RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

タグ:シングルモルト

cardhu今回はスペイサイドモルトのカーデュを飲んでみます。

カーデュ蒸溜所は、以前に採り上げたノッカンドゥ蒸溜所から北へわずか1kmの場所にあります。 
ゲール語で「黒い岩」という意味を持つこの蒸溜所は、1811年に農家を営んでいたジョン・カミングによって創業しました。
しかし当時はまだウイスキーに多額の税金をかけられていたため、農閑期にこっそり密造していました。 

1824年に酒税法が改正され、カーデュ蒸溜所は政府公認となり堂々と製造を始めます。

経営はジョンの息子ルイス、その後彼の妻エリザベスへ引き継がれました。
エリザベスは蒸溜所の改築を始め、ウイスキーの製造で大きな改善を図ったことで、カーデュの原酒は名を上げていきます。

そして1893年に、ジョン・ウォーカー&サンズ社が蒸溜所を買収、後にジョニーウォーカーのキーモルトの一つとして使われるようになりました。

ということで、いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々濃いめの琥珀色、香りはラムレーズンのようなフルーティさを持っています。

口に含むと、先ほどのラムレーズンの香りが先に立つと、後からトースト、青リンゴ、ナシの香りが追いかけてきます。
味わいは酸味を感じつつも、辛さとビターが主体になっています。

ロックにすると、エステリーな香りが強くなった感じで、ストレートほどの豊かな香りがなくなっています。
味わいも辛さと苦さが強く、気持ちよく飲めるとは行きません。

最後にハイボールにしてみると、エステリーさが薄くなったものの、苦さが舌に残りやすく、さわやかに飲めるとは言えません。
しかし、後に残る香りは薄くなったことによる心地よさが出るようになっています。

大まかに見れば、スペイサイドモルトらしいフレッシュフルーツの香り、味わいはありますが、全体的に苦さがあり、お世辞にもうまいとは言えません。はまる人にはとことんはまるのかもしれませんが...。

逆に見れば、香りや味わいに個性がしっかり出ているため、ブレンドをする上での香り、味わいを左右することができ、キーモルトに使われるのも納得します。 
ジョニーウォーカーのフルーティな香りは、このカーデュがになっていると言っても過言ではないでしょう。

ジョニーウォーカーのファンには、一度飲んでおく価値はあると思いますが、過度の期待はすべきではないでしょう。

700mL、アルコール度数は40度で、価格は3500円ほどです。

<個人的評価>

  • 香り B : ストレートではラムレーズン、青リンゴ、ナシ、トーストの香りが広がるが、加水するとエステリーさが強い。
  • 味わい C : 辛さと苦さが主体で、うまいとは言いにくい。
  • 総評 C : ジョニーウォーカーファンが飲む価値はあるが、お世辞にもうまいとは言いがたい。



kinchie今回は、久しぶりのローランドモルト、グレンキンチーの12年ものを飲んでみます。

グレンキンチー蒸溜所は、エディンバラから東に30kmほど離れた場所にあり、周囲は農地が広がり、ほとりにキンチー川が流れる場所にあります。

蒸溜所は1825年に創業しましたが、一度廃れてしまいます。
1890年代に入って、エディンバラのウイスキー承認やブレンダーらが組合を結成して買収、10年ほどの歳月をかけて蒸溜所を再生しました。

現在はディアジオが保有しています。

では、今回もストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は薄い金色で、香りは青リンゴに近いものがあります。

口に含むと、アルコールの刺激は少なく、青リンゴ、バナナ、フローラルな香りが広がります。
味わいはほのかな甘みが主体で、まさに青リンゴをかじった印象が強く感じ取れます。

1:1に加水すると、青リンゴの奥にモルト、バニラの香りが加わり、柔らかい香りに変化します。
味わいにおいても、甘さが強調されます。

最後にロックにすると、フローラルな香りが際立ち、鼻をくすぐります。
味わいも酸味がメインとなり、とてもさわやかな印象に変わります。

常温で飲む場合だと甘さが目立ってきますが、ロックなどで冷やしていくと、柑橘系に近い酸味が目立ちます。
全体的にみても、スモーキーさはほとんど感じられず、癖が少ないので飲みやすいボトルに仕上がっています。

700mL、アルコール度数43度で、価格は3500円ほど。
ウイスキーに慣れていない人でも、少々濃いめの水割りで出すと喜ばれるでしょう。

<個人的評価>

  • 香り B: 青リンゴ、バナナ。加水するとモルト、バニラも加わる。
  • 味わい A: 常温では甘さが目立ち、とても飲みやすい。
  • 総評 A: 癖のあるボトルが好きな人には物足りないが、初心者には受け入れやすい優しさがある。


グレンキンチー 12年 700ml
価格:3154円(税込、送料別)



 

knock今回はスペイサイドモルトの一つ、ノッカンドゥ12年を飲んでみます。

ノッカンドゥとは、ゲール語で「小さい黒い丘」という意味で、スペイ川中流にある同名の村に蒸溜所があります。
すぐ近くにはタムデュー蒸溜所、さらにはカーデュ蒸溜所があります。

ノッカンドゥの特徴としては、12年もののボトルであれば、きっちり12年熟成された原酒を使っているところにあります。
それを示すかのように、ラベルには何年蒸溜の原酒を使っていることが明記されているほどです。

では、いつものようにストレートから飲んでみます。

グラスに注ぐと、液色は淡い琥珀色で、香りは少々接着剤を思わせるものが感じ取れます。

口に含むと、リンゴのような香りが先に現れ、あとからレーズン、パイナップル、カカオ、モルトの香りがついてきます。
味わいは酸味が強めで、グレープフルーツのようなビターが伴います。いずれにしても、アルコールの刺激、辛さはさほどにありません。

ロックにすると、エステリーな香りが一気に広がり、ともにスパイシーさも感じ取れます。
味わいもスパイスの辛さがとても強く、刺激的です。ただ、パンチとしては軽く、辛さがスッと引くキレの良さを感じられます。
ストレートと比べても、まるで別のボトルを飲んでいるような錯覚に陥るほど、性格が大きく変わります。

最後にハイボールにすると、再びリンゴやレーズンの香りが現れ、味わいは甘さをしっかり感じ取れるようになります。 
薄くなることで香りが消える印象はありませんでした。

シングルモルトとみても、これだけ飲み方で印象が変わるボトルは珍しいのではないでしょうか。 
気分次第で飲み方を変えて、そうそう飽きることもなくボトルを空けられるでしょう。

700mL、アルコール度数43度で、価格は3500円ほどです。スペイサイド派はもちろんのこと、ハイランドやアイランドが好きな人でも楽しめるボトルでしょう。

<個人的評価>

  • 香り A : ストレートではリンゴ、ロックではスパイシーさが強く感じ取れる。
  • 味わい B : ストレートは酸っぱく、ロックは辛く、水などで割ると甘い。三者三様。 
  • 総評 A : 飲み方によって香りも味わいも変わり、とても興味深い

gotenba_malt今回は、キリンのシングルモルトを飲んでみます。

一般的に市販されているのは、富士山麓や樽薫るといったブレンデッドウイスキーだけですが、キリンの通販サイト、「DRINX」では、 通販限定のシングルモルト、シングルグレーンウイスキーを買うことができます。

今回購入したシングルモルトは、アルコール度数が46度で、原酒を加水した形になっています。

早速ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々明るい琥珀色、香りは接着剤を思わせるものがむせるほどやってきます。

口に含むと、先ほどの香りとは打って変わって、メロンのような芳醇な香りが先に訪れます。後からレモン、ウエハース、バニラクリームの香りが追いかけます。
味わいは酸味が先にあるものの、後から甘さが浮かび上がってきます。しかし、後味はグレープフルーツのような苦さが来ます。

ロックにすると 、メロンの香りは和らぎ、青リンゴ、ナシの香りがほのかにやってきます。
味わいは酸味とビターが半々となり、柑橘系のさわやかさに感じ取れます。

やはり、シングルモルトだけあって、ストレートでのエッジの鋭さは格段に上がります。
しかし、香りの一端を感じ取ると、現行のキリンのラインナップにも通じた、香り、味わいがあることが理解できるでしょう。
ノンエイジですが、御殿場モルトを感じ取るには十分なボトルです。

500mLのボトルは税込みで5400円です。

このほかに、200mLボトルのシングルモルト、シングルグレーンのほかに、ジガーと グレンケアン・クリスタル社製のテイスティンググラスがセットで、同じく5400円のテイスティングキットもあります。
それぞれを飲み比べるのもよし、混ぜてなんちゃってブレンデッドにしてもよし、ウイスキーの特性を学びながら楽しむことができます。

<個人的評価>

  • 香り B: ストレートでメロンの香りが強く出る。加水するとさわやかなスペイサイド風。
  • 味わい B: ストレートでのアルコールの辛さはなく、意外に甘い。加水すると酸味、ビターが立つ。
  • 総評 B: ノンエイジなれど、サントリー、ニッカとは異なるキリンらしさを堪能できる一本。 

ardmore今回は、ハイランドモルトから、アードモアを飲んでみます。

アードモア蒸溜所は、スペイサイド地域の東側、アバディーン州ケネスモントの郊外に立地しています。
ブレンデッドウイスキー「ティーチャーズ ハイランドクリーム」を生み出したウィリアム・ティーチャーの息子、アダム・ティーチャーが、1898年に設立しました。
現在は、ビーム・サントリーが所有しています。

原酒の多くは、ティーチャーズのキーモルトとして使われ、シングルモルトは限られた数しかリリースされませんでした。
しかし2016年6月に、 本格的に販売するシングルモルトのボトルとして、アードモア レガシーが新発売されました。

年数表記はなく、アルコール度数は40度と一般的な度数に調整されています。

ということで、ストレートから飲んでみます。

グラスに注ぐと、液色は淡いシャンパンゴールド、香りはピートの持つスモーキーな香りを感じ取れます。
口に含むと、ピートの香りが口に広がり、燻製、ヨードを強く感じます。
味わいは、アルコールから来る辛さがやってきます。

ロックにすると、強いレモンと香辛料のような刺激のある香りが現れ、 ピートと伴って強い癖を生み出します。
味わいは、辛さはそのまま続き、奥から柑橘系の酸味を感じます。

ハイランドモルトでありながら、アイラモルトやアイランド系の持つピート、スパイスが感じられるも、 ボディは比較的軽く、あまり後を引かないキレがあります。
傾向としては、現行のシングルモルト余市にも似たものがありますが、それに比べるとフルーティな香りが薄い感じです。

ティーチャーズを飲んだ人にとっては、ブレンドに使われているモルトがアイラ由来ではないかと思ったら、このアードモアによるものだというのが実感できるでしょう。

ドラマ「マッサン」の影響で、スモーキーで癖のあるウイスキーに興味がある人が増えている中で、このアードモアはそれに応えられるボトルかもしれません。

700mLで、価格は3300円ほどです。

<個人的評価>

  • 香り C : ピートとスパイスがメイン。加水するとレモンが加わる。
  • 味わい C : 辛い。加水されると酸味がついてくる。
  • 総評 C : アイラモルトなどの癖の強いものが好きならいいが、万人受けではない。



yoichi_ss過去二回、余市蒸溜所限定のシングルモルト余市シリーズのトリとして、シェリー&スイートを飲んでみます。

12年ものでは、マッカランのようなレーズン、ブランデーの感覚が強かったのですが、ノンエイジではどうでしょう。

今回もストレートから飲んでみます。

グラスに注ぐと、液色はピーティ&ソルティほどのアンバーで、香りはレーズンがしっかりと感じられます。

口に含むと、レーズンが先に来るものの、ともにゴムのような香りも伴います。その後はカカオ、ナッツ、ナシの香りが追いかけます。

味わいは、スイートの名のごとく、甘さがメインで、アルコールからの辛さも感じ取れます。この辺りは若さが有ります。

ロックにすると、レーズン、ブランデーらしさが濃厚になり、マッカランっぽさが強く印象付けられます。
味わいにおいても、辛さが薄められ、甘さを堪能できます。

正直、ザ・マッカランの12年またはゴールドと、このシェリー&スイートを目隠しで比較しても、見分けがつかないように思えます。
それだけ、このシェリー&スイートは終売した12年物をカバーするだけの出来であるといえるでしょう。

500mL、55度で、価格は6800円ほど。蒸溜所では180mL、2300円のボトルも有ります。

3種類を飲んで、改めて新しいノンエイジの余市の戦犯がピーティ&ソルティにあるように感じました。
確かに、石炭を使った直火蒸留を象徴するようなスモーキーなものを求めるのはいいにしても、このピーティ&ソルティではダメです。もっと燻製のような香りが前面に現れたもののほうが、もっと余市の新しい顔としてふさわしい物ができるように思えます。
それが出来ないなら、ピーティ&ソルティの比率を下げてもいいと思います。

改めて、ニッカのブレンダーさんたちには猛省してもらいたいです。

<個人的評価>
・香り A: シェリーの名に恥じない、しっかりとしたレーズン、ブランデー感。
・味わい AA : ストレートでは若さのある辛さがあるが、加水でしっかり甘くなる。
・総評 A : 初心者にも勧められるし、ブランデー、マッカラン好きにもおすすめ。



 

yoichi_ps前回に引き続き、余市蒸溜所限定のシングルモルト余市から、ノンエイジのピーティ&ソルティを飲んでみます。

12年物を飲んだ印象では、アイラモルト、特にアードベッグを髣髴とさせる香りと味がありましたが、ノンエイジではどうでしょうか。

まずはストレートから飲んでみます。

グラスに注ぐと、液色はウッディ&バニラよりも多少薄いアンバーで、香りはアルコールの刺激とエステリーさが感じ取れます。アイラモルトのような正露丸のような香りは思ったほどに感じられません。

口に含むと、12年ものほどのアイラモルトっぽさは薄く、ライムの香りが強め、 あとからナッツ、接着剤、青りんごの香りが追いかけます。

味わいはアルコール由来の辛さが目立ち、後から柑橘系の酸味、しょっぱさが追いかけます。 

レギュラーの余市をストレートで飲んだ時の印象に近く、もしかしたらピーティ&ソルティの配合が多いのかもしれません。

ロックにすると、正露丸やヨードの香りが立ち上がり始め、アイラモルトっぽさが目立ってきます。

味わいも、しょっぱさが強くなり、ピーティ&ソルティの名のとおりになっていきます。

全体的に、12年もので感じられたアードベッグらしさがなく、レギュラーボトルの薄っぺらさが如実に感じ取れ、足を引っ張っていたのはこいつか、と思いました(試しに、アードベッグのコリーヴレッカンに、ウッディ&バニラ、シェリー&スイートを混ぜてみると、レギュラーの余市以上の深みのある香り、味わいになりました)。

ノンエイジらしいといえばらしいのですが、ウッディ&バニラの出来が良かっただけに、尚更残念に思えます。
それこそ、アードベッグのコリーヴレッカンやタリスカーのようなスパイシーが加わると、香りの深み、広がりが生まれ、ノンエイジの物足りなさを補えるように感じます。
このあたりは、ニッカのブレンダーの課題になると思われます。

「マッサン」の影響で、スモーキーなウイスキーを求めていると考えても、このピーティ&ソルティをレギュラー向けのヴァッティングに使うのはいかがなものか、と思います。

500mL、アルコール度数55度で、価格は6800円ほどです。ただし、180mLで2300円ほどのボトルも売られています。

<個人的評価> 
・香り  C: 正露丸、ヨードを伴うピート感は薄い。加水してやっと出てくる。立ち上がりはライム、あとはナッツ、青りんご、接着剤。
・味わい C: ストレートでは辛さ、柑橘系の酸味。加水でしょっぱさが強まる。が、それ以上の豊かさ、深さがない。
・総評 E : 全体的に薄っぺらい。6800円を出してまで買うほどの価値はない。



yoichi_wv今回は、ニッカの蒸溜所限定ボトルから、シングルモルト余市 ウッディ&バニラを飲みます。

以前からこのブログでも書いたように、ドラマ「マッサン」のブームによって原酒不足に陥ってしまったことで、レギュラーの銘柄も大きく整理されましたが、蒸溜所限定のシングルモルト余市も例外ではなく、従来の12年物が終了し、昨年11月からノンエイジにリニューアルされました。

GWに訪れた時も、有料の試飲所や売店にはノンエイジのボトルが用意されていました。
以前に3種類の12年ものを試したので、今回も3種類まとめて買って飲み比べることにしました。

それではウッディ&バニラをストレートから試してみます。

グラスに注ぐと、液色はノンエイジにしてはかなり濃い茶褐色で、香りはバニラというよりもメロンのような芳香があります。

口に含むと、若い原酒ならではのアルコールの刺激が比較的強めに来ます。その後、名前の通りのバニラ、メロン、カカオ、モルト、樽材のホワイトオークの香りがやってきます。

味わいは、辛さが先に来るものの、レギュラーの余市ほど強くはなく、後からバニラの香りに釣られるが如く甘さが追いかけます。

ロックにすると、ストレート以上にアルコールの刺激臭が強まり、メロンの他にバナナも感じ取れるようになります。

味わいも酸味と苦味が強くなり、甘さは影を潜めます。加水が進めば苦さが薄れて甘さも広がってきます。

12年物を飲んだ時には、もっとバーボンらしいエステリーな香りも伴っていたように思えますが、ノンエイジではそれが薄まった感じで、いい意味で癖が抑えられ、甘くて飲みやすい印象に変わったように思えます。

500mL、アルコール度数は55度と高く、価格は12年ものと据え置きで6800円ほどです。
レギュラーの余市と比べても割高になったことは否めないですが、それでも熟成感が大きく衰えた印象は少なく、十分値段に釣り合ったパフォーマンスがあるように思えます。

懐が寂しい方のために、2000円台で買える180mLも売られていますので、ぜひとも余市蒸溜所のおみやげとして買ってください。

<個人的評価>
・香り A : アルコールの刺激が12年者より強いが、後からメロン、バナナ、バニラ、モルト、カカオ、ウッディと豊富な香り。
・味わい B: ストレートでは甘さが感じられるが、ロックでは苦い。加水されると再び甘さが現れる。
・総評 B: 割高になったのは否定しないが、熟成感は衰えず、価格に見合った価値あり。



 

coriv今回はアイラモルトの中から、アードベッグのコリーヴレッカンを飲んでみます。

コリーヴレッカンは、2008年にアードベッグ・コミュニティ会員限定で販売され、高い反響を読んだことでレギュラーボトルとして販売されました。

2010年には、ワールド・ウイスキー・アウォードでワールド・ベスト・シングルモルトを獲得しました。

コリーヴレッカンとは、ジュラ島とスカバ島に挟まれた海峡の名前で、ラベルに書かれるように渦潮が現れるなど、荒々しい海として知られています。

その名の通り、熟成にフレンチオーク樽を使用し、10年ものでも強烈なアードベッグをさらに荒々しくスパイシーに仕上げたボトルになっています。
アルコール度数も57.1度とレギュラーよりも高い、ほぼカスクストレングスの高さになっています。

いつものようにストレートから飲んでみます。

グラスに注ぐと、液色はかなり濃厚な琥珀色、香りはアイラモルトならではの強い煙を感じ取れます。

口に含むと、まずアードベッグならではのつよいスモーキーと、香辛料のようなさわやかな香りです。
しかし、アイラモルトならではの正露丸、ヨードのような香りは薄く、炭焼や燻製のような煙を強く感じ取れます。

そして奥からは、ライムの爽やかさも追いかけてきます。

味わいは、とてもスパイシーで、アルコールとは異なるビリビリとした刺激を感じ取れます。 その後からは柑橘系のような酸味、ビターが来ます。

水を1:1に加水してみると、やはりスモーキーさは強く残りますが、後からダークチョコレートやエスプレッソのような香りが加わってきます。

味わいもカカオまたはエスプレッソのほろ苦さが感じ取れ、ストレートとは異なった顔に変わります。

ロックにすると、ストレートでのスパイシーさが更に濃くなり、ライムのようなフルーティさも強めになります 。
加水が進むに連れて、カカオ、エスプレッソの顔も覗き始め、とても複雑で、ボディブローのような強いパンチが効いてきます。

最も強烈なインパクトを求めるなら、ロックにする方がいいでしょう。

700mL、アルコール度数は57.1度で、価格は8500円ほど。
渦潮に巻き込まれるようにハマってどんどん飲んでしまうと、強いアルコールによって一気に酔いつぶれてしまいますので、 我に返られるほどにとどめておきましょう。

<個人的評価> 
・香り B: まず燻製のようなスモーキー、そしてスパイス。後からライム。加水するとカカオ、エスプレッソ。
・味わい B: 強烈な辛さ。奥から柑橘系の酸味、エスプレッソのような強いビター。
・総評 B: 本当にパンチの効いた銘柄が欲しければ、高くても一度は飲んで欲しい。



longmorn16_1今回はスペイサイドモルトからロングモーン16年を飲んでみます。

以前取り上げたのは、フランスのボトラーである、ラ・メゾン・ド・ウイスキーが発売した12年ものですが、今回はオフィシャルボトルになります。というよりも、この16年を除いて、ほとんどがボトラーから販売されるものです。

ロングモーンといえば、ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝が、スコットランド留学中に短期間ながら実際に働きつつポットスチルなどの様子などを学んだ場所としても有名です。

この当時のポットスチルでは余市と同じく石炭を使用した直火炊きを採用していました。むしろこのポットスチルを基に、竹鶴が余市向けに採用したというのが正しい流れでしょう。

しかし1994年に、直火炊き方式をやめ、スチーム加熱方式に切り替えました。
また、それまで自前で行ってきたフロアモルティングも1999年にやめています。

今回手に入れたボトルにしても、おそらくは直火炊き式の原酒ではないと思われます。
もしニッカのルーツ的なものを探求するのであれば、1994年以前に蒸溜されたものを探さないといけないでしょう。

それではいつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は意外に薄めの琥珀色で、香りはナシのようなエステリーでとても淡くてさわやかなものが漂います。

口に含むと、48度としてはアルコールの刺激は少なめで、ナシ、生クリーム、ウエハース、青りんごの香りが表に出てきます。あとから砂糖、メープルシロップのような甘い香りが引きずります。

味わいはビターが強めで酸味が後押しする感じで、香りにつられてフルーティに感じられます。
このあたりはスペイサイドらしさを十分感じ取れます。

ロックにしてみると、エステリーな印象が強めになり、ともすれば鼻をツンと突くほどになります。さらに加水されることで、鼻からは甘い香りが感じ取れるようになります。

味わいも、グレープフルーツのような苦みが強い酸味を持ちながらも、後味からはダークチョコレートのような苦さへと変化していきます。

しばらく加水させると、やっと砂糖、甘味料のような甘さが顔を出し、各マスコミが出すクイズの題材になっています。

全体的にみると、スタンダードなスペイサイドらしいさわやかなウイスキーに仕上がっていて、それをさらに濃厚にした印象があります。
ただ、価格を見たうえでの判断だと、もっと深く豊かな香りと味わいがほしいと思うのは私だけでしょうか。

グレンフィディックなど、スペイサイドモルトが大好きであれば、十分に楽しめるボトルだといえます。

一方で、マッサンからウイスキーにのめりこみ始めた人や、竹鶴政孝が学んだ蒸留所のウイスキーだという思い入れで飲み始めると、余市のようなスモーキーなものとは対照的な香りと味のため、かなりがっかりするかもしれません。

700mL、アルコール度数が48度で、価格は11,000円!
なかなか簡単に手を出せない価格ですが、スペイサイドが好きな人なら買う価値はあります。
ただし通販でも入手が難しいので、ウイスキー好きにとっても、見つけたらラッキーと思ってもいいでしょう。

ちなみに、日本ではまだ公表されていませんが、オフィシャルの新しいボトルとして、アルコール度数40度のノンエイジがリリースされたようです。価格は9000円を切るかどうかというところでしょうか。

<個人的評価>
・香り B: ナシの香りがメイン。加水されるとメープルシロップのような甘い香りがやっと立ち上がる。
・味わい B: 酸味とビターが主体。加水が進むと甘さも出てくる。
・総評 D: 確かにうまいが、1万円オーバーの酒とすると物足りない。探究心で買うなら...。


ロングモーン16年 48% 700ml LONGMORN

ロングモーン16年 48% 700ml LONGMORN
価格:12,240円(税込、送料別)

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