2011年07月

2011年07月31日

ラサで僧侶35人逮捕/ジェクンドで抗議の飛び降り自殺/ゴロで鉱山開発反対デモ/ラプランで偽パンチェン訪問延期



この数日間にチベットから寄せられた情報をいくつか紹介する。

ラサで僧侶35人逮捕

29日のVOT(ノルウェー自由放送)、及び30日付けRFAチベット語版http://p.tl/SyIAによれば、7月19日に習近平国家副主席が出席し行われた「チベット平和解放60周年記念式典」を前にラサでは厳戒態勢が引かれていたが、その中で三大僧院の僧侶など35人が政治的理由により逮捕されたという。

式典を前にラサ市内には至る所に狙撃兵が配備され、各僧院には大勢の保安要員が送り込まれ、僧院から外に出る事が阻止されていた。そんな中、ガンデン僧院から9人、デブン僧院から5人、セラ僧院から12人、ラモチェ僧院から7人、ツクラカンから2人の僧侶が何らかの政治的理由により逮捕されたという情報が入った。現在のところ逮捕された僧侶たちの氏名、行方、逮捕理由等詳しいことは分っていない。
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2011年07月29日

雲南北部旅行その11:ギェルタン(シャングリラ/香格里拉)に戻る

DSC_1176デチェン(徳欽)発ギェルタン(シャングリラ/香格里拉)行きのバス。

正面にチベット風文様は描かれているが、行き先は漢字のみでチベット語表記がない。バックミラーやナンバープレート、バンパーに傷が目立つ。このルート全線工事中でとにかく揺れて、時間も掛かる。ギェルタンまで8時間、55元。続きを読む

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2011年07月28日

雲南北部旅行その10:ナムカタシ(飛来寺)に戻る

DSC_09583日間、夕方いりびたった宿の台所。

6月20日:歩くのも今日が最後、村を離れ再びナムカタシに帰る日。
写真はトレッキングのベースになってた宿の台所だが、ここが暖かく居心地がいいので歩きから帰って来るといつもここに来てかまどのそばに座ってた。

かまどのそばに座ってる女の子ニマは21歳でゲストの食事をすべて1人で作る。24歳の旦那がいて2人でこの宿を切り盛りしてる。彼女はこの村の出身だが旦那はチャムド、パシュ(八宿)の出身。彼女のチベット語はほとんど理解できなかったが、旦那のチベット語は何とか解った。彼女のおじさんが本当のオーナーだそうで、彼女たち2人はただ働きさせられているそうだ。

宿にはあと2人、若い中国人が働いていた。その中の1人は何とほぼ完璧な日本語が話せた。その女性は数ヶ月前まで日本にいたのだ。東京に6年住んでたと言う。最初IT関係の学校に通い、その後は働いていたと。彼女は日本で貯めた金が無くなるまで旅行しようと、まず昆明からチベットに入った。この村に着たとき、その美しさと人の良さにすっかり魅了され、ずっと居たいと思ったそうだ。彼女が来た時には山は雲一つなく、白く輝き、夜は満天の星空だったと。宿を手伝うからとそのまま居つき、食事と部屋はただにしてもらっているという。「その内かっこいいチベット人の彼氏作るわよ。中国で自然が残ってるのはチベットだけよね」とすっかりチベットが気に入ったようだった。続きを読む

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2011年07月27日

「ラカル=白い水曜日」・リタンの抵抗

jpegリタンで僧侶5千人以上が集まり今月15日から10日間行われた大法会の最中に運び込まれたダライ・ラマ法王!(写真Tibet Timesより)

ラカル=白い水曜日

近年内地チベット人の間で、中国政府に対する「不服従」を象徴する言葉として「ラカル(ལྷག་དཀར།)」という新造語が使われている。「ラ」とは「ラクパ=水曜日」、「カル」とは「カルポ=白色」の意だ。合わせて「白い水曜日」となる。「水曜日」はダライ・ラマ法王が誕生した曜日ということで、ラサを中心にかねてより毎週水曜日を特別の日と見なし、この日にチベット人はチベット服を着てコルラに出かけたり、特別の場所で焼香を行う習慣が出来上がっていた。これに純潔、正義、正直を象徴する「白」を付け「白い水曜日」とすることで毎週この日を「民族の言語文化と伝統習俗の発揚と継承のために努める日」という意味に使われ始めた。さらに最近ではカム、アムドを中心に水曜日に関わらず中国政府の圧政に抗議する「不服従運動」に対してもこの言葉が使われるようになってきた。

今週、カム、リタン(ལི་ཐང་)からこの「ラカル」を象徴するようなニュースが3つ入っている。
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2011年07月26日

廃人と化し、刑期終了前に解放

チベットでは2008年蜂起により逮捕され刑期を受けた人たちが最近序々に解放されている。しかし、その人たちの中には監獄での拷問により身体障害者と成り果てて出てくる人も多い。

そのような人の話がまた一つ昨日のVOT放送で伝えられ、今日付けのTibet Times チベット語版に記事となって載っていた。http://p.tl/m6po

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2008年、チベット全土で中国政府に対する平和的抗議活動が行われた。
青海湖の北、海北チベット族自治州ダシ郷出身のワンチュック(30)とティカ郷出身のウーセルを始め9人のチベット人は、デモを行おうとチベットの国旗や様々な政治的スローガンを書いた横断幕を準備していた。

しかし、この計画が当局に知れ、2008年8月2日彼らはクンブンで逮捕され、証拠となるチベット国旗等も押収された。9人は尋問中、同様に拷問を受けた。上記の2人は他の仲間を助ける積もりで自分たちが首謀者であると主張した。
その結果2人にはそれぞれ3年の刑が言い渡され、他の7人は解放された。

先月8日、刑期終了を前にワンチュックは解放された。しかし、彼は脳に傷害を負い廃人と化していたという。

一方、彼と一緒に逮捕され刑期を受けたウーセルは今もどこの監獄に収監されているのかも分らない。

ワンチュックは元僧侶で1997年にインドに亡命し南インドのデブン僧院 に学び、2001年にチベットに帰っていた。ウーセルもかつてインドに亡命したことがある。

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2011年07月22日

雲南北部旅行その9:聖滝へ(後編)

DSC_0828聖滝へはレプバム(雨崩)村から行きが3時間、帰りが2時間ほど。登りも大したことなく、楽に美しい谷を楽しめるお勧めコースだ。

写真に写っている建物は下レプバム村のゴンパ(寺)。コースはここから後ろに写っている雪山の麓まで。
残念ながらゴンパにはカギが掛かっており、そばに誰もいなかったので入ることはできなかった。
ゴンパの屋根は板葺き入母屋で四隅が跳ね上げられている。続きを読む

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2011年07月21日

カンゼで法王帰還と独立を求めるデモ続く/ キルティ僧院僧侶2人に実刑

photos先月初めに始まったカム、カンゼにおける一連の平和的抗議デモは数日に一度のペースで今も勇敢に続けられている。

20日付けTibet Timesチベット語版によれば、7月15日朝9時頃、カンゼの市場で3人のチベット人、ンガワン・プンツォ(ངག་དབང་ཕུན་ཚོགས་34)、ロサン・プンツォ(བློ་བཟང་ཕུན་ཚོགས་17)、サンペル・ドゥンドゥップ(བསམ་འཕེལ་དོན་འགྲུབ་21)がチベット独立、法王帰還などを要求する声を上げ、警官が逮捕、現在行方不明と。
同じ、デモに付いてと思われるが、19日付けRFA英語版では、ンガワン・プンツォンの姉妹(在スイス)がRFAに語った話として、彼は1人でデモを行ったとしている。彼は背中にチベット国旗をまとい、チラシも配ったと言う。
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2011年07月19日

雲南北部旅行その8:聖滝へ(前編)

DSC_0622氷湖に行った次の日、今度は同じく一日トレッキングだが、こちらは楽という聖滝へ向かった。写真は朝焼けのレプバム村と山。
ルートは一旦、下レプバム(雨崩)村まで下りてそこからゲワリクガ峰(ジャワリンガ、五冠神山、5470m)とメンツンモ峰(神女峰、6054m)のベースまで川沿いに谷を登るというもの。
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2011年07月18日

2人のチベット人女子学生が抗議デモの後激しい暴行、治療も拒否

7月18日付けphayul:http://p.tl/BpVO より。

カムで中国への抗議デモを行ったチベット人少女2人が、保安部隊の激しい暴行により現在重体と伝えられる。

この情報は南インド、セラ・ジェ僧院テホル・カムツェンの僧ロブサン・ドゥンドゥップがphayul.comに伝えたもの。抗議デモを行ったのは、タシ・パルモ(16)とペマ・ヤンゾン(19)。2人はカンゼ地区ノルジン村の出身。カンゼ中学校生徒。

「7月12日夕方4時頃、カンゼでタシ・パルマとペマ・ヤンゾムが、チベットの独立とダライ・ラマ法王の帰還を求め、平和的抗議活動を行った」とドゥンドゥップは語る。

さらに「目撃者の証言によれば、2人の少女は逮捕の前に中国の保安要員により無慈悲に打ち据えられた」と言う。

2人の少女は暴行により重傷を負ったが、治療は受けさせてもらえなかった。

「少女たちは危険な状態だった、それでも中国当局は彼女たちに治療を受けさせなかった。私たちは2人の命を案じている」と僧ドゥンドゥップはphayul.comに語る。

この抗議活動は6週間前にカンゼで始まった、中国政府に対する一連の抗議デモの一つと言えよう。

中国がチベット開放60周年を演出する公式行事を大々的に行っている今、チベット人たちは自分たちの「独立」と「ダライ・ラマ法王帰還」への欲求を(命がけで)力強く主張し続けている。


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2011年07月17日

オバマ大統領はダライ・ラマ法王に対しチベットの状況への「心からの懸念」を表明

110717031649ZAObama meets with the Dalai Lama at the White House Map Room, July 16, 2011. (Photo/White House)

7月17日付けPhayul: http://p.tl/soEDより。

ダライ・ラマ法王は土曜日、米大統領バラク・オバマ氏とホワイトハウスにて45分間の会談を行った。

法王の言葉としてAFPが伝える所によれば、オバマ大統領はチベットの人権について「心からの懸念」を示したという。

「(オバマ氏は)もっとも偉大な民主主義国家の大統領だ。だから、自然に彼は基本的人間の価値、人権、宗教の自由に対する懸念を示すのだ」とダライ・ラマ法王。


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2011年07月16日

カンゼ:尼僧3人に判決

kardzecounties-3057月14日付けTibet Times チベット語版http://p.tl/AISv
及びTCHRD英語版http://p.tl/7Oc9 によれば、

7月2日カンゼ中級人民法院はカンゼのゲマダク(དགེ་མ་བྲག་དགོན་)尼僧院の尼僧3人にそれぞれ3年の刑期を言い渡した。

この3人、ジャンパ・チュドゥン(བྱམས་པ་ཆོས་སྒྲོན་31)、シェ・ラモ(ཞེ་ལྷ་མོ་21)、ヤンチェン(タシ)ツェツォ(དབྱངས་ཅན/་བཀྲ་ཤིས་ཚེ་མཚོ་28)は6月15日、カンゼ市内の市場の中で「ダライ・ラマ法王の長寿を!我々は自由を要求する!ダライ・ラマ法王のチベット帰還を!」等の叫びを上げ、警官に逮捕されていた。
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2011年07月15日

雲南北部旅行その7:氷湖へ(後編)

DSC_0503氷湖へ(前編)の続き。前回はレプバム(雨崩)村から氷湖に到る手前までの写真。
気持ちのいい草原を抜け、低木のシャクナゲの間をしばらく登ると、突然視界が開け目の前に氷湖とパボパモ(6000m勇者勇女)峰東の氷壁が迫る。

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2011年07月14日

ウーセル・ブログ:呼びかけ文「聖山と聖湖を金儲けに使う『開発』の中止を」

000「私はここに、民主と公正を追求し、チベットに同情する人たちに呼びかけたい。あなたたちの力を活かし、チベット人とともに神聖なカン・リンポチェとマパム・ユムツォを守り、チベット文化と生態環境の切実な問題に重大な注意を払ってほしい!」とウーセルさんは7月10日付けブログで熱い呼びかけを発した。

原文:http://p.tl/53-8
翻訳:雲南太郎(@yuntaitai)さん

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◎呼びかけ文「聖山と聖湖を金儲けに使う『開発』の中止を」

 私は9年前に聖山カン・リンポチェ(カイラス山)を巡礼し、約20時間で周回52キロのコルラ(右繞)ルートを歩き切った。カン・リンポチェの不思議な山容が突如姿を見せた時、まさに仏教の象徴の現れ、マンダラを目にしたような気がした。それほど清らかで澄み切っていて、汚れがなく、人に真理を悟らせる姿だった。信仰を持たない者にとって、それは普通の礫岩層の山体でしかない。だが今日、営利至上主義の商人にとっては、珍しい物好きの旅行者をおびき寄せるえさ、利益を得るための道具になっている。
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2011年07月13日

ナンチェンで僧侶たちが「チベット解放60周年祝賀ゲーム大会」に抗議のデモ

13july2011Nangchenナンチェンと思われる写真(The Tibet Postより)

ジェクンド(玉樹)の隣のナンチェンは地震の被害も被り、また隣町ということで救助のためジェクンドに向かった僧侶や一般人も多い。そんなナンチェンでの話。

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7月13日付けTheTibet Post International:http://p.tl/k7cxによれば、カム、ナンチェンで中国政府が言う所の「チベット平和解放」を祝うための「ゲーム大会」を地方当局が計画していたが、開催日を前に地元のチベット人がこれに反対する抗議活動を行った。
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2011年07月10日

雲南北部旅行その6:氷湖へ(前編)

DSC_0464レクバム(雨崩)村に到着した日の夕方、車をシェアーしたグループに食事を一緒にと誘われた。話題は次の日、どこに向かって歩くのか?この村を拠点に3つの日帰りトレッキングコースがある。1つはカワカルポ峰のベースキャンプの1つでもある大本営とも呼ばれる氷河湖がある地点まで。所要往復7時間。登り多し。2つ目はパドマサンヴァバが修行した場所としてチベット人には有名な聖滝まで。所要往復5時間。楽な道。3つ目はこれもパドマサンヴァバに関係する聖なる湖までのコース。これはその聖湖の標高が4350mとも4700mとも言われ、辛い登りが予想される、コースの距離が40kmと聞かされ、これを一日で歩くなんて、しんど過ぎる!と思われるコース。道が不明瞭なためガイドが必要とも。

皆はまず氷湖に行こうということに決めた。私も最初からその積もりだったので、朝8時に一緒に出かける事に合意。グループとはスウェーデンの若者と彼のパートナーのアメリカ女性とその友人のアメリカ女性。それに中国人の若者1人。

写真は村のはずれの仏塔と荷役のロバに仲間のスザナ。続きを読む

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