RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

タグ:シングルモルト

yamazakiNA13年前にすでに飲んで書いていたのですが、いろいろ飲んだ末にどう変わっているかを確認するため、改めてサントリーの山崎をおかわりとして飲んでみます。

山崎、白州ともに、かつては10年もののボトルがありましたが、2009年辺りにハイボールブームが到来し、原酒が足りなくなってきたことで2012年に終売し、同年5月にノンエイジが新たに加わりました。

ノンエイジの山崎では、他のラインナップでは使われていなかったワイン樽原酒を使用し、ミズナラ樽原酒など複数の原酒をヴァッティングしています。

早速ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りは白ワインから香るブドウ、奥からモルトの香りを感じ取れます。

口に含むと、意外にアルコールの刺激は少なく、先にラムレーズン、後からドライマンゴー、バニラ、モルトが続きます。
味わいはダークチョコレートのようなビターが先に訪れ、後味として甘さ、酸味が追いかけます。

ロックにすると、ナシ、マスカットの香りが立ち上がり、後からナシ、ライム、ピート、モルトが追いかけてきます。後にはバターのようなオイリーでまろやかな香りが残ります。
味わいは柑橘類のようなビターに変わり、ほのかな酸味が爽やかさを与えてくれます。

最後にハイボールにしてみると、ワインやレーズンといった香りがほのかに広がり、ほどよい酸味が口に広がることで、芳醇なフルーティさを楽しめるものになります。

10年や12年と比べてみると、それぞれに見られるスモーキーな香りがあまりなく、従来の山崎が好きな人には違和感を感じることは否定できません。
しかし別物のヴァッティングと認識して飲むことで、ノンエイジとしては比較的アルコールの刺激が少なく、香りもそれなりに豊かで、1000円台のブレンデッドウイスキーに比べれば十分堪能できるボトルに仕上がっています。

700mL、アルコール度数43度で、価格は5000円ほど。量販店によっては4000円台前半でも手に入るでしょう。
それ以外にも、180mLのミニボトルもコンビニで売られていることがあり、こちらは1000円台で入手できます。 

<個人的評価>

  • 香り B: ワイン樽から来るブドウの香りが主体、後からドライマンゴー、バニラ。加水するとナシ、ライム、ピートも感じ取れる。
  • 味わい B: ビターが主体だがえぐい感じはなく、酸味、甘みがフォローしてくれる。
  • 総評 B: 比較的まろやかで芳醇。ノンエイジのシングルモルトとしては悪くない。


glengarioch今回はハイランドモルトからグレンギリー12年を飲んでみます。

「谷間の荒れた土地」という意味を示すグレンギリー蒸溜所は、アバディーンの北西にあるオールドメルドラムという村にあります。
創業は1797年(一説には1785年)と、ハイランド地方としてはもっとも古い蒸溜所です。 周辺が大麦の産地だったこともあり、ウイスキー作りも自然と行われたと言えます。
しかし、ほかの蒸溜所に漏れず、オーナーの交代、操業停止などを幾度も繰り返してきた歴史を持ちます。

1994年に、サントリーがモリソンボウモアを買収したことに伴い、傘下にあったグレンギリーもサントリーがオーナーとなりました。 

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は赤みがかった琥珀色、香りは青リンゴとマスカットの香りがアルコールの刺激とともに訪れます。

口に含むと、まずグラスからした青リンゴとマスカットの香りが口いっぱいに広がります。その後、ウエハース、バニラ、ナッツの香りが後からついてきます。
味わいは酸味が強く、後から辛さ、ビターが追いかけます。甘さはそれほど感じません。

次にロックにしてみると、ストレート以上にアルコールの揮発した刺激が強く感じられ、後から青リンゴの香りが強く放たれます。あとからレーズンの香りが追いかけ、ストレート以上にフルーティになります。そして奥からはほのかにピートによるスモーキーさを若干感じられるようになります。
味わいは辛さ、ビターが落ち着き、香りとともにフルーツ由来のような酸味を楽しめるようになります。

最後にハイボールにしてみると、元々加水が少ない(度数が高い)にもかかわらず、ストレートやロックで感じられた香りがだいぶ消えてしまいます。 ほんのりと青リンゴやレーズンのフルーティさがあるので、ギリギリ救われた感じです。
味わいはほのかな酸味がありつつも、奥から甘みが出てきて、さっぱりと飲みやすい印象です。

全体的に見ると、比較的重さは感じられないものの、香りや味わいは豊かで、特にロックではフルーティさがメインで、後からスモーキーな香りも楽しめるボトルに仕上がっている印象があります。

700mL、アルコール度数が48度で、価格は3500円ほど。
12年もののシングルモルトとしては比較的お手軽かと思います。 

<個人的評価>

  • 香り B: ストレート、ロックではアルコールの刺激が強いが、青リンゴ、マスカット、バニラ、ウエハース、ナッツと豊富。
  • 味わい B: ストレートでは刺激が強いものの、ロック、ハイボールでは抑えられてすっきり飲める。
  • 総評 A: 価格を加味すると、豊かな香りを楽しめてお値打ちなボトル。
 

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

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pxcask今回は、ラフロイグのPXカスクを飲んでみます。
今までもラフロイグのいろいろなボトルを飲みましたが、今回は免税店向けの限定商品となります。

PXとは、シェリー酒の一種であるペドロ・ヒメネス(Pedro Ximénez) の略称です。一般的なフィノやオロロソのような辛口とは異なり、比較的甘さがあり、色も赤黒い濃厚なものになっています。

このPXカスクは、上記のPX樽のほかに、バーボン樽とクォーターカスクと言われる小さな樽で三段熟成を行っています。 
まず、メーカーズマークで使用されたバーボン樽で5~7年、続いてクォーターカスクで7~9ヶ月、最後にPX樽で1年熟成させます。 

ではいつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は中庸な琥珀色、香りは多少の正露丸の香りを伴ったピートの香りがします。

口に含むと、10年ものほどの正露丸の香りはせず、燻製に近いスモーキーさがあります。その後、ゴムの香り、レモン、 オレンジ、レーズンの香りが続きます。
味わいは柑橘系のような酸味が強く、後から香りに釣られたような灰のような苦さが追いかけます。 舌触りはオイルっぽい粘りを感じます。

次にロックにすると、ブドウの香りが開いていき、ストレートで感じたスモーキーとハーモニーを奏でるように感じ取れます。一方でレモンのような刺激のある香りは抑えられ、オレンジやみかんっぽさが強まります。
味わいも、ストレートほどの酸味が抑えられる一方で、甘さが感じられるようになって、全体的にマイルドになった印象があります。

最後にハイボールにすると、ピートの香りからアイラモルトらしい磯の香りが出てくるようになります。一方でフルーティさはかなり薄まります。
味わいは、ほのかな甘みを感じられ、柑橘系の香りに釣られた感覚が面影のように残っている印象です。

全体的に見ると、強烈なピートを堪能できる10年やクォーターカスクに比べて幾分マイルドになっているものの、ボウモアやブルイックラディほどの柔らかさはなく、 「マッサン」の影響でスモーキーなウイスキーが飲みたい人にはちょうどいいかもしれません。

ストレートでは酸味、ロックではマイルドな甘み、ハイボールでは海の幸と合いそうな磯の香りを楽しめます。

1L、アルコール度数48度で、価格は1万円ほど。
700mL、43度換算にしても6300円相当になりますので、気軽に買える代物ではないですが、ラフロイグ10年を飲んで面食らった人にとっては取っつきやすいでしょう。
逆にラフロイグファンからしても、香りが豊かになったこのボトルは十分楽しめるのではないでしょうか。

<個人的評価>

  • 香り B: アイラモルトらしい正露丸、ヨードは少ないがスモーキー。柑橘系、ブドウが広がる。
  • 味わい A: ストレートでは酸味が強いが、加水されるごとに甘くマイルドに。
  • 総評 A: ラフロイグらしい強烈さは抑えられ、より多くの人に楽しめるウイスキーに仕上がっている。
 


商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

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classicLad今回はアイラモルトの一つ、ブルイックラディを飲んでみます。

ブルイックラディは、アイラ島の西岸にある蒸溜所で、1881年に創業しました。
しかし、1994年に閉鎖されてしまいました。

2001年に有志が集まって再開を目指す中で責任者となったのが、ボウモアのブランドアンバサダーを務めていたジム・マッキュワンでした。
彼は蒸溜所を再建するほかに、アイラ島でそれまで作られていなかったウイスキー向け品種の大麦の生産を地元農家に依頼、 元々設置されている手動調整が必要なポットスチルをそのまま使うこだわりを持たせました。

今回飲むザ・クラシック・ラディは、ボトル全体がレイトンブルー(この表現で理解できる人は、モータースポーツが好きなおっさん以上確定ですw)に包まれた特徴的なボトルになっています。

ではストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々くすんだ感じの琥珀色、香りはアルコール由来のものを主に感じ取れます。

口に含むと、アイラモルトならではの正露丸の香りは少なめで、むしろ煙そのものの香りが感じ取れます。
奥からはライム、ナシ、青リンゴのさわやかな香りを感じます。

味わいは酸味が強めで、香りとともにさわやかさを得られます。グラスからの香りとは裏腹に、アルコールの辛さはそれほど感じません。ちなみに50度あります。

ロックにすると、ストレートほどのスモーキーさは抑えられ、むしろライムや青リンゴなどの香りが引き立っている印象です。
味わいは酸味の奥にビターも感じ取れて、柑橘系の雰囲気がさらに強くなります。しかしその後にしょっぱさが訪れて、海岸沿いのモルトだと言うことを思い出させてくれます。

他の名だたるアイラモルトと比べると大人しく、 独特の癖が苦手な人でも比較的受け入れやすいと思います。
全体的にもグレンフィディックなどのスペイサイドモルトのようなさわやかさがあるので、アイラモルト自体の印象も変わるかもしれません。

700mL、アルコール度数50度で、価格は5000円ほど。 ノンエイジと考えると高めではありますが、それにふさわしい、まろやかで飲みやすく、興味深い香りと味わいを楽しめるでしょう。

<個人的評価>

  • 香り B:  アイラモルト独特の正露丸のようなスモーキーさはなく、煙らしさがある。そしてライム、青リンゴ、ナシ。
  • 味わい A: ストレートでは酸味。ロックではビターが加わる。後味に塩辛さ。
  • 総評 B: アイラモルトらしさは薄いが、まろやかでさわやかな印象。



burgie01今回はスペイサイドモルトの一つ、グレンバーギーを飲んでみます。

グレンバーギー蒸溜所は、エルギンから西に進んだ先にあるアルヴスという村にあります。スペイサイドモルトの蒸溜所としてはもっとも西に位置します。
蒸溜所は1829年にDr.ウィリアム・ポールによって建設され、現在はバランタイン17年のキーモルトの一つとして使われています。

蒸溜所自体はオフィシャルのシングルモルトのボトルを販売しておらず、市販されているのはボトラー が買い付けた原酒によるボトルのみとなっています。
有名なのは、ゴードン&マクファイル社のものですが、今回はキングスバリー社が出している7年ものです。

キングスバリー社は、アバディーンに本拠地を置き、1989年からシングルモルトのボトルを販売しています。
グレードは3つあり、もっとも低価格でアルコール度数を43度に加水したセレクション、46度と加水を少なくしたリミテッド、そして加水をしないカスクストレングスとなっています。
今回の7年ものはセレクションに分類されます。

burgie02ラベルには原酒のスペック表が記載されています。 
それによると、蒸溜されたのが2004年2月、ボトリングされたのが2011年4月、使用した樽番号が100番と101番、ノンチルフィルタードで852本販売したと書かれています。残念ながら、今回のボトルが何番なのかはわかりませんでした。

それではいつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色はとても淡いホワイトゴールドで、香りはアルコールの刺激の奥に青リンゴを感じ取れます。

口に含むと、アルコールの刺激が先に来ますが、あとから青リンゴ、マスカット、カラメル、ナッツが追いかけます。
味わいはアルコールから来る辛さがあるものの、後から砂糖のような甘さに変わります。 しかし最後にはビターが締めます。

次にロックにしてみると、アルコールの刺激はかなり抑えられ、 柑橘系のような爽やかさが感じ取れてきます。一方で残り香にナッツ、カラメル、樽の香りが訪れます。
味わいも甘さが消えて、グレープフルーツのような苦さがメインになり、 ストレートとは別のつらさがあります。それでも、後味に甘さがやってくるため、多少救われます。

最後にハイボールにしてみると、香りはほのかにストレート、ロックで得られるフルーツを感じ取れますが、少々濃いめにしないと厳しいです。
味わいは、ロックほどの苦さはなく、ほどよい甘みを後から感じ取れ、比較的飲みやすいでしょう。

全体的に7年と比較的若いことと、2つの樽の原酒を使うことによる個性の強さがあるため、液色も味わいにも若さあふれるものがあり、飲む人には子供をなだめる寛容さが必要とされるでしょう。

ハイボールや水割りで飲むのが最適に思えますが、そんなものは安いウイスキーで十分だ、という人には屈辱的なアドバイスかもしれません。

それでも、ほのかなフルーティさと端麗な水割り、ハイボールは、和食や魚料理の食中酒として飲むには一興かと思います。

700mLで、価格は3800円ほど。 これよりも熟成年数が長くて安いものはいくらでもありますが、オフィシャルとして出さない蒸溜所のモルトと考えれば高いとは言えないでしょう。

<個人的評価>

  • 香り B: アルコールの刺激が強いが、奥から青リンゴ、マスカット、柑橘系、カラメル、ナッツと比較的豊か。
  • 味わい C: ストレートではアルコールの辛さが邪魔をして、本来の甘さを享受できない。一方で加水するとビターが強くて甘さがお預けになる。
  • 総評 C: バランタインファンなら飲むに値する。一方で高くてもハイボールや水割りにするのも厭わない人であれば、食中酒としてうってつけ。
 




 

cardhu今回はスペイサイドモルトのカーデュを飲んでみます。

カーデュ蒸溜所は、以前に採り上げたノッカンドゥ蒸溜所から北へわずか1kmの場所にあります。 
ゲール語で「黒い岩」という意味を持つこの蒸溜所は、1811年に農家を営んでいたジョン・カミングによって創業しました。
しかし当時はまだウイスキーに多額の税金をかけられていたため、農閑期にこっそり密造していました。 

1824年に酒税法が改正され、カーデュ蒸溜所は政府公認となり堂々と製造を始めます。

経営はジョンの息子ルイス、その後彼の妻エリザベスへ引き継がれました。
エリザベスは蒸溜所の改築を始め、ウイスキーの製造で大きな改善を図ったことで、カーデュの原酒は名を上げていきます。

そして1893年に、ジョン・ウォーカー&サンズ社が蒸溜所を買収、後にジョニーウォーカーのキーモルトの一つとして使われるようになりました。

ということで、いつものようにストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々濃いめの琥珀色、香りはラムレーズンのようなフルーティさを持っています。

口に含むと、先ほどのラムレーズンの香りが先に立つと、後からトースト、青リンゴ、ナシの香りが追いかけてきます。
味わいは酸味を感じつつも、辛さとビターが主体になっています。

ロックにすると、エステリーな香りが強くなった感じで、ストレートほどの豊かな香りがなくなっています。
味わいも辛さと苦さが強く、気持ちよく飲めるとは行きません。

最後にハイボールにしてみると、エステリーさが薄くなったものの、苦さが舌に残りやすく、さわやかに飲めるとは言えません。
しかし、後に残る香りは薄くなったことによる心地よさが出るようになっています。

大まかに見れば、スペイサイドモルトらしいフレッシュフルーツの香り、味わいはありますが、全体的に苦さがあり、お世辞にもうまいとは言えません。はまる人にはとことんはまるのかもしれませんが...。

逆に見れば、香りや味わいに個性がしっかり出ているため、ブレンドをする上での香り、味わいを左右することができ、キーモルトに使われるのも納得します。 
ジョニーウォーカーのフルーティな香りは、このカーデュがになっていると言っても過言ではないでしょう。

ジョニーウォーカーのファンには、一度飲んでおく価値はあると思いますが、過度の期待はすべきではないでしょう。

700mL、アルコール度数は40度で、価格は3500円ほどです。

<個人的評価>

  • 香り B : ストレートではラムレーズン、青リンゴ、ナシ、トーストの香りが広がるが、加水するとエステリーさが強い。
  • 味わい C : 辛さと苦さが主体で、うまいとは言いにくい。
  • 総評 C : ジョニーウォーカーファンが飲む価値はあるが、お世辞にもうまいとは言いがたい。



kinchie今回は、久しぶりのローランドモルト、グレンキンチーの12年ものを飲んでみます。

グレンキンチー蒸溜所は、エディンバラから東に30kmほど離れた場所にあり、周囲は農地が広がり、ほとりにキンチー川が流れる場所にあります。

蒸溜所は1825年に創業しましたが、一度廃れてしまいます。
1890年代に入って、エディンバラのウイスキー承認やブレンダーらが組合を結成して買収、10年ほどの歳月をかけて蒸溜所を再生しました。

現在はディアジオが保有しています。

では、今回もストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は薄い金色で、香りは青リンゴに近いものがあります。

口に含むと、アルコールの刺激は少なく、青リンゴ、バナナ、フローラルな香りが広がります。
味わいはほのかな甘みが主体で、まさに青リンゴをかじった印象が強く感じ取れます。

1:1に加水すると、青リンゴの奥にモルト、バニラの香りが加わり、柔らかい香りに変化します。
味わいにおいても、甘さが強調されます。

最後にロックにすると、フローラルな香りが際立ち、鼻をくすぐります。
味わいも酸味がメインとなり、とてもさわやかな印象に変わります。

常温で飲む場合だと甘さが目立ってきますが、ロックなどで冷やしていくと、柑橘系に近い酸味が目立ちます。
全体的にみても、スモーキーさはほとんど感じられず、癖が少ないので飲みやすいボトルに仕上がっています。

700mL、アルコール度数43度で、価格は3500円ほど。
ウイスキーに慣れていない人でも、少々濃いめの水割りで出すと喜ばれるでしょう。

<個人的評価>

  • 香り B: 青リンゴ、バナナ。加水するとモルト、バニラも加わる。
  • 味わい A: 常温では甘さが目立ち、とても飲みやすい。
  • 総評 A: 癖のあるボトルが好きな人には物足りないが、初心者には受け入れやすい優しさがある。


グレンキンチー 12年 700ml
価格:3154円(税込、送料別)



 

knock今回はスペイサイドモルトの一つ、ノッカンドゥ12年を飲んでみます。

ノッカンドゥとは、ゲール語で「小さい黒い丘」という意味で、スペイ川中流にある同名の村に蒸溜所があります。
すぐ近くにはタムデュー蒸溜所、さらにはカーデュ蒸溜所があります。

ノッカンドゥの特徴としては、12年もののボトルであれば、きっちり12年熟成された原酒を使っているところにあります。
それを示すかのように、ラベルには何年蒸溜の原酒を使っていることが明記されているほどです。

では、いつものようにストレートから飲んでみます。

グラスに注ぐと、液色は淡い琥珀色で、香りは少々接着剤を思わせるものが感じ取れます。

口に含むと、リンゴのような香りが先に現れ、あとからレーズン、パイナップル、カカオ、モルトの香りがついてきます。
味わいは酸味が強めで、グレープフルーツのようなビターが伴います。いずれにしても、アルコールの刺激、辛さはさほどにありません。

ロックにすると、エステリーな香りが一気に広がり、ともにスパイシーさも感じ取れます。
味わいもスパイスの辛さがとても強く、刺激的です。ただ、パンチとしては軽く、辛さがスッと引くキレの良さを感じられます。
ストレートと比べても、まるで別のボトルを飲んでいるような錯覚に陥るほど、性格が大きく変わります。

最後にハイボールにすると、再びリンゴやレーズンの香りが現れ、味わいは甘さをしっかり感じ取れるようになります。 
薄くなることで香りが消える印象はありませんでした。

シングルモルトとみても、これだけ飲み方で印象が変わるボトルは珍しいのではないでしょうか。 
気分次第で飲み方を変えて、そうそう飽きることもなくボトルを空けられるでしょう。

700mL、アルコール度数43度で、価格は3500円ほどです。スペイサイド派はもちろんのこと、ハイランドやアイランドが好きな人でも楽しめるボトルでしょう。

<個人的評価>

  • 香り A : ストレートではリンゴ、ロックではスパイシーさが強く感じ取れる。
  • 味わい B : ストレートは酸っぱく、ロックは辛く、水などで割ると甘い。三者三様。 
  • 総評 A : 飲み方によって香りも味わいも変わり、とても興味深い

gotenba_malt今回は、キリンのシングルモルトを飲んでみます。

一般的に市販されているのは、富士山麓や樽薫るといったブレンデッドウイスキーだけですが、キリンの通販サイト、「DRINX」では、 通販限定のシングルモルト、シングルグレーンウイスキーを買うことができます。

今回購入したシングルモルトは、アルコール度数が46度で、原酒を加水した形になっています。

早速ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は少々明るい琥珀色、香りは接着剤を思わせるものがむせるほどやってきます。

口に含むと、先ほどの香りとは打って変わって、メロンのような芳醇な香りが先に訪れます。後からレモン、ウエハース、バニラクリームの香りが追いかけます。
味わいは酸味が先にあるものの、後から甘さが浮かび上がってきます。しかし、後味はグレープフルーツのような苦さが来ます。

ロックにすると 、メロンの香りは和らぎ、青リンゴ、ナシの香りがほのかにやってきます。
味わいは酸味とビターが半々となり、柑橘系のさわやかさに感じ取れます。

やはり、シングルモルトだけあって、ストレートでのエッジの鋭さは格段に上がります。
しかし、香りの一端を感じ取ると、現行のキリンのラインナップにも通じた、香り、味わいがあることが理解できるでしょう。
ノンエイジですが、御殿場モルトを感じ取るには十分なボトルです。

500mLのボトルは税込みで5400円です。

このほかに、200mLボトルのシングルモルト、シングルグレーンのほかに、ジガーと グレンケアン・クリスタル社製のテイスティンググラスがセットで、同じく5400円のテイスティングキットもあります。
それぞれを飲み比べるのもよし、混ぜてなんちゃってブレンデッドにしてもよし、ウイスキーの特性を学びながら楽しむことができます。

<個人的評価>

  • 香り B: ストレートでメロンの香りが強く出る。加水するとさわやかなスペイサイド風。
  • 味わい B: ストレートでのアルコールの辛さはなく、意外に甘い。加水すると酸味、ビターが立つ。
  • 総評 B: ノンエイジなれど、サントリー、ニッカとは異なるキリンらしさを堪能できる一本。 

ardmore今回は、ハイランドモルトから、アードモアを飲んでみます。

アードモア蒸溜所は、スペイサイド地域の東側、アバディーン州ケネスモントの郊外に立地しています。
ブレンデッドウイスキー「ティーチャーズ ハイランドクリーム」を生み出したウィリアム・ティーチャーの息子、アダム・ティーチャーが、1898年に設立しました。
現在は、ビーム・サントリーが所有しています。

原酒の多くは、ティーチャーズのキーモルトとして使われ、シングルモルトは限られた数しかリリースされませんでした。
しかし2016年6月に、 本格的に販売するシングルモルトのボトルとして、アードモア レガシーが新発売されました。

年数表記はなく、アルコール度数は40度と一般的な度数に調整されています。

ということで、ストレートから飲んでみます。

グラスに注ぐと、液色は淡いシャンパンゴールド、香りはピートの持つスモーキーな香りを感じ取れます。
口に含むと、ピートの香りが口に広がり、燻製、ヨードを強く感じます。
味わいは、アルコールから来る辛さがやってきます。

ロックにすると、強いレモンと香辛料のような刺激のある香りが現れ、 ピートと伴って強い癖を生み出します。
味わいは、辛さはそのまま続き、奥から柑橘系の酸味を感じます。

ハイランドモルトでありながら、アイラモルトやアイランド系の持つピート、スパイスが感じられるも、 ボディは比較的軽く、あまり後を引かないキレがあります。
傾向としては、現行のシングルモルト余市にも似たものがありますが、それに比べるとフルーティな香りが薄い感じです。

ティーチャーズを飲んだ人にとっては、ブレンドに使われているモルトがアイラ由来ではないかと思ったら、このアードモアによるものだというのが実感できるでしょう。

ドラマ「マッサン」の影響で、スモーキーで癖のあるウイスキーに興味がある人が増えている中で、このアードモアはそれに応えられるボトルかもしれません。

700mLで、価格は3300円ほどです。

<個人的評価>

  • 香り C : ピートとスパイスがメイン。加水するとレモンが加わる。
  • 味わい C : 辛い。加水されると酸味がついてくる。
  • 総評 C : アイラモルトなどの癖の強いものが好きならいいが、万人受けではない。



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