お久しぶりです。前回の更新から1年以上経ちますね。とりあえずツアーは追っていたので、勘が鈍っていないことを祈りつつ展望予想をしていきたいと思います。

まずはツアーファイナルズの簡単な解説です。

大会はまず8人の選手を2つのグループに分け、「ラウンドロビン」と呼ばれる総当たりのリーグ戦を行います。
そして各リーグの上位2名、計4名が決勝トーナメントに進出します。

選手8名を2つのグループに分ける際は、ランキング1位と2位、3位と4位、5位と6位、7位と8位の選手をそれぞれランダムに振り分けます。今年のリーグ表を見てみましょう。

グループ ピート・サンプラス

[1]ナダル
[4]ティエム
[6]ディミトロフ
[7]ゴフィン

グループ ボリス・ベッカー

[2]フェデラー
[3]ズべレフ
[5]チリッチ
[8]ソック

今年もグループ名はレジェンド選手からとられています。

[ ]内の数字がランキング順位で、1位のナダルと2位のフェデラーが別々のグループに入っているのと同様に、8位のソックも7位のゴフィンとは別のグループに振り分けられています。

各リーグで総当たり戦を行いそれぞれの上位2名を決定するのですが、その主な基準は以下の通りです。

・勝利数の多い上位2名

・勝利数で並ぶ選手が2名の場合は直接対決で勝利したほうが優先

・3名の勝利数が並んだ場合
  (i)  セット獲得率の高い順
 それでも決まらない場合は
  (ii) ゲーム獲得率の高い順

細かい基準はまだまだあるのですが、基本的にはこのような基準で決めていくと考えて問題ないと思います。
結論としては、「勝つならストレートで、負けるならフルセットで」が原則です(勝利数で並んだ際にセット獲得率とゲーム獲得率で優位に立てる)。 
 

ファイナルズについての基本的な解説はこの程度にしておいて、今年の展望予想に移ります。
各グループから勝ち上がるそれぞれ上位2名の予想を挙げておきます。

グループ ピート・サンプラス

1位通過 ナダル
2位通過 ディミトロフ

グループ ボリス・ベッカー

1位通過 フェデラー
2位通過 チリッチ

まずはグループ ピート・サンプラスの詳細から

こちらは混戦が予想されます。
ファイナルズ初優勝を狙うナダルは膝の故障で前哨戦のパリを途中棄権。現在も100%の状態ではないようです。実力としては抜きん出ているので、膝の状態次第としか言えません。
ティエムですが、全米後は3大会連続で初戦敗退を繰り返し、パリでもベルダスコにストレート負けを喫しました。今年はローマでナダルを、全仏でジョコビッチを下し、間違いなく力はあるのですが、まだまだ粗さが目立ちます。
続いてゴフィンですが、このファイナルズを勝ち抜くにはもう少し攻撃のバリエーションが欲しいところです。よく言えば安定的、悪く言えば単調なゴフィンのテニスは、しばしばトップ選手の餌食になってきました。早い展開に持ち込むフェデラーに対して明らかに苦戦しているのがその一例です。決して甘いボールを打っているわけではないので、球足の遅いファイナルズのコートではうまく噛み合うかもしれません。昨年は大会を途中棄権したモンフィスに代わって1試合のみ出場しているので、その経験を活かしたいところです。
ディミトロフは完全な初出場になります。実は2014年にも補欠として現地入りする予定だったのですが、その権利を放棄して当時交際していたシャラポワとデートへ。錦織のラウンドロビン第3試合、ラオニッチが棄権したため急遽フェレールとの対戦になりましたが、本来はディミトロフとの対戦になるはずだったのです。初出場というのはやや不利ですが、ここ最近も比較的好調を維持しており、そしてナダルに対しても充分勝つ可能性があります。今年3回あったナダルとの対戦は、全てフルセットでした。過去の対戦成績はディミトロフの1勝10敗ですが、どちらが勝ってもおかしくないと思います。


続いてグループ ボリス・ベッカーです

このグループはフェデラーが優位でしょう。2010年から2015年まで全て決勝トーナメントに進出しており、得意な大会であることは明らかです。パリは欠場しましたが、マレーとのエキシビジョンマッチに登場するなど、快調ぶりをアピールしています。
チリッチも14年と16年に次ぐ3回目の出場です。決勝トーナメントに進出した経験はありませんが、マレーやジョコビッチ、ワウリンカのいない今大会は大きなチャンスです。まずは初戦のズべレフ戦が鍵になるでしょう。
逆にズべレフとソックは初出場になります。特にソックはパリで大逆転の最終戦出場を決めており、今大会もダークホース的存在です。
ズべレフは期待に応えたいところ。今年はマスターズ初タイトルを手にするなど躍進しましたが、グランドスラムでは思うような成績を残せませんでした。ここ最近も調子が噛み合っているとは言い難く、やや不安を残しています。3勝1敗で勝ち越しているチリッチとの初戦が鍵になります。

注目はズべレフ対チリッチの初戦です。この試合を制した方が決勝トーナメントに大きく前進するでしょう。

         
このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット