DAILYネット将棋新聞 --- 360度記事・タイトル戦動向

現代稀な超天才集団で真っ向対決の真剣勝負の世界「プロ将棋界」を中心に、アマチュア将棋情報までカバーする将棋界のDAILY新聞です。 タイトル戦動向も日々更新! 特に藤井聡太さんの記録をデーターベースして更新しています。 将棋界の動きが全てわかる新聞です。   

ほぼ日々更新の将棋新聞。

【戦法】 相掛かり

叡王戦-6期oifwmg将棋の叡王戦本戦トーナメント1回戦が5月18日に行われ、永瀬拓矢王座(28)が佐々木勇気七段(26)に109手で勝利した。この結果、永瀬王座は準々決勝で藤井聡太王位・棋聖(18)との対戦が決まった。

 前叡王で、シードで本戦からの出場となった永瀬王座は、プロ入り前から親交のある佐々木七段に対して、相掛かりを選択。
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藤井聡太棋聖=王位と二冠=(18)への挑戦権を懸けた第92期棋聖戦本戦トーナメント決勝は30日、東京都渋谷区の将棋会館で指され、渡辺明三冠(37)が永瀬拓矢王座(28)を破り、挑戦を決めた。前期、渡辺三冠から藤井棋聖がタイトル奪取。今シリーズはリターンマッチとなる。

 両者の5番勝負は6月6日に開幕する。昨年、最年少の17歳11カ月でタイトルを獲得した藤井棋聖にとっては、初の防衛戦を迎える。名人、棋王、王将を持つ渡辺三冠は棋聖返り咲きを目指す。

 前期の棋聖戦5番勝負は藤井棋聖が開幕から2連勝。第3局は敗れたものの、勢いは衰えず、3勝1敗で制した。

名人戦第2局は4月27日(火)、28日(水)に福岡県飯塚市「麻生大浦荘」で行われました。

先手は渡辺明名人、後手が斉藤慎太郎八段。
立会人は塚田泰明九段、毎日新聞副立会人は糸谷哲郎八段、朝日新聞副立会人は豊川孝弘七段、記録係は徳田拳士三段(小林健二九段門下)。
また前日の開幕式の司会進行を務めるのは水町みゆ女流初段が務めました。

対局は相がかりとなりました。

これまでの両者の対戦成績です(左が先手番)。対戦成績はともに3勝と五分。先手の勝率が高く、5勝となっています。過去6局もすべて相居飛車でしたが、角換わりが4局、矢倉が2局で、相掛かりの戦いは今回が初です。

第67期王将戦挑戦者決定トーナメント 斎藤○-渡辺●
第66期王座戦挑戦者決定戦 斎藤○-渡辺●
第4期叡王戦本戦 渡辺○-斎藤●
第77期順位戦B級1組 渡辺○-斎藤●
第92期ヒューリック杯棋聖戦決勝トーナメント 斎藤●-渡辺○
第79期名人戦第1局 斎藤○-渡辺●



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王位戦16195666210004月27日。東京・将棋会館において、お~いお茶杯第62期王位戦・挑戦者決定リーグ白組▲佐々木大地五段(25歳)-△永瀬拓矢王座(28歳)戦がおこなわれました。
 10時に始まった対局は19時10分に終局。結果は111手で佐々木五段の勝ちとなりました。
佐々木五段は永瀬王座の全勝を止め、両者のリーグ成績はともに3勝1敗に。同成績の羽生善治九段を加え、3者が白組優勝の可能性を残しています。  
なお佐々木大地五段は、藤井聡太二冠に2勝1敗と勝ち越しています。数少ない対藤井二冠勝ち越し棋士の一人です。


本局は佐々木五段先手で、戦型は相掛かりとなりました。
 永瀬王座は飛車先の歩を交換したあと、攻めの銀を前線に繰り出していきます。対して佐々木五段はその攻めの銀を追い返し、序盤で作戦勝ちを収めたようです。

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4月14日。東京・将棋会館において、お~いお茶杯第62期王位戦・挑戦者決定リーグ白組で無敗同士の▲羽生善治九段(50歳)-△永瀬拓矢王座(28歳)戦がおこなわれました。

 10時、羽生九段先手で対局開始。戦型は相掛かりとなりました。

 32手目、端9筋を突き捨てて、先に仕掛けていったのは後手番の永瀬王座でした。飛角交換の代償に9筋にと金を作り、永瀬王座がまずポイントをあげます。

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4月9日。第6期叡王戦段位別予選・八段戦C▲藤井聡太二冠(18歳)-△広瀬章人八段(34歳)戦がおこなわれました。
藤井聡太二冠にとっては今年度初の対局です。
 19時に始まった対局は21時19分に終局。結果は75手で藤井二冠の勝ちとなりました。藤井二冠はこれで叡王戦本戦(ベスト16)進出を決めました。
広瀬章人とは2019年、当時の広瀬章人竜王との王将戦挑戦者決定リーグ最終戦での劇的な頓死負けが今も印象強く残っています。



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豊島七段2017山崎八段2017
第75期名人戦順位戦B級1組(毎日新聞社、朝日新聞社主催)の最終13回戦が9日、東京と大阪の将棋会館で指され、豊島将之七段(26)が8勝4敗で初のA級昇級を決めた。   豊島は糸谷哲郎八段(28)に勝って、阿久津主税八段(34)や山崎隆之八段(36)と同星で並び、前期の成績に基づく「順位」で上回った。豊島は八段に昇段した。  
 豊島は愛知県出身で、2007年に棋士になり、B級1組4期目で昇級を決めた。久保利明九段(41)がすでに12回戦でA級復帰を決めている。

山崎 明津戦 123947山崎隆之ファンの悲鳴が聞こえてきそうな展開でした。
A級まであと一勝と迫ったその目の前に立ちはだかった阿久津八段は強敵でした。

後手番で積極的な動きを見せた山崎は角金交換に応じましたが、そのあとの阿久津は駒得を主張すべく持久戦に持ち込んだのが素晴らしい大局観でした。

山崎も細い攻めで巧妙に仕掛けきわどい終盤に持ち込みましたが、151手で長い戦いに終止符を打ちました。

若手と思っていた山崎も36才、次期は良い順位で始まります。次は昇級だ!



 

将棋の第64期王将戦七番勝負(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)の第7局が26、27の両日、青森県弘前市の「弘前市民会館」で行われ、挑戦者で先手の郷田真隆九段(44)が渡辺明王将(30)=棋王=に99手で勝ち、対戦成績を4勝3敗として初めて王将位を奪取した。
これでタイトル獲得は通算5期となった。

 佐藤康光王将に渡辺明竜王が挑戦する第62期王将戦七番勝負の第1局は1月13・14日に静岡県掛川市「掛川城・二の丸茶室」にて行われた。持ち時間は各8時間。
青野照市九段。副立会人は中座真七段。記録係は渡辺愛生三段(24歳。安恵照剛八段門下)。
松井三郎・掛川市長による振り駒は歩が1枚立ち、歩とと金が2枚ずつで振り直し。2回目の振り駒で歩が3枚出て佐藤の先手に決まった。

戦いは佐藤康光王将が独特の差し回しで相掛りから右王という異色の展開になった。渡辺は中盤に飛桂桂と金の交換という駒損ながら、佐藤の王を裸王でおびき出す。風前のともしびの佐藤玉。渡辺が的確に寄せきるか、佐藤が攻防の手をつなぎしのぎきるか、激しい終盤となった。
結局時間を十分残して危ない筋を回避して渡辺が寄せきり初戦をものにした。 

佐藤康光王将
「相掛かりは予定通りだったが守勢になって面白くなかった。▲2五歩が微妙だったかもしれない。▲4五桂で何かあったかもしれませんが苦しいのかもしれません。本譜は負けにしました」

渡辺明竜王
「こちらが歩損で手が作れるかどうかの将棋になった。手が広い局面が続き、攻めが切れないように気をつけました。(終盤で時間を使っていたことについて)危ない筋も多かったので。自玉を安全にする筋が見えてよくなったと思いました」 

棋譜:第62期王将戦七番勝負の第1局



中村太地(たいち)六段(24)のタイトル戦デビュー局となった6日の棋聖戦第1局。結果は、先手の羽生善治棋聖(41)が「途中、はっきり(私が)負けでした」と言ったように痛い逆転負けだった。

 「敗者は何も語らずです」。中村六段は翌日、短文投稿サイト「ツイッター」でファンにこう報告した。師匠の米長邦雄永世棋聖(69)もホームページで「あんな勝ち将棋だったのに」と悔やしがった。

 それにしても初めてタイトル戦に挑んだ中村六段は落ち着きはらっていた。開幕前、「普段通りに」と強調していたが、“公約”達成といっていい。

 タイトル戦は和服に草履というのが将棋界の常識となっている。中村六段も新調した和服を着こなして対局室に現れた。ただ、草履を脱ぐ際、足袋が鼻緒にきつく食い込んで、少し足をばたつかせた。初陣を感じさせる一幕だった。そして盤を挟んであこがれの羽生棋聖の前に座った。

 「普段の対局と変わらないように心がけましたし、それができたと思います」。対局後、1人で対局室に残った中村六段は満足そうに話した。

 羽生棋聖が7大タイトルすべてを制覇したのは平成8年2月。中村六段は7歳、小学1年生だった。そして、羽生棋聖と同じ将棋クラブに通い、あとを追うように精進してきた。第2局は23日。関係者から「今度は先手だね」と言われると、中村六段は控えめにガッツポーズを見せた。




将棋タイトル戦「第83期棋聖位決定五番勝負」(産経新聞社主催)の挑戦者決定戦が26日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で行われ、先手の中村太地五段(23)が75手で深浦康市九段(40)に勝利。羽生善治棋聖(41)への挑戦を決め、同時に六段に昇段した。中村六段は初めてのタイトル戦登場となる。

棋譜: 2012年4月26日 第83期棋聖戦挑戦者決定戦 浦康市九段 対 中村太地五段



 中村六段は東京都出身、米長邦雄永世棋聖門下。平成18年に四段に昇段した。居飛車党の本格派。前年度は絶好調で、年間40勝7敗、勝率8割5分1厘で全棋士中トップ。歴代でも中原誠十六世名人に次ぎ、これまで2位の羽生棋聖を抜いて2位となった。五番勝負は歴代勝率3位と2位の対決でもある。これまで二人の対戦はないが、5月に1局予定されている。

日程は以下の通り。

第1局 6月6日(水)「ホテルニューアワジ」(兵庫県洲本市)
第2局 6月23日(土)「ホテルフォレスタ」(愛知県豊田市)
第3局 7月5日(木)「旅館・ぬしや」(島根県江津市)
第4局 7月18日(水)「高島屋」(新潟県新潟市)
第5局 7月30日(月)「東京・将棋会館」(東京都渋谷区) 

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加藤桃子さんが必勝の将棋を逃してしまいました。最終盤、加藤さんがうまく凌いで勝利目前というところで事件が起きました。▲5六歩と受けておけばそれまでだっただけに一つ手前の▲5五歩としたため相手の金を進出させてしまい、一手スキに呼び込んでしましました。
加藤さんとしては非常に後悔が残る結果となってしまいました。ネット中継でリアルタイムで見ていて一瞬手の意味がわかりませんでした。
中盤一気に決まってしまいそうな局面もありましたがそれを凌いで食らいつき容易には決め手を与えなかった清水さんの粘りが逆転を呼び込んだのかも知れません。
泣いても笑っても最終局、加藤さんは気持ちを切り替えて清水さんと競って欲しいものです。
それにしても内容の濃い将棋でファンを楽しませてくれているシリーズです。

棋譜: 
五番勝負第4局 清水市代女流六段 対 加藤桃子奨励会1級
 


将棋の第24期竜王戦七番勝負の第2局が25、26日、大阪府吹田市で指され、渡辺明竜王が挑戦者の丸山忠久九段に104手で勝ち、対戦成績を2勝とした。第3局は11月8、9日、富山県黒部市で。

広瀬章人王位(24)に羽生善治2冠=王座・棋聖=(40)が挑戦している将棋の第52期王位戦7番勝負(西日本新聞社主催)第2局は27日、神戸市の有馬温泉「中の坊瑞苑」で指し継がれ、午後7時11分、129手で先手番の広瀬が勝ち、2連勝で初防衛に向け勢いをつけた。持ち時間8時間のうち残りは広瀬4分、羽生1分。

 後手番の羽生が「一手損角換わり」の戦型を選択し、相居飛車で始まった本局。互いに自陣の守りを固めきらないまま、広瀬が2二歩(49手目)から5五銀右(51手目)と繰り出し、攻撃を仕掛けた。その後、2四飛(67手目)と出て2筋の突破を確実にし、優位に立った。

 羽生は7七銀(80手目)から1五角(82手目)と反撃、優劣不明の終盤戦に突入した。一進一退の攻防が続く中、羽生は6六竜(116手目)から広瀬玉に猛攻を加えたが、広瀬は的確な応手で逃げ切った。

 第3局は8月2、3日、北海道小樽市の「グランドパーク小樽」で行われる。

棋譜: 広瀬章人王位 vs 羽生善治2冠

 





将棋の広瀬章人王位(24)に羽生善治王座・棋聖(40)が挑戦する第52期王位戦7番勝負が始まった。前期王位戦で初タイトルを獲得した広瀬と、王位を通算12期獲得した羽生が、タイトル戦で初めて顔を合わせたが、第1局は広瀬が勝ち初防衛へ好スタートを切った。注目の第2局は7月26、27日、神戸市の「中の坊瑞苑」で開かれた。映像は、駒を並べる場面から初手までの様子。 この対局、先手の広瀬は居飛車を選択。穴熊王子なのに二局とも穴熊封印。幅の広い戦いを見せ、どこで穴熊を見せるのか注目だ。 この相掛かりの戦いも面白い変化。二日目を中心に流れを追っていきたい。


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