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 2018年5月6日の日曜日。この日は毎年恒例となる博麗神社例大祭が東京で行われたので参加して参りました。

 今回で実に第十五回目となる博麗神社例大祭。言うまでもなく日本最大の東方Projectオンリー即売会でして、かつてのように5000スペースを数え上げる程の規模は今ではありませんが、それでも今回の3282スペースという数字は、他の東方オンリーを大きく突き放すものであることに間違いはありません。

 会場となるのはもちろん東京ビッグサイト。今回は東1~3ホールと、5~6ホール。4ホールについては、別団体の主催する艦これオンリー「砲雷撃戦よーい」で使用される形となりました。ここ何回かの例大祭の日は、こういった運用がなされることが多いですね。

 ホールの内訳としては、2・5・6ホールが即売会スペース。1ホールが痛車展示や各種企画のエリア。3ホールがコスプレエリアとなりました。

 さて。今回の博麗神社例大祭なのですが、サークル京都秘封探訪もスペースを頂く運びとなりました。実は2014年の頭にサークルを立ち上げて以来、例大祭にサークル参加するのは初となります。
 
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 ゴールデンウィークも終わりに近づく5月5日の土曜日。今回は夜行バスでイベント当日に東京入り。イベント修了後は新幹線で京都に戻るという慌しい行程でございました。本当ならば東京で一泊でもして、例大祭の前日か翌日に東京観光と洒落こみたい所でしたが、なかなかそういう訳にはいかず……でした。

 22時30分に京都駅を出発。東京駅へは明朝6時30分頃の到着と、およそ8時間の旅路でございました。今回の夜行バス、京都では快適だったのですが道中がとても冷え込んで、バスの中は非常に寒かったですね……。最近の高速バスは、夏場は冷房が効きすぎて寒い。冬場は暖房が効きすぎて暑い。そして春は空調をほとんど効かせておらず、どちらかと言えば寒いという感じでございます。

 東京駅へ到着後は、長い長い距離を歩いて(軽く500m程……)京葉線乗り場へ。「軽度のコスプレ」で夢の国へと向かう方々と共に千葉方面へ。そして新木場駅でりんかい線に乗り換えて、国際展示場駅下車でございます。

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 午前7時半頃。東京ビッグサイトへ到着でございます。ここに来るのは冬コミ以来、五ヶ月ぶりとなりますね。

 この日、ビッグサイトでは東館における例大祭と艦これオンリーだけではなく。西館方面ではゲームマーケットというアナログゲーム(電源を使わないゲーム)のイベントが行われていたそうで、逆三角形下にはかなりの待機列が形成されておりました。

 そして博麗神社例大祭のサークル入場は午前8時からということで、軽く腹ごしらえをした後、ビッグサイトへ入場。西館方面から東西連絡橋を渡り東館方面へ。自身のサークルスペースが割り当てられている東5ホールへと向かいます。

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 今回、京都秘封探訪が割り当てられたのは「せ-32a」でございました。スペースに着くと、既に大量チラシ類が置かれております。即売会の設営は、まずはこれらを片づける所からスタートです。

 チラシ類を片づけて、椅子を降ろしてテーブルに布を敷き、ポップ類を並べて。8時半から宅配搬入の荷物の引き取りが可能となったので、搬入物の仕分け場から自分の段ボールを探し出してスペースまで運んで。本の状態や冊数をチェックして、机の上に頒布物を並べて……そしてようやく設営終わりでございます。

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 京都秘封探訪、今回の頒布物は小説「蓬莱の物語」。これは昨年の9月18日に京都で行われた第七回 科学世紀のカフェテラスでの新刊になります。昨年の京都秘封で頒布するにあたり、いつもより多めに刷っておいた所、いくばくかの残部が出たので、例大祭で再頒布することに決めた次第です。

 さらに今回はもう一冊、頒布物がありまして。昨年の京都秘封にてお隣り同士であったサークル「夜啓隊」の紛失王子さんの著書「Ⅰ」でございます。この度はご縁あって、当サークルにて委託頒布という形を取ることとなりました。


 準備や挨拶周りに追われつつ、あっという間に10時30分。無事に第十五回博麗神社例大祭が開場となりました。例大祭は初サークル参加だったのですが、多くの即売会がそうであるように、やはり開場直後は壁周辺が混雑していたようです。そこから10分から20分ぐらい経過してから、島中にも本格的に人が流入する……といった流れでした。音楽島の方だと、たぶんまた時間の流れは違ったのでしょうけれど……

 京都秘封探訪が配置されていたのは秘封倶楽部の漫画島の中でして、お向かいが蓬莱人形の島という、「蓬莱の物語」の立ち位置的にもとても美味しい場所でございました。本格的に人が込み出す前に、何箇所か買い物に行ってきたのですが、配置のおかげでとても買い物は捗りましてございます(笑)

 やがて一人、また一人と「蓬莱の物語」を手に取って下さる方も現れて、順調に小説の在庫は捌けていきました。中にはTwitterで普段からお世話になっている方も少なくなく、また小学生ぐらいの方いれば中高年の方もいらっしゃり。前作の感想まで述べて下さる方もいらっしゃいました。

 何にせよ。今回の「蓬莱の物語」は試読版をアップロードしてあるとは言え、表紙は普通の写真ですし。ぱっと見で内容など分かるわけのない外観にも関わらず、1000円を出して買って頂けるというのは……本当にありがたい限りでございます。

 そしておよそ一時間の後、遂に「蓬莱の物語」は完売となりました! 

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 昨年の京都秘封の際、最後に余ってしまった時は「読みを間違えたかな……」とも思ったのですが、こうして京都と東京の両方で頒布して、結果的には完売できたことを考えれば、ちょうど良かったのかなとも思います。

 ただ、完売後も大勢の方がいらっしゃり。再販や委託についての質問を数多く頂戴することになりました。今の所はでございますが、再販の予定はありませんし、委託についても考えてはいないというのが実情です。

 特に今回の「蓬莱の物語」はページ数が312ページと比較的多目になっている為、印刷代が高くついているので増刷はかなり辛いのですよね……。さらにカバーについても、PP加工などはしていないのですが、それだとどうしてもキズや汚れが目立ってしまうので。委託をするにしてもカバーの装丁をやり直さなければなりません。すると委託頒布した場合の価格は……最低でも2000円から……ということになってしまいますね……

 ただ。つい先日、東方Projectの二次創作作品を電子書籍で頒布できる場を、東方が公式で設置する……という話もありましたし。電子書籍という形でなら、再販のハードルは比較的低いかなとは思います。もちろん、個人的には紙の本が好きではあるのですけれどね……

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 それはそうと。朝の設営準備前に配布されていたチラシの中にはこのようなものもありまして。そう、2018年11月11日に開催される第八回「科学世紀のカフェテラス」「求代目の紅茶会」のチラシでございます。確か初めてこちらが登場したのは今年の4月1日に開催された東方名華祭でございます。

 もちろん今年も、京都秘封探訪も参加予定でございますので、その折にもどうぞよろしくお願い申し上げます。


 博麗神社例大祭は15時30分までなのですが、諸事情もあって京都秘封探訪は13時半頃には店じまいをして、14時には撤収させて頂きました。皆様、今年も例大祭、お疲れ様でした!

 この先に同人誌即売会への参加予定については……一般参加では六月の「古明地こんぷれっくす」や七月の「鈴奈幻想絵巻」などがございますが。サークル参加という形態では11月の「科学世紀のカフェテラス」になりますでしょうか。その先については全く不明となっております。

 そして例大祭については。2019年は東京での開催ではなく、静岡県のツインメッセで開催されることが決まっているそうです。2020年の東京五輪も近づいて参りまして、例大祭だけでなく各同人誌即売会が一体どうなってゆくのか……想像がつかないというのが正直な所です。ビッグサイトでの東方オンリーも、次に参加できるのはいつのことになるのでしょうか……?


 またいつの日か、聖地にて――!

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