2005年04月26日

時速100キロ超で脱線

兵庫県尼崎市のJR福知山線で25日に脱線した快速電車は、現場の右カーブに時速100キロを超える速度で進入したことが26日、尼崎東署捜査本部の調べで分かった。現場の制限時速は70キロで、電車は猛スピードでカーブに突っ込み、曲がりきれずに脱線して線路脇のマンションに衝突した疑いが強まった。
 国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は同日、線路上にあった白い粉が「置き石」の跡と断定できないと発表した。ブレーキ痕もないが、非常ブレーキをかけなかったと即断できないという。

ライブドアニュースより(http://news.livedoor.com/)


JR西日本の計算上は133キロを超えないと脱線しないということだったので、100キロ超で通過したことが直接脱線した原因なのかどうかはまだわかりません。しかし、70キロの制限速度を大きく超えたというのは間違いないようです。

なんでスピードを出さなければならなかったかというと、どうやら会社の規則が大きく影響しているらしい。

事故直前に停車した駅で当初8メートルとされていたオーバランが実は40メートルだった。距離に応じてペナルティーを受けるようで、車掌と口裏を合わせて8メートルと虚偽の報告をしたようです。また、停車駅での到着、発車時刻は15秒単位で定められており、2週間前から1秒単位で遅延調査を実施していたとのこと。

距離をごまかしたとはいえオーバーランだけでも何らかのペナルティーを受ける、さらに1分30秒も遅れてしまってはマズイ・・・オーバーランはもうどうしようもないが、時間は走行スピードを上げればまだ帳尻を合わせられるかもしれない・・・と考えてしまうのでしょう。

もしカーブの制限速度70キロで走行していたとしても何かの作用で脱線を起こしていたかもしれないし、100キロ以上で走行しても脱線しなかったかもしれない。ただ、乗客に危険がないかどうかを最優先に考えるよりも、制限速度以上で走っても大丈夫と思ってしまう、あるいは危険とすら思いもせず、当然のように走れると思い込んでしまう心理状態が問題。

そもそも遅延の原因となったオーバーランがどうして起こったのかも気になります。何センチかちょっとずれたな・・・という程度はあっても、何メートルもオーバーランをするような電車をあまり見たことがありません。

rest at 23:19│Comments(0)TrackBack(0)ニュース 

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