RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

カテゴリ: ウイスキー

harpar12_今回は、I.W.ハーパー12年を飲んでみます。

レギュラーボトルに比べると、独特の模様が施されたデキャンタボトルに入っています。

早速ストレートから飲んでみます。

グラスに注ぐと、液色は濃厚なアンバー、香りはメロン、バナナ、バニラの香りが強く訪れます。

口に含むと、エステリーさが強く訪れ、後にメロンの香りが濃く口の中を広がっていきます。
その後にバナナ、バニラ、ナッツが続いてきます。

味わいはアルコール由来の辛さと苦みが強くやってきますが、それが落ち着くと酸味、そして甘みが追いかけます。

ロックにすると、接着剤のような香りがより前に出てきます。しばらく経つと、ナッツ、バニラの香りが口に広がります。

味わいはビターが強めで、あとで酸味、締めに甘さが口に残ります。

最後にハイボールにすると、しっかりとナッツ、メロン、バナナの香りが濃く感じられます。
味わいは酸味が前に出る印象で、後味で甘さがあります。

一般的には3~5年で出荷されるバーボンで、12年ともなれば結構な熟成がされると思いますが、意外にもアルコールの刺激が残されつつ、レギュラーのゴールドラベルの香りや味わいを濃縮した印象にあります。

ゴールドメダルがあっさりしつつも甘みが目立つ印象でしたが、12年はバーボンならではのエステリーな香りが濃厚で、バーボンが大好きな人にはたまらないかもしれませんが、私のように接着剤のような独特な香りが苦手な人には向いていないでしょう。

しかし、ハーパーソーダにしたときの香りはしっかりしていて、甘みも強めになるので、バーボンが苦手な人でも受け入れられると思います。

750mL、アルコール度数43度で、価格は4600円ほど。
12年もののプレミアムバーボンとなると、この値段になりますが、バーボンが好きな人であれば損をしないと思います。

<個人的評価>

  • 香り B: 12年ものながら、ストレートでのアルコールの刺激が強い。その後メロン、バナナ、バニラ、ナッツが続く。
  • 味わい C: ストレートではアルコール由来の辛みが強い。ロックではビターが強い。加水によって酸味、甘みが前に出る。
  • 総評 C: 12年ものにしては若さが目立ち、全体的に濃厚な香りが感じられる。バーボンが好きな人なら好められるボトル。

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kaku_1960_04今でこそ世界的にも確固たる地位を築いたジャパニーズウイスキーですが、その歴史において、戦争は避けて通れない事実もあります。

戦前のサントリーもニッカも、本格的なウイスキーが当時の国民に受け入れられたとはいえない状況がありました。

両社が進出する前の、アルコールに着色しただけの焼酎にも匹敵するアルコールを、当時の国民はウイスキーと認識していました。

その中で、本格的に製造したウイスキーのスモーキーさに、違和感を感じたのは否めませんでした。

そんな状況でしたから、サントリーもニッカも苦境に立たされていました。
サントリーは国内での試作ブレンドのモニタリングの末、現在の角瓶に当たるサントリーウイスキー12年をリリース、ニッカもようやく第一号ウイスキーを出したときでした。

しかし第二次世界大戦、大東亜戦争が勃発すると、日本はイギリスと敵対したことで、スコッチウイスキーの輸入が途絶えることとなりました。

rareold明治からイギリス式を規範とした大日本帝国海軍は、オフの時のたしなみであるウイスキーが途絶えることは深刻なリスクでした。

その中で、海軍はウイスキーの蒸留、製造をしていたサントリーの山崎とニッカの余市を海軍指定工場として、ほぼ独占的にウイスキーの製造を行わせ、買い取っていきました。

その中で入手困難だった大麦麦芽などの原料も、海軍が独占的に供給を行いました。

こうしてサントリーとニッカは、倒産の危機から脱出しただけではなく莫大な利益を上げることにも成功したのです。

そして戦後、生きて帰還した海軍の兵士や士官によって、サントリー、ニッカの評判が広まることとなりました。

もしこの事実がなかったとしたら、日本のウイスキーは国内で多く飲まれただけでなく、海外に知れ渡るほどに発展したのでしょうか?

戦争を賛美するわけではないですが、ジャパニーズウイスキーが賞賛される背景には、戦争の事実をしっかり受け止める必要があるのです。

ftb01今回は、ジャパニーズウイスキーという定義について考えてみます。

国内では、サントリーによるハイボール戦略によって火がつき、テレビドラマの影響で国内需要が一気に増えましたが、最近では一過性のブームとしては沈静化しつつあります。

一方で海外ではWWAやISCで日本のウイスキーが高い評価を得ていることもあり、ブームを超えてウイスキーの産地の一つとしてジャパニーズウイスキーが認知されつつあります。

そんな中で、国内でも次々ジャパニーズウイスキーを出すメーカーが増えています。
しかし、国内で醸造、蒸留、熟成をすべて行っているとは限らないメーカーもあります。

大手メーカーを除いて、醸造、蒸留、熟成をすべて行っているメーカーには下記が挙げられます。
  • 本坊酒造(鹿児島県鹿児島市、長野県上伊那郡宮田村)※一時操業停止、2011年から再開
  • ベンチャーウイスキー(埼玉県秩父市)
  • 相生ユニビオ(愛知県西尾市)
  • 宮崎本店(三重県四日市市)
  • 若鶴酒造(富山県砺波市)
  • 江井ヶ嶋酒造(兵庫県明石市)
  • ヘリオス酒造(沖縄県名護市)※蒸溜所は操業停止。残された原酒を限定販売。
  • 笹の川酒造(福島県郡山市)※一時操業停止、2016年から再開
  • 堅展実業 厚岸蒸溜所(北海道厚岸郡厚岸町)
  • 木内酒造(茨城県那珂市)
  • ガイアフロー 静岡蒸溜所(静岡県静岡市葵区)
  • 長濱蒸溜所(滋賀県長浜市)
  • 宮下酒造(岡山県岡山市中区)
一方で、自前での醸造、蒸留をしておらず、海外からモルト原酒を購入して熟成のみを行っているメーカーもあります。
  • 札幌酒精(北海道札幌市西区)
  • 東亜酒造(埼玉県羽生市)※蒸溜所は閉鎖。将来的な建設、蒸溜を予定。
  • 松井酒造合名会社(鳥取県倉吉市)
  • 中国醸造(広島県廿日市市)
東亜酒造は将来的な蒸溜所の建設(再開)を見越してのブレンド技術の蓄積の目的があるのですが、他のメーカーにおいては自前でのモルト原酒の製造を行っておらず、これをジャパニーズウイスキーのカテゴリーに入れるのはいかがなものかと思います。

kurayoshi特に松井酒造、中国醸造は、「日本製」「ジャパニーズウイスキー」を謳っており、自前で熟成させたのだから文句があるか、といわんばかりのレベルで、自前で蒸溜所を建設して製造するメーカーにも失礼ではないかと思います。

最近ではワインにおいても、「日本ワイン」という、日本産のブドウを100%使い、日本のワイナリーで醸造されたものにつけられる基準を設けました。

ウイスキーにおいても、「ジャパニーズウイスキー」とはどこまでを指すべきか、と、業界全体で基準作りをするときではないでしょうか。

個人的には、大麦麦芽を100%国産にする、モルティングを自前で行うのは現時点で困難(大手メーカーもスコットランドに任せている状況)ですので、最低でももろみを醸造、ポットスチルや連続式蒸留器で蒸留したモルトおよびグレーン原酒を国内で造り、国内で貯蔵、熟成させることが、ジャパニーズウイスキーの最低基準にすべきだと考えます。

国内のウイスキー人気は落ち着きつつありますが、海外では未だ人気が続いています。
そんなときに、まがい物が外国人観光客に変われ、悪い印象を与えることで、この人気に水を差すことはあってはならないと思います。


nagahama_nm_今回は、長濱蒸溜所のニューメイクを飲んでみます。

長濱蒸溜所とは、滋賀県長浜市(琵琶湖の北東部)にある蒸溜所で、2016年11月に誕生したばかりの新しい蒸溜所です。
運営をしているのは、長濱浪漫ビールという地ビールメーカーで、社長がウイスキーの興味を持って、事業拡大として設立したそうです。

使用されるポットスチルは初溜釜で1000L、再溜でも500Lと日本で最小です。

そんな新しい日本の蒸溜所の一つから、蒸留したての原酒、ニューメイクがリリースされました。
長濱蒸溜所では、ノンピートモルトと、ライトピートモルトの2種類の原酒を使っており、今回飲むのはライトピートモルトのニューメイクになります。

さっそくストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は無色透明(樽にも入れてないので当然ですが...)、香りは燻製のようなスモーキーさを感じます。

口に含むと、アルコールからの刺激はとても強く感じます。その奥からは、木材を焼いたようなスモーキーな香りが口の中を広がります。
味わいはアルコール由来の辛さが目立ちますが、奥からナッツのような甘い味わいもあります。

次にロックでは、香りはやはりスモーキーな香りが先に立ち、後からバニラっぽさも感じられます。
味わいは酸味がかすかに前に出て、甘さが後を引きます。

1:5のハイボールにすると、香りは燻製のようにいぶした感じのスモーキーさがしっかり感じられます。しばらくたつと、モルト由来の甘い香り、麦チョコっぽさが出てきます。
味わいは甘さが前にある感じで、ニューメイクながらなかなかいけます。

樽熟成をしていないため、それによって付加される香りも味わいもなく、アルコールの刺激がダイレクトに訪れますが、ライトピートというには比較的ピートは強めで、モルト由来の甘みもしっかりしていて、これが樽の中でどう化けてくれるのか、夢と希望を抱かせてくれる原酒になっています。

加水せずにボトリングしているため、アルコール度数は59度ととても高いですが、ロックで飲むにしてもアルコールがきついという印象は比較的少なく、ポテンシャルの高さを感じさせます。

500mLで価格は5000円ほど。小規模の蒸溜所のカスクストレングスであるニューポットと考えれば、高いとは言い切れないでしょう。

なお、当初は小さい樽とのセットも販売しており、これにニューメイクを入れることで熟成させることができ、自分だけのシングルカスクとして楽しめるものもありましたが、こちらは売り切れとなってしまいました。

巷では1,2日入れることでウイスキーを熟成させられるような製品もいくつか出ていますので、それを試すのもいいかもしれません。

<個人的評価>

  • 香り C: オークチップを焼いたときのスモーキーさが目立つ。後からバニラ、麦チョコ。
  • 味わい B: アルコールの辛みが強いが、ストレートでは甘さが目立つ。加水で酸味が顔を出す。
  • 総評 B: 熟成されてないので常飲するものではないが、長濱モルトのポテンシャルを十分楽しめるボトル。



valvwnie_今回は、スペイサイドモルト、バルヴェニー12年を飲んでみます。

バルヴェニー蒸溜所は、ダフタウンにあるグレンフィディック蒸溜所の隣にあり、近くに立つバルヴェニー城から名前を採っています。

1892年に、グレンフィディック蒸溜所を建設したウィリアム・グラントの手によって、第二の蒸溜所として誕生しました。

スコットランドでもモルトスターというモルティング専門に行う業者に頼むこともあるのに対し、バルヴェニーでは自前でフロアモルティングを行っているのが特徴的です。

またポットスチルも、ネック部分にバルヴェニーボールという独特のこぶがついているのも特徴です。

使用する樽は、バーボン樽、シェリー樽が主体で、ほかにもポートワイン樽、後熟向けにカリビアンラムの樽もつかっています。

今回飲む12年物では、先にバーボン樽で熟成ののち、シェリー樽に詰め替えて後熟を行っています。

それではストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少し濃いめの琥珀色、香りはメロン、西洋ナシの香りが訪れます。

口に含むと、先にナシ、ライム、青リンゴ、その後にレーズンが続きます。奥からバニラ、ウッディ差が追いかけます。
味わいはアルコール由来の辛さの後に、ビターと酸味が続き、フレッシュフルーツの味わいがします。

ロックにすると、青リンゴとレーズンが半々に前に出てきて、その後にバニラ、ウエハースの甘い香りが追いかけます。
味わいは、アルコールの辛さが抑えられ、代わりに甘みが現れ、酸味とビターが一緒になって、より一層フルーティになります。

最後にハイボールにすると、香りはメロンが前に出て、次にバニラ、後には海藻のようなヨードっぽさもほんのり出てきます。
味わいはビターが少々前に出てきた感じで、フルーティさとほろ苦さが交錯しあう不思議なものとなります。

お隣のグレンフィディックと比べると、スペイサイドらしいフルーティさはあるものの、シェリー樽による後熟のせいか、レーズンなどの芳醇な香りを伴い、ロックではまろやかさと濃厚さを味わえます。

700mL アルコール度数40度、価格は5000円ほど。12年物のシングルモルトとしてはかなり割高ですが、香りが豊かで濃厚、味わいも比較的まろやかなので、ワンランク上の価値を得られると思います。

<個人的評価>

  • 香り A: メロン、ナシ、ライム、青リンゴが先に現れ、後からバニラ、ウエハースと甘い香りが続く。加水されるとヨードも感じられてくる。
  • 味わい B: ストレートでは多少辛さがあるが、果実の持つ酸味とビターがメインで、加水されると甘みも現れる。
  • 総評 B: スペイサイドらしさが散見するが、全体的に濃厚でまろやか。


sn_nagomi_今回は、スーパーニッカ 和味を飲んでみます。

スーパーニッカ 和味は、2003年にスーパーニッカ誕生40周年を記念して発売されました。
「和味」の名の通り、和食でも料理の味を殺さない水割りで飲めることを想定してブレンドしているようです。

この辺りは、サントリーが角瓶の時代から取り組んできた方向性であり、なんでニッカが日和ってしまうのか、と思ったのですが、どうやら親会社のアサヒビールの意向があったようです。

このブレンドの責任者となったのが、創業者である竹鶴政孝とともに、最初のスーパーニッカのブレンドを担当した二代目マスターブレンダー、竹鶴威氏が手掛けました。
プレスリリースはまだ残っていますので、そちらもご覧ください。

発売自体は南関東地方限定で、2万ケースの販売ですので、それ以外の地方の方は見たことがないかもしれませんね。

ではいつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々濃いめの琥珀色、香りはアルコールのツーンと来る刺激の奥に、メロン、バニラを感じます。

口に含むと、最初はエステリーさの後に青リンゴが加わり、後からバニラ、ウエハースと続きます。
味わいは、アルコール由来の辛さがあるものの、そのあとに酸味、最後に甘さが訪れます。
レギュラーのスーパーニッカよりもエッジが利いた印象です。

ロックにすると、香りはナシとナッツが入り混じった印象で、バニラやマンゴーの香りが追いかけます。
味わいは酸味と柑橘系の苦みが入り混じっていて、後味は甘さを得ます。

最後にハイボールにすると、香りはほのかにピートがあり、その後にナシが感じられますが、こちらは1:2くらいで作ってやっとわかるレベルで、一般的な割合ではほぼ消し飛んでしまいます。
ウイスキーっぽさという点では?が付きます。
味わいは苦みがメインに来ていて、ビールやジンサワーのような印象です。

手元にあった1980年代のスーパーニッカと比べると、こちらは濃厚なドライフルーツの甘い香りがしっかり立ち、奥から燻製のようなスモーキーさも広がります。

確かに和味のほうが淡麗ではあり、水割りやハイボールではすっきりと飲める印象があります。
しかし、和味というにはその柔らかさを印象するようなネーミングとは程遠く、さらにスーパーニッカを冠するのにふさわしいかというと、個人的にはノーという立場です。
ここ最近のブラックニッカの乱発を思い出してしまいます。

当時はウイスキー自体は消費がどんどん下がっている時期で、いかにしてウイスキーに目を向けるきっかけを与えられるかに焦点が絞られたように思えます。
結果から言えば、サントリーが提示した角ハイボールがトリガーになったわけですが...。

その一方で、その2年前には、三代目マスターブレンダーとなる佐藤 茂生氏が手掛けたシングルカスク余市10年が世界で評価された時期であり、そこから海外でのジャパニーズウイスキーの人気が始まったことを考えると、当時のニッカ、そしてアサヒビールが迷走していた様を垣間見た気がします。

近年のラインナップが、ドラマをきっかけに、ニッカが求めてきたスコッチに迫らんとするスモーキーな香りを前に出すブレンドに切り替えたのを考えれば、消費者の嗜好に大きな変化があったことを示しているように思えます。

700mL、アルコール度数40度で、当時は2000円で売られていました。しかし、レギュラーボトルもそれくらいの値段でしたから、限定品とはいえ割高感は否めません。
現在も在庫限りでごく一部ですが、4000円ほどで購入できます。

<個人的評価>
  • 香り C: ストレートではメロン、青リンゴが香る。加水でナシ、ピート。あとからバニラ、ウエハース。しかし水割り、ハイボールでは消し飛んでしまう。
  • 味わい B: ストレートではアルコールからの辛さがあるが、その後に酸味、甘さへつながる。加水するとビターが目立つ。
  • 総評 C: スーパーニッカの名を冠するには力不足、そして和味の名も的外れ。淡麗なり。


livet_fr_今回はスペイサイドモルトから、グレンリベット ファウンダーズリザーブを飲んでみます。

ファウンダーズリザーブは、政府公認蒸溜所の第一号であるグレンリベットの創業者であるジョージ・スミスが、創業当時に求めていた原酒を再現しようと、現在のマスターディスティラーであるアラン・ウィンチェスターの手によって生み出されたボトルで、2016年11月に発売されました。

ではさっそく、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少し薄い琥珀色、香りは紅茶、ナシがメインに訪れます。

口に含むと、やはり紅茶、ナシ、柿の香りが先に訪れます。しばらくたつと、カラメルの甘い香りもついてきます。

味わいは酸味が前で、甘さが後から追いかけてきます。

次にロックにすると、オレンジのような香りが前に出るようになり、ナシは後ろに下がった印象です。

味わいは、酸味自体は丸みを帯びた印象で、ビター、甘みがさらにカバーしてきます。

最後にハイボールで飲んでみます。
香りはオレンジのさわやかさが大きく前に出ます。その後はナシ、紅茶、カラメルと続きます。

味わいは酸味が強めになりますが、ほどなく甘さも舌で感じられ、比較的飲みやすいです。

グレンリベットの12年物は、何かしらの雑味がある感じであまり好きではなかったですが、ファウンダーズリザーブは、スペイサイドらしさというよりもオレンジや紅茶の香りが主体になっていて、さっぱりした印象に感じられました。

700mL、アルコール度数40度で、価格は4000円ほど。12年物よりも割高ですが、比較的多くの人にも飲みやすく受け入れやすく感じます。

<個人的評価>

  • 香り A: 紅茶、柿、ナシが現れ、後からカラメルが続く。加水するとオレンジが立つ。
  • 味わい B: 酸味、ビターが前に出る。後味は甘い。
  • 総評 B: 少々割高だが、ジョージ・スミスが求めた香り、味わいが万人受けであることを実感できる一本。



hibiki21前の記事でも紹介したインターナショナル・スピリッツ・チャレンジ2017ですが、グレーンウイスキー部門のトロフィーを獲得したニッカのカフェモルトよりもさらに上の賞を獲得したのが、サントリーの響21年です。

これまでも響21年は、ワールドウイスキー部門で今年を含めて5年連続でトロフィーを獲得する快挙を成し遂げましたが、さらにすべての蒸留酒の中でトップに輝く、「シュプリーム・チャンピオン・スピリット」までも獲得しました

響21年は山崎のシェリー樽原酒をキーモルトにした21年以上の熟成を経たモルト、グレーンをブレンドしたボトルになります。

わたしはまだ17年までしか手をつけていないので、いずれ21年もテイスティングしたいと思います。
ただ、早めに手をつけないと、さらにプレミアがついて手に入らないかもしれませんね。

coffeyMalt毎年、世界中の蒸留酒を品評するインターナショナル・スピリッツ・チャレンジが今年も開催され、グレーンウイスキー部門で、ニッカウヰスキーのカフェモルトが最高位に当たるトロフィーを獲得しました

カフェモルトは2014年に発売が開始され、ニッカが持つグレーンウイスキー蒸留に使うカフェ式連続蒸留器で、モルト原酒を蒸留して作られるウイスキーです。

モルト原酒を使っているものの、単式蒸溜器(ポットスチル)で蒸留しないため、分類としてはグレーンウイスキーにカテゴライズされます。

モルト原酒をグレーンウイスキーとして造ること自体が贅沢と言えますが、さらに連続蒸留器としては効率の劣る、旧式のカフェ式連続蒸留器を利用することで、香りを残す絶妙なウイスキーに仕上がったといえます。

ニッカはカフェ式連続蒸留器のほか、余市には石炭を使った直火加熱によるポットスチルもあります。

どちらも、本場スコットランドでも効率の問題でほとんど消え去ったものになりましたが、それらの古い方式を頑なに守ってきたからこそ、ニッカは海外でも高い評価を得ているのかもしれません。

なお、私のレビューはこちらから。

そのまま飲んでもおいしいですが、様々なシングルモルトと合わせて、自分だけのなんちゃってブレンドで飲んでも楽しめます。
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ニッカ カフェモルト 45度 700ml あす楽
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suntory21_今回は、1980年代に発売された、サントリーウイスキー21を飲んでみます。

サントリーウイスキー21は1984年に発売されました。
この当時は、1970年代後半に始まった第一次焼酎ブーム(本格焼酎ではなく、甲類焼酎メイン)が訪れ、若者を中心にチューハイなどで多く飲まれるようになりました。

一方で高度経済成長が終わり、高根の花だったウイスキーも手が届くようになり、カフェバーなどではカティサークなどの安価なスコッチも嗜まれるようになりました。
しかし、ウイスキーの消費は1980年ごろをピークに下がり始めていました。

そんな中でサントリーは、より若者にターゲットを絞り込み、カティサークのように軽くて飲みやすいウイスキーをリリースしていきました。

まず1983年に出されたのが、「サントリーウイスキーQ」(1級)で、当時日本でも人気のあったデュラン・デュランを起用し、カティサークよろしく、緑のボトルで登場しました。
しかし、単に緑でまねるだけではなく、ウイスキーらしくないボトル、ラベルデザインにして、今までにない挑戦をしました。

そして第二弾として出たのが、特級ウイスキーのサントリーウイスキー21でした。
こちらもライト&スムースというコンセプトはQと同じく、モルト原酒を多く使ったものでした。
21という名称は、21世紀を担う当時の若者をターゲットにした目的があったように思えます(そんな若者も今は50を過ぎているわけですが...)。

発売当時はCMも作られ、フランス バイヨンヌ出身のピアニストデュオ、ラベック姉妹(カティアとマリエル)を起用しました。現在はそれぞれ結婚しましたが、活動を続けています。
(しかし、「二十歳を過ぎたら21」って、どこの新潟のテレビ局のオープニングをパクったのでしょうか?(前年に件のテレビ局は開局、作詞をしたのが秋元康ですが、関係する?))

しかし販売は思わしくなく、1980年代終盤には販売が終わっていたようです。

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は淡いシャンパンゴールド、香りは青リンゴが強く出てきます。

口に含むと、アルコールの刺激がとても強く、後から青リンゴ、接着剤、その後はナッツ、ウエハースの香りが追いかけます。
味わいは、とても辛く、落ち着いてきてから酸味が現れる印象です。

ロックにすると、アルコールの刺激は一気に抑えられ、先にナッツ、バニラの香りが出てきます。あとになると、ほんのりとナシ、ブドウもやってきます。
加水が進むと、ほんのりと燻製のようなスモーキーさも出てきます。

味わいは依然として辛さがメインで、後になるほど酸味、ビターが強まってきます。
しかし加水されていくと、辛さは落ち着き、後味に甘さが加わってきます。

最後にハイボールにすると、軽くナッツ、バニラ、青リンゴの香りがやってきます。
味わいは、少々酸味が強めです。
ただし、1:3くらいの濃いめでも、香りはそれほどやってきません。

ライト&スムースの名の通り、全体的にはさわやかなフルーツの香りと酸味がメインで、白州モルトが主体になっている印象です。しかし加水されるとスモーキーさも出てきて、一筋縄ではいかない側面もあります。

ただ、ストレートではアルコール由来の刺激、辛さが強く、正直おすすめはできません。
1980年代前半だと、まだまだ水割り、ロックが主体で、それに合わせたブレンドのように思えます。

緑のボトルで見栄えをよくする目的なのか、敢えてカラメルでの着色を抑えていますが、使用している原酒の熟成年数はかなり短いように思えます。

前述のとおり短命に終わったボトルですが、これをもとにスモーキーさをさらに抑え込んで淡麗に仕上げたのが、白角だといえます。

500mL、アルコール度数40度、当時の値段は2200円でした。700mL換算で3000円ほど、当時の角瓶が2750円でしたから、それよりは少し上、オールドよりは下、という位置づけになります。

ネットオークションだと3000円ほどで取引されていて、よほど天日にさらしてない限り、状態の悪いものをつかまされる確率は低いでしょう。

<個人的評価>

  • 香り B: ストレートではアルコールの刺激が強すぎる。青リンゴ、ナッツ、バニラが香る。加水でスモーキーさが現れる。
  • 味わい C: 飲み始めは辛さが目立つ。ロックや加水により、酸味が前に出て、後味に甘さも感じる。
  • 総評 C: 軽めでさわやかだが、スモーキーさもあって侮れない。ストレートに向かないのが難点。


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