ハロプロと乃木坂をまたぐ、ヲタの勝手な評論モノ。何だかんだで3回目まできました。

【イントロがそっくり?】
ぐるぐるカーテン/小生意気ガール(カントリー・ガールズ)

なぜこの2曲なのかというと、先日たまたま見ていた乃木中の傑作選で流れた早押し「乃木坂イントロクイズ」で、ぐるぐるカーテンが流れた時に「小生意気ガール!?」と反応してしまったから。ちなみに見事正解は久保ちゃんでした。

で、聞き直してみると確かに最初の数拍すごく似てる。逆に小生意気ガールのイントロ流して乃木オタさんに聴いてもらったら、ぐるぐるカーテンと思う人も何人かいるのではなかろうか。
それにぐるぐるカーテン自体もミディアム調で80年代的であるし、衣装のワンピースもいい意味で今の乃木坂ほど洗練されていない素朴な正統派アイドル路線である。そりゃ、カントリーの小生意気ガールとも空気感が合うわけだ。前回の記事で書いた乃木坂とカントリーの親和性がこんなとこにも。

小生意気ガールはまなかん(稲場)の休養、ちぃちゃん(森戸)・やなみん(梁川)・ふなっき(船木)の他グループ兼任が決まった後、要は活動縮小後のリリースだったのでデジタル配信のみ、現場で披露する機会も減ってしまった。とにかく惜しいグループと曲だった。
乃木坂1stシングルのぐるぐるカーテン(2011)と小生意気ガール(2017)では6年の開きがあるので、両者がこんな風に似てるように思えるのは全くの偶然(というか筆者の主観)なんですけど、偶然の一致とはかくも面白い。

【衣装が似てるだけ】
フラリ銀座(モーニング娘。’18)/スカウトマン
PVの衣装が似てるだけ。60年代風ミニスカワンピースとカラータイツ、ビビッドな原色中心に配色したコンセプトが似てる。レトロフューチャーです。

ま、でも本当に衣装しか似てない訳ではなく、ところどころメンバーをマネキンやカラクリ人形に見立てたかのような振りがあったりとか、箱庭的な世界に立脚したナンバー同士という印象も受ける。

この「フラリ銀座/自由な国だから」の前のシングルがこれぞハロプロ!なダンサブルな「Are you Happy?/A gonna」で、後のシングルがファンキーな「人生Blues/青春Night」、その後「人間関係 No my way/Loveペディア」と続くので、フラリ銀座だけ浮いているようにも思えるが、例えば1番終わりのまーちゃん(佐藤優樹)の「カモン!」のシャウトなどはつんく♂さんのエッセンスを感じる。

一方乃木坂。2期生はいろいろ試行錯誤の時期だったせいなのか、ライブ神・スカウトマン・かき氷の片想いと正統派な楽曲は少なく、トキトキメキメキ・自分じゃない感じ・I seeなどアッパーな曲をもらった3期4期に比べると独特の憂いが彼女たちを覆う。だがかえってエッジの効いた曲揃いになっている。しあわせの保護色のCP曲でも、4期曲I seeがバズっていたが、2期曲のアナスターシャも美しくも情念のこもったスルメ曲だ。


【アラサーに刺さりそうなバラード系】
口約束・人生を考えたくなる/25歳永遠説(Juice=Juice)
アイドルらしからぬ、大人向けのエモいナンバーを比べてみた。
「口約束」「人生を考えたくなる」のオリメンは女子校カルテットの4人(秋元・若月・中田・桜井)。2曲とも今年のバスラ2日目で現役の2人で歌唱されたのが印象深い。
演出的にもドラマのような、洒落たマンション風のセットにファッション誌に出てきそうな衣装での場面だったから、余計にエモい。
「口約束」は若い頃の他愛もない友達関係が年月を経て変わっていく情景が展開されるし、「人生を考えたくなる」もまた、メロディーが美しいしタイトルの通りある程度人生の辛苦を舐めた層に響く。10代よりアラサー向けのナンバー。

恋だってしたことはあるし 仕事もしているし ぼんやりと結婚も想像したりして  
はしゃいでるうちに ニ十歳を超えてた 

なんて言いつつ、あえて何歳と明記しないことで、どんな年齢層にも刺さる曲に仕上がった。
女子校カルテット、というユニット自体、「お嬢様学校」をモチーフにした乃木坂でしかあり得ないユニットだな、と思う。その4人に女同士の友情、成長、誰もが直面する人生の転機をアイドルに歌わせて、全く違和感がない。見世物的な作られたアイドル像ではなく、本人たちのなすがままに自然体で生きていくアイドル像がこの曲にも投影されている。
オリメンで残った真夏ちゃんやかなりんがいつか卒業しても、成長した後輩メンバーで歌い継いで行ってほしいと思う。

これがハロプロだと、25歳永遠説になります。前リーダーゆかにゃ(宮崎由加)卒業の時のダブルシングル曲。
「背伸びのヒールに慣れてから人生が始まった」なんて言ってアイドル人生を暗示しつつ、「地元の子ママになった あの子は転職中」なんて歌っている。曲調は女子校カルテットのしんみり感よりも幸福感が前面に出ている。バラード風でもキラキラ感や幸福感を隠せないのがハロプロか。それか娘。の「冷たい風と片思い」(こちらは鞘師ラスト曲)のようにダウナー路線に振り切るか。
 25歳永遠説に限らず、Berryz工房と℃-uteの「超HAPPY SONG」とか、Juice=Juiceの「生まれたてのBaby Love」など、ハロプロが幸福感を前面に出してくると世代・性別を問わず刺さってくるのでたまらない。

ハロプロも乃木坂も一時代を築いたアイドル同士、考察を試みるとやはり面白い。まだ続きます。