2039年へのカウントダウン!

ウワサを追いこせ!'91

石丸元章。石丸元章がテレビやラジオに出てたのが驚き。斎藤由貴男なる人物の怪文書、岡田有紀子の霊、宮沢りえのふんどし売買、人面犬、岡本夏生の年齢詐称など子供達のウワサネットワークの底力を感じる一冊。「怖い噂」に通じるものがありますな。

ウワサを追いこせ! (’91)
石丸 元章
飛鳥新社
1991-06

異人たちとの夏

大林宣彦。感動的な傑作との評判あるがそうかなー。死んだ両親との晩餐と自殺した女とのSEXにハマりすぎた男がボロボロになるって話だ。勿論、死んだ両親にお前はよくやってるよと褒められる、で、別れるってのは悲しい話だけども。


ウワサを追いこせ!'93

石丸元章。途中で原稿が切れたり文章がグチャグチャになったりしてるのはどうも傑作「SPEED」を書いてたからのよう。宍戸ルミが出たり石川亜沙美が出たりやりたい放題になってる。やっぱりこの人の文章は面白い。


八日目の蝉

途中から、こりゃ主人公が加害者だと思ってた偽母ちゃんに感謝して終わるんやろうなと気づく内容だよ。宗教団体に逃げ込んでそこからそうめん屋に逃げて新聞にうっかり乗りまた逃げてってのを見るとオウム真理教の高橋さんらは正攻法の逃げだったのねと妙な感心。

八日目の蝉 通常版 [DVD]
井上真央
アミューズソフトエンタテインメント
2011-10-28

野生の科学

中沢新一。カイエソバージュが面白かったので読んだが本書もまぁ面白い。トポサイコロジーのところを読めば本書のエッセンスがある。敵を味方に取り込んでいくトポロジーの構造が人間の思考には備わっていてそれを発現する経済学などがこれからは必要だと言ってる。

野生の科学
中沢 新一
講談社
2012-08-02

原理運動の謀略と自民党 岸信介原罪論

荒井荒雄。日本の狂気シリーズ第3巻。統一協会を批判。反共、反朝鮮総連は間違い!というイデオロギー的な部分を除けばかなり興味深い内容。即ち統一協会はKCIAが資金援助する国際謀略組織で岸信介との付き合いは60年安保対策から始まった。
岸信介は60年安保対策で立正佼成会と組んだが立正佼成会が離反、70年安保対策には元立正佼成会メンバーで統一協会日本支部の親分、久保木修己と組んだ。統一協会は日本の政治家に資金援助し日本を韓国の支配下に置こうとしている。岸信介に逆らった辻正信は消された。
巻末の佐伯真光の「もう一つの原理運動」は更に刺激的。大元密教仏道蘇生同志会を暴く。趣旨は韓国製の原理運動は朝鮮半島伝来のシャーマニズムがキリスト教や仏教の皮をかぶってるだけとの指摘。
だがもっと面白いのは大元密教は朝鮮人で日本人の養子となった小島千明なる人物が、本職は経理士で多くの霊能者を見つけては教祖に仕立てあげていた西島弘倫に見出されサニワの達人福永幸枝を紹介され霊媒術を教わり開教したってこと!西島弘倫って何者で他にどんな宗教作ったのかな?
思えば、菅沼光弘の「ヤクザとキーセンが作った大韓民国」って本や編集者である但馬オサムが書いた「韓国呪術と反日」も本書を踏まえると納得できる。


陸と海と

カールシュミット。薄いが確かな知的興奮あり。陸地中心の考えに今も人は縛られるが大英帝国が出来たのは海洋中心の発想からだとし機械の登場で海洋中心の発想さえも破壊されて新たな段階に入ったと解く。なるほど納得。

陸と海と―世界史的一考察
カール・シュミット
慈学社出版
2006-11

鬼太郎のベトナム戦記

えらくベトナムの味方し、日本が悪いとまで言い切るなあと思ったが脚本を佐々木守が書いてるんですな。そりゃイデオロギッシュにもなるなと納得。ロッキード事件にも関与する鬼太郎。大ボラ鬼太郎が面白い。


フーシギくん おばけのムーラちゃん

水木しげる。ドラえもん的な作品。フーシギくんは鬼太郎の軟体バージョンで、ムーラちゃんは怪しい生き物。面白さはそこそこ。だが犬が皮だけにされたりしてもビビらないタフさがある。


タイガーマスク 1−3

タイガーマスク1
→地下組織とらの穴で作られたタイガーマスクは恵まれない人々を救う為賞金をとらの穴に払わなかった。そのためとらの穴より死刑宣告を受け次々化け物レスラーと戦う。ただのおやじ・スネーク、自然児・ゴリラーマン、鉄球油人間・ノッペラボウ、全身麻酔針・ドラキュラ、騙し討ち・骸骨など。猪木、馬場も登場。知人に正体がすぐばれているのがバットマン等との違い。

タイガーマスク2
→とらの穴の悪役レスラーの反則に馬場ふんするゼブラマン参戦。インドの魔人とも戦う。世界の孤児を救う正義の味方へ。斎藤貴男のあとがきがいい。

タイガーマスク3
→赤い死の仮面、地下レスリングでコブラ人間と神風と戦い新たな技を産み、ブラジルの巨人と対決へ。

バイオレンスジャック いろいろ

バイオレンスジャック18
→デビルマンと融合する衝撃の結末。

バイオレンスジャック17
→スラムキングの心の病から妖怪が誕生。けっこう仮面も登場し総決算の様相。

バイオレンスジャック16
→ドッペルゲンガーや異次元に超能力。

バイオレンスジャック15
→スラムクイーンの誕生秘話、スラムキングの息子の超能力戦隊との戦い。

バイオレンスジャック14
→スラムキングの息子が反逆を考える。天馬軍、ドラゴン軍の戦い。もはや東京が舞台なだけの無国籍漫画。

バイオレンスジャック13
→キューティーハニー登場といってもサイボーグではない。天馬三郎登場、スラムキングの砦を破る。

バイオレンスジャック12
→脳を埋め込まれたロボットと脳の息子の追い掛けっこ。女戦士と少年の成長、キューティーハニーのスタート。

バイオレンスジャック11
→奴隷農場の解放。兄妹の悲劇。酒天童子の敵が出てきた。

バイオレンスジャック3
→過激派が地震で荒廃した関東へ進出。暴力団と組んで黄金を狙う。バイオレンスジャックは夢を相手に見せるから夢オチになりがち。凄ノ王の娘登場。

バイオレンスジャック2
→子供たちに倒されるドラゴン。天馬三郎の幼年時代。暴走族潰滅。

バイオレンスジャック1
→少年漫画らしく小学校が地震で崩壊し社会構造が変化していく。バイオレンスジャックが現れ町に争いが生じる。永井豪のあとがきがいい。

サイボーグ009 いろいろ

サイボーグ009新黒い幽霊団NEWPROJECT編
→黒い幽霊団が蘇る?環境問題に取り組む。

サイボーグ009海の底編
→二巻。海底人との戦いと黒い幽霊の話、殺人犬など。絵が古くなっている。秋田書店が編集したようだ。

サイボーグ009神話伝説編
→一巻。神話や恐竜を種にサイボーグ009が宇宙人や超古代文明の残党と戦う。ネタは様々ストーリーは大体同じ。大河ドラマではない。ただ面白い。

サイボーグ009時空間漂流民編
→19巻。12巻の続き。時空をさまよう未来人集団との戦い。

サイボーグ009移民編
→12巻。第三次世界大戦で滅びかけた人類が現代へ移民にきた。しかし侵略であるとしてサイボーグ009らは戦う。一万年の昔に飛び立つ未来人。

サイボーグ009海底ピラミッド編PART2
→海底ピラミッドはサンジェルマン伯爵の敵。サンジェルマン伯爵はタイムトラベラー。クトゥルー神話や超科学ネタをうまくブレンド。

サイボーグ009海底ピラミッド編PART1
→第三巻。バミューダトライアングルに眠るピラミッド、このテーマはキャプテンハーロックでも出てくる、がサイボーグ009らに攻撃してくる。動機や目的が見えないまま襲ってくる組織。

サイボーグ009*14
→宇宙人や地球外知性を描く話が多数。スケール大きい。

サイボーグ009*13
→第13巻。復活した黒い幽霊団は麻薬、次元転移、美術品盗みを行う。

悪霊を追い出せ!

悪霊を追い出せ!―福音派の危機を克服するために
悪霊を追い出せ!
→キリスト教福音派の奥山実さんが解く悪霊の世界。簡単に言えば偶像崇拝と神の存在を否定する進化論との戦い。オカルトにはまる(拝み屋、占い師、仏壇)と悪霊にとりつかれて苦しむ。悪霊を払うには神に縋るしかない。筆者の属する福音派がよくわからないが日ユ同祖論と関係する日本ホーリネス教会とも関係あるみたい。当たる占いの背後には占いの霊がいるとのことだがこれは友清歓真に通じる。筆者の偶像崇拝とオカルトへの怒りは小学生から雑誌を取り上げて焼くほど。興味深いのは、ニューエイジを悪魔の陰謀と攻撃するところ。また中国共産党を中国の偶像を破壊してくれたと褒めている点。陰謀論の起源に宗教あり!そういや宇野正美、小石泉も牧師だ。イルミナティ悪魔の13血流の筆者もキリスト大好きだった。ニューエイジは巧妙な偶像崇拝で、世界を支配することを目論むとして、さらに量子力学のように観測者の立場が結果に影響する学門に従事する人が偶像崇拝的なニューエイジや東洋思想に流れることを危惧。キリスト教自体人工物だとするデビットアイクのニューエイジ的な陰謀論が爬虫類型宇宙人などギャグみたいな世界に突入しているのは宗教的信念がなくなりつつあるからか?ナグハマディ文書の存在からしてキリスト教は明らかに人工物だが筆者はどう考えるのか?共産主義への嫌悪もマルクスが進化論を信奉していることが原因。統一教会の反共運動も利権抜きで言えばこのあたりに由来するのか?

お天気お姉さん

お天気お姉さん (1) (講談社漫画文庫)
お天気お姉さん (1) (講談社漫画文庫)
お天気お姉さん1
→四浪している男の酔って噛み付いた美女であるお天気お姉さんがテレビ局内でライバルに下剤を盛ったり盛られたりしながら我が儘に女王として生きていく。バブルの日本。

お天気お姉さん2
→フランス帰りの帰国子女アナと張り合うお天気お姉さん。主人公の影が薄くなる。お姉さんの奴隷になった先輩アナはヘッドハンティングへ。男社会で女がのし上がり張り合う様子と、月光の囁きにも似た歪んだ愛情が魅力の作品。

お天気お姉さん3
→フランス帰りの女の影薄れ、主人公も復帰し主人公の妹がお天気お姉さんの心を掴む。元アイドルの芸能リポーターにつけ狙われるお天気お姉さん。格闘漫画にも似た構造。

お天気お姉さん4
→お天気お姉さんと同じマンションに住む少年、下着泥棒、お天気お姉さんは東大生で資産家だったなど雑駁なエピソード満載で急激に失速。デビルマンも四巻あたりでくだらなかった。数いるライバルを倒す為にお天気お姉さんの過去を肥大させたのが失敗。

お天気お姉さん5
→婦警二人をボディーガードにつけたお天気お姉さん。お姉さんが権力に媚びる為に婦警は犠牲に。奇怪な物語へと変質し始め、二巻あたりの登場人物は影もない。権力との戦いはさくらの唄に似る。

お天気お姉さん6
→お姉さんは婦警と戦い性感帯を失い奴隷先輩に対等に口をきかれ始める。ウンコ漏らし事件を経て性感帯を取り戻し浪人と結婚。浪人と結婚しても自由すぎるお姉さん。生活に裏表なく明るいのは、内弁慶ばかり出てくるよくある漫画の物語構造に反していて面白いが、段々と非現実的に、話題が細切れになったのが惜しい。

終末思想はなぜ生まれてくるのか

「終末思想」はなぜ生まれてくるのか―ハルマゲドンを待ち望む人々


→高度管理社会への不満からというのが題名の答なのが本書だが、本書の魅力はその答ではなく、古代ユダヤ教、キリスト教、テレビ伝導師、人民寺院、太陽寺院、オウムと終末論にとりつかれた集団を取り上げた点にある。特にテレビ伝導師と福音派根本主義者とアメリカ政権の関係は知識として新鮮。911でユダヤ人4000人の死亡が確認されなかったことを暴いたNHK解説委員が謎の転落死を遂げたなど不穏なネタの混じる「金融の仕組みはロスチャイルドが作った」に出て来るキリスト教のふりをしたユダヤ教徒の話など復習になる。

NTTの自縛

NTTの自縛 知られざるNGN構想の裏側
NTTの自縛 知られざるNGN構想の裏側


→フレッツ大規模故障がフレッツ網にIPv4とv6を共存させたままユーザー無視で拡大させたことにあることから説き起こし、NTTの中に依然残る電話的発想と持ち株会社が人事を司りグループ支配する構造が今日のNTTの病理と分析。政治家とのパイプや一社時代からの派閥、なるほどと思う話が多い。鈴木社長が競争するフリして体制護持したのが和田会長になれば仲良くすみわけとか。上層部の意見は確かに企業の運動に影響を与える。あとはしきりに構想をぶち上げること。筆者はNTTに研修期間しかいなかったのも笑える。

日曜日なんか大嫌い

日曜日なんか大嫌い (ヤングジャンプコミックス)
日曜日なんか大嫌い (ヤングジャンプコミックス)


→ロリコンじゃないけど女子高生と出来てしまう教師、恋人二人いてもいいだろと迫るレズ、近親相姦、概念はどうであれ当事者以外がまたは当事者の誰かが恋愛と認識する行為が成り行きで発生する様子を描く。世間の価値観は漫画を面白くするために書かれた意見により変化。

インディゴブルー

インディゴ・ブルー (Feelコミックス)
インディゴ・ブルー (Feelコミックス)


→夜を超えるより大分面白い。ヘテロになりすましていたレズ作家がレズと出会い別れそうになりながらレズと繋がりSEX?続ける。登場人物は愛を語ることを諦めない。男女では愛を描けないと筆者は語る。レズで描かれるのは何か?規範〜ヘテロであるべし〜からの逸脱を可能とするのは愛情?カッコイイ同性に惹かれるのは単なる愛着では?愛着に性欲、肌の触れ合い欲求がついてきて愛と言っている?与える愛はない。依存っぽい。

ナンパミラクルZ

恵比寿でナンパする男たち。会話のテンポがいい。仕込みかもしれない。つまりここまでなら脱いでもいいと決まった女優を使う。

スイミングプール

スイミング・プール 無修正版 [DVD]
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→フランソワオゾン監督作品、現実と夢想の曖昧な境界を描く。多分小説家である主人公が現実を勝手に解釈した?
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