RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

タグ:シングルモルト

livet_fr_今回はスペイサイドモルトから、グレンリベット ファウンダーズリザーブを飲んでみます。

ファウンダーズリザーブは、政府公認蒸溜所の第一号であるグレンリベットの創業者であるジョージ・スミスが、創業当時に求めていた原酒を再現しようと、現在のマスターディスティラーであるアラン・ウィンチェスターの手によって生み出されたボトルで、2016年11月に発売されました。

ではさっそく、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少し薄い琥珀色、香りは紅茶、ナシがメインに訪れます。

口に含むと、やはり紅茶、ナシ、柿の香りが先に訪れます。しばらくたつと、カラメルの甘い香りもついてきます。

味わいは酸味が前で、甘さが後から追いかけてきます。

次にロックにすると、オレンジのような香りが前に出るようになり、ナシは後ろに下がった印象です。

味わいは、酸味自体は丸みを帯びた印象で、ビター、甘みがさらにカバーしてきます。

最後にハイボールで飲んでみます。
香りはオレンジのさわやかさが大きく前に出ます。その後はナシ、紅茶、カラメルと続きます。

味わいは酸味が強めになりますが、ほどなく甘さも舌で感じられ、比較的飲みやすいです。

グレンリベットの12年物は、何かしらの雑味がある感じであまり好きではなかったですが、ファウンダーズリザーブは、スペイサイドらしさというよりもオレンジや紅茶の香りが主体になっていて、さっぱりした印象に感じられました。

700mL、アルコール度数40度で、価格は4000円ほど。12年物よりも割高ですが、比較的多くの人にも飲みやすく受け入れやすく感じます。

<個人的評価>

  • 香り A: 紅茶、柿、ナシが現れ、後からカラメルが続く。加水するとオレンジが立つ。
  • 味わい B: 酸味、ビターが前に出る。後味は甘い。
  • 総評 B: 少々割高だが、ジョージ・スミスが求めた香り、味わいが万人受けであることを実感できる一本。



bt30__01今回はアイラモルト、ブナハーブン12年を飲んでみます。

ブナハーブン蒸留所は、1881年に創業し、アイラ島の北東部に位置しています。

「川の河口」というゲール語の意味を持つこの蒸溜所は、近くに流れるマーガデイル川周辺の湧水を使っていて、ノンピートモルトを使っていることも特徴的です。

また同社では、アイラモルトすべてをブレンドした「ブラックボトル」も手掛けています。

ではさっそくストレートから飲んでみます。

グラスに注ぐと、液色は濃い目の琥珀色、香りはシェリー樽原酒を思わせる強いレーズンの香りがあります。

口に含むと、先にレーズンの香りが口に広がり、後からライム、青リンゴ、海藻、カラメル、カカオへと続きます。
アイラモルトの特徴ともいうべき、正露丸やヨードを伴うスモーキーさはほとんど感じられません。

味わいは酸味が中心で、奥からほんのりしょっぱさとビターが感じられます。そして後味に甘みが残ります。

次にロックで飲んでみると、接着剤のようなエステリーさが先に訪れ、その後にリンゴ、ナシが前に出てきます。後になるとウエハース、バニラのような甘い香りが追いかけます。

味わいは酸味が先で、そのあとに甘さが現れます。

最後にハイボールにすると、香りにやっとアイラモルトらしいヨードを感じるスモーキーさをほんのり得られます。その後にレーズン、リンゴ、はちみつと続きます。

味わいは甘みが前に出てきて、ハイボールながらもスイートな一杯になります。

アイラモルトの中では、明らかに異質な存在だといえます。
ブラインドテストをしたら、ほとんどの人がこれをスペイサイド、場合によってはマッカランと間違うかもしれません。それだけ真逆の存在に感じられました。

以前にブラックボトルを飲んでも、アイラモルトらしさが足りないと思ったのですが、調べると、このブナハーブンがキーになっていたとのことで、納得がいきました。
これなら、ラガヴーリンをキーにしているホワイトホースのほうが、アイラっぽさがあるのもうなずけます。

最初にブナハーブンを飲んで、これがアイラモルトだと語ってしまうと、確実に赤っ恥をかいてしまうかもしれません。そんな方がいたら、別のボトルを飲むことを強くお勧めします。

しかしながら、香りや味わいは万人受けで、初心者でもロック、トゥワイスアップ、水割り、ハイボールで楽しめるボトルになっています。

700mL、アルコール度数46.3度、価格は4000円ほど。
12年物のシングルモルトとしては少々割高ですが、46.2度の高めのアルコール度数を考えれば、それほど高いとは言えないでしょう。

<個人的評価>

  • 香り A: 先にレーズン、青リンゴ、ライム。加水でエステリーさが飛び出す。あとにはちみつ、カラメル、バニラ。
  • 味わい A: ストレートでは酸味が目立つ。加水で甘さが現れ、後にビター。
  • 総評 AA: アイラモルトらしさはないものの、初心者から楽しめるとっつきのよさが際立つ。



hazel10_今回は、キャンベルタウンのシングルモルト、ヘーゼルバーン10年を飲んでみます。

ヘーゼルバーン蒸溜所は、キャンベルタウンの中でも最大規模の蒸溜所で、かつてニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝がスコットランドに留学した際、ここでブレンドの技術などを学んだといわれています。

しかし竹鶴が学んでいた5年後、ヘーゼルバーンは閉鎖されてしまいました。
第一次世界大戦後の不況、当時大きな市場であったアメリカでの禁酒法施行などがキャンベルタウンを直撃しました。

その中でも、地道な製品づくりを続けてきたスプリングバンクは生き残りました。
そしてそのスプリングバンクから、ヘーゼルバーンの名を冠したシングルモルトが発売されました。

ヘーゼルバーンでは、ノンピートモルトを使用し、アイリッシュウイスキー同様に3回蒸溜を行う方法を採用しています。
スプリングバンクがそこそこピーティなモルトで2回半の蒸溜、ロングロウがヘビーピートで2回の蒸溜を行っているので、性格は三者三様です。

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は淡いシャンパンゴールド。香りは柑橘系を感じ取れます。

口に含むと、ライムの香りが通った後、はちみつ、バニラ、バターと続きます。
味わいは、アルコールからの辛さはあるものの、後々から酸味が訪れてきます。

ロックにすると、ライム、ナシとともに海藻のような香りも現れてきます。
味わいは酸味が先で、後からビター、最後にほんのりとしょっぱさがあります。

最後にハイボールにすると、ほんのりとヨードの香りがします。それ以外の香りはあまり感じ取れません。
味わいは軽い酸味の後で、昆布のようなうまみをほんのり感じられます。

スプリングバンクやロングロウに比べればおとなしい印象ですが、加水されると、キャンベルタウンらしいしょっぱさ、磯の香りが現れてきます。

700mL、アルコール度数46度で、価格は6500円ほど。10年物としてはかなり割高ですが、ほかではあまり感じられない個性がしっかり出ていると思います。

<個人的評価>

  • 香り B: 先に柑橘系、次にバター、バニラ、はちみつの甘い香り。加水でフルーティさと磯の香りが広がる。
  • 味わい B: ストレートでの辛さはあるが、酸味、ビターのあと、しょっぱさ、うまみが続く。
  • 総評 C: 割高感は否めないが、穏やかながら、海の荒々しさを秘めたボトル。


ichiro_dd_今回は、ベンチャーウイスキーのブレンデッドモルト、イチローズモルト ダブルディスティラリーズを飲んでみます。

ダブルディスティラリーズは、ゴールデンホースブランドでウイスキーを販売している東亜酒造が、かつて所有していた羽生蒸溜所で製造されたモルト原酒と、ベンチャーウイスキーが所有する秩父蒸溜所のモルト原酒をブレンドしたボトルになります。

ベンチャーウイスキー創業者の肥土伊知郎氏は、東亜酒造の創業家の出身で、同社がウイスキー事業から撤退し、所有していた羽生蒸溜所を閉鎖、原酒をすべて廃棄するとした際に、福島にある笹の川酒造で原酒の保管を取り付け、廃棄を回避することに成功しました。

秩父蒸溜所の建設、そして原酒の蒸留、熟成が完了するまで、この残された羽生モルトなどを使い、イチローズモルトとしてブレンド、ボトリング、数多くの国際的な賞を勝ち取っていきました。

羽生蒸溜所の原酒はパンチョン樽とシェリー樽で、秩父蒸溜所の原酒はミズナラ樽で貯蔵、熟成されたものと言われています。

現在は秩父モルトがメインとなり、羽生モルトも残りわずかとなっていますので、このボトルが飲めるのも長くはないでしょう。

では、いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は明るい黄金色、香りはメロンのような芳香が強く感じ取れます。

口に含むと、先にメロンの香りが口に広がり、後からピート、ナッツ、バニラ、レーズンと続きます。
味わいはアルコールからの辛さが少々強く、後から酸味が広がります。

ロックにすると、ナッツの香りが強く感じられ、後からメロン、レモン、ラム酒、バニラと変わっていきます。
味わいは、辛さ、酸味、ビターが一緒に舌を刺激してきます。喉を通り過ぎたところで、後味として甘みを感じられるようになります。

最後にハイボールにすると、レーズン、ライム、メロンの香りがほのかに漂います。
味わいはビターが少々強めに感じるものとなり、トニックウォーターで割ったような印象になります。

やはり、スコッチモルトにも似ていない、かといってサントリー、ニッカ、キリンとも似ていない、独特の個性を持ったモルトであることに変わりはないです。
MWRに比べるとピートは薄いですが、熟成がそれほど経過していないのか、エッジが立った若々しさを感じられます。

700mL、アルコール度数46度、価格は7000~9000円。
秩父蒸溜所のシングルモルトになると1万円を軽く超えるものばかりで、なかなか手に入れるにも躊躇うレベルですので、この値段を高すぎるとは言い切れないでしょう。

<個人的評価>

  • 香り A: メロンが主体。あとからピート、ナッツ、ライム、レモン、バニラ、レーズンと続く。
  • 味わい C : アルコール由来の辛さが加水されても続き、若気の至りを感じられる。奥から酸味とビター。後味としてやっと甘くなる。
  • 総評 A: 羽生と秩父の2つのモルトが織りなす、かけがえのない個性が興味深い。


big_peat_今回は複数のアイラモルトをブレンドした、ビッグピートを飲んでみます。

しかめっ面を下髭のおじさんのラベルが特徴的なビッグピートは、ダグラス・レイン社が手掛けるボトルで、原酒としてアードベッグ、カリラ、ボウモア、ポートエレンを使用しています。

ウイスキー評論家として有名なジム・マーレイ氏も、自身の著書ウイスキーバイブル2011年版で、100点中96点をつけるなど、高い評価を得ています。

では、まずはストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は淡いシャンパンゴールド。香りはクリーミーなものの中にほのかに正露丸風の香りが込められた感じです。

口に含むと、アイラモルトならではの正露丸のようなピートが口に広がりますが、アードベッグTENやラフロイグ10年ほど強いものではありません。奥から青リンゴ、ライム、生クリーム、カラメルと続きます。

味わいはアルコール由来の辛さがそれなりにあり、そのあとでビター、酸味が続く印象です。下に残る後味にはしょっぱさもあります。

ロックにすると、ピートは柔らかくなり、ライムや青リンゴのさわやかさが前に出てきます。
味わいはしょっぱさが表に目立つようになり、それを下から支えるように酸味、奥からビターと続きます。

最後にハイボールにすると、アイラモルトならではのピートはほのかに香りつつ、青リンゴとクリーミーな香りが訪れます。
味わいは甘さが主体となり、ウイスキーらしさを残しながらも比較的まろやかになります。

ビッグピートという割には、それほどインパクトが強いわけではなく(後に登場したコリーヴレッカンが強すぎるというべきか)、むしろクリーミーな印象を持つ、アイラモルトとしては標準よりややまろやかなボトルに思えます。

700mL、アルコール度数46度で、価格は7000円ほど。ノンエイジのブレンデッドモルトとしては値段が高いですが、おそらくはダグラス・レイン社が独自に買い付けたカスクをもとにブレンドした可能性はあります。
特に、ポートエレンは1983年に閉鎖されているわけで、その原酒というだけでも貴重品でしょう。

アイラモルトファンにとっても常飲に足るべきものになっていますが、ウイスキー全般が好きな人でも受け入れられるでしょう。

<個人的評価>

  • 香り B: アイラモルトならではの正露丸、ヨードを持つピートは中庸よりやや控えめ。そのあとは青リンゴ、ライム、生クリーム、カラメル。
  • 味わい B: ストレートでは辛さが目立つが、加水されると先にしょっぱさがあるが、さらに進むと甘さがある。全体的にビター、酸味も伴う。
  • 総評 B: 値段は高いものの。アイラモルトファン、そうでない人でも受け入れられる寛容さがある。


kh_cs今回はアイラモルトから、キルホーマンのオリジナルカスクストレングス クォーターカスクを飲んでみます。

オリジナルカスクストレングスは、2015年に第1弾となるボトルがリリースされました。
フェノール値が50ppmものヘビーピートモルトをバーボン樽に6年ほど貯蔵、熟成させた、加水せずにボトリングされたものでした。
 全体で9,200本、日本には360本限定というかなりレアなものでした。

その第2弾として2016年にリリースされたのが、今回のクォーターカスクです。
その違いはその名の通り、バーボン樽ではなく、それを元に小さく作り直されたクォーターカスクで6年熟成させている点です。 

樽のサイズが小さくなることで、原酒が樽材と触れ合う割合が増えて、樽材からのエキスをより多く取り込み、熟成を早められるメリットがあります。 

この第2弾では出荷本数は全体で12,000本、日本には900本とレア度が低くなってしまいましたが、まだまだ若い蒸溜所のボトルとしては貴重ではないでしょうか。

いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少し淡い琥珀色、香りはまっすぐと突き抜ける正露丸のようなピートがあります。

口に含むと、先に正露丸のようなピートが口に広がり、後からカスタードクリーム、ライム、青リンゴが続きます。
味わいは、アルコールからの辛さがとても強く、その後にビター、酸味が続きます。

ロックにすると、ピートはある程度落ち着き、ライムの爽やかな香りが強めになります。

味わいは、酸味が先に訪れるものの、後からほのかな甘さが加わり、ビターが最後にやってきます。

最後にハイボールにすると、独特のピートは失われずしっかり残り、後からホップ、ライムと続きます。

味わいはビターが強く感じられるようになり、酸味が追いかける印象です。 

全体的に、アイラモルトならではの正露丸を感じさせるスモーキーさが主体ですが、ストレートではクリーミーさを感じ取ることができ、加水するとライムのような爽やかさを表してきます。

味わいもシングルモルトとは思えないほど多種多様で、飲み方によって変わる個性を楽しめるボトルに仕上がっています。

700mL、アルコール度数56.9度、価格は9000円ほど。
6年熟成のシングルモルトと考えるとかなりの値段になりますが、アイラモルトが好きな方には損をさせない、豊かな個性を楽しめるでしょう。 

<個人的評価>

  • 香り B: 強い正露丸の香りがするピートがメイン。後からライム、カスタードクリーム、青リンゴ、ホップ。
  • 味わい C: ストレートではかなり辛い。加水によって酸味、ビター、甘さが開く。
  • 総評 B: 強力なピートがほしいアイラモルトファンにはおすすめ。


今回は、東ハイランドのモルト、ザ・デヴェロン12年を飲んでみます。

deveronザ・デヴェロンを販売するのは、東ハイランド地方にあるマクダフ蒸溜所です。
マクダフはスペイサイド地方よりも東側にあり、デヴェロン川の河口を中心としたバンフ湾に面した港町です。
蒸溜所はデヴェロン川の河口付近に立地し、潮風を受ける場所にあります。

同蒸溜所のシングルモルトは、ボトラーから出されているもののほか、オフィシャルでも免税店限定のグレンデヴェロンがリリースされている程度でした。

しかし、同蒸溜所を所有するバカルディ社が、2016年に一般向けのオフィシャルボトルとして、ザ・デヴェロンをリリースしました。
ラインナップは今回の12年のほか、18年があります。 

いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りはオレンジがほのかにします。

口に含むと、軽い潮の香りがするピートの後 、オレンジが追いかけます。最後にカカオ、バニラが訪れます。
味わいはほんのりとしょっぱさがあり、その後に柑橘系を思わせるビターと酸味が続きます。 

ロックにすると、ピートが一気に開き、潮の香りが強くなります。その後ライム、ナシと続きます。
味わいもしょっぱさが強く、その後でビターもそこそこの強さを感じます。

最後にハイボールにすると、ピートは抑えめになり、オレンジの香りがほのかに感じ取れます。
味わいも酸味が主体になり、ビターが柑橘系の雰囲気を演出しています。

海から近いこともあり、潮風の影響を強く受けた印象を持ちます。
しかし、単にしょっぱいウイスキーでは終わらず、オレンジのような香りがうまくマッチし、心地よく仕上がった感じです。

700mL、アルコール度数40度、価格は4500円。
値段は高めですが、潮風を感じられるウイスキーがほしい人向けと言えます。

<個人的評価>

  • 香り B: 潮の香りのするピートが先行、後からオレンジ、最後にカカオ、バニラ。
  • 味わい C: しょっぱさが主体だが、あとから柑橘系の酸味、ビターがあってつらくはない。
  • 総評 C: 潮風を感じたい人にとってはうってつけのボトル。
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ザ・デヴェロン 12年 700ml
価格:4190円(税込、送料別) (2017/3/2時点)


今回はハイランドモルト、トマーティンからク・ボカンを飲んでみます。

cu_bocanク・ボカンとは、トマーティン蒸溜所のあるインバネス地方に伝わる魔犬の名前で、同地方を守る番犬と言われています。
容姿はとても恐ろしいですが、住民を襲うことはなかったと言われています。その代わり、走り去って大地へと消えた場所では、極上のピートが採れたと言われています。

その伝説になぞらえ、15ppmのミディアムピートを効かせた8年以上熟成の原酒を使用したボトルとして、2014年に発売が開始されました。

早速ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は黄金色、香りは青リンゴの奥にスモーキーさが潜んでいるのを感じます。

口に含むと、アルコールっぽさを感じつつも、青リンゴ、 バニラ、ピート、黒こしょうの香りが続きます。
味わいはビターな感じがありつつも、スパイシーさがあり、奥から甘さがあふれてきます。

ロックにすると、アルコールらしさは消え、軽いスモーキーさの上に青リンゴと黒こしょう、の香りが引き立つ印象です。 
味わいはスパイシーになり、パンチの効いたものになります。

最後にハイボールにすると、スモーキーさが表に出て、青リンゴと黒こしょうが後に続きます。
味わいはほろ苦さを持ち、あまり甘さは感じられません。

レギュラーの12年、レガシーが爽やかでライトな印象なのに対して、ク・ボカンはスパイシーかつスモーキーで、なかなかにパンチが効いたボディの重さもある印象です。

700mL、アルコール度数46度。並行輸入品で5300円ほど、正規品は定価7500円です。
ちなみに、ク・ボカンにおいても限定ボトルがいくつかあり、新樽のみを使ったヴァージンオーク、バーボン樽のみを使ったバーボンカスクなどがあります。

<個人的評価>

  • 香り B: しっかりピートが効いている。青リンゴ、黒こしょう、奥からバニラ。
  • 味わい B: ビターかつスパイシー。ストレートでは甘さが後ろで支える。
  • 総評 B: しっかりしたボディにパンチの効いた味わい。シングルモルトながらバランスがとれている。

maca_w12今回はスペイサイドモルト、マッカランから、ダブルカスク12年を飲んでみます。

2017年3月に、レギュラーのラインナップとしてダブルカスク12年が発売されました。

定番のシェリーオークでは北スペイン産のヨーロピアンオークの樽を使いますが、ダブルカスクではアメリカ東部産のアメリカンオークの樽も使用しています。

この樽を作るにおいても、伐採の後に1年ほど天日で乾燥させる手間をかけ、さらに専門のスタッフによる材木の選定を経ています。

これを南スペイン、ヘレス地方に持ち込んで、指定された方法でドライオロロソのシェリー酒を入れ、2年間熟成させます(シェリーオークでは3年熟成)。

こうしてやっと、原酒を仕込むのにふさわしい樽が生まれるのです。

そこから原酒を仕込んで12年以上熟成させるわけですから、材木の伐採から始まれば15年以上の時間をかけて誕生した新製品と言えます。

まず、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々濃いアンバー、香りはレーズン、紅茶、オレンジ、リンゴが漂います。

口に含むと、グラスから漂っていたレーズン、オレンジ、紅茶、リンゴの香りが口の中で広がります。その後はハチミツ、ウエハース、バニラと、甘い香りが追いかけてきます。
味わいはほんのり酸味があるほかはとても甘く、アルコールから来る辛さは抑えられています。

ロックにすると、レーズンの後にライム、ほんのりリンゴが現れてきます。
味わいも辛さと酸味が強くなり、後々から甘さが出てきます。 
加水が進むことで、辛さが落ち着き始め、甘さがさらに前に来ます。

最後にハイボールにすると、 思った以上にレーズン、リンゴのフルーティさが前に出てきて、奥からバニラ、ハチミツも加わっていきます。
味わいも甘さが前に出てきて、甘いお酒が好きな人にも十分楽しめます。

シェリーオーク12年ほどの強いレーズンの印象がないですが、辛さ、ビターな感じがほとんどなく、ストレートやハイボールでも甘い味わいを楽しめるボトルになっています。

ウイスキー初心者や、スモーキーな癖が嫌いな人でも非常にとっつきやすく、万人受けを狙っていると言えます。

700mL、アルコール度数40度で 、価格は6500円ほど。
12年物のボトルとして割高なのは否めないですが、その値段に納得できるほどの完成度の高さを持っています。この点では、イギリスの百貨店、ハロッズが「シングルモルトのロールスロイス」と謳うに相応しい出来です。

一方で350mLのハーフサイズも発売されますので、値段の高さに手が届かない方はこちらを選んでもいいでしょう。

<個人的評価>

  • 香り AA:シェリー樽原酒ならではのレーズンを筆頭に、オレンジ、ライム、リンゴ、紅茶。奥からバニラ、ハチミツ、ウエハースと甘い香りが豊か。ハイボールでもしっかり。
  • 味わい AA:ストレートでも甘くて飲みやすい。ロックでは辛さが出るが、加水が進むと甘みが増す。
  • 総評 AA:お酒、ウイスキーになれてない人でもとっつきやすい。値段だけが玉に瑕?
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jura今回はアイランズモルトの中から、アイル・オブ・ジュラ10年を飲みます。

ジュラ島は、アイラ島に隣接するように存在する島です。
しかし多くの蒸溜所が建設されたアイラ島に比べ、ジュラ島ではクレイグハウスにあるジュラ島蒸溜所があるだけです。

ジュラ島蒸溜所は1810年に建設されましたが、 1901年に閉鎖、取り壊されました。
1963年に改めて再建され、現在に至っています。

では、まずストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々濃いめの琥珀色 、香りはレモンと青リンゴの爽やかさが入り混じった感じです。

口に含むと、アルコールの刺激は少なく、リンゴ、ハチミツの甘い香りがメインに来ます。
味わいもアルコールからの辛さはほとんどなく、全体的に甘さが主体、奥から酸味、軽いビターと塩っ気が訪れる感じです。 

ロックにすると、ほんのりとエステリーな香りと洋梨の爽やかさが表に来ます。その後で樽からのウッディさも感じ取れます。
味わいは酸味がメインになり、ビターも強めです。奥からしょっぱさも感じられます。

加水が進むと、リンゴやハチミツの香りが広がるようになり、味わいも甘さが再び表に出るようになります。

最後にハイボールにすると、ロック同様のエステリーさとナシの香りが相まって感じ取れます。
味わいは、若干のビターのあと、甘さも出てきます。

独特のピートが強いお隣のアイラモルトに比べ、ジュラモルトは甘くてフルーティな香りがメインで、ストレートやトゥワイスアップでとても飲みやすく感じられました。

700mL、アルコール度数40度、価格は4000円。
少々お高いですが、甘いウイスキーが好きな人にはうってつけではないでしょうか。

<個人的評価>

  • 香り A: リンゴ、ハチミツ、少々のレモン。ロックでは洋梨、エステリーさが開く。
  • 味わい A: ストレートでもアルコールの辛さはなく、甘さがしっかり出る。
  • 総評 A: 初心者でもとっつきやすく、とてもフルーティなボトル。


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