RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

タグ:サントリー

prime久しぶりにお安いウイスキーを採り上げようと思います。
今回はセブンアンドアイ限定のサントリーウイスキープライムです。

プライムは、イトーヨーカドーなどのセブンアンドアイのスーパーなどで限定販売されているプライベートブランドのウイスキーで、1.8Lのみがラインナップされています。
ボトルもペットボトルで安っぽさが否めないところです。

早速、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々明るめの黄色が強いアンバー、香りはアルコールの刺激が強く若い印象です。

口に含むと、カラメルの香りが先に届き、後からほのかにバニラ、レーズン、ナシ、青リンゴがやってきます。
味わいは 思ったほど辛さは少なく、甘さが前面に出ています。

ロックにすると、アルコールからの刺激が立ち上がり、後からウッディな樽の香りが追いかけます。その後、バニラ、カラメルと甘い香りがしんがりを務めます。ただし、奥の奥で若い原酒らしいアルコールの香りが残り、違和感を覚えるかも知れません。
味わいは酸味が表立つものの、甘さも衰えず、フルーティになります。 

最後にハイボールにすると、香りはカラメルの甘さが伝わりやすく樽の香りはほのかに感じ取れます。
味わいは甘さが引き続き感じ取れて、飲みやすくなっています。

全体的に見ると、安っぽいイメージからすると結構うまいウイスキーで、トリスクラシックやブラックニッカクリアと同等もしくは少し上の印象です。 
むしろ、トリスクラシックよりもプライムの方が先に発売されているので、このボトルでつかんだものをナショナルブランドとしてトリスクラシックをリリースしたかも知れません。

1.8L、アルコール度数が37度で、価格は 1831円です。
700mL換算をすると、712円ほどになるので、トリスクラシックと同等です。

とはいえ、同じプライベートブランドである、イオン トップバリュ ウイスキーに比べれば格段に上で、これより上でちょっと贅沢をしたいなら、1000円スコッチを選んだ方がいいほどです。
個人的には角瓶を選ぶならこっちを勧めたいほどです。サントリーに嫌悪感を持つ人でも、値段の割にいい仕事をしていると驚くかも知れません。
晩酌用として、ストレート、ロック、水割りでもいけるし、友人などを家に招いて、ハイボールでわいわい楽しむにも適していると思います。

<個人的評価>

  • 香り C: バニラ、カラメルの香りがほのかに感じられる。後からレーズン、青リンゴ。加水するとウッディ。
  • 味わい C :  甘さが主体。アルコールの刺激は意外に少ない。加水すると酸味も出る。
  • 総評 B: コストパフォーマンスに優れたボトル。晩酌用としては悪くない印象。
ネットでの購入はこちらから

yamazakiNA13年前にすでに飲んで書いていたのですが、いろいろ飲んだ末にどう変わっているかを確認するため、改めてサントリーの山崎をおかわりとして飲んでみます。

山崎、白州ともに、かつては10年もののボトルがありましたが、2009年辺りにハイボールブームが到来し、原酒が足りなくなってきたことで2012年に終売し、同年5月にノンエイジが新たに加わりました。

ノンエイジの山崎では、他のラインナップでは使われていなかったワイン樽原酒を使用し、ミズナラ樽原酒など複数の原酒をヴァッティングしています。

早速ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りは白ワインから香るブドウ、奥からモルトの香りを感じ取れます。

口に含むと、意外にアルコールの刺激は少なく、先にラムレーズン、後からドライマンゴー、バニラ、モルトが続きます。
味わいはダークチョコレートのようなビターが先に訪れ、後味として甘さ、酸味が追いかけます。

ロックにすると、ナシ、マスカットの香りが立ち上がり、後からナシ、ライム、ピート、モルトが追いかけてきます。後にはバターのようなオイリーでまろやかな香りが残ります。
味わいは柑橘類のようなビターに変わり、ほのかな酸味が爽やかさを与えてくれます。

最後にハイボールにしてみると、ワインやレーズンといった香りがほのかに広がり、ほどよい酸味が口に広がることで、芳醇なフルーティさを楽しめるものになります。

10年や12年と比べてみると、それぞれに見られるスモーキーな香りがあまりなく、従来の山崎が好きな人には違和感を感じることは否定できません。
しかし別物のヴァッティングと認識して飲むことで、ノンエイジとしては比較的アルコールの刺激が少なく、香りもそれなりに豊かで、1000円台のブレンデッドウイスキーに比べれば十分堪能できるボトルに仕上がっています。

700mL、アルコール度数43度で、価格は5000円ほど。量販店によっては4000円台前半でも手に入るでしょう。
それ以外にも、180mLのミニボトルもコンビニで売られていることがあり、こちらは1000円台で入手できます。 

<個人的評価>

  • 香り B: ワイン樽から来るブドウの香りが主体、後からドライマンゴー、バニラ。加水するとナシ、ライム、ピートも感じ取れる。
  • 味わい B: ビターが主体だがえぐい感じはなく、酸味、甘みがフォローしてくれる。
  • 総評 B: 比較的まろやかで芳醇。ノンエイジのシングルモルトとしては悪くない。


shirokaku_new以前、リニューアルした角瓶を飲んでいたのですが、まだ白角はチェックしていなかったので、いまさらながら飲んでみようと思います。

改めて書くと、レギュラーの角瓶は山崎、白州のバーボン樽原酒をキーモルトにしていますが、白角では白州のホッグスヘッド樽モルトのみを使用しています。

新しいボトルは、レギュラー同様に以前より角張ったものを使用しています。
ラベルには、以前の「淡麗辛口」の文言が消え、首元に"CLEAR & SMOOTH"の銘が付けられました。

まずはストレートから。
グラスに注ぐと、液色は標準的な琥珀色。香りはアルコールの刺激が多いものの、奥からナシのような爽やかさがあります。

口に含むと、グラスからの香りに比べるとモルト、ナッツ、カラメル、バニラの香りが強めで、ほのかに青リンゴ、ナシの香りを感じ取れます。
味わいはアルコールからの辛さがメインですが、奥から酸味、最後には甘さを感じ取れます。

ロックにすると、ナシ、青リンゴ、柿の香りが引き立つようになり、バニラ、モルトが後を追うようになります。
味わいも酸味が主体となり、ビターがハーモニーのように酸味を支え、最後に甘さを得られます。

最後にハイボールにしてみると、香りはほのかな青リンゴの香りはしますが、それ以上の豊かさは感じられなくなります。
味わいは柔らかいフルーツのような酸味が感じられて、 さっぱり飲める印象です。

リニューアル前は、「和食とよく合う、淡麗辛口」を標榜していましたが、リニューアルによって爽やかな香りがよりリッチになって、食中酒と言うよりも単体でロック、ストレートで飲めるブレンドに仕上げた印象があります。
レギュラーの角瓶とは打って変わって、こちらはうまく改善されている印象です。 

ただ、和食と合わせるのであれば、1:3以上の水割りにすると、ほのかな爽やかさを残した香りが繊細な和食の味を殺さずに引き立てる食中酒になってくれます。

はっきり言って、サントリーファンこそこの白角を常飲にしてもいいのでは、と思います。 もし甘くて芳醇を求めるなら、ホワイトやオールドがいいでしょう。

700mL、アルコール度数40度で、価格は1500円ほどです。

<個人的評価>

  • 香り B: ストレートではバニラ、モルト、ナッツが主体、加水でナシ、青リンゴが顔を出す。
  • 味わい B: ストレートはアルコールの辛さがあるが、加水で酸味、ビター、奥から甘さが出てくる。
  • 総評 A: リニューアルでリッチな香りになり、白州モルトの個性を堪能できるボトルになった。 


商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

サントリー白角40° 700ML 1本
価格:1458円(税込、送料別) (2016/8/22時点)


個人的にサントリーのウイスキーには好印象を持っていません。
確かに日本人向けにスモーキーフレーバーを抑えた飲みやすい味に仕上げていることは理解できますが、どうしても物足りない感覚が抜けません。

premiumKakuその中で気になっていたのが、2013年に発売されたプレミアム角瓶です。
通常の角瓶が1000円台前半なのに対し、こちらは1900円前後と中堅どころの値段。少し上にはスペシャルリザーブ(お店によってはローヤルが買える)、ニッカにはスーパーニッカがどっしりと構えている価格帯です。

まずはストレートで飲んでみます。
グラスに注ぐと、香りはバニラが主体で、液色はミドルな琥珀色です。

ストレートで飲むと、アルコールの刺激が先に来るものの、後からレーズンの香りが強く表れます。
味わいにおいても、アルコール由来の辛さが強いものの、後から甘さが訪れます。

傾向はブラックニッカ・リッチブレンドで感じたシェリー樽由来のものかと思われます。

ロックで味わってみると、スモーキーな香りはそこそこで、サントリーらしく抑え込んだ感があるものの、ウイスキーファンでも不満がない程度に残しています。
アルコールの刺激も43度ならではのレベルはあるものの、レギュラーの角瓶ほどの臭みは感じられません。プレミアムの名は伊達ではありません。 

氷がだいぶ解けて加水が進んでも、香りが落ちることは少なく、水割りやハイボールで飲む人にも十分感じられるでしょう。

確かに、全体的には角瓶の上を行くプレミアムの名は伊達ではありません。
ただ、熟成感、まろやかさの点では一歩足りない印象を感じます。

この上となると、ローヤルを飛び越えて、山崎や白州、響を求める必要があるでしょう。

<個人的評価>

  • 香り B:シェリー樽原酒由来のレーズン、さらにはバニラなどの甘い香りが鼻をくすぐる。
  • 味わい B:どんな飲み方でも甘さが目立ち、多くの人に受け入れられる。
  • 総評 B:サントリーとしてはできのいいウイスキー。値段相応。
続きを読む

new_kakubin2016年4月に、角瓶と白角がリニューアルされました。

角瓶においては、見た目の大きな違いとして、「角瓶」の名に沿うかのように、より角張ったボトルとなったほか、創業者である鳥井伸治郎のサインも前のラベルに記されました。

また、サントリー側ではブレンドの変更もしたと言うことで、ではではと試してみました。

いつものように、最初はストレートで。
液色は少々薄い琥珀色、香りはカラメルの甘さが強く出ています。

口に含むと、アルコールの刺激は強くないものの、ふわっとした香りは感じ取れません。
味わいも、アルコールから来る辛さの後に、砂糖のような甘さがあります。

ロックにすると、シェリー樽原酒から来る レーズンの香りはするものの、それほど強さは感じられず、後からほのかにウッディ、モルトが感じ取れます。
味わいは刺激が少なくなったことで甘さがありますが、それほど強くはありません。

白角と比べても、なんとなく薄っぺらいイメージはそれほど変わらず、多少香りが濃くなったか、という感じでした。
そして、不明の頭痛が私を襲いました。やっぱり何かよからぬものでも入れてないか、と疑問に思いました。
これを買うくらいなら、もっと安くてそこそこ飲めるトリスクラシックか、ホワイトを選んだ方がいいです。

やはり、今の角瓶は割って飲まないと耐えられないことに、変わりはありませんでした。
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比較として、購入した酒屋さんでまだ売られていた復刻版の角瓶も入手したので、それも改めて飲んでみます。

ストレートではピートのスモーキーさが強く、樽の熟成によるウッディさが強く感じ取れます。
香りの深さに釣られる形で、味わいの甘さがあるものの、現行品以上の深さがあります。

ロックにすることで、さらに香りが広がり、飲んで楽しめるものになっています。

改めて比較しても、今の角瓶は名ばかり、といえるほどの雲泥の差です。

もしご年配の方で角瓶を愛しているのであれば、酒屋さんで偶然にでも復刻版を見つけたら、是非飲んでほしいです。
本当の角瓶の思いがよみがえることでしょう。

現行品は値上げされ、700mL、アルコール度数40度で、価格が1500円になっています。
ちょっとお金を出せばオールドが買えますが、私であればオールドにします。
同じ味で、というなら、トリスクラシックがベストでしょう。

<個人的評価>

  • 香り D: ストレート、ロックともに「薄い」。 
  • 味わい D: 全体的に甘いものの、それ以上に訴える味がない。
  • 総評 E: 全体的に薄っぺらく、トリスとの価格差が適切でないと思える。リニューアルの方向が間違っている。あと、変なもの入れてない?? 


復刻版 サントリー 角瓶 43度 700ml
価格:1674円(税込、送料別)


サントリー響は、創業90周年を記念して発売された銘柄で、最高級ブランドとして1989年に誕生しました。

名前の由来は、長期熟成した様々な原酒をブレンドすることによって、豊かな響きあい(ハーモニー)を奏でるウイスキーにしたい思いから来ています。また、当時のコーポレートスローガンであった「人と自然と響きあう」というのにもあてはめられています。
当時のチーフブレンダーがイメージしたのが、ブラームスが作曲した交響曲第一番の第四楽章でした。

特に4分30秒後のフレーズは様々なアレンジで広く知られています。このあたりの響きあいはイメージを想起させてくれるかもしれません。

bhibiki17響17年は、ラインナップの中で最初に登場したもので、17年物のモルト、グレーンを30種類もブレンドしています。スコッチであればさまざまな蒸留所から買い付けていかないといけませんが、山崎とサングレインが所有する知多でいろいろな原酒を試し続けたことが甲斐となっているのでしょう。

特に山崎のミズナラ樽原酒は、海外からも独特の香りがあるとして高い評価を得ています。

ではいつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は濃い琥珀色、香りは梅、接着剤で、強く感じ取れます。奥を探ると、ミズナラ樽ならではの白檀の香りもほのかに感じ取れます。

口に含むと、アルコールの刺激がほのかに感じ取れた後、カラメルの香りが感じられ、グラスからかいだ梅の香りは思ったほど口からあふれてきません。
ただ、時間を経過すると、ピート、青リンゴ、プラム、レモンなど、様々な香りが後を追うように感じられます。いずれもかなり濃厚喝強さのある香りです。
味わいはアルコールから来る辛さはあるものの、思ったほど強くはなく、多少の甘さ、柑橘系の酸味とビターを感じます。しばらく経つと、後味に昆布のようなヨード感も現れます。

加水すると、柔らかいピート、ナシ、青リンゴ、ブドウの香りが立ち上がり、フルーティな印象に変わります。
味わいは酸味と苦みが少々強くなった感じです。
さらに1:3の水割りにすると、香り自体は薄くなってしまいますが、酸味と多少のしょっぱさを持った不思議な味わいとなります。

次にロックにしてみます。
香りは一転してわさび、次に接着剤、青リンゴ、奥からチョコ、バナナ、モルトのコクのある香りが追いかけます。
味わいは、酸味が落ち着き、甘さを感じやすくなってきます。
しかし氷が解けてくると、最初に感じ取れた梅の香りをやっとかぐことが出来ます。

最後にハイボールにすると、水割りとは異なり、モルトの甘さが強調された味わいになります。
ただ、フルーティな香りを楽しみたいのであれば、響1に対して、炭酸水は2~2.5のかなり濃いものにする必要があります。

全体的に見ると、エントリーモデルたる(といっても5000円クラスの)JAPANESE HARMONYと比べると、全体的な香りは格段に上で、飲み方によって印象が変わる意味でも、一見穏やかでありながら飽きの来ないブレンドになっています。

一方で、残念ながら販売終了した12年と比べると、12年ものでは梅酒樽原酒の仕様や30年熟成の原酒を香り付けに使う工夫があって、濃厚な香りと日本らしい味わいがありましたが、17年ものは安価な銘柄にも使う原酒を17年熟成させてブレンドした印象があり、12年ものほどの傾いた印象はありません。サントリーらしい、日本人好みの香り、味わいを考えたものになっているように思えます。
この点では、人によってどちらがいいか、評価が分かれる点だと思います。

価格は700mL、43度で12,000円ほど。なかなか手を出しにくい値段です。
ちなみにベビーボトルは1,500円ほど。2ショットほどしかないですが、お店で頼むよりは安いかもしれません。

これ以上になると、21年、30年がありますが、庶民が手を出す代物ではないのは間違いありません。

<個人的評価> 
・香り A: ストレートと加水で別の顔を見せる。
・味わい B: 深みがあるが酸味がメインで、多少の癖を持つ。
・総評 A: 最高級ブランドを謳うだけの格式がある。ジャパニーズウイスキーらしい逸品。



久しぶりにオールドボトルを飲んでみたいと思います。

今回取り上げるのは、 サントリークレスト12年です。
1989年に、サントリーの創業90周年を記念して、響(17年)とともに発売されました。

その名の通り、12年ものの原酒を使ったブレンデッドウイスキーで、発売当時の価格は5000円でした。

ご多分に漏れず、発売当初からCMにも力を入れていました。
今でこそ角瓶のCMソングになっている「ウイスキーがお好きでしょ」も、元々は1990年にクレスト12年のCMソングとして作られ、演歌歌手の石川さゆりが歌っていました。
 

このほか、発売当初は映画監督の黒澤明、初代007役のショーン・コネリーと、十分に顔になる人物をイメージキャラクターに起用していました。

残念ながら、2006年に販売は終了しました。

crest12今回、行きつけの酒屋さんでたまたま見かけて購入しました。
調べたところ、ボトルのデザインとマークから、1992年以降に発売されたものと思われます。

では、ストレートから飲んでいきます。
グラスに注ぐと、液色は少々濃いアンバー、香りはメロン、ラムレーズン、青リンゴと、かなりフルーティです。

口に含むと、アルコールの刺激はそこそこで、メロン、ラムレーズン、青リンゴのほかに、ゴム、バニラ、ほんのりとした接着剤の香りも伴ってきます。
今まで飲んだウイスキーと比較すると、グレーンウイスキーの知多や山崎のノンエイジに近いものを感じ取れます。

味わいはアルコールの辛さが前に来ていて、甘さ、酸味がほのかに感じ取れる感じです。
それでも、香りは比較的強く、味がそれに釣られてくる印象です。 

ロックにすると、アルコールの刺激は消えて、バニラの香りが前に出てきて、ウッディさやモルトの香りが追いかけてきます。
一方で、ストレートで感じたフルーティな香りは、奥でひっそりとほのかに薫る感じです。
味わいも、アルコールから来る辛さが抑えられ、ほんのりと甘さと酸味を感じ取れるほどで、穏やかな印象になります。
この辺りは、響 JAPANESE HARMONYと現行のローヤルと中間の印象があります。 

加水が進んでも、飲み始めの香り、味わいが薄れることがなく、しっかりと続いてきます。

最後に1:3のハイボールにしてみます。 
腰砕けになるかな、と思いましたが、なかなかにオイリーで燻製のごときスモーキーさが現れ、炭酸に負けない個性を感じ取れました。
ただし、事前にしっかりボトルをシェイクすることをおすすめします。

最近になって終売した響12年は、梅酒樽原酒と30年熟成原酒を使って香りに工夫を凝らしましたが、クレスト12年は、レギュラーの山崎、白州、知多の12年原酒を使って、これがサントリーウイスキーの12年ものです、という主張が強い気がします。

それでも、響 JAPANESE HARMONYに比べればストレートでも香りが豊かで、十分5000円の価値がつくものになっています。 

おすすめできる飲み方は、ロック、トゥワイスアップ、ハーフロックでしょうか。ストレートでもいけますが、少々アルコールの刺激が来ることは認識した方がいいでしょう。
ただ、水割り、ハイボールでしか飲めない人であっても、味気なさを感じなくてすむでしょう。
この発売当時は、まだウイスキーが飲まれている時期であり、水割りやロックが主体となっていたので、それを計算したブレンドになっているのかもしれません。

終売となっていますが、今でもオールドボトルが通販、オークションでも出回っていますので、是非飲みたい方はチャレンジしてもいいでしょう。

<個人的評価>

  • 香り B: ストレートでメロン、ラムレーズン、青リンゴ、バニラ。ロックだとウッディに。
  • 味わい C: ほのかな甘さと酸味。全体的に穏やか。
  • 総評 B: 食中酒としていただくにも、あまり料理を殺さない。サントリーらしいウイスキー。



old私の両親の世代、団塊の世代にとって日頃飲むサントリーのウイスキーがトリスやレッドであれば、オールドは贅沢な銘柄、バーやスナックでボトルキープしたお酒ではないでしょうか。

1950年に発売以来、サントリーのメインストリームとして売られ続けています。その形状から、ダルマという愛称もあります。

テレビCMも長らく行われていて、「人間みな兄弟(夜が来る)」は、40年近くCMのBGMとして愛され続けました。
CMにおいては、多くの名優、開高健などの作家も出演するなど、長らく力を入れ続けた銘柄です。

現在のブレンドは2008年に改められ、昔ながらの味に回帰しつつ、アルコール度数を43度に上げています。

かつては高嶺の花だったオールドも、酒税の改正などを経て、2000円でおつりが来る手頃なお酒になりました。

まず、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々淡い琥珀色。香りは多少のピートとナシの香りがします。

口に含むと、多少のアルコールの刺激があるものの、先にレーズン、その後にバニラ、ナシ、カラメル、モルトの香りが追いかけます。

味わいは酸味が主体で、甘さが奥からゆったり追いかけるイメージです。

ロックにすると、一気にアルコールが立ち上がってくるイメージで、ストレートで感じられた香りが潜んでしまいます。代わりにピートのスモーキーさが目立ってきます。

味わいも、辛さが前に出た後、ビターも伴っていて、甘さはさほど感じ取れません。

最後に1:3の割合で水割りにしましたが、辛さは消えてロックほどのビターはなくなり、甘さを感じ取れるようになります。
香りもレーズン、バニラがほのかに香り、柔らかいピートも感じ取れます。

和食に合うウイスキーとして研究し、多くの割烹、料理屋に売り込んだだけのことはあり、和食の繊細な味わいを損なわない程度の穏やかな香り、味を堪能できます。

オールドは、ストレートでは華やか、ロックでは荒々しく、水割りでは上品で甘い香り、味わいを楽しめるようになっています。
そういう意味では、ウイスキーとしての幅をちゃんと確保していて、角瓶以下との格の違いを感じ取れます。

ただ、角瓶の復刻版に比べると華やかさに欠けるイメージがあり、もしオールドの復刻版が出たら、響 JAPANESE HARMONYすらもかすむような香り、味わいがあったのかもしれません。

価格は700mL、アルコール度数43度で、1700円前後です。

角瓶がリニューアルによって1500円になりましたが、200円出せば確実にワンランク上の銘柄を手にできますから、角瓶ファンこそ改めて飲んでほしいと思います。
また、現役バリバリの時には高嶺の花だった世代の方々には、改めて今だからこそ手軽に入るオールドを飲んでもいいと思います。

<個人的評価>(A~E)
・香り B: ストレートでレーズン、バニラ、ナシ。加水するとピートが感じ取れる。
・味わい B: 甘さは控えめ。ストレートは酸味、ロックは辛さとビター。
・総評 B: 角瓶よりもウイスキーらしさがしっかりしている。水割りだと和食との食中酒に適する。


2014年に、1000円以下で買えるウイスキーの比較記事を書きました。
未だに当ブログの閲覧数ではトップ5をキープし続けています。
ウイスキーを飲みたいけど、懐が寂しいからなんとか安いものを飲みたい、という方が結構いるかと思われます。

しかし、連続テレビ小説「マッサン」によるウイスキーブームによって原酒が大幅に減ってしまったことも有り、ラインナップや価格も大きく変化があり、現状に合わない記事になってしまいました。
そこで改めて、2016年版として、幅を1000円前後に広げて比較していきたいと思います。

最初はサントリーの銘柄で比較していきます。

サントリー

トリス エクストラ

  • 700mL、アルコール度数40度、1000円
torys終戦後に庶民的な価格ながらウイスキーとして最低限の品質をもたせた銘柄として登場したトリスのラインナップの中で、2010年に発売されました。

発売当時、角瓶を使ったハイボールが人気となった際、角瓶用の原酒が足りなくなったことで販売が一時中止されたことで、代用品的な扱いでハイボール向けのウイスキーとして投入されたといえます。
 
そんな経緯もあってか、従来のトリスに比べてアルコール度数を角瓶と同じ40度に引き上げられつつも、ウイスキーとして最低限の香りは持たせている点では、大きな違いはありません。

香りはほんのわずかにシェリー独特の香りがするかどうかで、ウイスキーらしい香りとは言えません。
味にしても、甘さがあるだけでウイスキーの癖はほとんどなく、わずかにウッディな雰囲気があるほどです。

ハイボールにしてガブガブ飲むには問題無いですが、ストレートやロックでは到底飲めたものではなく、水割りでも微妙です。

もしこれをウイスキーだと言って飲んでいる人がいたら、もっと香りや味が良くて値段もあまり変わらないスコッチを勧めてあげましょう。

<個人的評価>
香り E: しっかりくぐらせるようにしてやっとシェリー樽っぽい香りがやってくるが、ほとんどしない。
味わい D: とにかく甘い。ウイスキーならではの複雑な味わいがほとんど無い。
総評 D: 気軽にハイボールにするにはいいものの、ウイスキーとして飲むには力不足。もっとお金を出していい銘柄を求めるべき。   


 

トリス クラシック

  • 700mL、アルコール度数37度、700円
toris_cl2015年9月に発売された銘柄で、マッサンブームの追い風を受けて発売されました。

アルコール度数は従来のトリス同様の37度に抑えられ、価格も700円とブラックニッカ クリア並みの価格にされています。

実際に飲んでみると、意外にアルコールの刺激が少なく、全体的に甘さを感じます。

香りは青りんごのようなさわやかさがあり、あとからカラメルの甘い香りが追ってくる感じです。ただ全体的な香りは弱いです。

エクストラに比べると香りや味わいを強くした印象があり、ストレートやロックでもそこそこ飲めます。

本当にお金がないけど、とりあえずウイスキーを飲みたい、という選択肢としては悪くないでしょう。 

 <個人的評価> 
・香り D: ほのかに青りんご、あとからカラメル。でも全体的に薄い。
・味わい D: 甘い。アルコールの刺激が少ないのでとっつきやすい。
・総評 C: 1000円以下の国産ウイスキーとしては及第点をつけられる。カクテルベースにしたほうが面白い。


サントリー レッド

  • 640mL、アルコール度数39度、800円
suntoryRedかつて、壽屋の社名だった時代に発売したウイスキーの第二弾であった「赤札」をルーツとする古いブランドです。

一度消えた後、1400mLで1000円以下で買えるウイスキーとして再登場し、現在に至っています。

1970年台から80年台にかけて、大原麗子が出演、市川崑監督によるCMが長らく流れて、40代以上には有名なウイスキーとなっています。

ただ、実際に飲むと、ウイスキーとしての香りや味は申し訳程度にしかなく、ウイスキーというよりも熟成させた焼酎と言われても何の違和感が無いでしょう。

正直、ラインナップから消えても誰も悲しまないでしょう。もし学生時代の思い出で悲しむ人がいたら、もっと安く買えるトリスクラシックを勧めましょう。すっかり忘れてくれるでしょう。

<個人的評価> 
・香り E:かすかにウッディな香りがする程度。
・味 E:アルコールの刺激が強い。水割りにすると薄まるが、ウイスキーならではの味もほとんどしなくなる。
・個人的評価 E:いまどき買うウイスキーではない。昔の価格である500円でもどうだろう...。 


サントリー ホワイト

  • 700mL、アルコール度数40度、1100円
white2こちらもルーツは壽屋時代に発売された最初のウイスキー「白札」です。
当時はスモーキーな香りが受け入れられず、しばらくは姿を消していました。

サントリーホワイトは1970年代から1980年代にかけてアメリカのミュージシャンを起用したCMを放送し、おしゃれなイメージを持つ少し格上のブランドとして今に至っています。

実際に飲むと、シェリー樽由来の華やかな香りが比較的強く出てくるものの、アルコールの刺激もそれなりにあり、角瓶よりもオールドの弟分のような味がします。個人的には角瓶よりもおいしく感じました。

コンビニやスーパーではあまりお目にかかれないものの、売れ筋である角瓶やトリスと比べても、一歩上に感じられます。普段飲み用のウイスキーとしては無難かと思います。

 <個人的評価>(A~E)
香り C: サントリーらしく、ピート香は控えめ。シェリー樽由来の華やかな香りが全面にくる。
味わい B: オールドに比べるとアルコールの刺激が強く、少々安っぽさを感じる。
総評 B:  1000円前後でサントリー派であれば、角瓶よりも勧められる。


続きを読む

hibikiJHサントリーは、4月よりウイスキーの一部銘柄の値上げをすることを発表しました。

サントリーのプレスリリースによると、対象商品は下記のとおりです。
  • 角瓶(全銘柄)
  • オールド
  • スペシャルリザーブ
  • ローヤル
  • 響 JAPANESE HARMONY
  • ジムビーム(全銘柄) - ただし7月より値上げ
  • メーカーズマーク
  • ザ・マッカラン(全銘柄)
  • バランタイン(全銘柄)
値上げ率を見ると、響 JAPANESE HARMONYが25%値上げで定価5,000円、それ以外のサントリーの銘柄は平均12%の値上げになります。
海外ブランドでも1,2割の値上げが予定されています。

やはり一番大きいのは角瓶で、居酒屋でもハイボールを中心に飲み放題として提供されている所も多いですが、4月からは利益確保のためにトリスへ切り替えるお店が増えるおそれがあるでしょう。

値上げをする理由としては、ウイスキーの需要が増えて原酒が不足していることと、今後の需要増のための設備投資費用を添加させることに加え、現在も輸入に頼っている大麦麦芽(モルティング済みのもの)や樽に使用するアメリカンオークやヨーロピアンオークと言った原材料の高騰(円安による輸入価格の値上げを含めて)を挙げています。

個人的な考えですが、今後さらに円安が進めば輸入価格が更に上がってくることを考えると、長期的な戦略として国内でのウイスキー用大麦の品種開発や、国内でのフロアモルティングも行うことによって、為替相場によるリスクを緩和させる必要があるのでは、と思います。
スコットランドのモルトスターに切り替えてきたのも、元々はポンド安による恩恵を受けていたからというのもあるでしょうから、これが逆のトレンドになるのであれば、輸入に依存する体制を見直すべきではないでしょうか。 

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