昨日ご紹介しましたアイラモルト
【キルホーマン イノーギュラル 100%アイラ】
P1060304『100% Islay』「100% アイラ」という響きにピンと来ない方もいらっしゃると思いますので追記いたします。


シングルモルトを生産する上でまず重要なのが、原料の大麦です。

昔、スコットランドでウィスキーを作っていたのは農業に従事する人々で、余剰大麦でウィスキーを生産していました。
当時は商業的にではなく、自家消費であり、または、借地の代金の代わりにもなったといいます。

それが商業的に徐々に発展したわけですが、原料の大麦は各蒸溜所が契約する農家から買い上げる形から
現在では、製麦業者から買い付ける形に変わってきました。

ウィスキーを作る上で原料の

大麦

『麦芽』(発芽した状態)

に変えるのには人手と時間がかかります。
それを今までは各蒸溜所が行っていましたが、現在では製麦業者がほとんど担っています。


つまり今回のキルホーマンは製麦業者に頼らず、契約農家から麦を買い上げ、昔ながらの作り方に徹したもの、とザックリ言えるでしょう。

しかし事は原点回帰、という一言でかたずけれる程単純なことではありません。


佐渡島ほどの大きさのアイラ島には3000人ほどの人口。佐渡には15000人ほどの人口があるといいますから
相当な過疎地です。現在でも、過疎化は進んでいるとか。

そんなアイラ島の仕事といえば、漁業、綿羊業、観光業、の3本柱です。

昔は大麦を作っていたそうですが、政策上、綿羊業にシフトして来たようです。


やはり過疎化の原因は就職難。

『ウィスキーの聖地』
ともてはやされるアイラですが、モルトウィスキーは生産効率化が進み、その生産管理に当たれる従業員数は
一桁のところが大半です。


今回のキルホーマンの『100%』の意味合いは、生産工程の全てがアイラ島内で行われたことを指し、
大麦の生産や、製麦行程、果てはボトリングまでを自社で行うことで雇用の創出にも繋がっているのです!
(これはブルイックラディにも似たことが言えます。)


キルホーマンは2005年創業のまだまだ若い蒸留所。
ウィスキーが衰退してしまわない様、美味しいウィスキーが日本に向けて輸出され続ける様、皆で飲んで応援していきましょう!!
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ちなみに、キルホーマン同様、純埼玉産を目指すイチーローズモルトもよろしく応援願います!


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