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” むし歯ができても止まっていれば問題ありません。
むし歯と言われたら歯医者さんに行って削って詰める、という条件反射のような思い込みは間違いです。 ”

言うまでもなく、歯は大切です。
昔、『芸能人は歯が命』というキャッチコピーの商品がありましたが、芸能人だけではなくだれにとっても歯は大事です。

私たちは生きている限り、ご飯を食べますので、美味しいご飯を食べるためにも絶対に健康で丈夫な歯が必要ですし、見た目的にもキレイな方がより好感を与えられます。

このように、私たちひとりひとりにとって大切な歯なのですが、私たちはいままできちんとしたケアをしてきたと自信を持って言えるでしょうか?
歯に痛みなどがなくても、定期的な健診には行った方が良いとはだれしもが思っていますが、なにかと忙しいからと理由をつけてつい後回しにしてしまっていませんか?

そういったわけで最近、東京都杉並区で乳幼児の歯を20年以上にわたって診てこられた岡田弥生先生の『むし歯ってみがけばとまるんだヨ』を読みました。
岡田先生は、子供の歯のスペシャリストです。
この本を読んで、いままで「常識」と考えていたものがいくつも間違っていたということに気付きました。
そこからの学びをシェアします。


●そもそも、むし歯ってなに?

むし歯という言葉自体は、小さな子供にも広く知られている名前ですが、では具体的にはどういった症状、メカニズムで起きるのでしょうか?

” むし歯は、ミュータンス菌による感染症ですが、感染力は弱く、菌を持っていてもむし歯になるとは限りません。
むし歯ができるには、菌とミュータンス菌と糖分と時間の4つが必要です。 ”

食事をすれば、そのたびになんらかの糖分が口の中に入ります。
ですが、それだけではむし歯はできません。

歯の表面に菌と糖分が共にある状態が、かなり長く続くことで徐々に菌が溶けていくのです。
むし歯ができるまでには時間がかかります。簡単にはできないのです。
歯は人間の身体の中でいちばん硬いエナメル質ですから、そう簡単に溶けて穴が開くことはないのです。

むし歯は、何週間、何ヶ月間かの生活習慣の積み重ねです。
ですから、感染症ではあるけど、同時に生活習慣病でもあるのです。


●溶けたり、治ったりを繰り返している

菌とミュータンス菌と糖分と時間という4つの因子が重なると、菌が糖分を分解してできた酸で菌が溶けていきます。
これがむし歯の始まりです。

” 歯のカルシウムが溶け出すことを脱灰といいます。
その後、新たな唾液の分泌により中和されて酸性から中性に戻ると、カルシウムは菌に戻り、これを再石灰化といいます。
歯の表面では、目に見えないけれど、たえず溶けたり治ったりの変化、つまり脱灰と再石灰化が起こっているのです。 ”

アメやチョコレートなど糖分が多く甘いものを食べると、酸性化が大きく、戻るのに時間がかかります。
甘いものだけでなくても、食事をするたびに唾液は酸性になっています。

規則正しい食生活と寝る前の歯みがきさえ気をつければ、むし歯はできません。
ところが、「ちょこちょこ飲み」や「だらだら食べ」で間食が多くなると、唾液が中性に戻る前に次の飲食物が口に入ってくるため、歯の表面で再石灰化が起こらなくなります。
こうなった場合、脱灰だけが続きますので、これがむし歯の原因になります。


●むし歯予防に大切な唾液

むし歯予防に欠かせないのが唾液です。
唾液は、口の中をつねに洗い流してくれています。

なので、むし歯ができるのは唾液の分泌量が少ない夜の就寝時などです。
(朝、起きた瞬間は口の中が乾いていますよね。)
起きている間は唾液で洗ってくれています。

ですが、プラークなどがあると唾液の洗浄が、歯の全体にまで及ばなくなってしまいます。

” ですので、脱灰と再石灰化のバランスをコントロールする最大のポイントは、歯の表面に付着している歯垢を取り除き、歯が唾液にさらされる時間を長くして、唾液による再石灰化を促すことになります。 ”


●止まっていれば、削らない!

むし歯ができたらすぐ歯医者さんに行って、削って詰めてもらう。
これは長い間、推奨されてきた思い込みです。

むし歯ができても、止まっていれば問題ないのです。

” むし歯ができても削らないためには、溶けかかっている状態をきちんと診断し、進まないようにケアし再石灰化を促すことが大切です。
歯は削らない方が長持ちします。
むし歯にしないことが最善ですが、できたとしても、削る治療をせずにすめば、その方がいいでしょう。 ”


私たちの歯は、日々、いろいろなメッセージを出してくれています。
歯が語りかけてくることに、もっと耳を傾けてみましょう。


【編集後記】

この本を読んでいて、あらためて定期的な健診を受けることの大切さに気付きました。
むし歯もガンも、早期発見をできれば必ず根治できるのです。
しかも、むし歯の場合は早くに見つけて適切な対処をしてやれば、「削らずに治す」こともできるのですから、いよいよ健診に行こうと思いました。

さっそく今から・・・と行きたいところですが、今日は日曜日。
来週の土曜日に予約を取って、春以来の健診を受けてきます(笑)

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

むし歯ってみがけばとまるんだヨ―削って詰めるなんてもったいない!むし歯ってみがけばとまるんだヨ―削って詰めるなんてもったいない!
著者:岡田 弥生
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