2024年2月3日 17時ころに 池袋J’s Bar オーナーの蓮村さんが亡くなったと連絡がきた。
あまりに突然の訃報。唖然。ただただ唖然。悲しみという感情はない。でもなんだろう。
僕はいてもたってもいられず、今仕事をさぼってパソコンの前にいる。
僕は、僕のために、僕の中の蓮村さんの記憶をたどりたいと考えている。残しておきたいと考えている。
思い出してみる。
僕が蓮村さんに触れたのは17,8年前、『モルト侍』のブログ記事を見つけたことからだ。
僕はこの南浦和のバーを開業したのは2005年の10月。まだモルトを中心に売る店としての自覚はなかった。
でも誰かに勧められたボウモアの60年代の商品(自分が買ったのは『ピアレス ボウモア1968』だった)を飲んで、
はじめての「なんじゃこりゃ〜(歓喜)」という感情を得た。
それからモルトにハマったわけだが、しばらく経ってちょっとした壁にぶち当たった。
それが【スモーキーとピーティーの違い問題】だ。
誰に聞いてもそこに明確な答えがない。そんな時に見つけたのが『モルト侍』ブログだった。
その文章の書き手は丁寧に、ロジカルに、その問題について追及していた。
同じ問題に取り組むバーテンダーにとても興味を持ったことを記憶している。
記憶は曖昧だが、僕は彼に会いたいと思ったのだろう。
そして僕はジェイズバーで蓮村さんと出会ったのだ。
僕はずっと思っていたことがある。
『J’s Bar』という名前といい、ブログの文体といい、おそらくこの人、村上春樹好きだな、って。
そのことも直接聞こう聞こうと思ってたのに聞けずじまいだ。チクショウ。だれかそのこと聞いたことある人います?
話は戻るが、はじめてジェーズバーに行った時は、不安になるほど遠い場所にあったことを記憶している。かっこいい打ちっぱなしのビルの地下一階。地下なのに中庭のある造り。
今、思い出そうとしているけど、なにも出てこない。カタツムリの間接照明がかわいいなぁ、ってのを思い出した。
そうそう、初めてスコットランドに行った時、同行してくれた仲間がホワイト&マッカイの本社へのアポイントを取ってくれて初めて訪れた時のことだ。
世界的に有名なリチャード パターソン氏が簡易的なセミナーをしてくれた。
僕は勇気をもって片言の英語で質問したのだ。
「スモーキーとピーティーの違いは?」って。
パターソン氏は切れ気味食い気味に「セイムっ!!」って多分怒ってた(^-^;
この出来事は蓮村さんの影響だろう。(でも、貴重な1800年代の原酒をブレンドしたダルモアを飲ませてくれた!)
それから蓮村さんと繋がったのは西川口老舗アイリッシュパブ・カスク&スチルのマスター川本さんとの縁からだろう。
川本さんが始めた川口でのウィスキー試飲会。これがのちの『秩父ウィスキー祭』の前身だ。
これは秩父蒸留所が出来て、埼玉からウィスキーを発信していこうという川本さんの発案から始まったことだ。
このウィスキーイベントに誘っていただいたのがキッカケで、僕は秩父ウィスキー祭の実行委員会になれたのでした。
この実行委員の活動の中で蓮村さんとよく絡めるようになった。
蓮村さんには結構いろいろなことを質問させてもらった。経営のことやウィスキーのこと。
すごく親しい間柄ではなかったけど、ものすごい気さくでぐいぐいと周りの人に絡んでいく
蓮村さんを近くで見ていて、憧れていた。あんな風に同業者の人と仲良くなりたいなーって。
でも僕にはできなかった。もっともっと蓮村さんから学べたはずだったのに。
なんだよ。。。早すぎるよ。。。
蓮村さんにはまだあっちへ行かないでほしい。
悪いけど、もっと見守ってほしい。
ぼくはこれから現実に戻らなければならない。現実に追われて蓮村さんのことを忘れてしまう事もあると思う。
でもきっと、また思い出すことがある。
僕にとって大きな星。それが堕ちたとて、僕の中には、偉大なウィスキーの先輩として残るだろう。
何と書いていいか、かしこまった言い方はわからないけど、本当にありがとうございました。
仕事が終わったら、よしあきと献杯します。
蓮村さん、ありがとうございました!!
レベルストック店主 山口匡章
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あまりに突然の訃報。唖然。ただただ唖然。悲しみという感情はない。でもなんだろう。
僕はいてもたってもいられず、今仕事をさぼってパソコンの前にいる。
僕は、僕のために、僕の中の蓮村さんの記憶をたどりたいと考えている。残しておきたいと考えている。
思い出してみる。
僕が蓮村さんに触れたのは17,8年前、『モルト侍』のブログ記事を見つけたことからだ。
僕はこの南浦和のバーを開業したのは2005年の10月。まだモルトを中心に売る店としての自覚はなかった。
でも誰かに勧められたボウモアの60年代の商品(自分が買ったのは『ピアレス ボウモア1968』だった)を飲んで、
はじめての「なんじゃこりゃ〜(歓喜)」という感情を得た。
それからモルトにハマったわけだが、しばらく経ってちょっとした壁にぶち当たった。
それが【スモーキーとピーティーの違い問題】だ。
誰に聞いてもそこに明確な答えがない。そんな時に見つけたのが『モルト侍』ブログだった。
その文章の書き手は丁寧に、ロジカルに、その問題について追及していた。
同じ問題に取り組むバーテンダーにとても興味を持ったことを記憶している。
記憶は曖昧だが、僕は彼に会いたいと思ったのだろう。
そして僕はジェイズバーで蓮村さんと出会ったのだ。
僕はずっと思っていたことがある。
『J’s Bar』という名前といい、ブログの文体といい、おそらくこの人、村上春樹好きだな、って。
そのことも直接聞こう聞こうと思ってたのに聞けずじまいだ。チクショウ。だれかそのこと聞いたことある人います?
話は戻るが、はじめてジェーズバーに行った時は、不安になるほど遠い場所にあったことを記憶している。かっこいい打ちっぱなしのビルの地下一階。地下なのに中庭のある造り。
今、思い出そうとしているけど、なにも出てこない。カタツムリの間接照明がかわいいなぁ、ってのを思い出した。
そうそう、初めてスコットランドに行った時、同行してくれた仲間がホワイト&マッカイの本社へのアポイントを取ってくれて初めて訪れた時のことだ。
世界的に有名なリチャード パターソン氏が簡易的なセミナーをしてくれた。
僕は勇気をもって片言の英語で質問したのだ。
「スモーキーとピーティーの違いは?」って。
パターソン氏は切れ気味食い気味に「セイムっ!!」って多分怒ってた(^-^;
この出来事は蓮村さんの影響だろう。(でも、貴重な1800年代の原酒をブレンドしたダルモアを飲ませてくれた!)
それから蓮村さんと繋がったのは西川口老舗アイリッシュパブ・カスク&スチルのマスター川本さんとの縁からだろう。
川本さんが始めた川口でのウィスキー試飲会。これがのちの『秩父ウィスキー祭』の前身だ。
これは秩父蒸留所が出来て、埼玉からウィスキーを発信していこうという川本さんの発案から始まったことだ。
このウィスキーイベントに誘っていただいたのがキッカケで、僕は秩父ウィスキー祭の実行委員会になれたのでした。
この実行委員の活動の中で蓮村さんとよく絡めるようになった。
蓮村さんには結構いろいろなことを質問させてもらった。経営のことやウィスキーのこと。
すごく親しい間柄ではなかったけど、ものすごい気さくでぐいぐいと周りの人に絡んでいく
蓮村さんを近くで見ていて、憧れていた。あんな風に同業者の人と仲良くなりたいなーって。
でも僕にはできなかった。もっともっと蓮村さんから学べたはずだったのに。
なんだよ。。。早すぎるよ。。。
蓮村さんにはまだあっちへ行かないでほしい。
悪いけど、もっと見守ってほしい。
ぼくはこれから現実に戻らなければならない。現実に追われて蓮村さんのことを忘れてしまう事もあると思う。
でもきっと、また思い出すことがある。
僕にとって大きな星。それが堕ちたとて、僕の中には、偉大なウィスキーの先輩として残るだろう。
何と書いていいか、かしこまった言い方はわからないけど、本当にありがとうございました。
仕事が終わったら、よしあきと献杯します。
蓮村さん、ありがとうございました!!
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