アオリオ 真紀

　真紀のシナリオは、二転三転と変わっていくようなものになっていました。
　こころという親友を裏切って告白して、その親友を自殺に追い込んだというエピソードと自分の気持ちを重ねた描写や本当の気持ちなど、複雑な描写やちょっと暗いような場面も交えた本格的な物語になっていました。

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アオリオ 遥

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　遥のシナリオは、身長へのコンプレックス。昔から身長の事で言われすぎて自分が可愛いといわれる事や女性として見られる事を感じられないというか自分が信じられないというコンプレックスが描かれるものになっていました。
　体験版の部分でも、可愛いところをちょこちょこと見せてくれていたり、副部長で頭も良くて完璧って感じなのに偉ぶらなかったり優しかったりとパッと見完璧ｷｬﾗに見えて超優しくて可愛いｷｬﾗだったりと初めからそういう性格ですが何となく見た目からギャップがきたりと更に可愛くなっていたヒロインでした。由佳が男っぽい性格だったからとかそういうことじゃないはず・・・だよ？































































　遥が傷つきやすい性格だったり、自分自身に自信を持てていなかったり、色々な悩みを知っていくうちに主人公はどんどんと惹かれていって告白。そして遥にOKをもらい付き合うことになります。
　遥があたふたとして、桜川未央さんのボイスや演技も合わさってとてつもない可愛さの破壊力を生み出してくださいました。声のバリエーションも未央さん多いんで本当に色んな声や演技が詰まったヒロインになっていて最後まで楽しめるキャラクターになっていました。










































　遥は付き合い始めるようになってからも自分にあまり自信を持てなかったり、やっぱり女の子とかそういうのよりも身長高いよね。引いちゃうよね。アハハ・・みたいな感じですごい奥の方にトラウマがあるままで。
　その事に対して主人公は、痛みに慣れること。傷つく事に慣れたフリをして、自分を傷つけ続けないで傷つくことはそのまま傷ついて。その痛みを堪えなくてもいいから、そのまんま受け止められない痛みを分けて。というような
　実際はそういうセリフじゃないんですが、何かそういう感情がこもってるようなそんなセリフもあったりと。痛みを分け合うというか、主人公も友達が少なかったりモテなかったりというトラウマがあることで、遥の持っている痛みに気付いて受け止めていくことができる。そういうような物語になっていました。





















　恋人になって、痛みを受け取ってくれるような。自分を大切に守ってくれる主人公と一緒にいる間に遥も変化していきます。嫉妬するようになったり、やきもちをたくさん焼いたり、ヤンデレモードみたいな感じにもなったりと主人公にとにかくべったりになっていって尽くして尽くすお嫁さんみたいなヒロインに変化していきました。
　それでも、押されると弱いですがエッチなのはダメだよ？とかそういう所はちょっと残ったままで、でも押されてもう！みたいなヒロインに変化していって、つまりはとてつもなく可愛さがパワーアップしていました。完全にお嫁さんｷｬﾗですね。ここまで良いところばかりのキャラクター珍しいです。










































　後半はあまり、身長とかそういうのはありません。けれど、ラストシーンのイベントでは自分を可愛いと心から言ってくれたから。自分の全てを見てくれて一緒にいてくれて、そして何よりも好きになってくれた主人公が傍にいてくれるから。自分の身長の辛さをずっと心で覚えていてくれて。事ある毎にその身長が好きだと言ってくれて。
　そんな主人公が起こしてくれた奇跡のような些細な出来事。けれど、ずっと一緒に。そういう心からの好きという気持ちを感じて遥も変わっていこうとしていきます。
　一緒にいてくれるから。自信を持てないことも好きと言ってくれるから。
　そんな幸せの形が描かれた感動的な物語になっていました。

アオリオ 由佳

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　由佳のシナリオは唐突に始まる感じるものになっていました。共通ルートであんまり素振りの無いまま学園祭イベントから一気に駆け抜けた感じになっていました。
　主人公も由佳も実はかなり暗い過去や重い過去があるのですが、そこまでそういうのを気にしないようにしながらそういうのも意識したようなシナリオになっていました。









































　由佳は、告白とか色々とノーモーションというか唐突に始まるものになっていました。由佳の性格的にらしいものになっていたので、こういうのもアリだなー。って思うのですがそういうテンポの速いシナリオの合間合間に家族っていうのへの想いみたいなのが所々描かれていました。







































　家族を失ったときに救ってもらって、今まで一緒にいて育ててくれた従姉の奈々さんへ恩返しをしたいという気持ちから声優という夢よりも確実な仕事をしなくちゃという気持ちで夢を諦めようとする由佳。
　だけど、誰かの望む幸せが必ずしも一般的だったり常識だったりするのではなく恩返しというものよりも幸せになってほしいという願い。助けたときも一緒に過ごしてきた時間もその全てで由佳への愛があって。
　恩返しのために、自分の夢を諦めていくよりもその気持ちをぶつけて本当に心から自分の歩く道を選ぼうという物語。




























































　アオリオってそういえば、青春ってテーマのゲームだったなー。って終わってから思い出したのですが、シナリオは2〜3時間と今年とかのゲームに比べるとかなり短め。ラノベとかそういうと同じかちょっと短いくらいですね。
　話数的には、共通からの含めて全11話。恋人になってからの個別ルートのものも4話くらいとかなり飛ばし気味で進んでいました。
　けれど、由佳の性格的にサバサバしてるような勢いがあって速いというかあっさりって訳では無いけれどこれくらい急ぎ足で恋愛が進んでいっても逆にらしくていいかなー。っていうような感じでした。
　恋人になってからの日常もありますし、変わっていく由佳や恋人にしか見せないような特別な一面などギャップやら魅力も十分に詰め込まれていたと思いました。
　ラストシーンが何かそのままシナリオ続いていきそうな終わり方だったんであれ？終わるの？って感じでしたが、こういう尾を引くような終わり方も珍しくて斬新でした。
　ファンディスクとかで続いていくともっと面白くなりそうだなー。って感じもしましたがこれで完結って感じでもどっちでも楽しかったなー。って思えるような作品。部活とかのテーマは個別に入って一切無くなりましたが、まあ共通の部分からそこまで部活にこだわらない部って感じだったのでこのゆるゆるしたような雰囲気も特徴というか魅力になるのではと。
　あっさりって感じです。テンポが速いのとシナリオも割と短めなので疲れないで楽しいまま全部やれる感じ。だからこそ、もっと見たいなー。って思いますけどそれは楽しかったからっていう＋の後の引き方
　昔のゲームっていうか、自分的にはこれくらいのシナリオボリュームというかシナリオの展開の仕方というかえれくと！とか長くてボリュームとか魅力満点のもあれば何かやたら長かったりするのもあるので、無理に長くなるゲームよりもこういう魅力詰め込んでｷｬﾗにあった短さのシナリオもいいなー。って思えるそんな由佳ルートでした。