kyo_origin_1_1_thum630住友生命保険は15日、今年の世相を4文字で表現する「創作四字熟語」の優秀作品10点を発表した。このうち将棋界最多の公式戦29連勝を達成した最年少プロ藤井聡太四段の偉業をたたえた作品「棋聡天才」(奇想天外)を、大阪市の上宮高校で生徒4人が「書道パフォーマンス」で披露。音楽に合わせてダンスをしながら、巨大な筆で力強く書いた。
 他の優秀作品には、衆院解散や野党の離合集散の目まぐるしさを表した「政変霹靂」(青天霹靂)や、陸上男子100メートルで日本人初の9秒台を出した桐生祥秀選手の記録になぞらえた「九九八新」(緊急発進)、人手不足が表面化した宅配業界の現状を説明した「荷労困配」(疲労困憊)などを選んだ。

 習近平国家主席への権力集中を「中央習権」(中央集権)、各地で見つかった強い毒を持つ「ヒアリ」を「蟻来迷惑」(有難迷惑)と表現した作品もあった。

 同時に発表した入選作品40点には、月末の金曜日に仕事を早く切り上げるプレミアムフライデーを「金曜感謝」(勤労感謝)、受動喫煙対策の強化を「非煙楚歌」(四面楚歌)、小学生向けの「うんこ漢字ドリル」が大流行したことを「便教熱心」(勉強熱心)と表したものが入った。

 歌人の俵万智さんが審査員を務め、応募があった1万2699作品から選んだ。