RERAのウイスキーブログ

40代のロスジェネおっさんが、世界各地のウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

タグ:シングルモルト

balblair_03今回はハイランドモルトから、バルブレア2003を飲んでみます。

バルブレア蒸溜所は、ハイランド地方北部、ドーノック湾の中程に位置し、そばにクレイグロイバーンが流れる場所に存在します。
創業は1790年と、ハイランド地方では3番目に古い蒸溜所になります。

一般的に長期熟成されたウイスキーには熟成の年数を表記する事が多いですが、バルブレアはワイン同様に蒸溜、貯蔵した年、ヴィンテージを記載している事が大きな特徴です。

今回の2003では、蒸溜と貯蔵が2003年、ボトリングされたのが2015年となっており、実質12年ものと言って良いです。
使用している樽はバーボン樽になります。

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は淡いシャンパンゴールド、香りは青リンゴの爽やかさがあります。

口に含むと、真っ先に青リンゴの香りとピートからのスモーキーさが口いっぱいに広がります。その後はオレンジ、バニラが続きます。
味わいは酸味が主体で、後々からビターへと続きます。

ロックにすると、やはりピートと青リンゴの香りがしっかり広がります。オレンジの爽やかさは抑えられ、バニラから繋がるクリーミーな香りが目立ちます。
味わいは苦みの方が前に来ている印象で、酸味は抑え気味です。

最後にハイボールにすると、ピートは潜み、オレンジと青リンゴの香りがほのかに漂います。
味わいはビターが先にやってきて、奥から酸味を若干得られる程度です。

全体的には、フレッシュなフルーツとピートが絡み合った興味深い香りが楽しめます。ロックや加水によってバニラの甘い香りも得られます。

700mL、アルコール度数46度で、価格は7000円ほど。12年もののシングルモルトとしてみるとかなり値が張りますが、すでに希少なボトルと考えると仕方ないところがあるでしょう。
ちなみに、2018年現在では2005がリリースされ、価格も4000円弱で購入可能です。こちらはだいたい10~11年ものになります。

<個人的評価>

  • 香り B: ピートのスモーキーさがあるものの、青リンゴ、オレンジの爽やかな香りが主体。奥からバニラ
  • 味わい C: ストレートでは酸味が前にあるが、加水でビターが勝る。
  • 総評 C: あっさりした中にスモーキーさも兼ね備え、興味深い。



an_oa_今回は、アードベッグの最新のラインナップ、アン・オーを飲みます。

アン・オーの名は、アイラ島の最南端にあるオー岬を由来としています。
岬の崖は、長年の雨風によって丸みを帯びた形状になっています。
その形状になぞらえ、アードベッグならではの強烈なピートにまろやかさを同居させたヴァッティングを行っているということです。

使用される原酒は、甘みをもたらすペドロ・ヒメネス樽、スパイシーさをもたらす新樽、そしてレギュラーのTENにも使われるファーストフィルのバーボン樽の3種類です。

まずはストレートから。
グラスに注ぐと、液色は明るい黄金色、香りはアイラモルトらしい正露丸のようなピートと、レモンの爽やかな香りがします。

口に含むと、グラスで香った正露丸とレモンが一気に広がり、スモーキー感もしっかり広がります。
その後はレーズン、バニラが後を追うように感じ取れます。

味わいは酸味がメインで、アルコール由来の辛さは思ったほど強くありません。

ロックにすると、ピートが鼻を一気に突き抜けるように感じられます。加水が進むとピートが抑えられ、シナモンのスパイシーな香りが目立ってきます。
ストレートで香ったレーズンやバニラは、飲んだ後の残り香として刻まれてきます。
味わいはストレート以上に酸味が強まった印象です。

最後にハイボールにすると、スモーキーな香りが口に一気に広がり、奥からレモン、シナモン、ブドウが付いてきます。
味わいは若干の酸味と共にビターが目立ちます。

全体的に、レギュラーのTENと比べると、シェリー樽原酒のレーズンの香りが加わり、幅が広がった印象を受けます。
一方で強烈なピートは健在で、ハイボールにしても砕けません。
それでもTENよりは角を丸めた印象があり、若干ながらソフトかな、と言う印象です。

700mL、アルコール度数46度、価格は7000円ほど。
ウーガダール、コリーヴレッカンとほぼ同じ価格ですが、十分それらに匹敵する価値はあると言えます。

<個人的評価>

  • 香り A: 独特のピートはTENよりちょっと抑えめか。その後にレモン、レーズン、バニラが続く。加水することでシナモンも訪れる。
  • 味わい A: 全体的に酸味がメイン。46度の割にアルコールの辛みは少ない。
  • 総評 A: アードベッグとしては少々まろやか。だがウイスキー全体から見れば十二分にスモーキー。

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port_sc_sp_今回は、ブルイックラディがリリースする、ポートシャーロット スコティッシュ・バーレイを飲んでみます。

ポートシャーロットとは、ブルイックラディより南に1km進んだところにあるアイラ島の街で、かつてはロッホ・インダールという蒸溜所がありました。

1929年に閉鎖された蒸溜所の跡に、ブルイックラディが倉庫、ボトリング工場を設立しました。
ここで熟成された原酒が、ポートシャーロットの名で販売されています。

実はブルイックラディは、ポットスチルを持ち込んで蒸溜所にする計画もありましたが、残念ながら頓挫してしまいました。

ノンピートモルトを使って、アイラモルトならではの正露丸の香りのするスモーキーさが少ないブルイックラディに対し、ポートシャーロットは スコティッシュ・バーレイは40ppmのヘビーリーピートモルトを採用しています。

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は黄金色。香りは正露丸の香りが強く鼻へ届きます。

口に含むと、強い正露丸の香りが広がり、その後は黒こしょう、シナモンのスパイシーな香りが続きます。
味わいはアルコールからの辛みがしっかりしており、後から酸味が追いかけます。

ロックにすると、正露丸と共に灰をしっかり感じるほどのスモーキーな香りが現れ、あとからライムのような苦みを伴った爽やかな香りがやってきます。
味わいは、ビターが表に立ち、酸味はひっそりと訪れる印象です。

最後にハイボールにすると、スモーキーさは軽減され、ライム、黒こしょう、シナモンの香りが前面に出てきます。
味わいはほんのりと苦みがあります。

ヘビーリーピートモルトを採用していることと、アルコール度数が50度と濃いことから、ストレートやロックでは強烈な癖を実感できるでしょう。
700mLで、価格は6000円ほど。

<個人的評価>

  • 香り B: 強い正露丸の香り、後に黒こしょう、シナモン。加水でライム。
  • 味わい C: ストレートではアルコールの辛さが目立つ。加水ではビターが前に出て、裏から酸味が続く。
  • 総評 C: アイラモルトらしい癖を味わえるが、ラフロイグやアードベッグよりも割高なのが玉に瑕。

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singleton12_今回はハイランドモルト、ザ・シングルトン・グレンオード12年を飲みます。

ザ・シングルトン・グレンオードは、グレンオード蒸溜所で製造されています。
グレンオードは、ハイランド地方の都市、インヴァネスから西に10kmほどの場所にあり、1838年に設立されました。
周辺地域は大麦の生産地でもあり、蒸溜所の近くにはディアジオ社の精麦工場も存在します。
この蒸溜所の原酒は、デュワーズのキーモルトとしても使われています。

まず、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は濃いめのアンバー、香りはラムレーズンが目立ちます。

口に含むと、やはりラムレーズンの香りが先に訪れ、次にナシ、樽のウッディさが追いかけます。
味わいは、酸味が前にあり、後味に甘みが得られます。

ロックにすると、レモンのような爽やかな香りが揮発します。加水が進むと、さらに白檀のような香りやピートも加わり、表情が豊かになります。
味わいも、柑橘系の苦みを伴った酸味へと変化し、後味の甘みはかなり後退します。

最後にハイボールにすると、ラムレーズンの甘い香り、レモンの爽やかさがほんのり感じられます。
味わいも酸味がしっかりしていて、全体的にさっぱりした印象です。

スモーキーな印象は少なめですが、それでもシングルモルトながらもウイスキーの魅力的な香りを多く内包し、癖も出すぎずに仕上がったボトルに思えます。
特にロックやトゥワイスアップでは、とても香りが揮発して、豊かな香りと味わいを堪能できるかと思います。

700mL、アルコール度数40度、価格は3000円ほど。12年もののシングルモルトと見ても比較的手に入りやすいです。

<個人的評価>

  • 香り AA: ストレートではラムレーズンとナシ。加水で白檀、ピート、レモンが開く。
  • 味わい B: 酸味が支配する。加水で多少ビター。後味に甘みも見える。
  • 総評 AA: 表情豊かだが癖は少なく、初心者でも楽しめる。



roze_今回は、フランス産のウイスキー、ロゼリュールを飲んでみます。

フランスには20を超えるウイスキーを製造する蒸溜所がありますが、その多くがフランスで古くから作られているブランデーの製造も兼ねています。
一方でフランスでの消費も比較的多く、ジャパニーズウイスキーも人気を得ています。

ロゼリュールは、フランスのロレーヌ地方北部にある村の名前で、そこに設立しているグラレット・ドゥピック蒸溜所で作られるシングルモルトのブランドになっています。

グラレット・ドゥピック蒸溜所は、元々プラムのブランデー、ミラベルを製造していましたが、2002年にウイスキーの製造を開始しました。

ロゼリュールのブランドで発売されているボトルは三種類あり、スモークドのほかに、オリジナル、ピーテッドがあります。

スモークドは、20ppmのピートを使ってモルティングされた麦芽を使用し、蒸留後に、フィノ、オロロソ、ペドロヒメネスの3種類のシェリー酒の樽にそれぞれ熟成、計6~7年の熟成を行った原酒を使用しています。

ではストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少し濃いめのアンバー、香りはレーズンがしっかり鼻に届きます。

口に含むと、アルコールの刺激は少なく、すぐさまレーズン、ゴム、バニラ、カカオと続きます。
味わいは酸味がメインで、後からビターが追いかけます。後味には甘さも存在します。

ロックにすると、レーズンにラムの香りが加わり、甘い雰囲気が強まります。また、レモンの爽やかさも加わってきます。
味わいは、ビターが控えめになり、酸味がより前面に押し出されます。また、香りに釣られるように甘みを感じやすくなってきます。

最後にハイボールにすると、やはりレーズンの香りは強くしっかり広がります。その後にはシナモンのようなスパイシーな香りが続いてきます。
味わいは一転してビターが目立ち始め、甘さは消えた印象です。

ピーティなモルトを使っている割にはスモーキーさは殆どなく、むしろシェリー樽によるレーズンの香りがしっかりした印象があります。
ただ、ザ・マッカランほどの濃厚さ、香りの強さはなく、比較的すっきりした印象があります。

約6,7年と熟成期間は短いものの、スコッチやジャパニーズと比べても遜色のない出来であることは確かで、将来的にフレンチウイスキーが代表的なウイスキーの一つに数えられる可能性も十分あるでしょう。

700mL、アルコール度数46度、価格は5000円ほどです。そうした仕様を見ると、アルコールの刺激を感じられないのはちょっとした驚きです。

<個人的評価>

  • 香り B: レーズンがしっかり。ストレートではバニラ、カカオ、加水されてレモン、シナモンが現れる。ピーティなモルトと言えるほどのスモーキーさはない。
  • 味わい C: ビター、酸味が支配する。香りほど甘さは感じられない。
  • 総評 B: さほど長くない熟成期間ながら、アルコールが丸められている。将来が興味深いボトル。



speymalt2004_今回は、ボトラーの一つ。ゴードン&マクファイルがリリースした、スペイモルト・フロム・マッカランの2004年を飲みます。

ゴードン&マクファイル社は、1895年に創業した老舗のボトラーです。
多くの蒸溜所と提携を結んでいる同社ですが、特徴的なのは、ただ樽買いをするのではなく、自社のボトル向けに塾生用の樽を用意して、蒸溜所に熟成を依頼するという方法を採っていることです。

また、閉鎖や休業となった蒸溜所からも樽買いをして、コニサーズチョイスとして販売を行っています。

そんな同社がリリースするボトルの一つが、スペイモルト・フロム・マッカランです。
毎年独自の樽で9年ほどの熟成を行った原酒をボトリングして販売しています。
使用している樽は、ファーストフィルとリフィルされたシェリー樽です。

まずはストレートから飲みます。
グラスに注ぐと、液色は淡い黄金色、香りはラムレーズンを感じ取れます。

口に含むと、若い白ブドウを感じ取った後、ナシ、青リンゴの爽やかさがやってきます。
味わいは酸味がメインで、後味に甘さを感じます。

ロックにすると、ラムレーズンの香りが揮発して口の中に一気に広がります。その後にライム、青リンゴの爽やかさが後を追います。
味わいは酸味をある程度持ちつつも、フルーツの甘さがしっかり訪れます。

最後にハイボールにすると、白ブドウのほのかな香りが口に広がります。
味わいも甘みが前に出る印象で、かなり飲みやすくなります。

蒸溜所オフィシャルのシェリーオーク12年よりも香りは淡いですが、むしろ爽やかな香りが押し出され、フレッシュな印象を感じます。
特にハイボールでも爽やかで甘く、飲みやすくなるので、ウイスキーに慣れていない人でもとっつきやすく思います。

700mL、アルコール度数43度、価格は8000円ほどです。
ボトラーが出すシングルモルトは1万円以上することも珍しくはないですが、これは比較的お得です。

なお、スペイモルト・フロム・マッカランはその年ごとにリリースされていた、今回のような9年熟成のものだと、年が新しいごとに手に入りやすくなります。
ただ、年ごとに同じ香り、味わいが堪能できるとは限らないので、注意が必要です。

個人的評価

  • 香り B: オフィシャルの12年に比べてあっさり。代わりにフレッシュフルーツも漂う。
  • 味わい A: オフィシャルよりも甘さが前に出てきて飲みやすさが増している。
  • 総評 A: 値段は張るものの、万人受けしやすい原酒となっている。
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スペイモルト フロム マッカラン [2005] 43度 700ml
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scapa_今回は島嶼系モルトから、スキャパを飲んでみます。

スキャパは、ノース語で舟(ボート)という意味を持ちます。
スキャパ蒸溜所はオークニー諸島の南側、スキャパ海峡に面した所に、1885年設立されました。
同じくオークニー諸島にあるハイランドパーク蒸溜所は、そこからわずか1kmに満たない場所にあります。

スキャパの特徴としては、島嶼系としては珍しいノンピートモルトを使うほか、世界で唯一と言われる、ローモンド・スチルという、直線的な形状の蒸溜釜で最初の蒸溜を行う点にあります。

今回飲むスキレンでは、ファーストフィルのバーボン樽のみを使い、潮風にさらされる貯蔵庫で熟成されます。

では、いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な黄金色、香りはメロンとなしがしっかり訪れます。

口に含むと、リンゴの香りが口に広がり、あとからバニラ、レモンと続きます。
味わいは、アルコールからの辛さは少なく、酸味の後に甘さを感じ取れます。

ロックにすると、メロンのエステリーな香りが先に広がり、青リンゴ、ライムが漂った後、バニラ、生クリームが後に続きます。
味わいは、柑橘系の酸味、ビターが前に出てきます。後味としてクリームのような甘さが残ります。

最後にハイボールにすると、青リンゴの香りしっかりやってきます。
味わいは、甘みがほのかな印象です。

近所のハイランドパークが、ピートがしっかりきいたヘビーな印象とは裏腹に、甘い香りと味わいが特徴的です。

700mL、アルコール度数40度で、価格は6000円ほど。
ノンエイジとしてはかなり値が張りますが、アルコールを感じさせないまろやかな熟成感を十分楽しめます。

<個人的評価>

  • 香り B: 青リンゴ、メロン、ナシ、レモン、ライムの爽やかで甘い香りが主体。後からバニラ。
  • 味わい A: ストレートでもまろやかで、酸味、甘さが占める。
  • 総評 A: 軽くて飲みやすい。初心者でもとっつきやすい。

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スキャパ スキレン 700ml 40度 ウィスキー kawahc
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bm_white_sands_今回は、アイラモルトから、ボウモア17年 ホワイトサンズを飲みます。

ホワイトサンズとは、アイラ島の南部にあるラガン湾に沿って南北に長く延びる砂浜のことです。
比較的冷涼なアイラ島ながら、砂浜付近の海は南国のようなエメラルドグリーンに染まるのが特徴となっています。

このボトルでは、ボウモア蒸溜所の第一貯蔵庫で熟成させたバーボン樽原酒をメインとしています。

ではストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りはアイラモルトならではの磯臭さとパイナップルを穏やかに感じます。

口に含むと、まずライム、パインの爽やかな香り~始まり、続いて海藻のヨードと灰の香りが穏やかに口に広がります。最後にバニラがほのかに漂います。
味わいは、アルコール由来の辛さは少なく、全体的に酸味がしっかり感じ取れます。

次にロックにすると、マンゴーの甘い香りが先にやってきます。スモーキーな香りにヨードの感覚は少なく、純粋に燻製の煙を感じさせ、後にはバニラが締めます。
加水が進むと、内からパインの香りも現れてきます。

味わいは苦みが前に来ますが、とがらず穏やかです。後味に甘みを得られます。

最後にハイボールにすると、磯の香りが先に来た後、マンゴー、パインの香りが続き、最後にバニラの甘い香りが締めます。
味わいは少々甘みが前に来た印象で、比較的飲みやすいです。

17年熟成だけあって、アルコールの刺激はかなり丸められていて、バーボン樽原酒による爽やかで南国のフルーツを想起させる辺りは、ホワイトサンズのエメラルドグリーンの海を連想させたと言えるものです。

700mL、アルコール度数43度、価格は8,000円ほど。
17年もののシングルモルトとしては比較的安価な位置づけです。

<個人的評価>

  • 香り A: アイラモルトらしい磯の香りがあるが穏やか。マンゴー、パインとトロピカルな印象。
  • 味わい A: ストレートでもアルコールの辛さは少ない。酸味、ビターも柔らかい。
  • 総評 A: レギュラーボトルとは性質が大きく異なるが、穏やかで飲みやすい。


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ボウモア ホワイトサンズ 17年 700ml 43度 箱付 kawahc
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komagatake_tanpopo_今回は、マルスウイスキーから、シングルモルト駒ヶ岳 ネイチャーオブ信州 ~信濃蒲公英~を飲んでみます。

シングルモルト駒ヶ岳は、マルスウイスキーの中でも信州マルス蒸溜所のモルトのみを使った上級ブランドに位置しています。
基本的に本数限定で、それぞれに様々な試みが行われていて、ウイスキーファンの楽しみになっていると言えます。

2015年から、ネイチャーオブ信州というシリーズがスタート、最初は竜胆、翌年は小彼岸桜をリリースしました。いずれも2011年に再稼働して以降に蒸溜された3年熟成の原酒と、1985~1992年までに蒸溜された長期熟成原酒をヴァッティングしています。

そして2017年に、第三弾となる信濃蒲公英をリリース。
こちらも、2014年に蒸溜され、バーボン樽、アメリカンオークの新樽で熟成されたモルト原酒を主体に、20年以上熟成されたシェリー樽原酒を加えています。

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少し濃い琥珀色、香りはブドウ、接着剤の香りが強く鼻をくすぐります。

口に含むと、赤ワインのような独特のアルコール臭の後、ナシ、ブドウ、リンゴ、カラメル、樽香が口の中にしっかり広がります。
味わいは酸味が少々強めですが、後から果物のような甘みもあって、52度のアルコールを感じさせません。

ロックにすると、エステリーさが一気に現れ、マスカットやバニラ、樽が持つ木の香りも目立ってきます。後味にレーズンをはじめとするドライフルーツのような濃厚な香りが訪れ、加水されるとこちらが主体になっていきます。
味わいは、多少ビターがでるものの、ほどよく酸味、甘さとのバランスがとれている印象です。

最後にハイボールにすると、ナシ、レーズン、ウッディさが香ってきます。
味わいは、多少フルーツを思わせる酸味がある印象です。

全体的に見ても、長期熟成されたシェリー樽原酒が強く印象づけられていて、高い度数にもかかわらず、アルコールの刺激をあまり感じずにまろやかで飲みやすくなっています。

ロックにしても加水しても、その香りが失われることが少なく、十二分に楽しめる印象で、サントリーやニッカとも十分対抗できるほどのできばえです。

700mL、アルコール度数52度、価格は9000円ほどです。
ただし、11000本限定のため、購入の際は在庫に気をつけましょう。

本坊酒造においては、2016年に鹿児島県で津貫蒸溜所が建設され、サントリー、ニッカ同様に2つの蒸溜所で幅広い原酒を造れるインフラを手に入れました。
これらを使った本格的なブレンデッドは2020年代のお楽しみになりますが、今後も期待できるメーカーであることに間違いはありません。

<個人的評価>
  • 香り AA: 20年以上熟成されたシェリー樽原酒からのレーズンの香りが主体。ナシ、リンゴ、カラメル、接着剤、バニラ、そして樽の香りが訪れる。
  • 味わい AA: 52度を感じさせないほどまろやか。酸味がメインで、甘さが後押しする印象。
  • 総評 AA: マルスウイスキーの本気を堪能できるボトル。




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