次の花組公演「MESSIAHーメサイア」のポスターがやばい。神がかっている。

日本物らしかならヴィジュアル系な3人、燃える炎の迫力と巧妙なデザイン。

全然宝塚らしくない!(もちろんいい意味で)
なんか新感線のようですらあります。

一本立て大作でも、マンガや映画原作でもない、オリジナルの芝居とショーの二本立て公演としてはここ10年で最高レベルのデザインではあるまいか。
公演のキャッチコピーも書かれて無いのにこの迫力。

芝居とショーの公演名を並べておいて、それとは別に下段に「MESSIAH」とデカデカ大書きしてるのがすごく特徴的で、こんなポスター今まであった?と思ったり。

画面に載ってる3人のポーズはオーソドックスながら、日本物だけど薄めのメイクやビジュアル、みりお君四郎の和洋折衷風の衣装がいい感じです。

星組には申し訳ないけど同じ日本物でもANOTHER WORLDのポスターが宝塚以外じゃまずありえないような奇天烈なものだったのに比べると全然違う。
(これはこれで90年代あたりの香りがして味があるようにも思いますが・・・)

ちなみにポスターのデザインは、
沢山人が載ってる方がワクワクする派。
基本トップコンビと2番手が載るのが宝塚のポスターですけど、時々ある3番手まで載ったり、路線外のスターまで載ってる方がにぎやかで嬉しいです。

逆にトップコンビだけとか、2番手がポスターの構図から外れて切手みたいに写真載せてるだけ、なのは好きじゃない。
2000年代中盤は結構凝ったデザインのポスター多かったと思うのですが、100周年の頃からかえって2番手切手だったりトップコンビだけのポスターもあったりで、ポスターのデザイン退化してない? と思ってたところのメサイアのポスターだったんで、これは鳥肌立ちましたね。

原田先生、脚本能力はともかく美しい舞台を作るセンスはあるし、「雪華抄」見て以来日本物についてはかなり信頼できる人だと思ってるので、いっそう観劇意欲が湧いてまいります。


そしてSUPER VOYAGER!で野口先生信者になった身として、ショーのBEAUTIFUL GARDENのフォントも気になるところ。

THE ENTERTAINER!がブロードウェイのシアター風で実際MGMレビューのような場面もあり、
アール・デコ風でもあったSUPER VOYAGER!はやはりあの時代に活躍したコール・ポーターメドレを入れてきたりして、
割とショーの内容に合ったフォントを使ってきてる模様。
BEAUTIFUL GARDENはゴシック風な印象も受けるので、前二作より時代をさかのぼってヴィクトリア時代風の場面もあるのかなと思ったり。

とにかく、ポーの一族で非ファン層を圧倒させた花組、次の公演ポスターがこれとか、沼に嵌まるしかない、そう思わせるポスターです。