ベネチア広場

2011年09月29日

9月28日(水曜日) フィレンツェ から ローマへ

ついに私がフィレンツェを去る日がやってきた。とってもつらくて離れがたい気持ちで、朝からローマに行きたくない気持ちになっていた。でも、そうも行かないので、午前中はインターネットでローマのホステルの予約の件で年齢制限などのことを知らずに予約したところがあり、そのことも含めていろいろインターネットで調べて、最後に航空券の予約のプリントアウトなど、ホステルの女性のトップの人に頼んだら、オフィスの中に入れてくれてPCで自分でやりなさい、といってくれて、結局助けてもらったのだが(イタリア語が読めないため)、プリントアウトした印刷料金も無料にしてくださった。
  実は、思い出したのだが、昨日も私がすぐ外のコインローンドリーで洗濯しようとしたら、オリーが不潔な人もそこを使っている、と脅すので、受付で尋ねてみたりしていたら、ホステルのキッチンにある洗濯機とドライヤーを無料で、しかも洗剤も無料で使わせてくれる、といわれたのだ。普通はお金がかかるのに、なんて親切なのだろう。
 そういうところが、このホステルの雰囲気をとっても家族的なところにしているのだろうと思う。
 ヨシさんもこのホステルの人たちはみんな良い人だといっていた。

 そうして、駅へ行き、ローマ行きの切符を自動販売機で買ってみた。案外簡単だった。二等席で、行きは36ユーロで、帰りも買ったら、帰りの切符は何故か45ユーロだった。行きは、1時間30分で行かれる、インターシティーの列車だ。そして、時間が来て、久しぶりで列車に揺られて旅をした。荒野のような所を通っていったり、牧草地帯を通ったりした。

 ここまで書いて今日はもう限界なので、つづきは明日の朝書くことにする。
 
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 さて、この日は、12時40分頃にフィレンツェを出て、ローマに着いたのが丁度1時間半後の2時10分だったが、久しぶりの列車のたびで1時間半なのにそれ以上に長く感じ、ずいぶんと列車に乗っていたような気がした。ともかく、ローマの中央駅であるテルミニ駅に到着した。そして、ホステルはテルミニから歩いてすぐの所にあり、まるでアパートのような小さなホステルであったが女性専用で、新しい建物 の3階でとってもきれいだった。そして、受付を済ませて、地図をもらい、ホステルの管理者の女性の薦めてくれた場所とホステルでもらった地図を頼りに早速観光を始めた。

 この日は、主にコロセウムとフォロ・ロマーノという昔のローマの遺跡を見学した。両方合わせた入場券が11ユーロくらいだった。
テルミニ駅からメトロで2つ目の駅がコロセウムで、到着するとまさにローマらしい風景が目の前に広がっていた。ローマは実は20年以上前に一度、教会の聖地旅行のツアーの一環として、エジプトからイスラエルを旅した後、イスラエルから飛行機でローマに来て3日間だけ滞在したことがあり、そのときはバチカンやカタコンベなど主にに関係ある場所を訪れたが、カラカラ浴場なども訪れたような気がする。コロセウムに行ったかどうか記憶にないのだが、コロセウムを外から見たような記憶はある。この場所に見覚えがあるのだった。

 ともかく、コロセウムの中に入って、広大な遺跡を見たのだ。
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 コロセウムの床がむき出しになっているのは、床在として使われていた大理石が建材として持ち去られたからだそうだ。また、舞台の袖で猛獣などを入れておく檻なども見られた。

 そして、次に、コロセウムから道を隔ててすぐとなりにアルフォロ・ロマーノを見学した。
フォロ・ロマーノは”古代ローマの共和政時代に政治、裁判、商業取引などが行われていた市民生活の中心地で、今も良く使われる「フォーラム」という言葉の語源でもある”(地球の歩き方ヨーロッパ篇より)
そうだ

 これらは考古学の遺跡である。私もあまり詳しいことは分からないが、昔の遺跡として見学した。様々な当時の生活が偲ばれるところだった。

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(フォロロマーノからの眺めですが、下記の一枚だけはフォロロマーノの外にある建物だと思います。)
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これが、当時の共和制の広場で、フォーラムの語源ともなった広場でしょうか。

 そして次にそこから歩いて、教えてもらった場所に行こうとして歩いていたら、なにやらすごい所に出くわした。すごいモニュメントである。それは、ベネチア広場にあるヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂であった。そして、いろいろこのあたりを歩いてみて気づいたのは、色々な場所を歩いていると、なんとなく、このベネチア広場に出てくるのだ。地球の歩き方に書いてある通り、ベネチア広場を中心として扇型にこのローマという町は広がっているらしい。
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ここが、ベネチア広場にあるヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂の階段の前の場所。向こう側がベネチア広場。
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そして、ベネチア広場から結局は、ローマの中心を流れている大きなテベレ川のある方向へ歩いてサンタマリア・イン・コスメディアン教会の真実の口という場所(嘘をつくと手が抜けなくなる?地球の歩き方より)というか、その教会へ行こうとしたのだが全くどの建物か分からない。それで、別の見所へ行こうと思ったが時間も遅い。コロッセウムと、フォロローマの見学だけで、もう薄暗くなりかけていたので、この日はもう行くのはあきらめて、橋を渡ってテベレ川の向こう側に渡って、ホステルで教えてもらった、食事はこのエリアがいいという、余り高くなくておいしいレストランがある場所へ行ってみることにした。

 ベネチア広場からマルチェッロ通りを通ってマルケス劇場(コロセウム、またはアレーナのような場所)を右に見て、川の真ん中に大きな島があるファブリチオ橋を通って右手にあるガリバルディー橋のところまで歩いていくと、レストランの並ぶ細い路地があった。そこに入って適当なバーのようなレストランに入ってみた。ブリスケット(硬くて焼いたパン)にトマトを載せたものと、パスタやピザにグラス・ワインが付いて10ユーロだと書いてある。

 スパゲッティーを食べたかったのだが、メニューを見て、4種類のチーズのソースのパスタと赤ワインを頼んでみた。
 目の前の席では、1人の男性がなにやら、魚介類の入ったパエリャのようなご飯料理を食べて、カクテルをのんでいる。本当はその人と同じものを頼みたかったのだが、メニューを見てもどれか分からないし、あの人と同じものをというのも気が引けたので、別の4種類のチーズのほうにしたのだが、料理ができるのを待つ間に、その人に「あなたが食べているのはどういう料理ですか?」と聞いてみた。
 そうしたら、ライスと魚介類のイタリアの料理だという。「リゾ・エ・ペーシェ」で文字通りライスと魚介だ。とてもおいしそうですね、というととってもおいしいという。その人はそのレストランに3回くらい来ていてこれまでラザーニャとカルボナーラのパスタを試したがとてもおいしかったそうだ。その人はフランス人でリヨンから来ているそうだ。色々話して、色々教えてもらった。

 私の方はブリスケットも塩味がきいておいしかったし、その上に載っているトマトもとてもおいしかった。このトマトは、オリーがホステルで作っていたトマトのサラダの作り方に似ているのかも。オリーは、トマトを切って、その上にレモンを搾って塩などで味付けしたものを私にも分けてくれたのだが、とってもおいしかった。このトマトもそんな感じだった。

 それから、4種類のチーズソースのパスタが来たのだが、私はスパゲッティーだと思っていたのだが、来たのを見ると、マカロニのようである。でも、食べてみると、柔らかくて丸くて、マカロニのようでもない。そのフランス人が見に来てそれは、ニョッキだと教えてくれた。これも大変おいしかったし、ワインもとてもおいしかった。

 そのフランス人は、その後デザートでティラミスを頼んでいた。3回来て、毎回ティラミスを食べているそうだ。
 私はそのレストランを出て、今度は中央駅のテルミニ駅の近くにあるホステルに向かって歩いて帰ることにした。ローマも見所は4キロ以内にコンパクトに収まっていて歩いて回れる範囲だと、地球の歩き方にも書いてあるし、そこからでも歩いて帰れる範囲なのだ。

 暗くても、夜遅くても安全だとホステルの人も言っていた。ショップがたくさん並んでいるVia Nazionale(ナツィオナーレ通り)を通って帰ったが次々とものすごいモニュメントのような建物が現れて、荘厳な感じがしていた。また、そこここに広場や噴水があった。
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reviewyc at 07:19|PermalinkComments(0)TrackBack(0)