RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

タグ:シングルモルト

明けましておめでとうございます。今年もウイスキーブログをよろしくお願いします。

hakushu122017年の1回目は、サントリーのシングルモルト白州12年です。
3年前にも飲みましたが、その際はミニチュアボトルで満足に飲みきれなかったため、今回はフルボトルを購入し、改めてストレート、ロック、ハイボールで飲んでみます。

白州は、山梨県北杜市にある白州蒸溜所のモルトだけで作られたウイスキーです。

南アルプスの甲斐駒ヶ岳の麓にあり、周辺は森林地帯となっていて、そこから採れる水は南アルプスの天然水としても売られています。

白州蒸溜所は、周辺の森林の伐採を最小限に抑え、施設自体も森に囲まれるように建設されました。

そこで熟成されるモルトは、そうした森の香りを吸収したような爽やかさを伴います。

まずはストレートから。
グラスに注ぐと、液色は少し緑がかった琥珀色、香りはメロン、すだち、ラムレーズンと続きます。

口に含むと、メロン、青リンゴ、マスカットの香りが先に訪れ、奥からピート、カラメルが続いてきます。
味わいは、アルコール由来の辛さがありますが、その後は酸味が主体で、続いてビター、最後に甘さが訪れます。 

ロックにすると、ピートとともにメロンなどのエステリーさが立ち上がり、その後はライム、ブドウ、青リンゴ、ナシと続きます。
味わいに於いては酸味よりもビターが強めになり、最後にほんのりと甘さを感じます。

最後にハイボールにすると、程よいピートとライム、メロン、 ナシの香りがしっかり感じ取れます。
味わいは酸味と甘さがほのかに伝わります。
ノンエイジではあっさりした爽やかさが主体でしたが、12年になると深みが増えた印象です。

一見するとスペイサイドモルトのように思えますが、軽くスモーキーなピートやメロンの香りと言ったスペイサイドモルトにはない癖、側面があり、独特の深みを持っています。
ハイボールや水割りにしても腰砕けはせず、十分に白州の香りを堪能できます。 

サントリーの主流となるのは山崎のモルトで、白州は脇役のイメージが強いですが、白角、リザーブなど、白州モルトを生かした爽やかなボトルもあり、サントリーのウイスキーに広がりを与えていることに注目すべきだと思います。

700mL、アルコール度数43度、価格は8000円ほどです。ただし最近ではプレミアが付いて1万円近くなっている場合があるので気をつけましょう。

<個人的評価>

  • 香り AA: ストレートではメロン、青リンゴやマスカットがメイン、加水されるとピート、柑橘系、メロンが立つ。水割りやハイボールでも簡単に消えない。
  • 味わい A: 酸味が主体、後から柑橘系から感じられるようなビターがあり、とてもフルーティ。
  • 総評 AA: 単に爽やかではなく、ピートからの癖、メロンなどの深みがある香りが重なって、とても豊かに感じられる。

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o_bar今回はスペイサイドモルトのボトル、オールドバランテュランを飲みます。

オールドバランテュランとは、スペイサイドの蒸溜所、トミントールがリリースしているボトルで、同蒸溜所が使用している水源の名前 から名付けられています。

ライトなトミントールとは異なり、ヘビーピートモルトを使っていることが特徴となっています。

では実際にストレートから飲んでみます。
 グラスに注ぐと、液色は中庸なアンバー、香りは燻製のようなスモーキーさが漂います。

口に含むと、すぐにピートからのスモーキーさと潮の香りが一気に広がります。その後はライム、マスカット、ナシ、青リンゴと言った爽やかな香りが追いかけ、奥からバナナ、ゴム、カカオが漂います。 

味わいはアルコールからの辛さが強く、後から酸味、ビターがついてきます。 

ロックにすると、ピートと潮の香りがさらに沸き立ち、 あとからライム、ナシ、青リンゴと続きます。
味わいは、辛さが落ち着き、酸味が強く舌を刺激するようになり、しばらくするとビターが次の波のように訪れます。

最後にハイボールにすると、ピートの香りは抑えられ、ライムのような爽やかさが比較的目立つようになります。
味わいは酸味がそれなりに感じられ、多少の塩気もあります。

スペイサイドでありながらも強いピートからのスモーキーさを堪能できますが、アイラモルトの持つ正露丸のような独特の癖はなく、 多少の潮の香りを持つ感じはタリスカーに近いように思えます。
50度のアルコール度数とノンエイジであるせいか、ストレートではアルコールの刺激が強く感じられ 、かなりガツンと来る印象です。
ピートを堪能したければロック、奥からの深い香りを楽しむならストレートで飲むといいかもしれません。
700mL、価格は5000円ほど。お値段は高いですが、スペイサイドらしくない強いピートを味わうにはおもしろいと思います。
このほかに、10年物もラインナップされています。

<個人的評価>

  • 香り B: 潮の香りを伴う強いピート。後からライム、ナシ、青リンゴ、マスカット。最後にバナナ、ゴム、カカオ。
  • 味わい C: ストレートではアルコールからの辛みが強い。加水すると酸味、ビターがメイン。
  • 総評 C: しっかりしたピートを感じられるスペイサイドのボトルとしておもしろい存在。

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arran10今回は久しぶりのアイランズ系モルトから、アランモルト10年を飲んでみます。

グレートブリテン島本土と、キャンベルタウンのあるキンタイア半島に囲まれたクライド湾の中に、アラン島があります。

アラン島はかつて50近い蒸溜所があったとされてますが、1836年を最後にすべての蒸溜所が閉鎖されてしまいました。 
しかし1995年、シーバスブラザーズにて代表を務めた経験もあるハロルド・カリーの手によって、アラン島北部のロックランザにアラン蒸溜所を建設しました。

蒸溜所自体はそれほど大きくはなく、ポットスチルも小型の物を2基備え、ゆっくり蒸溜するために生産量も多くありません。
ほかの蒸溜所とは異なり、他社への原酒の供給は行っておらず、自社でのシングルモルト、ブレンデッドのボトルを製造、販売しているのに限られています。

では、いつものようにストレートから飲んでいきます。
グラスに注ぐと、液色は薄い琥珀色、香りは紅茶、ほんのりとヨード、ピートを感じ取れます。

口に含むと、アルコールの刺激は少なめで、香りは紅茶、マスカット、バナナ、ハチミツ、バニラ、バターと続きます。
味わいは甘さがメインで、あとからビター、フルーツのようなほんのりとした酸味がついてきます。

ロックにすると、アルコールとピートが揮発したかのように強く刺激し、スモーキーさが目立ってきます。
あとからナシ、グレープフルーツとフルーティさが続き、蜂蜜やバニラと言った甘い香りは鳴りを潜めます。

味わいもビターが真っ先に訪れ、そのあとに酸味が追いかけます。ストレートで感じられた甘さは陰に隠れます。 

しかし加水が進むと、スモーキーさは薄くなり、ストレートで感じ取れた甘い香り、甘味が表れるようになります。

最後にハイボールにすると、マスカット、グレープフルーツが先に現れ、あとからほのかにバニラ、バターが続きます。
味わいは柑橘系の酸味がメインであるものの、奥から甘さを感じ取ることが出来ます。

全体的には甘くて飲みやすさを感じるボトルですが、ロックでは飲み始めで強い癖が出てきます。
癖のあるウイスキーが好きな人ならロックで飲むといいですが、そうでもなければハーフロックにして最初から加水した方が飲みやすくなります。

湾内の穏やかな環境があってか、タリスカー、ハイランドパークなどのほかの島嶼系とは異なり、スペイサイドやハイランドっぽさを持つボトルになっています。

700mL、アルコール度数46度、価格は4300円ほど。
アランモルトとしては、ほかに14年、18年もあります。

<個人的評価>

  • 香り A: 紅茶、マスカット、バナナ、バニラ、最後にバター。加水するとピートが揮発する。
  • 味わい B: 全体的に甘くて飲みやすい。ただしロックの飲み始めは強いビター。
  • 総評 A: 10年物としては高いものの、初心者でも受け入れやすく飲みやすいモルト。

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bowmore_led今回はアイラモルト、ボウモアのレジェンドを飲んでみます。

レジェンドはノンエイジですが、正規輸入を手がけるサントリーでは販売せず、並行輸入品のみとなっています。

噂によれば8年熟成と言われており、12年ものの原酒が不足したときの代替品では無いかとも言われてましたが、現在は蒸溜所公式サイトからもラインナップから外されています。

いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少し濃い琥珀色、香りはアイラモルトらしいヨードを帯びたピートがやってきます。

口に含むと、アルコールからの刺激が強めで、あとから正露丸、ライム、オレンジ、ナシと続きます。
味わいはアルコールからの辛さが強く、奥から酸味、ビターが感じ取れます。

ロックにすると、先ほどの正露丸の香りとともに強いスモーキーさが現れ、あとから柑橘系、最後に生クリームとヨードが引きます。
味わいは酸味が強めとなり、後味として甘さも出てきます。 

加水が進むと、スモーキーさや爽やかさは落ち着き、クリーミーさが表に立つようになります。 
味わいはビターが目立つようになり、甘さと合わさって複雑になります。

最後にハイボールにすると、全体的にヨードがほのかに香ります。
味わいは、昆布のようなうまみと多少の甘味を感じ取れ、炭酸の効いただし汁を飲んでいる錯覚すら感じます。 

12年物に比べると、シェリー樽からの甘く熟成された香りは薄く、むしろラフロイグに近いエッジの効いたボトルになっています。
しかし加水することで、ヨードの香りの奥からうまみを感じ取れるようになり、魚介類の料理と一緒に水割り、ハイボール、ハーフロックの形で供されるといいかもしれません。

700mL、アルコール度数40度で、価格は3300円ほど。
ただ、積極的に選ぶほどではなく、ちょっと足して12年物を選ぶか、爽やかさのあるスモールバッチを選んだ方がいいでしょう。

<個人的評価>

  • 香り C: アイラモルトらしいヨード、正露丸のピートがあるが、レーズンは感じられず。加水でクリーミー。
  • 味わい B: ストレートでは辛いが、 加水で甘さ、うまみが引き立つ。
  • 総評 C: 興味深いところはあるが、ボウモアとして積極的に買うほどではない。


ancnoc12今回は、ハイランドモルト、アンノック12年を飲みます。

アンノックが作られているのは、スペイサイドよりも東にあるノックドゥ蒸溜所です。
スコットランドで最も小さな蒸溜所と言われているノックドゥは、1894年に、ヘイグのキーモルト原酒を造るために生まれました。

3度にわたって操業停止に追い込まれましたが、1988年にインバーハウス系の企業が買収、操業を再開しました。

元々はノックドゥの名前でシングルモルトを出していましたが、ノッカンドゥと名前が紛らわしいため、1993年からはアンノックの名前でリリースしています。

いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少し淡い琥珀色、香りは青リンゴの爽やかな香りが広がります。

口に含むと、やはり青リンゴの香りが先に立ちます。後からハチミツ、バニラ、モルトと広がっていきます。
味わいは酸味がメインで、後から甘さが感じ取れます。最後には少々ビターを感じます。

ロックにすると、ライム、ピートの香りが強く感じられ、爽やかさとスモーキーが絡み合います。
味わいも、スパイシーさが強く出てきて、後から酸味、最後に甘さが追いかけてきます。
しかし加水が進むと、スパイシーさとスモーキーさは薄まって、ストレートで感じられたハチミツ、バニラの甘い香りが表に出てきます。

最後にハイボールにすると、青リンゴの香りが先に立ち、後からライム、モルト、バニラと続きます。
味わいは炭酸の力も加わって酸味が増しますが、後味として甘さが続きます。

全体的には甘くて飲みやすいのですが、ロックにすると飲み始めがスパイシーかつスモーキーなので、ストレートではきついけどあまり加水したくなければ、ハーフロックにしたほうがいいでしょう。
逆に癖のある方が好みであれば、ロックにした状態で一気に飲んでしまうか、ボトルごと冷凍庫に入れてとろとろの状態でストレートまたはちょっと加水する程度でいただくといいかもしれません。

700mL、アルコール度数40度で、お値段は4000円ほど。

<個人的評価>

  • 香り B : ロックだとライム、ピートが強く感じられるが、それ以外は青リンゴ、ハチミツ、バニラと甘い香り。
  • 味わい C : ロックにしてすぐではスパイシーかつスモーキー。それ以外は酸味がメインで後から甘さが付いてくる。
  • 総評 B : ピンポイントなれど2面性を感じられる銘柄。

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aberlour今回はスペイサイドモルト アベラワーを飲んでみます。

アベラワー蒸溜所は、スペイ川の中流のほとりにあり、グレンフィディックのあるダフタウンから北西に6kmほどのところにあります。

1826年にジェームズ・ゴードンとピーター・ウェアによって創設されたものの、閉鎖や再建、20世紀になってからはいくつものメーカーに買収された後、1974年にシーバスブラザーズの傘下になっています。

今回は10年ものを飲みますが、すでに蒸留所の公式サイトでは紹介、販売されておらず、ボトルデザインが改められてダブル・カスク マチュアードで12年ものからの販売になっています。

いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少し濃いアンバー、香りはライム、カラメルが鼻を通ります。

口に含むと、アルコールの刺激は少なめで、まずはライム、レーズン、後からカラメル、バニラと続きます。
味わいは、酸味とビターも感じ取れますが、主体となるのは甘さです。 

次にロックにしてみると、ラム酒の香りが先に立ち上がり、後からライム、レーズン、リンゴと続きます。
味わいは酸味が先に訪れ、後ろからビターが続きます。ストレートに比べると甘さは感じられません。

最後にハイボールにすると、先にレーズンが訪れ、後にカラメル、バニラと甘い香りが続きます。
味わいも、甘さが先に来るようになり、カクテルしか飲めない人でも受け入れられるでしょう。

人によってはマッカランに似た傾向だと思う評価ですが、加水されるとそれが見える感じではありますが、それよりは甘さが強めで、ストレートでも飲みやすい印象です。
一方で、ピートなどによるスモーキーな香りはほとんど感じられず、ウイスキー初心者でも受け入れやすいでしょう。

700mL、アルコール度数43度で、価格は3500円ほど。
これ以外にもダブルカスクマチュアードの12年、16年など、数種類がラインナップされています。

<個人的評価>

  • 香り B : ライム、レーズン、カラメル、バニラ。加水されるとリンゴなど爽やかさが加わる。
  • 味わい A: くどくない程よい甘さがメインで、酸味、ビターが後押ししてくる。
  • 総評 A: ストレートでも飲みやすく、初心者向け。


yamazakiNA13年前にすでに飲んで書いていたのですが、いろいろ飲んだ末にどう変わっているかを確認するため、改めてサントリーの山崎をおかわりとして飲んでみます。

山崎、白州ともに、かつては10年もののボトルがありましたが、2009年辺りにハイボールブームが到来し、原酒が足りなくなってきたことで2012年に終売し、同年5月にノンエイジが新たに加わりました。

ノンエイジの山崎では、他のラインナップでは使われていなかったワイン樽原酒を使用し、ミズナラ樽原酒など複数の原酒をヴァッティングしています。

早速ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りは白ワインから香るブドウ、奥からモルトの香りを感じ取れます。

口に含むと、意外にアルコールの刺激は少なく、先にラムレーズン、後からドライマンゴー、バニラ、モルトが続きます。
味わいはダークチョコレートのようなビターが先に訪れ、後味として甘さ、酸味が追いかけます。

ロックにすると、ナシ、マスカットの香りが立ち上がり、後からナシ、ライム、ピート、モルトが追いかけてきます。後にはバターのようなオイリーでまろやかな香りが残ります。
味わいは柑橘類のようなビターに変わり、ほのかな酸味が爽やかさを与えてくれます。

最後にハイボールにしてみると、ワインやレーズンといった香りがほのかに広がり、ほどよい酸味が口に広がることで、芳醇なフルーティさを楽しめるものになります。

10年や12年と比べてみると、それぞれに見られるスモーキーな香りがあまりなく、従来の山崎が好きな人には違和感を感じることは否定できません。
しかし別物のヴァッティングと認識して飲むことで、ノンエイジとしては比較的アルコールの刺激が少なく、香りもそれなりに豊かで、1000円台のブレンデッドウイスキーに比べれば十分堪能できるボトルに仕上がっています。

700mL、アルコール度数43度で、価格は5000円ほど。量販店によっては4000円台前半でも手に入るでしょう。
それ以外にも、180mLのミニボトルもコンビニで売られていることがあり、こちらは1000円台で入手できます。 

<個人的評価>

  • 香り B: ワイン樽から来るブドウの香りが主体、後からドライマンゴー、バニラ。加水するとナシ、ライム、ピートも感じ取れる。
  • 味わい B: ビターが主体だがえぐい感じはなく、酸味、甘みがフォローしてくれる。
  • 総評 B: 比較的まろやかで芳醇。ノンエイジのシングルモルトとしては悪くない。


glengarioch今回はハイランドモルトからグレンギリー12年を飲んでみます。

「谷間の荒れた土地」という意味を示すグレンギリー蒸溜所は、アバディーンの北西にあるオールドメルドラムという村にあります。
創業は1797年(一説には1785年)と、ハイランド地方としてはもっとも古い蒸溜所です。 周辺が大麦の産地だったこともあり、ウイスキー作りも自然と行われたと言えます。
しかし、ほかの蒸溜所に漏れず、オーナーの交代、操業停止などを幾度も繰り返してきた歴史を持ちます。

1994年に、サントリーがモリソンボウモアを買収したことに伴い、傘下にあったグレンギリーもサントリーがオーナーとなりました。 

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は赤みがかった琥珀色、香りは青リンゴとマスカットの香りがアルコールの刺激とともに訪れます。

口に含むと、まずグラスからした青リンゴとマスカットの香りが口いっぱいに広がります。その後、ウエハース、バニラ、ナッツの香りが後からついてきます。
味わいは酸味が強く、後から辛さ、ビターが追いかけます。甘さはそれほど感じません。

次にロックにしてみると、ストレート以上にアルコールの揮発した刺激が強く感じられ、後から青リンゴの香りが強く放たれます。あとからレーズンの香りが追いかけ、ストレート以上にフルーティになります。そして奥からはほのかにピートによるスモーキーさを若干感じられるようになります。
味わいは辛さ、ビターが落ち着き、香りとともにフルーツ由来のような酸味を楽しめるようになります。

最後にハイボールにしてみると、元々加水が少ない(度数が高い)にもかかわらず、ストレートやロックで感じられた香りがだいぶ消えてしまいます。 ほんのりと青リンゴやレーズンのフルーティさがあるので、ギリギリ救われた感じです。
味わいはほのかな酸味がありつつも、奥から甘みが出てきて、さっぱりと飲みやすい印象です。

全体的に見ると、比較的重さは感じられないものの、香りや味わいは豊かで、特にロックではフルーティさがメインで、後からスモーキーな香りも楽しめるボトルに仕上がっている印象があります。

700mL、アルコール度数が48度で、価格は3500円ほど。
12年もののシングルモルトとしては比較的お手軽かと思います。 

<個人的評価>

  • 香り B: ストレート、ロックではアルコールの刺激が強いが、青リンゴ、マスカット、バニラ、ウエハース、ナッツと豊富。
  • 味わい B: ストレートでは刺激が強いものの、ロック、ハイボールでは抑えられてすっきり飲める。
  • 総評 A: 価格を加味すると、豊かな香りを楽しめてお値打ちなボトル。
 

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

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pxcask今回は、ラフロイグのPXカスクを飲んでみます。
今までもラフロイグのいろいろなボトルを飲みましたが、今回は免税店向けの限定商品となります。

PXとは、シェリー酒の一種であるペドロ・ヒメネス(Pedro Ximénez) の略称です。一般的なフィノやオロロソのような辛口とは異なり、比較的甘さがあり、色も赤黒い濃厚なものになっています。

このPXカスクは、上記のPX樽のほかに、バーボン樽とクォーターカスクと言われる小さな樽で三段熟成を行っています。 
まず、メーカーズマークで使用されたバーボン樽で5~7年、続いてクォーターカスクで7~9ヶ月、最後にPX樽で1年熟成させます。 

ではいつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りは多少の正露丸の香りを伴ったピートの香りがします。

口に含むと、10年ものほどの正露丸の香りはせず、燻製に近いスモーキーさがあります。その後、ゴムの香り、レモン、 オレンジ、レーズンの香りが続きます。
味わいは柑橘系のような酸味が強く、後から香りに釣られたような灰のような苦さが追いかけます。 舌触りはオイルっぽい粘りを感じます。

次にロックにすると、ブドウの香りが開いていき、ストレートで感じたスモーキーとハーモニーを奏でるように感じ取れます。一方でレモンのような刺激のある香りは抑えられ、オレンジやみかんっぽさが強まります。
味わいも、ストレートほどの酸味が抑えられる一方で、甘さが感じられるようになって、全体的にマイルドになった印象があります。

最後にハイボールにすると、ピートの香りからアイラモルトらしい磯の香りが出てくるようになります。一方でフルーティさはかなり薄まります。
味わいは、ほのかな甘みを感じられ、柑橘系の香りに釣られた感覚が面影のように残っている印象です。

全体的に見ると、強烈なピートを堪能できる10年やクォーターカスクに比べて幾分マイルドになっているものの、ボウモアやブルイックラディほどの柔らかさはなく、 「マッサン」の影響でスモーキーなウイスキーが飲みたい人にはちょうどいいかもしれません。

ストレートでは酸味、ロックではマイルドな甘み、ハイボールでは海の幸と合いそうな磯の香りを楽しめます。

1L、アルコール度数48度で、価格は1万円ほど。
700mL、43度換算にしても6300円相当になりますので、気軽に買える代物ではないですが、ラフロイグ10年を飲んで面食らった人にとっては取っつきやすいでしょう。
逆にラフロイグファンからしても、香りが豊かになったこのボトルは十分楽しめるのではないでしょうか。

<個人的評価>

  • 香り B: アイラモルトらしい正露丸、ヨードは少ないがスモーキー。柑橘系、ブドウが広がる。
  • 味わい A: ストレートでは酸味が強いが、加水されるごとに甘くマイルドに。
  • 総評 A: ラフロイグらしい強烈さは抑えられ、より多くの人に楽しめるウイスキーに仕上がっている。
 


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classicLad今回はアイラモルトの一つ、ブルイックラディを飲んでみます。

ブルイックラディは、アイラ島の西岸にある蒸溜所で、1881年に創業しました。
しかし、1994年に閉鎖されてしまいました。

2001年に有志が集まって再開を目指す中で責任者となったのが、ボウモアのブランドアンバサダーを務めていたジム・マッキュワンでした。
彼は蒸溜所を再建するほかに、アイラ島でそれまで作られていなかったウイスキー向け品種の大麦の生産を地元農家に依頼、 元々設置されている手動調整が必要なポットスチルをそのまま使うこだわりを持たせました。

今回飲むザ・クラシック・ラディは、ボトル全体がレイトンブルー(この表現で理解できる人は、モータースポーツが好きなおっさん以上確定ですw)に包まれた特徴的なボトルになっています。

ではストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々くすんだ感じの琥珀色、香りはアルコール由来のものを主に感じ取れます。

口に含むと、アイラモルトならではの正露丸の香りは少なめで、むしろ煙そのものの香りが感じ取れます。
奥からはライム、ナシ、青リンゴのさわやかな香りを感じます。

味わいは酸味が強めで、香りとともにさわやかさを得られます。グラスからの香りとは裏腹に、アルコールの辛さはそれほど感じません。ちなみに50度あります。

ロックにすると、ストレートほどのスモーキーさは抑えられ、むしろライムや青リンゴなどの香りが引き立っている印象です。
味わいは酸味の奥にビターも感じ取れて、柑橘系の雰囲気がさらに強くなります。しかしその後にしょっぱさが訪れて、海岸沿いのモルトだと言うことを思い出させてくれます。

他の名だたるアイラモルトと比べると大人しく、 独特の癖が苦手な人でも比較的受け入れやすいと思います。
全体的にもグレンフィディックなどのスペイサイドモルトのようなさわやかさがあるので、アイラモルト自体の印象も変わるかもしれません。

700mL、アルコール度数50度で、価格は5000円ほど。 ノンエイジと考えると高めではありますが、それにふさわしい、まろやかで飲みやすく、興味深い香りと味わいを楽しめるでしょう。

<個人的評価>

  • 香り B:  アイラモルト独特の正露丸のようなスモーキーさはなく、煙らしさがある。そしてライム、青リンゴ、ナシ。
  • 味わい A: ストレートでは酸味。ロックではビターが加わる。後味に塩辛さ。
  • 総評 B: アイラモルトらしさは薄いが、まろやかでさわやかな印象。



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