2010年05月

2010年05月30日

青い鳥

Verditer Flycatcher (Eumyias thalassina) Male 15cmVerditer Flycatcher (Eumyias thalassina) Male 15cm

二三日続いた嵐も止み、今日は朝から真っ青なヒマラヤ晴れの空が広がっている。
山を一瞬真っ白にした雪も消え去った。

今日は日曜と言うことで鳥の日。
と言っても今日はただ一種類の「青い鳥」とおまけのみ。

この鳥は日本的分類でいくとスズメ目ヒタキ科に属すると思われる。
ヒタキ科の青い鳥というと日本では「オオルリ」が有名だ。
この鳥は全身青いが、オオルリは腹が白い。
青色にも違いがあって、オオルリはまさに瑠璃色をしているがこちらは水色に近い。
体型もこちらはスマートだがオオルリは丸っこい。
この鳥の特徴は黒い過眼線があることだ。

Verditer Flycatcher (Eumyias thalassina) Male 15cm「青い鳥」といえば、チルチルとミチルが追いかけたという「幸福の青い鳥」が思い浮かぶ。

早速Wikipediaで「青い鳥」を引くと:

「『青い鳥』(あおいとり、フランス語:L'Oiseau bleu)は、モーリス・メーテルリンク作の童話劇。1908年発表。5幕10場。

2人兄妹のチルチルとミチルが、夢の中で過去や未来の国に幸福の象徴である青い鳥を探しに行くが、結局のところそれは自分達に最も手近なところにある、鳥籠の中にあったという物語。

普段のキジバト青い鳥はキジバトがモデルとされることが多いが、キジバトは主にアジアに分布する種であるため、作中の青い鳥は一般的なハト科の鳥と考えた方が妥当である。また、この作品に因み、今の自分は本当の自分ではないと信じ、いつまでも夢を追い続ける人、例えば、理想の職を求めて定職につかず転職を繰り返す人や、理想の医者を求めて受診する医療機関を頻繁に変える人や、理想の結婚相手を追い求めていつまでも実在の相手を拒否し続ける人などのことを青い鳥症候群という。」

とある。
何と、今では「青い鳥」はある種の厄介な精神病の症状を描写するための比喩として使われているのだ。

これには、異論ありだ。比喩が当てはまらないと思う。
メーテルリンクの「青い鳥」では、チルチルとミチルは突然現れたお婆さんの頼みにより、病気になった娘を助けるために、青い鳥を探す旅にわざわざ出かけたのだ。
そして、まさに六道輪廻巡りを思わせるような、過去や未来、地獄や天国に行く。
そして最後に天国で最高の幸せは「母の愛の喜び」であると知らされる。
母の待つ家に帰って見ると、前から飼っていたキジバトが青い鳥になっていることを見つける。

Verditer Flycatcher (Eumyias thalassina) Male 15cm二人の兄弟には、確かに外の世界に幸せを求めて放浪した時期があったが、最後には幸せは身近な所にある、それは自分の心の中にある「愛」だと気付くことになっている。

だから、この精神病?の病名への転用は適当ではないのだ。

もっとも、こうして青い鳥の写真を撮ることに夢中になってる私などの言うことではないかもしれないが、、、

チベットでは心の精髄・光明の基のようなものを胸の中心にཧཱུྂ(フーム)字として観想する。
このཧཱུྂ字の色は濃い群青色と言うことになっている。
私はいつもチベットの空の色を思い浮かべることにしている。

もっともこの小さなཧཱུྂ字も最後には空性の理解を象徴する虚空へと消え去ることになっているが、、、

Verditer Flycatcher (Eumyias thalassina) Female 15cm同種のメス。
メスの肩から胸、腹にはグレーが混じる。

メーテルリンクの「青い鳥」のちょうどいいダイジェスト版がネットにあった。
http://www.geocities.jp/chiruchirumichiru_duo/bluebird.html

私も物語の内容はよく知らなかったが、読むと中々いい話だと思った。
是非子供がそばにいる方など、自分に言い聞かせるようにして、子供に無理やり読み聞かせてやってください。

Verditer Flycatcher (Eumyias thalassina) 15cmこの二羽は番いではなく、父親と息子或いは娘。

作者のメーテルリンクは1940年ナチス・ドイツの侵攻を避けるためにアメリカに渡った。
彼がナチスに殺されると思い書いた遺書には「ドイツとその同盟国であった日本には決して版権を渡さないように」と書き記されていたそうな。


彼はこの作品の大成功のお陰で1911年にノーベル文学賞を受賞した。
その4年前、1907年にはチベットファンにはなじみの深い「少年キム」を書いたラドヤード・キップリングが現在も文学賞の最年少受賞記録である41歳という若さで同じノーベル文学賞を受賞している。

こちらは、インドのスラムで育ったイギリス人の子供がチベットの僧侶に出遭うことにより、彼に導かれ、精神的に成長していくという話だが、最近石濱先生の新刊本により日本のチベットファンの間でもよく知られるようになったと思われる。

Verditer Flycatcher (Eumyias thalassina) infant15cm生後間もない幼鳥

この「少年キム」を解説したものの中に面白いのを見つけた。
川上徹さんと言う人がこのキム少年を「二十世紀全体主義運動」と絡めながら解説していらっしゃる。
この中のイギリスを中国と比較しながら読むと中々味わい深いものがある。
http://www.doujidaisya.co.jp/204.html
時間が少しある人はお読みください。

Verditer Flycatcher (Eumyias thalassina) infant15cm同じく幼鳥。頭や背中にうぶ毛が残ってる。











Verditer Flycatcher (Eumyias thalassina) Male 15cm嘗てこの家を建てた後、軒先に掛けた鳥の巣用の小屋に、初めてこの青い鳥が巣を作った時には「青い鳥が(も)来た!これで幸せゲット!」何て、喜んでいたものだが、その幸せもすでにどこかに飛び去ってしまって久しい。

それでも、青い鳥を見かけると何となく幸せな気分になる様に訓練してきたので、今でもこの鳥を見つけると特別幸運という思いが持てる。


Verditer Flycatcher (Eumyias thalassina) Female 15cmメス。

幸せの元と言うことで思いだした。

先のアメリカ訪問中に法王がNYでチベット人に向かって話されたことだ。
その前に法王は中国人との対話をされていた。

以下、こんな感じだったというだけだが、

法王「チベットを守らねばならないということは、政治的な意味だけについて言っているのではない。もっとも大事なのはチベットの文化や宗教を守ることだ。
世界に貢献できる慈悲を根本とする文化と宗教を守ることが大事だ。
悪しき文化とか宗教なら守る意味はない。無くなってもいいと言えよう。

Verditer Flycatcher (Eumyias thalassina) Female 15cmこの前もある中国人にこう言われた<中国の政治形態は何れ変わるであろう。それよりも問題なのは、この60年間の共産党支配により、すっかり堕落してしまった人々の心だ。道徳は地に落ちた、人は平気でうそを言うようになってしまった。
これを元の正常な人の心に戻すには大変な努力が必要であろう。
このことで私たちはチベット人に期待している。
法王を始めとするチベット人の方々に、この中国人の壊れた心を修復して頂きたいと思っている>と。

彼はこの話をしながら涙を流していた。
ただの中国人ではない立派な知識人である彼がそういうのだ。
だから、我々がチベットの文化と宗教を守るのは中国人のためでもあるのだ」

Verditer Flycatcher (Eumyias thalassina) infant15cm幼鳥













Verditer Flycatcher (Eumyias thalassina) Male 15cm












キジバト最後に本当に「青くなったキジバト」

実はこのエントリーを最後まで書いて、「投稿する」を押したとたん画面が白くなりすべてが消えてしまった。

私はほんとに「青くなった」。

「青い鳥」の事なんか書くからこんなことになっちゃった!
エ、エ、エ、、オマニペメフン、オマニペメフン、、、もう一度同じことを始めから書けと言うの!オオオマニペメフン、、、

実に「忍耐が幸せの元」と自分に言い聞かせながら、こうしてオマニペメフンとともにダブル書きされたのがこの「青い鳥」エントリーというわけなのだ。













rftibet at 18:15|PermalinkComments(32)TrackBack(0)その他 

2010年05月29日

「五毛党」と呼ばれる中国のネット工作員28万人

ケグド(ジェクンド、イシュ、玉樹)周辺で、今日(29日)朝、現地時間10時29分にマグニチュード5.4の地震が発生したとUS Geological Survey (USGS) が発表した。
現地からは今のところこの地震による被害は報告されていない模様。
http://phayul.com/news/article.aspx?id=27396&article=5.4+quake+hits+Kyegudo+again%3a+report

ところで、この同じ地震のエネルギー量について中国側はマグニチュート5.7と発表した。4月14日の大地震についてもアメリカ側M6.9に対し中国はM7.1と言ってる。この差は小さくなく、エネルギー量は二倍の差だ。
中国はアメリカの言うところの二倍の強さだったと主張しているのだ。

今回も中国は強めに言ってる。その差はM0.3。エネルギー量にしてアメリカ発表の約3倍の地震だったというのだ。
こんなに違っていてもいいのか?
デモを弾圧した後の死傷者は、つねに極端に少ないが、地震は大きかったと発表するのがしきたりらしい。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

中国のネット屋以下に転載する記事の中には、所謂「五毛党」と呼ばれる、政府お抱えのネット書き込み隊の話が出てくる。

この話は4月始めにBBCでもやってた。
その時にすぐここに書こうかなと思っていたのだが、その時は遠慮しておいた。

でも最近、コメント欄で岳要さんがこの記事を紹介してくださったしで、今日は敢えて表に出すことにした。


中国政府、ネット工作員を28万人配備:「グリーンダムたん」も登場
2010年3月31日


http://wiredvision.jp/news/201003/2010033123.html

Nate Anderson

ユーザーに製品レビューを提供する『Yelp』や『Amazon』のようなサイトで企業が行なう「ニセの草の根運動」が問題だと考えているなら、オンラインの政治フォーラムでの「議論を形作る」目的で政府が20万人を雇用する場合にどれほど最悪な事態になるか、想像してほしい。

中国事情に詳しい著名な研究者であるRebecca MacKinnon氏によると、中国政府は、インターネットを監視して政府の印象を良くするために28万人を雇用しているという。

中国政府による「ニセの草の根運動」に関するMacKinnon氏の報告は、今月米国議会での公聴会で証言するために用意されていたものだ。公聴会の日程が最終的に変更された際に、証言者リストから自身の名前が削除されたことから、MacKinnon氏は用意していた原稿(PDFファイル)を公表したのだ。

2008年には、香港を拠点とする研究者David Bandurski氏が、少なくとも28万人が様々なレベルの政府機関に「オンライン・コメンテーター」として雇用されてきたと推定している。「五毛党」として知られ、嘲りの対象となってきたこれらの人々は、報酬をもらって、オンラインのチャットルームやソーシャル・ネットワーキング・サービス、ブログ、ニュースサイトのコメント欄で政府の印象を良くする書き込みを行なっている。さらに、それより多くの人々が、ボランティアとして同様のことを行なっている。こうしたボランティアは、引退した当局者のほか、共産党員を目指す、中国共産主義青年団に所属する大学生から募集されている。

[一回のコメントにつき、五毛(0.5元)の報酬を得るということから「五毛党」と揶揄される。2009年12月には湖南省衡陽市の党組織が、300人の有償「網評員」を整備したことをHP上で掲載。甘粛省も650人の網評員についてHPに掲載したことから話題になった(現在は削除)]

こうした手法は、米国語で「アストロターフィング」(astroturfing)として知られる戦略と似ている。アストロターフィングは今では、世界中のCM広告会社、PR会社、選挙運動によく用いられている。[人工芝の商品名『AstroTurf』をもじった言葉で、「人工芝運動」の意味]

MacKinnon氏の原稿は、中国国民たちが「ニセの草の根運動」や検閲やフィルタリングなどに負けているだけの存在でないことも伝えている。分散型ウェブホスティングや、どうやってフィルタリングを回避するかという技術を伝える非公式のサポートグループなどの他に、抗議の意味がこめられたジョークもある。

2009年に、中国のネット検閲は大幅に強化された。政治に関する白熱した議論が交わされることで知られていた、多くの活気あるブログやソーシャル・ネットワークが、ポルノ取り締まりという名目で閉鎖されたのだ。

それに対して、上海にいる冗談好きの匿名人物が、「Ode to the Grass Mud Horse(草泥馬に寄せる歌)」というオンライン音楽ビデオを制作した。アルパカの動画をバックに子どもたちの合唱が流れるビデオで、表向きは無邪気な歌詞だが、非常に猥褻な同音異義語が含まれていた。

[草泥馬とは、2009年始め頃から中国のネット上に登場し始めた、アルパカに似た架空の動物。fuck your motherという意味がある中国語を、同音の漢字を当てはめて動物の名前のようにした。元々は百度百科において、検閲で取り除かれてしまう言葉を、同音のまま動物の名前のように漢字を当てはめた架空の珍獣4体『四大神獣』の記事が起源。なお、四大神獣には「雅魁廨(ヤーミェーディェー)もいる。これは、日本製のAVなどで出てくる日本語の「止めて」から。

2009年7月からは、中国国内で生産・発売されるパソコンすべてに検閲ソフト「緑バ・花季護航」(グリーンダム)のインストールが義務付けられることになった。これに対して、萌え擬人化したキャラクター『グリーンダムたん』も登場した。「風紀」と書かれた腕章を付けているなどの設定があり、人工音声による歌も登場したが、現在の検索サイトでは禁止された事項となっている。

グリーンダムたん左がグリーンダムたん。右はウィキペディアたん。 広州市で開催された2009年「広州・香港・マカオ アニメ漫画ゲーム展示会」で撮影。画像はWikipedia

以下の絵(この絵が残念ながら私のPCに出てこない)は、フランス革命を描いたドラクロワの油絵「民衆を導く自由」のパロディ「人民を導く酱油」。街頭でテレビ局の記者に取材を求められた中国の男性が「俺と関係ねーんだよ!醤油を買いに来ただけだ!」とカメラに向かって発言。この「打酱油」という唐突な発言は中国のネット上で広く伝えられ、2008年からの人気ネット用語になった。「政治のことをしゃべらない」「敏感な話題に触れない」「俺と関係ない」「俺は何も知らない」「ノーコメント」という意味がある]

[日本語版:ガリレオ-矢倉美登里/合原弘子]

英文:
http://arstechnica.com/tech-policy/news/2010/03/280000-pro-china-astroturfers-are-running-amok-online.ars



rftibet at 19:00|PermalinkComments(7)TrackBack(0)その他 

2010年05月28日

サカダワ・15日目のダラムサラ

27.5.2010 Dharamsala Sakadawa写真はダラムサラ・ツクラカンの本尊であるサンゲ(シャカムニ・ブッダ)。亡命初期、60年代に造られたもの。

昨日はサカダワの中日、満月・15日目。
チベットではこの日にシャカムニ・ブッダが、生まれ(降誕)、悟り(成道)、亡くなった(涅槃)ことになっている。
これは上座部仏教系のタイ、ビルマ、スリランカその他の国々と同じだ。
これらの国々でも「古代インド暦でヴァイシャーカ月の満月の日」にウィッサカ・ブッシャー(仏誕節 )というお祭りを盛大に祝う。

チベットを含めインド起源の言い伝えを守る国は、この日に三つの目出度いことが起きたと信じる。
一方仏教が一応伝わった中国ではいつのころからか、違う話が作られた。
それを受けて、日本や韓国では釈迦様の誕生日は4月8日とされ「花まつり」として祝うしきたりが生まれたようだ。
ちなみに日本では成道会は12月8日、涅槃会は2月15日。

27.5.2010 Dharamsala Sakadawaダラムサラのサカダワは朝4時に始まる。
ツクラカンに僧侶、尼僧、俗人が集まり「テクチェン・ソジョン」が行われる。
「ソジョン」とは受戒したチベットの僧侶・尼僧であれば毎月一度、満月の日に必ず行わねばならないとされている「懺悔し、戒を修復し、善について学ぶ」機会のことだ。
「ソ」は「(戒を)修復する」で「ジョン」は「(善を)学ぶ」。

僧侶たちには毎月ある、この素晴らしい機会だが、俗人にはこの機会は形式上は年に一度だけ、この日にしかないのだ。
(本来、仏教徒は日々の行いを毎夜反省し、その日に戒を改めるべきなのだが。
戒を修復するには、再び戒を取り直すと言う手もある。ダラムサラでは、このような機会を法王が年に何度も作ってくださっている)

「テクチェン」とは「大乗」の意味。大乗教徒の俗人は、人それぞれ5戒、10戒、菩薩戒などを守ることになっているが、昨日の朝「テクチェン・ソジョン」を受けた人はその上に「午後食事をしない(一日だけ)」が足される。

27.5.2010 Dharamsala Sakadawaツクラカンで「ソジョン」が終わったころから、法王の住居とツクラカンを巡る、コルラが始まる。

ダラムサラのコルラ道の中間点、法王の住居に一番近い場所は「ラゲリ」と呼ばれる。
ここには、チベットを守るとされる「パルデン・ラモ」と「ネチュン」両護法尊がまつられ、大きな香炉が2基、仏塔が4,5塔ある。
大きなマニ車が二か所にあり、その間には小さなマニ車が続く。
法王の住居にかけて、無数のタルチョがかけられている。

ここはちょっとした広場になっていて、毎朝ここにお経好きのチベット人たちが集まり一緒に一連のお経を上げる。

この日は、議会副議長を始めとする亡命政府の役人や政府外団体の代表などもここに集まり、長いお経を上げていた。

27.5.2010 Dharamsala Sakadawaその後、いよいよ、「ソソ・タン」とか「ラギェ・タン」と呼ばれるツァンパ投げ上げ大会が行われる。
これはおそらく仏教以前のボン教時代から行われていたと思われる儀式で、神々にツァンパで象徴される供養物をさし上げるというものだ。

右手に手のひらいっぱいのツァンパを載せて、全員で声を合せて次のように叫ぶ、

「ソ〜〜〜 ソ〜〜〜〜 ソ〜〜ケケ ソソ ラギャ(ェ)ロ〜〜〜!!!!」

この最後の「ラギャロ〜〜〜」はチベット独特の雄叫びであり、この雄叫びと同時にツァンパを勢いよく宙に放り上げる。

もちろん、その後降って来たツァンパで全身白くなる。
そうなった者同士でその様をみて笑いこけるというわけだ。

敢えてこの掛け声を訳せば「さし上げよう、さし上げよう、さし上げよう、神々よ、うけたまえ、神々よ栄えあれ(神々の勝利を)」のようなものか?

27.5.2010 Dharamsala Sakadawaこの日、コルラの沿道にはびっしりインドの乞食が張り付く。

写真は前の日の夕方、コルラのそばで夕食の準備をする自称乞食たち。
家族総出で遠くからこの日のために駆け付けたのだ。
夕食後、そのままそこで寝る。

遠くからわざわざここまで来る甲斐が十分あるのだ。

チベット人たちはこの日に正しい動機のもとに為した善業は何十万倍にもなると信じているので、普段乞食に金を上げない人もこの日には大判振る舞いをする。

27.5.2010 Dharamsala Sakadawa相手を選んで金をやる、と言う人もいるであろうが、普通この日にはすべての乞食に平等に配るという人が断然多い。
だから、数がものをいうので乞食は家族総出で押し掛ける。
一人1ルピー(2.4円)づつ配る人が多いが、中には一人5ルピーとか10ルピー配る人もいる。僧院等がこれをやる。

ラモ・ツォも朝パンを売った後、チュバに着替えてコルラを始めた。
一人1ルピーづつ配っていた。
最後に「何人に配った?」と聞くと、「1500人ぐらいだ」とのこと。

一人10ルピーづつ配った人は15000ルピーの出費だ!
これが、数十万倍されるとすれば、、、、??

27.5.2010 Dharamsala Sakadawa中には、子供が多いということで、アメを配ってる女性もいた。

この人は、子供にやった金は親に横取りされるであろうと思い、直接子供を少しでも喜ばせたかったのであろう。

















27.5.2010 Dharamsala Sakadawa












27.5.2010 Dharamsala Sakadawa一人1ルピーづつ配るには両替しないといけない。
両替は乞食の許で簡単にできる。









27.5.2010 Dharamsala Sakadawaこの日にはコルラを五体投地しながら回る人も見かけられる。
人によりその回数はまちまちのようだが、夜中から初めて10回以上回る人もいると言う。

一人の若い尼僧がこれを行っていた。





27.5.2010 Dharamsala Sakadawa


























27.5.2010 Dharamsala Sakadawa
























27.5.2010 Dharamsala Sakadawa写真に写ってるタルチョ(の一種)は2008年の夏「東中野のポレポレ座」で一カ月半に渡り続けられた「チベットを知る夏イベント」(ルンタ・プロジェクト主催)の開催中に、有志たちにより作成された「フリー・チベット・タルチョ」の一部だ。

何十枚となく描かれた、これらの「フリー・チベット・タルチョ」は今、TCV等の学校やルンタ・レストランに飾られている。


27.5.2010 Dharamsala Sakadawaこの一枚のタルチョは、イベントの実行委員でもあり、最初から終りまで一生懸命に働いて下さった、イラストレーター・絵本作家沢田としき君が描いて下さったものだ。

彼の描いたこのタルチョにはその時の会場の様子が描かれている。
壁には沢山の「チベットの子供たちが描いた絵」が貼り出されている。
これを見るとあの時のことがありありと思い出される。
そして、沢田としき君という、今はもういない、とてもとても優しかった男を思い出す。

27.5.2010 Dharamsala Sakadawa彼は若くして、白血病と戦う長く苦しい闘病生活の末、4月27日帰らぬ人となった。

こんなにいい人が何でこんな目に会わねばならないのか、、、と誰でも思わずにはいられないほど心の清い人だった。

彼はこれまでアフリカの子供たちを助ける活動を中心に行っていた。
でも、2008年からはチベットの子供たちにもやさしい目を向けてくれていた。

このブログをご覧の方は、是非、以下のサイトにアクセスし、としき君の作品や文章を読んで彼のあたたかい世界を味わって見てください。

http://blog.livedoor.jp/pintor_toshiki/


27.5.2010 Dharamsala Sakadawaラモ・ツォもラゲリで五体投地を行った。
パン作りで肩が鍛えられているのか、やたら動きが素早かった。






















27.5.2010 Dharamsala Sakadawa最後におまけ?
(チベット・インド美人コンテスト?)

この日、ツクラカンからマクロードの街に帰ると、路上に人が群がっていた。
何だかな?と思い中を覗くと、そこではインド映画の撮影が行われていた。
と言っても、その時は、ただ何度も女優と思えるインド女性が道を行ったり来たりするだけだった。

写真に写ってるのは映画のヒロインらしいインドの女優さん。
私はボリウッド映画に詳しくないので彼女の名前はわかりません。
誰か詳しい人がいれば教えてください。





ダライ・ラマ法王はアメリカ訪問を終えられ、インドのデリーに一昨日到着された。
昨日はビハール州・州知事の招待を受けデリーからパトナに飛ばれた。
そこで大きな仏塔のある「ブッダ公園」の開園式に臨まれた。

その後、ダラムサラまで飛ばれ、午後4時ごろダラムサラにお帰りになった。

アメリカ帰りの時差ぼけの上に、50度近い猛暑のパトナで式典に参加されるとは、ちょっと普通の人には真似できないでしょう。
法王の随行員もほんとたいへんよね。





































rftibet at 18:00|PermalinkComments(9)TrackBack(0)ダラムサラ町の出来事 

近日中のイベント紹介

bb7bfa2f.jpg明日の土曜日には:

宗派を超えてチベットの平和を祈念し行動する僧侶・在家の会・関東支部主催

<チベット青海省地震追悼法要>


〜ダライ・ラマ法王の被災地慰問の実現を!〜

日 時:5月29日(土)17時〜

会 場:新宿常円寺http://www.joenji.jp/annai.html)新宿区西新宿7-12-5

○参加費:無料(ご喜捨はお受けします)

17時:開式法要 17時半:チベット落語 18時半:歌 19時半閉会予定

■第1部:追悼法要
(導師:当会副代表 若麻績敬史師・信州善光寺徳行坊住職)
チベット青海省玉樹地方を中心に大きな被害をもたらした大地震の被害者の追悼と一
日も早い復興を祈念します。

■第2部:創作落語「チョビット・チベット」
〜少しのことから、チベットを知ってください〜
世界初!なにわ発!難しいと敬遠されがちなチベット問題を、上方落語家桂七福師匠
が落語にしちゃいました!西の熊さん八っつぁんである喜六と清八が、ラサを旅して
珍道中。笑うに笑えないチベット問題を、思わず笑っちゃいながら、身近な問題とし
て見つめなおすために創作された問題作落語 チョビット・チベット 東京初登場!
落語好きも、チベットサポーターも必見。

○桂 七福(かつらしちふく)師匠プロフィール
1965(昭和40)年徳島県生まれ。身長181cm体重100kg。血液型:O型。平成3
年10月、 4代目桂福治の弟子となり、作家藤本義一氏により桂七福と命名。現在、
故郷徳島を中心に活躍。古典落語50本以上の持ちネタとは別に、福祉・教育・人権
などをテーマとする落語により幅広い活動を展開中。徳島県内3ヶ所において定期的
に落語会を開催。徳島地元放送局においてラジオ・テレビのレギュラー番組を担当。

■第3部:歌のコーナー
○歌:フミエイツさん 日本人として弾圧に苦しむ人々を助けたいシンガーソングラ
イター。
アースデイ東京2009やチベット人ミュージシャンとライブ企画参加、FM浦和「週刊コジ寅」コジ寅自由アジアに出演。「上野の歌」を発表、チベット展の欺瞞を訴える。去年新疆ウイグル自治区で起きた弾圧事件を歌った「ウルムチ」では、日本でも抗議の声を上げるよう呼びかける。RFUJラジオパーソナリティとして人権活動家、中国民主化運動家のインタビューなどアジアの自由の為に活動する人達の情報を発信。

○歌:小池薫さん 東京生まれ。シャンソン歌手。平成10年アマチュアシャンソン
コンクール全国大会歌唱賞(準優勝)。東京、札幌で毎年定期的にコンサート開催。
心のこもった美しい歌声にファンが多い。日本シャンソン協会正会員。昨年、高野山
真言宗にて得度。現在、高野山大学通信制大学院(文学部密教学科)在籍。笑い療法
士。歯学博士(小池歯科医院)。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


明後日の日曜日には、中国の温家宝首相が来日するのに合わせ、在日チベット人コミュニティ(TCJ)が、東京・新宿でピースマーチを行う。

最新情報は、在日チベット人コミュニティのサイトへ。
http://tibet-cj.org/

ーーー

<緊急!>「2010チベット・ピース・マーチ・イン・ジャパン Part2」

温家宝首相にチベットの平和を訴える ピースウォーク



日時:2010年5月30日(日)
 午前9:30〜集合.整列/午前10:00出発


■集合場所:柏木公園(新宿)
 http://www.shinjuku.info/S75269.html

■解散場所:新宿中央公園
(ゆっくり歩いて、約35分〜40分のコース)

※ピース・マーチ ルール
◇コールは前回のピース・マーチと同じ言葉のみ
◇国旗はチベット国旗のみ
◇チラシは警察の許可を受けたものしか配布できません。
  しかも公園内・車道ではチラシを配布するのは禁止。歩道のみ。
◇批判の言葉が書いてあるプラカードや洋服での参加は、ご遠慮いただきます。

※新宿区の公園のルール
1.公園内での集会・演説及び物品の配布・販売をしないこと。
2.一般来園者の利用を妨げないこと。
3.騒音等により、近隣住民等に迷惑をかけないこと。
  スピーカー、拡声器等の使用は禁止する。
4.公園内への車両の乗り入れ及び駐車しないこと。
5.ビラの配布禁止。
6.警備員等を配置して上記のことを遵守すること。
7.都市公園法、新宿区立公園条例び同条例施行規則を遵守すること。

以上のことから、前回のピース・マーチのような集会のオープニングはできません。
スタート時間の10時になったら、スタッフ指示のもと、速やかに歩き始めます。
コールについては、住宅地を離れてから開始します。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


SFT Japanより、6月の写真展、映画上映会のお知らせ。
http://www.sftjapan.org/nihongo:news

【1】チベット写真展 〜笑顔・祈り・大地〜(6/5〜27)

チベットに魅せられた人々が必ず口にする、「人々の溢れる笑顔」「尊き仏教文化」
そして「美しい大地」。それらをテーマにチベットに魅せられた旅人達がとっておき
のワンシーンを持ち寄りました。チベットの魅力を写真を通じて多くの方と共有した
く写真展を開催致します。

期間:6月5日(土)〜6月27日(日)
場所:旅茶箱(東京都杉並区西荻北4-4-2)http://ameblo.jp/greenbazaar/
会場はカフェの為、ワンドリンク以上のオーダーをお願い致します。
毎週土曜日18:00〜23:00はイベント「出張旅人の夜」の為チャージ300円をいただ
いております。

主催:Students for a Free Tibet Japan
協力:チベタン・チルドレンズ・プロジェクト(TCP)http://tcp-np.com/
  ・チベコロ http://tibecolo.com/


【2】Leaving Fear Behind「恐怖を乗り越えて」& Undercover in Tibet上映(6/13

山梨県の小淵沢で行われる「わくわく祭り」でSFT Japanが日本語版を制作した2本の映像が上映されます。

日程:6月13日(日)13:30頃〜
会場・主催:蔵屋グリーンズ(山梨県北杜市小淵沢町9851-1)
費用:無料(カンパ制)


【3】Meltdown in Tibet メルトダウン・イン・チベットを長野で初上映(6/19)

チベットの河川環境破壊の実態を記録したドキュメンタリー「Meltdown in Tibet(メルトダウン・イン・チベット)」の初上映会を、ダライ・ラマ法王の善光寺訪問に合わせて長野市で行います。当日は、ゲストスピーカーとしてアルピニストの野口健氏を招き、講演をいただく予定です。

東京での上映会は、9月5日(日)に予定しています。

日時:6月19日(土)開場14:30 15:00〜16:30
会場:長野市生涯教育センター 大学習室1(長野市鶴賀問御所町1271-3 TOiGO WEST
参加費:無料(予約不要)
ゲスト:野口健氏(アルピニスト)
主催:Students for a Free Tibet Japan


【4】Undercover in Tibet「チベット潜入」を東京平和映画祭で上映(6/20)

東京・代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで行われる「第7回東京平
和映画祭」にUndercover in Tibet「チベット潜入」が出品されます。


日程:6月20日(日)15:15-16:11
会場:国立オリンピック記念青少年総合センター(参宮橋)

チケット:一般会員 1日券 3000円 2日券 5000円 学生会員 1日券 1500円 2日券 2500円
主催:東京ピースフィルム倶楽部 http://www.peacefilm.net/

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次は中国は上海での映画祭:

中国の映画祭で、お馴染み池谷監督の作品が上映されるとのこと!

以下池谷さんからのメール。

ーーー

天候不順な毎日ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今日はうれしいご報告です。

『延安の娘』が6月に上海で開かれるドキュメンタリー映画祭で上映されることになりました。

上映日:6/10 21:00〜 6/14 13:30〜
詳細 http://mida.smg.cn/film20.html


※英語及び中国語字幕で上映
待ちに待った中国本土初の公式上映です!
6/10の上映後には私もトークショーに参加します。
どんな反応があるかドキドキワクワクです。
上海にお知り合いのいる方、この映画を誰かに観せたいと思ってくださる方、
ぜひたくさんの人にお知らせください。

感謝を込めて

池谷 薫(いけや・かおる)

映画監督
立教大学特任教授

(有)蓮ユニバース
〒111-0043
東京都台東区駒形2-1-17-201
http://www.arinoheitai.com

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
追記:

ドキュメンタリー映画「チベットの風〜Wind from Tibet」 上映会

日時:6月6日(日) 開場18:00 開演:18時30分 終了20:30

会場:Yoga Padma Rishkesh


会費:1500円

☆ヨーガマットに座る形ですので、楽な服装でお越しください。
 座布団などお持ちいただいても結構です。

主催:Yoga Padma Rishkesh
    「チベットの風〜Wind from Tibet」 制作委員会

申し込み先:info@yogapadma.jp まで

公式サイト
http://windtibet.com

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

最後に再訂正

「5月21日のエントリーで<5/30 神戸・岡本でサカダワ・ライブとスライドショー>と、イベントの紹介をした。

●料金 : 参加費200円+1ドリンク800円
と書かれていたのは、主催者側の打ち間違いで、本当は
参加費1000円+1ドリンク800円 だそうだ」

は私の勘違いで本当は

”参加費1000円(1ドリンクつき)”だそうだ。



rftibet at 10:20|PermalinkComments(14)TrackBack(0)その他 

2010年05月27日

ラサ法廷、チベット人ソナム・ツェリンに執行猶予2年の死刑判決

2010年5月25日 死刑判決を受けたソナム・ツェリン今回、死刑判決を受けたソナム・ツェリンは「ツァンパを食べるやつはみんな出てきて立ち上がれ!」と叫んだそうだ。


前回、簡単にお知らせした、死刑判決の件、私が訳す前にDaysさんが翻訳解説して下さっていた。



以下、Daysさんのブログを転載
http://www.mobileplace.org/dias

作成者 Days ? 投稿日 2010年05月26日 23時10分 最終変更日時 2010年05月27日 01時23分

チベット人権民主化センター(TCHRD)は、きょう、2008年3月の騒乱に関与したとしてチベット人1人に死刑判決が出されたと発表した。
http://www.tchrd.org/press/2010/pr201005026.html

ラサの法廷はチベット人ソナム・ツェリンに執行猶予2年の死刑判決、他5人のチベット人にそれぞれ3年から7年の有期徒刑の判決を出した。
ラサ晩報によれば、5月25日、ラサ中級人民法院はソナム・ツェリンに対し、刑法289条と263条により執行猶予2年の死刑判決、タシ・チュドン、ケルヨン、イェシ・ツォモ、タヤン、ツェワン・ギュルメの5人については刑法310条により3年から7年の有期徒刑の判決を出したという。

報道によればソナムは2008年3月14日の暴動に関わり、民衆を煽動した容疑で起訴されていたという。彼は駐車車両や商店に放火し、警備車両を横倒しにした数百人の民衆を煽動したと言われている。また彼は警備車両の上に乗り、ナイフをかざして、反政府スローガンを叫んだという。他の5人のチベット人は彼に隠れ家を提供し、国外に逃亡しようとするのを助けた容疑。

ソナム・ツェリンは23歳。四川省カンゼ(甘孜)チベット自治州のペユル(白玉)県ラチャプ(熱加)郷の半農半牧の家庭の出身で、ツェリン・サンドゥプとヤンキのあいだに生まれた。2007年の暮れに巡礼としてラサに赴き、そのまま滞在していたが、2008年3月にラサで騒乱が起きた際、彼は暴徒に積極的に加わったという。その17ヵ月後、2009年10月中旬に彼は逮捕された。

ソナム・ツェリンへの死刑宣告で、これで極刑を言い渡されたチベット人は7人になった(うち2人は執行された)。中国政府に対するチベット全土にわたった抗議に関しては他にも450人以上のチベット人が有期、無期の判決を受けている。
度重なるチベット人の抗議は、実力で弾圧しようとする政府と検察、司法当局による数十年間の失策を浮き彫りにしている。中国政府と宣伝部は国際社会に対してチベットの平和的抗議を犯罪的行為のイメージで覆い隠そうとしている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

付け加えると「ソナム・ツェリン」は日本で言う「鈴木一郎」のような名前で、同じ学校に数人の「ソナム・ツェリン」がいることも珍しくないそうだ。
また中国の「執行猶予」は、日本のとは異なり、「2年」ならば2年後に否応なく執行される。
中級法院は地方裁判所にあたる。中国は二審制なので、上告すれば高級人民法院で判決が確定することになる。司法(人民法院と人民検察院)が政治(全人代)とは分離されていないことも「三権分立制」の日本や西洋諸国と異なるところ。

ラサ晩報は法廷での検察側の起訴事実を引用している。それによれば、ソナム・ツェリンは「バルコル(八廓街)でナイフを振り回し、人々を煽るようなスローガンを叫び、群衆に混じってバルコルからジョカン(大昭寺)広場に入った。広場の北側に着くと、駐車されたパトカーの屋根に登り、大声で群衆をアジり、ナイフでパトカーを損傷した。100人以上の群衆がパトカーに火をつけ、ジョカン一帯の駐車車両と商店は暴行と破壊、略奪、放火に遭った。直接の経済的損害は4000数万元に達した」という。
裁判は「厳格な規定によって行われ」、通訳2人のほか、被告人6人それぞれにチベット人弁護士がつき「被告人の権利は十分尊重されていた」「各界各民族50数人が傍聴した」とラサ晩報はわざわざ付け加えている


rftibet at 15:15|PermalinkComments(4)TrackBack(0)チベット内地情報 

2010年05月26日

チベット人一人に死刑、5人に禁固刑

35d30c2c.jpg昨日5月25日付、「拉萨晩報」によれば、
http://www.lasa-eveningnews.com.cn/epaper/uniflows/html/2010/05/25/02/02_41.htm

英語:http://www.tchrd.org/press/2010/pr201005026.html

同日ラサ中級法院はチベット人ソナム・ツェリン(23)に2年執行猶予付き死刑、他5人に3年〜7年の刑期を言い渡した。

彼らは全員2008年のラサ蜂起に関わったとして逮捕されていた。

死刑を言い渡された、ソナム・ツェリンはパトカーの上に登り、デモを煽ったという。

詳しくはまた後ほど。

それにしても、サカダワの15日を前に、こんなニュースをお伝えしなければいけないとは、、、



rftibet at 22:00|PermalinkComments(15)TrackBack(0)チベット内地情報 

ケグド地震・当代(現代)遊牧民定住村

ケグド地震 当代村 遊牧民定住地区写真はすべて5月25日付け、ウーセルさんのブログから。
http://woeser.middle-way.net/

写真はすべて、ケグド郊外にある「当代(現代)村」と呼ばれる遊牧民定住村の地震後の様子を伝える。

ここには主に三江源地域から強制的に移住させられてきた遊牧民たちが暮らしていた。

村はご覧の通り全壊。

ケグド地震 当代村 遊牧民定住地区「遊牧民定住プロジェクト」に関する新華社の記事によれば、
http://203.192.6.79/200911/aaa316132858_1.htm

「遊牧民定住プロジェクトにより、5年で13万4000世帯、56万名の遊牧民は安全確保型、省エネ型、環境配慮型と実用型の住宅に定住することができる。」

と中国政府は明言している。

写真に写ってる見事に崩れ去った家々がこの「安全確保型の住宅」というわけだ。

建材は日干し泥レンガか中空セメントブロックだ。
鉄筋は一切使われていない。

ケグド地震 当代村 遊牧民定住地区この村で一体何人の犠牲者が出たのか?
もちろんまだ報告はない。

彼らがそのままヤクテントに暮していれば、怪我ひとつ負わずに済んだことは確かだ。





ケグド地震 当代村 遊牧民定住地区追記:カム、アムドを中心にこれと同様の遊牧民移住村が至る所に建設されている。
これらは、ちょっとした地震でも倒壊してしまう。

彼らは伝統的遊牧生活から無理やり引き離され、無職となっただけでなく、非常に危険な住宅に住むことを強制されているのだ。



ケグド地震 当代村 遊牧民定住地区

rftibet at 17:40|PermalinkComments(7)TrackBack(0)チベット内地情報 

ケグド地震犠牲者へ、六七日法要

25.5.2010 ケグド地震犠牲者追悼・第6週今日はケグド地震発生からちょうど6週間目に当たる。
死者をより善い来生に導くための祈願会(モンラム)は一週間ごとに行われ、次の週、49日目の祈願会「七七日(なななのか)(四十九日、満中陰、尽七日、大練忌)」を最終とする。

これは一般に仏教では49日を最長に、すべての有情は次の生を得ると信じられているからだ。
日本の浄土真宗では「故人は臨終と同時に仏(諸仏)になると考えるので、中陰期間はない」。それでも初七日とか四十九日とかには僧侶を呼ぶなり、寺に行くなりの慣習はある。


25.5.2010 ケグド地震犠牲者追悼・第6週この一週間ごとのモンラムはチベットでは常に七日目の一日前に行われる。
昨日ダラムサラではこの六七日(むなのか)「檀弘忌」が行われた。
ダラムサラだけではなく、インドの各キャンプ、僧院、世界中のチベット人コミュニティー、僧院で同様のモンラムが行われた。

ダラムサラでは夕方6時半ごろ、マクロードの街からキャンドルライトビジルが始まり、数百人がツクラカンまで歩き、そこで全員が犠牲者のために長いお経を唱えた。

25.5.2010 ケグド地震犠牲者追悼・第6週先の24日のブログに「23日ケグドでチベット人200人がデモ」のニュースをお伝えしましたが、ある中国人の方のご指摘でこの事件が起きたのは「23日ではなく、22日の間違い」だそうだ。
もしそうなら、お詫びしたい。
こちらは、RFAの音声のみの情報を聞いて書いたので、もしかして聞き間違えた可能性はあると思う。

訂正ついでに、5月21日のエントリーで<5/30 神戸・岡本でサカダワ・ライブとスライドショー>と、イベントの紹介をした。

その中
●料金 : 参加費200円+1ドリンク800円

と書かれていたのは、主催者側の打ち間違いで、本当は

参加費1000円+1ドリンク800円 だそうだ。

ーーーーーーーーーーーーーー

ある中国人の方のご指摘といえば、そのドルマさんという中国の方は24日分のブログのコメントに

「★ 同じ地震被災者の漢族は、ほとんど何も援助を受けていないそうです。
 チベット族は騒いでゴネ得しているのに、不公平ですね。
 漢族はチベット族のようなデモをしなかったそうです。」

可哀そうに、被災地の漢民族の人たちも何の援助を得ていないそうだ。
国内、海外からの義援金が山ほど寄せられているのに、不思議ですね。

「チベット族は騒いでゴネ得しているのに、不公平ですね。」
チベット人が命がけで騒いでくれたおかげで、同じように住民票のない中国人たちも援助が貰えるようになるのではないでしょうか?

さらにドルマさんは

「★ 戸籍制度のある中国では、何事も現住所に戸籍が無ければ、無国籍の不法滞在者と変りが無いのです。」

ドルマさんは一度も被害者側の立場で物事を考えたことがないようで、常に支配者側の意見を言うのがお好きなようだ。

そういえば、今インドでは国勢調査が行われていて、私のところにも係員が来て、「登録をするといいことがあるから是非登録するように」とすすめに来た。
このインド市民としての登録はすべての現在インドに暮らす人々を対象に行われる。チベット難民も登録することができる。
デリーの路上に暮らす他の州からの都市移民も登録される。
登録後には写真付き証明書が貰え、これがあればインド市民としてその憲法上保障されるすべての権利を主張できる。

もちろん、今までにも同様なものはあったのだ。

それに比べ、中国では普通の市民が住民票を言えることは容易ではない。
場合によっては、ワイロが必要となる。

だから都市移民や黒子など大量の、人として認められていない中国人が発生している。
ドルマさん曰く彼らは「無国籍の不法滞在者と変りが無い」と見なされる。
ドルマさんの言い方から察するに、中国政府はこれを問題とは思っておらず、当たり前と考えているようなのだ。

同じく、周辺の被災地の人たちに援助が行かないのも、当然と思っていらっしゃるようだが、他の世界じゃこれは普通じゃない。

その上、それら政府が無視する人たちを助けようとする行為さえも禁止するとは、、、? 周辺の村人や不法(にされた)人々は早く死ね!といってるようなものだ。


例えばこれは、神戸市の住民票を持っていない人や、神戸周辺の明石とか宝塚の住民を政府は一切援助しないし、援助してもいけないという通達が出されたというに等しいのだ。

これを「当たり前だ」とする人たちが中国にはいると言うことだ。


昨日のRFAによれば、今も、カム方面の複数の僧院から送り出されたトラック援助隊が次々追い返されているという。

また、中国政府は地震発生後早い時期に「海外に住む玉樹出身者の被災地慰問を歓迎する」と発表したにも関わらず、インドやアメリカの中国大使館にビザ申請を行ったケグド出身者はこれまでのところ、誰もまだビザを取得できていないという。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

25.5.2010 ケグド地震犠牲者追悼・第6週明日はサカダワの中日、満月、15日目。
この日だけは外の道の上で五体投地をするという、TCVの生徒も大勢いる。
明日のコルラはそのような俄か行者で溢れることであろう。

それと乞食。
街からツクラカンへの道上やツクラカンの周りにはインド人の乞食が溢れる。
この日には多くのチベット人から特別ボーナスを貰えると知っているからだ。












rftibet at 12:24|PermalinkComments(6)TrackBack(0)ダラムサラ町の出来事 

2010年05月25日

ルンタ・レストラン 直子さんの誕生日

25.5.2010 ルンタ・レストラン 直子さんの誕生日今日はルンタ・レストランの大黒柱、ダラムサラの母、直子さんの誕生日。

開店中内輪で、小さなパーティーを行った。

このとても可愛い、小さな、小さな「HAPPY BIRTHDAY」タルチョを作って下さったのは最近ダラムサラに来て、仏教を勉強するためにチベット語を猛勉強しているという小林さん。

彼は歯医者さんでもある、道理で器用に小さなタルチョを歯並びよく作れたわけだ。

25.5.2010 ルンタ・レストラン 直子さんの誕生日写真、前列左から、直子さんの旦那でありレストランのマネージャーでもあるソナム、直子さん、直子さんとソナムの長女チュニ、チベット語を勉強してるヒサエちゃん、二女のチカ、刺繍タンカの達人アキちゃん、そして右端はルンタの看板従業員妊娠中のニマ。
後列左から、ボランティアのゼマ、アヤちゃん、歯医者の小林先生、元僧侶監獄5年のダワ・ソナム。


25.5.2010 ルンタ・レストラン 直子さんの誕生日直子さんのお陰でNGOルンタ・日本食レルトランは1999年開店以来、満員御礼の日が続いている。
チベット人と日本人が一緒になって毎日楽しく仕事をしている。
厨房では朝から晩まで、歌とジョークが続く。

今厨房で働いている4人のチベット人も全員5年前後政治犯として中国の監獄に入れられていたものばかり。
今までに20人ほどの元政治犯がここで働き、その後が多くが外国に渡った。

日本人のボランティアもこれまでに20人以上がここで働いてくれた。
一度、ここを手伝い始めると、楽しいのか、何だか、、、とにかく長く何年にも渡って手伝いに来てくれる人が多い。

25.5.2010 ルンタ・レストラン 直子さんの誕生日今もレストランでは、朝ヨガも教えてくれてるアヤちゃん、ビパシャナ・マスターであり、ダラムサラ一の指圧師でもあるマモルくん、短期のヒロくんがボランティアとして働いてくれてる。アヤちゃんとマモルくんは数年まえから手伝ってくれてる。
二人とも、身体ができているので、動きが素早いのが特徴だ。




25.5.2010 ルンタ・レストラン 直子さんの誕生日それに、数日前からはドゥンドゥップ・ワンチェンさんの奥さんであるラモ・ツォさんもボランティアで働き始めた。
何で、彼女がルンタでボランティア何かするの?と、思われるであろう。

これは、彼女が「外国に行く前に英語に慣れたい、ついでに直子さんから色んなパンの作り方を習いたい、だからルンタで働かせてくれないか?」と行って来たからなのだ。

昨日から、外人相手にオーダーを取る練習をしている。















rftibet at 22:40|PermalinkComments(9)TrackBack(0)ダラムサラニュース 

2010年05月24日

中国人との対話/ケグド地震被災者たちが抗議デモ

9df8366c.jpg<ダライ・ラマ、中国政府の検閲とプロパガンダをこき下ろす>

5月24日付 NY Daily
lcroghan@nydailynews.com
(phayul 転載分)
http://phayul.com/news/article.aspx?id=27362&article=Dalai+Lama+trashes+China+for+censorship%2c+propaganda

日曜日(5月23日)、Hunter Collegeにおけるスピーチの中で、ダライ・ラマは中国政府の検閲とプロパガンダを酷評した。

「言論の公開性と自由が不可欠だ」と、2千万人チベット仏教徒の精神的指導者ダライ・ラマは、230名の中国人とチベット人学生を集めた集会の席上、語った。
「恐怖の下で、警察の監視下で、如何にして調和が育つと言うのか? 銃口による調和、、?、、不可能だ!」

この世界的に著名な僧侶は、中国支配に対するチベット人の蜂起が失敗した1959年以来、インドで亡命生活を送っている。

彼は、超大国中国から完全に離れるのではなく、中国の枠内で「自治」を実現できると信じているという。しかし、明らかに、この考えは天高原での賛同者を得られていないように思われる。

「何人かの中国の役人は、私を悪魔と描写する、、、角が生えてる〜〜〜(ヒヒヒ、、、)」と言いながら、坊主頭の上に左右から二本の指をさし上げる。

あるチベット人が彼に「私は亡命政府があるダラムサラに行くのが怖いのです。ダラムサラには中国のスパイが一杯いると聞いているので、、、」と言った。

「あらゆるスパイが歓迎されている」と彼、「我々に隠すことなど何もない」

「中国政府のプロパガンダのお陰で、多くの中国人の間には<チベット人は野蛮で愚かである>というイメージが創り上げられている」と、このマロン・ゴールド色の僧衣を纏ったノーベル平和賞受賞者は語る。

「中国政府は1980年代に一度、私に祖国チベットに帰るようにと言ってきた。しかし、それはお断りした」

「問題は市民の権利だ。彼らがそれを認めない限り、私の帰還のみに、何の意味もない」と75歳のダライ・ラマは言う。

中国人とチベット人の聴衆は何れも感銘を得ていた。

「彼が入場するのを見て、私は突然畏敬の念に打たれた」と、この学校の学生であるアニー・スー(22)は話す。「感傷的に聞こえるかも知れないが、、、涙が出て来た。彼は尊敬に値する人だ」

アメリカ在住の中国人とチベット人の間の相互理解を促進するために開かれたこの「橋渡し会議」を開催するために尽力した、テンジン・ゲレック(28)は以下のように語る。

「西洋の教育とは、詰まる所<客観性>だ。お互いの立場を理解し合うには、この人種の坩堝アメリカという土地で話し合うのが一番だ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この集会の参加者の内訳は中国人50%、チベット人40%、その他10%だったという。
法王の発案で始まった、この「橋渡し会議」は今回で二度目だ。
法王はツイッター上で中国人ネチズンたちの質問に答えたり、この集会で中国人たちと交わるなど、NYでは積極的に一般中国人に語りかけられた。

これに、見習って、我がブログ上でも同様な実のある対話を実現したい、、、、と思う(半ば夢見る)。
よって、このブログをご覧になってる、在日中国人とチベット人の方々、コメント欄を利用して建設的な意見をどしどし寄せてほしい。知り合い、お友達に中国人やチベット人がいる人は、是非このブログに意見を載せるよう勧めて見て下さい。
代筆でもいい。何人かのチベット人がアクセスしてくれてることは知ってるが、意見はまだ来ない。
(あくまで、まともな、良識に則った、コメントという話だけどね。
ブラックジョークばかりじゃ人も飽きるし、、?)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

4.14 ケグド地震もう一つ、地震被災地のケグドからのニュース

<ケグド地震の被災者200人が援助を求めて抗議デモ>

香港のSouth China Morning Post(南華早報)によれば、

http://www.scmp.com/portal/site/SCMP/menuitem.2c913216495213d5df646910cba0a0a0/?vgnextoid=d26c74034e0c8210VgnVCM100000360a0a0aRCRD&vgnextfmt=teaser&ss=China&s=News

昨日5月23日、廃墟ケグドにある中国政府の事務所の前に200人ほどのチベット人が集まり、「食いもの寄こせ! 義援金はどうなった」と声を上げた。

彼らのほとんどは、カンゼなどケグド以外の土地からこの地に移住していた被災者だった。
彼らは「地震発生後一カ月たったが、政府は一切我々にテントも食糧も義援金も渡さない」と訴えた。

昼の12時ごろから14時ごろまで声を上げた後、中国の役人と話し合いが始まったという。
当局は「考慮する」と回答した。
そこで、デモは平和裡に解散した。
もっとも、彼らは「もしも約束が守られなければ、再びデモを行なう」と言ってるそうだ。

ーーーーーーーーーーーーーーー 



すでに先のブログでお伝えしたが、同じ今回の地震の被災者であっても、これまで一切中国政府の援助を得られていない人たちは沢山いる。

基本的にはケグドの配給票(住民票)を持っているもの以外には援助は来ない。
被災者というか、人として認められていないということだ。
この「なにも貰えない」状況は、今回デモを行なったという、最近か或はずっと昔かに他の土地からケグドに移住してきていた人たちだけではない、多くの老人には最初からこの配給票は渡されていないという。
同様に、援助が受けられるのは、ケグドの住民だけであって、周辺の村々の人たちには今までも、これから先にも一切援助は来ないという。

これは例えば、阪神大震災が起きた後、政府が「援助の対象者は神戸市の住民票を持つものに限る」と決定したようなものだ。
周辺の市町村の被災者とか、旅行でたまたま神戸にいた者とかは言うに及ばず、住民登録をしていなかった者(チベットでは役所に行けば住民票がもらえるわけじゃない)なども被災者とは認定されないということなのだ。
政府は皆を煽り、半ば義務的に莫大な義援金を集めておきながらだ。

ーーー

ケグド当局も流石、今回はチベット人の抗議デモに対し、すぐに殴り掛かったり、逮捕したり、発砲したりはしなかったようだ。
目立ち過ぎる、大きなニュースになっちゃうとまずいと思ったようだ。

たまにはこのようにデモに対し普通に対応してみるといい。
その方がずっと問題は簡単に片付くことが学習されるであろう。
冷静になれば、チベット人はただ理不尽を正そうとする、理のある人々であることに気付くであろう。









rftibet at 21:00|PermalinkComments(20)TrackBack(0)ダライラマ法王関連 

2010年05月22日

ドゥンドゥップ・ワンチェン氏解放のため、家族とITSNからのお願い

62bc7d84.jpg以下まずITSNからのお願い。

緊急要請:
ドゥンドゥップ・ワンチェン氏に関する最新情報
ヒラリー・クリントン米国務長官が来週、中国訪問

(以下敬称略)

ドゥンドゥップ・ワンチェンの家族は「国家分裂扇動罪」により、6年の懲役刑を宣告されたチベット人映像作家ドゥンドゥップ・ワンチェンが、青海省西寧の刑務所から同じく青海省にある「労働改造所・強制労働キャンプ」に移送されたとの情報を得ました。

この情報からドゥンドゥップ・ワンチェンが6年の求刑に対して上告していたことは確認されているため、彼の上告が失敗したか、審議は終わったと考えられます。


この情報が、米国、クリントン国務長官の北京訪問のニュースと時を同じくして届いたことから、ドゥンドゥップ・ワンチェンの家族は緊急プレスリリースを発表し、クリントン長官の北京滞在中に中国政府に対してドゥンドゥップ・ワンチェンの件を問いただしてほしい旨を訴えました。


(毎日新聞:米国務長官>21日から日中韓訪問 正式発表
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100519-00000021-mai-int


****** ITSNでは以下のアクションを緊急要請します:

1.米ヒラリー・クリントン国務長官宛に、緊急アクション:
ドゥンドゥップ・ワンチェンの釈放と、緊急事態として彼の妻であるラモ・ツォが医師を伴って彼を訊ねることができるよう要請する。

オンライン・アクションのリンクはこちらです。
(以下にアムセスして、下の方にある、空欄に氏名とメールアドを入力するだけです。サインお願いします)

http://org2.democracyinaction.org/o/5380/p/dia/action/public/?action_KEY=3128
SNSや皆様の仲間へのメールで緊急アクションとして広く、ご紹介下さい。


2. メディアにコンタクトをする:
ドゥンドゥップ・ワンチェンの家族は緊急プレスリリースを英語で発表しました。(下に掲載)このプレスリリースを皆様のメディア・コンタクトへ送ることを要請します。
リリースには中国語、フランス語、ドイツ語、日本語、スペイン語の翻訳があります。


3. 外務省と 在北京大使館へ訴える:
ITSNでは全メンバー団体、個人へ、このドゥンドゥップ・ワンチェンに関する緊急情報を自国の政府機関に届けることを要請します。その中で、Xichuan強制労働キャンプへの移送情報についての確認と、彼の上告に関する情報を中国政府に問い合わせてくれるよう要請することと、同時に今回の移送、罪状内容と彼の健康状態について遺憾の意を表明してくれるよう要請してください。


ドゥンドゥップ・ワンチェンの背景資料、これまでに使用されたひな形や写真はITSNメンバー用エリアに用意されています。
http://www.tibetnetwork.org/resources-dhondupwangchen (要ログイン)

またはFreeTibetJapan日本語サイト
http://freetibet.holy.jp/news-action/dhondup_wangchen/ 
他にも、ドゥンドゥップ・ワンチェンのタグで御覧下さい。

なにとぞ,よろしくおねがいします。
Mandieより
ITSN Campaigns Coordinator

(以上若松訳、以下中原訳)

以下家族からのお願い(この部分は注記部分を半日本語にした以外、昨日と同じ)


****** 緊急プレスリリース *********

服役中のチベット人映像作家ドゥンドゥップ・ワンチェンがXichuan強制労働キャンプ(労働改造所)に移送された。

家族は彼を解放するための国際介入を求める。


2010年5月19日、チューリッヒ:

2009年12月28日、「国家分裂扇動罪」により、6年の懲役刑を宣告されたチベット人映像作家ドゥンドゥップ・ワンチェンは、西寧の刑務所から同じく西寧にある「強制労働キャンプ(1)」に移送された。
彼の妻をはじめとするドゥンドゥップ・ワンチェンの家族は、今日(19日)、来週中国を訪問するヒラリー・クリントン国務長官に対し、政治的理由により不当に囚われている者たちを解放するため、中国政府に圧力を掛けてほしいと要請する。

ドゥンドゥップ・ワンチェンは6年の求刑に対し、上告していたが、今年4月6日Xichuan刑務所に移送されたということからして、彼の上告は失敗し、審議は終わったと考えられる。2010年2月、彼を弁護するために西寧に向かった中国人弁護士チャン・ボヤンにもドゥンドゥップ・ワンチェンとの面会は許されなかった。さらに彼は3月、当局から、このケースを扱うなら、彼の法律事務所を閉鎖するとの脅しを掛けられた(2)。

今日(19日)、インドにいるドゥンドゥップ・ワンチェンの妻ラモ・ツォは、「私たちは今、絶望的な気持ちに陥っています。勇敢な中国人弁護士チャン・ボヤン及び、かつての弁護士リー・ドゥンヤンは、夫を助けるために危険を冒し、多くのことを実行して下さいました。
しかし中国は、今回、、もはや私たちが法律に則って問題を解決しようとすることの不可能であること示しました。
従って、私は諸外国政府に対し、表現の自由と言う権利を行使しただけで囚われているドゥンドゥップ・ワンチェンを即時・無条件解放するために(中国政府に)介入して下さることをお願いします」と語った。

ワシントンDCにあるLaogai Research Foundation(強制労働キャンプ研究財団)によれば、Xichuan強制労働キャンプはアルミニューム・サッシ、普通レンガ、多孔及び中空レンガ、焼結コンクリート・ブロック(3)を生産しているという。
スイス在住のドゥンドゥップ・ワンチェンの従兄であり、自身も元政治犯であるジャミヤン・ツルティムは今日(19日)、「この工場での重労働はドゥンドゥップ・ワンチェンの健康にとって非常に危険なことだ。去年すでに、彼がB型肝炎を患っているにも関わらず何の治療も受けられないと聞いている。過去にこの強制労働キャンプに送られた数人のチベット人を知っているが、彼らはそこの生活と労働の厳しさについて証言している。私はドゥンドゥップ・ワンチェンのことが非常に心配だ」と語った。

ドゥンドゥップ・ワンチェンは、オリンピック、ダライ・ラマ及び中国政府のチベット政策に関する一般チベット人の意見をインタビューによって集めたとして、2008年3月26日逮捕された。
これらのインタビューは後に「ジクデル(恐怖を乗り越えて、Leaving Fear Behind)」というドキュメンタリー・フィルムにまとめられ、世界30カ国で上映されることとなった。

------------------------------------------------

コンタクト:
Gyaljong Tsetrin: +41 (0) 76 462 67 68 (Tibetan & Chinese)
Dechen Pemba: +44 (0) 77 848 23907 (English)
Tenzin Tsedoen: +41 (0)79 384 05 63 (German)
www.leavingfearbehind.com

Notes:
1. Xichuan prison は"Qinghai Xifa Water and Electricity Equipment Manufacture Installment Limited Liability Company".という名の下に産業的生産基地と言う仮面をかぶった労働改造所である。 The complex of Xichuan Prisonは以下のグーグルマップで見ることができる:http://tinyurl.com/xichuan-prison.

2. Amnesty Internationalの April 21, 2010付け記事参照:http://www.amnesty.org/en/library/asset/ASA17/018/2010/en/5578278e-7772-487e-a1d4-93802bb6c50b/asa170182010en.html
3.Laogai Handbook 2007-2008: http://laogai.org/books37ページより
Enterprise: Qinghai Xifa Water and Electricity Equipment Manufacture Installment Limited Liability Company
Prison: Xichuan Prison
Details: Location: 108 Xichuan South Rd., Xi'ning City
Postal Code: 810029
Tel: 0971-5219370 / 5219352



rftibet at 10:15|PermalinkComments(17)TrackBack(0)その他 

2010年05月21日

今夜9時からTwitter上でダライ・ラマ法王が中国人ネットユーザーたちの250の質問に答える

アメリカをご訪問中のダライ・ラマ法王は、いつものように各地で熱烈な歓迎を受けておられるようだ。

毎日法王はいろんな場で大事な話をされている。
今では、そのいくつかを直接聞くこともできる。

チベット語、英語、中国語でよければ19日から今日まで行われているシャーンティデーヴァとカマラシーラの講義をすべて以下で見たり、聞いたりすることができる。(追記、すみません。これは私の勘違い。シャンティーデーヴァのティーチングには違いないがこれは今年3月19〜21日、インドのデリーで行われたものだった。ま、内容は同じと思われるので、効果は同じ、是非お聞きください。法王は簡単な英語で講義されている)
http://www.dalailama.com/webcasts/post/94-shantidevas-guide-to-a-bodhisattvas-way-of-life

昨日行われた、NBCテレビの人気キャスターAnn Curryとの生インタビューショウも短いが、もちろんすばらしい。
http://www.youtube.com/watch?v=N_T-k9wSXns



何よりも注目すべきは今夜、日本時間9時ごろ(今から約一時間後)から始まると予告されている、Twitter上でのダライ・ラマと中国人ネットユーザーとの対話だ。
これを企画し進行させるのはウーセルさんの夫でもある王力雄さんだ。

ダライ・ラマは、どれだけ時間がかかるのか想像がつかないが、とにかく、中国本土のネットユーザー1100人から寄せられ、12000人が選別に関わったという、250の質問に答えるそうだ。

結果はまとめて後で王さんやウーセルさんのブログhttp://wanglixiong.com/にも発表されると思われるが、ライブで楽しみたい人はTwitterにアクセスしてみてください。
中国人の方など是非参加してみてください。(心開けば)意外な発見があるかもですよ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

お知らせついでに、以下日本の神戸方面で行われる、友人たちのイベントのお知らせ。

<5/30 神戸・岡本でサカダワ・ライブとスライドショー>

チベット暦の4月はサカダワと言って、15日(新暦で今年は5月27日)は、お釈迦様の誕生日と覚りを開かれた日と涅槃に入られた日とされ、チベット人は盛大にお祝いします。
そのサカダワ祭に合わせてチベットの事を知ってもらうために神戸でスライドショー+ライブのイベントを行いますのでよろしければお越しください。

”サカダワ・チベットのライブとスライドショー”

●場所:神戸市東灘区・岡本 『ミドリカフェ』
    http://midoricafe.jp/

●日時 : 2010年5月30日(日) 

・18:00〜 スライドショー「チベットのいま」 出演:風来坊×石島ぱぴ
2009年、チベットを旅行して生の状況を見て、聞いてきた2人がチベットの現在を写真を織り交ぜながらレポートします。  

・19:30〜 チベット民謡投げ銭ライブ  出演:川辺ゆか×中原美和
チベット高原に昔から伝えられてきた民謡を弦楽器ダムニェンに合わせて歌います。

●料金 : 参加費200円+1ドリンク800円

★風来坊
長年リーマンパッカーとして世界各地を旅行していたが、ネパールでチベット人のパワーに圧倒されてチベットに興味を持つようになった。昨年、長年勤めた会社をやめて単独でチベット本土を旅行。現在、チベットの楽器”ダムニェン”に熱中。
GO!GO!TIBET@風来坊 http://www.geocities.jp/gogotibet/

★石島ぱぴ
幼い頃にチベットの苦難を知り、以来里親やチベットサポートイベントの開催など、チベット支援に積極的に参加。昨年は長期にわたりチベット各所を旅行。チベットで見てきた事、知った事を多くの人に伝えたいと奮闘中。

★中原 美和
2000年、ネパールでツェリン・ギュルメ氏よりチベット民謡を学び始める。 翌年ツェリン氏の師ゴンポ・ドルジェ氏を、インド・ダラムサラに訪ね教えを受ける。 以後、インド、ネパールへ定期的に通い、亡命の地でチベット伝統音楽を継承する演奏家たちに師事。チベット各地の伝統音楽、民謡を学んでいる。チベットの音をそのままのカタチで演奏する。 仏画師が、師の線をひとつひとつたどるように。

★川辺ゆか
自らの足で訪れ時間をかけ宝物のように拾い集められた音楽を異国の言葉と美し>いメロディーで表現。 国境を越えて日本、チベット、東地中海、アイルランド等々の歌をうたい、奏でる。関西を拠点にオランダ、オーストリア、ウズベキスタンほか各地で演奏を行う。
川辺ゆかHP http://homepage2.nifty.com/utauaho/

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

最後に余談だが、

今日は記念すべき、世界で初めてコンピューターが生命を作りだした日、、なのか?
http://www.47news.jp/CN/201005/CN2010052001001026.html

ゲノム(全遺伝情報)を人工的に合成できるとすると、次はどうなるのか?

これで、来生神話は終わったか?
何て、ことないか?







rftibet at 16:38|PermalinkComments(6)TrackBack(0)ダラムサラニュース 

ラモ・ツォに話を聞きに行った

21.5.2010 Lhamo Tso前のエントリーをアップしてすぐ、マクロードに上がり、いつものように路上でパンを売るラモ・ツォの下へ話を聞きに行った。

彼女は最近夏痩せなのか、、、少しやつれたように見える。

以下、会話をほぼそのまま載せる。

「タシデレ! ラモ・ツォ・ラ デモ?(アムド語の元気?)」
「デモ、デモ、、キュ・カンデン?」

「デモ、デモ、、、で、昨日の夜、ラモ・ツォたちの書いたスイスからの手紙、読んだよ」
「アレー、ありがと、あれはスイスのジャミヤン・ツルティムが作ったんだよ」

「いつ頃ドゥンドゥップがラオガイ(強制労働キャンプ、労働改造収容所)の工場に移されたと知ったの?」
「数日前にスイスから電話があって、知った」

「最初、どう思った?」
「そりゃ、、、もっと心配になった。すごく心配してる。病気の身体で重労働させられたら、どうなると思う、、
そりゃ、世界の多くの人がドゥンドゥップは無実であることを知ってくれてる。でも中国は全く聞く耳を持たない。
ドンドゥップは元気だったんだ。病気になったのは、監獄で酷い目に遭わされたからだと思う。中国の監獄の中じゃ、死にそうにならない限り病院で治療を受けることはできない。ドゥンドゥップの身体が持つかなと思い心配してる」

21.5.2010 Lhamo Tso「手紙には、ラオガイに移動させられたということは、彼の上告はもう却下されたと考えられる、と書いてあったが、これはラモ・ツォもそう思うのか?」
「私には分からない。そうかもしれないけど、私はドンドゥップが今も無実を訴え続けていると思う。本当に無実なのだから」

「アメリカのヒラリー・クリントンが来週中国に行くけど、彼女に“中国に行ったら必ずドンドゥップ・ワンチェンのような人権活動家を解放することに尽力してほしい”という願いを伝えようとしているのか?」
「ヒラリー、、、、なんて、、、?」

「ヒラリー・クリントンと言って、アメリカの国務大臣で今、世界一強い女さ。アメリカのえらいさんが中国に行く時には、昔から何人かの人権活動家を指名して、彼らの解放を中国に要求するという慣習があるんだよ。だから、これはあり得る話しなんだよ。もっとも実際には今アメリカと中国仲いい時期じゃないから、、、微妙だけど、、、でも、希望はあるよ。やってみる意味はあるよ」
「そうかね、、、私には良く解らないけど、、、そのヒラリー、、、クリトンとかに頑張ってもらいたいね」
「大丈夫、昨日からこの家族からの手紙を機に、世界中のサポーターが一気にヒラリーに圧力掛け始めたからね」
「ありがとう」

「ま、こんなこというとなんだが、、、強制労働所に送られたということは、ドゥンドゥップは倒れて、動けない状態になってるわけじゃないということだけは確かだよ。病院に担ぎ込まれたと聞くよりはましだろう。
確かに、酷い工場だろう、セメントの塵埃がひどそうだ、でも大丈夫、きっとドゥンドゥップは生き抜くよ。
チベット人みんなのためにやったのだし、ダライ・ラマ法王を信じてるし、、、ラモ・ツォはこうして毎日マントラ沢山唱えながら頑張ってるし、、、」

「そうだね、きっと」
と言って、笑ってた。

ラモ・ツォはこの秋10月からヨーロッパ、その後アメリカへ飛び、夫ドゥンドゥップ・ワンチェンの解放を訴えるスピーチ・ツアーを行なう。



追記:チベットのラオガイについて、

http://www.tibet.to/tnd/tnd40.htmlより

「囚人労働力と地元の経済市場の結び付きは、チベット自治区以外のチベット領域でも、地元経済にとって重要な意味を持っている。青海日報の記事が、青海省刑務所労働会議について報じているところによれば、青海省の刑務所全体で1998年には65万トンの穀物と植物油を採る作物を生産した。また「国内資金を注入し、外国との合弁事業を起こす方向で、(刑務所が)積極的な役割を果して行く」とも報じている。青海省刑務所管理局は、「囚人全員の協力と勤勉」のお陰で、1998年には「総額1千万元(1200万ドル、12億6千万円)の赤字を解消することができたと、2月24日付けの記事は報じている。現在青海省にはおよそ19カ所のラオカイ(労働改造収容所)が存在し、実質的な強制労働が行われている。その内の12カ所は、西寧市近郊にあると、ジェームズ・セイマールとリチャード・アンダーソンの共著『新幽霊と古幽霊:中国の刑務所と労働改造収容所(New Ghosts, Old Ghosts:Prisons and Labor Reform Camps in China)』は伝えている。この12カ所の労働改造収容所企業グループは、木材、鋼材、プラスチック製品、衣服、皮革製品、水力発電設備まで製作している」

翻訳小林様

資料
TIN News Update, 27 October 1999
New Prison Capacity in Lhasa : Photographs Indicate Increase in Proisoners
and New Factory Inside Drapchi



チベットのラオガイで、60年初頭をピークに数へ切れないほどのチベット人が死んだ。その数は10万〜20万人と言われている。
1万人の収容所の中で生き残ったのがたったの数100人というところもあったという。その地獄そのものであった労働改造所の有様は、アマ・アデさんの証言本などの中に記述されている。
多くのものは餓死した。

ラオガイと聞けば、チベット人はすぐに語り継がれた昔の凄惨を極めていたころのイメージが浮かぶ。
大袈裟と言えばそれまでだが、チベット人にとって、そこは「生きては帰れぬ地獄のようなところ。或いは五体満足で出所することははできないところ」なのだ。。











rftibet at 11:00|PermalinkComments(17)TrackBack(0)ダラムサラ町の出来事 

緊急プレス・リリース:ドゥンドゥップ・ワンチェン氏の家族より

10dea009.jpg服役中のチベット人映像作家ドゥンドゥップ・ワンチェンがXichuan強制労働キャンプに移送された。
家族は彼を解放するための国際介入を求める。


(敬称略)

2010年5月19日、チューリッヒ:

2009年12月28日、「国家分裂扇動罪」により、6年の懲役刑を宣告されたチベット人映像作家ドゥンドゥップ・ワンチェンは、西寧の刑務所から同じく西寧にある「強制労働キャンプ(1)」に移送された。
彼の妻をはじめとするドゥンドゥップ・ワンチェンの家族は、今日(19日)、来週中国を訪問するヒラリー・クリントン国務長官に対し、政治的理由により不当に囚われている者たちを解放するため、中国政府に圧力を掛けてほしいと要請する。

ドゥンドゥップ・ワンチェンは6年の求刑に対し、上告していたが、今年4月6日Xichuan刑務所に移送されたということからして、彼の上告は失敗し、審議は終わったと考えられる。2010年2月、彼を弁護するために西寧に向かった中国人弁護士チャン・ボヤンにもドゥンドゥップ・ワンチェンとの面会は許されなかった。さらに彼は3月、当局から、このケースを扱うなら、彼の法律事務所を閉鎖するとの脅しを掛けられた(2)。

今日(19日)、インドにいるドゥンドゥップ・ワンチェンの妻ラモ・ツォは、「私たちは今、絶望的な気持ちに陥っています。勇敢な中国人弁護士チャン・ボヤン及び、かつての弁護士リー・ドゥンヤンは、夫を助けるために危険を冒し、多くのことを実行して下さいました。
しかし中国は、今回、、もはや私たちが法律に則って問題を解決しようとすることの不可能であること示しました。
従って、私は諸外国政府に対し、表現の自由と言う権利を行使しただけで囚われているドゥンドゥップ・ワンチェンを即時・無条件解放するために(中国政府に)介入して下さることをお願いします」
と語った。

ワシントンDCにあるLaogai Research Foundation(強制労働キャンプ研究財団)によれば、Xichuan強制労働キャンプはアルミニューム・サッシ、普通レンガ、多孔及び中空レンガ、焼結コンクリート・ブロック(3)を生産しているという。
スイス在住のドゥンドゥップ・ワンチェンの従兄であり、自身も元政治犯であるジャミヤン・ツルティムは今日(19日)、「この工場での重労働はドゥンドゥップ・ワンチェンの健康にとって非常に危険なことだ。去年すでに、彼がB型肝炎を患っているにも関わらず何の治療も受けられないと聞いている。過去にこの強制労働キャンプに送られた数人のチベット人を知っているが、彼らはそこの生活と労働の厳しさについて証言している。私はドゥンドゥップ・ワンチェンのことが非常に心配だ」と語った。

ドゥンドゥップ・ワンチェンは、オリンピック、ダライ・ラマ及び中国政府のチベット政策に関する一般チベット人の意見をインタビューによって集めたとして、2008年3月26日逮捕された。
これらのインタビューは後に「ジクデル(恐怖を乗り越えて、Leaving Fear Behind)」というドキュメンタリー・フィルムにまとめられ、世界30カ国で上映されることとなった。

------------------------------------------------

コンタクト:
(以下英文のまま)
Gyaljong Tsetrin: +41 (0) 76 462 67 68 (Tibetan & Chinese)
Dechen Pemba: +44 (0) 77 848 23907 (English)
Tenzin Tsedoen: +41 (0)79 384 05 63 (German)
www.leavingfearbehind.com

Notes:
1. Xichuan prison is a labour camp concealed as an industrial manufacturer under the name of "Qinghai Xifa Water and Electricity Equipment Manufacture Installment Limited Liability Company". The complex of Xichuan Prison can clearly be seen here on this Google Maps image: http://tinyurl.com/xichuan-prison.
2. See Amnesty International's public statement of April 21, 2010: http://www.amnesty.org/en/library/asset/ASA17/018/2010/en/5578278e-7772-487e-a1d4-93802bb6c50b/asa170182010en.html
3. The following information is given on page 37 of the Laogai Handbook 2007-2008: http://laogai.org/books
Enterprise: Qinghai Xifa Water and Electricity Equipment Manufacture Installment Limited Liability Company
Prison: Xichuan Prison
Details: Location: 108 Xichuan South Rd., Xi'ning City
Postal Code: 810029
Tel: 0971-5219370 / 5219352
Est. in Mar.1956. Orig. called Prov. No. 5 LRD. 1995 changed name to present. Houses minorities. Beside Tibetan, Uyhgur, also Miao, Bai and Yi prisoners. 40% inmates are minorities. Enterprise formerly Qinghai Hydroelectric Equipment Factory, controls Qinghai Gaoyuan switchgear plant, Qinghai Xifa, Jian'an limited co., Qinghai Xifa Gaoyuan machinery, Qinghai Xifa water and electricity, and Qinghai Xifa goods and utilities co. Companies have 560 equipment types including tertiary levels of electricity installation and LBAC construction quality. Produce 35KV high and low voltage switching cabinets and control equipment, aluminum alloy windows, ordinary bricks, porous and hollow bricks, sinter concrete blocks, etc. Annual production 140 mil. sinter blocks.

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ITSNはこの件に関し、ヒラリー・クリントンへのアクションプラン等を発動している。
これらについては追ってお知らせする。







rftibet at 07:00|PermalinkComments(6)TrackBack(0)その他 

2010年05月20日

カム、ジョンダ 中国公安 ワラ僧院僧侶6人逮捕

5470de3a.jpg5月19日付TCHRD(チベット人権民主センター)プレスリリース:

http://www.tchrd.org/press/2010/pr201005019.html

当センターに寄せられた確認情報によれば、
5月15日、チベット自治区チャムド地区、ジョムダ(江達)県タンプにある名刹ワラ僧院の僧侶4人が、2008年春、県庁舎の前で行なわれた抗議デモを先導したとして逮捕された。
次の日、16日には「愛国再教育キャンペーン」の下で僧侶たちを「教育」することに失敗したとして、2人の政府指名監督僧が逮捕された。

逮捕は15,16日の早朝、大勢の公安職員が各僧坊を襲うという仕方で行なわれた。

15日にはティンレイ(25)とナンセ(27)がそれぞれの僧坊で逮捕された。
スゴン(26)は公安が僧院に来たことを全員に知らせるために、警告の鐘を鳴らしたとして逮捕された。
ケルサン・ギュメ(29)は僧院内では逮捕されず、後に自宅で逮捕された。
4人の僧侶は何れも、ワラ僧院の経営するワラ仏教哲学学堂の生徒である。4人は現在ジョンダ公安拘置所に拘留されている。

16日早朝、再び公安が現れ、2人の指導的僧侶ソナム・ゴンポ・スゴン(40)とトプギェル(29)を逮捕した。
2人は2008年4月に始まった「愛国再教育キャンペーン」により十分僧侶たちを「教育」しなかったとして逮捕されたと思われている。
2人の行方は未だ知られていない。

2008年4月3日、当僧院に来た再教育キャンペーン「実行隊」に対し、僧侶たちは「命に掛けても決して我々の根本のラマであられるダライ・ラマ法王を非難することなどしない」と宣言し、対峙した。
また、この僧院の多くの僧侶が2008年中にこの地域で起ったデモの先頭に立っていたという。

以下略

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

このジョンダにあるサキャ派・ワラ僧院の創建は1243年、サペン・クンガ・ギェルツェンによる。
自前のチベット大蔵経カンギュルの版木を保有していたことで知られる、と<旅行人ノート>にある。











rftibet at 15:00|PermalinkComments(2)TrackBack(0)チベット内地情報