2009年11月

2009年11月29日

閉じゆくチベットの門 (朝日新聞社)

珍しく朝日新聞の記事から:

asahi.com(朝日新聞社):閉じゆくチベットの門 ネパール 巨竜の影(6) - 月替わりルポ - 週刊アジア - 国際
http://www.asahi.com/international/weekly-asia/TKY200911210253.html

2009年11月28日

■辺境、物資と兵の波

 標高8千メートルを超すアンナプルナ、ダウラギリ両山系の間を縫う深い谷を北へ抜けると、木々もまばらな荒涼とした風景が広がってくる。空気は澄み切り、黒みがかった青空は宇宙を感じさせる。ネパール領ムスタンはヒマラヤ山脈の北、チベット高原の南端に位置する辺境の地である。

 ヒマラヤの南のふもとから北上する山岳道路はカグベニ村で途切れている。かつて王国の都だったロマンタンまで、ここからさらに3〜4日歩かなければならない。

 静寂に包まれたこの一帯で、かつて戦争があった。1959年、チベット動乱で故郷を追われたチベット人が、ここを拠点に中国軍に対するゲリラ戦を展開した。72年、ニクソン米大統領(当時)の訪中後、米中央情報局(CIA)が支援を打ち切るまで戦いは続いた。

 30年余りの時を経て、中国側からムスタンに道路が通じた。2006年末のことだ。わずかな作物しか育たない村の生活は一変した。米、衣類、家電、ガソリン、建築資材。「トラックが毎日のように来て、何でも手に入るようになった」と村人は言う。南からロバや人の背に揺られて来た物に比べ格段に安かった。ゲリラの拠点はあっという間に中国経済圏となった。

 ところが08年、中国は国境を突然封鎖した。3月に起きたチベット騒乱と8月の北京五輪を控えた緊張の中で、中国物資を運ぶ車は姿を消し、ムスタンの物価は高騰した。

 貿易は国境で年2回ある交易会に限定された。農業の傍ら雑貨を売って生計を立てるタシさん(23)は交易会で目を疑った。標高4千メートルを超える荒野に、無数の中国兵と軍用車と兵舎が並んでいた。

 チベット仏教徒であるムスタンの住民は、中国側から逃れてくるチベット難民を同胞として助けてきた。99年末にインドへ亡命した活仏カルマパ17世もこのルートをたどった。寺院や家々には最高指導者ダライ・ラマ14世の写真が飾られている。

 タシさんは中国人から「ダライ・ラマの写真は飾らない方がいい」と忠告されたことがある。「中国との商売はありがたいが、何だか複雑だ」と話した。

■難民に強まる圧力

 国境を無数の治安要員で固めた中国は今年9月、ネパール政府に対しても、約1200キロの国境沿いに1万人の警備隊を配置するよう求めてきた。ネパールが同様の措置をとれば、難民は中国の目をかいくぐることができても、ネパール側に拘束されて現場で中国側に突き返される可能性が高まる。中国への送還は厳罰を意味する。

 9月末、首都カトマンズのチベット難民が集中する住宅街の一角を警官隊が包囲した。あちこちに検問所を設け、外へ出ようとする難民をしらみつぶしに尋問した。

 昨年、カトマンズの中国領事館前では、連日300人を超える難民が抗議デモを繰り返した。今年は10月1日の中国建国60周年を控え、再発を恐れる中国政府の要請にネパール当局が応じた。予防拘束された難民は100人近くに上る。デモは実施されたが、参加者は数十人程度と腰砕けに終わった。

 ある難民は「中国の圧力はすごい。デモや集会が当局に事前に察知されている。スパイがいるかもしれない」と危機感を募らせる。

 ネパールには約2万人のチベット難民が定住し、新たに中国から逃れてくる難民に「自由への入り口」を提供した。国境を越えさえすれば、国連難民高等弁務官事務所を経て、ダライ・ラマが住むインドへ向かう、というルートが確立していた。

 その門が、閉ざされようとしている。

 ネパール政府が中国へ傾斜する背景には、巨大な援助がある。チベット自治区ラサまで引かれた青蔵鉄道をネパール国境、さらにカトマンズ近郊へ延伸する計画が浮上している。中国物資を扱う物流拠点の建設、10億ドルの低利融資と、大型案件が目白押しだ。

 一方でチベット亡命政府と接触したネパールの国会議員に対し、香港へのビザ発給を拒むなど、中国は「アメとムチ」を徹底する。

 対中外交に詳しいネパールの元外交官はこう指摘した。「中国の微笑の裏には自国の利益がある。ネパール接近の目的はチベット問題で最大限の協力を引き出すことだ」(カグベニ〈ネパール〉=武石英史郎)

 〈ネパールと中印〉 ネパールは伝統的にインドと経済的、政治的関係が深かった。70年代以降、インドの内政干渉を嫌う国王が中国に接近した。08年の王制廃止後も、その傾向は続いている。ネパールの輸入全体に占める割合はインド55%、中国13%だが、中国チベット自治区ラサとカトマンズを結ぶ幹線道路があり、中国製品の輸入が増えている。

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このままではネパールはもちろんのこと、アナチャル・プラデッシュ州もパキスタンも台湾も北朝鮮、(韓国、日本)も中国にいづれは併合されることは間違いないと思うのです。
特に、このまま共産党独裁政権が続けばですが、、、





rftibet at 20:20|PermalinkComments(5)TrackBack(0)その他 

2009年11月27日

チべット人作家クンガ・ツァンヤンに5年の懲役が言い渡される

以下、ロンドンのえり様が翻訳してくださいました。

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2009年11月19日ダラムサラ発;
チベットからの情報によるとチベット人作家兼写真家のクンガ ツァンヤンが“国家機密を漏洩した”罪に問われ5年の懲役を言い渡されたことを、チベット民主化、人権団体が発表しました。11月12日、甘 省、甘南チベット族自治州 カニホ(甘南)中級人民法院で行われた秘密裁判の判決で5年の禁固刑判決を言い渡された証言情報が確認されたことを先出のチベットの人権をモニターしているNGOが発表。

http://www.tchrd.org/press/2009/pr20091119.html

クンガ ツァンヤンはアムドにあるラブランタシキル僧院の僧侶でもあり、当初3月12日に“チベットに関する政治的な文章を発表した”罪で逮捕されていました。

“雪の国の太陽”(チベット語でGang-Nyi)のペンネームをもつクンガ氏はチベット人新世代の記録者であり、情熱的な作家、エッセイスト、アマチュア フォトグラァーと先出のチベット民主人権団体は彼を紹介しています。

クンガ氏は青海省のゴログ・チベット族自治州チグドリル県の出身で、チベット中を旅しながらチベット高原の環境破壊の状態を写真に収め記録していました。
Nyenpo Yutsae kyekham 環境保護団体に属しながら、“誰が本当の分裂主義なのか?”、“「安定」を破壊しているのは誰だ”や“抗議行動の真の首謀者は誰だ?”と言った数々のチベットについて大変勇敢で、感動的なエッセイを発表しています。

先出の人権団体によるとこの地区での昨年の大規模な抗議行動が起こって以来 甘 省、ラブラン タシキル僧院のクンガ氏は中国当局の監視下にあったとされ、彼の家族や友人らは先週の裁判まで,彼の消息を全く知らされていなかったことを報告しています。

中国政府は“国家機密”の 起訴内容を明らかにする必要がなく,“国家機密”に関する法律や規則は、共産党の管理する政府機関と公安が一緒になって施行し、“国家機密”を漏洩または入手したとして、犯罪として立証する不透明なシステムを作り上げています。

中国の人権を監視する団体 Human Rights in Chinaの発表では、政府の癒着から来る秘密管理と、公的な国家機密管理とで、中国共産党指導者らにとって都合の良い情報が国家機密と見なされ、必要に応じて、すでに公開されている情報でも、流布を止めることができます。国家機密法と規則は、その内容により一般に開示されておらず犯罪に問われた場合、その個人が違反した内容を知ることは非常に難しく、中国首脳陣の呼ぶ所の“協調性のある社会”とは、批判の声を発する者は厳重に取り締まられるという管理社会を指す。

以下のリンクはHuman Rights in Chinaの2007年6月12日の報告書; ‘国家機密:,’中国の法的迷路
http://hrichina.org/public/contents/press?revision%5fid=41505&item%5fid=41500)

2008年3月以降チベットで起きた抗議行動に付いて声を挙げる者を黙らせるため中国政府は取り締まりを強化しており、取締りの際に起きている拷問、蒸発、殺害などの隠蔽行為を強化させています。

クンガ ツァンヤン氏、クンチョック ツェペル氏ら政治囚は、米国オバマ大統領訪中の直前に判決を受けており、中国はチベット文化や宗教に対する取締りを、確実に強化させています。現在ではチベット人のアイデンティティーに関する表現はほぼ「反動主義者」や 「分裂主義者」のレッテルを貼られ長期にわたる懲役または,それ以上の刑に問われます。チベット人文化人、作家やブロガーで、現状に対して自己の意見を表現する者は以前より高い危険を伴い、“蒸発“したり長期に渡る禁固刑を言い渡
されている報告が寄せられています。

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法王は今日もダラムサラから40キロほど離れたパランプールという所で開かれていた眼科医の会議に出席されました。

ところで、オバマ氏との会談は年内には行われず、来年初めになりそうだとのこと。
法王は12月1日から10日まで、オーストラリアとニュージーランドを訪問されます。
法王庁のテンジン・タクラ氏の話では、「法王はこのところの強行軍でお疲れ気味なので今年はもうアメリカまでは行けない」とのことです。

今、ニューデリー空港。
もうすぐ成田行きフライトに乗ります。


rftibet at 20:40|PermalinkComments(1)TrackBack(0)チベット内地情報 

2009年11月25日

法王のロシアグループ向けダラムサラ・ティーチング

24.11.09 Dharamsala Tsukulakan昨日の午前と午後、今日の午前中法王はみっちり法話を行われました。
全くいつものようで、疲れたご様子もなく、過不足なく、淀みなく、すべてを説明されました。

今日の午後はロシアグループとの質疑応答が行われています。

ここで、ロシア仏教徒グループと呼ぶ人々は正確にはロシア語圏の人々でして、
もちろんモスクワ辺りから来られている人もいますが、主には外モンゴル、ブリアート、カルミックの人が多く、その他トゥバ、アルメニア、カザフスタン、ウズベキスタンからも来られています。
総勢750人とのこと。

これらの国や地域はかつて共産党政権のもとで仏教は程度の差はあれ弾圧され、衰えてしまっていた地域です。
法王はこれを「リバイバルさせるために教えを説くのだ」とおっしゃいました。

最初にロシア語の般若心経がロシア語グループ全員で読み上げられました。
法王は感慨深げにこれを聞いておられました。

これらの地域にはもちろんモンゴル帝国の時代に仏教が広まり、最初はサキャ派の影響が多かったものの、その後今に至るまでデブン僧院系のゲルク派の教えが主に伝わっています。
こんな事もあり、ジェ・ツォンカパのテキストが二つ選ばれたのです。

昨日の午前中はテキストはなく、言わば21世紀の仏教徒の在り方のような話をされました。
面白い話も多かったのですが、、、いつかまた。

午後はジェ・ツォンカパの「テンデル・トゥパ(縁起讃)」を解説されました。
ジェ・ツォンカパもナーガルジュナも法王も仏になぜ帰依し、なぜ讃えるのかといえば「縁起即空、空即縁起」を説かれたが故に、と答えるのです。
二時間以上みっちり空の話でした。

今日の午前中「ラムツォ・ナムスン(悟りへの三つの要点)」を一時間ほど講義され、引き続き明日のヤマーンタカの潅頂の準備に入られました。
最初「十三尊ヤマーンタカ(ヤブユム)」の潅頂と告知されていたのですが、昨日「一尊ヤマーンタカ」に変更されました。

ヤマーンタカは文殊菩薩の憤怒形ということで、この行を行なえば、まずは内外の修行上の障害を取り除き、次に空性理解を大いに促進させるために役立つと言われています。
ゲルク派が特に好むデイティーです。

みんな、赤いお守りをもらい、夢判断のためのクッシャ草を揺らしながら帰って行きました。
モンゴル系の人々は色白で丸顔、太り気味が多い。
民族衣装も似合ってて、クッシャ草を嬉しそうに立てて歩く姿は非常に愛らしいのでした。

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25.11.09昨日のなんちゃって「リビュークラス」を終って、感じたことが一つあります。

復習クラスと言ってもここでは仏教の話と言えば、慈悲と空の話、今日は特に空の話が多かったので、乏しい理解を基に三時間以上も自分では熱心にできるだけ少しでも解ってもらおうと話ました。
中に一人浄土真宗の若いお坊さんがおられました。

そのお坊さん「ビベーカナンダがおっしゃっていましたが仏教もヒンズー教の一部なんですね」
私「そうね、ヒンズーの人たちはそう言いますね。でも仏教徒はそうは言いませんね。今日も法王がおっしゃっていたように哲学的教義が全く違いますしね」

お坊さん「我(アートマン)が凡(ブラフマン)と一体となる(凡我一如)ことが縁起なんじゃないかと考えるんですが」
私「????アートマンとかブラフマンを否定したのが仏教じゃないでしょうかね?
また縁起という言葉は仏教の概念でヒンズー教の実在論からは発想できないものじゃないですか?」

お坊さん「仏はアートマンや神を否定してないんじゃないですか?」
私「明らかに否定したのです。その実体論、永遠論を否定したのです」

お坊さん「実体?」
私「ええ、空は無自性とも言いますが、、、」

ここでお坊さんはその言葉「無自性」を書こうとして間違う。

と、と、と、つまりこのお坊さんは「実体」とか「自性」とかの言葉も聞いたことが無かったという風なのです。
実際このお坊さんは浄土真宗だったので、浄土真宗は「般若心経」も読まないそうだから。空のことなど考えたこともないらしかった。
「自分はヒンズー教に近いように思う」とおっしゃっていましたが、それは普通の人はみんな実体視しかないから、仏教徒でないことは確かでしょう。

チベット仏教も仏教ですから慈悲を中心にした方便の話をします、行の中心です。
ですが仏教を勉強するとなるとその中心は「空」なのです。

ゲルク派の教学システムでは数年間の基礎論理学、知覚論、認識論などを学んだあと5.6年間「般若学」を学びます。空論前期課程のようなものです。
その後本格的に「中観学」を数年学ぶ間に空観の微細な差まで学びつくします。

僧院に行かなくても法王のお話は常に半分は空の話です。

今日は法王「本当には帰依や出離のためにも空の理解がいる」とおっしゃいました。

だから、馬鹿な私でも人に何となく説明できるぐらいには空の事を知っている。
ここでは、仏を讃え帰依するのは仏が縁起・空を説かれたからだと教えられる。
私もそうだ。
(実体的)浄土を作ったりされたからではない(そんなもの(実体的浄土)はもちろんないが)。

教え(の質)が違いすぎる。

日本はインドから遠すぎたのだろうか?
日本に一体仏教が伝わったことがあるのだろうか!?
何て大げさなふざけたこともふと考えたりしました。
もちろん空を深く理解されてる学者の方々も大勢いらっしゃるし、
他の派の僧侶の人々では事情が違うのかもしれません。


そんな日本に一時帰国するため明日潅頂を受けた後、ダラムサラを発ちます。












rftibet at 15:30|PermalinkComments(1)TrackBack(0)ダラムサラ町の出来事 

2009年11月23日

明日から再び法王のダラムサラ・ティーチング

8987e11e.jpg法王は昨日デリー近郊で行われていた「Hind Swaraj Centenary Commemoration International Conference インド独立運動100周年記念国際会議」に出席されました。
http://phayul.com/news/article.aspx?id=26052&article=I+am+a+son+of+India%2c+Dalai+Lama+says+at+Gandhian+event

会議の趣旨は「ガンジーの提唱した非暴力による自治(独立)獲得運動を世界中に推進させる」こと。
会議には18カ国から100人以上が参加者した。

会議中の法王の発言の幾つかを紹介します。

この世界的運動と位置づけられる「ガンジー主義運動」の提唱者の一人になってほしいと要請された時、
法王は「あなた方がリーダーだ。私は単なる弟子だ。インドの学生に過ぎない。あなた方がボスだ」とガンジー主義者の長老を前に話され
「そう、そう、あなた方が素晴らしい仕事をされていることを私は非常に喜んでいる」と続けられた。
また「インドは宗教間の調和を実現している国だ。インドには実に様々な宗教的伝統を実践するコミュニティーが存在する」と指摘され、

「私の身体はチベットだが、心はインドだ」と坊主頭を指さしながら語られ、
「チベットの仏教文化はインドから来た。私はインドの息子だ」

「インドは非暴力を輸出し過ぎたので今のインドにはこれが不足してきたのだ。
それは例えば仏教がビルマ、タイ、スリランカ、日本、韓国、中国にチベットにと輸出されて今ではインドの中ではほとんど消えかかっているようなものだ」
とコメントされたとか。

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ガンジーを生み、称賛するインドと毛沢東を生み、称賛する中国。
これからの21世紀いやでもこの二国が台頭する。
インドに頑張ってもらわないと、との思いは法王ならずとも良識ある人なら誰でもが願うところでしょう。
指食わえ政策まい進中の日本は他力本願の精神に則りインドを応援すべきでしょう。


法王は「現在アメリカ訪問中のインドのマンモハン・シン首相との会談でオバマ氏がチベット問題を必ず議題に載せてくれると信じる」と話された。
http://phayul.com/news/article.aspx?id=26047&article=I+don't+want+to+escalate+tension+between+India%2c+China%3a+Dalai+Lama


で、法王はやっと今日午後1時半ごろダラムサラにお戻りになられました。

明日からのティーチングには変更がでて、なんと二日を三日にするとか!
全く何でそこまでサービスするのか、と言いたくなるのです。

それも、最初の予定では軽く午後だけという話だったのに、今日伝わった話によれば、まずテキストが変更され、アティーシャの「菩提道燈論」からジェ・ツォンカパのこの前日本でも講義された「悟りへの三本柱(三つの要点・ラムツォ・ナムスン)」と同じジェ・ツォンカパの「縁起讃(テンデル・トゥパ)」ということになりました。
潅頂は変わらす、「十三尊ヤマーンタカ」です。



予定は:
24日 9:30〜10:30 一般仏教講義
     13:00〜15:00 上記二本のテキストの講義

25日 午前中 法王自信の潅頂準備(ドゥプシャク)
    午後  ロシアグループとの質疑応答

26日 8:30〜 ドゥプシャクに続き実際の潅頂

ーーー

今回は残念ながらマリアはここにいないので、日本語通訳はありません。
ただ、頼まれで私ごときがティーチングの後に「りビュークラス」を開きます。
熱心な方だけ、期待しないで、だまされたつもりで、まずは24日の夕方5時にルンタ・レストランにお越しください。










rftibet at 17:25|PermalinkComments(2)TrackBack(0)ダラムサラ町の出来事 

2009年11月22日

ダラムサラの野鳥・その9

ルリビタキのメスOrenge-flanked Bush Robin 15cm
日本では「ルリビタキ」と呼ばれる鮮やかなブルーが特徴の山鳥です!?
この子はそのメスと判断しましたが、自信はありません。
鳥もオス・メス、子供・大人で羽の色や大きさが変わるので判別は難しいことがあります。

ーーー

ダラムサラにはまだ桜が咲き続けています。
こんな心地よい時期、法王にはぜひとも自宅でのんびりと過ごして頂きたい。

前回のエントリーでは法王の健康に関しちょっと大げさな言葉を使いすぎたと反省しております。
「二度ほど疲れでお休みになった」と訂正します。
実際、あの記事からだけでは何とも判断し難いと思われます。

法王はローマからデリーに到着されたのちも毎日、式典、会議、学会と飛び回られています。

ルリビタキのオス 15cmOrenge-flanked Bush Robin 15cm
ボケ写真ですみません。この前のトリウンド遠征の折、出くわしたこれがオスのルリビタキ。
出会いは一瞬、これしか写っていませんでした。

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法王はデリーにおいて、20日にはまず the 15th Justice Sunanda Bhandare Memorial Lecture on 'Women and Peace' にゲストとして出席された。
http://phayul.com/news/article.aspx?id=26031&article=Dalai+Lama+says+he+learned+a+lot+from+'Guru'+India
席上法王は「インドには非暴力と兄弟愛の文化と伝統があるが、これには数千年の歴史がある。私は多くものもをインドから学んだ」

「女性は世界的問題に対してももっと積極的に前に出て、重要な役割を担うべきだ。
女性は他の人々の苦しみに対しより敏感であるが故にその潜在力を持っているからだ」と話された。

また、平和問題については「それは単なる言葉からはやってこない。それは心から発信されるべきものだ」
「いかなる問題に対しても殺戮は解決ではない」
「すべての問題には解決策がありえる。そしてそれは対話を通じてのみ実現されるべきだ」と語られた。

さらに、日本とドイツの例を上げ世界の国々が「寛容の政策(この場合は特に恨みを持たない政策)」を取るよう促されたという。

Rufous-breasted Accentor 15cmRufous-breasted Accentor 15cm
「アカチャイワヒバリ」という日本名が付いています。
夏場には3000m以上の高地にしかいないが、冬になり高度を下げて来た鳥の一種。

ーーー

法王、昨日21日にはMax hospital (確か法王が胆石の時お世話になった病院)のガン病棟の落成式に出席された後、デリー大学にて三日間行われていた「チベットの文化・歴史学会」の最終日に出席され、お話をされました。

詳しくはこの学会に出席された石濱先生の以下のブログへ(もっとも先生、公用がお有りとかで、法王が来られた時まではいらっしゃらなかったようです)
http://shirayuki.blog51.fc2.com/blog-date-20091122.html

法王は「デリー大学は私を名誉教授と呼ぶが、実際には私は役立たず教授だ。
これには二つの理由がある。
まず第一に私には教授としての仕事をする時間がない。
二番目に私は<怠け者>だ。だから宿題をまったくしない。
というわけで、皆さんの前にいるのはビッグな名前を持った役立たず教授だ」
と話されみんなを笑わせたとか。

Alpine Accentor  16cmAlpine Accentor 16cm
日本の「イワヒバリ」と同じと思われます。
これもトリウンド遠征でゲットした鳥。
2700m辺りにいました。

ーーー

法王今日はデリーで行われている別の平和会議「Hind Swaraj Centenary Commemoration」に一日中参加されているそうです。
この会議の主題は「紛争地帯に生きる人々の日々の生活の中にいかに非暴力(ガンジー主義)を実現するべきか?」です。

そして、おそらく明日23日にダラムサラにお戻りになり、次の日からティーチングというわけです。


Chestnut-bellied Nuthatch 12cmChestnut-bellied Nuthatch 12cm
撮影高度2600m付近。
「チャバラゴジュウカラ」という日本名が付いていますが、日本には確かいないはずです。
キツツキやキバシリのように、逆さになったりぶら下がったりしながら、木の枝や幹の上を小さな虫を探しながら、忙しく移動していきます。

ーーー

ところで、鳥の寿命はどのくらいかと思い調べると、

「生まれた幼鳥のうち、多くは1年以内にほかの動物に食べられたり、病気で死んでしまいます。これらを考えると、小鳥の平均寿命は1年ほど、ということになってしまいます。
(初年度の生存率は0.1〜0.2)

自然での鳥の長生きの例は次のとおりです。( )は平均寿命。
スズメ    5〜10年(1.3年)
ツバメ    3〜16年(1.1年)
シジュウカラ 7〜10年(1.7年)
マガモ    11〜20年(1.6年)
※鳥類生態学・黒田長久より」

ということは、単純に、今年見かけた鳥を来年また見かける確率は50%ぐらいか?
以外に短命と知りました。
個体差が激しいようです。
一般的には大きい奴が長生きする。
中には20年以上生きたという記録もあるとか。

unknown名前は判りません。15cmほどの可愛くて、色のはっきりした鳥ですが、図鑑やネットの中に見つけられませんでした。
以下、連続三種名称不明。

ーーー

今日紹介している鳥たちは小さい小鳥ばかりです。
中には夏場5000m付近までを活動圏とする鳥もいます。
そんな鳥は高地仕様で肺と心臓が特に強くできていると言います。
心臓の鼓動回数は人間の約4倍。
一秒間に5回ぐらいはビートを打ってることになる。

長生きしないはずだ。
素早くて、華やかだけどその分死に急いでるようでもある。
特に派手なオスはテストステロン過剰で早死にの原因を多くつくるようです。
この点は人間も似てますが?

それにしても、哀れだ。
短か過ぎて巡る季節も味わえない子供がほとんどだ。
子供は他の動物に食べられたり、病気になったりするとは、、、
思ったより大変な鳥生と知る。

が、この事情はかつての人間種にも同様でおそらく人類の寿命も何百万年の間20〜30年ほどしかなかったのではなかろうか?

現代においてもアフリカはじめ多くの貧しい国の田舎においては病気事情はたいして変わっていない。

例えば、チベットの山奥では盲腸になっても手術など出来ない。
家族は祈祷師を呼んで祈るばかり、本人は七転八倒の挙げく死ぬものが多いと聞く。
チベット人はこれをただ「お腹の病気で死んだ」という。

unknownunknown 16cm

鳥にも血液型があるという。
ということは、性格の違いがあるということだ。
(性格の違いを血液型の違いに求める理由はアバウトだけど)
几帳面な小鳥とか、勝手なのとか、グループ遊びが得意なのとか、一人遊びが好きなのとか、、、いろいろいることであろう。

喜怒哀楽もあるに違いない。
顔は笑ってないが、明らかに喜んで踊ったり歌ったりするし。
いやな奴が近くにくると、脅したり、唸り声をあげる鳥もいる。
大体大きい奴ほど図々しいが、鳥も種類に依り性格が相当違うことがじょじょに判り始めた。

unknownunknown 13cm




















Black-chinned Babbler  14cmBlack-chinned Babbler 14cm
日本にはいないが日本名は「クロアゴモリチメドリ」
嘴の後ろの黒い斑点が目のように見えるが、本当の目はそのすぐ後ろにあって極小サイズ。













Collared Owlet (Collared Pygmy Owl) 16cmCollared Owlet (Collared Pygmy Owl) 16cm
この子も日本にはいないと思われるが日本名「ヒメフクロウ」

標高約3000mのトリウンドに到着し、辺りを見渡した時、岩の上に見つけた。
最初小さな石か?と思った。
とにかく小さな、可愛いフクロウ。
身長16cmと図鑑には書いてあるが、実際見た子は身長12〜3cmにしか見えませんでした。

とうとう鳥コレクションは180種を越えた!
もっともこれまでの写真はすべて18mm〜200mmズーム、望遠F5.6という暗いレンズで頑張って撮ったものばかり。(言い訳)
今度日本に帰ったらもっと明るいいいレンズがほしいが、高いし、
その前に飽きた方が身のためか。

































rftibet at 20:40|PermalinkComments(7)TrackBack(0)エッセイ風 

2009年11月20日

法王74歳の強行軍

819da742.jpg法王はこの数カ月特に強行スケジュールをこなされています。
18,19日にローマで行われていた「国際チベット議員会議」に出席された後、インドに帰られ明日土曜日にはデリー大学内で19日から三日間行われている「チベット・歴史と文化会議」に出席されます。
http://phayul.com/news/article.aspx?id=26013&article=Dalai+Lama+to+address+international+conference+on+Tibetan+history+and+culture
この会議というか学会のようなものには世界中から40人の学者が選ばれ参加し、セミナーが行われます。
日本からは確か早稲田大学の石濱教授が出席されていると思われます。

その後法王はやっと久しぶりにダラムサラにお帰りになり、早速24,25日の両日ロシアグループのリクエストに答える形で法話をなさいます。
最初の日にアティーシャの「菩提道灯論」を解説され、二日目には「13尊ヤマーンタカ潅頂」を行われる予定です。

とにかくお忙しい、お忙しすぎる!

と思っていたが、今日非常に気になるニュースが目に付きました。

ローマ発19日付けAP伝:
http://www.google.com/hostednews/ap/article/ALeqM5gnEQr8WvFElZQAiJrtSDHh9Jl8TgD9C21DNG0

の一部、以下原文
His hectic globe-trotting has been interrupted by a series of minor health issues, including two bouts of exhaustion.

「法王の消耗戦的駆け足世界行脚は、二度のbouts of exhaustion疲労発作を含む一連のちょっとした健康問題により中断された」

この場合のbouts of exhaustionは本当に疲労発作と訳していいものかどうか?
実は自信がありません。
どなたか英語に強い方はコメントお願いします。

記事には情報元が明記されてないしで、この単語をどのように解していいものか?
実際どんな健康状態について使われた言葉なのか?
気になるところです。


ローマで行われていたリチャード・ギア氏も参加していた「世界チベット議員会議」の開催中に開かれた記者会見の席上法王は(おそらく法王の亡き後に関する質問に答え)、
「私が死んだ時にはもちろん(チベット問題は)セットバックするであろう。それは確かだ」
と答えられた。
続いて「しかし、非常に健康的で文化的な次の世代がこのチベット問題を引き継ぐ力をもって育ってきている」と話され、次の若い世代を信じていることを強調されたという。

それにしても、法王にはとにかくお休みして頂きたいと切に思う。
ティーチングなどはっきり言ってかつて万と言うほどなされた。
今じゃ英語やチベット語で良ければ法話のDVDも山ほどある。
勉強したければ法王からの直接の教えもすでに巷に溢れている。
それでもどうしても集まりたければ大きなスクリーンにかつての法話を流すだけで十分と私は常々思って来た。
みんな気楽に呼び出し過ぎでしょう。
法王が来られたからと言って、有名なスポンサーの方々もそうでない方々もできるだけ不必要に法王の時間を取ることのなりよう気を使べき、という時期に入っていると思われます。






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2009年11月19日

チベットは中国の一部なのか、中華人民共和国の一部なのか?

トリウンド 19.11.09今日は久しぶりに快晴だった。
そこで白い山の前のトリウンドまで久しぶりに歩いた。
3000m弱。マクロード・ガンジから3時間。
鳥も新種をゲット!

日本で言えば、上高地から穂高に登ったと言ったところだが、ここではその後ろの山がメインなので、ここはほんの丘です。

Moon peak 4810mムーン・ピーク4810m
かつて吹雪の中この頂上に竹の杖とシバの三又で登ったが、日が暮れ、止むなく寝袋だけで岩陰に眠った。雪に埋もれながらも目が覚めて、生きてたことを仏に感謝したものだった。






ところで、さっきオバマ大統領の中国訪問に関する日本の記事を見ていて、
どうしても気になることが一つだけあった。

例えば以下の記事
<中国各紙、米中首脳会談「ダライ対話」言及報じず - MSN産経ニュース>

http://sankei.jp.msn.com/world/china/091118/chn0911181746001-n1.htm

2009.11.18 17:46

 18日付の主な中国各紙は、17日に行われた胡錦濤国家主席とオバマ米大統領の会談内容を1面トップで大きく報じたが、オバマ氏が胡氏との共同記者会見でチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世側と中国政府の対話再開について言及したことについては報じなかった。

 オバマ氏は共同記者会見で、チベット自治区は中国の一部と認めた上で、中国政府とダライ・ラマ14世の代表との早期の対話再開を支持すると発言した。

 各紙は「米国はチベットが中国の領土の一部であると認める」とした、中国の主張に沿う部分のオバマ氏の発言を紹介するなどしたが、対話再開部分には触れていない。

 会見の一部始終は国営、中国中央テレビで生中継された。(共同)

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例えばこの記事で気になるというのは「米国はチベットが中国の領土の一部であると認める」の部分。

この部分オバマ氏の発言原文は:
"We did note that while we recognize that Tibet is part of the People's Republic of China, the United States supports the early resumption of dialogue between the Chinese government and representatives of the Dalai Lama to resolve any concerns and differences that the two sides may have. 、、

太字部分を日本語に訳すと「チベットは中華人民共和国の一部であると認めるが、、、」であり、「Tibet is part of "China"=チベットは中国の一部」と言ってない。

この二つに違いがあると私は思う。

オバマ氏は「中国の一部」と言わず「中華人民共和国の一部」ということにより、
中国の「1950年以前からチベットは中国の一部であった」という主張を排除しているのだ。

私は確かにそう思うが、日本の各紙は「チベットは中国の一部」とオバマ氏は言った、と書いている。
なぜでしょう?
不注意なのか?意図的なのか?

クリスマス・ピーク 4850mクリスマス・ピーク 4850m

おまけです。

<オバマ発言 つまみ食い 中国メディア 評価や賛辞を速報 人権問題は触れず / 西日本新聞 >

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/135371

2009年11月19日 09:04

 【北京・椛島滋】中国メディアは、18日まで4日間、中国に滞在し、胡錦濤国家主席、温家宝首相らと会談したオバマ米大統領の動静を連日、大々的に報道した。だが、大統領発言のうち、世界経済における中国の役割を評価した部分などは詳報しても、人権問題やチベット問題について触れた大統領発言はほとんど取り上げず、いいとこ取りの報道姿勢が目立った。

 上海で16日に行われたオバマ氏と学生との対話集会では、国営通信社の新華社が「中国の発展に感動した」「米国は中国への理解を深めるべきだ」とのオバマ氏の発言を速報。17日の新聞各紙も写真付きで1面に掲載した。しかし、オバマ氏が人権問題の改善を促したことには触れないままだった。

 17日の胡主席との共同記者会見での発言に関する新聞報道も同様で、オバマ氏がチベット問題で「チベットは中国の一部」と発言したことは取り上げたが、その後に「(チベット仏教最高指導者の)ダライ・ラマ14世側との早期の対話再開を支持する」と、中国政府に対話再開を促した部分は伝えていない。

 オバマ氏は北京で故宮博物院や万里の長城を見学し、18日夜に最後の訪問地の韓国に到着した。今回のオバマ氏のアジア歴訪で、中国での滞在期間が一番長いこともあり、中国メディアは「オバマ大統領がいかに中国を重視しているかの表れだ」などと報じている。

=2009/11/19付 西日本新聞朝刊=


マッターホルン 4906mダラムサラ・マッターホルン 4906m
ヨーロッパにある本物のマッターホルンの高さはたったの4478m、こちらの方がよほど高い。
近いうちに登る予定だ?


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2009年11月18日

牧野議員とアアシャ・レディー

2008.11.30. Delhi左の写真は去年の11月の終わりからデリーで行われた「国際チベット支援団体特別会議」の休憩時間中のショットです。
会議の話は以下かつてのブログ:
http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/2008-11.html

牧野聖修代議士の右手に写っておられるレディーはAasha Reddyとおっしゃる南インドはチェンナイ(マドラス)のチベット・サポート・グループのリーダーです。

この会議中牧野代議士(去年の時点では元代議士)は特にこのレディーと親しくされ(たがっ)ておられました。
これも無理からぬことでして、誰であろう会場内をさっと見渡せば、すぐに彼女に目が止まるという存在でした。
噂ではかつてのマハラジャにつながる家系の出とか、インド風気品に満ちておられました。

そのレディーから一昨日急に私に電話があり、今ダラムサラに来ているから是非会いたいという。
そこで昨日の夜ルンタで会ったのだ。
Lady Aasha Reddy二人はすぐに自然に牧野氏の話題に入った。
レディー「牧野氏はあれからどうなったのか?選挙の結果は?」
私「牧野氏は最近の選挙で見事に当選され、彼の党である民主党が革命的に政権を取った」
レディー「ほうほう、それは良かった!」
私「当然チベットサポーターの彼に対する期待は一機に高まったが、よくわからないが、首相の鳩山と言う人が中国に対して比較的へにゃ腰なので動きにくいのでしょうかね?何かの委員会に選ばれてお忙しとも聞いてます。でもきっと精一杯やっておられると思いますよ」
レディー「今ローマで行われている国際チベット議員会議には出席されているのか?法王も今日出席されているときいた」
http://phayul.com/news/article.aspx?id=25990&article=Dalai+Lama+in+Italy+for+World+Parliamentarian%e2%80%99s+Convention+on+Tibet私「牧野さんが出席されるという話は聞いてないが、、はっきりは知りません」
レディー「そうですか。チベットのためにこれからも頑張ってくださるよう伝えてください」

とのことでした。どなたか牧野さんにお伝えください。
牧野氏もこの女性のことはまさかお忘れではないでしょうから!


18.11.09 at Lung-ta Restaurantこのレディーには二人のチベット人青年がアテンドしていました。
そのうちの一人はテンジン・チュジョルという最近生意気にも日本にチベット人ジャーナリストとして招待されて行ってた男です。

彼女は30年ほど前からマドラス辺りにいるチベット人の子供たちの面倒を見てきました。何百人ものチベット人の子供のスポンサーをしてきたと聞きました。
このテンジンも彼女が子供の時から母親代わりに面倒をみて育てマドラス大学卒業までスポンサーした子なのだそうです。

と、話は最後に結局、彼女の巨大な「新居をチベット風にする手伝いをしてくれ」ということだったのです。
そのために会いに来た(だけだった)のね。

ちなみに、ダラムサラには5日間の「ゾクチェン・リトリート」のために来られたとか。それも南インドから50人のグループがツォクニ・リンポチェの指導のもとにリトリートするためにわざわざここまで来て高いホテルに喜んで缶詰になってたそうです。
最近インドの上流階級でチベット仏教が流行ってるのでしょうか?

その夜、寝る前に「何で今日頼まれた仕事を断らなかったのだろう?普通インド人からの依頼は断るはずなのに、、遠くて面倒なのに、、、、やっぱ、本能レベルの実体視が入りこむ<スキ>があったと認めるしかないか、、、」
と反省し、
「いやいや、マドラス(古くてすみません)辺りにはまだ見たことない鳥がいるかもしれないし、、、」お休みなさい、でした。

牧野議員、お身体に気をつけられ、無理せず頑張ってください。











rftibet at 21:20|PermalinkComments(2)TrackBack(0)ダラムサラ町の出来事 

続・クンチョック・ツェペル氏に15年の刑

クンチョックツェペル昨日少しだけ報告した15年の刑期を受けたクンチョック・ツェペル氏に関するICTのレポートの全文をロンドンの若松さんが翻訳してくださいました。

(以下一部固有名詞を私が勝手に訂正した箇所もあります)

<チベット文化を紹介するウェブサイトの創始者が表現の自由を行使したことによって、秘密裁判で15年の判決を受ける>

ICTレポート,2009年11月16日

(http://www.savetibet.org/media-center/ict-news-reports/fears-missing-tibetan-writer-continued-crackdown-writers-and-artists).

中国政府環境省の役人であり、「チュメ=灯明(www.tibetcm.com)と名付けられたチベット人に影響力のあるチベット語サイトの創始者でもあるクンチョック・ツェペル氏は国家機密漏洩の名目で15年の刑を言い渡されたとの情報がチベット本土から亡命チベット人に伝えられました。

罪状の幾つかはチベット文化保存を意図するウェブサイトの内容に関わるものであり、また去年の抗議デモに関する情報を流布させたことも問われたと思われています。

39歳になるクンチョック・ツェペル氏は今年2月26日早朝自宅で逮捕され、その際家は荒らされ、彼のパソコン、カメラ、携帯電話が押収。家族はその後、先週まで全く彼の居所を知ることができず、11月12日に家族に呼び出しがあり甘粛省、
甘南チベット族自治州 甘南中級人民法院で行われた秘密裁判の判決として、15年の禁固刑判決を言い渡されたことを通知されました。

このニュースは、米オバマ大統領、訪中時の演説で、「情報の自由と検閲のないインターネットの開示の重要性」を訴えた時と同じくして届きました。一週間の予定でアジアを訪問中のオバマ大統領は上海で学生を前にしたスピーチでこう語りました。
「情報がより自由になることで、社会はより強くなる。なぜなら、それによって世界中の国々の市民が自国の政府に責任を問うことが出来るからです」

クンチョック・ツェペル氏はアムドのマチュで1970年に遊牧民の子として生れ、チベット語、英語と中国語を流暢に話す。1997〜1999年、Beijing Nationality Universityで中国語と英語を学び、引き続き蘭州の北西民族学院で英語を学んだのち、2004年マチュにあるチベット民族中学校でチベット語と英語の教職に就きました。

2005年にチベットの芸術と文学を紹介するウェブサイトを若きチベット人詩人であるキャプチェン・ドゥドルとともに立ち上げました。過去数年の間に何度も(検閲のため)閉鎖されたこのウェブサイトはチベットの芸術や文学の紹介を目的として自己負担で立ち上げられました。

クンチョック・ツェペル氏の友人の証言によると拘束中の9ヶ月の間の尋問などで彼の健康は損なわれており、状態が心配されています。拘束されるまでは、主に彼の収入で家族を養っており、彼の妻も、国家公務員でしたが、今は病気の娘の介護をし
ています。クンチョック・ツェペル氏は1995年にも政治的活動の疑いをかけられ拘束されており、その際、拷問を使った尋問を経験するが、無実を主張した結果2ヶ月後に釈放されました。

現在亡命中のクンチョック・ツェペル氏の親しい友人は「2月にクンチョックが行方不明になってから彼の家族はすでに9ヶ月もの間,帰りを待つ苦悶の日日を過ごしてきたのに、今度はこのような重刑で更に苦しむとこになった。国家機密に関係した罪ということだけで、クンチョックがなぜ15年もの判決を受けたのかも,知らされておらず、彼は弁護士との接見も禁じられている」と話す。

中国政府は“国家機密”の 起訴内容を明らかにする必要がなく,“国家機密”に関する法律や規則は、共産党の管理する政府機関と公安が一緒になって施行し、“国家機密”を漏洩または入手したとして、犯罪として立証する不透明なシステムを作り上
げています。

中国の 人権を監視する団体 Human Rights in Chinaの発表では、政府の癒着から来る秘密管理と、公的な国家機密管理とで、中国共産党指導者らにとって都合の良い情報が国家機密と見なされ、必要に応じて、すでに公開されている情報でも、流布を止めることができます。国家機密法と規則は、その内容により一般に開示されておらず
犯罪に問われた場合、その個人が違反した内容を知ることは非常に難しく、中国首脳陣の呼ぶ所の“協調性のある社会”とは、批判の声を発する者は厳重に取り締まられるという管理社会を指す。

以下のリンクはHuman Rights in Chinaの2007年6月12日の報告書; ‘国家機密:,’中国の法的迷路
http://hrichina.org/public/contents/press?revision%5fid=41505&item%5fid=41500)

2008年3月以降チベットで起きた抗議行動に付いて声を挙げる者を黙らせるため中国政府は取り締まりを強化しており、取締りの際に起きている拷問、蒸発、殺害などの隠蔽行為を強化させています。

チベット文化や宗教に対する取締りは,新たに強化させており、現在ではチベット人のアイデンティティーに関する表現はほぼ「反動主義者」や 「分裂主義者」のレッテルを貼られ長期にわたる懲役または,それ以上の刑に問われます。チベット人文化人、作家やブロガーで、現状に対して自己の意見を表現する者は以前より高い危険を伴い、“蒸発“したり長期に渡る禁固刑を言い渡されているとの報告が寄せられています。



rftibet at 09:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0)チベット内地情報 

2009年11月17日

オバマ大統領は「チベット」「ダライ・ラマ」に言及した/機密漏洩罪で新たにチベット人に15年の刑

数時間前に行われたオバマ大統領と胡錦濤国家主席の会談後の記者会見のライブを見ていました。
はじめにしゃべった胡錦濤氏のときには窓の外から数種の小鳥のさえずりが聞こえてくるままに、外を眺めながら聞いていたのですが、オバマ氏の演説が始まってからは鳥にも構わずちゃんとオバマ氏の顔を見ながら聞いていました。
何時人権の事を話すのか?チベットの事は?と思いつつ、温暖化、通貨、アフガン・パキスタン、北朝鮮、イランときてもうこれで終わりか思ったころに「人権はアメリカだけの価値でなく、(人類)普遍の価値だ。少数民族の人権も守られるべきだ」と
上海における声明を繰り返し、最後の最後に「チベット問題を解決するためにダライ・ラマ特使との会談を再開すべきだ」と発言してくれた。

素直に嬉しかった。これでノーベル平和賞のメンツがつぶれるということは避けられた。

もっともその「人権」とか「ダライ・ラマ」とかの単語を耳にする胡錦濤の顔は泥のように固まったままで何の特別な反応も見せなかった。
「勝手に言うが良い」と言ったところだ。
ニューヨーク・タイムズなどはオバマ氏が「銀行家に敬意を払いにやって来た浪費家の役回り」を演じることになると論じたそうだ。
アメリカは「中国の国際的地位を認めるから、それなりのちゃんとした責任も取ってくれ」政策、所謂「責任ある利害関係者」に代わって、中国の成長や増大する国際的な役割が、他国の安全や幸福を犠牲にするものではないという「戦略的な保証」を世界に与えるよう促す政策に転換したともいう。

結局オバマ氏は訪中前にダライ・ラマ法王との会談を行わないという中国に対する配慮を見せたが、中国側はこれまでのアメリカ大統領の訪中前に行っていた政治犯の一部釈放というサービスも行わず、それどころか取り締まりをより厳しくし、反体制派を逮捕し、処刑を行った。
アメリカの配慮に対する答えがこれだ。
金を握っている限り中国は相手に何か言われれても従うつもりは毛頭ないのだ。

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オバマ氏が「人権は人類普遍の価値。言論、宗教の自由はすべての人に認められるべきだ」と北京で話しているときに、
チベットからはまた、悲しいニュースが届きました。

<チベット文化ウェブサイトの創設者に秘密裁判の末15年の刑>

http://www.savetibet.org/media-center/ict-news-reports/founder-tibetan-cultural-website-sentenced-15-years-closed-door-trial-freedom-expression-c

以下ICTのリリースより抜粋。

7d297bb7.jpg中国政府環境省の役人であり、「チュメ=灯明」と名付けなれたチベット人に影響力のあるチベット語サイトの創始者でもあるクンチョック・ツェペル氏は国家機密漏洩の名目で15年の刑を言い渡された。
罪状の幾つかはチベット文化保存を意図するウェブサイトの内容に関わるものであり、また去年の抗議デモに関する情報を流布させたことも問われたと思われている。

39歳になるクンチョック・ツェペル氏は今年2月26日早朝自宅で逮捕された。
家は荒らされ、彼のパソコン、カメラ、携帯電話が押収された。

家族はその後先週まで全く彼の居所を知ることができなかった。
判決は11月12日甘粛省甘南チベット族自治州甘南中級法院にて秘密裁判の結果15年と決定された。

グンガ・ツァンヤンこれとは別にチベット・ポストが伝えるところに依れば、20歳の作家グンガ・ツァンヤンが5年の刑を受けた
彼の罪は「分離主義的」記事を発表することで国歌の安全を脅かし、また南インドに亡命している高僧シンシャ・リンポチェと連絡を取り合ったことであるという。
http://www.thetibetpost.com/en/news/tibet/474-tibetan-writer-gunga-tsangyang-sentenced-to-five-years

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ちょっと今全部訳す時間が無い。
すみません両方とも誰か訳してください。





rftibet at 17:25|PermalinkComments(0)TrackBack(0)チベット内地情報 

2009年11月16日

オバマ大統領に拍手!

02653c76.jpg上海でオバマ氏はちゃんと言うべきことをはっきり言ってくれたと思います。


以下、日本メディアの報道をお借りします。

<米大統領、中国に情報自由化促す 学生らと対話集会>

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009111601000691.html


 【上海共同】中国訪問中のオバマ米大統領は16日、上海市内で開いた学生らとの対話集会で「情報がより自由に流れれば、より強い社会になる。検閲には反対だ」と述べ、インターネット規制の撤廃や情報公開をより進めることの重要性を訴えた。中国政府に対し、間接的に現状の改善を促した形となった。

 オバマ氏はこの後、北京に移動し胡錦濤国家主席との夕食会に出席。

 オバマ氏は上海市内の集会で「表現や信教の自由、情報へのアクセス、政治参画は、人種・宗教上の少数派を含むすべての人々に与えられなければならない」と強調し、こうした考えを他国に押しつけることはないとしながらも「普遍的な権利だ」と指摘した。

 暴動が起きたチベットや新疆ウイグル両自治区の少数民族問題などには直接触れなかったが、より人権を尊重する開かれた社会を目指すよう、中国側に暗に求めた。訪中した米大統領が演説を行う例はこれまでにもあったが、対話集会の形式をとるのは初めて。

 オバマ氏は、大統領として常に批判にさらされるため「情報があまり自由に流れないでほしいと願う時はある」と吐露。だがさまざまな意見が自由に述べられることが「民主主義をより強くし、わたしをよりよい指導者にしてくれる」と強調した。

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この学生との集会は最初アメリカ側が1000人程度の招待学生を想定したが、中国はこれに対し厳選された50人だけにしろと言ってきた。
直前にやっと500人で手が打たれたという。
http://phayul.com/news/article.aspx?id=25972&article=China+restricts+Obama's+Q%26A

もう一つアメリカ側からの大事な要求はこの学生との対話集会がライブで国営のCCTVにより全国に流されることだった。
これは実は特別の要求ではなく、1998年、時のアメリカ大統領クリントン氏が北京大学で対話集会を開いたときも、2002年にブッシュ大統領がある大学で講演した時も国営放送がライブで流した。
二人ともちゃんと政治と宗教の自由を訴えたという。

しかし今回はこれを断られた。
これは前任大統領よりオバマ大統領の発言に警戒心を抱いていた証拠ともいえよう。

これで、一旦この集会はほぼ中止という事態に至った。
最後、直前になってやっと双方が歩み寄り、上海地区だけに限ってライブが放映されることと、国営放送のオフィシャル・ウエブ上でライブを流すという条件で決着した。
もっとも実際にはこのウエブ上のライブでは映像はなく、同時字幕が流れただけという。

中国の隠しごとゲーム/茶番劇を見ているが如しです。

オバマ氏が北京に到着する前に直訴の可能性のある者はちゃんと拘束している。
訪問直前の見せしめにウイグル人を9人も処刑し、あくぎな対抗心をあらわにしている。




rftibet at 21:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)その他 

バンガロールの野鳥 その二

Little brown Dove 27cmLittle brown Dove 27cm
野鳥は引き続き南インドは、バンガロールに建設中の「ダライラマ大学(略称)」の敷地内で撮影したものです。

この小型のハトは現場のいたるところにいました。
ダラムサラ辺りでは見かけないハトです。
グラデがかったすべての色が何とも言いようもなく美しい。
首にはチェスボードデザインの襟巻き。
スタイルも抜群です。
鳥に比べると人間などは裸になるとまるで色気がなく、毛も無く、格好が悪い、立って歩くやせ気味のブタにも似た生物です。
(外観だけを相対的に比較すればの話)


昨日からオバマ大統領の中国訪問が始まりました。
東京訪問中には代表事務所が先導して?オバマ大統領に「(中国に行ったら)人権とチベットの事を忘れないように」と、在日チベット人と日本人サポーター約50人が訴えたことがパユルにも記事になって載っていました。
http://phayul.com/news/article.aspx?id=25962&article=Japanese+and+Tibetans+Remind+President+Obama+Not+to+Forget+Human+Rights+and+Tibet
この集会に参加された方々ご苦労様でした。

Brahminy Kite 48cmBrahminy Kite 48cm
小型の鳶の一種。上半身が白、下半身と羽根の前方がこげ茶、後ろの方が赤茶色。
この鳶もダラムサラでは見かけないタイプです。

ーーー

オバマ氏の中国訪問を前にして、チベットで新たなデモが発生しないとも限らない、と警戒した中国当局は警備体制を一段と強化しているというニュースが入っています。
http://phayul.com/news/article.aspx?id=25964&article=China+tightens+control+on+Tibetans+ahead+of+Obama+visit

アムド、アバ地区からの情報によれば、いたるところに検問所が新たに設けられ、チベット人は全員身分証明書をチェックされ、また、ネットや電話の監視も強化されているそうです。

Painted Stork  93cmPainted Stork 93cm
この写真だけは現場でなく空港へ行く途中の道路わきの大きな湿地帯で撮ったものです。
ペリカンとも思えた大きなサギが3羽、もう一種の青み掛かったサギが3羽写っています。青い方は判別できません。

ーーー

上のアムドの情報を伝えてくれたのは、ダラムサラのキルティ・ゴンパの僧ツェリンです。彼のところにはアムドにいくつかあるキルティ・ゴンパから情報が集まってくるのです。

今年2月27日、中国政府へ抗議するために焼身自殺を図ったキルティ・ゴンパの僧タペーに関する情報を伝えたもの彼でした。

その後、この僧タペーに関する情報を外国に流したとして僧ジャミヤン・プンツォックが3月3日に逮捕されました。
この時のエントリーは以下
http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/51195700.html

ツェリンの元に最近そのジャミヤンの家族の話が伝えられてきたという。

話と言っても、家族は「逮捕以来、今まで何の消息もない。もうほとんど望みもないとだろうと思っている」と悲しい話をしただけとのこと。

White-throated Munia 10cmWhite-throated Munia 10cm
小さなスズメ科と思われる「ムニア」のカップル。
鳥類においては、オス・メスの外観がほぼ同じというカップルほど(案外?)末永く仲良くするそうです。
上嘴だけとほっぺが水色なところが特徴です。

ーーー

鳥社会から見れば人間社会はさぞとんでもない社会でありましょう。
鳥同士が戦争して殺し合ったという話は聞いたことがない。
鳥は特に危険な状況に遭遇しても、いつでもすぐに飛び去ることができるので本気で闘うなどということは鼻から考えない。
遊びに追いかけごっこをするぐらいだ。
もっとも鳥も巣を構えているときには戦いもあり得よう。
でも、あくまで個体レベルの戦いだ。

刑務所もなく、
拷問とかもない。
法律が無くても、家が無くても、身一つでちゃんと生きてる間は、
楽しく元気に過ごす。

Red Munia  Male/Female 10cmRed Munia Male/Female 10cm
同じく小型のスズメ科の「赤ムニア」。
両翼以外真っ赤なのがオス。背中がグレーで胸が白というのがメス。
どちらも羽に白い斑点がある。

ーーー

鳥(動物の代表として)から見れば人間社会は嘘で固めた虚妄の世界。
もちろん、鳥などにも現象を実体視するということは本能的感覚レベルにはあるのですが、人間にはこの本能的感覚レベルの上に概念レベルの嘘が二重に加わります。
この根本レベルの嘘も問題ですが、実際には世間では所謂「世俗レベル」の嘘が問題の元になることが普通です。
仏教では真理を「勝義(究極)の真理」と「世俗(仮)の真理」に分けた後、「世俗の真理」をさらに所謂「本当」と「嘘」に分けます。
この基準は簡単に言えば「実証に耐え得るかどうか」ということです。
基本的に現代の実証科学の考え方と同じで、2000年以上前の先取り。

unknownこの子は現場でしばしば見かけたが図鑑には見当たらない。14cmぐらいの小型で丸っこい黒い鳥。
しっぽを上げて白いバックを見せながら踊ります。
顔や羽に白い小さな斑点があります。

ーーー

世俗レベルでは2008年3月のラサ蜂起で中国が「200人殺した」のに、「20人しか死んでない」というのは嘘です。
他国の領土を新しく「盗った・侵略」したことを「いや、そこは昔から自分の国の一部だった」ということも嘘です。
「リンカーン大統領が黒人を解放した」ように「毛沢東がチベット人を解放した」というのも普通の世界では嘘です。

もっともこれらを当たり前に「嘘」だと常識的に思うのはチベット人や普通の西洋人だが、問題はこれらすべてが普通の中国人には本当だということだ。
そう教えられている。
双方ともに、第三者は自分で事実を調べることが許されていないから、実際には反証は難しい。
しかし、こういう場合は一般に調査を妨害する側が「嘘」を言ってると判断される。

人は知ってる情報を基に行動する。
その情報が嘘か本当かに関わらず。

Bush Lark 15cmBush Lark 15cm
小型のヒバリ。

最近は自分たちの若いころと違って、「何となく人類の明るい未来」が描けるという時代は終ったようだ。
世界終末破壊映画も流行ってるとか。
結局、金を持った人間どもが、辺りかまわず威張って好き放題にしてきた因果が巡って来るという当たり前の状態を全員が味わうというわけだ。
特に貧しい人々からその犠牲となるのは哀れだ。

温暖化問題も中国がこの体制を維持する限り望み薄だ。

今の中国共産党政権はダライ・ラマ法王のアナチャル訪問を許可したインドに対し「1962年の戦争を忘れたのか?本気にやる気か?」とか、アメリカには「リンカーンのお陰で大統領になれたオバマ氏ならチベットが解放されたことを喜ろこばないはずがない」とか平気で言う政権だ。
温暖化どころかもっと熱い戦争だって想定内と思った方がいい。

unknownスパイダーマンのモデルになったという蝶?

無責任に未来予測、特に暗い予測をすることは好きでないが、このまま中国の経済力、軍事力が自然に増大して行けば、直接的脅威のみにとどまらず、その共産党文化とも化した、利己主義、嘘、悪智慧、残虐性等も世界に益々増大していくと考えられる。
もっともこれはこのまま道徳観0、協調性0の独裁圧政政権が続けばという話だ。

オバマ氏は昨日上海で若者との対話集会を開いたはずだ。
アメリカ側が今回特別にリクエストした集会だ。
アメリカは中国のテレビでこれをライブ放送することをリクエストした。
もちろん中国はこれを断った。
そこでアメリカはネット上でこれをライブ公開したという。
私は残念ながら見てないので、何ともいえませんが、まずはオバマ氏が中国の若者に対し何を話したのかが気になる。
オバマ氏だってそこに参加している若者とかはすべて共産党の政治的チェックを受けた者たちであり、質問はすべて共産党の用意したものであることは承知の上であろう。
そんな、劇を強制された若者を前にオバマ氏は何を語ったのか?
見たかった!

現場のトカゲ爬虫類のある者が「空を飛べたらな〜〜〜」と強く思い始め、何百世代もかかってじょじょに翼を獲得し、ある日、本当に空を飛べるようになった。
すべての行動の前には(実体的)意思がある。
意思の前には(実体的)認識がある。
認識の前には(実体的)感覚がある。
感覚は対象の実体視より起こる。

結果実体のない翼によって空性の空を飛べるようになる。














現場の花南インドの花。

ネット上では、中国の学生がオバマ氏に「カルフォルニア州を何時中国に割譲するつもりか?」と聞くなどして遊んでいるようです。
「台湾も、アナチャルももちろんいただく、時期を待ってるだけだ」というのもある。 
中国の世俗には「本気の嘘」とか「嘘の本気」とかいろいろあって何重にもこんがらった得体のしれない言葉が充満しています。


大学の第一期生チュバを着る彼女たちはこの{ダライ・ラマ大学」の第一期生。
一期生は教育学部のみで全部で80人。
内20人が男子とのこと。

ここの生徒は中国の学生に比べればそれはもう自由です。
近々ここを訪問するカルマパに何を質問しようかと、キャアキャアもので相談していました。







バンガロールの街中でバイクに乗る記者二人バンガロールの街中。プレス・バイクに乗る極めたインド人記者二人。
サングラスの二人が記者で、後ろの二人は歩いているイスラム教徒の女性です。
パーセンテージは知らないがとにかくこの辺にはイスラム教徒が多い。
その数は増える傾向にあるという。

ダラムサラでは先週初めから「チベット亡命政府のオフィシャル・テレビ・チャンネル」が開設されました。

連日法王のかつてのティーチングやら記者会見等が流されるので非常に重宝しています。

ダラムサラ・デリー間を飛ぶプロペラ機ダラムサラ・デリー間を飛ぶキングフィッシャー社のプロペラ機。


そのテレビで昨日法王の3月暴動直後の記者会見が流されました。

法王はその中で、いつものことですが、「中国は真実を見ないといけない。真実を基に話合えば、問題は数時間か数日で片付く」とおっしゃっていました。

世俗においてさえ真実を見るということは、これほど難しいということです。
法王はこの原因の始まりは中国地方政府責任者たちの「恐れと不安」からくる虚言癖にあるという。













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2009年11月14日

ジャミヤン少年の昔話

ジャミヤンの描いたシガツェ刑務所ジャミヤン少年のことを覚えている方は少ないだろうが、かつて去年の6月に彼の話をこのブログで何度か紹介したことがある。
http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/2008-06.html?p=2#20080616
http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/2008-06.html?p=2#20080618

写真の絵は彼が自分の監獄体験を描いたものだが、この絵は去年「チベットを知る夏」でも紹介した。
かつてNHKさんにインタビュー撮ってもらったこともあるが、それは没になった。

2006年10月、17歳の時、彼はナンパラ峠経由でヒマラヤ越えを試みた。
彼が加わったグループはあの有名なナンパラ銃撃事件に巻き込まれた。
彼は銃殺された尼僧の死体確認を最初にやらされたりもしている。
峠を前に中国兵に捕まり、シガツェ刑務所に二ヶ月間拘留され、しっかり拷問も受けている。詳しくは上記エントリーへ。

ジャミヤン・サムテンとツェリンノルブその彼に久しぶり、というか数カ月ぶりに会った。
岩佐監督の新作のヒーロー役少年捜しの一環としてスジャ・スクールを訪問したのでついでに、会って少し話を聞いたのだ。
もっとも、スジャで監督に合わせた、ツェリン・ノルブもこのジャミヤンも年取りすぎてる!ということで今回はヒーローにはなれそうにありませんが。

カンパ、ジャミヤン・サムテンに子供のころの話を聞きました。
以下、彼が9歳の時のエピソードです。

彼は6歳の時から9歳まで3年間地元の小学校に通っていました。
学校では中国政府がいかに素晴らしいか、チベットがかつていかに貧しかったかということばかり教えられたとか。
とくにいやだったのは、子供同士で喧嘩になったりすると、必ずそれに加わったチベット人の子供はひどく殴られ、中国人は殴られないことだったという。
この事情は他の多くの亡命してきた男の子たちからも聞いている。
3年生の時、彼にとっては大きな、ある事件があった。

以下、彼の話:

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チョントラ、ゾンサル・ゴンパの壁画、白ターラ菩薩近くの僧院で大きな法要があった。
自分は父に連れられてそこに行った。
法要の最中に一人の尼僧がダライラマ法王のバッジやペンダントを配り始めた。
代わりにお金を渡す人もいた。
父がバッチを一つくれたので、胸に付けた。
ダライラマとはチベット人みんなが一番尊敬するツァワェー・ラマ(根本のラマ)であることは知っていた。

次の日、学校にそのバッジを胸に付けたままいった。
朝教室で担任の先生がそれを見つけ、みんなの前で自分を立たせ、「後で職員室に来い」と言われた。
職員室に行くと校長室に連れて行かれた。
校長はいきなり胸から法王のバッジをはぎ取り、床に投げ、バッジを靴で踏みつけ、自分を殴った。
自分は腹が立って校長に殴りかかったが二人の大人にぼこぼこにされて床に倒れた。
「二度とこんなものを付けて学校に来るな!今度やったらすぐに退学だぞ!」といわれた。
自分は何だか訳が解らなかった。
ただ悔しくて、悲しくて泣いた。

もちろんそれまでに父などから昔チベットは独立した国だったが中国にとられたということは聞いて知っていた。
でも、チベット人と中国人が今も敵同士だとは思っていなかった。
ダライラマが中国にとってどういう存在なのか、ということも知らなかった。

母は中国の役所に勤めており中国のことを特に悪く言うことはなかった。
一方父は決まった仕事に就かず家にいることが多かったが、チベット愛国主義者だった。
父は短気だった。
二人はよくそのことで喧嘩していた。

その日、家に帰ると父しかいなかった。
顔に殴られた後があったので、どうしたのかと聞かれた。
「校長にダライラマのバッジを取られ、殴られた」というと、「そうか、そうか、、それでその校長の名前は?」と聞いた。
父は名前を聞いて、しばらく黙っていたが、そのうち外に出かけた。

夕方、母が蒼ざめた顔をして家に走って帰ってきた。
父が警察に捕まったという。
父はあれから学校の校長のところに行き、喧嘩になり、警察が呼ばれて、連れて行かれたのだった。
母はそれから何日も父を釈放してもらうために奔走した。
父はしばらくして釈放された。

自分は次の日にも学校に行ったが、自分が自分でないようで何もできなくなっていた。
それからしばらくして学校には行かなくなった。

それからは学校にも行かずぶらぶらしていた。
母は自分をまた学校にやりたがったが、父は中国の学校になんかもう行かなくていいといって聞かず、二人はそのことでも喧嘩していた。
そのうち自分はどうしてもインドに行って勉強がしたいと思うようになった。
一度目に失敗して痛めつけられたが、一旦インドに行くと言って村を出たのでもうどうしても行かないと恥ずかしくて村に帰れないと思いもう一度トライしたのだ。

以上

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彼は今、学校でシンガーとしてデビューし、ちょっとしたスジャ・スクールのヒーローだ。


スジャからの帰り道ダラムサラへの帰り道




















rftibet at 18:15|PermalinkComments(2)TrackBack(0)子供の絵  

2009年11月13日

オバマ大統領の中国訪問は15日からでした、ボケててすみません。

e37ef630.jpg前回のエントリーに何ともお恥ずかしい間違いを書いたまま、二日以上自分のブログを開けることなく過ごし、今やっと訂正と言うわけです。
「12日にオバマが中国に行く」などと自分で勝手に考えたわけではなく、もちろん英文のそんな文章を読んだからそう思ったのでしょう。
よく確かめずにあほなこと言って済みませんでした。

オバマ氏は確か今日から二日間だけ日本でしたね、中国は15日から18日までの四日間が中国ですよね。
今じゃ中国が日本の倍大事というわけでしょうか?

ところで、最近気づけばチベット関係のニュースは日本にも確実に増えて来たと感じます。
産経さんと共同さんを中心に大手も頑張ってくれてる。
日本にチベット関係の情報があまりに乏しいと感じ、去年の春から突然始めたこのブログだが、もうニュースなどは特別のものでなければいろんなソースから結構日本にも流れ始めたようだから、ニュースは減らして行こうかなとも思います。

以下、そんな具合にすでに日本語になってるニュースの一つ。
一番笑えるやつです。

<ダライ・ラマ面会 強くけん制>

アメリカのオバマ大統領が、今月15日からの中国訪問を終えたあと、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世と面会するのではないかという見方が出ていることについて、中国外務省の報道官は「オバマ大統領ならば、ダライ・ラマ14世の活動に反対する中国政府の立場が、より深く理解できるはずだ」と述べ、強くけん制しました。

アメリカ政府は、先月、オバマ大統領とチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の面会について、「互いに合意した時期に行う」と表明しており、オバマ大統領は、就任後初めてとなる今月15日からの中国訪問を終えたあとに、面会を実現させるのではないかという見方が出ています。これについて、中国外務省の秦剛報道官は、12日の定例会見で、ダライ・ラマ14世を「かつてチベットで奴隷制度を実行していた人物だ」と非難しました。そのうえで、初の黒人大統領であるオバマ大統領が、かつて奴隷解放政策を進めたリンカーン元大統領を尊敬していることを指摘し、「オバマ大統領ならば、ダライ・ラマ14世の活動に反対する中国政府の立場が、より深く理解できるはずだ」として、面会をしないようあらためて求めました。中国政府は、オバマ大統領の中国訪問を歓迎していますが、一方で、チベット問題ではアメリカ政府を強くけん制した形です。

NHK 2009年11月12日
http://www3.nhk.or.jp/

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オバマ氏は胡錦濤に会ったら、まずこの外務省報道官の発言はただのジョーク(或いはブラック・ジョーク)なのかどうか確認してから話を始めたほうがいいんじゃないでしょうか。

どうせ、オバマ氏も今回人権の話で成金を不機嫌にさせる気はないでしょうが、言い訳に、「平気でこんな発言をする政府に人権の話をするのも馬鹿らしいと思ったから、、」なんて言うつもりでしょう。

結局、インド政府に対しても、アメリカ政府に対しても普通の常識(ジェントルマン)では考えられないような言葉を使うというのも効果があるわけです。
相手に初めからまともな話の希望を全く持たせないことで徒労感を与えることができるわけです。










rftibet at 21:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0)その他 

2009年11月11日

明日からいよいよオバマ大統領の中国訪問が始まる

1a55ebf3.jpgオバマ大統領の日本訪問は如何でしたでしょうか?
オバマ氏は「鳩山首相、チベット問題についてはどう思われるか?」なんて質問したかな??
チベット関係者としては日本よりもちろん明日からのオバマ大統領の中国訪問の方がよほど気になるところです。

<phayul>11月10日付けの記事
http://phayul.com/news/article.aspx?id=25926&article=Obama+may+raise+%22Tibet%22+with+Hu%3a+US+officialによれば、オバマ氏は胡錦濤主席との会談でチベットを口にするし、アメリカに帰った後に法王にも会うそうです。

以下、phayulの記事をそのまま訳したと思われる日本語ニュース。

<米大統領、中国首脳との会談でチベット問題協議か−為替問題も議題に>

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920010&sid=amH5wadYx86k

11月10日(ブルームバーグ):オバマ米大統領は来週北京で行う中国の胡錦濤・国家主席との首脳会談で、表現の自由や法治、チベット問題を協議する意向だ。ホワイトハウス高官が明らかにした。

国家安全保障会議(NSC)のアジア上級部長、ジェフリー・ベーダー氏は9日、「オバマ大統領は人権問題への懸念を直接、胡錦濤主席に提起するだろう」と述べた。

チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世が米議会から人権賞を受賞するため10月に訪米した際にオバマ大統領が会談を見送ったことをめぐっては、人権問題活動家から批判が高まっている。バレリー・ジャレット大統領上級顧問(政府間調整担当)は9月に、オバマ大統領が今月のアジア歴訪後にダライ・ラマ14世と会談する見通しだと述べており、ベーダー氏もこれを追認した。

オバマ大統領は12日から8日間の日程で北京のほか、東京とシンガポール、上海、ソウルを訪問する。16日に胡錦濤主席と夕食をともにし、翌日に会談する。

ベーダー氏は9日、同大統領の初のアジア歴訪に関する記者団との電話会議で、「現段階で大統領の発言内容を正確に予測することはできないが、表現の自由や情報へのアクセス、宗教の自由、法治、チベット問題といった問題がわれわれの念頭にある」と説明した。

オバマ大統領は9日、中国の胡錦濤主席と温家宝首相と会談する際に、為替問題を取り上げる意向を明らかにした。同大統領はロイター通信とのインタビューで「為替は他の多くの問題とともに議題になるだろう。貿易を促進し、経済成長の継続を可能にする、米国と中国の双方に恩恵を与える広範な政策で両国が合意できると確信している」と語った。


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<ICTはオバマ大統領にチベット問題の仲介役を要請>

リチャード・ギアが現在会長を務めるICT(International Campaign for Tibet)は一歩進めて、オバマ大統領にチベット・中国会談への仲介者の役を引き受けて頂きたいという趣旨の手紙を10月31日付けで送ったという。
http://phayul.com/news/article.aspx?id=25933&article=ICT+urges+Obama+to+offer+mediator's+role+for+China+-Tibet+dialogue

http://www.savetibet.org/policy-center/ict-board-letter-president-obama

もちろんそんなことが実現したら大喜びですが、どうでしょう?
法王はこのところ、もう会談の望みも当分ないだろうからと、遠慮することなく台湾だろうが、アナチャルだろうが呼ばれればお出かけになっています。
この法王の態度を評してあるインドの新聞は「もうダライラマには何も失うものがないからだ」と言ってました。

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昨日は「ベルリンの壁崩壊記念日」でした。
BBCなどでは今週はこの特集ばかりでした。
映像で大勢の市民が狂喜して壁を破壊するかつてのその光景を見るのは感動的でもありました。
二元の崩壊。
物事は原因と条件がそろったところに何かの(偶然の)きっかけが起こることで成立する。
原因と条件が揃えば望まなくても必ず起こる。

許すゴルバチョフが出現し、自国民に無暗に銃を発砲しないという東ドイツの兵隊の良識があって初めて可能だった。

もしも今、北朝鮮の人々が南の国境に押し寄せたとしても、兵士に虐殺されるだけであろう。

中国は同じ1989年に天安門広場の学生を虐殺した。
チベットやウイグルでは今も政府に反対の声を上げる者をその場で銃殺しても、その警官は何の罪にも問われない。

中国にこの先、人間的な指導者が現れるという希望があるのだろうか?
世の無常性に賭けるしかないのか、、、





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