20年前に別れた夫から届いた小説
それは愛なのか、復讐なのか

ノクターナル・アニマルズ
ノクターナル・アニマルズ
【作品紹介】
[邦題] ノクターナル・アニマルズ 夜の獣たち
[原題] NOCTURNAL ANIMALS
[製作年] 2016年
[製作国] アメリカ
[時間] 116分
[ジャンル] サスペンス・ドラマ

【STAFF】
[監督] トム・フォード
[脚本] トム・フォード
[製作] ロバート・サレルノ
[撮影] シーマス・マッガーヴェイ
[音楽] アベル・コジェニオウスキ

【CAST】
エイミー・アダムス(スーザン)
ジェイク・ギレンホール(エドワード)
アーロン・テイラー=ジョンソン(レイ)
マイケル・シャノン(ボビー・アンディーズ)

【PRODUCT DETAILS】
[メディア] Blu-ray
[リージョンコード] リージョン2
[付属品] 本編DISC 1枚
[販売元] NBCユニバーサル・エンターテイメント
[発売日] 2018/12/5
[定価] ¥1,886(税抜)
[状態] 新品・未開封 (10 / 10)

【STORY】
スーザンはアートギャラリーのオーナー。夫ハットンとともに経済的に恵まれながらも、心は満たされない日々を送っていた。ある週末、20年前に離婚した元夫のエドワードから、彼が書いた小説「夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)」が送られてくる。彼女に捧げられたその小説は暴力的で衝撃的な内容だった。精神的な弱さを軽蔑していた元夫の小説の中に、それまで触れたことのない非凡な才能を読み取り、再会を望むようになるスーザン。彼はなぜ小説を送ってきたのか。それはまだ残る愛なのか、それとも復讐なのか。



【IMPRESSION】
自らの名を冠したファッションブランド『トム・フォード』の創始者であり、一流のファッションデザイナーとして名高いトム・フォードの監督2作目の作品となります。ファッションデザイナーだけにあって、衣装から小道具、メイク、家具・調度品すべてがハイセンス。そして、シーンの合間に差し込まれる空や闇などの風景のカットも独特の描写で美しく、トム・フォードの飛びぬけた芸術的センスに魅入ってしまいます。こうした才能の塊のような人たちは何をやらせても凄いですね。凡人のtakeには到底かなわないです。

本作品は、スーザンの現在と過去、そして小説の劇中劇の3つのパートを交錯させながらストーリーが展開していきます。特に小説のパートは、序盤の胸糞な展開に不快感ハンパないですが、ジェイク・ギレンホールやマイケル・シャノン、アーロン・ジョンソンの圧倒的な演技で引き込まれてしまいます。

本作品は、ラストの解釈を観衆に委ねる放置系タイプの作品です。キャッチコピーにもかかれているよう、元夫エドワードから贈られてきた小説『ノクターナル・アニマルズ』は、スーザンに対する「愛」なのか、それとも「復讐」なのか?結論が描かれてない以上、凡人takeなりに考察をしてみましょう!(本格的な考察は他を参照してください。あくまでも自己満的な考察なので間違いの指摘や批判はやめてね)

ここからネタバレになるので注意!

考察①
小説内のスーザンは、実際のスーザンを投影しているのではなくて、(小説内の)スーザンの夫トニー=スーザン、小説内のスーザン=エドワードと置き替えているのではないかな。そして、暴漢者レイもスーザンとして投影しているのではないか。※あるいは、トニー=エドワードはそのまんまで、小説内のスーザン=交際時のスーザン、レイ=現在(破局時)のスーザンとして置き換えることもできるけど、はたしてどっちなんだろう。この部分が今も明確にできないよ。

考察②
小説内のスーザンと実娘はレイ達に殺されてしまうが、現実のスーザンと夫・ハットンの娘は実在しており、小説内の実娘はエドワードとの間にできた娘を中絶したことを指しているのではないか。そして、小説内のスーザンもエドワードとの関係が終わったこと(あるいはエドワードの気持ちが切れたこと)を「死」として表現したのではないか。

考察➂
エドワードがスーザンに贈った小説の意図は、過去を振り返りスーザンが否定している母の生き方をなぞってきていることを想起させ、また今に至るまでのエドワードの苦悩や結論を伝えたくて小説にしたのではないか。ラストのレストランの場面も、エドワードがスーザンの前に現れなかったことは単純に考えればこれも復讐の一つかもしれないけど、そんな単純なものではなくてもっと深い意味が隠されていると思うだけど、今のtakeにはわかりません。

考察④
結論から言えば、やっぱり元夫エドワードのスーザンに対する「復讐」なんだろうなと思う。途中、絵画で「REVENGE」という作品が飾られていたしね。小説を通してエドワードがスーザンに対して「復讐」したことになると思うけど、「復讐」を含めてスーザンに対する「愛」を伝えたかったのかもしれないね。

この作品は、ラストが放置されているので解釈が難しく、人によって見方が変わってくると思います。また小説パートでは胸糞な展開もあり、必ずしも皆にオススメできる作品と言えませんが、トム・フォードの才能を垣間見ることができ、ぜひ観てほしい作品です。余談ですが、オープニングのマーチングバンド風の巨漢の裸体女性が踊っているシーンは、いまだに意味が分からずトラウマになるほどのインパクトがありますよ。

これまた、初販はBlu-rayとDVDの抱き合わせ販売だったので廉価版がでるまで買い控えました。やっぱりあの青帯が受け入れられないのよ。せっかくのオシャレなジャケットデザインがだいなし。未開封派のtakeとしては廉価版のチープなジャケットデザインも好きじゃないのだけど、それ以上にあの青帯が大っ嫌いなのです。メーカーさん、はやく対策を考えてくれ。
ノクターナルアニマルズ1
ノクターナルアニマルズ2
【ストーリー】 5 ★★★★★☆☆☆☆☆
【パッケージ】 4 ★★★★☆☆☆☆☆☆
【オススメ度】 6 ★★★★★★☆☆☆☆


【私的評価】 75 / 100
ノクターナルアニマルズ
〘Collector's Choice〙Ⓐ
〘Collection Rank〙 C