2010年10月

2010年10月31日

舌に関する絵と詩、対話

ツェリン・ネンダック作「Police Phobiaoil 」以下、ウーセル女史の10月29日のブログ。
http://woeser.middle-way.net/

翻訳は@yuntaitaiさん。

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◎舌に関する絵と詩、対話

 ラサの穏やかではない真夜中、舌に関する詩をブログに出しておく。
作者は私で、3年前に書いた。
また、舌をめぐる対話も一つ出しておく。
何日か前、ある匿名のネットユーザーが私のブログにコメントした文章だ。名前も知らないこのネットユーザーに感謝する。

 私は以前、自分の経験も絡めて「手術した舌」という文章を書き、ブログに載せたことがある。興味のある方はぜひ見てほしい。http://woeser.middle-way.net/2009/11/blog-post_08.html

 この絵はチベット人画家ツェリン・ネンダックの絵「Police Phobiaoil(油絵:警察恐怖症)」で、舌に関するものだ……。


結末!
ウーセル作


ずらりと刃が並んでいると分かっている、
でも刃の先にとっても甘い蜜がついているのが見える。
こらえ切れず舌を伸ばして舐めてみる――
ああ、なんて甘い蜜なんだ!
もう一口舐めてみる、もう一口、もう一口……
あれ、舌は? 私たちの舌は?
どうして切られているんだ!?

2007年10月3日


******************

<舌をめぐる対話>

紅さん:知ってますか? あなたの舌はすごく醜いですよ、私が切って整えてやらないとね。

緑女史:私はすごくきれいだと思いますけど。藍さんと白女史もきれいだって言ってくれますよ。

紅さん:いやいや。見てみなさいよ、私の舌こそ世界一きれいですよ。

緑女史:実のところ、自分の舌にはとても自信があるんです、あなたがきれいと思うかどうかに関係なく。能力だって誰にも負けませんし。

紅さん:でもね、あなたの舌には何の値打ちも無いと思いますよ。私とまったく同じような舌を持ってこそ、おいしい果物が食べられるってもんですよ。

緑女史:ごめんなさい、私には分かりません。あなたは藍さんと白女史の前で私の舌を褒めたことがあるでしょ。どうして今ごろ私の舌を目障りだと言うんですか?

紅さん:うん、当時はあの人たちにゴロツキと思われたくなかったからね。

緑女史:あなたはあの人たちの見方を気にしてるけれど、どうして私の感じ方には関心を持たないんですか?

紅さん:黙りなさいよ。私はあなたと言い争う暇はないんです。今すぐあなたの舌を切りたいんです、だってあなたの舌はいつも私を不安にさせるんですからね。

緑女史:それなら藍さんと白さんに知らせます。これって違法ですよ。

紅さん:はは、私とあの人たちが友達だってこと、まさか知らないんですか?まだ私に山ほど借金を残してるんですよ、あなた、あの人たちがその間抜けな舌のことをまだ気にかけてくれるって信じてるんですか?
それにね、私こそが法律で、法律ってのは私のことなんですよ。

緑女史:もし舌を切ったことで私が死んだら、あなたは後ろめたいと思わないの?

(間合い)

紅さん:ああ、実は以前、別の人のも切ったことがありましてね、でも彼らも死んでませんよ。そうそう、彼らは私の人工舌を使ったんですから。

緑女史:親愛なる人よ、あなたが見たのは魂の無い死体なんです。彼らはずいぶん前に死んでいたんです。だから、どうか私を殺さないで。もし分かっていないようでしたら、人の道に反してるって教えてあげますよ。もしあなたが法律と権力だというなら、私に倫理道徳を目の前に並べさせてください。だって、それが私の唯一の武器なんですから。

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<補足>
まず、この絵、日本人がこの絵を見ると「あっかんべ〜」をしているように見えるかもしれない。
しかし、チベット人には古くからの慣習として、挨拶する時に「舌を出す」というのがある。
元を質せば「大昔、悪魔が人間界に降り、人や家畜をさらって人々を困らせた。この悪魔には角があり、舌が黒いので、チベット人が互いに挨拶をするときには、自分が悪魔でない証として、帽子をとって角がないことを、舌を出して舌が黒くないことを示すようになった。」という話に行き着くとか。
特に、この挨拶は目上の人に対して従順、尊敬の印として行われる。
今では、こういう人をあまり見かけなくなったが、田舎の年寄りなどはよくやるようだ。

この男性は赤いダシュをしているのでカンパ(カンゼあたりのカムの男)と分かる。人民帽と思える帽子を被っている。
絵を大きくするとはっきり分かるのだが、眼鏡には赤い旗を持った警官の姿が映っている。
男は赤い旗を持った警官に対し、自分は悪魔ではないと、反射的恐怖心から「赤い舌」を出しているのであろう。
もっとも、英語の「Phobia」には「病的恐怖心」という意味もあるが、「嫌悪」という意味もある。
「 Phobiaoil 」とどうして「oil 油(絵)」がくっついているのかは不明。

この絵を書いたツェリン・ネンダックは、このブログで9月中に紹介した「チベット現代美術展」にも作品を出品している。
http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/2010-09.html#20100917
彼の「少年シリーズ」はウーセルさんの以下のブログに紹介されている。
http://woeser.middle-way.net/2010/09/blog-post_14.html

彼の「少年シリーズ」の中にも「口にマスクをした」少年の絵があり、「言論弾圧」を思わせるものもある。
しかし、この「舌の絵」で作者が意図したものが「言論弾圧」であったかどうか、本人に聞いてみないとはっきりしない。

でも、ウーセルさんは明らかに言論弾圧をテーマに以下の詩や対話を紹介されているようだ。


「舌をめぐる対話」:
この中、「紅さん」(中国語「紅先生」)は共産中国とすぐ分かるし、「緑女史」はチベットを象徴する色としてよく緑が使われるし、ウーセルさんに送られた話なのでチベット人と確定。
しかし、「紅さん」に山ほど借金を残してるという「藍さん」と「白女史」については不明。
アメリカが入っていることは確か、が、もう一国はロシアと私は思うが、違うかも知れない。
中国人に聞いてみたいところだ。
















rftibet at 17:30|PermalinkComments(5)TrackBack(0)その他 

2010年10月30日

チベット人作家3人の裁判が行われる

雑誌「シャル・ドゥン・リ」表紙写真は1枚目:彼等が逮捕されるきっかけとなった雑誌シャル・ドゥン・リの表紙。
2枚目:ブダ
3枚目:ザンツェ・ドゥンゴ?
4枚目:ケルサン・ジンパ

"シャル・ドゥン・リ"とは、東方のホラガイのような雪山のこと。ホラガイは召喚や啓蒙を意味する。

関連記事:
http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/51509758.html
http://blog.livedoor.jp/rftibet/tag/%E5%BC%BE%E5%9C%A7



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ブダ10月29日付けRFA(チベット語版):
http://www.rfa.org/tibetan/sargyur/tibetan-writers-in-aba-were-put-on-trial-10292010204139.html

<チベット人作家3人の裁判が行われる>

10月28日、アムド、ンガバ(རྔ་བ་)地区バルカム(འབར་ཁམས་馬爾康)の中級人民法院はチベット人作家3人の裁判を行った。

当放送局にチベットから寄せられた確かな情報によれば、28日、アムド、ンガバのチベット人作家ブダ(བུད་རྡ་)、ザンツェ・ドゥンゴ(འཛང་རྩེ་དོན་ཁོ་ )、ケルサン・ジンパ(སྐལ་བཟང་སྦྱིན་པ་)に対する審議が非公開でたった1日の内に行われたという。

ザンツェ・ドゥンゴ?しかし、裁判には3人の弁護人の出席と家族数人の傍聴が許された。
さらに、それぞれが罪状認否の機会を与えられた。
裁判長が3人に「国家分裂罪」の罪状を認めるか?と問いただした時、3人は無罪を主張し、雑誌に記事を書いたことが罪になるとは思わないと語った。

さらに、(ブダは)「書いた内容は中国の例えばバンリシュン(ལྦང་ལི་ཞུང་)とかユゼ(ཡུས་ཇེ་)等多くの作家が書いていることだ、しかし彼等は罰せられていない。もしも、我々が少数民族が故に罰せられるとすれば、それは法の下にすべての人民が平等でないことを表すことである」と中国語ではっきりと発言した。

ケルサン・ジンパ同じくザンツェ・ドゥンゴとケルサン・ジンパも同様の発言をチベット語で行ったが、通訳は内容をすべて伝えていないようだったという。
2人は最初からもう一度通訳をし直すことを要求したが、裁判官はそれを許さなかった。

半日の間審議を行った後、裁判所の役人が「数日後に審議の結論が発表されるであろう」と伝えた。

この3人のチベット人作家は今年6月と7月に、雑誌シャル・ドゥン・リの中に2008年度のチベット人抗議運動についての記事を発表したことで、逮捕・拘留されていた。












rftibet at 18:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)チベット内地情報 

2010年10月28日

『民族を滅ぼすにはまず言葉を滅ぼさなければいけない』ウーセル女史のブログより

チベット青海省の学生デモ、チャプチャ写真は10月20日に行われた、海南チベット族自治州チャプチャ(共和)の学生デモ。
このデモの中心になったのは第一民族高校の生徒たちだった。
横断幕には漢字で「我々はチベット語授業を必要とする」と書かれている。
(写真はすべて24日付ウーセルさんのブログhttp://woeser.middle-way.net/ から)


チベット青海省の学生デモ、チャプチャこの日の彼女のブログによれば、この学校は学生数2362人のマンモス校であり、周辺の州からも学生を集める、有名な優秀進学校であるという。








チベット青海省の学生デモ、チャプチャ10月20日昨日お伝えした、甘粛省甘南チベット族自治州サンチュ(བསང་ཆུ་རྫོང་、夏河県)ツァユ(ཙཱ་ཡུས་)のデモは主に小学生によるものであったという。
26日のデモは小学生だけ、27日のデモには教師も加わり、1000人以上の住民が声援を送ったそうだ。(VOT)

チベット青海省の学生デモ、チャプチャ10月20日この子供たちのデモを応援するために大人も様々な動きをしている。
その中、亡命チベット人作家27人が連名で青海省政府の教育庁宛に
チベット語教育は「民族の存亡に関係する」というアピールを行った。

その内容は27日付けのウーセルさんのブログの中国語を読んでもらうこととして、その導入部としてウーセルさんが書かれた文章の訳を以下紹介する。
原文はhttp://woeser.middle-way.net/2010/10/27.html
翻訳は@yuntaitai さん。

チベット青海省の学生デモ、チャプチャ10月20日ウーセルさんは「アピール文」をブログへ掲載するのが遅れたことを詫びながら・・・



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チベット青海省の学生デモ、チャプチャ10月20日ラサ滞在中の私には、ネットが切れたり繋がったりいろんなトラブルがあり、ブログも更新できない。
最近は影のように見知らぬ人や車がつきまとっている。

何れにせよ、言葉は民族の存亡にかかわる大問題で、アピール文が指摘している通りだ。
「『民族を滅ぼすにはまず言葉を滅ぼさなければいけない』と言われるように、もし民族の言葉と文字に幼稚園から触れられないなら、すぐに言葉は社会にとって無用で、生活の助けにならないものになり、ゆっくりと消えていくだろう。
言葉がなくなれば民族の文化に魂はなくなり、魂のない体は生ける屍で、この民族は滅亡したと言っていい。
だから、今回のデモに加わったチベット人学生と多くの市民、この事に関心を持つ人たちは民族の文化を心配しているのだと私たち(作家27人)は信じている。」


チベット青海省の学生デモ、チャプチャ10月20日言葉のもう一つの大事な役割は歴史を伝えることだ。
民族の根っこは言葉によって存続してきた。
言葉が歴史を書き記すことで、民族は記憶を持つことができ、民族になれ、自分たちの文化とアイデンティティーを持てる。
これが「民族を滅ぼすにはまず言葉を滅ぼさなければいけない」と言われる理由だ。


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先ほど(28日夕方)のVOT放送によれば、26日、青海省西渚ナでもチベット人学生約100人による、新教育政策に反対するデモが行われたという。






rftibet at 17:55|PermalinkComments(1)TrackBack(0)チベット内地情報 

抗議の焼身自殺を図った僧侶について/カンゼで尼僧一人デモその他。

03095b5a.jpg再掲/2009年3月19日分


昨日、N2と共にダラムサラのキルティ・ゴンパに僧ツェリンを訪ね、彼にインタビューを試みた。
彼はこの寺の情報収集、広報係りだ。

左の写真、一枚目はもう広まっていますが二枚目は彼からもらったものだ。
もっとも元は不明。

去年3月16日、本土アバのキルティ・ゴンパで一万人規模のデモが起こり20人以上の死者が出た時、いち早く彼がパソコンに受け取った死体写真を街に張り出し、携帯に入ってきたデモの実況生中継をツクラカン前を埋め尽くしていた群衆に聞かせた男が彼だった。

インタビューでは今までにキルティ・ゴンパをはじめとするアバ地区での出来事について知っているところをすべて話してもらった。

焼身自殺を試みた僧タペイの周りに集まった警官たちここでは最後の話として、この前の焼身自殺を図った僧侶の件について彼から聞いたところを報告する。
この件に関しても彼が中心に内地からの電話やメールを受け取っている。
まず最初はこの事件についてはネパールから連絡が入ったとか。
以下この件についての彼の話。

連絡を受けてすぐに内地に電話した。
(最近は特によほどの要件でない限り、危険なので、こちらから電話することはないそうです)
その時は返答はなく、しばらくして複数から電話が入った。
「キルティの僧タペイが焼身自殺を図り、警官に撃たれ倒れた。すぐに連れて行かれた」というものだった。

最近中国の新華社が「成都で母親とも面会して、順調に回復している」と言ってるのは全くのウソだ。
母親は成都ではなく事件のすぐ後にちょっとだけアバで会えただけだ。
両足だけではなく両手も切断させられそうになっていると聞く。
最初から足を撃たれたという目撃情報は入っていたのだ。
証拠を隠すために切断を強要していることは間違いない。

質問:情報は直接現地から電話で入ってくるのか?
ツェリン:今は危険すぎてそんなことはできない。
これらの情報はすべて成都とか他の中国の都市から送られてくるのだ。
僧であれば、アバを変装して抜け出し、中国の町に着いて初めて電話やメールを送ることができるのだよ。

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カム、カンゼで尼僧が一人で抗議デモを行い逮捕される。

ダラムサラ3月17日付、TCHRD(チベット人権民主センター)リリースより:
http://www.tchrd.org/press/2009/pr20090317a.html
センターに入った情報によれば、カム、カンゼ県チンカ村にあるゲマ・タオ尼僧院の尼僧ロプサン・カンド21歳が3月6日午前10時頃一人で抗議デモを行った。

彼女はタクチュ橋からカンゼの中央政府庁舎に向かって一人で抗議の行進を行った。
彼女はパンフレットを配りながら、
祈祷の旗を掲げ、
「チベットに自由はない!」
「チベット人よ、立ち上がれ!立ち上がれ!」
「法王に長寿を!」
「中国政府はすべての政治犯を解放せよ!」
と叫び続けた。

この勇敢な一人抗議デモも長くは続けられなかった。
数分後には5台のバンで駆け付けた保安部隊に彼女は囲まれ、
その場で激しく暴行され、
拘置所に連れて行かれた。

現在、カンゼ国立病院の前に新設された刑務所に収監されているという。

友人や親せきの者が集まって警察署に彼女の安否を尋ねに行った。
警官は「もしも彼女がそのような活動をしたならば、死ぬしかない。彼女は重大な違反を犯したのだ。お前らが、彼女の安否を尋ねる意味などない。
みんな、このことを決して外の世界に知らせてはならないぞ」と返答した。

ガマ・ダオ尼僧院はカンゼから16キロ離れている。
有名な巡礼地であるカワ・カルポに通じる街道上にある。
ここの尼僧たちは去年チベット全土に抵抗の波が起こった時、大きなデモを行った。
今も、その時逮捕された5人の尼僧が中国の刑務所で服役中のままだ。

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その他、TCHRDは最近再び度々ニュースを流しています。

同じ17日付で、日本でも公開されている「LEAVING FEAR BEHIND ( Tib: Jigdrel).」の制作を助けたラプランの僧侶ジグメ・ギャンツォ40歳が再逮捕されたことを伝えている。

http://www.tchrd.org/press/2009/pr20090317.html

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3月14日にはカンゼで四人の若者が抗議デモを行い逮捕された。
http://phayul.com/news/article.aspx?id=24219&article=4+arrested+in+Kardze%2c+6+in+Nyarong
四人はティンカ地区スサダ村出身のナムセル・ドルジェ28歳、カルマ・ノルブ17歳、リンチェン・ワンセル16歳、サンゲ・ツェリン17歳。

親戚は拘置所への差し入れを拒否されているという。

この中カルマ・ノルブの父親は去年のデモに参加し、現在監獄にいるが相当衰弱していると伝えられている。
他の二人の兄弟サンポとドルジェも「中国の政策に反対した」罪で3年の刑を受けている。

その他、ツェンツァのニャロン・タシ・チュペル僧院の僧侶6人が3月10日にラスルの儀式を行ったとして逮捕された。

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この数日ようやく3月10日前後の様子が伝えられて来始めたようだ。
カンゼを中心に各地で小規模の抗議活動が起こり続けていると思われる。


rftibet at 15:01|PermalinkComments(0)TrackBack(0)チベット内地情報 

2010年10月27日

26日と27日、甘粛省、サンチュ(夏河)ツァユで学生数千人が連帯デモ

9bd5fcbd.jpgVOT及びphayul http://bit.ly/cXCJmf によれば、

中国語強要に対する学生デモは甘粛省にも飛び火。
昨日と今日、甘粛省、サンチュ(ラプラン、夏河)、ツァユの学生数千人が抗議デモ。

甘粛省には今回の新教育政策は適用されない。
このデモは青海省の学生への連帯表明デモ。

これで、新教育政策に反対するチベット人学生によるデモは9日間連続で、アムド(青海省)の9カ所と北京、甘粛省のツァユを合わせ11カ所で行われた。

地図には、アムド・ゴロと北京、甘粛省のツァユは含まれていない。

アムド・ゴロ、ペマ・ゾンのデモのビデオは:
http://www.youtube.com/watch?v=1bwfaAbAEFM&feature=youtu.be&a

青海省当局に対し、チベット学校の教師、生徒300人以上が署名し、提出された請願書の中に、
「ほとんどの生徒は農家や遊牧民の子供たちであり、学校に通う以前、漢語環境を経験していない、、、
そのような子供たちを最初から漢語で教育することは、魚を陸にあげるようなものであり、多大な苦しみを強要するものであり、学力の向上は見込めない」と。




rftibet at 21:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)チベット内地情報 

11月13日Tibet Peace Walk in Japan/劉氏妻のノーベル賞授賞式出席は不可か?

9eedc51b.jpg在日チベット人コミュニティー(TCJ)主催 Peace Walk のお知らせ。
http://www.tibetancommunity.jp/?p=21
参加お願いします。

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チベット ピース ウォーク イン ジャパン
経済にばかり目を向けないで! 忘れないで人権、環境、平和の大切さを!


Tibet Peace Walk in Japan
2010年11月13日(土)開催決定

集合場所:御所山公園(横浜市西区御所山町)
集合時間:11:30
ウォーク開始:12:00


予定コース:御所山公園→日ノ出町→伊勢佐木町モール→尾上町→市庁舎前→横浜公園(12:50頃到着予定)

主催:在日チベット人コミュニティー(TCJ)

人権、環境、平和の大切さとチベット問題解決をアピールしながら横浜の街をチベット人達と一緒に歩きませんか?
皆さんのご参加をお待ちしております。ご支援、ご協力のほどよろしくお願い致します。

お願い

コースには道路が狭い箇所がありますので、自転車での参加はご遠慮ください(車椅子、ベビーカーは参加できます)
旗は主催者も準備しますが、お持ちの方はぜひご持参ください。持参される場合はチベット旗のみをお願いします
参加時の服装は常識の範囲内でお願いします。主催者が不適切と判断する場合は参加をお断りします
報道取材や個人用途で撮影されることがありますので、必要な方は帽子などをご準備ください
撮影された映像、写真を使われる際は、チベット支援の方針に反せず、良識のある使い方をされますようお願いします
ピースウォーク終了後は到着地の横浜公園にて流れ解散となります。集会等は行いませんので、速やかな解散にご協力ください
チラシ配布などを希望される方は、制限がありますので、開催2週間前までに主催者にご連絡ください。内容により配布できないこともあります

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「NO」と言えぬ中国? 劉氏妻のノーベル賞授賞式出席で海外メディアの攻勢に報道官イライラ
2010.10.26 19:44
(産経msn)

http://sankei.jp.msn.com/world/china/101026/chn1010261946007-n1.htm

 中国外務省の馬朝旭報道官は26日の定例記者会見で、ノーベル平和賞受賞が決まった民主活動家、劉暁波氏の妻、劉霞さんの授賞式への代理出席の可否について明確な回答を求める欧州メディアにかみつき、出席を認めない方針を示唆した。

 服役中の劉氏が12月の授賞式に出席できる可能性は極めて低い。面会した際、劉氏から代理出席を託された霞さんは、許可を求める公開書簡をインターネット上で公表。現在、行動を規制されており、欧州メディアは、中国政府が代理出席を認めるかどうか「イエス」「ノー」で答えるよう迫った。

 馬報道官は「何度も答えている。過去の記録を見ればよい」として回答を拒否した。数人が補足質問を繰り返すと、「これほど執着するので聞きたい」と前置きし、質問の根拠を逆質問。「仮定の質問には答える必要がない」と語気を強めた。最後には、「皆の時間を浪費したくないだろう」と皮肉を浴びせる始末。公の場で「ノー」とは言えない報道官のイライラが、代理出席を認めないことを物語っていた。(北京 川越一)

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妻、劉霞さんが出席できない場合、劉暁波氏の2人の兄弟が出席の意向を示されているが・・・。



rftibet at 14:30|PermalinkComments(3)TrackBack(0)その他 

2010年10月26日

ディンリの僧侶3人に5〜12年の刑/25日、テムチェン(ཐེམ་ཆེན་、天峻)で中学生がデモ

25日のVOT放送によれば、http://www.vot.org/#
http://www.phayul.com/news/article.aspx?id=28430&article=3+monks+sentenced+to+varying+prison+terms+in+Tibet's+Dhingri
シガツェ県、ディンリ(དིང་རི་、定日)のシェルカル・チュデ(ཤེལ་དཀར་ཆོས་སྡེ་)僧院の僧侶3人に5年〜12年の懲役刑が求刑された。

この情報は最近亡命を果たしたチベット人が、VOTに伝えたもの。
彼によれば、僧テンジン・ゲペルと僧ガワンの2人に刑期12年、姓名不詳の他1人の僧に5年の刑期が言い渡されたという。
何時求刑されたかは不明。

3人は他の10人の僧侶と共に、2008年5月19日、当僧院で愛国再教育キャンペーンが行われた際、逮捕された。

その時、僧侶たちはダライ・ラマ法王を非難することを強要されたが、彼等は「ダライ・ラマ法王は我々の根本の師であり、素晴らしい人である。決して非難することなどできない」と宣言したという。

その日13人の僧侶が逮捕されたが、この3人以外の10人は1年後、2009年に開放された。

当局は当僧院が新たな僧侶を受け入れることを拒否しているという。

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学生によるデモは終わらず、25日にはさらに青海湖の西にある
テムチェン(ཐེམ་ཆེན་、青海省海西自治州天峻県)に広がった。

チベット中学の学生300人以上が午後2時、県政府正門前までデモ行進したという。(白光藏网)

これでチベット人学生によるデモは7日連続で起こっている。


亡命チベット人学生たちも各学校で、内地の学生たちへの連帯を示し、激励する集会を至る所で開いている。









rftibet at 17:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)チベット内地情報 

バリ島 その2

baliバリ島方式がもしチベットに適応されていたとしたら?
と想像してみた。
もしも、中国政府がチベットに同化政策を取らず、言論、宗教弾圧も行っていなかったとしたら、チベットは今よりずっと魅力的な高天原となっていたことであろう。

慈悲の文化が栄え、動植物は豊かなまま、野生動物が高原を駆け回っていたことであろう。
世界中から心の教えを求める、質のよい観光客が大勢長期滞在したであろう。
バリ各地域に栄えていた歌や踊りは本物のまま子供たちに伝えられ、旅行者を楽しませる。
夏には至る所で、競馬際やチャムが行われ、チベット人も外人もテント村でキャンプを楽しむ。
絵画だって、伝統の宗教画に新しい工夫が加えられ、もっともっと芸術性の高いものが沢山描かれたことであろう。

平和な仏教文化が栄え、荒んだ心を心暖かい人々と深い教えと広大な風景により癒すために中国人や外人が訪れる、「仏たちの高天原」となっていたはずだ。

baliそんなチベットが、中国にとって何の害になるというのか?
漢民族(又は中国共産党)が大きな心で各民族の多様性を認めていたならば、中国はもっともっと魅力的な国になっていたことであろう。
世界中がチベットの慈悲の文化の恩威を享受できていたことであろう。

中印国境に緊張はなく、多量の軍隊を張り付かせる必要もなく。
世界は中国を脅威と感じ、嫌悪することも無かったはずだ。

残念でならない。


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以下、バリ島遊び写真。

bali「バリ・マラソン」朝6時ハーフのスタート。

外人勢の中では日本人が一番多かったようだ。
次に多かったのはフランス人。
最後まで先頭を走ったのはやはり黒人勢。
まるで、スピードが違った。



バリ日本人だけ集まって前夜祭が行われた。
その時のメインゲストが左の美女。
宮坂絵美里。
2009年度ミス・ユニバース日本代表。
彼女のことをもっと詳しく知りたい男は以下へ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E5%9D%82%E7%B5%B5%E7%BE%8E%E9%87%8C

彼女が登場すると会場がざわめき、(私を含め)カメラを持った男たちがステージに突進。









baliもう1人の美女は今年のミス・インドネシア
2人が乾杯の音頭をとる。
マラソンなのに何でミスたちがくるのかね?
と、彼女たちも5キロマラソン?に参加したのだ。





















baliエミリちゃん、ゴールして喜びのポーズ。
























baliパラセーリングを楽しむトンバニ氏。
お値段は$10。
時間が短すぎたが、眺めは最高。

最近の観光地の海はどこもそうだが、ただ泳ぐということはできない。
ただ、泳がれてもお金が落ちないというわけだろうが、バリの海は遊びのボートで一杯。

波が高ければサーフィンとかやろうかなと思ったが、今は波も穏やか。
で、シュノーケリング・ツアー2時間$20というのをやった。
どこかの島にでも行くのかと思いきや、すぐ先のリーフの中でストップ。
潜ると、えさにせよとパンを渡される。
ここの魚は餌付けされてる。
パンを求めて一杯魚が集まってくる。
何だか、変なシュノーケリングだった。

baliシュノーケリングのおまけに連れて行かれたウミガメ園では、ウミガメをだっこせよと渡され、大きなコオモリの足を持ってぶら下がらせたり、大きなサイチョウを肩に載せられたり。
挙げ句、写真にあるようにぶっとくて重いニシキヘビを首に巻かれた。

そして、そのままその体験動物園を出ようとすると、おばさんが日本語で「お心付けを少しだけ、お願いします、、、」ときた。
とにかく、バリ島ほど日本語が通じる外国に行ったことがない。
誰でも、日本語を話すのだ。それもかなり流暢にだ。

bali爬虫類ついでに、ウブドで発見したトッケイ・ヤモリ(Gekko ゲッコウ)、体長25cm。

バリ島では本種の鳴き声を7回連続で聞くと幸福が訪れるという言い伝えがあるそうな。







コモド大トカゲさらなるおまけは、コモド大トカゲ、体長2m。
これはコモド島に行って出くわしたというものではなく、ある公園に飼われていたやつ。

コモドオオトカゲは獲物の血液の凝固を妨げ、失血によるショック状態を引き起こす毒を持っていると言われている。

しかし、性格は案外大人しくて、飼い馴らすと、飼い主と一緒に散歩するほどに馴れるといわれるている。

bali口直しに、美しく咲くバリの蓮の花。
  
(続く)




































































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2010年10月25日

バリ島、舞踏編

bali先週バリ島に行き、帰りに半日クアラルンプールに寄って21日の夜またカンボジアに帰って来た。
バリ・マラソンに参加するはずだったが、練習中に肉離れ。
残念ながら走ることはできなかった。
結局、マラソンに参加したあるグループの写真班兼ツアコンに成り下がりながら観光旅行に勤しむこととなった。

パソコンも持って行かず、旅行中は全くネットにアクセスしなかった。
帰ってきて、初めてチベットの学生デモのことを知るはめになり、ドルマさんからも「トンバニさんはデモのことをご存じない」なんて揶揄されるはめに、ハハハ・・・

チベットでは世界でも稀な子供たちによる必死のデモが続いているというときに、少々不謹慎のようではあるが、とりあえず旅の写真などをアップさせてもらう。

バリはご存知のようにイスラム教国の中でヒンズー教を信じる人々が集まる島。
インドネシアは中国のように他民族国家だが、バリには宗教弾圧も同化政策も無く人々は平和で豊かな文化を享受している。

ただ、私は25年前にバリを訪れた後今回までご無沙汰していたので、その変わりようには驚くばかり。観光開発もここまで来ると、独特の文化も希薄化が顕著に感じられ寂しくもあった。

baliではあるが、まずはバリらしい写真から。
バリといえば、ケチャ・ダンス。
ウブドに行けば、毎日どこかでやっている。
(写真はクリック)






baliバリ島はなぜ、今のような芸術・文化の栄える島になったのか?
その始まりは16C。それまで東ジャワには13C末に始まった大国マジャパヒト王朝が繁栄していた。
この国の人々はヒンドゥー教と大乗仏教を信仰していた。
16Cに入るとイスラム勢力が台頭し、王朝は崩壊する。この時大勢の貴族、僧侶、芸術家、音楽家、職人たちが大挙してバリに亡命し、新たに王朝を作り、それまでの芸術、文化を守り続けた。

baliまた、ヒンドゥー教は元々バリに根付いていたアニミズムと集合することで独特の多神教世界を作り上げた。
俗にバリは「神々の島」と呼ばれるが、確かに人々は朝夕必ず、寺院や街角に花などの供養物を供えることを欠かさないし、やたらと祭りをおこなう。

もっとも、これだけでは現代人が特に賞賛するバリ芸術は生まれなかった。
実は今のバリの演劇や絵画の創造には1人のドイツ人芸術家が深く関わっているのだ。

バリ島その人は1930年代にバリに移住したWalter Spies(ウォルター・シュピース)。
彼はアンリ・ルソーやシャガールの影響を受けたドイツ新即物主義の画家であった。
絵画以外にも色んな分野で活躍し、例えば、元々は悪魔払いの儀式で使われていた男性合唱をラーマーヤナ物語と融合させることで新しいスタイルを創造し、芸術の粋にまで高めた。

バリ芸術を開花させたのは、実は西洋人のシュピースであったと言われている。
バリ人の宗教観や世界観を軸に、西洋のオリエンタリズムが民間芸能を芸術へと昇華させた、と言うわけだ。






bali(ケチャ・ダンスの絵)
上半身裸の男が50〜100人火の周りに輪になって、中で踊るラーマーヤナの登場人物たちを「チャックチャック、チャックチャックチャック、ポーンポーン」と囃子続けるこのケチャ・ダンス。
一度見ると忘れられない迫力がある。

思い出せば、私はかつて友人の結婚式の時、その頃世話になっていた建築事務所の男ども10人ぐらいを上半身裸にさせ、新郎・新婦にラーマ王子とシータ姫を演じさせて、このケチャを演出したことがあった。
結婚式の一週間前から毎日、私が小太鼓を叩きながらみんなに練習させたものだ。
ケチャは案外簡単にできるのだ。
もっともバリの舞踏は何でも最後はトランス状態に入ってこそ完成するといわれているが、このトランスは素人にはちょっと難しい!

baliケチャの最後にそのトランスダンスが行われた。その夜見たものは、、、
多量のヤシの実をしっかり焼いて熾火状態にしたものを地面に広げる。
その上を藁と竹で作った馬を担いだ1人の若者が熾火を蹴上げながら何度も行き来する。
火渡りという見せ物はどこでもあるが、普通は一度走り抜けるだけだ。
それをこの男は裸足で10回、20回と繰り返す。
普通の足の裏と感覚(意識)であろうとは思えない。
見ている方がはらはらするという見せ物だった。
この男は完全にトランス状態にあるという想定である。

baliこの絵は悪魔と戦う猿たちを描いたもの。
もともとケチャで火を囲む男たちは悪霊を追い払う猿を象徴している。
バリの絵にはこの手のリアルな地獄絵が多い。
ちょうど旅行中に読んでいた、芥川の「地獄変」の世界を思い出させた。


バロンもう一つバリ島で有名な舞踏劇は「バロンとランダの戦い」。
左の写真がバロン。
中には2人の人が入っており獅子舞のような動きをする。
バロンは世界の善を象徴し、男性であり、太陽、光である。

それに対し、次の写真のランダは女性、暗闇の象徴であり、死をもたらす魔術師ということになっている。









baliこれも悪魔払いの儀式の一つが劇のルーツだという。その儀式をベースにこちらはインドの叙事詩「マハーバーラタ」を取り込み、一時間ものの舞踏劇として編成し直された。
世界は善と悪のバランスの上に成立し、表裏一体であるというバリ人の世界観を表しているそうだ。
















bali町に繰り出すバロンとランダの絵。














bali左は、バロンを助けるために現れた若者たちが、結局ランダの魔力により自分の胸に短剣を刺すという場面。

実はバリでは、この胸に短剣を刺して自決するという場面が、実際に集団で行われたことがあるのだ。
1906年、バリ島にオランダ人が攻め入って来た。
この時、大勢のバリ人の僧侶や兵士、庶民たちが儀式用の正装に身を包み抗議の行進を行った。王の合図で、彼らは短剣で自分の胸を刺し、集団で自決した。

ブプタン(自決の行進)と呼ばれるこの集団自殺は、オランダによる侵略とバリの神々への冒涜に対する命をかけた強烈な抗議であったという。

baliバリ、ウブドの宿の庭







(続く)


rftibet at 20:48|PermalinkComments(5)TrackBack(0)その他 

2010年10月24日

チャプチャのデモでチベット人学生20人拘束。24日にはチェンツァでデモ。


このyoutubeの映像は22日に海南チベット族自治州のチャプチャ(共和)で行われた新教育政策に抗議する学生たちのデモ。
(youtubeが現れないときには下のURLをクリック)
http://www.youtube.com/watch?v=DH9KzrRhWlY&feature=youtu.be&a
「民族平等!言語自由!(མི་རིགས་འདྲ་མཉམ། སྐད་ཡིག་རང་དབང་། 」いうスローガンを叫びながら、町を駆け抜け、政府庁舎の前に集まっている。
人数は千人を超えていると思われる。
興奮した若者のエネルギーを感じる。

VOTによれば、この日のデモの最中20人の学生が拘留されたという。
彼らは保安要員から「どこの学校から来たのか?」と聞かれ、捕まると感じて逃げ出した。
しかし、大勢の保安部隊に囲まれ逃げ切れず逮捕されたという。
彼らの居所は不明のままだ。

彼らは単にこの新しい中国語強要の政策に反対しているのではないと感じる。
2008年を契機に政治に目覚めたのだ。
中国によるチベット文化ジェノサイド全般に抗議しているのだ。


民族平等。言語自由北京・共同によれば、今日24日には黄南チベット族自治州のチェンツァ(尖扎)でもデモが行われたという。

以下その記事:
http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010102401000214.html

青海省でチベット族また千人デモ 中国語教育に反発

 【北京共同】中国青海省黄南チベット族自治州尖扎県で24日朝、中高一貫の民族学校の生徒と教師ら千人以上がチベット語による授業を事実上廃止する教育改革に抗議し、撤回を求めるデモを行った。チベット族関係者が明らかにした。

 教育改革をめぐるチベット族のデモは19日以来、断続的に発生。22日には北京の中央民族大学でも学生がデモ行進しており、中国語教育の押しつけに相当な反発が起きているようだ。

 これまでは生徒が中心だったが、24日のデモにはチベット族の教師も新たに参加。治安部隊が出動したが、同日午前中はデモを周囲で見守っていたという。

 19日には尖扎県に隣接する黄南チベット族自治州同仁県で数千人の生徒がデモを行った。

2010/10/24 12:43 【共同通信】

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追記:uralungtaさんの
「ツイッター上の一般の中国人はチベット問題にどう言及しているか」
http://bit.ly/c27NgV
ウーセルさんが携帯電話にSMSで届いたメールをツイッターに流されたものの翻訳。
大変面白いので、是非ご覧ください。

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毛沢東は:
かつて1945年の党第6回中央委員会全体会議の中で以下のように指摘したそうだ:
“各少数民族の文化、宗教、習慣を尊重し、彼らに漢字で書かれた文章、中国語を学ぶように強制すべきではない。
のみならず、その上彼らに積極的に各民族の言語と文字の文化教育を推進するよう助けるべきだ”と。

http://woeser.middle-way.net/
上記、昨日のウーセルさんのブログに転載されている热巴格绒泽仁さんの論文はすばらしい!
中国語が読めない方も翻訳ソフトなど使い是非読んでほしい。













rftibet at 16:30|PermalinkComments(1)TrackBack(0)チベット内地情報 

2010年10月23日

続・チベット語学習の権利闘争/ITSNのアクションプラン

a211c34a.jpg左の写真は、RFAに掲載されていた北京中央民族大学構内で22日に行われた抗議デモ。

横断幕には「民族言語の保持は、中華文明の発展高揚」と書かれている。

もっとも、こういった発想ができないのが「中華思想」の特徴なのであろう。
今の中国の指導者たちは、「民族言語(文化)が消えて無くなること」が「中華文明の発展高揚」と確信してるようだ。

一方、中国の憲法の中にはちゃんとこのような趣旨のことが書かれているのだから、中国の法律は至って逆説的だ。

ウーセルさんによればこの新教育政策はアムド(青海省)に限っての政策ではない。
「教育部の最近の規定で、全チベット地域の小学校で『チベット語』が教科でなくなり、小学校以上の教育課程で副教科または選択科目になる」という。(ツイッター)
もっとも、別の情報ではこの政策は「青海省に限られる」というのもある。
http://www.scmp.com/portal/site/SCMP/menuitem.2af62ecb329d3d7733492d9253a0a0a0/?vgnextoid=b4440e3e304db210VgnVCM100000360a0a0aRCRD&ss=China&s=News

北京中央民族大学には約600人のチベット人が在籍しているというが、その内デモに参加したのは300〜500人。
チベット人学生のほとんどが参加したことになる。

RFAに電話連絡をとった学生の1人は「我々チベット人学生は全員、チベット語を学ぶ権利の戦いを支持すべきなのだ」と語り、さらに「自分自身3年間漢語教育だけの学校に通い、その間まったくチベット語に触れる機会がなかった。だから、切実にチベット民族存続のために如何にチベット語学習が大事かを感じているのだ」と続けた。

他の学生はRFAのブログのコメントの中に「母語はそれぞれの民族のアイデンティティーを代表し、各民族の血と肉に深く根付いており、決して消し去さることはできない」と書く。

また、他の学生は「あなたたち(中国当局)は我々に生きる空間を与えるべきだ。さもなければ、そのために我々は死ぬまで戦うであろう」と書く。
http://www.rfa.org/english/news/tibet/language-10222010174455.html

当局はこれら一連の抗議デモを押さえつけようと、アムドのレプゴンやチャプチャに保安要員を増強する一方、学生たちをなだめすかすために「この新教育政策は時期早々と思われる地域には適用しない」とも表明している。

保安部隊は一般のチベット人がデモに合流することを阻止しながらも直接その場で学生たちを逮捕することは、今のところ行っていない。

もっとも、これから先、デモを撮影したビデオからリーダーを突き止めじょじょに逮捕に及ぶことも考えられる。

22日にはアムドでさらに同様の抗議デモが起こった。
RFAに入った情報によれば、海南チベット族自治州のカワスムド(同徳)で、中高一貫のカワスムド学校の生徒約500〜600人が政府庁舎に向かって行進した。

「チベット語は消えない」というプラカードを掲げ、「民族平等!言語自由!(ミリク・ダニャム! ケリク・ランワン!)」と叫んだという。

朝5時にデモは始まり、8時頃庁舎前に到着した。
庁舎前には先生と公安職員が現れ、「この地域ではこの新政策は実施されない」と生徒たちをなだめたという。



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ITSNではこの一連の学生たちの抗議デモをサポートするために以下のアクション・プランを作成した。
この運動にご協力お願いします。
(翻訳・若松えり)

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チベットで起こった、中国語の使用を強制する新政策に対する、学生による抗議行動は広がり続けており、
最新の報道では治安部隊の投入が強化されている様子が伝えられています。

本日発表のHIGH PEAKS PURE EARTH では、アムド(青海省)のレブゴンとチュベ、カム(四川省)のタウで起きている学生による抗議デモに賛同する、北京の中国中央民族大学の学生達400人が、同日正午に行ったデモの様子を写真入りで報告しています。

北京でのチベット人学生によるデモは、2008年にチベットで起きた大規模な抗議行動以来、初めてのことです。
http://www.highpeakspureearth.com/2010/10/tibetan-students-in-beijing-protest-for.html


報道のほとんどはRFAの記事をもとにしていますが、末尾に転載したAP通信の記事には、抗議行動のきっかけとなったと推測される青海省の教育政策に関する2種類の情報が含まれています。

1つは、先月の新聞に発表された青海省、強衛党書記による発言と、青海省の今後の教育計画に関する情報です。

以下に、政府関係機関の連絡先を記載します。
現在の所、青海省に限った問題のようではありますが、必ず、青海省に宛てた要請書に、北京の中央部署に同様の要請を転送することを明記してください。
北京、中央政府の責任者を明記することで、地方党員の直属の上司も、同じ要請書を受け取っていると、伝えることができ、圧力を強化できると考えます。

要請書のコピーは劉延東国務委員にも、送ってください。
中国政界で女性では最高位の劉は、現在,中国政府の「教育」に関わる部署の責任者であり、過去には民族や宗教についての業務を担当する、元中共中央統一戦線部長であるため、チベット問題に精通しています。

要請書/メッセージには,以下の要点を含まれるとこが望まれます。

a) 抗議行動に参加した生徒、その両親と教師に対してなんの処罰も行わないこと。
b) チベット地区での教育機関では義務教育の期間中、チベット語を第一言語とし、教科をチベット語で教えられるように保証する。
またはチベット語を中国語と同様の扱いにする。(バイリンガル教育)


青海省、強衛書記 The Qinghai Province, Qiang Wei Party Secretary
青海省教育庁、王予波庁長 The Education Department, WANG Yubo Director-General
住所:No.35 Wusixilu, Xining, Qinghai 810008, China
電話: + 86 971-6310577
ファクス: + 86 971-6310576
ウェブサイト:http://www.qh.gov.cn/

(若松注:王予波庁長 は(財)ユネスコ・アジア文化センター(ACCU)の中国教職員招へいプログラムで、2009 年10 月13 日(火)から10 月26 日(月)までの14 日間、千葉県成田市の教育機関を訪問している。参考:http://www.accu.or.jp/jp/activity/person/data/2009_InviteChina.pdf


劉延東国務委員 Liu Yandong, State Councilor
住所: c/o State Council Information Office. No.225 Changyangmennei Dajie, Dongcheng District, Beijing, 100010.
ウェブサイト: www.scio.gov.cn
電話: + 86 10 8652 1199
ファックス: + 86 10 6559 2364


国家民族事務委員会、楊晶主任(State Ethnic Affairs Commission,The Minister, Yang Jing)
国家民委教育科技司、俸 司長(The SEAC's Dept of Education, The Director-General Feng Lan)
住所: No.252 Taipingqiao Dajie, Xicheng District, Beijing 100800, China
電話:+ 86 10 66084064
ファックス:+ 86 10 66084063
ウェブサイト:http://www.seac.gov.cn/lsnsjg/jks/R05index_1.htm

(若松注:Feng Lanは孔子学院にも関わる:http://www.mzb.com.cn/res/Home/1004/1/多彩中 2010民族文化周画册.pdf)

中国教育部:Ministry of Education,

袁貴仁 教育部長( the Minister Yuan Guiren)
教育省政策法律局 孫霄兵 局長 the Director-General of the Policy and Regulations Department , Sun Xiaobing)
住所: No.37 Damucang Hutong, Xidan, Beijing 100816, China
電話 + 86 10-66096440
ファックス+ 86 10-66020743
ウェブサイト:www.moe.edu.cn/edoas/website18/siju_zhengfa.jsp (現在不通)

**** リンク *****

*日本語で、19日から21日までの抗議行動の模様は、ダラムサラ通信の記事で詳しく書かれています。
http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/51515174.html

*フリーチベット(ロンドン本部)のサイトでも、現地の写真多数が掲載されています。
http://www.freetibet.org/newsmedia/students-protest-language-rights

*ラジオ・フリー・アジア:ビデオ
http://www.rfa.org/english/video?param=value&storyId=tibet-qinghai

*ラジオ・フリー・アジア:チベットで武装強化
http://www.rfa.org/english/news/tibet/protests-10212010143125.html

*AP通信;Language protests spread among Tibetan students
要約:青海省党書記、強衛書記が先月、共産党国営新聞に語った「教育の場での共通言語(中国語)の使用を賛美」に反応した学生達は、国語(チベット語)のクラス以外でのチベット語の使用が禁止されるのではないかと危惧し。。。また青海省の今後10年の教育改正計画には、さらに明示的な表現で「国民の共通言語は、すなわち教育/伝授を行う言語でなければならない」としている。

以下;転載 (AP) 22 October

要約:青海省党書記、強衛書記が先月、共産党国営新聞に語った「教育の場での共通言語(中国語)の使用を賛美」に反応した学生達は、国語(チベット語)のクラス以外でのチベット語の使用が禁止されるのではないかと危惧し。。。また青海省の今後10年の教育改正計画には、さらに明示的な表現で「国民の共通言語は、すなわち教育/伝授を行う言語でなければならない」としている。(この要約は四方僧伽の井本氏)

BEIJING (AP) ― Demonstrations have spread among Tibetan students angered by reports that Beijing plans to make Chinese the only language of instruction in schools, an activist group said Friday.

The protest marches, which began earlier this week in the town of Tongren, have spread to nearby areas in the western province of Qinghai, which is home to numerous minority ethnic groups, including Tibetans and Mongolians, who retain their own languages.

The London-based group Free Tibet said hundreds, possibly thousands, of students joined the demonstrations. No arrests or violence were reported.

Qiang Wei, the province's Communist Party chief, was quoted last month by the party newspaper praising the use of a "common language" in school. Students fear that means that the current bilingual system will be scrapped in favor of the use of Chinese alone, except in language classes.

A report on Qinghai's plans for educational reform over the next decade, was even more explicit, saying "the nations common language must become the language of instruction."

The use of the Tibetan language is tied up with the region's political struggles: Many Tibetans argue they have traditionally been self-governing and that Chinese policies are wrecking their traditional Buddhist culture. But the issue is complicated because while many Tibetans feel threatened by development and Han migration, some hope also that their children master Chinese in order to obtain better jobs.

Beijing defends its policies, saying they spur economic growth in the largely poor areas, but has used a heavy hand to enforce its rule. Traditionally Tibetan areas such as Tongren that lie outside the official Tibetan Autonomous Region have been under intense security following widespread anti-government rioting in the spring of 2008. They remain among China's most restive regions, with a heavy security presence keeping a close eye on residents.

On Tuesday, students, joined in some cases by Buddhist monks, went from school to school in Tongren carrying signs and chanting slogans calling for equality among ethnic groups and the right to learn in Tibetan.

Teachers at area schools had confirmed the protests and said classes resumed soon afterward.

However, calls Friday to more than a dozen government offices, police stations and schools in Tongren and surrounding towns were answered by people who either refused to discuss the matter or claimed the marches didn't happen ― a likely sign that the local government has ordered a news blackout about them.

Free Tibet said the local governor and education department visited a teacher's college in Tongren on Wednesday and threatened to expel students who organize additional marches.

ITSN Alisonのポストと、その他の記事を元に若松が翻訳しました。
ご意見、ご質問は:eliwakamatsu@googlemail.com














rftibet at 17:30|PermalinkComments(4)TrackBack(0)チベット内地情報 

2010年10月22日

更なる漢語強要に反対する学生たちのデモは広がるばかり。

a4d70e0e.jpg19日にアムド、ツォロのレプゴン(རེབ་གོང་黄南チベット族自治州同仁県)ロンオで始まった、チベット人に対する、更なる漢語強要に反対する学生たちのデモは周辺地区に広がりつつある。
抗議デモは

最近の教育改革で、チベット語と英語を除くすべての教科を中国語で学ぶことが決定されたことに反発して始まった。
改革では小学校でチベット語は正規の語学授業ではなくなり、中学校以上では選択科目になるという。


RFAによれば、レプコンのデモには6つの学校(同仁第一民族中学、同仁県逸夫民族中学、同仁城市寄宿校、同仁医学院、黄南師範学校、黄南州民族中学)の学生約5〜9千人が参加したという。
この時のデモの様子は以下のyoutube
http://www.youtube.com/watch?v=Cy6Cso_KzfM



及びRFA配信映像で見ることができる。(こちらの方がクリアー)
http://www.rfa.org/english/video?param=value&storyId=tibet-qinghai

そのほとんどがティーンエイジの学生たちは「民族間の平等を」「チベット語利用の拡大を」「漢語による教育を強要され、チベット族の言語や文化が衰退する」「チベット語の使用を拡大しよう」「民族の平等を守ろう」などと書かれた横断幕を掲げ、ビデオの中では「母語の権利を!」「民族や文化の平等を!」などと叫んでいる。

レプゴンのデモにはレプゴン・ロンゴ僧院の僧侶たちも参加したが、僧侶が参加すると、武装警察が出動する恐れがあるというので、学生たちは最初僧侶たちの参加を歓迎しなかったという。
http://www.rfa.org/english/news/tibet/language-10192010170120.html

デモは同仁民族中学で午前8時ごろから始まり、14時頃まで続いた。
報告によれば、「20〜30台の警察車両が出動し、抗議者を取り囲んだが、拘束されたり、逮捕された人はいなかった」という。

抗議は、中国支配下のチベット地域におけるチベット文化、チベット語、チベット人としてのアイデンティティが浸食されていることに対して起きた。


青海省教育部の最近の会議で、共産党書記と委員長が教科書を中国語に変更すべきと主張したという。

現地からの電話では、「彼らは議論を許さなかった。チベット人教師たちは授業をチベット語から中国語に変更する研修に参加するよう、各県当局から指示された。もしこれが現実になれば、多くのチベット人教師が職を失い、代わりに中国人教師が増えることになる。これはチベット人コミュニティにとって重要な問題だ」。

「数ヶ月前、甘粛省のツォエ(合作)で中国語教科書の使用が強制された際にも抗議の貼り紙が貼られた」。

「その一帯で学校に通うチベット人の数は減り、チベット人教師や職員は理由なく解雇された」という。
これで、漢族の教員が大量流入し、チベット族は失業すると危機感も広がった。

民族学校の元教員は「漢族は文化大革命時代を思い起こさせるような改革を強要している」と語った。

レプゴンで始まったデモは次の20日には同じツォロのツァプツァ(ཆབ་ཆ་共和)とツィコルタンརྩི་གོར་ཐང་にも広がり、ここでも生徒数千人がデモを行った。
http://www.rfa.org/english/news/tibet/protests-10202010175333.html
http://www.rfa.org/tibetan/amdo-students-protests/tsolho-students-protested-against-chinese-government-10202010152231.html
http://www.phayul.com/news/article.aspx?id=28394&article=Student+protest+against+Chinese+language+in+curricullum+spreads
写真:http://www.freetibet.org/newsmedia/students-protest-language-rights

20日の抗議デモは師範学院と2つの医学校の学生2,000人から始まり、その後、他の学生たちも参加したという。

「けさ8時すぎ、ツォロ民族師範学院と地元の2つの医学校の学生たちが校庭に集まった。彼らは沈黙を守り、この地域で中国語を使う方針に抗議した。その後彼らは縦列に並んで、市へ行進を始めた」。

ツォロ蔵文中学と職業技術学校の約4,000人の学生たちも同様にデモを行った。
この他、ツェコンチベット族中学の2,000人以上の学生たちもチベット語を守ろうと抗議に参加した。

TSGによれば、さらに21日にはゴロク(果洛)・チベット族自治州のタウでチベット族中学の生徒たちが早朝よりデモを行ったという。
武装警官が出動したが、今のところ逮捕者は出ていない。
このデモの写真は同じく以下で見ることができる。
http://www.freetibet.org/newsmedia/students-protest-language-rights

同じく21日レプゴンのゲドゥン・チュペ町で、中学生が構内でデモを行った。

その他、9−10−3(グチュスン、良心の囚人の会)によれば、同様の抗議デモはマンラ(貴南)、ティカ(貴徳)や西宁でも行われたという。
ツイッターなどによれば北京の中央民族大学でも400人による同様のデモが22日に行われたという報告もある。


人権団体などは国連憲章にも「如何なる言語も擁護されるべき」ことが書かれているし、中国憲法においても「少数民族の言語が保証」されている、として今回の中国政府の方針を非難している。

ウーセルさんは「漢人は街で広東語擁護を世界に訴え平穏無事で無罪放免。なら、チベット人も街でチベット語擁護を世界に訴えて平穏無事で無罪放免。でなければ、紛れもなく民族不平等だ!」と主張されている。


追記:ウーセルさんの中国語記事。
デモの写真が沢山掲載されている。
http://woeser.middle-way.net/






rftibet at 18:30|PermalinkComments(2)TrackBack(0)チベット内地情報 

2008年3月14日のラサデモに参加し、最初に亡命を果たしたソナムの証言

c5fe0674.jpg再掲/2008年5月4日分


先ほど、4日午後6時ごろ、3月14日/ラサ蜂起の、参加者、目撃者である、ケルサン・ソナム氏にネレンカン(ダラムサラ難民一時収容所)で会い、話を聞いてきた。


彼は半年ほど前にカムからラサに一人出稼ぎに来ていた。
パルコルでチベット小物の露天商をしていたという。

3月14日のことを聞く。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

朝8時ごろまずラモチェ寺院の僧侶たちが寺院前からデモを始めた、最初は40〜50人の僧侶だけだった。
それを見た周りのチベット人がそのデモに続々参加し始めた。
どんどんその数が増し1000人ほどにも膨らんだ。
彼も「これは一大事。ここで声を上げないと。やるぞ!」との思いで胸が一杯になり、いっしょに叫び始めた。
「ダライラマに長寿を!チベット独立!中国人はチベットから出ていけ!」と叫んだ。

デモが始まって30分ほどして軍隊が来た、
デモをするチベット人たちに向かって来た。
すぐそばで二人、僧侶と60〜70代の老婆が長い軍刀で刺されるのを見た。
それからはチベット人たちも軍隊に向かって石を投げ始めた。
チベット人たちもばらばらになったがグループごとになって逃げながらもデモを続けた。
そのころにはラサのチベット人街の至る所でデモや衝突が起こっていた。

10時半頃今度は拳銃を持った武装警官が来て青年2人と尼僧2人が撃たれて倒れるのを見た。
午後4時ごろには軍隊の装甲車が沢山現れた。
もう石を投げてもどうしようもない。
中から機関銃でバババババと撃ってきた。
少なくとも6人は撃たれて倒れるのを見た。
このときいっしょに声を上げていた友人の一人がすぐそばで胸を撃たれて倒れた。
そして間もなくその場で死んだ。簡単に布切れを巻き供養とし、その場を離れた。
倒れた者たちはすぐに兵隊が拾って持ち去って行った。
みんな消えたままだ。

夜の9時ごろ疲れてセラの近くの仮屋に帰った。

次の日から毎日夜中の1時、2時に兵隊が家々を一軒一軒回るようになった。
14日にどこに居た、何をしていたと聞く。
18日までは全く家から外に出ることを禁止されていた。
食糧も買えなかった。
このままここに居ては捕まるだろう。
捕まれば刑期20年だろう。
食い物も、水も与えられず、寝ることさえ許されない。
もうインドに逃げるしかないと決心した。

彼は実は1988年18歳の時にもラサでデモに参加したという。
その時は6か月投獄された。その後もカムでデモに参加し逮捕されたこともあった。それで監獄の酷さは身にしみて知っていたのだ。

運良く彼は3月9日にネパールビザを取得していたのだ。
初めてだがネパールから品物を仕入れようと考えていたからだ。
それを使って7,8回の検問を抜け国境での2時間以上の尋問の末、遂に国境を越えてネパール側に出た。
その時の解放感は忘れがたい。


3月26日、国境を越えネパールのネレンカンに一か月ほどいた。
7日前にダラムサラに到着した。

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本人了解の上、写真と実名を載せる。




rftibet at 15:00|PermalinkComments(2)TrackBack(0)ダラムサラ町の出来事 

2010年10月21日

再び悲しい話 拷問死 

b982d228.jpg再掲/2008年5月5日分

5月5日付TCHRD(チベット人権民主センター)リリースより。

http://www.tchrd.org/press/2008/pr20080505.html

<また一人のチベット人が拷問死>

4人の子の母親であった、ンガバ地方チャルフ村出身のネチュン38歳は刑務所で受けた悲惨な拷問の末死亡した。

先の3月16,17日に行われたンガバでの平和行進に彼女は参加した。
デモの最中、最初に庁舎のドアの表札を取り外したとして翌18日彼女は逮捕された。
9日間拘束されている間に彼女は様々な拷問を受け、26日に出された。
しかし彼女はその時すでに重体であった。
体中に傷や痣があり、話すことも、食べることもできない状態だった。
しきりに吐き気をもよおし息も絶え絶えだったという。

出獄と同時に親戚の者たちがすぐに彼女を地区の国立病院に運び込んだ。
しかし病院側は診察を拒否し、治療を受けることができなかった。
これは明らかに当局の圧力によるものと思われる。
適切な緊急医療へのアクセス自体を不可能とさせられたのだ。

そのまま何の医療手当ても受けることができないまま、ついに22日後の4月17日中国地方当局の傍観無視、無慈悲、無関心の中、彼女は亡くなった。
その上、当局は彼女の葬儀を行おうとしていた僧侶たちにまで、それをさせないように警告(脅迫)文を送ったのだ。
彼女の葬儀に僧侶の姿はなかった。

この事実は中国当局が如何に広範囲に全てに渡り、チベット人の基本的人権を無残に、不気味に侵害しているかを証明している。
恐怖を使って。

死の床にあった彼女を見守り続けたのは、まだ年端もいかぬ4人の子どもたちだけだった。
父親は逮捕を恐れて逃走したままだという。

このことは中国は昔と少しも変わることなく、チベット人良心の囚人に対し拷問を使用している証である。
当チベット人権民主センターは中国政府に対し、拘置所において告白を引き出すために拷問の手段を使うことを速やかに中止することを求める。
さらに各国際機関、国連に対しチベットにおけるチベット人の基本的人権が守られるよう行動することを要請する。



rftibet at 15:00|PermalinkComments(2)TrackBack(0)チベット内地情報 

2010年10月20日

ゲシェラの仏教講義/ダライラマ法王も中国人に対して行じられると言うトンレンの行とは?

bd590c3b.jpg再掲/2008年5月12日と13日分


今日は月曜日と言うことで週に一度通ってるライブラリー(Library of Tibetan Works & Archives Dharamsala)の仏教講座に行ってきた。

このクラスをもう30年近く担当してるゲシェ・ソナム・リンチェン師は私の20数年来の師である。

最近このクラスに通ってる数人の日本人に勧められるまま、このクラスのレビュークラスをルンタレストランでやっている。
本当のクラスには出ずにこの時だけ現れる日本人も歓迎している。

クラスは先生がチベット語で話し、それを通訳のルースが英語に訳すというスタイル。
英語の苦手な日本人は外人に比べて理解に時間がかかる場合が多いようだ。

今日は丁度、トンレンの行についてだった。
丁度というのは最近「法王が毎日中国人に対してトンレンの行を実践している」という記事を目にしていたからだ。
この記事、4月3日付中外日報に法王の言葉として、M女史が報告しておられた。
それによると、


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「この暴動が起きた当初、私は1959年に亡命を余儀なくされた時と同じ悲惨な体験をした。
毎日本土からの情報が届き、この数日は心配と不安で押しつぶされそうだった。
しかし、夜いったん眠りに就けば、そういう感情に邪魔されすことなく、眠ることができる。それには秘訣があるのだ。長年の訓練の結果である。

私は毎日朝三時半に起きて瞑想をし、祈りを捧げるのだが、その瞑想の中で<トンレン>と呼ばれる修行を毎日行う。<トンレン>とは<ギブ・アンド・テーク>の意味だが、相手の抱えている苦しみや不幸を自分が全て引き受け、その代りに自分が持っている徳や心の平和なで、すぐれたものを皆相手に与える、という感想を行うのである。

そこで中国人たちの怒りや憎しみ、不安や疑惑などすべてのネガティブなものを自分が引き受け、自分の心の平和と徳を、中国人や暴動を起こしているチベット人たちに与える、という観想をするのだ。
実際にそうなるわけではないが、私の感情面ではこれが大いにうまく働いている」

「心が怒りに満ちていれば眠ることもできない。心配や不安があると心の平和は乱され、チベット問題の解決はない。

これは個人、家庭、国際社会のレベルにおいても同じことであり、恐怖、不信、疑惑があると、それは問題解決の大きな障害となる。
真の問題解決は、互いを尊重し、信頼することから生まれる。そしてリアリティーを正しく見てアプローチすることが重要であり、心が惑わされているとリアリティーが見えない。だからすべての人達に状況を現実的に見るようにと私は言っている」

「暴動が起きてからの状況は、虎が若い小鹿をその爪に捉えているようなものだ。小鹿は虎に立ち向かえるのか?い言えば、気持ちはあってもそれは無理だ。私たちの武器は正義と真理であり、その結果が出るには時間がかかる」


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5月13日分


ゲシェラの授業に入る。

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今日はDream Yoga(夢のヨーガ)でも始めにやろうか?
寝ながら出来るしね!
と冗談から。
(先日このクラスに来てる多くの外人が法王から無上ヨーガの潅頂を受けた。その中には夢のヨーガ等も広くは含まれるので、大そうなものだと軽くからかわれたという訳)

先週、先々週と菩提心の話をしてきた。
菩提心(ジャンジュップ・セム)に先立ち、慈悲(ニンジェ)がいる、慈悲に先立ち特別の愛(イオン・チャンバ)がいる、特別の愛に先立ち平等心(タンニョン)がいる。

平等心、チベット語のタンニョンには3種の意味がある、
一つは、禅定において対治(個別の治療手段)を使わずとも心が「有・無の中間」にほどよく留まっている状態。
二つ目には、感において快・不快を離れて中間にいる状態。
三つ目には、無量の平等心と呼ばれる、四無量心のうちの一つの心。

ここで無量と呼ばれるはその対象がすべての有情をカバーするが故に無量と名づけられる。今ここで言ってる平等心とはこの3番目の無量心のことだ。

ここまでは先週説明したし、瞑想法も教えた(目前に敵、中性の人、味方を観想し、3人に対して同様の近しい感情が沸くまで行ずる方法)。
平等心はフレスコ画を描く前に下地をでこぼこなくスムーズに均すようなものだ。
そのなめらかな下地ができて初めてその上に素晴らしい菩提心の絵が描けるというわけだ。
敵が苦しめばざまあみろでは菩提心はありえない。

チベット語でイオンチャンバ(親愛の情)と呼ばれる慈悲のもとになる愛が次に必要だ。この心は最終的にはすべての有情をあたかも自分の一人子や母親のように、親密で、愛らしい、可愛い、存在として感じる心だ。

チベット人は一般に前世来世を信じる。
これは識(心)の原因は識以外にありえず、物質から識がつくられることはないとの考えがあるからだ。それからして子宮内で生まれる新しい識の原因となるサトル(微細)な心が前世からやってくるとした。
またその始まりは無窮、始まりなしだ。終わりもない。

それからして、何万回何兆回と生死を繰り返す間には、すべての有情は一度は自分の母で会ったことがあるとの結論に至る。

さて、今日の本題のトンレンの行に入る。

この行はもともと、チベットに顕密両方をインドより伝えた11cのアティーシャの弟子達が形成したカダム派の師たちによって、主に行ぜられ伝えらてきた教えだ。
後にこのカダム派はゲールック派に吸収合併された。それでゲールック派の人たちもこの教えを大事にするのだ。

以下、カダム派の著名な行者ゲシェ・ポトワの教え。

まず正座して、目前に今生での自分の母親を観想する。あたかも目の当たりに本当にそこにいるように感ずるように。(どうしても私は母親に対してそんな感情にはなれないと思う人は、誰でもよいから自分が一番恩を感じる人を思えばよい)

その母を老いて元気のない病気がちであるように観想するのがよい。
今にも消え入りそうで誰かの助けがなければ一人では危うい様に思う方がよい。

その母親の苦しみと苦しみの原因をよく分析しそれらすべてを黒い煙、あるいは黒い光と観想し、長めの息と共に両鼻孔より吸い込む。
その黒い光の流れを、自分の胸にあらかじめ観想しておく、自分の利己心を象徴する黒い塊に衝突させる。

と、その黒い母親の苦しみの光が自分の利己心の黒い塊を一瞬にして破壊する。
同時にそこから白い光がまぶしいほどに輝き出る。


その輝く白い光は鼻から吐く息とともに今度は前にいる母親の鼻から母親の胸に到り、すべての幸せと幸せの原因(菩提心、空の理解等)を母親は受取り、微笑み輝くと観想する。

これを実際に自分の心が恩返しの心、慈悲の心に満たされるまで続けることだ。

このようにしてまずは一人の近しい対象に対してこの苦しみを吸い取る行ができたならば、じょじょに対象を広げ、敵味方なく、最終的にはすべての苦しむ有情で廻りの空間を一杯にして、これを行えるようにすることだ。
慣れて来たら、対象も多くなるので、すべての毛孔を使って光を出し入れしてもよい。

いづれにせよ、心を変えようと思うなら実際にこれらを実践してみることだ。
ただ話を聞いてだけでは何も変わらない。

これらは実際に苦しむ有情に出会ったとき、すぐに助けたいと思い、行動することができるように心を訓練するやり方だ。
実際に目の前に苦しむ有情がいるのに呼吸ばかりしていてはいけない、、ハハハ。

実際今のチベットの状況のように遠くにいて助けたくとも助けられない状況もあるだろう。
このような時にこのトンレンの行を行うのは非常に良いことだと思う。


rftibet at 15:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)ダラムサラ町の出来事