November 06, 2004
近江商人の精神に学べ, 同志社大学教授 末長国紀さん
「顧客満足(CS)」「企業の社会的責任(CSR)」。最近、耳にすることの多くなった言葉だ。企業の活動や商品、サτピスなどがお客さんに喜ばれ、社会に役立っているかが厳しく問われている。「近江商人は今から250年も前に、今で言うCSやCSRの大切さを説いていますよ」。近江商人の精神に今こそ学ばねばならないと、新刊『近江商人学入門』(サンライズ出版)で提唱している。笠をかぶり、合羽をはおり、天秤棒を担いで全国を行商した近江商人。その起源は鎌倉時代にさかのぼるという。
彼らは、丸紅や伊藤忠商事などの総合商杜、日本生命、「ふとんの西川」で有名な西川産業など数多くの企業を創設してきた。その経営理念を象徴するのが、売り手よし、買い手よし、世間よしの「三方よし」。江戸時代にできたという。「商売は自分の利益だけでなく、取引先
や社会全体を絶えず配慮して初めて成功する。この近江商人の考えは現代のCSRやCSにつながる普遍性を持っています」なぜ今、「三方よし」が大切なのか。その背景に、企業の不祥事の続発、他文化を無視した無神経なグローバリズムなどが目立ってきていることを指摘する。「近江から他国へ、そして外国へ出て広域的に活動した近江商人は、杜会や他文化との関係を尊重し、自分たちの利益には驚くほどストイックでした。凶作や飢饉の時には米を施したり、働き口を提供したり、杜会貢献に努め、人々の信用を得ました。商いには杜会認識が重要なことを近江商人は強調しています」佐賀県出身。滋賀県湖東町にある近江商人郷土館の館長も務めている。日本酒が好きで、ゼミのコンパではほろ酔い気分になると、若き日の恋の話もしてくれると学生からは好評だ。(大村治郎)
や社会全体を絶えず配慮して初めて成功する。この近江商人の考えは現代のCSRやCSにつながる普遍性を持っています」なぜ今、「三方よし」が大切なのか。その背景に、企業の不祥事の続発、他文化を無視した無神経なグローバリズムなどが目立ってきていることを指摘する。「近江から他国へ、そして外国へ出て広域的に活動した近江商人は、杜会や他文化との関係を尊重し、自分たちの利益には驚くほどストイックでした。凶作や飢饉の時には米を施したり、働き口を提供したり、杜会貢献に努め、人々の信用を得ました。商いには杜会認識が重要なことを近江商人は強調しています」佐賀県出身。滋賀県湖東町にある近江商人郷土館の館長も務めている。日本酒が好きで、ゼミのコンパではほろ酔い気分になると、若き日の恋の話もしてくれると学生からは好評だ。(大村治郎)
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