シーバスリーガルと言えば12年がとても有名ですが、現在のマスターブレンダーであるコリン・スコットは、さらなるシーバスリーガルを想像する目的で、18年、25年という新しいラインナップを生み出しました。

chivasRegalSpecialそんな中で彼が新たに作ったのが、日本限定販売の「ミズナラ・スペシャル・エディション」です。
年数は明記されていませんが、シーバスリーガルに使われる原酒は12年以上熟成されたものを選び、それをミズナラの樽にマリッジ、さらに熟成させて仕上げています。

スコット氏がシーバス社に入社した頃、当時の親会社であったシーグラム社とキリンビールが合弁でキリンシーグラムを設立した時期で、シーバスリーガルもキリンシーグラムから販売されていました。
そのときからシーバス社の重要なターゲットであったことと、スコット氏も日本に対する思い入れ、リスペクトがあったこともあり、日本限定で日本原産のミズナラを使った樽を味付けとして使おうと思ったようです。
これについては、ウイスキーマガジンの記事が詳しいです。

いつものようにロックで飲んでみると、飲み始めから甘い香りと味わいがやってきます。
感覚は蜂蜜やキャラメル、ナシや青リンゴ、というところでしょうか。アルコールの刺激はほどよく抑えられていて、 ビターな味が多いスコッチらしからぬかなり甘い仕上がりになっています。

もともとの12年も甘いストラスアイラのシングルモルトをキーにしているので甘い部類に入りますが、さらにミズナラの樽にマリッジすることで、ジャパニーズっぽい味わいが加わった印象があります。
もともと甘いウイスキーが主流だった日本限定に作っただけに、日本人好みの味に仕上がっている気がします。

サントリーがミズナラの樽を使ってわかったことは、20年以上熟成しないと香りがウイスキーにしっかり入らないことでしたので、シーバス社がサントリーやニッカから20年以上経過したミズナラの中古の樽を買い付けてリチャーまたは作り直した樽を使っているのではないかと推測されます。 
サントリーではミズナラの新樽ではうまくないウイスキーしかできないと判断しているだけに、新樽を使っている可能性は低い気がします。

アルコール度数は40度で、価格は700mlで3000円台前半。通常の12年の1.5倍ほどの値段ですが、甘いウイスキーが大好きな人にはうってつけです。 

<個人的評価> 
・香り B:ピートの香りは抑えられ、甘くて華やかな香りが主にやってくる。
・味わい A:甘い。ナシや青リンゴのさわやかさと蜂蜜やキャラメルの甘さが強く出た印象。
・総合評価 A:通常の12年以上に甘く仕上げられたウイスキー。日本人向けに仕上げられた印象。