京都秘封探訪

「秘封倶楽部」を中心とした、東方Project関連の覚え書き。

博麗神社例大祭16 頒布情報

 桜の花もとうに散り、4月も終わりに近づき、すっかり春となって……きたような、そうでもないような。今春の京都は4月になってもなかなか暖かくならず、今も少し天候の有れた冷え込む日々です。

 さて、今回は間近に差し迫った博麗神社例大祭の頒布物のお知らせです。

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 今回の例大祭では既刊2冊を頒布致します。

 「邂逅の物語」は大学へと入学した宇佐見蓮子がマエリベリー=ハーンと出逢い、秘封倶楽部を結成するストーリーとなります。2018年11月の科学世紀のカフェテラスでの新刊となりまして、東京では今回が初頒布です。頒価は1000円となります。

 「蓬莱の物語」はタイトルの通り蓬莱人形をテーマとしたストーリーとなりまして、蓮子とメリーが蓬莱人形の謎に挑む物語となります。こちらは2017年の科学世紀のカフェテラスで初頒布し、2018年の博麗神社例大祭でも頒布致しました。在庫は既にゼロだったのですが、少しだけ(本当に少しだけ)増刷致しました。頒価は1500円となります。

【STORY】

・「蓬莱の物語」

 紅燃ゆる晩秋の京都。年に一度の学園祭に沸く酉京都大学にて、蓮子とメリーは一つの舞台を観劇することになった。
 「Dolls in Pseudo Paradise」。それは八人の正直者たちの物語。まがい物の楽園で繰り広げられる、狂気と狂乱の御伽噺だった。
 啓かれる境界、曝かれる秘譚。蒼眼のアンティークドール。骨董商の青年。紅白の巫女。そして東の山のサナトリウム……
 夢は現に、現は夢に。嘘は真に、真は嘘に。そして幻想は真実へと変わる。
 蓮子とメリー。ふたりは忘れ去られた夢を見る。そう、異なる世界に生きる多くの妖怪たちと、少しの人間たちの営みを。秘められ封ぜられた幻想の物語を。蓬莱の物語を――

・「邂逅の物語」

 桜咲く春の京都。大学生となった宇佐見蓮子は、遂に憧れの酉京都大学の門をくぐることになった。
 蓮子を出迎える、祝福と喝采の雨嵐。夢にまで見たバラ色のキャンパスライフ。希望に満ちた一人暮らしの新生活……。何もかもが新鮮で、全てが輝く素晴らしき日々が始まった。
 そんな蓮子に、容赦ない現実が重くのしかかる。堕落と腐敗 怠惰と不精……。目の前に繰り広げられる実情に打ちのめされ、失望する蓮子。
 ……そんな中、蓮子はひとりの少女と出逢う。彼女の名はハーン、マエリベリー=ハーン。金の髪と青の瞳......。そのどこか愁いを帯びた横顔に、蓮子は惹かれていった――

【試読版ダウンロード】

→小説「蓬莱の物語」(試読版)のダウンロードはこちら←
→小説「邂逅の物語」(試読版)のダウンロードはこちら←

※オンラインストレージ「firestorage」 からpdf形式でダウンロードされます。
 スマートフォンからのダウンロードや閲覧も可能です。

【概要】

 サークル:京都秘封探訪
 文:慧

 「邂逅の物語」:282ページ(1000円)
 「蓬莱の物語」:312ページ(1500円)

 に-33b 京都秘封探訪 にて頒布

 ※両方とも書店委託は行いません。

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 再販ではありますが、二種類以上の本を置くというのは、さりげに初めてとなりますね……。そして今回は久しぶりのお誕生席となりました。ぜひ皆様、当スペースに遊びに来て頂ければと存じます。

 その他、新たな告知事項などがございましたらTwitterあるいはこちらのブログの方で告知させて頂きます。

 例大祭まで残すところ、あとわずか。どうぞ皆様、お身体にお気をつけてビッグサイトまでお越し下さい。
 
 では、東京にて!

京都秘封新刊「邂逅の物語」、試読版。

 いつの間にか今年も10月。今夏の京都は過去最高の熱さとなり、ろくに外も出歩けない日々でございました。それが今や、あの熱さが嘘のよう。朝晩はもう肌寒いぐらいの気候となっています。

 そして10月11日。今年もついに、恒例の物が届きました!

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 11月11日(日)に開催となる第八回「科学世紀のカフェテラス」のサークル入場証でございます。今年もついにこの時期となってきましたね。

 そして今日は、本年の「科学世紀のカフェテラス」での頒布物の告知となります。今年ももちろん、新刊小説を頒布致します!
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桜のコピー2

小説「邂逅の物語」

【STORY】


 桜咲く春の京都。大学生となった宇佐見蓮子は、遂に憧れの酉京都大学の門をくぐることになった。

 蓮子を出迎える、祝福と喝采の雨嵐。夢にまで見たバラ色のキャンパスライフ。希望に満ちた一人暮らしの新生活……。何もかもが新鮮で、全てが輝く素晴らしき日々が始まった。

 そんな蓮子に、容赦ない現実が重くのしかかる。堕落と腐敗 怠惰と不精……。目の前に繰り広げられる実情に打ちのめされ、失望する蓮子。

 ……そんな中、蓮子はひとりの少女と出逢う。彼女の名はハーン、マエリベリー=ハーン。金の髪と青の瞳......。そのどこか愁いを帯びた横顔に、蓮子は惹かれていった。

 夢は現に、現は夢に。嘘は真に、真は嘘に。そして幻想は真実へと変わる。

 蓮子とメリー。ふたりは忘れ去られた夢を見る。そう、異なる世界に生きる多くの妖怪たちと、少しの人間たちの営みを。秘められ封ぜられた幻想の物語を。

 邂逅の物語を――

【試読版ダウンロード】

→小説「邂逅の物語」(試読版)のダウンロードはこちら←

※オンラインストレージ「firestorage」 からpdf形式でダウンロードされます。
 スマートフォンからのダウンロードや閲覧も可能です。

【概要】

サークル:京都秘封探訪
文:慧

文庫判282ページ
頒布予定価格:1000円

頒布場所:第八回 科学世紀のカフェテラス 「鳥-26 京都秘封探訪」のスペースにて

※同人ショップへの委託は行いません。

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 試読版は冒頭80ページ分となっております。よろしければどうぞ読んでみてやって頂ければと思います。

2018 告知s

 今回の小説は、蓮子とメリーの出会いの物語であり。ふたりの秘封倶楽部が結成されるまでを描くものとなっています! 是非どうぞお手にとって読んで頂ければと思います。

 その他、新たな告知事項などがございましたらTwitterあるいはこちらのブログの方で告知させて頂きます。

 今年も京都合同まで残すところ、あとわずかとなって参りました。どうぞ皆様、お身体にお気をつけて京都までお越し下さい。
 
 そして、京都で逢いましょう……!

博麗神社例大祭15(2018/05/06)

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 2018年5月6日の日曜日。この日は毎年恒例となる博麗神社例大祭が東京で行われたので参加して参りました。

 今回で実に第十五回目となる博麗神社例大祭。言うまでもなく日本最大の東方Projectオンリー即売会でして、かつてのように5000スペースを数え上げる程の規模は今ではありませんが、それでも今回の3282スペースという数字は、他の東方オンリーを大きく突き放すものであることに間違いはありません。

 会場となるのはもちろん東京ビッグサイト。今回は東1~3ホールと、5~6ホール。4ホールについては、別団体の主催する艦これオンリー「砲雷撃戦よーい」で使用される形となりました。ここ何回かの例大祭の日は、こういった運用がなされることが多いですね。

 ホールの内訳としては、2・5・6ホールが即売会スペース。1ホールが痛車展示や各種企画のエリア。3ホールがコスプレエリアとなりました。

 さて。今回の博麗神社例大祭なのですが、サークル京都秘封探訪もスペースを頂く運びとなりました。実は2014年の頭にサークルを立ち上げて以来、例大祭にサークル参加するのは初となります。
 
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 ゴールデンウィークも終わりに近づく5月5日の土曜日。今回は夜行バスでイベント当日に東京入り。イベント修了後は新幹線で京都に戻るという慌しい行程でございました。本当ならば東京で一泊でもして、例大祭の前日か翌日に東京観光と洒落こみたい所でしたが、なかなかそういう訳にはいかず……でした。

 22時30分に京都駅を出発。東京駅へは明朝6時30分頃の到着と、およそ8時間の旅路でございました。今回の夜行バス、京都では快適だったのですが道中がとても冷え込んで、バスの中は非常に寒かったですね……。最近の高速バスは、夏場は冷房が効きすぎて寒い。冬場は暖房が効きすぎて暑い。そして春は空調をほとんど効かせておらず、どちらかと言えば寒いという感じでございます。

 東京駅へ到着後は、長い長い距離を歩いて(軽く500m程……)京葉線乗り場へ。「軽度のコスプレ」で夢の国へと向かう方々と共に千葉方面へ。そして新木場駅でりんかい線に乗り換えて、国際展示場駅下車でございます。

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 午前7時半頃。東京ビッグサイトへ到着でございます。ここに来るのは冬コミ以来、五ヶ月ぶりとなりますね。

 この日、ビッグサイトでは東館における例大祭と艦これオンリーだけではなく。西館方面ではゲームマーケットというアナログゲーム(電源を使わないゲーム)のイベントが行われていたそうで、逆三角形下にはかなりの待機列が形成されておりました。

 そして博麗神社例大祭のサークル入場は午前8時からということで、軽く腹ごしらえをした後、ビッグサイトへ入場。西館方面から東西連絡橋を渡り東館方面へ。自身のサークルスペースが割り当てられている東5ホールへと向かいます。

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 今回、京都秘封探訪が割り当てられたのは「せ-32a」でございました。スペースに着くと、既に大量チラシ類が置かれております。即売会の設営は、まずはこれらを片づける所からスタートです。

 チラシ類を片づけて、椅子を降ろしてテーブルに布を敷き、ポップ類を並べて。8時半から宅配搬入の荷物の引き取りが可能となったので、搬入物の仕分け場から自分の段ボールを探し出してスペースまで運んで。本の状態や冊数をチェックして、机の上に頒布物を並べて……そしてようやく設営終わりでございます。

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 京都秘封探訪、今回の頒布物は小説「蓬莱の物語」。これは昨年の9月18日に京都で行われた第七回 科学世紀のカフェテラスでの新刊になります。昨年の京都秘封で頒布するにあたり、いつもより多めに刷っておいた所、いくばくかの残部が出たので、例大祭で再頒布することに決めた次第です。

 さらに今回はもう一冊、頒布物がありまして。昨年の京都秘封にてお隣り同士であったサークル「夜啓隊」の紛失王子さんの著書「Ⅰ」でございます。この度はご縁あって、当サークルにて委託頒布という形を取ることとなりました。


 準備や挨拶周りに追われつつ、あっという間に10時30分。無事に第十五回博麗神社例大祭が開場となりました。例大祭は初サークル参加だったのですが、多くの即売会がそうであるように、やはり開場直後は壁周辺が混雑していたようです。そこから10分から20分ぐらい経過してから、島中にも本格的に人が流入する……といった流れでした。音楽島の方だと、たぶんまた時間の流れは違ったのでしょうけれど……

 京都秘封探訪が配置されていたのは秘封倶楽部の漫画島の中でして、お向かいが蓬莱人形の島という、「蓬莱の物語」の立ち位置的にもとても美味しい場所でございました。本格的に人が込み出す前に、何箇所か買い物に行ってきたのですが、配置のおかげでとても買い物は捗りましてございます(笑)

 やがて一人、また一人と「蓬莱の物語」を手に取って下さる方も現れて、順調に小説の在庫は捌けていきました。中にはTwitterで普段からお世話になっている方も少なくなく、また小学生ぐらいの方いれば中高年の方もいらっしゃり。前作の感想まで述べて下さる方もいらっしゃいました。

 何にせよ。今回の「蓬莱の物語」は試読版をアップロードしてあるとは言え、表紙は普通の写真ですし。ぱっと見で内容など分かるわけのない外観にも関わらず、1000円を出して買って頂けるというのは……本当にありがたい限りでございます。

 そしておよそ一時間の後、遂に「蓬莱の物語」は完売となりました! 

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 昨年の京都秘封の際、最後に余ってしまった時は「読みを間違えたかな……」とも思ったのですが、こうして京都と東京の両方で頒布して、結果的には完売できたことを考えれば、ちょうど良かったのかなとも思います。

 ただ、完売後も大勢の方がいらっしゃり。再販や委託についての質問を数多く頂戴することになりました。今の所はでございますが、再販の予定はありませんし、委託についても考えてはいないというのが実情です。

 特に今回の「蓬莱の物語」はページ数が312ページと比較的多目になっている為、印刷代が高くついているので増刷はかなり辛いのですよね……。さらにカバーについても、PP加工などはしていないのですが、それだとどうしてもキズや汚れが目立ってしまうので。委託をするにしてもカバーの装丁をやり直さなければなりません。すると委託頒布した場合の価格は……最低でも2000円から……ということになってしまいますね……

 ただ。つい先日、東方Projectの二次創作作品を電子書籍で頒布できる場を、東方が公式で設置する……という話もありましたし。電子書籍という形でなら、再販のハードルは比較的低いかなとは思います。もちろん、個人的には紙の本が好きではあるのですけれどね……

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 それはそうと。朝の設営準備前に配布されていたチラシの中にはこのようなものもありまして。そう、2018年11月11日に開催される第八回「科学世紀のカフェテラス」「求代目の紅茶会」のチラシでございます。確か初めてこちらが登場したのは今年の4月1日に開催された東方名華祭でございます。

 もちろん今年も、京都秘封探訪も参加予定でございますので、その折にもどうぞよろしくお願い申し上げます。


 博麗神社例大祭は15時30分までなのですが、諸事情もあって京都秘封探訪は13時半頃には店じまいをして、14時には撤収させて頂きました。皆様、今年も例大祭、お疲れ様でした!

 この先に同人誌即売会への参加予定については……一般参加では六月の「古明地こんぷれっくす」や七月の「鈴奈幻想絵巻」などがございますが。サークル参加という形態では11月の「科学世紀のカフェテラス」になりますでしょうか。その先については全く不明となっております。

 そして例大祭については。2019年は東京での開催ではなく、静岡県のツインメッセで開催されることが決まっているそうです。2020年の東京五輪も近づいて参りまして、例大祭だけでなく各同人誌即売会が一体どうなってゆくのか……想像がつかないというのが正直な所です。ビッグサイトでの東方オンリーも、次に参加できるのはいつのことになるのでしょうか……?


 またいつの日か、聖地にて――!

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同人サークル:京都秘封探訪です。秘封倶楽部を中心とした東方Projectのあれこれを書き綴っています。8/13のC90夏コミ2日目「l-04a(エル-04a)」にて秘封倶楽部の小説「開闢の物語」を再々販。新刊「月と星から考察する秘封倶楽部の年代」を頒布予定でございます。