2011年04月

2011年04月30日

昨日護国寺法王記者会見「多くのチベット人がある種の政治的津波により命を失った」/キルティの近況、その他のデモ・逮捕

d01_123写真:ブログ西藏:在破碎与完整之间より

昨日東京の護国寺では法王による被災地に向けての特別モンラムが行われ、短かったが素晴らしい日本人へのメッセージが語られた。参加された人も多かったと思う。

法王は法要に先立ち同じ護国寺で記者会見を開かれていた。日本のメディア各社はそのときの会見の記事を発表されている。ではあるが、なぜか日本語では伝えられていない部分もあるようだ。

例えば、Tibet Timesのチベット語版http://p.tl/Xrlkには
法王、チベットの現状を問う質問に対し「今、チベットの状況は非常に緊迫している。仏教や言語が完全に失われる危機に瀕している。同様に環境破壊もひどい。だから、メディアの人々は必ずチベットに入り本当の状況を調査することが大事だ」とおっしゃったと報告されている。

287120623写真@uralungta

また、共同>毎日新聞英字版http://p.tl/ioqXには 
「チベットではある種の文化的ジェノサイドが行われている」「多くのチベット人がある種の政治的津波"some kind of political tsunami"により命を失った」と法王が発言したと書かれている。
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2011年04月29日

チベットの歴史上始めて女性のゲシェ=ゲシェマ誕生

DSC_9253 39歳になるドイツ人女性ケルサン・ワンモ(本名Brummen Baum)は27日、チベット亡命政府の宗教大臣、議会議長等が出席する学位授与セレモニーにおいて、他の9人の僧侶とともに、これも歴史上始めて制定されたリメ・ゲシェ(超宗派博士号)の称号を与えられるという栄誉を得た。続きを読む

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2011年04月28日

ウーセル・ブログ「存亡の危機に立つキルティ・ゴンパ」

ngabaウーセルさんはンガバ・キルティ僧院の危機を非常に憂慮され、何度もブログに関連記事を発表されている。

以下、昨日ブログに発表されたもの、原文:http://p.tl/jyjp
翻訳:雲南太郎(@yuntaitai)さん


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◎存亡の危機に立つキルティ・ゴンパ

文/ウーセル

 先月16日、つまり青年僧プンツォが焼身自殺した後、1000人を超す完全武装の軍と警察が非武装のキルティ・ゴンパを包囲した。四川省とアバ(ンガバ)州、アバ県の各レベルの官吏と幹部は20日からゴンパの2500人以上の僧侶に「愛国主義教育」を行っている。北京の高官も駆けつけ、あわただしく厳しい指示を出しているという。

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2011年04月27日

チベットの新首相はロブサン・センゲ氏に決定!

DSC_3337チベット亡命政府首相・議員選挙の結果が今日、インド時間AM10時半からの選挙委員会記者会見で発表された。
外国メディアもぼちぼち参加していた。

で、長い前置き、当選議員の発表の後、突然首相選の発表が行われた。

「有権者数83,399人、有効投票49,184票。投票率58.90%。タシ・ワンドゥ3173票、テトン・ナムギェル・テンジン18,405票、ロプサン・センゲ27,051票。」
途端に会場はざわめき始めパソコンを開いて速報を送る者、外に出て電話を掛ける者が続出。私も何だか真似したい気になり、隣の日本人記者さんがパソコン開いて本部に速報を送っている間に、日本にいるうらるんたさんに電話。うらさんは即ツイッター上に<速報>と明記、報告。「やったね、日本で一番早かった!」何て、あほな喜びを2人でかみしめた。


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2011年04月26日

ンガバのキルティ僧院と市民を守るモンラム(祈祷会)/デリーまで平和行進

DSC_898329日、日本の護国寺で被災者のために祈祷会を開かれるダライ・ラマ法王。明日ダラムサラを発たれる。

今朝はキルティ僧院とンガバの人々へのモンラム(祈祷会)の導師を務められた。
犠牲者の冥福と、ンガバの危機が早急に終息することを祈られた。

今日のモンラムにはサムドゥン・リンポチェを始め、亡命政府大臣、職員、議会議長、議員、ジェツン・ペマ女史はじめ、各学校の校長、生徒、各僧院・尼僧院の僧院長、僧侶、尼僧、町の住民、外人サポーター・・・が列席。約3千人が参加した。

モンラムの間にダラムサラ・キルティ僧院のメッセージが読み上げられた。
「逮捕、厳しい弾圧が今も続いている。中国当局により現在行われている弾圧は、キルティ僧院の存在自体を無に帰すことを目的としている。このことは、僧院の僧侶たちだけでなく、全てのチベット人、世界中の仏教コミュニティーの損失でもある」

ンガバのキルティ僧院は地方でもっとも大きな僧院であり、仏教の重要な研究機関でもある。

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2011年04月25日

亡命チベット人たちは中国に対しパンチェン・ラマ11世 消息の証拠を求める

110425011659Y4世界中のチベット人とそのサポーターたちはパンチェン・ラマ11世ゲンドゥン・チュキ・ニマの22歳の誕生日に当たる今日、「パンチェン・ラマ開放キャンペーン」を各地で行っている。

チベット亡命政府があるダラムサラでは政府外主要5団体合同で、亡命側特使との話し合いを担当する中国政府統一戦線作業部副部長朱维群に宛てた、パンチェン・ラマの所在と安否を明らかにすることを要求する書面への連署活動を開始した。
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2011年04月24日

ウーセル・ブログ「殉教し、命をささげたタベー!」(チベット自殺論考)

ウーセルさんは僧プンツォが焼身自殺した次の日3月17日に「タベーが今回プンツォに変わってしまった」として、過去のブログを再掲されておられる。

原文:http://p.tl/VES0
翻訳:雲南太郎(@yuntaitai)さん

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DSC_8302◎殉教し、命をささげたタベー!

 どんな民族や個人であれ、どんな文化や習俗であれ、自殺が意味するものは明らかだ。仏教は自分自身への暴力ととらえて自殺に反対している。チベット人は仏教を信仰しているから、自殺をタブーとする。中国共産党は「100万人の農奴」を解放し、チベットに幸福をもたらしたと言いふらしているが、早くも1962年にはパンチェン・ラマ10世が「七万言書」でチベット人の深い悲しみを共産党に伝え
ている。「衆生を飢えさせることなかれ!仏教を絶やすことなかれ!雪の国の人々を滅ぼすことなかれ!」

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2011年04月23日

僧侶を守ろうとした年長の男女2人が殴り殺される

DSC_8094写真は全て、昨夜ダラムサラで行われたキャンドル・ライト・ビジルとその後の集会。

集まった人々はスクリーンに映し出された、僧プンツォの痛々しい映像やンガバの町中を行き来する軍隊や武警の姿を見ながら、顔を引きつらせ、手を合わせ、涙する人も多く見られた。

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ンガバの状況は昨日、2人の年長者が殴り殺されたことを契機に、更に緊張したものとなっている。僧院の前には昨日の夕方さらに多くのトラックが到着し、されに多くの僧侶が連れ去られるのではないかと懸念されている。

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2011年04月22日

キルティ僧院に特殊警察が突入、300人以上の僧侶が連れ去られる

003People's Armed Police at 5pm 16 March 2011 in main market 4今日の亡命政府公式サイト(中国語版)より。翻訳@uralungta
http://p.tl/clcQ

昨日(21日)夜、中国共産党の特殊警察(武装警察の特殊突撃部隊)がキルティ僧院に突入、数多くの僧侶が逮捕連行された。今朝(22日)早朝までに既に300人以上の僧侶が捕らえられ、消息不明。そのほか、まだ数多くの無印の軍用車が僧院の外に停まっている。チベット人は、当局がさらに多くの僧侶を逮捕連行するだろうと心配している。チベット・ンガバのキルティ寺院の状況は深刻な危機に直面している。

速報によれば連行された僧侶の数は500人に上ったとも。続きを読む

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2011年04月21日

ンガバから送られて来た衝撃映像/監獄と化した僧院・拘置所における拷問の証言

昨日、VOAチベット語放送の中で衝撃的映像が発表された。
事件から一ヶ月後、ンガバで危険を冒しながら撮影された貴重な映像が寄せられたのだ。
昨日の写真はこの映像からと思われる。

以下のyoutubeはンガバに関する昨日の放送のすべて。45分の長さ。
最初に3月16日に焼身自殺を計った僧プンツォの痛々しい映像が映し出される。
キャスターの説明に「衝撃的映像が含まれるのでお気を付け下さい」との断りが述べられている。



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2011年04月20日

ンガバから送られて来た写真/焼身自殺した僧プンツォの葬儀写真も

People's Armed Police at 5pm 16 March 2011 in main market (2)写真は3月16日、ンガバ市内で撮影されたもの。(写真提供はロンドンに本部を置くfree TIBET Campaign。以下の写真も同様)

キルティ僧院の状況に関し、中国外務省の洪磊(Hong Lei)報道官は昨日(19日)「我々の理解によれば、この数日間キルティ僧院僧侶たちの生活と宗教活動はすべて平常通り行われている。社会的秩序も保たれている。僧院への物質的供給も十分足りている」と述べ、さらに「キルティ僧院と地元警察はずっと以前から合同のパトロールチームを組織している。この目的は不審な者が僧院内に侵入することを阻止するためだ。僧院側と警察の関係は常に調和的なものだ」と語った。>Reuters http://p.tl/aQyD

これに対し、これまで主に現地の状況を外部に伝えて来た、ダラムサラ・キルティ僧院の僧ツェリンは「私たちが実際に苦境の中にある現地の僧侶や市民から聞いている情報との差がはげしい。公正な国際機関が現地に入り現状を調査することを当局は認めるべきだ」と主張する。>VOT

ロンドンに本部を置くfree TIBET Campaignは今日、現地から送られて来た、僧プンツォが焼身自殺を行った3月16日当日の写真及び19日に行われた彼の葬儀の様子を伝える写真を公表した。

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2011年04月19日

ウーセル・ブログ「ジェクンド住民が語る震災1年」

344008414月16日付けウーセルさんのブログより。

原文:http://p.tl/-5M8
翻訳:雲南太郎(@yuntaitai)さん

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 ジェクンド地震から1年になった。胡錦涛は孤児学校の黒板に「新しい学校もできる!新しい家もできる!」と書いた。その言葉は今も耳に残っているかのようだ。黒板はとうに専用車で省博物館に運ばれて保存されている。では、新しい学校と新しい家は?

004 ジェクンドにはもう3年以上行っていない。今でも記憶の中では、花が咲き乱れる夏の草原にさまざまな遊牧テントが並び、各教派のゴンパが取り巻き、多くの成就者が雲のように集まる宝の土地だ。今でも忠実なチベタン・マスチフが家庭を守り、美しいマニ石が祀られている大地……。しかし、私にも分かっている。異郷に長らく亡命しているダワ・ツェリンが震災後、沈痛に書き記しているように。「生まれ育った故郷はもう地震で破壊され、夢にまで見たあの草原はもう貯水池でつぶされた。どこに行けばよく知る故郷を見つけられるのだろう?」
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rftibet at 22:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0)チベット内地情報 

2011年04月18日

厳しい「再教育」が続くンガバ・キルティ僧院

23176423写真はンガバの町の全景(Google Earthより。二枚目も)。左上の一角(というか広大な敷地)がキルティ僧院。

ダラムサラのキルティ僧院の情報係カヤック・ツェリンがRFA放送の中で最新情報を伝えていた。これを纏めた記事が17日付RFAチベット語版http://p.tl/fotWとTibet Timesチベット語版http://p.tl/PVC9に掲載されていたので、この2つに基づき以下要約報告する。

ンガバ(རྔ་པ་、阿壩)キルティ僧院内では今も厳しい「再教育」が行われている。17日にはンガバ県の上役を始め地区やその周辺の学校の教師まで動員、総勢約800人が押し掛けた。彼らは「僧院を壊すか、壊さないか? 法門を閉ざすか、閉ざさないか? についてこちらから話すことは何もない。すべてはお前たちの態度にかかっている。今も外部に状況を知らせている者がいるらしいが、けしからんことだ」と述べたという。
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rftibet at 21:04|PermalinkComments(1)TrackBack(0)

2011年04月17日

青海草原に消えた亡霊 その3(完結編)

アムドの草原









写真:アムドの草原(撮影・黄河影人、二枚目も)

論考最後の言葉:
「今では半世紀が過ぎ、目の前に無味乾燥な数字が残されているだけだ。これらの数字のすべての「1」は1人の生命だ。この一つ一つの「1」が数千数万になり、青海高原の草むらの下、静かに消えたのだ。」

昨日の続き。
「青海草原に消えた亡霊」原文:http://p.tl/vE1h
翻訳:雲南太郎(@yuntaitai)さん

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『青海チベット人人口』の数字はどう改竄されたか】

 『青海チベット人人口』の1950年のチベット人人口と増加率を基に、1953年の全省のチベット人人口を46万7574人と推定したことは冒頭に書いた。また1953年と1964年の各州市でのチベット人分布データを基にして、青海各州のチベット人人口を推測できる。この数字から、1953〜1964年の各自治州の人口減少幅は驚愕すべきものだということが分かる。
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2011年04月16日

青海草原に消えた亡霊 その2/証言インタビュー(ビデオ)その2

IMGP371400アムド、ンガバではキルティ僧院を中心に緊張が増している。ダライ・ラマ法王もこの事態を重く見られ、昨日声明を発表されている。http://p.tl/D35O
この中で法王は地元の僧侶や住民たちに向け、当局の更なる弾圧の口実となるような行動を慎むようにと諭され、国際社会に対しては、中国指導部へ慎重な対応を促すよう要請されている。最後に中国指導部へのアドバイスが述べられている。この部分を訳すと以下:

「過去60年間、チベットの問題を扱うための主要な手段として力を使ってきたことは、結局チベットの人々の不満と反抗心を深めただけだった。だから、私は中国の指導部に対し、現実的アプローチを採用し、勇気と智慧をもってチベットの人々の不平・不満に耳を傾け、力でこの事態を押さえる事を控えるよう要請する」

このンガバ地域は、以下の資料にある玉樹(ジェクンド)やゴロクと並び、1958年からの中国軍侵攻により人口の約半数が命を失うというジェノサイドが行われた地域でもある。

昨日の続きと、この地域の老人へのインタビューを載せる。

「青海草原に消えた亡霊」原文:http://p.tl/vE1h
翻訳:雲南太郎(@yuntaitai)さん

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【玉樹州(ジェクンド・チベット族自治州)のチベット人人口】

 判断を下すにはほかのデータと比べるしかない。馮浩華のデータによれば、玉樹州の1953年のチベット人人口は12万6400人だ(『青海人口』160ページ)。『中国人口青海分冊』と2005年出版の『玉樹州志』(26ページ)の数字はともに12万6383人。出所は同じようで、この数字と馮浩華の数字は基本的に一致している。

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