RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

カテゴリ: ウイスキー

hi_3おかわりネタとして、今回はハイニッカを飲みます。

ハイニッカは1964年に二級ウイスキーとして発売され、少ないモルト原酒の混和率ながらも妥協しないうまさを追求したブレンドで人気を博しました。
その後酒税法の改正に伴って、当初はスピリッツを使ってた所に、カフェグレーンを使用することで、クリアーで甘さを帯びたブレンドになっています。

マッサンブームによって、ハイニッカが多く出回るようになりましたが、そもそも原価率が高いためにあまり出されていなかった中で、多く飲まれるようになったせいか、1000円以下だった価格も1200円ほどになってしまいました。

古くからハイニッカを飲んでいた方たちは、値上げで飲み控えているかも知れません。

で、久しぶりに飲んでみます。

ストレートでは、ナッツ、カラメルの香りが先に立ち、わずかながらにピートのスモーキーさもあります。
味わいは総じて甘く、アルコールからの辛さはあるものの、ギリギリ飲める範疇にあります。

ロックでもナッツ、カラメルの香りは健在で、ピートも脇役として演じています。
味わいも甘さがメインで、奥からビターが追いかけますが、ストレートよりもアルコールの辛さが薄まったことで、とても飲みやすくなっています。

ハイボールでは、多少のスモーキーさは残しつつも、カラメル由来の甘い香りがします。
味わいも、酸味、辛さ、甘さが交互に訪れてきます。

値上がりによってお買い得感が薄れてしまいましたが、それでも1000円台前半のジャパニーズとしては遜色は無く、晩酌用として十分楽しめるボトルに変わりはありません。
ウイスキーらしさをしっかり保ちつつも、甘さがメインの味わいに仕上げているのは流石と言えます。

720mL、アルコール度数39度で、価格は1200円ほどです。

<個人的評価>

  • 香り B: ナッツ、カラメルがメインで後からピート、ウッディが漂う。
  • 味わい B: 基本的に甘い。ストレートで多少の辛さがあるがつらくはない。
  • 総評 B: 1000円台前半のカテゴリーになっても、飲む価値のあるボトル。


bandw今回は1000円スコッチ、ブラック&ホワイトを飲んでみます。

 ブラック&ホワイトは、グラスゴーにあるジェームズ・ブキャナン社がリリースしているブレンデッドウイスキーです。同社の有名な銘柄と言えば、英国王室御用達、日本でしか市販されていない高級ボトル、ロイヤルハウスホールドです。

キーモルトになっているのは、ダルウイニー、グレンダラン、クライヌリッシュです。

ではいつものようにストレートから飲みます。
グラスに注ぐと、液色は中庸なアンバー、香りはアルコールとナシっぽさがあります。

口に含むと、アルコールの刺激を先頭に青リンゴ、ラムレーズン、バニラ、ウエハース。あとからほんのりとピートも香ります。
味わいはアルコールからの辛さがメインで、あとからビター、酸味へと続きます。甘さは控えめです。

ロックにすると、スダチのような強い爽やかさが先に届き、 あとからピート、ナシ、バニラが追いかけます。
味わいは酸味が強くなり、あとからビターがやってきて、柑橘系の雰囲気が強めに出ます。

最後にハイボールにすると、青リンゴの香りがメインに感じ取れ、奥からバニラが追いかけます。
味わいは甘さが主体となり、酸味はほのかになります。

ピート自体は控えめなので、癖のあるウイスキーが苦手な人でもいけるでしょう。
ただ、それほど甘さのある味わいではなく、香りもそれほど立つ印象も薄いので、1000円スコッチとしては平凡な印象です。

700mL、アルコール度数40度、価格は1200円ほど。

<個人的評価>

  • 香り B: ストレートでは青リンゴ、ラムレーズン、バニラ。加水すると柑橘系の爽やかさが出る。
  • 味わい C: 酸味が主体、後味がビター。ハイボールでは甘さが出てくる。
  • 総評 C: 癖が少なくてそつがない。初心者向け。ただ印象に残りにくい。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ブラック&ホワイト 700ml
価格:1240円(税込、送料別) (2016/11/17時点)


bowmore_led今回はアイラモルト、ボウモアのレジェンドを飲んでみます。

レジェンドはノンエイジですが、正規輸入を手がけるサントリーでは販売せず、並行輸入品のみとなっています。

噂によれば8年熟成と言われており、12年ものの原酒が不足したときの代替品では無いかとも言われてましたが、現在は蒸溜所公式サイトからもラインナップから外されています。

いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少し濃い琥珀色、香りはアイラモルトらしいヨードを帯びたピートがやってきます。

口に含むと、アルコールからの刺激が強めで、あとから正露丸、ライム、オレンジ、ナシと続きます。
味わいはアルコールからの辛さが強く、奥から酸味、ビターが感じ取れます。

ロックにすると、先ほどの正露丸の香りとともに強いスモーキーさが現れ、あとから柑橘系、最後に生クリームとヨードが引きます。
味わいは酸味が強めとなり、後味として甘さも出てきます。 

加水が進むと、スモーキーさや爽やかさは落ち着き、クリーミーさが表に立つようになります。 
味わいはビターが目立つようになり、甘さと合わさって複雑になります。

最後にハイボールにすると、全体的にヨードがほのかに香ります。
味わいは、昆布のようなうまみと多少の甘味を感じ取れ、炭酸の効いただし汁を飲んでいる錯覚すら感じます。 

12年物に比べると、シェリー樽からの甘く熟成された香りは薄く、むしろラフロイグに近いエッジの効いたボトルになっています。
しかし加水することで、ヨードの香りの奥からうまみを感じ取れるようになり、魚介類の料理と一緒に水割り、ハイボール、ハーフロックの形で供されるといいかもしれません。

700mL、アルコール度数40度で、価格は3300円ほど。
ただ、積極的に選ぶほどではなく、ちょっと足して12年物を選ぶか、爽やかさのあるスモールバッチを選んだ方がいいでしょう。

<個人的評価>

  • 香り C: アイラモルトらしいヨード、正露丸のピートがあるが、レーズンは感じられず。加水でクリーミー。
  • 味わい B: ストレートでは辛いが、 加水で甘さ、うまみが引き立つ。
  • 総評 C: 興味深いところはあるが、ボウモアとして積極的に買うほどではない。


bigt今回はブレンデッドスコッチのビックTを飲んでみます。

ビッグTは、ハイランドにある蒸溜所、トマーティンが発売しています。
同蒸溜所のブレンデッドと言えば、エンシェントクラン のほうが有名ですが、こちらの方が少々上のランクになるようです。
実際、トマーティンのモルトをキーにしつつ、他の地域のモルト、グレーンなど、4~6年熟成させた原酒を使ってブレンドされているようです。 

では、いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は淡い琥珀色、香りは青リンゴ、ライム、メロンの香りが鼻をくすぐります。

口に含むと、アルコールの刺激の後、ライム、メロン、バニラの香りが続きます。 
味わいは辛さと酸味が半々で、アルコールからのとげが目立ちます。

ロックにすると、青リンゴ、ライム、ナシの香りが先に立ち、奥にモルト、バニラの香りを感じ取れます。 
味わいは酸味が先に来て、あとからビター、最後に甘さが締めます。

最後にハイボールにすると、ナシやメロンの香りがほのかにやってきます。後を追うようにモルトも香ります。
味わいは少々のビターがあるものの、後から甘さが追いかけてきます。 

エンシェントクランと比べると、熟成感や甘さは上で、ストレートは少々辛いものの、ロックや割って飲む分には十分楽しめます。 

700mL、アルコール度数は40度で、価格は1700円ほど。少々お高いですが、それに見合うボトルです。

<個人的評価>

  • 香り C: 青リンゴ、メロン、ライム、ナシ、バニラと豊富。
  • 味わい C: ストレートではピリピリと厳しいものの、加水することで甘さが引き立つ。
  • 総評 B: ある程度の熟成された原酒だけあって香り、味わいも深い。


btwd今回は、バーボンの銘柄の一つ、バッファロー・トレースから、ホワイト・ドッグ マッシュ#1というボトルを飲んでみます。

バッファロー・トレースは、ケンタッキー州フランクフォートにある蒸溜所で、1775年にウイスキー作りを始めたアメリカで最も古い蒸溜所と言われています。
1857年にベンジャミン・ブラントンが買収、蒸溜設備を新しくしてバーボンの製造を始めました。

誕生から現在までに、この蒸溜所の名前はいくつも変わっていて、 リーズタウン、オールド・ファイヤー・カッパー、ジョージ・T・スタッグ、シェンレー、ブラントン、エンシャント・エイジと変遷し、1999年に、現在のバッファロー・トレースとなりました。

現在は、レギュラーボトルのバッファロー・トレースや、プレミアムボトルのブラントンを製造しています。

今回飲むホワイト・ドッグとは、いわゆるニューポット、蒸溜して樽に貯蔵する前の状態でボトリングされたものになります。
その中でマッシュ#1と呼ばれるものは、樽で熟成させることでバッファロー・トレースのレギュラーボトルとなるものです。

アルコール度数は62.5度と、実際にバーボンとして樽に貯蔵する際の上限に加水調整されていて、まさにこれから熟成させる直前の原酒を楽しめるものになっています。

早速ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は無色透明。香りはアルコールの刺激がもろにやってきます。

口に含むと、アルコールの刺激の奥からエステリー、メロン、バナナの香りがほんのりやってきます。
味わいはとても辛く、奥から甘味が通ってくるものの、見た目通りにウォツカ、スピリッツの類いに感じ取れます。

ロックにしても、アルコールの刺激は強烈で、あとからナッツ、バナナ、バニラの香りが続きます。
味わいはやはり辛さが強く、飲むには厳しいです。

最後にハイボールにすると、やっと刺激から解放され、コーン、バナナ、ナッツの香りが広がります。
味わいはビターが先に来た後、甘さが後を追うようになります。

正直言って、このボトル単体で飲んで楽しむ代物ではありません。樽で熟成されたバッファロー・トレースのレギュラーと飲み比べることで、熟成によってどれだけの香りと味わいが育まれるかを勉強する教材と思った方がいいです。

とはいうものの、普段から度数の高いウォツカを飲んでいるロシア人やポーランド人などであれば、ちょっとしたプレゼントとして送るのもいいかもしれません。

375mL、アルコール度数62.5度で、価格は2500円ほど。

<個人的評価>

  • 香り C : バーボンらしいエステリーさ、バニラ、ナッツ、バナナ、コーンの香りが漂う。しかしアルコールの刺激が強い。
  • 味わい D : アルコールからの辛さが強すぎて飲みにくい。水割り、ハイボールにすることで甘さ、ビターを楽しめる。
  • 総評 C: 単品で楽しむものではなく、熟成されたバーボンと比較して飲むための教材。

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バッファロートレイス ホワイトドッグ マッシュ♯1 62.5度 375ml
価格:2980円(税込、送料別) (2016/10/21時点)


ancnoc12今回は、ハイランドモルト、アンノック12年を飲みます。

アンノックが作られているのは、スペイサイドよりも東にあるノックドゥ蒸溜所です。
スコットランドで最も小さな蒸溜所と言われているノックドゥは、1894年に、ヘイグのキーモルト原酒を造るために生まれました。

3度にわたって操業停止に追い込まれましたが、1988年にインバーハウス系の企業が買収、操業を再開しました。

元々はノックドゥの名前でシングルモルトを出していましたが、ノッカンドゥと名前が紛らわしいため、1993年からはアンノックの名前でリリースしています。

いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少し淡い琥珀色、香りは青リンゴの爽やかな香りが広がります。

口に含むと、やはり青リンゴの香りが先に立ちます。後からハチミツ、バニラ、モルトと広がっていきます。
味わいは酸味がメインで、後から甘さが感じ取れます。最後には少々ビターを感じます。

ロックにすると、ライム、ピートの香りが強く感じられ、爽やかさとスモーキーが絡み合います。
味わいも、スパイシーさが強く出てきて、後から酸味、最後に甘さが追いかけてきます。
しかし加水が進むと、スパイシーさとスモーキーさは薄まって、ストレートで感じられたハチミツ、バニラの甘い香りが表に出てきます。

最後にハイボールにすると、青リンゴの香りが先に立ち、後からライム、モルト、バニラと続きます。
味わいは炭酸の力も加わって酸味が増しますが、後味として甘さが続きます。

全体的には甘くて飲みやすいのですが、ロックにすると飲み始めがスパイシーかつスモーキーなので、ストレートではきついけどあまり加水したくなければ、ハーフロックにしたほうがいいでしょう。
逆に癖のある方が好みであれば、ロックにした状態で一気に飲んでしまうか、ボトルごと冷凍庫に入れてとろとろの状態でストレートまたはちょっと加水する程度でいただくといいかもしれません。

700mL、アルコール度数40度で、お値段は4000円ほど。

<個人的評価>

  • 香り B : ロックだとライム、ピートが強く感じられるが、それ以外は青リンゴ、ハチミツ、バニラと甘い香り。
  • 味わい C : ロックにしてすぐではスパイシーかつスモーキー。それ以外は酸味がメインで後から甘さが付いてくる。
  • 総評 B : ピンポイントなれど2面性を感じられる銘柄。

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アンノック 12年 平行品 700ml
価格:3650円(税込、送料別) (2016/10/12時点)


bnbs今回は、ニッカから新発売されたブラックニッカ ブレンダーズスピリットを飲んでみます。

1956年に特級ウイスキーとしてブラックニッカが誕生してから60年を記念して、 60年前に蒸溜された余市モルトをドレッシング(香り付け)として使った贅沢なボトルになっています。

キーになるのは余市のヘビリーピーテッドモルトで、そこに新樽熟成の余市モルト、シェリー樽熟成の宮城峡モルトを使っていると言うことです。

さらにグレーンウイスキーも、西宮工場で蒸溜され25年以上熟成されたカフェグレーン原酒を使っています。

ボトルも高級感を持たせるように、インディゴに輝くフロスティボトルを採用しています。

では、いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は濃いアンバー、香りはピート、レーズン、青リンゴを感じ取れます。

口に含むと、まず軽いゴムの香りとレーズンが口を回ります。その後ナシ、青リンゴ、バナナと続き、最後にバニラの甘い香りが締めます。

味わいは果物の甘さと軽い酸味がメインで、ストレートでも飲みやすく感じます。 

ロックだと、真っ先に余市ならではのヨードを伴ったピートが鼻をくすぐります。そのあとにナシ、レーズン、青リンゴの爽やかな香りが続き、あとをバナナ、ドライマンゴー、バニラの香りが漂います。
そして最後に締める香りがカカオです。

味わいは酸味が強く主体になりますが、後味が甘く、さほど辛くはありません。ビターも伴いますが、グレープフルーツやレモンのそれと言うよりも、ダークチョコに近いです。

最後にハイボールにすると、軽くピートとゴムの香りが先行し、あとからバナナ、ドライマンゴーの濃厚で甘い香りがしっかり追いかけます。
味わいも酸味が多少来る物の、甘さが追いかけるのでこれまた飲みやすい印象です。

700mL、アルコール度数43度で、価格は2500円ほど。
正直言って、限定品だからこそと言えますが、こんな値段で買えるような香り、味わいではありません。
この価格帯で行けば、バランタイン12年、ジョニ黒、シーバス12年が買えますが、そんな12年物のブレンデッドスコッチを軽く撃破してしまうほどの インパクトがあります。

あり得ない、何かの間違いではないのか、と、まだ残していたジョニ青を取り出し、ストレートで飲み比べてみると、ジョニ青は流石にモルト、グレーンともに熟成の長い原酒を選んでいるだけにアルコールの刺激も辛さもなくてとてもまろやか。
一方でブレンダーズスピリットはアルコールの刺激がやってくるので、若さが多少目立ちます。しかし若さ故の活気良さがピートなどの香りに反映されて、ジョニ青よりも華やかで豊かに感じます。 

全体的に見れば、若さと老獪さが見事に融合し、とても豊かで味わい深いボトルに仕上がったと言えます。
ブラックニッカの名前を使わず、エクストリームニッカみたいな名前にして5000円で売ってもバカ売れしたでしょう。
 
いずれにしても、限定品で2000円台にしては破格の香り、味わいと言えます。どんな飲み方をしても、飲みやすくてボトルの魅力を十分堪能できるでしょう。

<個人的評価>

  • 香り AA:  ゴム、ヨードが先に来て、あとから爽やかな青リンゴやナシ、濃厚なレーズン、バナナ、ドライマンゴー、バニラと、とても香り豊か。
  • 味わい AA:  総じて甘くて飲みやすい。ストレートではアルコールの刺激が訪れるが、つらくはない。
  • 総評 S : 2500円で売るにはあまりにも破格。高級ブレンデッドウイスキーを飲める大チャンス。


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aberlour今回はスペイサイドモルト アベラワーを飲んでみます。

アベラワー蒸溜所は、スペイ川の中流のほとりにあり、グレンフィディックのあるダフタウンから北西に6kmほどのところにあります。

1826年にジェームズ・ゴードンとピーター・ウェアによって創設されたものの、閉鎖や再建、20世紀になってからはいくつものメーカーに買収された後、1974年にシーバスブラザーズの傘下になっています。

今回は10年ものを飲みますが、すでに蒸留所の公式サイトでは紹介、販売されておらず、ボトルデザインが改められてダブル・カスク マチュアードで12年ものからの販売になっています。

いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少し濃いアンバー、香りはライム、カラメルが鼻を通ります。

口に含むと、アルコールの刺激は少なめで、まずはライム、レーズン、後からカラメル、バニラと続きます。
味わいは、酸味とビターも感じ取れますが、主体となるのは甘さです。 

次にロックにしてみると、ラム酒の香りが先に立ち上がり、後からライム、レーズン、リンゴと続きます。
味わいは酸味が先に訪れ、後ろからビターが続きます。ストレートに比べると甘さは感じられません。

最後にハイボールにすると、先にレーズンが訪れ、後にカラメル、バニラと甘い香りが続きます。
味わいも、甘さが先に来るようになり、カクテルしか飲めない人でも受け入れられるでしょう。

人によってはマッカランに似た傾向だと思う評価ですが、加水されるとそれが見える感じではありますが、それよりは甘さが強めで、ストレートでも飲みやすい印象です。
一方で、ピートなどによるスモーキーな香りはほとんど感じられず、ウイスキー初心者でも受け入れやすいでしょう。

700mL、アルコール度数43度で、価格は3500円ほど。
これ以外にもダブルカスクマチュアードの12年、16年など、数種類がラインナップされています。

<個人的評価>

  • 香り B : ライム、レーズン、カラメル、バニラ。加水されるとリンゴなど爽やかさが加わる。
  • 味わい A: くどくない程よい甘さがメインで、酸味、ビターが後押ししてくる。
  • 総評 A: ストレートでも飲みやすく、初心者向け。


reki今回はヘリオス酒造のヘリオスウイスキー ピュアモルト 暦(れき)を飲んでみます。

ヘリオス酒造は沖縄県名護市にあるメーカーで、沖縄特産の泡盛のほか、ビール、発泡酒、ラム酒、ハブ酒を製造しています。
実は、ヘリオス酒造ではかつてウイスキーも手がけていていました。 

しばらく前にウイスキーの製造は終わっていましたが、最近になって15年間眠り続けていたモルト原酒2000Lが見つかり、2016年9月にローソンのみ、200本限定で500mLのボトルとして予約が受け付けられ、すぐさま埋まりました。

その後この15年ものの原酒に若いモルト原酒をブレンドしたノンエイジのボトルとして、 ローソンから180mLのボトルとして発売されました。

早速ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りはサクランボのような甘い香りがします。

口に含むと、ゴムの香りが先に届き、その後濃厚なバニラ、サクランボ、バナナと続き、最後にスモーキーさが締めます。
味わいは若い原酒からの辛さがあり、その後は酸味とビターが半々です。

ロックにしてみると、燻したような強いスモーキーさが 口に広がり、あとからバニラ、バナナ、ドライマンゴーと濃厚な甘い香りが続きます。そして最後には栗の香りも鼻を通ります。
味わいは酸味が先に訪れ、あとからビターが付いてくる感じです。

最後にハイボールにすると、スモーキーさは健在で、ゴムの香りのあとにバナナ、バニラとハイボールの割具合にしては強い香りが残ります。最後にはヨードも感じ取れます。
味わいは炭酸とともに酸味が先に来て、甘さが追いかける格好です。

全体的にとても熟成が進んで濃厚でボディも重く、終売してしまった余市10年を彷彿とさせます。
若いモルト原酒を使っているわけですが、それでも15年熟成のモルトが強いキーとなっています。
恐らくは暖かい沖縄の気候によってバーボンのように速く熟成が進んだのではないかと推測されます。 
ハイボールでも十分に香りが堪能できて、高いポテンシャルを見せつけます。

180mL、アルコール度数は40度で、価格は800円ほど。720mL換算にすれば3200円ほどですので、山崎や白州のノンエイジよりも若干安い価格帯になります。 
ただし、15年原酒に限りがあるため、すぐになくなる恐れがあるので気をつけましょう。

眠っていた原酒の潜在能力からすれば、日本や海外で火が付いているウイスキーブーム に乗って事業再開というのもあるかも知れません。同社にはラム酒樽が多く在庫しているので、それを使ったウイスキーというのもおもしろいかも知れませんね。

<個人的評価>

  • 香り AA : 先にゴム、煙が来るので違和感があるが、あとからバニラ、バナナ、ドライマンゴーと濃厚な香りが追ってくる。
  • 味わい A : ストレートでは辛さがあるが、加水することで酸味、ビターが半々。
  • 総評 AA :  南国のハンデを乗り越えた高いポテンシャルを秘めた原酒。

今回は、ジョニーウォーカーの上位クラス、ブルーラベルを飲みます。
jw_blueブルーラベルは、正規品を販売するキリンでは市販していませんが、並行輸入品として日本でも入手できます。

ブルーラベルは、ジョニーウォーカーの創業者であるジョン・ウォーカーが、特別な顧客のために出された特別なブレンドを再現したものと言われています。

数々の蒸溜所で貯蔵されている原酒の中で、1万樽に1つという究極の原酒を使っているとか、40年、50年という長期熟成原酒を使っているなど、究極のブレンドと言えます。

実際に年間で4000本しか販売されず、ボトルにはそれぞれシリアルナンバーが記載されます。私が購入したのはWA4 08664という番号が付けられています。
そのボトルも、青く輝く特別なもので、重量感もあり、飲み干した後でも飾っておきたいほどの美しさです

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は意外にも中庸な琥珀色で、香りはハチミツ、リンゴ、レーズン、ほのかにピートも感じ取れます。

口に含むと、 香りはリンゴ、ハチミツ、レーズンが先に訪れ、その奥からはピートからのスモーキーさ、オレンジ、ライムが漂います。
味わいは、酸味と辛さが先に来ますが、どちらもとげが無くまろやかで、後から甘さがやってきます。 

ロックにすると、先に柿、レーズン、ライムの香りが先に立ち、その後潮の香り、ピートが追いかけます。最後には樽からのウッディさ、カカオも感じられます。
味わいは酸味とビターが中心ですが、奥からしょっぱさも感じ取れます。ストレートでの甘さはそれほど感じません。

最後にハイボールにすると、今まで脇役にいたピートが前に出てきて、それがアイラモルト由来の正露丸、ヨードを伴ったものだと初めて気づかされます。 
味わいはフルーティな酸味がほのかに感じられるものの、後々になって甘さも復活してきます。

全体的に見れば、確かにバラエティ豊かで、香り、味わいも飲み方によって大きく変わるおもしろいブレンドになっています。
また、ブレンデッドでストレートで飲もうとするとえぐい印象がありますが、非常に長期熟成されたモルトを使ったことでまろやかさがあり、究極と言われても差し支えないものだと感じられます。

ただ、山崎のリミテッドエディションと比べると、香りや味わいの広がり方、深さが一歩及んでない雰囲気があり、もっと濃厚で新たな香りが開いてくれば山崎を超えたように思えます。

750mL、アルコール度数は40度で、価格は13,000円ほど。
本当に敬愛する方のための丁重なギフト向けとしては、十分うってつけだと思います。

<個人的評価>

  • 香り AA: ストレートはリンゴ、レーズン、ハチミツ、ロックではライム、潮、ハイボールではピートととても豊か。
  • 味わい AA : ストレートでもアルコールの刺激は少なく、まろやか。飲み方によって主役が変わる。
  • 総評 AAA: ブラックラベルの延長上ではないものの、1日で飲み干してしまうほどはまるほどの香り、味わいを持っている。 


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