RERAのウイスキーブログ

40代のロスジェネおっさんが、世界各地のウイスキーを飲み、独断で評価していきます。 Whisky reviews and informations

タグ:トリス

今回は、サントリーのトリスエクストラを改めて飲んでみます。

ハイボールブームの救世主?

torys2_トリスは、サントリーのウイスキーの中でもエントリークラスにあり、古い等級表記においては3級→2級の代名詞になっていました。

戦後間もない混乱期で、有毒なメタノールが含まれた密造酒が一般的だった時代においては、トリスは優等生だったと言えるでしょう。

しかし時代が進むにつれて新しいラインナップが加わると共に、トリスは徐々に店頭からも見えなくなっていきました。

21世紀に入ると、2000年代前半にトリススクエアをだしたものの、長続きはせず。

ところが2009年に角瓶を主体としたハイボールブームが到来すると、角瓶用の原酒が足りなくなり、代用品としてトリスに脚光が浴びられるようになります。

そして2010年に、アルコール度数を40度に上げたトリスエクストラをリリース、角瓶のリリーフとしてデビューしました。

居酒屋においても、かつてのトリハイ、トリスハイボールが普及するようになりました。

その後、角瓶の生産拡大によって、再び角ハイボールがメインとなりました。

ウイスキーと言うにはあまりにも貧弱

まずはストレートから。
グラスに注ぐと、液色は少し淡い琥珀色、香りは軽くカラメルが感じられる程度です。

口に含むと、カラメルが先に訪れ、後からほんのりと青リンゴ、バニラが得られます。
味わいは、アルコールからの辛さが前にあり、後から甘みがついてきます。

ロックにすると、オレンジピールの香りが先立ち、そのまま口いっぱいに広がります。
味わいは苦味が強く出て、後から辛さも追いかけます。

最後にハイボールでは、殆ど香りを感じられません。濃いめに作っても、何とかカラメル、青リンゴの香りがわずかに感じられるほどです。

味わいは、苦味が主体で、ビールのように甘み、うま味があるわけでもなく、そのまま飲むにはつらいものがあります。

全体的に見ても、香りの幅も強さもなく、苦味が全体に覆う印象で、おいしいと感じられません。

700mL、アルコール度数40度で、価格は1000円ほど。

正直、値段の安いトリスクラシックの方がまだましで、ハイボールでもレモンを加えたり、あるいはカクテルのような割り剤にしないと、とてもじゃないが飲めません。

<個人的評価>

  • 香り D: カラメルが先立ち、青リンゴ、バニラが追いかける。加水でオレンジピール。だが全体的に乏しい。
  • 味わい E: ストレートではアルコールの絡みが前に来て、甘みがついてくる。しかし加水するとビターが支配する。
  • 総評 E: 飲むに値しない。トリスクラシックというコスパのよいラインナップが出て、存在感はゼロに等しい。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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2014年に、1000円以下で買えるウイスキーの比較記事を書きました。
未だに当ブログの閲覧数ではトップ5をキープし続けています。
ウイスキーを飲みたいけど、懐が寂しいからなんとか安いものを飲みたい、という方が結構いるかと思われます。

しかし、連続テレビ小説「マッサン」によるウイスキーブームによって原酒が大幅に減ってしまったことも有り、ラインナップや価格も大きく変化があり、現状に合わない記事になってしまいました。
そこで改めて、2016年版として、幅を1000円前後に広げて比較していきたいと思います。

最初はサントリーの銘柄で比較していきます。

サントリー

トリス エクストラ

  • 700mL、アルコール度数40度、1000円
torys終戦後に庶民的な価格ながらウイスキーとして最低限の品質をもたせた銘柄として登場したトリスのラインナップの中で、2010年に発売されました。

発売当時、角瓶を使ったハイボールが人気となった際、角瓶用の原酒が足りなくなったことで販売が一時中止されたことで、代用品的な扱いでハイボール向けのウイスキーとして投入されたといえます。
 
そんな経緯もあってか、従来のトリスに比べてアルコール度数を角瓶と同じ40度に引き上げられつつも、ウイスキーとして最低限の香りは持たせている点では、大きな違いはありません。

香りはほんのわずかにシェリー独特の香りがするかどうかで、ウイスキーらしい香りとは言えません。
味にしても、甘さがあるだけでウイスキーの癖はほとんどなく、わずかにウッディな雰囲気があるほどです。

ハイボールにしてガブガブ飲むには問題無いですが、ストレートやロックでは到底飲めたものではなく、水割りでも微妙です。

もしこれをウイスキーだと言って飲んでいる人がいたら、もっと香りや味が良くて値段もあまり変わらないスコッチを勧めてあげましょう。

<個人的評価>
香り E: しっかりくぐらせるようにしてやっとシェリー樽っぽい香りがやってくるが、ほとんどしない。
味わい D: とにかく甘い。ウイスキーならではの複雑な味わいがほとんど無い。
総評 D: 気軽にハイボールにするにはいいものの、ウイスキーとして飲むには力不足。もっとお金を出していい銘柄を求めるべき。   


 

トリス クラシック

  • 700mL、アルコール度数37度、700円
toris_cl2015年9月に発売された銘柄で、マッサンブームの追い風を受けて発売されました。

アルコール度数は従来のトリス同様の37度に抑えられ、価格も700円とブラックニッカ クリア並みの価格にされています。

実際に飲んでみると、意外にアルコールの刺激が少なく、全体的に甘さを感じます。

香りは青りんごのようなさわやかさがあり、あとからカラメルの甘い香りが追ってくる感じです。ただ全体的な香りは弱いです。

エクストラに比べると香りや味わいを強くした印象があり、ストレートやロックでもそこそこ飲めます。

本当にお金がないけど、とりあえずウイスキーを飲みたい、という選択肢としては悪くないでしょう。 

 <個人的評価> 
・香り D: ほのかに青りんご、あとからカラメル。でも全体的に薄い。
・味わい D: 甘い。アルコールの刺激が少ないのでとっつきやすい。
・総評 C: 1000円以下の国産ウイスキーとしては及第点をつけられる。カクテルベースにしたほうが面白い。


サントリー レッド

  • 640mL、アルコール度数39度、800円
suntoryRedかつて、壽屋の社名だった時代に発売したウイスキーの第二弾であった「赤札」をルーツとする古いブランドです。

一度消えた後、1400mLで1000円以下で買えるウイスキーとして再登場し、現在に至っています。

1970年台から80年台にかけて、大原麗子が出演、市川崑監督によるCMが長らく流れて、40代以上には有名なウイスキーとなっています。

ただ、実際に飲むと、ウイスキーとしての香りや味は申し訳程度にしかなく、ウイスキーというよりも熟成させた焼酎と言われても何の違和感が無いでしょう。

正直、ラインナップから消えても誰も悲しまないでしょう。もし学生時代の思い出で悲しむ人がいたら、もっと安く買えるトリスクラシックを勧めましょう。すっかり忘れてくれるでしょう。

<個人的評価> 
・香り E:かすかにウッディな香りがする程度。
・味 E:アルコールの刺激が強い。水割りにすると薄まるが、ウイスキーならではの味もほとんどしなくなる。
・個人的評価 E:いまどき買うウイスキーではない。昔の価格である500円でもどうだろう...。 


サントリー ホワイト

  • 700mL、アルコール度数40度、1100円
white2こちらもルーツは壽屋時代に発売された最初のウイスキー「白札」です。
当時はスモーキーな香りが受け入れられず、しばらくは姿を消していました。

サントリーホワイトは1970年代から1980年代にかけてアメリカのミュージシャンを起用したCMを放送し、おしゃれなイメージを持つ少し格上のブランドとして今に至っています。

実際に飲むと、シェリー樽由来の華やかな香りが比較的強く出てくるものの、アルコールの刺激もそれなりにあり、角瓶よりもオールドの弟分のような味がします。個人的には角瓶よりもおいしく感じました。

コンビニやスーパーではあまりお目にかかれないものの、売れ筋である角瓶やトリスと比べても、一歩上に感じられます。普段飲み用のウイスキーとしては無難かと思います。

 <個人的評価>(A~E)
香り C: サントリーらしく、ピート香は控えめ。シェリー樽由来の華やかな香りが全面にくる。
味わい B: オールドに比べるとアルコールの刺激が強く、少々安っぽさを感じる。
総評 B:  1000円前後でサントリー派であれば、角瓶よりも勧められる。


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正直、ノーマークでした。
近所のコンビニに行くと、「トリスクラシック」という見たことのないラベルが...。
どうやら9月15日にリリースされることがすでに発表されていたようです。 

トリスはサントリーのウイスキーの中でもエントリーモデルとして戦後から発売され、カストリのような品質の悪いお酒が出まわる中で、1946年に少しでも正当なものを飲んで欲しいとリリースされました。 
来年で70年を迎えるということで、新たに「トリスクラシック」を出したというわけです。

toris_cl本来はそういう飲み方をしませんが、あえてストレートから飲んでみます。
グラスからの香りはアルコールがメインですが、少々華やかさがあります。
口に含むと、意外にアルコールの刺激が少なく、全体的に甘さを感じます。香りは青りんごのようなさわやかさがあり、あとからカラメルの甘い香りが追ってくる感じです。ただ全体的な香りは弱いです。

次にロックにしてみます。
全体的な香りは開かず、むしろ閉じてしまった感じです。甘さだけが舌に感じるほどで、それ以上に響くものがありません。
ただ加水されていくごとに多少のピート感や香りがかすかに見えるようになるので、ウイスキーらしさを多少なりとも感じられるかもしれません。
あえてボトルをかき混ぜて、一部の成分を酸化させてみると面白いでしょう。

最後にトリハイにしてみます。
1:3、1:4いずれもさっぱりした印象はなく、べっとりした感じがあります。レモン汁を加えないとおいしく飲めなさそうです。

全体的に見ると、従来のエクストラやブラックに比べれば、ウイスキーらしさを少し増やした印象はあり、駄目だ、から、悪くないに変わった感じはあります。 
ただ、ライバルになるであろうブラックニッカクリアに比べると、ウイスキー感では一歩及んでいない印象があります。
それでも、ストレートでそれなりのウイスキー感を味わえるのは十分進歩した証ではないでしょうか?

700mL、37度で、価格は750円ほど。
1000円以下の国産ウイスキーとしては、平均よりは上に来ているでしょう。
お金がなくて、なんとかウイスキーをありつきたいという時には、選択肢として含んでもいいかもしれません。

<個人的評価> 
・香り D: ほのかに青りんご、あとからカラメル。でも全体的に薄い。
・味わい D: 甘い。アルコールの刺激が少ないのでとっつきやすい。
・総評 C: 1000円以下の国産ウイスキーとしては及第点をつけられる。カクテルベースにしたほうが面白い。


toris_bkふと近所のコンビニに行くと、トリス ブラックがありました。
今はトリス エクストラに代わっていてフェードアウトしたと思われる銘柄ですが、売れ残ったのが流れてきたのでしょうか?
2L以上のペットボトルだとまだあるようですが、640mLのボトルは珍しいかもしれません。

トリスについて詳しいことはこちら

いつものごとくロックで飲んでみると、何とまるっきり香りがない!味わいも着色料で入れたカラメルの甘さで少々ごまかしているように思えます。 

以前に飲んだトリスエクストラはアルコール度数が40度でしたが、トリスブラックは37度で、さらに薄まった印象です。
おそらくはニューポットに近いほど熟成はほとんど行われず、 グレーンの割合が圧倒的で、度数の高い熟成甲類焼酎やウォッカといっても過言ではないように思えます。
それでも、トップバリュ(合同酒精が製造)やキングウイスキーに比べても、多少は品がよく仕上がっているのは、スピリッツや醸造アルコールを混ぜていないからなのかもしれません。

それほど癖がなく仕上がっているので、チューハイのように様々なジュースと炭酸水で割って飲んでも大丈夫ですね。最近でははちみつや紅茶で割ったウイスキーリキュールも売っているので、甲類焼酎やウォッカのように飲むのがいいですね。

価格は640mL、37度で800円ほどです。ブラックニッカクリアの値段と味を考えても微妙なところです。

余談ですが、アイラモルトのような癖の強い銘柄を香りづけ程度に加えてやると、かなりグレードアップした香りと味になるのをお教えしておきます。ただ、もともと安いお酒しか飲まない人にとっては意味がないアドバイスですね...。

<個人的評価> 
・香り E: 申し訳程度のモルト感。一般的な1000円台と比べても、全くないといわれて仕方ないレベル。
・味わい D: 着色料として加えたカラメルによって甘さがあるが、ウイスキーとしての深さがない。
・総評 E:ウイスキーと言ってはいけない。熟成甲類焼酎やウォッカと割り切るべき。

個人的に1000円以下のウイスキーは認めていませんが、あえて今回はトリス エクストラを採り上げます。

torysトリスのブランドは、壽屋時代に創業者の鳥井信治郞の名字から採られたもので、海外から取り寄せた模造アルコールに近い液体を樽に数年間貯蔵し、ウイスキーのような色をしたお酒となったものにつけられたのが最初でした。
その後本格的なウイスキー作りを画策しますが、その間に紅茶やカレー粉などにもトリスのブランドが使われていました。

トリスウイスキーとして本格的に発売されたのは1946年になってからで、有毒なメタノールを使ったカストリやバクダンなどといった粗悪なアルコールが出回る中で、原酒を5%しか使っていないものの、当時は良質なお酒としてもてはやされるようになりました。

その後、原酒を10%使う二級ウイスキーの定番となり、本格的なウイスキーが高嶺の花だった時代に、サラリーマンやブルーカラーに愛されるウイスキーとなりました。

裕福になった1980年代には形を潜めるものの、デフレスパイラルが深刻となった21世紀になってから、トリススクエアを発売して再ブレイク、さらに角瓶のハイボールが人気となる中で原酒が少なくなり、その代役としてトリスエクストラがハイボール用として人気を得ています。
トリスは昔も今もサントリーウイスキーのエントリーモデルとしてあり続けています。

いつものようにロックで飲んでみる前に香りをかいでみると、全然香りがしない。
それではとロックで飲んでみると、甘い味だけ。ほのかにシェリーっぽい香りがするものの、薄い。
アルコール度数40°とは思えないほどアルコールの刺激は少ない。

少々水を加えて口の中で息を回してみると、確かにウイスキーであるというウッディな香りが漂うものの、それはすぐに消えてしまいます。

サントリーのグレードからすると、オールドの下にホワイトがあって、さらにその下にトリスがある印象です。
ハイボールにすると、アルコールの刺激が強めの角瓶とは違い、飲みやすいハイボールに仕上がる印象があります。

価格は700mlで1000円前後ですが、同じ価格帯にはスタンダードなスコッチがあり、ちょっとお金を出せば角瓶、さらにはオールドが買えます。
そう考えると、今更トリスを買うだけの値段かどうか疑問がわきます。600円くらいがちょうどいい気がします。 これで満足する人は、もうちょっとお金を出していいウイスキーを飲んでもらいたいですね。

<個人的評価>(A~E)
香り:E しっかりくぐらせるようにしてやっとシェリー樽っぽい香りがやってくるが、ほとんどしない。
味わい:D とにかく甘い。ウイスキーならではの複雑な味わいがほとんど無い。
総評:D 気軽にハイボールにするにはいいものの、ウイスキーとして飲むには力不足。もっとお金を出していい銘柄を求めるべき。  

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