、響 JAPANESE HARMONYすらもかすむような香り、味わいがあったのかもしれません。

価格は700mL、アルコール度数43度で、1700円前後です。

角瓶がリニューアルによって1500円になりましたが、200円出せば確実にワンランク上の銘柄を手にできますから、角瓶ファンこそ改めて飲んでほしいと思います。

<個人的評価>(A~E)
・香り B: ストレートでレーズン、バニラ、ナシ。加水するとピートが感じ取れる。
・味わい B: 甘さは控えめ。ストレートは酸味、ロックは辛さとビター。
・総評 B: 角瓶よりもウイスキーらしさがしっかりしている。水割りだと和食との食中酒に適する。


yoichi_wv今回は、ニッカの蒸溜所限定ボトルから、シングルモルト余市 ウッディ&バニラを飲みます。

以前からこのブログでも書いたように、ドラマ「マッサン」のブームによって原酒不足に陥ってしまったことで、レギュラーの銘柄も大きく整理されましたが、蒸溜所限定のシングルモルト余市も例外ではなく、従来の12年物が終了し、昨年11月からノンエイジにリニューアルされました。

GWに訪れた時も、有料の試飲所や売店にはノンエイジのボトルが用意されていました。
以前に3種類の12年ものを試したので、今回も3種類まとめて買って飲み比べることにしました。

それではウッディ&バニラをストレートから試してみます。

グラスに注ぐと、液色はノンエイジにしてはかなり濃い茶褐色で、香りはバニラというよりもメロンのような芳香があります。

口に含むと、若い原酒ならではのアルコールの刺激が比較的強めに来ます。その後、名前の通りのバニラ、メロン、カカオ、モルト、樽材のホワイトオークの香りがやってきます。

味わいは、辛さが先に来るものの、レギュラーの余市ほど強くはなく、後からバニラの香りに釣られるが如く甘さが追いかけます。

ロックにすると、ストレート以上にアルコールの刺激臭が強まり、メロンの他にバナナも感じ取れるようになります。

味わいも酸味と苦味が強くなり、甘さは影を潜めます。加水が進めば苦さが薄れて甘さも広がってきます。

12年物を飲んだ時には、もっとバーボンらしいエステリーな香りも伴っていたように思えますが、ノンエイジではそれが薄まった感じで、いい意味で癖が抑えられ、甘くて飲みやすい印象に変わったように思えます。

500mL、アルコール度数は55度と高く、価格は12年ものと据え置きで6800円ほどです。
レギュラーの余市と比べても割高になったことは否めないですが、それでも熟成感が大きく衰えた印象は少なく、十分値段に釣り合ったパフォーマンスがあるように思えます。

懐が寂しい方のために、2000円台で買える180mLも売られていますので、ぜひとも余市蒸溜所のおみやげとして買ってください。

<個人的評価>
・香り A : アルコールの刺激が12年者より強いが、後からメロン、バナナ、バニラ、モルト、カカオ、ウッディと豊富な香り。
・味わい B: ストレートでは甘さが感じられるが、ロックでは苦い。加水されると再び甘さが現れる。
・総評 B: 割高になったのは否定しないが、熟成感は衰えず、価格に見合った価値あり。



 

coriv今回はアイラモルトの中から、アードベッグのコリーヴレッカンを飲んでみます。

コリーヴレッカンは、2008年にアードベッグ・コミュニティ会員限定で販売され、高い反響を読んだことでレギュラーボトルとして販売されました。

2010年には、ワールド・ウイスキー・アウォードでワールド・ベスト・シングルモルトを獲得しました。

コリーヴレッカンとは、ジュラ島とスカバ島に挟まれた海峡の名前で、ラベルに書かれるように渦潮が現れるなど、荒々しい海として知られています。

その名の通り、熟成にフレンチオーク樽を使用し、10年ものでも強烈なアードベッグをさらに荒々しくスパイシーに仕上げたボトルになっています。
アルコール度数も57.1度とレギュラーよりも高い、ほぼカスクストレングスの高さになっています。

いつものようにストレートから飲んでみます。

グラスに注ぐと、液色はかなり濃厚な琥珀色、香りはアイラモルトならではの強い煙を感じ取れます。

口に含むと、まずアードベッグならではのつよいスモーキーと、香辛料のようなさわやかな香りです。
しかし、アイラモルトならではの正露丸、ヨードのような香りは薄く、炭焼や燻製のような煙を強く感じ取れます。

そして奥からは、ライムの爽やかさも追いかけてきます。

味わいは、とてもスパイシーで、アルコールとは異なるビリビリとした刺激を感じ取れます。 その後からは柑橘系のような酸味、ビターが来ます。

水を1:1に加水してみると、やはりスモーキーさは強く残りますが、後からダークチョコレートやエスプレッソのような香りが加わってきます。

味わいもカカオまたはエスプレッソのほろ苦さが感じ取れ、ストレートとは異なった顔に変わります。

ロックにすると、ストレートでのスパイシーさが更に濃くなり、ライムのようなフルーティさも強めになります 。
加水が進むに連れて、カカオ、エスプレッソの顔も覗き始め、とても複雑で、ボディブローのような強いパンチが効いてきます。

最も強烈なインパクトを求めるなら、ロックにする方がいいでしょう。

700mL、アルコール度数は57.1度で、価格は8500円ほど。
渦潮に巻き込まれるようにハマってどんどん飲んでしまうと、強いアルコールによって一気に酔いつぶれてしまいますので、 我に返られるほどにとどめておきましょう。

<個人的評価> 
・香り B: まず燻製のようなスモーキー、そしてスパイス。後からライム。加水するとカカオ、エスプレッソ。
・味わい B: 強烈な辛さ。奥から柑橘系の酸味、エスプレッソのような強いビター。
・総評 B: 本当にパンチの効いた銘柄が欲しければ、高くても一度は飲んで欲しい。



togochi今回は、日本の地ウイスキーから、中国醸造の戸河内ウイスキーを飲んでみます。

戸河内ウイスキーとは、広島県廿日市市にある中国醸造が販売しているウイスキーで、同じ広島県安芸太田町戸河内(旧戸河内町)にある貯蔵庫にウイスキーを熟成させたものになります。

この貯蔵庫は、かつての国鉄が387mにわたる試掘トンネルとして掘られたもので、年間14℃ に保たれていることから、ウイスキーを熟成させるのに都合が良いと再利用されたものです。

使用されている原酒を調べてみると、中国醸造で自前で蒸溜しているという記載はなく、蒸溜所やポットスチルの写真もありません。
おそらくはスコットランドからニューポットのモルト原酒とグレーン原酒を樽ごと輸入して、そのまま貯蔵庫で熟成させたのではないかと思われます。

先行して限定販売された18年も、元はスコッチのモルト原酒と4年熟成のカナディアンのグレーンをブレンドしてから18年マリッジさせる形で貯蔵したものだったそうで、ジャパニーズウイスキーという定義では「?」がつきます。

何はともあれ、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色はなんととても淡いメッキをかける前のホワイトゴールド。着色でカラメルを使っていない感じです。香りはアルコールがメインにあります。

口に含むと、メロン、バニラ、クリームの香りが口に広がります。

味わいは酸味が主体で、後から甘さがついてきます。

ロックにすると、エステリーさが強くなり、青リンゴ、ナシの香りが強くなります。
味わいも酸味の後にビターが感じ取れるようになります。

全体的にふと感じられるのは、ウイスキーというよりも熟成された本格焼酎に似た雰囲気でした。
中国醸造は日本酒、焼酎の製造もおこなっていますが、ウイスキーを熟成する貯蔵庫には、日本酒、焼酎も熟成のために貯蔵しているようです。
それとは関係あるかがわかりませんが、以前に飲んだ樽熟成された麦焼酎に似た香りを感じました。

ただ、ウイスキーとしての出来においては悪いとは言えず、大手のウイスキーを飲んだ人には興味深い香りと味わいに思えるでしょう。

しかしながら、ジャパニーズウイスキーを語るのであれば、モルト原酒、グレーン原酒も自前で醸造、蒸留して仕込んでほしいと心から思います。

700mL、アルコール度数40度、価格は2500円ほど。

<個人的評価>
・香り B: 若いながら、メロン、バニラ、青リンゴ、ナシと豊富な香り。
・味わい C : ストレートでは甘さ、加水すると酸味とビターがメイン。
・総評 C: 悪くはないが、ジャパニーズウイスキーを名乗るのはどうかと...



1000円前後のウイスキーを比較する特集の最後として、これまでに私が飲んだ中で気に入ったスコッチウイスキーからピックアップしていきます。   

バランタイン ファイネスト

  • 700mL、40度、1000円
ballantinesバランタインのスタンダードボトルです。消費税導入前には5000円近くして、高嶺の花だったこともありますが、1000円で買えるウイスキーとしては十分なほど香りも味わいも満足できます。

実際にロックで飲んでみると、香りはレーズンやバニラとともに、しっかりしたスモーキーフレーバーがあります。

味わいは甘さがめいんで、後からビターが追います。
単に香り豊かな感じでは終わらずガツンとした重厚感もあります。

初めてウイスキーを飲む上では、香りの要素の大半が凝縮されていて、勧められます。

<個人的評価>(A~E)
香り A: レーズン、バニラといった華やかさを持ちつつしっかりとしたスモーキー感。
味わい A: 甘さがメイン。アルコールの刺激はうまく丸められている。
総評 A: 本格的なスコッチを味わうなら、これを入門編にするのがベストかと。


ジョニーウォーカー レッドラベル

  • 700mL、40度、1200円
jwrこちらはジョニーウォーカーのスタンダードボトルになります。
ジョニーウォーカーといえばブラックラベルのほうが有名ですが、レッドラベルはスモーキーさが少なく、甘さが表にたった印象です。
ボトルからくる香りは、アルコールの刺激が強くて判別できませんですが、ストレートで飲んでみると、 不思議とアルコールの刺激はそれほど訪れず、ピートや樽からくるスモーキーさとウッディな香りがメインになります。
味わいは甘く、黒ラベルほどではないものの飲みやすくなっています。

加水すると、香りに青りんご、なし、レーズンなどが加わって華やかさとさわやかさが合わさってきます。
味わいも甘さと多少の酸味が来るようになり、ハイボールにしても甘さを堪能できます。
サントリーの角瓶などと比べても、程よい甘さとアルコール由来の刺激、辛みが抑えられているため、パフォーマンスでは圧倒的に上です。

<個人的評価>
・香り A: ストレートではスモーキーだが、加水すると華やかになる。
・味わい A: アルコールの辛みが少なく、ストレートでも甘さを実感できる。飲みやすい。
・総評 AA: 1200円で十分に堪能できる銘柄。


カティサーク

  • 700mL、40度、1100円
cuttysarkかつて迅速に紅茶を運ぶために建造された帆船、カティサーク号を模した銘柄で、古くから日本でも知名度が高いです。

使用されている銘柄は、スぺイサイドのグランロセス、マッカラン、オークニー諸島のハイランドパークなどです。

いつものようにロックで飲んでみると、アルコールの刺激があるものの、ともにシェリー樽原酒の持つ華やかな香りがやってきます。一方でスモーキーな香りは抑え目です。
マッカランのシェリーオークが、これでもかといわんばかりのシェリー樽原酒の香りを持っていたので、その影響が強く出ている気がします。

味わいはアルコールの辛みが強めで、奥から青りんご、ナッツの味が後を追ってきます。それでも全体的にはあっさりした印象があります。

ブレンデッドでもとっつきにくい銘柄がありますが、カティサークはウイスキーを飲みなれていない人でも華やかな香りに魅せられるブレンドになっています。

<個人的評価>
・香り A:シェリー樽原酒の華やかな香りが支配する。癖が少ない。
・味わい B:香りと裏腹にあっさり、さっぱりした味。ハイボールでも行ける。
・総評 A:万人受けする味と1000円強の価格は魅力。日常飲むウイスキーとしてはうってつけ。

VAT69

  • 700mL、40度、1200円
vat691883年に、ウィリアム・サンダーソンが100種類のブレンドをためし、それぞれを桶(ブレンド、後熟用の樽?)にそれぞれ詰めた後、ウイスキーの評論家たちを集めて比較させました。
その結果、69番目のブレンドがもっともよかったことで、これを製品化しました。それがVAT69の由来です。

しかし、使用されるキーモルトは時代によって変わり、現在はロイヤルロッホナガーがキーモルトになっています。

ロックで飲んでみると、飲みはじめはそこそこのスモーキーとアルコールの刺激が先に来た後、 麦チョコ、柑橘系の皮を削った時のような爽やかな香りが漂ってきます。
味わいは酸味が主体で、甘さは控えめ、ビターはそれほどなく比較的飲みやすいかと思います。

全体的には多少のくせがあるので、スタンダードなから変化球がほしいな、というときにはいいかもしれませんね。

<個人的評価>
・香り C: なかなかのスモーキー。後からモルト、柑橘系。
・味わい B: ライムっぽい酸味がメインで甘さは控えめ。 苦さはない。
・総評 B: 1000円スコッチとしては合格ライン。

インバーハウス グリーンプレイド

  • 700mL、40度、1000円
inberインバーハウスは、ノックドゥ、スペイバーン、オールドプルトニーなどの蒸留所を所有する企業で、ブレンデッドウイスキーのブランドとしてはほかにマッカーサーもそろえています。
今回のグリーンプレイドは、ウイスキーの評論家として権威のあるジム・マーレイが、自著のウイスキーバイブル2008で、100点満点で90点の評価がつけられており、コストパフォーマンスとしては期待ができるボトルになっています。

まずはストレートから。グラスからはナシのような香りが強めに感じられます。
口に含むと、意外に刺激が弱く、紅茶、ハチミツ、洋ナシ、食パンの香りがします。
味わいは甘味、酸味、苦味が等しく舌を刺激してきます。

ロックにすると、奥に潜んでいたであろうピートの香りが顔を出し、洋ナシの香りが突き出てきて、味わいも酸味と苦味が強く感じられるようになります。
さらに加水されていくと、しょっぱさも感じ取れるようになり、様々な原酒をブレンドしたという奥深さを知ることができます。

下手に甘さや飲みやすさを出さず、ウイスキーらしさをアピールしながらも癖がつきすぎない程度に抑えたブレンドになっているように思えます。
平均的なスコッチウイスキーとして、飲み方によって個性が変わり、様々に味わうことができます。

<個人的評価>
・香り C: ストレートでは紅茶、ハチミツ、食パン。加水されると洋ナシ、ピートが前に出てくる。
・味わい B: 甘さだけでなく、酸味、苦味、しょっぱさと、様々な原酒が織りなす味を堪能できる。
・総評 A: 1000円スコッチでありながら、様々な香り、味を秘めたボトル。

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akashiRed今回は、江井ヶ嶋酒造のホワイトオークあかしレッドを飲んでみます。

公式サイトを見ても、以前に飲んだ「明石の地ウイスキー」(ロゴが黒いラベル)との違いが明確に書かれていませんが、ほかの情報からすると、レッドのほうがグレーンの割合が多めだ、というようです。

実際にストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々濃いアンバー。香りはトーストに似た香りがします。

口に含むと、「明石の地ウイスキー」同様に、ラムレーズンとトーストの香りが先に訪れます。後からカカオが追いかけてきます。

味わいは、多少の酸味と甘さが半々に訪れ、ストレートでも飲みやすさを感じられます。

加水してみると、エステリーさが前に出てきて、ストレートのようなカカオなどの甘い香りは引いています。

味わいも柑橘系のような酸味と苦さが強くなり、少々癖が出てきます。

全体的な傾向は明石の地ウイスキーとほぼ同じですが、加水した時の香りが薄くなった印象です。
それでも、下手に安いウイスキーと比べても十分ウイスキーとしての体は成立していて、初めての人でも受け入れられる変なくせのない仕上がりになっています。

500mL、アルコール度数は40度で、価格は840円。700mL換算だと 1176円ですから、角瓶くらいの価格帯になります。

そう考えても、角瓶がもう飲めなくなるほどの豊かな香りと甘さのある味わいがあり、、ストレートでもロックでも水割り、ハイボールでも十分飲みごたえのあるウイスキーになっています。

たまたま某コンビニで発見しましたが、普通は酒屋さんで探さないと手に入らないでしょう。

<個人的評価>
・香り B: 先にレーズン、トースト。あとからカカオ、モルト。加水するとエステリーに。
・味わい B: 酸味と甘さがあって、ストレートでも飲みやすい
・総評 A: 角瓶と同じ価格帯のウイスキーとしてははるかに上。


ホワイトオーク あかし レッド 500ml

ホワイトオーク あかし レッド 500ml
価格:745円(税込、送料別)

tarukaoruキリンが3月26日に富士山麓のリニューアルをしたのとともに、新発売となったのが、オークマスター 樽薫るです。

もともとオークマスターはメルシャンが発売していた銘柄で、当時は同社が所有していた軽井沢蒸溜所のモルトを使用していました。

その後キリンがメルシャンを完全子会社にしたのち、2011年に軽井沢蒸溜所を閉鎖、オークマスターも販売終了となっていました。

いわば今回は5年ぶりの復活となりますが、実際に使われているモルトは御殿場のものとなります。

いつものようにストレートから飲んでみます(4月中は網走に長期出張になったため、ホテルで試飲してます)。
グラスに注ぐと、液色はジンジャエールのような黄金色、香りはアルコールの刺激の奥にナシを感じます。

口に含むと、先に感じるのはバニラとウエハース、奥からナシ、マスカットがやってきます。
味わいはアルコールからの辛みが強いものの、後から甘さを感じ取れます。

次にトゥワイスアップにしてみると、先にナシ、マスカット、柿の香りが来るようになり、バーボンに近いエステリーさも見えてきます。ストレートで感じたバニラの香りは奥に下がった感じです。

味わいは酸味が強くなり、全体的にフルーティになってきます。 

新しい富士山麓に比べると、甘さがメインで飲みやすいブレンドになっていて、ストレートでも加水しても癖が少ない、晩酌用のウイスキーとしても適しています。

640mL、アルコール度数40度で、価格は1100円。
販売終了したボストンクラブや、新しい富士山麓よりも割高ですが、それよりもまろやかで熟成感もあるので、不満には感じないでしょう。

<個人的評価>
・香り B: ストレートではバニラ、ウエハースがメイン、加水するとナシ、マスカット、柿。
・味わい B: ストレートは辛さがあるが、加水することで甘くて飲みやすい。ほんのり酸味。
・総評 B: 香りも十分で甘さがメインなので、万人受けする印象。


オークマスター・樽薫る 640ml

オークマスター・樽薫る 640ml
価格:966円(税込、送料別)

前回に引き続いて、1000円前後で買えるウイスキーの中から、ニッカ、キリン、その他日本のメーカーの製品をピックアップします。

ニッカウヰスキー

ブラックニッカ クリア

  • 700mL、アルコール度数37度、700円
137391ニッカの銘柄としては最も安いものになります。1997年にクリアブレンドとして発売されてから、ピートを使用しないモルティングを行った大麦麦芽を使用し、すっきりした香りを売りにしています。

実際に飲んでみると、飲み口ではアルコールの刺激が強めで、若い原酒を使用しているかもしれません。その後、樽からの香りなのか、少々スモーキーさがあります。

味わいも酸味がメインになっていて、甘さは控えめになっています。

800円以下で買えるウイスキーとしては悪くはありません。ただ、本格的な香りや味を楽しむには力不足で、お金がないときの「代替品」と考えたほうがいいでしょう。

<個人的評価>
香り D: それなりのスモーキーフレーバーとウッディな香りがするが、上品とはいえない。
味わい C: ウイスキーとして最低限の味わい。ハイボールにしてもしっかりと残るレベル。飲みやすいとは言い切れない。
総評 B: 低価格のウイスキーとしては及第点。多少の癖があるため、万人受けではないが気軽に飲める範疇に収まっている。


ブラックニッカ リッチブレンド

  • 700mL、アルコール度数40度、1200円
bn_rich012013年にリリースされた銘柄で、シェリー樽原酒からくる華やかな香りを主体としたブレンドになっています。

ストレートで飲むと、最初はかなり穏やかですが、段々とレーズン、バニラ、ウエハースの香りが浮かび上がってきます。

味わいは酸味が主体ですが、それもおとなしく、アルコールの刺激はそこそこのレベルに有ります。

ロックにしてみると、若干ピートの持つスモーキーさがほんのり加わり、ストレート以上にレーズンの香りが強まります。

味わいはビターが若干目立つようになり、後々になって甘さがゆっくりと訪れます。
加水が進むにつれて、ビターと甘さの度合いは逆転していきます。

全体的に見ると、リッチブレンドの名の通り、同じ価格帯のジャパニーズウイスキーとしては香りを重視したブレンドに仕上がっています。

<個人的評価>
香り B: ストレートでは薄いものの、ロックや加水でレーズン、バニラ、ウエハースの香りとスモーキーさが現れる
味わい C: ストレートでは酸味、ビターがメインだが、加水されるごとに甘さが増してくる。
総評 C: あまりクセのあるウイスキーに手が出ない人にはピッタリ。水割りなどで甘く豊かな香りが得られる

ブラックニッカ ディープブレンド

  • 700mL、アルコール度数45度、1300円
bn_deep2015年にリリースされた銘柄で、新樽を使用した原酒をベースに、アルコール度数を高くすることで濃厚さを出すようにしています。

ストレートにおいては、強いアルコールの刺激とピート香が前に出てきて、後から青リンゴ、ナッツ、柑橘系の香りがついてきます。最近のニッカのブレンドにはなかった、かなりスモーキーな仕上がりです。

味わいも酸味と辛さが強く、甘さで媚を売る気がない感じです。ボディも強くなっています。

ロックにしてみると、バニラやバナナといった甘い香り、樽からのウッディさが強くなり、文字通り濃い香りが出てきます。

全体的にスモーキーさが強調された印象になっていて、ストレートはナイフエッジのような鋭さのあるピートと辛さ、ロックでは濃厚で甘い香りを楽しめます。

リッチブレンドよりも個性が強いため、穏やかなウイスキーを求める人にはあまり向かないでしょう。

<個人的評価> 
・香り A: ストレートではピート、アルコールの刺激が強烈。ロックでバニラ、バナナ、ウッディさが出てくる。 
・味わい B: 酸味がメイン。ストレートは辛いが、ロックや水割りで穏やかになる。
・総評 B: これからのニッカを担う銘柄として、不足はない。


ブラックニッカ スペシャル

  • 720mL、アルコール度数42度、1300円
bnsp1965年に一級ウイスキーとして発売された二代目ブラックニッカを継承して、1985年に発売されました。

実際にロックで飲んでみると、最初は当たり障りのなくスモーキーな香りも抑え気味ですが、シェリー樽原酒から来るであろう香りはリッチブレンドよりも濃厚に感じられます。

しかし後味にスパイシーな刺激が加わって、リッチブレンドよりも癖を持った味になっています。

味わいは甘みを持ちつつもアルコール由来の辛みもあり、とても飲みごたえのあるボディになっています。

リッチブレンドに比べるとウイスキーらしい癖が強いものの、ディープブレンドほどのとがった印象は少なく、比較的飲みやすい部類に入るでしょう。 

<個人的評価>
香り B: シェリー樽原酒からの華やかな香りと、程よい余市モルトならではのスモーキーな香りが絶妙に絡み合う。
味わい A:他のブラックニッカと比べてもボディが重厚で飲みごたえがあります。アルコール由来の辛みがあるものの、濃い甘みもあとからやってくる。
総評 A:1000円台前半としてはしっかりとした味わいがあり、リッチブレンドよりお勧め。ノンエイジのブレンデッドスコッチにも対抗できるほどの個性。


ハイニッカ

  • 720mL、アルコール度数39度、1100円
hinikka※写真は旧ラベルです。
1964年に、より安くてうまいウイスキーをと開発された銘柄で、現在ではカフェグレーン原酒を活かしたブレンドになっています。

ロックで飲んでみると、意外にもアルコールの刺激は控えめで、それでいながらもウッディな香りと味わいがしっかりとやってきます。
 
トゥワイスアップにしても、同じ価格帯のウイスキーのように味わいや香りが消えることはなく、ウイスキーとしてのボディ、ウッディな香りはしっかり残っています。

ほとんどがカフェグレーン原酒でありながらも、ウイスキーとしての体をしっかり成しています。

むしろある程度の香りや味が残るカフェグレーンウイスキーを使っているからこそのメリットと言えるでしょう。

価格は1000円を超えてお手軽感が薄くなってしまいましたが、価格帯の近い角瓶を相手にしても見劣りのしない香り、味わいを持ちます。

<個人的評価> 
・香り C:嗅いでみるとアルコールが強く感じられるが、実際に飲むと抑え目。樽からのウッディな香りが支配する。 
・味わい C:華やかさはないものの、甘味、渋みは最低限あり、ウイスキーだと自覚できるレベル。
・個人的評価 B:晩酌用と銘打ちながらも、しっかりウイスキーらしさを残した絶妙なブレンド。

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