DAILYネット将棋新聞 --- 360度記事・タイトル戦動向

現代稀な超天才集団で真っ向対決の真剣勝負の世界「プロ将棋界」を中心に、アマチュア将棋情報までカバーする将棋界のDAILY新聞です。 タイトル戦動向も日々更新! 特に藤井聡太さんの記録をデーターベースして更新しています。 将棋界の動きが全てわかる新聞です。   

ほぼ日々更新の将棋新聞。

加藤桃子

白玲戦4【更新】
4強が決定! 
加藤圭-西山、渡部-里見(香) 
//

2020年11月13日に記念すべき第1期が開幕したヒューリック杯白玲戦・女流順位戦の各組の戦いが終了した。
そして今日、各リーグから選出されたリーグトップ8名による順位決定トーナメントが行われる。

8名の中にはタイトルを分け合う「2強」里見香奈女流四冠と西山朋佳女流三冠が順当に残った。またタイトル経験者である加藤桃子三段・渡部愛三段・中井広恵六段も名乗り出たのはさすがである。またタイトルには届いていないものの挑戦者として挑み続ける伊藤沙恵三段も名乗り出た。
また伸長著しい加藤圭二段(29)・石本さくら二段(22)が躍進した。
白玲戦AEAc8a


続きを読む

西山朋佳index将棋の第11期マイナビ女子オープン5番勝負の第4局は24日、東京都渋谷区の将棋会館で指され、挑戦者で後手の西山朋佳奨励会三段(22)が150手で加藤桃子女王(23)を破り、対戦成績3勝1敗で初タイトルとなる女王を獲得した。

 西山新女王は大阪府出身。女流棋士と制度が異なるプロ棋士養成機関の奨励会に在籍。最終関門の三段リーグで女性初のプロ棋士を目指している。女流棋士の資格を持たない女性の奨励会員が女流タイトルを奪取したのは、加藤前女王に続いて2人目となった。

 加藤前女王は5連覇を逃し、初の「永世女王」の資格獲得はならなかった。

shg14050819030001-n1将棋の里見香奈女王(22)=女流三冠・奨励会三段、休場中=に加藤桃子奨励会1級(19)が挑戦していた「第7期マイナビ女子オープン五番勝負」の第4局は8日、大阪市福島区の関西将棋会館で行われ、166手で後手の加藤1級が勝ち、対戦成績を3勝1敗として初の女王のタイトルを獲得した。敗れた里見前女王は女流王座と女流名人の2冠に後退した。
 加藤新女王は女流王座2期と合わせ、タイトル獲得は通算3期。「シリーズを通して充実していた。課題も見つかり、少しだけ成長できたかと思う」と振り返った。
 一方、体調不良で3月から半年間休場しているものの、この五番勝負にだけは出場していた里見前女王は「良くなった局面で悪手を連発してしまい、残念。ゆっくり休んで、体調を含め、万全の態勢で臨めるようにしたい」と話した。


にほんブログ村 ニュースブログ ITニュースへ
にほんブログ村


加藤桃子

将棋の第2期リコー杯女流王座戦(特別協力・日本経済新聞社)の五番勝負第3局が10日、静岡県藤枝市の藤枝明誠中学校・高等学校で指され、午後5時45分、106手までで後手の加藤桃子女流王座(17)が挑戦者の本田小百合女流三段(34)を下し、3連勝で初防衛を果たした。

 持ち時間各3時間のうち、残りは加藤女流王座が12分、本田女流三段が4分。




続きを読む

将棋の第2期リコー杯女流王座戦(特別協力・日本経済新聞社)の挑戦者決定戦が3日、東京・渋谷の将棋会館で指され、午後6時16分、130手で後手の本田小百合女流二段(33)が里見香奈女流四冠(20)を下し、加藤桃子女流王座(17)への挑戦権を得た。五番勝負の第1局は10月20日、中国・上海市のウェスティンホテル外灘センター上海で指される。

 本田女流二段は水戸市出身。1992年に女流2級でプロデビュー、2004年女流二段。09年の倉敷藤花戦以来の挑戦者決定戦で、強敵を破って初のタイトル戦出場を決めた。終局後の記者会見では「棋士になって20年。初めて大舞台に立ててうれしい。五番勝負も全力で頑張りたい」と喜びを語った。

 現在、女流棋界には6つのタイトルがある。里見女流四冠は史上初の女流五冠を目指して本局に臨んだが、わずかに及ばなかった。




将棋の第1期リコー杯女流王座戦で初代覇者となった加藤桃子女流王座(16)の就位式が今月上旬、都内のホテルであった。女流棋士ではなく、男性と同じプロ養成制度の下で棋士を目指す奨励会員。清水市代女流六段(43)と五番勝負を戦い、3勝2敗でタイトルを獲得した。

 「あの(東日本)大震災の日、将棋会館で記録係を務めていました。その日は、森下先生(=卓九段)と歩いて帰りました。修業中の身の私が(女流王座戦に)出て良いのか、迷いがありましたが、森下先生に『それは出る一手です』と言われて、気持ちが固まりました」

 「私がタイトル保持者としてすべきことは、ひたすら強くなること、来期のタイトル戦で、さらに強くなった私を見ていただくことだと思っています」

 16歳とは思えない堂々とした話しぶりに、約200人の将棋ファンらは惜しみない拍手を送った。






日本将棋連盟のプロ棋士養成機関「奨励会」で、男性に混じって四段以上のプロ棋士を目指す10代の女性3人が、初段一番乗り争いを繰り広げている。中でも里見香奈1級(19: 棋士にズームインはこちら)=女流3冠=は昨年12月の例会(対局)で3連勝(対:中口貴裕一級, 児玉星湖一級, 上田洋一級)して11勝4敗となり、7日の例会の第1局に勝てば昇段規定(12勝4敗)を満たし、奨励会女性初の初段となる。

 ほかは、伊藤沙恵1級(18)と加藤桃子1級(16)。2人は里見1級の奨励会入会試験で対戦し、伊藤1級は負け、加藤1級は勝った。それぞれが「あの2人だけには負けたくない」と闘志をみせる。




続きを読む

里見香奈-加藤桃子戦、難解な将棋でした。しかし秒読みの中103手目、簡単な並べ詰めの「詰めろ」を見逃した加藤が頓死で惜しい将棋を落としました。

途中まで、なんと▲中原誠十段vs△加藤一二三九段戦(1976年12月、十段戦第5局、肩書は当時)と同一局面の中飛車・居飛車の対抗型。
大先輩棋士のリバイバル戦でした。
駒がぶつかって里見のほうから前例を離れました。力強く戦う方向に動き、加藤も飛車先の歩を突いて強気の応酬です。
それが昼前の局面、控え室も盛り上がっています。
中盤から、どちらかというと加藤さんが考慮時間を使う流れ。対清水戦では、中盤も早い指し手だったことから考えると難解な流れだったと思います。
▲4二歩成に素早く△2一玉と引いた局面、控え室で唯一「相当難しいですが先手としては▲3七桂と跳ねるしかなさそうです。他はすべて後手が勝ちそう」と判断されたが、里見の
選択は▲6八角。それから虚虚実実の寄せ合いに入ったのですが、最後は急展開の決着となりました。
局後の検討では後手に千載一遇のチャンスがあったようです。「詰めろ」をかけられた時に△3六桂が3五に逃げ道を作って、詰めろ逃れの詰めろ。先手玉は受けなしで後手玉は詰まない。
2人とも秒読みでこの順は見逃されました。
結果はともかく、内容的に素晴らしく加藤桃子の登場で、里見・加藤と若い十代のタイトルホルダー2人が登場となり女流棋界のレベルが一段引き上げられると思いました。後にも有望な若手が輩出してほしいものです。
次の里見さんの対戦も楽しみになってきました。

[両対局者の感想]
「だいぶ仕掛けた辺りはいいのかなと思っていたのですが、ただおかしくして最後は逆転していてもおかしくないと思いました。▲4二歩成が入るならと思って打ち切っていたので......。勝ちを意識したのは最後の▲3三飛成としたところです。とりあえず次を戦えることができるので、しっかり対策を立てていきたいなと思います」(里見女流三冠)。

中盤は自信がなくて終盤辺りはもしかして逆転するのではないかと思ったのですが、最後の△4六角(98手目)で△3六桂ならわからなかったです。最後まで難しかったです」(加藤女流王座)


マイナビ女子オープンで頂上対決!   あの里見香奈女流三冠とタイトルをとったばかりの加藤桃子女流王座が対決。これは見逃せません。
(里見さんは一回戦で矢内理絵子四段に勝利 / 加藤は一回戦で島井咲緒里初段に勝利。島井さんは7月20日に横山泰明五段と入籍したんですね)

ふたりは、 里見香奈さんの奨励会入会試験で対戦。里見さんが唯一黒星を喫したのでした。この時の棋譜は公開されておらず、今回の対戦がはじめてファンの目にはいるものとなると思います。
どのような戦い方になるのか大注目です。期待しましょう。
 


女流王座戦の最終第五局前局で終盤の見落としがあって逆転負けし、シリーズをまずい流れにしたと思われた加藤桃子さん(奨励会一級)でしたが緊張感漂う最終局を見事攻め切り、初代女流王座のタイトルを勝ち取りました。(中継ブログ)
実力もさることながらこのような注目局を勝ちきる精神力が素晴らしく、女流棋界に大きな流れを持ち込んだと思います。

「両者プレッシャーの掛かる対局だったと思いますが、期待通りの熱戦となりました。清水さんも辛抱強くチャンスをうかがいましたが、終始前に出る姿勢を貫いた加藤さんの指し手が印象深いです。両者の持ち味が発揮された好局でした」

今年から奨励会に編入した里見香奈さんも奨励会一級、単純に考えるとほぼ拮抗した実力を持っていると言えるかもしれません。
今年は、加古川清流戦という奨励会3段も出場の対象とした棋戦が始まりました。実際にその対局を観戦し宮本広志三段の将棋に感動今まで光の当らなかった四段以前の将棋について、厳しい奨励会で揉まれ、大きく開花する可能性のある、新鮮で興味深い将棋であることが実感できました。
今回の加藤桃子さんの指しまわしも見事で、百戦錬磨の清水さんを相手に魅力的な攻め手を披露してくれました
考えてみれば、プロ野球やサッカーでもイースタンリーグやウエスタンリーグ、J2リーグというのがあり一定のファンを惹きつけている。将棋もそのような若手の芸に光を当てる意味でも、新たなファン層を切り開いていってもらいたいものです。


加藤桃子さんが必勝の将棋を逃してしまいました。最終盤、加藤さんがうまく凌いで勝利目前というところで事件が起きました。▲5六歩と受けておけばそれまでだっただけに一つ手前の▲5五歩としたため相手の金を進出させてしまい、一手スキに呼び込んでしましました。
加藤さんとしては非常に後悔が残る結果となってしまいました。ネット中継でリアルタイムで見ていて一瞬手の意味がわかりませんでした。
中盤一気に決まってしまいそうな局面もありましたがそれを凌いで食らいつき容易には決め手を与えなかった清水さんの粘りが逆転を呼び込んだのかも知れません。
泣いても笑っても最終局、加藤さんは気持ちを切り替えて清水さんと競って欲しいものです。
それにしても内容の濃い将棋でファンを楽しませてくれているシリーズです。

棋譜: 
五番勝負第4局 清水市代女流六段 対 加藤桃子奨励会1級
 


将棋の第1期リコー杯女流王座戦(特別協力・日本経済新聞社)の五番勝負第3局が19日、大阪市のザ・リッツ・カールトン大阪で指され、午後6時27分、152手で後手の加藤桃子奨励会1級(16)が清水市代女流六段(42)を破り、対戦成績を2勝1敗として初代女流王座の獲得に王手をかけた。第4局は12月6日、東京都渋谷区の将棋会館で指される。

 立会人の井上慶太九段の合図で定刻の午前10時に対局が始まった。前夜、関係者らの前で「指してみたい戦法がある」と宣言した加藤奨励会1級。本来は居飛車党だが、本局では前日の言葉通り、振り飛車のゴキゲン中飛車戦法を採用した。

 先手が銀冠、後手が穴熊と互いに堅陣を築く持久戦に。仕掛けの時期を探っていた清水女流六段が、角銀交換の駒損ながら決戦に出る。対する加藤奨励会1級も5八歩成(62手目)とと金を作って反撃。やや先手ペースかとみられた難解な終盤で、加藤奨励会1級が勝負手を連発。「6三飛(90手目)がのちの玉頭戦を見込んだ攻防手」(近藤正和六段)。最後は7八銀打(112手目)から鋭い寄せを見せ、加藤奨励会1級が大きな2勝目をあげた。

棋譜:  加藤桃子奨励会1級(16)が清水市代女流六段(42)




将棋20+ 件の第1期リコー杯女流王座戦決勝5番勝負の第2局は3日、愛知県豊田市の「ホテルフォレスタ」で指され、後手の清水市代女流六段(42)が104手で加藤桃子奨励会1級(16)を破り、対戦成績を1勝1敗のタイとした。

 第3局は19日、大阪市の「ザ・リッツ・カールトン大阪」で行われる。

今年創設された将棋の第1期リコー杯女流王座戦の準決勝が21日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、奨励会の加藤桃子1級(16)が伊藤沙恵1級(17)を破り、決勝5番勝負進出を決めた。奨励会員が女流タイトル戦に登場するのは初めて。

 女流王座戦は女流最高峰のタイトル戦。プロ、アマチュア、奨励会員を含め、すべての女性に門戸を開いているのが特徴。静岡県出身の加藤1級は本戦で、千葉涼子女流四段、岩根忍女流二段の実力者を下し、準決勝に進んでいた。2006年9月、奨励会に入り、今月18日に1級昇級を果たしたばかり。

将棋の第1期リコー杯女流王座戦の本戦準々決勝が12日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、奨励会の伊藤沙恵2級(17)が竹部さゆり女流三段(33)を破り、ベスト4進出を決めた。

 伊藤2級の攻めが決まり、女流の実力者を押し切った。東京都出身の伊藤2級は準決勝で、岩根忍女流二段―加藤桃子奨励会2級の勝者と対戦する。

↑このページのトップヘ