RERAのウイスキーブログ

40代のロスジェネおっさんが、世界各地のウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

カテゴリ: ウイスキー

oak_bottle_01今回は番外編として、セラヴィが発売するオークボトルを紹介します。

オークボトルとは、その名の通り、アメリカンオークで作られたボトルで、内側はウイスキーの樽のようにチャーリング(内面を焦)されています。

一般的なウイスキーを貯蔵する樽は200Lなのに対して、オークボトルは355mLと750mLの2種類になっています。
そのため、樽に比べると原酒全体に対する樽材の接触の割合が大きくなるため、樽材からしみ出される成分を多く吸収することとなり、樽での熟成に比べて極めて早く進めることが可能になっています。

ウイスキーの場合だと、目安は8~72時間となっています。それ以上熟成させることも可能ですが、却ってくどくなる恐れがあります。

使用する場合にはいくつかの注意点があります。

まず、使用する前に必ず水を入れて水分を含ませる必要があります。これをスウェッティングといいます。
そうしないと、乾燥した状態のオークボトルでは液漏れが発生する恐れがあるからです。
このスウェッティングは4~24時間行います。もしそれでも液漏れがある場合は、オークボトルに付属するワックスで漏れる箇所に塗って防止します。

スウェッティングが終わった所で、水を捨て、ウイスキーを注ぎます。

熟成が終わって注いだウイスキーをすべて出した後は、水を入れて洗います。この際、洗剤などを使ってはいけません。

そして再び熟成に使う場合、しばらく経過して乾燥したときには、再びスウェッティングが必要です。

今回は違いがわかりやすいよう、ニューポットの原酒を用意しました。
長濱蒸溜所の、長濱ニューメイク59° ライトピーテッドです。

左はオークボトルに入れる前、右は24時間熟成させたものです。
写真を見ても、明らかに色の違いがおわかりかと思います。
oak_bottle_02

実際にストレートで飲み比べてみます。
まず熟成前は、アルコールの刺激、辛さがしっかりしていて、ほんのりとスモーキーな香りはしますが、とてもきつい印象です。

一方で24時間熟成させたものにおいては、アルコールの刺激は抑えられ、バニラのような香りと樽のウッディさが加わり、まろやかな印象になっています。
ただし、アルコール度数が59度もあるので、辛さは依然としてしっかりやってきます。

トゥワイスアップにすると、熟成前は、ピートの香りがしっかりしますが、それ以上の香りはやってきません。
味わいにしても、ウオッカをそのまま飲んだ印象で特別な味わいはしません。

一方で24時間熟成させたものだと、香りにバニラ、バナナの香りが加わり、味わいも甘さを得られるようになります。
全体的に香りも味わいも薄いですが、ウイスキーらしさを感じられるレベルになります。

熟成させていないニューポットを使ったため、24時間ではまだ熟成に物足りなさを感じますが、国内の1000円未満で売られている安いウイスキーであれば、2日熟成させることでとても味わい深いウイスキーに変化することは十分予想できます。

価格は、355mLが9,000円、750mLが13,000円になります。
結構なお値段ですが、あまりお金をかけずに長期熟成のウイスキーを飲みたいのであれば、このオークボトルを買うのも一考でしょう。

なお、オークボトルではウイスキーだけでなく、赤ワインやブランデー、焼酎などの蒸留酒の熟成にも利用できます。
日本の焼酎は、財務省の規制によってウイスキーのような琥珀色になるほどの熟成が出来ないため、このオークボトルを使って長期熟成状態にすることも出来ます。
日本では買うことの出来ない長期熟成の焼酎を自分で生み出して楽しむのもいいですね。



bm_white_sands_今回は、アイラモルトから、ボウモア17年 ホワイトサンズを飲みます。

ホワイトサンズとは、アイラ島の南部にあるラガン湾に沿って南北に長く延びる砂浜のことです。
比較的冷涼なアイラ島ながら、砂浜付近の海は南国のようなエメラルドグリーンに染まるのが特徴となっています。

このボトルでは、ボウモア蒸溜所の第一貯蔵庫で熟成させたバーボン樽原酒をメインとしています。

ではストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りはアイラモルトならではの磯臭さとパイナップルを穏やかに感じます。

口に含むと、まずライム、パインの爽やかな香り~始まり、続いて海藻のヨードと灰の香りが穏やかに口に広がります。最後にバニラがほのかに漂います。
味わいは、アルコール由来の辛さは少なく、全体的に酸味がしっかり感じ取れます。

次にロックにすると、マンゴーの甘い香りが先にやってきます。スモーキーな香りにヨードの感覚は少なく、純粋に燻製の煙を感じさせ、後にはバニラが締めます。
加水が進むと、内からパインの香りも現れてきます。

味わいは苦みが前に来ますが、とがらず穏やかです。後味に甘みを得られます。

最後にハイボールにすると、磯の香りが先に来た後、マンゴー、パインの香りが続き、最後にバニラの甘い香りが締めます。
味わいは少々甘みが前に来た印象で、比較的飲みやすいです。

17年熟成だけあって、アルコールの刺激はかなり丸められていて、バーボン樽原酒による爽やかで南国のフルーツを想起させる辺りは、ホワイトサンズのエメラルドグリーンの海を連想させたと言えるものです。

700mL、アルコール度数43度、価格は8,000円ほど。
17年もののシングルモルトとしては比較的安価な位置づけです。

<個人的評価>

  • 香り A: アイラモルトらしい磯の香りがあるが穏やか。マンゴー、パインとトロピカルな印象。
  • 味わい A: ストレートでもアルコールの辛さは少ない。酸味、ビターも柔らかい。
  • 総評 A: レギュラーボトルとは性質が大きく異なるが、穏やかで飲みやすい。


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islay_mist8_今回は、ブレンデッドスコッチのアイラミスト8年を飲んでみます。

アイラミストはその名の通り、アイラ島のモルト原酒の中でもラフロイグをキーとして、スペイサイドモルトとグレーン原酒をブレンドしたものになっています。

ボトラーとしても有名なマクダフ・インターナショナル社が1922年にリリースしたこのブランドでは、5年熟成のデラックスをはじめとして、8年、12年、17年がラインナップされていて、さらには限定ボトルもリリースされています。

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色はやや緑色がかった黄金色、香りはアイラモルトらしいピートとライムがします。

口に含むと、アイラモルトらしい正露丸のような香りを伴ったピートが先に訪れ、その後にライム、レモンと柑橘系のような爽やかな香りが続きます。

味わいは酸味が前に来て、ビターを奥から感じ取れます。

ロックにすると、正露丸とライムが揮発し、ストレート以上に強烈に感じ取れます。
味わいは、レモンやグレープフルーツのような苦みが先になり、酸味が後から付いてくる印象です。
下に残る後味にはヨード、海藻のようなうま味をほのかに得られます。

最後にハイボールにすると、ピートはかなり控えめになり、レモン、ライムの爽やかさが前に出ます。
味わいも酸味が前となり、爽やかなハイボールになります。

ラフロイグの強烈なパンチの効いたピートは控えめで、スペイサイドモルトの爽やかさがカバーされています。
一方で8年熟成により、アルコールの刺激、辛さは少なく、ストレートでもいけます。

700mL、アルコール度数40度、価格は2200円ほど。8年熟成のブレンデッドと考えると少々割高になりますが、アイラモルトの入門としては悪くないでしょう。

<個人的評価>

  • 香り C: ラフロイグ由来の正露丸に、ライム、レモンの爽やかさが加わる。
  • 味わい C: 柑橘系のような酸味とビターがあり、爽やか。
  • 総評 C: アイラモルトの癖をちょっと感じられるボトル。でも爽やかに飲める。

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jw_tg_今回はジョニーウォーカーの新作、トリプルグレーン アメリカンオーク10年を飲んでみます。

このトリプルグレーン アメリカンオーク10年とは、ジョニーウォーカーを手がけるディアジオが新たに手がける数量限定のシリーズ、ブレンダーズバッチのNo.3にあたります。
  • No.1:レッドライフィニッシュ
  • No.2:バーボンカスク&ライフィニッシュ
  • No.3:トリプルグレーン アメリカンオーク10年
  • No.4:ワインカスクブレンド
これらシリーズは、地域ごとに好まれるであろうブレンドを別々にしてリリースするそうで、日本向けのリリースとしてはこのNo.3が最初になるそうです。

ラベルにも書かれているトリプルグレーンとは、小麦、大麦、トウモロコシの3種類の原料を表していて、主要な蒸溜所は、2010年に閉鎖されたポートダンダスとなっています(それ以降のグレーン原酒は、キャメロンブリッジで製造)。

一方でモルト原酒は、同じくラベルに書かれているように、アメリカンオークの樽で10年以上熟成されたものを使っていて、キーモルトとなるのはカーデュ、モートラックになります。

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りはアルコールの奥に青リンゴがほのかに感じ取れます。

口に含むと、ピート由来のスモーキーさが広がり、奥から青リンゴ、ナシ、バニラが続きます。
味わいはアルコールの辛さが比較的しっかりしていて、その後は酸味が訪れます。

ロックにすると、引き続きピートが前に出てきたのち、接着剤のようなエステリー香が続き、ゴム、バナナ、バニラと甘い香りが追いかけてきます。

味わいは酸味が最初になりますが、後味として甘さがしっかり舌に伝わります。

最後にハイボールにすると、青リンゴ、バナナ、バニラの香りが広がります。
味わいも酸味と甘さが訪れ、飲みやすいハイボールになります。

レギュラーのブラックラベルのようなピートもありますが、シェリー樽原酒由来のレーズンの香りはなく、スペイサイドモルトならではのフレッシュな香りとアメリカンオーク樽からのバニラなどの甘い香りが絡み合った印象があります。

また、10年熟成の原酒を使っているだけあって、それぞれの香りもしっかりしている特徴も感じられました。
ウイスキーらしさをある程度感じたい初心者でも安心して勧められるボトルになっています。

700mL、アルコール度数41.3度、価格は1700円ほど。

<個人的評価>

  • 香り B: ピートのスモーキーさの後に、青リンゴ、ナシ、後からバナナ、バニラ。
  • 味わい B: ストレートでは辛さがあるが、加水で酸味と甘さがバランスいい。
  • 総評 A: ウイスキーらしさがありつつも飲みやすいボトル。



henly_今回は、バーボンからヘンリー・マッケンナを飲んでみます。

ヘンリー・マッケンナとは、アイルランド出身のディスティラーで、地元の蒸溜所で働いた後、1839年にケンタッキー州フェアフィールドへ移住しました。

そして1855年に自らの手によるウイスキーを生み出しました。
その製造工程の殆どが手作業によるもので、当初は1日に一樽作れるかどうかの少量生産でした。そのために「幻のバーボン」と呼ばれていました。

製法にはいくつの特徴がありますが、特に貯蔵においては、オープンリック方式と呼ばれる、窓を広く開けて風通しを良くした貯蔵庫において熟成を行う点にあります。

今回飲むボトルは、並行輸入品になります。キリンから発売される正規品では、ボトルに直接プリントされたものになりますが、並行輸入品はラベルを貼り付けたものになります。

まずはストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸的な琥珀色、香りはバーボンらしい接着剤がしっかり通ります。

口に含むと、先にメロン、その後にバナナ、ナシ、締めにバニラが訪れます。
味わいはアルコール由来の辛さがそこそこありつつも、その後に酸味をしっかり感じられます。

ロックにすると、ナシの香りが先に立つようになり、その後にバニラ、バナナ、生クリームへと続きます。
味わいはビターが強くなります。

最後にハイボールにすると、メロンの香りがほのかに漂い、あとからウッディ、バニラと続きます。
味わいはロックとは一転して甘さが前に出てきます。

全体的に見ると、バニラのようなの甘さはあまり感じられず、エステリーさやフルーツの香りが前に来た印象です。
苦みを持ちつつもさっぱりした印象ですが、幻のバーボンと言えるほどの熟成感は希薄です。

750mL、アルコール度数40度、価格は2000円ほど。一方で正規品は3000円を超えます。

<個人的評価>

  • 香り C: メロン、バナナ、ナシが主体。バニラ、クリームの香りはあるが薄め。
  • 味わい B: ストレートでは酸味が少々、ロックはビターメイン、更に加水すると甘みが出る。
  • 総評 C: 比較的さっぱりしていて、幻のバーボンとは言えない印象。
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miyagikyo_blend_今回は、ニッカの宮城峡蒸溜所限定ブレンデッドウイスキーを飲んでみます。

ニッカは余市、宮城峡それぞれの蒸溜所で限定販売しているウイスキーがありますが、その中でも最も安いブレンデッドウイスキーを8月にリニューアルしました。

このボトルでは、宮城峡モルトにカフェグレーンをブレンドしたものとなっています。

今回のボトルも、本来なら宮城峡蒸溜所でなければ買えません。しかし、近所の酒屋さんに置かれていたので買ってしまいました。

早速ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は淡い琥珀色、香りはマスカットと青リンゴをほのかに感じます。

口に含むと、アルコールの刺激は少なく、先ほどの青リンゴ、マスカットが口に広がります。後になると軽くピート、カカオを感じます。

味わいはほろ苦さを持ちながらも、フルーツの酸味が軽く訪れます。

ロックにすると、ゴムが先に感じられ、続いてレーズン、リンゴ、ドライマンゴー、カカオが香ります。

味わいはビターが落ち着いた感じで、甘さが表に現れてきます。

最後にハイボールにすると、レーズンが前に出てきて、リンゴがそれを取り巻くような香りです。
味わいは、比較的甘さが目立っていて、とても飲みやすいものになります。

宮城峡のシングルモルトと比べると、スモーキーさが抑えられた分、フルーティで飲みやすいブレンドに仕上がっている印象です。
特にストレートとロックでは性格が変わるので、好みに応じて2種類楽しめるイメージです。

700mL、アルコール度数40度、価格は3,000円ほどのようです。
お土産として買うにしても、比較的万人受けするように思えます。

<個人的評価>

  • 香り B: ストレートでは青リンゴとマスカット、ロック、加水ではそれぞれ熟成した香りに変わる。
  • 味わい A: ノンエイジながら、アルコールの辛さが少ない。ビター、酸味がメインだが、加水で甘くなる。
  • 総評 B: 宮城峡のお土産としてはうってつけでは?

crown_royal_今回はカナディアンウイスキー、クラウンローヤルを飲んでみます。

クラウンローヤルは、1939年にイギリスとともにカナダの国王であったジョージ6世のカナダ訪問に合わせて、シーグラム社(酒類部門はペルノ・リカールに売却、その後ディアジオが買収)が献上酒として作られたウイスキーです。

現在もオンタリオ州にあるラ・サール蒸溜所で製造されていて、カナディアンウイスキーとしてはプレミアムの位置にあります。

パッケージにしても、箱入りの上に金色の刺繍の入った巾着袋にボトルが入っていて、ちょっとした高級感があります。

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りはメロン、接着剤が鼻を通ります。

口に含むと、ナッツ、メロンが先に訪れ、その後にバニラ、ナシ、ハチミツが続きます。
味わいは酸味が主体で、多少のビターが後に続き、後味は甘いです。

ロックにすると、ライムの香りが揮発します。その後にナシ、ウッディへと香りが訪れます。
味わいは酸味が更に増し、甘みが控えめとなり、ビターが目立ちます。

最後にハイボールにすると、ほのかにナシ、ライムの爽やかな香りが漂います。
味わいは多少ビターを伴った酸味があり、さっぱりした印象があります。

カナディアンクラブがバニラ由来の甘さがしっかりしたものに対し、クラウンローヤルはバーボンに近い、エステリーさを表に感じるボトルになっています。
しかし、バーボンと比べると熟成感があり、アルコール由来のエッジも比較的少ない印象です。

750mL、アルコール度数40度、価格は2400円ほど。プレミアムと言うには比較的お手頃かと思います。

そんなクラウンローヤルにおいては昨年、ジム・マーレイの著書、ウイスキーバイブル2016において、ノーザン・ハーベスト・ライがベストに選ばれました。
こちらはライ麦原酒を90%使用したものになっています。

<個人的評価>

  • 香り C: メロン、ナッツ、ライム、ナシが先立ち、後からバニラ、ウッディ、ハチミツが続く。
  • 味わい B: 酸味がメインで、ビターが取り巻く印象。ストレートでは後味の甘さもある。
  • 総評 C: バーボンに比べると落ち着いた印象。

gotenba_pure_今回はキリンの富士御殿場蒸溜所 ピュアモルトウイスキーを飲んでみます。

この富士御殿場蒸溜所 ピュアモルトウイスキーは、御殿場蒸溜所とキリンの通販サイト、DRINX限定で販売されています。

使用している原酒のメインとなるのは、本来はグレーン原酒を蒸溜するのに使われる「ケトル」と呼ばれる蒸留器を使ったモルト原酒を使っている所です。

あれ?ニッカでこれに該当するのは「カフェモルト」だと思いますが、これはニッカではグレーン原酒としていたはずです。

どうもこの部分の定義が、ニッカとキリンで食い違っているようですが、この点ははっきりしてほしいですね。

このモルト原酒をベースに、複数の原酒をヴァッティングして作ったと言うことです。
ピュアモルトと標榜すると言うことは、御殿場以外の原酒を使っているかもしれません。
その点では、キリンシーグラム時代からスコッチモルトなどをブレンドしたボトルを出しているので、まだコネクションが残っているかもしれません。

当初は600mLのボトルで売られていましたが、現在は500mLにサイズダウンして売られています。

ではストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々赤みがかった琥珀色、香りはメロンのようなエステリーさがあります。

口に含むと、アルコールの刺激がすぐに訪れ、直後に青リンゴとライム、後からバニラ、ウッディさが付いてきます。

味わいはアルコール由来の辛さがメインで、多少のビター、酸味があります。

ロックにすると、ナシとオレンジピールを先に感じられ、後はレーズン、リンゴ、ナッツ、樽の香りがしっかり鼻を通っていきます。残り香として、バナナとピートを得られます。

味わいは苦みまず訪れますが酸味が伴っていて、加水が進むと奥から甘みをほのかに感じられます。

最後にハイボールにすると、リンゴにメロンが加わったようなフルーティさが香りとして訪れ、後にバナナが加わってきます。
味わいは、苦みがメインに来ますが、その後に酸味も感じ取れます。しかし、ある程度飲んでからの後味は甘さがしっかり伝わってきます。

ここ最近のキリンは、限定ボトルなどで攻めてきている印象です。3年くらい前に、ウイスキーのブームに乗れていないと思っていた時期とは大きく進んでいます。

富士御殿場蒸溜所 ピュアモルトウイスキーは、全体的に苦みが表にある印象ですが、香りが豊かで、これまでのキリンのラインナップとはかなり異なった印象です。

500mL、アルコール度数40度、価格は2980円です。

<個人的評価>

  • 香り A: 青リンゴ、ライム、ナシ、メロンが先に訪れる。後からバニラ、バナナ、ウッディ、ピート。
  • 味わい B: ストレートではアルコールの刺激が強く、加水すると苦みが増す。その後は酸味が柔らかく伝わり、後味は甘い。
  • 総評 B: 多少の癖はあるが、フルーティで楽しめる。
DRINXサイトはこちら


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komagatake_tanpopo_今回は、マルスウイスキーから、シングルモルト駒ヶ岳 ネイチャーオブ信州 ~信濃蒲公英~を飲んでみます。

シングルモルト駒ヶ岳は、マルスウイスキーの中でも信州マルス蒸溜所のモルトのみを使った上級ブランドに位置しています。
基本的に本数限定で、それぞれに様々な試みが行われていて、ウイスキーファンの楽しみになっていると言えます。

2015年から、ネイチャーオブ信州というシリーズがスタート、最初は竜胆、翌年は小彼岸桜をリリースしました。いずれも2011年に再稼働して以降に蒸溜された3年熟成の原酒と、1985~1992年までに蒸溜された長期熟成原酒をヴァッティングしています。

そして2017年に、第三弾となる信濃蒲公英をリリース。
こちらも、2014年に蒸溜され、バーボン樽、アメリカンオークの新樽で熟成されたモルト原酒を主体に、20年以上熟成されたシェリー樽原酒を加えています。

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少し濃い琥珀色、香りはブドウ、接着剤の香りが強く鼻をくすぐります。

口に含むと、赤ワインのような独特のアルコール臭の後、ナシ、ブドウ、リンゴ、カラメル、樽香が口の中にしっかり広がります。
味わいは酸味が少々強めですが、後から果物のような甘みもあって、52度のアルコールを感じさせません。

ロックにすると、エステリーさが一気に現れ、マスカットやバニラ、樽が持つ木の香りも目立ってきます。後味にレーズンをはじめとするドライフルーツのような濃厚な香りが訪れ、加水されるとこちらが主体になっていきます。
味わいは、多少ビターがでるものの、ほどよく酸味、甘さとのバランスがとれている印象です。

最後にハイボールにすると、ナシ、レーズン、ウッディさが香ってきます。
味わいは、多少フルーツを思わせる酸味がある印象です。

全体的に見ても、長期熟成されたシェリー樽原酒が強く印象づけられていて、高い度数にもかかわらず、アルコールの刺激をあまり感じずにまろやかで飲みやすくなっています。

ロックにしても加水しても、その香りが失われることが少なく、十二分に楽しめる印象で、サントリーやニッカとも十分対抗できるほどのできばえです。

700mL、アルコール度数52度、価格は9000円ほどです。
ただし、11000本限定のため、購入の際は在庫に気をつけましょう。

本坊酒造においては、2016年に鹿児島県で津貫蒸溜所が建設され、サントリー、ニッカ同様に2つの蒸溜所で幅広い原酒を造れるインフラを手に入れました。
これらを使った本格的なブレンデッドは2020年代のお楽しみになりますが、今後も期待できるメーカーであることに間違いはありません。

<個人的評価>
  • 香り AA: 20年以上熟成されたシェリー樽原酒からのレーズンの香りが主体。ナシ、リンゴ、カラメル、接着剤、バニラ、そして樽の香りが訪れる。
  • 味わい AA: 52度を感じさせないほどまろやか。酸味がメインで、甘さが後押しする印象。
  • 総評 AA: マルスウイスキーの本気を堪能できるボトル。




reserve_silky_今回は、サントリーリザーブの古酒、シルキーを飲んでみます。

サントリーリザーブは、1969年に発売されました。

1961年に、鳥井信治郎から社長の座を引き継いだ次男、佐治敬三は、1970年に開催される大阪万博を前に、外国人にも見劣りのしない素晴らしいウイスキーを作りたいとの一心で手がけたボトルです。

当初は山崎のモルトのみをキーにしていましたが、1973年に白州蒸溜所が出来ると、徐々に白州モルト主体へとスイッチしていきました。

今回採り上げるシルキーは、1984年に発売されました。従来のリザーブが黒いボトルとラベルをつけていましたが、このシルキーは白いラベルとクリアーなボトルを採用しており、繊細な香り、味わいをPRしたものとなっています。

終売年は不明ですが、今回入手したボトルには、ネック部分に特級と表記されていますので、酒税法改正で等級表示が廃止される1989年4月以前のものとみられます。

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りはアルコールの奥にブドウを強く感じます。

口に含むと、ラムレーズンが主体となり、奥からレモン、バニラ、ウッディと続きます。
味わいはアルコール由来の辛さがあるものの、その後は酸味がメインになります。

ロックにすると、レーズンの香りが更に引き立ち、奥からモルトの甘い香りも追いかけます。
味わいは酸味がかなり強くなります。

最後にハイボールにすると、ほのかにブドウ、バニラ、樽香を感じ取れます。
味わいは酸味がほのかに存在します。

フレッシュな印象のある現行品と比べると、シェリー樽モルトの影響があり、比較的濃厚な印象を感じます。
シルキーと標榜しますが、それほどに繊細なイメージは感じられません。むしろ当時のレギュラーのリザーブが骨太だったのではと想像されます。

1980年代のオールドにしても、このシルキーにしても、ストレートやロックでもしっかり飲める熟成度合いを持っていて、現行品とは雲泥の差に思えます。

760mL、アルコール度数43度で、発売当時の定価は3800円でした。酒税の違いから考えると、今だと2000円台後半というところでしょうか。

<個人的評価>

  • 香り A: ラムレーズンの香りが強く、後からバニラ、レモン、モルト、ウッディが続く。
  • 味わい B: ストレートではアルコールの刺激が強いが、酸味が主体の味。
  • 総評 B: 現行とは異なりシェリー樽原酒がメインで、濃厚な印象。




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