成功のために必要なたった一つの「自己啓発本」
『外向性は個人的な熟達度と負の関係にある』と題した研究がある。つまり「何かをマスターしようという時、外交的であればあるほど成績が落ちる」ということだ。平たくいえば、外交的な人間は人づき合いに時間をとられて、特定のジャンルを掘り下げる努力をする暇がない、ということなのだろう。

ある研究によれば、トップ・アスリートの10人中9人は、自分のことを内向型だと認識しているという。また別の研究では、超一流の演奏家の90%が、技量を磨くために最も大切なことは何かという質問に「独りで練習すること」と答えている。

日本では「コミュ力重視」ばかり言われますが、研究者が他人と接することに時間をかけていては
研究が進むわけもなく。しかしながら、日本では理系の地位・報酬が世界的に見れば低いため
「成功」のためにはコミュ力重視が有利になってしまうのかもしれません。

でも「成功の道筋」は1つじゃないし、「成功の形」も1つじゃない。
1つの「成功の法則」によって他の法則が否定されてしまいがちなので、巷の自己啓発本は
私も嫌いです。そもそも、その法則は個人の体験によるもので、「生存者バイアス」が強く
働いたものだからなんですけどね。

外向性は個人的な熟達度と負の関係にある』という研究の話は
以前「人は何かの犠牲なしに何も得ることはできない」と『鋼の錬金術師』の言葉を借りて
書いた通り、自分はリア充で過ごした時間がほとんどない分、その時間で得たものがありました。

外向性にしろ内向性にしろ得るものと失うものがありどっちにも成功の道筋があるということで、
どちらの道でも結果として成功すればいいんじゃないでしょうか。私はダメでしたけど(;´∀`)

世の成功法則に対してエビデンスベースでの検証はもっとやってほしいと思います。

残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する

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