RERAのウイスキーブログ

40過ぎのおっさんが、ジャパニーズ、スコッチを中心にウイスキーを飲み、独断で評価していきます。

タグ:ブレンデッド

個人的にサントリーのウイスキーには好印象を持っていません。
確かに日本人向けにスモーキーフレーバーを抑えた飲みやすい味に仕上げていることは理解できますが、どうしても物足りない感覚が抜けません。

premiumKakuその中で気になっていたのが、2013年に発売されたプレミアム角瓶です。
通常の角瓶が1000円台前半なのに対し、こちらは1900円前後と中堅どころの値段。少し上にはスペシャルリザーブ(お店によってはローヤルが買える)、ニッカにはスーパーニッカがどっしりと構えている価格帯です。

まずはストレートで飲んでみます。
グラスに注ぐと、香りはバニラが主体で、液色はミドルな琥珀色です。

ストレートで飲むと、アルコールの刺激が先に来るものの、後からレーズンの香りが強く表れます。
味わいにおいても、アルコール由来の辛さが強いものの、後から甘さが訪れます。

傾向はブラックニッカ・リッチブレンドで感じたシェリー樽由来のものかと思われます。

ロックで味わってみると、スモーキーな香りはそこそこで、サントリーらしく抑え込んだ感があるものの、ウイスキーファンでも不満がない程度に残しています。
アルコールの刺激も43度ならではのレベルはあるものの、レギュラーの角瓶ほどの臭みは感じられません。プレミアムの名は伊達ではありません。 

氷がだいぶ解けて加水が進んでも、香りが落ちることは少なく、水割りやハイボールで飲む人にも十分感じられるでしょう。

確かに、全体的には角瓶の上を行くプレミアムの名は伊達ではありません。
ただ、熟成感、まろやかさの点では一歩足りない印象を感じます。

この上となると、ローヤルを飛び越えて、山崎や白州、響を求める必要があるでしょう。

<個人的評価>

  • 香り B:シェリー樽原酒由来のレーズン、さらにはバニラなどの甘い香りが鼻をくすぐる。
  • 味わい B:どんな飲み方でも甘さが目立ち、多くの人に受け入れられる。
  • 総評 B:サントリーとしてはできのいいウイスキー。値段相応。
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本坊酒造のマルスウイスキーの中から、ブレンデッドのツインアルプスを飲んでみます。

twinAlps以前にも紹介しましたが、鹿児島に本社のある本坊酒造は、長野県にマルスウイスキーの蒸留所を抱えています。1985年に建設されたマルス蒸留所は、ウイスキー消費の低迷によって1992年に蒸留を停止してしまいます。
2011年に操業を再開し、この新しい原酒がマルスウイスキーの未来を担うでしょう。

今回飲むツインアルプスとは、マルス蒸留所のある駒ケ岳山麓が、中央アルプスと南アルプスという2つの山脈に囲まれていることに由来します。
ボトルには、上部に中央アルプス、下部に南アルプスの稜線を模したデザインがされています。

今回はロックで飲んでみます。
飲み口はアルコールの辛さとピート、さらにはブドウの香りが強烈にやってきます。後からはナシ、モルト、カラメルの香りがついてきます。
味わいは一貫して辛口。甘さや酸味はほのかにあるものの、辛さの前に目立ちません。
加水されていくと、アルコールの刺激は抑えられ、程よい酸味とさわやかさ、奥からはビターが出てきます。

一方でストレートにおいては、アルコールから来る辛さは一転して抑えられて、 ロックにするよりも飲みやすく感じられます。

意外にも、ロックではきつく、ストレートや水割り、ハイボールではおいしく飲める印象です。

750mL、アルコール度数は40度で、価格は1500円ほど。
地ウイスキーとしてはお手ごろな価格で、ブレンデッドスコッチとも渡り合える印象です。 

<個人的評価> 
・香り B: 先にブドウ、ピート、後からナシ、カラメル。
・味わい C: ストレート、水割りでは酸味とさわやかさがあるが、ロックでは激辛。
・総評 B: 1500円で本格的な香り、味を楽しめる地ウイスキー。 


今までニッカの銘柄をいろいろ飲んでいきましたが、1万円で買えるものとしてはこれが最後となります。
鶴17年です。

tsuru鶴17年は1976年に発売され、ニッカウヰスキー創業者、竹鶴政孝が最後に手掛けた銘柄です。
察しの良い方だと分かるかもしれませんが、そもそもの最初のボトルが登場した時点では、宮城峡蒸溜所が建設されたのが1969年でまだ17年熟成の原酒がないわけですから、モルト原酒としては余市しか使ってないということになります。

それ以降、常にニッカのブレンデッドのフラグシップとして君臨してきましたが、ネット時代の今においては、検索をかけても「竹鶴17年」が先にヒットしてしまうため、この鶴17年の存在を知らない人もいるかもしれません。
ただし、蒸留所の無料試飲コーナーで飲めましたから、それで覚えている人もいるでしょう。

ではまず、ストレートで飲んでみます。
グラスから香るのは、少々のエステリーさを持ちつつも、ウッディ、レーズン、ナシなどの様々な香りです。
口に含むと、意外なほどアルコールの刺激が強く、辛さがダイレクトにやってきます。
香りは、グラスから来るのと同じレーズン、ナシ、さらにはピートから来るスモーキーさ、レモンのような柑橘系の爽やかさがあります。
味わいは先ほどのアルコールの辛さと酸味が強く、ストレートで飲むにはつらさがあります。

一方でロックにしてみると、先ほどのアルコールの強烈な刺激はどこ吹く風、ドライフルーツや柑橘系の香りが目立ってきます。
味わいも酸味が程よく残り、アルコールからの辛さが消えています。

この香りや味の変化は、「ザ・ニッカ12年」に似ています。ストレートでは癖が強いけど、ロックや水割りでは程よくなるブレンドは、竹鶴翁が手掛けた鶴17年が先に実現させていたのでしょう。
そういう意味では、ザ・ニッカ12年は、鶴17年の後継にふさわしいかもしれません。

一方で、同じブレンデッドのサントリー響17年と比べると、ストレートでの強烈な辛さが同じなのは興味深いところです。
しかし、加水後の傾向は、鶴17年のほうが酸味が強く、余市モルトが織りなす癖とボディの強さを残している印象です。

本物のウイスキーにこだわった竹鶴政孝がたどり着いた先は、奇しくもサントリーが目指した、日本人がよく飲む水割りに最適なウイスキーだったというのは面白いところです。
むしろ彼の亡き後で登場した、シングルモルト余市や竹鶴ピュアモルトは、ストレートでもまろやかで飲みやすいものになっています。
このあたりは、日本人の嗜好の変化という点でも面白い題材になるでしょう。

700mL、アルコール度数は43度で、価格は9000円ほど(通販では倍以上のプレミアムがついている模様...。行きつけの薄野のお店に3つ在庫があったのは奇跡か?)。
一方、ガラスのボトルのほかに、白磁のボトルも同価格で販売しています。

残念なことに、2015年8月で、販売終了してしまいます。もしお店で見かけたときには、清水の舞台から飛び降りる覚悟で買ってみるのも一興です。

<個人的評価>
・香り A: ストレートではアルコールの刺激が強いが、加水することで豊かな香りが広がる。
・味わい B: ストレートでは辛すぎる。ロック、水割りなどで、酸味の強い余市らしさを堪能できる。
・総評 A: 竹鶴政孝最後の作品として飲む価値はある。


bn_deep2015年1月から、復刻版ラッシュを行ったニッカですが、6月にブラックニッカ ディープブレンドが発売されました。1000円台の銘柄としては、リッチブレンド以来3年ぶりの新商品となります。

このディープブレンドでは、新樽で熟成させたモルト原酒をキーとしていて、アルコール度数も45度と濃いめに仕上げられています。
9月より竹鶴などの値上げ、さらにはシングルモルトをはじめとした販売終了と、ウイスキーブームのために苦境に立たされたニッカにとっては、社運をかけた銘柄と言えるでしょう。

今回は、ディープブレンドと入れ替わる形で販売終了する予定のブラックニッカ8年と飲み比べてみます。

ストレートにおいては、強いアルコールの刺激とピート香が前に出てきて、後から青リンゴ、ナッツ、柑橘系の香りがついてきます。最近のニッカのブレンドにはなかった、かなりスモーキーな仕上がりです。
味わいも酸味と辛さが強く、甘さで媚を売る気がない感じです。ボディも強くなっています。

一方で8年は、はちみつ、ナシ、レーズン、バニラのような甘い香りが強く、 まろやかに感じます。
味わいもストレートで飲んでも甘く感じられ、ディープブレンドよりも飲みやすくなっています。 

加水すると、ディープブレンドは先ほどの強烈な個性が鳴りを潜め、ピートの香りは残るものの、辛さや酸味は落ち着いて、甘さが目立つようになります。

一方で8年は加水してもボディが薄れることはなく、濃厚なドライフルーツのような香りを残しています。

ところがロックにしてみると、ディープブレンドはバニラやバナナといった甘い香り、樽からのウッディさが強くなり、文字通り濃い香りが出てきます。
もしかして、ロック向けにブレンドをしてきたのか?と思わせます。
8年ではロックにしても大きな変化がなく、どんな飲み方でも対応できる懐の深さを感じます。
bn8_deep

全体的にみると、ストレートの強さはディープブレンドが上ですが、香りや味わいには8年よりもふくよかさがなく、 ディープというよりも、刃のような硬さと鋭さがあるように感じられます。
一方でロックにすると、8年にも負けない芳醇な香りが現れるものの、ピートの香りもしっかりとアクセントをつけてきます。
日本ではロック、水割りなど、冷やして飲むことが多いので、それに合わせて常温よりも冷やしたほうがうまくなるようにしているのかもしれませんね。

ピートの香りが強いのも、「マッサン」でフィーチャーされた、ピートの持つ煙たさを持つウイスキーに対して、消費者が興味を持っていることを反映してのことでしょう。シングルモルト余市や、余市モルトを多く使った G&Gやザ・ブレンドの販売が終わることを考えると、スモーキーなウイスキーを伝える貴重な存在になることでしょう。

長期熟成モルトが不足する中で、おそらくは5,6年未満の原酒で何とかしなければいけなかったと思われますが、苦境に立たされるニッカを背負って立つのに不足はないウイスキーに思えます。

700mL、アルコール度数45度で、価格は1800円ほど。
ただ、私の地元札幌では、発売から1週間たってもどのお店にもなく、発売されたのかどうかもわからないほど幻のウイスキーとなりつつあります。
結局amazonでポチッとして手に入れました。ニッカ、そんな在庫で大丈夫か? 

<個人的評価> 
・香り A: ストレートではピート、アルコールの刺激が強烈。ロックでバニラ、バナナ、ウッディさが出てくる。 
・味わい B: 酸味がメイン。ストレートは辛いが、ロックや水割りで穏やかになる。
・総評 B: これからのニッカを担う銘柄として、不足はない。


ngザ・フェイマスグラウスのシリーズとして2013年に発売されたのが、ザ・ネイキッドグラウスです。
「裸の雷鳥」という名前がつくように、ボトルにはラベルがなく、雷鳥のレリーフが象られたボトルが目印になります。

ザ・フェイマスグラウスとの違いは、ハイランドパーク、ザ・マッカランのモルトなどをブレンドするところまでは同じですが、さらにファーストフィルのシェリー樽に4年以上マリッジさせるところにあります。
それによって、シェリー樽から来る華やかな香りが原酒にさらにしみこんでいくのです。

ロックで飲んでみると、飲み口からシェリー樽原酒由来のレーズンの香りが強く出てきます。そのあとでカカオのような苦みを伴った香ばしさも出てきます。雰囲気は、キーモルトの一つであるザ・マッカランのシェリーオークに近いですが、それよりも重みを感じます。

味わいもダークチョコレートのようなビターがメインで、ほんのり甘味が来るかというところです。 

加水されていくと、元来の香りに加えてモルト、ウッディな香りも顔を出してきます。味わいもビターが薄くなって飲みやすさがアップしてきます。

全体的には、ザ・フェイマスグラウスを濃厚にしたイメージで、ブラックグラウスのようなスモーキーさはそれほど感じません。 

価格は700mL、40度で2900円ほど。シェリー樽原酒の香りが好きであれば、十分堪能できる一本だと思います。また、初心者でも水割りやハイボールで飲んでもすんなりと飲めるものになっています。

<個人的評価> 
・香り A: レーズン、カカオがメイン。加水されることでナッツ、モルティになっていく。 
・味わい B: ビターがメインで、甘さは控えめ。
・総評 B: 3000円のブレンデッドとしては及第点を与えられるレベル。割って飲むことで初心者にも受ける。 


今回も1000円スコッチです。取り上げるのはマッカーサーです。

macArthurマッカーサーは、ジェイ・マッカーサー社で作られているブレンデッドウイスキーで、1877年に発売されました。
同社はインバーハウスに買収され、同社の持つ蒸留所(ノックドゥ、スペイバーン、オールドプルトニーなど)をキーモルトにしたブレンドになっています。 

まずストレートで飲んでみると、香りはメロンやバナナに近いものがあり、味わいも全体的には甘めです。 
スモーキーな香りはそれほどありませんが、アルコールの刺激がしっかり来るので、舌には辛さが出てきます。

加水してみると、メロン、バナナっぽさは少なくなり、少々モルトやカラメルっぽい香りに代わります。一方で味わいはほのかに甘い程度です。

全体的にライトかつスムーズで甘さが目立つので、ウイスキーを飲みなれていない初心者には向いているように思えます。癖がない分、水割りやハイボールにすることで、食事と一緒に飲むのもいいかもしれません。
逆にガツンとボディのしっかりしたものを求めている場合だと、物足りなさを感じるでしょう。 

価格は700mL、40度で1000円。下手に角瓶やトリスを飲むくらいであれば、こちらのほうが格段に上だと感じました。

<個人的評価> 
・ 香り B: ストレートではメロンやバナナのような甘い香りが強い。
・味わい C: ウイスキーらしい癖はないが、甘くて飲みやすい。
・総評 B: 1000円という価格もあるが、初心者がとっつきやすく、食事にも合う仕上がり。 


マッカーサー

マッカーサー
価格:937円~(税別、送料別)

久々の1000円スコッチです。今回はVAT69です。

vat69発売しているのは、ウィリアム・サンダーソン・アンド・サン社で、現在はディアジオの傘下にあります。
1883年に、ウィリアム・サンダーソンが100種類のブレンドをためし、それぞれを桶(ブレンド、後熟用の樽?)にそれぞれ詰めた後、ウイスキーの評論家たちを集めて比較させました。
その結果、69番目のブレンドがもっともよかったことで、これを製品化しました。それがVAT69の由来です。

しかし、使用されるキーモルトは時代によって変わり、現在はロイヤルロッホナガーがキーモルトになっています。

ロックで飲んでみると、飲みはじめはそこそこのスモーキーとアルコールの刺激が先に来た後、 麦チョコ、柑橘系の皮を削った時のような爽やかな香りが漂ってきます。
味わいは酸味が主体で、甘さは控えめ、ビターはそれほどなく比較的飲みやすいかと思います。 

価格は700mL、40度で1200円ほど。 1000円スコッチとしては癖がありつつもそこそこ飲みやすく、今までの中では中の上くらいにあるように思えます。ただ、バランタイン ファイネストの領域までにはまだ旨さの点で足りていないように思えますね。

<個人的評価> 
・香り C: なかなかのスモーキー。後からモルト、柑橘系。
・味わい B: ライムっぽい酸味がメインで甘さは控えめ。 苦さはない。
・総評 B: 1000円スコッチとしては合格ライン。 


サントリー響は1980年代後半にローヤルを超えるフラグシップとして発売されました。
当初は酒齢の短いもので17年で、価格も8000円を超える高級酒で、なかなか手にできないものでした。

hibiki12そんな中で、2009年により手頃に味わえるよう、響12年が発売されました。
従来の17年以降とは異なり、12年熟成のモルト、グレーンウイスキーを使うのはもちろんですが、それを梅酒の熟成に使った樽にマリッジし、さらに30年以上熟成させたモルトをブレンドすることによって厚みをつけています。
つまりは単なる12年もののブレンデッドではないというわけです。

2月にベビーボトルで飲みましたが、11月になってフルボトルでガッツリ飲んでみようということで購入しました。
すると以前のレビューとは印象が変わったので、内容をがらりと書き換えています。

ロックで飲んでみると、ピート香は程よく、そこからバニラ、レーズン、はちみつの香りがついてきます。さらには梅酒樽でマリッジしたことによる梅の香りをほのかに感じます。

味はモルトの甘みが前面に出た感じになっています。かといって甘ったるいわけではなく、自然な甘みに抑えている感じです。そのあとから酸味がついてきます。
一方でアルコールの刺激はかなり抑えられています。

かつてのフラグシップだったローヤルと比べても、本格的なウイスキーを追求した香り、味は圧倒的に上です。12年物の銘柄を飲んでしまうと、ローヤルがばかばかしいほどイミテーションのような感じをしてしまうほどです。

価格は700ml、43度で4000円台後半と、スコッチの12年もののブレンデッドで高い部類に入るオールドパーと比べても割高です。
一方でニッカも2014年9月末に「ザ・ニッカ12年」を発売し、響12年に対抗する商品を出しましたが、価格は5000円ほど。
不思議なことに、目指す香り、味は比較的似ていますが、ザ・ニッカはストレートではきつく、ロックやトゥワイスアップで響き似た香り、味を表現しています。

対極の考えを進めてきた両社が、このブレンデッド12年というレンジで類似したものを出してくるのは興味深いです。
一方で、サントリーが4000円以上出さないと本気を出さないというのも通っています。

<個人的評価> 
・香り A:山崎12年に通じる程よいピート香、その後バニラ、レーズン、はちみつ。
・味わい B:いやらしくない甘さの後に酸味がついてくる。
・総合評価 A:日本人の舌に合わせつつもウイスキーらしさを追求した銘柄。


カティサークとは、イギリスで紅茶を運搬するために作られた帆船の名前で、19世紀後半に建造されました。
当時はいかにして早く紅茶をインドや中国から輸送するかがビジネスの勝負となっていて、当初は1年以上かかった輸送を、カティサークは4か月ほどで届けられるようになりました。

しかし、蒸気船が実用化され、地中海と紅海を連絡するスエズ運河が開通すると、風のない運河を渡ることができず、輸送の中心を蒸気船に奪われてしまいました。カティサークが紅茶の輸送に使われたのはわずか9年でした。

その後は羊毛輸送に使われ、ポルトガルに売却された後で石炭などの輸送に使われました。

cuttysark1922年にイギリス人船長によって買い戻され、カティサークの名前に戻されるとともに修復されました。
その翌年に、その雄姿をラベルに使ったブレンデッドウイスキー、カティサークが誕生しました。
日本でも30年以上前から輸入されていて、比較的なじみのあるスコッチのブランドでもあります。

使用されている銘柄は、スぺイサイドのグランロセス、マッカラン、オークニー諸島のハイランドパークなどです。

いつものようにロックで飲んでみると、アルコールの刺激があるものの、ともにシェリー樽原酒の持つ華やかな香りがやってきます。一方でスモーキーな香りは抑え目です。
マッカランのシェリーオークが、これでもかといわんばかりのシェリー樽原酒の香りを持っていたので、その影響が強く出ている気がします。

味わいはアルコールの辛みが強めで、奥から青りんご、ナッツの味が後を追ってきます。それでも全体的にはあっさりした印象があります。

ブレンデッドでもとっつきにくい銘柄がありますが、カティサークはウイスキーを飲みなれていない人でも華やかな香りに魅せられるブレンドになっています。

価格は700mlで1000~1200円ほど。スーパーやコンビニでも売られているので、比較的手に入りやすいです。

ちなみにカティサークには、モルト原酒のみを使ったカティサークモルト、さらに熟成を進めた12年、18年があります。

<個人的評価>
・香り A:シェリー樽原酒の華やかな香りが支配する。癖が少ない。
・味わい B:香りと裏腹にあっさり、さっぱりした味。ハイボールでも行ける。
・総合評価 A:万人受けする味と1000円強の価格は魅力。日常飲むウイスキーとしてはうってつけ。

 

日本でもなじみのバーボンの銘柄はいくつかありますが、今回はその一つであるフォアローゼズを試します。

fourRosesフォアローゼズの名前の由来は、なかなか愛のあるエピソードでつづられているので、公式サイトで見てもらえればと思います

20世紀初頭にはアメリカで禁酒法が制定されましたが、フォアローゼズは薬用の酒という理由で製造を許された数少ないメーカーとなり、命脈を保つことができました。

日本には1971年に輸入され、日本人になじみの深いバーボンとなり、現在に至っています。
輸入元はキリンディスティラリーで、シーグラム社との合弁時代から輸入しています。

まずはストレートで飲んでみると、バーボンならではのエステル香とアルコールの香りがやってきます。
その奥から、樽から染み出たウッディな香り、さらには梨や青リンゴのようなさわやかさが後からついてきます。

味わいは、比較的酸味を持ったような形で、さわやかな香りと相まってさっぱりした印象を受けます。

トータルで見ると、前に味わったジムビームに比べると比較的上品に味を仕上げている印象があります。

価格は700mlで1000円ほど。気軽に飲めるバーボンですね。個人的にはあまりバーボンは好きではないのですが、このフォアローゼズはそれなりに飲みやすいほうです。それでも独特のエステル香を敬遠する人はいるでしょう。

このほか、よりクリアに仕上げたブラック、より熟成された原酒を使ったプラチナ、1種類の原酒を選んでボトリングしたシングルバレルがあります。

<個人的評価> 
・香り C:比較的強いエステル香が気になるが、そのあとからはウッディ、フルーティな香りがやってくる。
・味わい C:癖は少ないものの、うまいと印象に残るものも少ない。
・個人的評価 B:安価なバーボンとしては合格ライン。ハイボールで飲むのが適しているか。 

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