ニシン枯渇から学ばぬ日本の漁業
日本漁業の歴史の中で獲れなくなった魚の代表例として思い浮かぶのがニシンだ。ニシン漁は江戸期から戦後にかけて北海道を中心に一大産業となり、多くのニシン長者を産んだ。身は昆布巻きや燻製として、卵は数の子として広く親しまれてきた。しかし、現在の漁獲量は往時の1%にも満たず、輸入品が台頭している。

ニシンが枯渇した背景には、質より量を追い求める漁の形態や、資源の回復力を過信して規制を設けずに漁を続けたことがある。資源減少が近年話題となっているクロマグロなどと通じる問題がある。

ニシンの卵である数の子と言えば、「子孫繁栄」を願っておせち料理に入れる縁起モノです。
私はあまり美味しいとは思わないので一口食べれば十分なのですが
おせち料理用に売ってるのはそこそこのサイズばかりでいつもたくさん食べるハメに。

そのニシンの子孫が繁栄できないほど乱獲したため、おせち料理用に売られるのは
ほぼ外国からの輸入物です。ちなみにカナダではMSC漁業認証取得も進んでいるようです。
持続可能な漁業」と認証を受けているということになります。


もしかしたら日本の少子化はニシン乱獲の呪いなんじゃねーの?(´・ω・`)
乱獲で個体を減らしておいて「子孫繁栄」とか言ってたらニシンも怒るってもんですよ。

日本の漁業は制度もメンタリティーも江戸時代から変わらない

という指摘は最近ではクロマグロやウナギが絶滅危機に近づいているのに
本気で漁獲制限に取り組んでいないことからも明らか。
ホッケやマイワシも減ったし、サンマもやばくなってきました。どこまでいくのやら…

日本のダメな制度やメンタリティーが戦前から変わっていないのは
先日NHKスペシャルで放送された「インパール作戦」でも再確認できました。

高齢化と人口減で食料の需要が先細っていくのでそれに合わせて漁獲制限を
思い切ってかけて、養殖に力を入れるしかないですかねぇ。

日本の漁業が崩壊する本当の理由

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