久々の大会展望予想です。

以前はベスト8までの予想しか出していませんでしたが、今回は思い切って優勝まで書きたいと思います。

優勝 マレー
準優勝 ジョコビッチ
ベスト4 ナダル シモン
ベスト8 フェレール ツォンガ ラオニッチ 錦織
ダークホース コリッチ 


だいぶ思い切りましたが、もちろん根拠はあります。
これは決してマレー躍進の予想ではなく、むしろナダル躍進の予想です。

現時点で、ジョコビッチを倒すには何人かで体力を削り、決勝で仕留める、という方法しかないと考えるべきです。
そして、その役を一手に引き受けてくれると期待しているのがナダルなのです。

ナダルはローマではストレートでジョコビッチに敗れましたが、正直1セットも取れなかったのが不思議な展開でした。
あと少しの差が縮まればかなりの接戦になるでしょうし、実際ここ数戦ではスコアからは考えられないほど長時間に渡った試合もあります。

マレーも準決勝までに体力を削られる可能性はいくらでもありますが、ボトムハーフの方が日程が1日早いので若干優位に立てるだろうという予想です。
準決勝は同日なので何とも言えませんが。

ジョコビッチがイージードローだと随所で言われていて、自分もそう思いますが、ここまで楽なドローだと正直何かが起こりそうな予感がします。
昨年のように準決勝が日没順延になるだとか、そういった類のことです。あくまで勘ですが。

シモンをベスト4に挙げた理由ですが、まず、やはり地元の利はあるので準々決勝までは来るだろうということです。
実際、昨年も前哨戦となるマスターズの成績は良くありませんでしたが、全仏ではしっかり勝ち上がりました
今年もその再現を果たし、今週決勝まで戦って体力的に厳しくなったワウリンカに競り勝つ、という予想です。

錦織はやはりマレー戦が厳しいかと。
マレーが比較的イージードローなのと錦織の4回戦が厳しいだろうということで、競り負けるという予想です。
実際マレーは今年もクレーで好調ですし、ナダルとジョコビッチを下したことで自信も持っているでしょう。

以下はさらに詳細な解説です。

ドローを4ブロックに分けて解説していきます。
[  ] 内の数字はシード順位です。

①ジョコビッチ ブロック
 
[1]ジョコビッチ
イェンシュン
予選通過者
予選通過者
予選通過者
ベデネ
カレノ=ブスタ
[31]デルボニス

[20]トミック
ベイカー
コリッチ
フリッツ
マシュー
ヒラルド
ツルスノフ
[14]バウティスタ=アグト

[11]フェレール
ドンスコイ
イストミン
モナコ
エストレラ=ブルゴス
マーチェンコ
ファッビアーノ
[21]ロペス

[25]クエバス
予選通過者
チェン
アリス
ジャジリ
マイヤー
ポスピシル
[7]ベルディヒ

昨年惜しくも準優勝に終わったジョコビッチはビッグチャンス到来です。

2回戦が予選通過者との対戦となるなど、序盤は比較的リスクの少ないドローになりました。

最初の注目はレースランキングで上位に食い込みつつある[31]デルボニス。
インディアンウェルズではマレーをフルセットで下しました。
勝敗は別として、ジョコビッチがストレートでしっかり切り抜けられるかどうか注目です。

ブリズベンで錦織を下した[20]トミックは最近下降気味、というか明らかに落ちています。
ブリズベンや全豪などシーズン序盤は絶好調で、クレーシーズンに入って調子を落とす、というのがトミックの典型的なパターンなのですが、今年はその傾向がさらに顕著になっています。

そうなると注目なのがコリッチ対フリッツのNext Gen 対決。
Next GenというのはATP公式お墨付きの注目若手選手なのですが、詳しくは今後特集を組もうと思います。

特に今年に入って一気にランキングを上げてきた期待のフリッツですが、今年はクレーで未勝利。
出場したクレー大会はともにステパネクに敗戦、ということでステパネクが苦手で済めば良いですが、コリッチの方が状態が良い、と言わざるを得ないと思います。

この戦いを制した方が、トミック対ベイカーの勝者も下してくるのではないか、というのが自分の予想です。

[14]バウティスタ=アグトもクレーシーズンに入って下降気味。
マドリードではジョコビッチに歯が立たなかったうえ、格下選手に対する苦戦や取りこぼしも見受けられます。

近頃は相次ぐ故障に悩まされている[11]フェレールはクレーコーターとしての意地を見せたいところ。
ローマでアンダーソンとワウリンカを下したモナコが気がかりですが、こちらも故障明け。
[21]ロペスもスペイン人ながらクレーコートを大の苦手としているので勝ち上がってきても組みやすい相手でしょう。

ローマではゴフィンにまさかのダブルベーグルを食らった[7]ベルディヒは未知数。
モンテカルロでも初戦敗退を喫していましたが、マドリードではフェレールにストレート勝ちでした。
3回戦ではクレーコーターのクエバスとの可能性がありますがどうなるか。
特に最近のクエバスは勝ち負けにかかわらず、上位選手相手にもフルセットに持ち込む粘り強さがあるので要注意です。


②ナダル ブロック

[4]ナダル
グロス
バグニス
予選通過者
マウ
べランキス
グラノリェルス
[32]フォニーニ

[18]アンダーソン
ロベール
ズべレフ
エルベール
デ・バッカー
ガルシア=ロペス
セルバンテス
[13]ティエム

[12]ゴフィン
Gregoire
ロレンチ
予選通過者
ラム
ベズリー
アルマグロ
[24]コールシュライバー

[26]ソウザ
ジュムホール
セッピ
グルビス
ミュラー
バグダティス
予選通過者
[6]ツォンガ


ナダルは厳しい、というか嫌なドローになりました。

1、2回戦は問題ないでしょう。ここはさっくり切り抜けたいところ。
問題は3回戦で可能性のあるフォニーニ。

過去クレーで2度ナダルを下しているだけでも充分脅威ですが、それだけではありません。
フォニーニの怖さは予測できないハイパフォーマンスにあります。

昨年の全米オープンでフルセットの上ナダルを下したことはあまりにも有名ですが、フォニーニはなんとシーズンのハードコート成績0勝7敗で全米に乗り込んでいました
つまり、1回戦で2015年でのハードコート初勝利を飾り、3回戦でナダルを倒したのです。

直近のクレーでナダルが勝ったという事実などフォニーニの前では無きに等しいものです。
ただし、フォニーニが最高の状態であっても接戦になるのがせいぜいでしょう。
今年のクレーコートシーズンで躍動するナダルなら問題ないと思いたいところです。

4回戦で有力なのは[13]ティエムかと思います。
最近ツアーに復帰したばかりの[18]アンダーソンは本調子とは言えず、ズべレフは今週決勝まで勝ち上がっていて体力的に厳しいなど、一見強者揃いのドローですが問題はないはずです。

[12]ゴフィンは微妙なドローに。

アルマグロ対[24]コールシュライバーの勝者と可能性のある3回戦が最初の山場かと。
アルマグロはクレーコーターとして有名ですがコールシュライバーも最近のクレーでは好調です。
この両者は五分五分か若干コールシュライバーが優位かと思っています。
なにせ最後の対戦が2013年までさかのぼるだけに、この対戦は1回戦注目のカードと言っていいでしょう。

地元期待の[6]ツォンガは故障明けで何とも言えません。
ドロー的にはまずまずの当たりを引いたとは思いますが、本人の調子が分からない現段階では難しいです。
地元の声援、というのが実際かなりの武器になり得るので4回戦までは勝ち上がってくると思いますが。 


③ワウリンカ ブロック

[8]ラオニッチ
ティプサルビッチ
ククシュキン
マナリノ
予選通過者
ナバ
ベネトー
[29]プイユ

[23]ソック
ハッサ
セラ
予選通過者
ラモス=ビラス
ゼバロス
予選通過者
[10]チリッチ

[16]シモン
シルバ
シュワルツマン
ペラ
ラヨビッチ
クドラ
ディミトロフ
[22]トロイキ

[30]シャルディ
メイヤー
予選通過者
予選通過者
クリザン
ダニエル太郎
ロソル
[3]ワウリンカ

[8]ラオニッチは最近、何度か股関節の怪我が再発しつつありましたが、それが無ければ4回戦までは堅いでしょう。
1回戦はかつてのトップ10プレイヤー、ティプサルビッチですが流石に負けはしないかと。

ジュネーブで決勝まで戦った[10]チリッチは序盤を楽に切り抜けたいところ。
3回戦で可能性のある[23]ソックには要注意です。

ヒューストン(クレー)で2連覇を達成したソックは、昨年の全仏でナダルから1セットを奪う活躍を見せています
ドローを見る限り恐らく3回戦までは勝ち進んでくるでしょうから、チリッチだけでなくラオニッチも脅かす存在になるかもしれません。

自分がベスト4予想を出した[16]シモンですが決してイージードローではないです。
2回戦ではイスタンブールでキャリア初優勝を飾ったシュワルツマンの可能性がありますし、[22]トロイキもいます。
一方、迷惑ノーシードとして名前が挙がるディミトロフですが、流石にもう期待できません。
イスタンブールでは、前述したシュワルツマンとの決勝戦で相次ぐラケット破壊を繰り返し、最後は1ゲーム献上して敗戦しました。
その後はマスターズ2大会連続初戦敗退で、完全に下降気味です。

シモンはイージードローだろうとタフドローだろうとフルセット戦になることが多いのですが、地元の声援を武器に切り抜ける、という予想です。昨年もそのような勝ち上がり方でした。

[3]ワウリンカはジュネーブで素晴らしいテニスを見せましたが、果たしてこれが全仏でも続くのか。
グランドスラムでは1回戦さえ勝てば順当に勝ち進む、というのがワウリンカの典型的なパターンですが、それを考えると1回戦がロソルというのは少し嫌なドローか。

ジュネーブの準決勝でも両者は対戦したばかりで、ワウリンカがフルセットで勝利していますが油断は禁物です。
昨年優勝の失効ポイント2000を抱えるワウリンカにとってここは正念場です。

ダニエル太郎は1回戦クリザンとの対戦になります。
ランキング的には差をつけられていますが、クリザンは今年一度もクレー大会に出場していません
状況は五分五分か、ダニエルの方が若干優位か、ともかく期待していいと思います。 

④マレー ブロック

[5]錦織
ボレリ
クズネツォフ
ベッカー
ドディグ
ユーズニー
ベルダスコ
 

[17]キリオス
チェッキナート
予選通過者
予選通過者
クエリー
フラタンジェロ
ベルッチ
[9]ガスケ

[15]イズナー
ミルマン
予選通過者
エドマンド
ガバシュビリ
ヤング
予選通過者
[19]ペール

[27]カルロビッチ
モンタネス
予選通過者
トンプソン
Mathias
予選通過者
予選通過者
[2]マレー  

[5]錦織の初戦はボレリ。
昨年のウィンブルドンで大苦戦しましたが、当時の錦織は故障明けでした。
ここはさっくり切り抜けたいところですが、最近の錦織は序盤で手こずることが多いので油断は禁物です。
3回戦で可能性のあったドルゴポロフが大会を棄権し、[33]ジョンソンが移動してきました。

ジョンソンとベルダスコの1回戦は注目のカードでしょう。
ベルダスコも1発が怖い選手なだけに上がってくると厄介です。

そして難関となるであろう4回戦です。
[17]キリオスか[9]ガスケ、どちらかは確実に勝ち進んでくるでしょう

特にキリオスは大舞台で化けます。
今年さらなる進化を遂げたキリオスが4回戦まで一気に突き進む可能性は充分あると考えています。

未だキリオスに負けたことのない錦織ですが、決して楽な展開ではありませんでしたからさらなる警戒が必要です。

[2]マレーはチャンスを活かしたいドロー。
ステパネクはベテランらしい技巧的なテニスで予選を勝ち上がってきましたが、マレー相手では厳しいか。
[27]カルロビッチもクレーで有効なキックサーブを上手く使ってくる選手ではないので脅威にはなりえないと思います。

[15]イズナーはクレーが苦手という訳でもなく、ナダル相手に競る試合をしたこともありますが、今年は欠場が続いていたこともあって微妙なところです。

これを地元の[19]ペールは活かせるか。
モンテカルロではマレーを追い詰めただけに、何としても再戦を叶えたいでしょう。

いずれにしてもマレーがかなり有利なドローを引いた印象です。