2012年04月

2012年04月28日

ダンゴ:平和的抗議デモ参加者16人に無期を含む懲役刑 

58253788ダンゴ全景(グーグルアースより)

1月23日に大規模な抗議デモが発生し、当局の無差別発砲により死者もでたダンゴ(བྲག་མགོ་四川省カンゼチベット族自治州炉霍県炉霍)。逮捕を恐れて山に逃げた2人の兄弟も射殺され、老いた母親も撃たれた。デモの後、当局は参加者を大勢拘束した。

そのうちの7人に10〜13年の刑期が言い渡されたことは先のブログで報告した。>http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/2012-03.html

今日付けのTibet Express http://www.tibetexpress.net/bo/home/2010-02-04-05-37-19/8100-2012-04-27-16-19-22によれば:

今月26日、ダンゴの裁判所は抗議デモに参加したとして、新たに16人のチベット人に対し懲役刑を言い渡した。その内10人の刑期が判明。以下、これを列挙する。

ソナム・ルンドゥップ(30代)に無期懲役
クント(20代)に13年
ゲペン・リゴクマ出身ジボ(30代)に12年
クンドゥップ(20代)に11年
ゲペン・リゴクマ出身ワンチェン・ツェラン(30)に9年
チュナム(25)に3年
アジ・ショボ(50代)に3年
プルワ・ツェリン(30代)に2年
ワンツェ(20代)1年9ヶ月
ネンダック(30代)に1年8ヶ月

ダンゴでは今も新たな逮捕者が続出している。ダンゴ僧院では14歳以下の僧侶を当局は許可しないとして、30人の若い僧侶が追い出された。僧院が運営する学校には140人の生徒がいたが、この学校も一旦当局の命令で閉鎖された。最近再会されたが、生徒は40人しか集まっていないという。

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実はダンゴには私のツェンニー・タツァン時代の友人がゲシェになったあと帰っており、彼が捕まり刑期を受けたという噂がここで流れている。非常に心配しているのだが、まだ名前は上がっていないようだ。

それにしても、今回は無期懲役者も含まれ、ダンゴのデモに参加したものの内、分かっているだけでも10年以上の刑を受けたものがすでに11人に上る。デモは平和的に始まった。これに対し当局が発砲し死者も出たが故に、その後投石があったと報告されている。本来なら裁かれるのは当局の方だ。丸腰の抗議者に発砲し、参加者にこのような重い刑を科すとは不条理な弾圧としか言いようがない。

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2012年04月27日

リタン一帯で法王と亡命政府首相を非難させるキャンペーン 拒否する住民に文革式制裁

887abf7aカム、リタン(RFAより)

2ヶ月ほど前からカム、カンゼ州リタン県(ལི་ཐང་རྫོང་理塘)一帯とナクチェ県(ཉག་ཆུ་རྫོང་)の一部に役人が大勢現れ、ダライ・ラマ法王と亡命政府首相センゲ氏を非難する書面に署名を強要するキャンペーンが行われている。

その中、現地と連絡を取った亡命議会議員アトゥック・ツェテン氏が、センゲ首相の父親の出身地であるリタン、モラ(མོ་ལ་)村の状況を詳しく報告している。

モラ村では2ヶ月ほど前から、役人が家々を周り、「冬虫夏草に関する争いをなくすための署名だ」と嘘を付き、書面の内容をよく説明することなく署名を迫っているという。字も読めない村人の中にはこれに署名するものもいた。最近になり、村人の間でこの書面は「ダライ・ラマ法王とセンゲ首相を非難するものだ。署名してはいけない」という話が広まった。2人の村人が署名したことが判明し、2人は他の村人たちから「お前たちは村八分だ」と非難された。2人は「冬虫夏草に関する書面だと聞かされていただけで、本当の内容を知らなかっただけだ」と弁解し、謝罪の印に500元を払ったという。

この書面は7項目を含んでいるというが、このうち最初の3項目だけが伝えられている。
1)亡命政府首相センゲが約束するダライのチベット帰還に反対する。
2)焼身等、チベットの今の緊張状態創出はダライが画策したものである。
3)ダライ一味を非難する。

ツェテン氏によれば、このキャンペーンはリタン一帯で広く行われているという。これに対し地域のチベット人たちは全面的に拒否の姿勢を見せており、各地で拘束者が出ているという。

今月半ば、リタンの役人が300人以上の武装警官隊を伴いモラ村に現れ集会を開いた。「この7項目の書面に署名し、分裂主義者ダライを非難し、ダライがチベットに帰ることに反対すべきだ。問題があるなら何でも言うがよい」と演説した。

会場は静まりかえり誰も発言するものはいなかった。役人は不機嫌となり、ある老人を指差し意見を述べるよう迫った。その老人は「死ぬ前にインドに行ってダライ・ラマ法王に一度でもお会いしたいと願い、何度もパスポートを申請しているが、まったく手に入れることができなくて悲しい」と答えた。もう1人の老人は「嘗て兄弟2人が中国軍によって殺された。これが私の人生でもっとも苦しかった経験だ」と答えた。

これを聞いて、役人は「お前たち、そんな口をきいてたらただではすまないぞ!」と怒鳴った。これに対し集まっていたチベット人たちは「署名などするもんか!」と声を上げた。これを見て部隊が参加者に襲いかかり、署名を強要した。署名しないものは暴力を受け、中には髪を切られるものもいたという。

さらに、「役人たちは署名を強要するために文革時代そのままのようなやり方を行った。署名しないものたちは村人同士で非難し合うことを強要され、家族が呼ばれ、公衆の面前で家族同士で非難し合い、署名しないものを殴らせた」とツェテンは報告する。現在もこの署名強要は続けられており、モラ村一帯は非常に緊張した状況という。

センゲ首相の血縁者も残っているであろうこの村が、特に当局の標的となったということも考えられる。

リタンのシャクパという地区でもこの署名キャンペーンが行われたとき、住民は署名を拒み、衝突も起こり60人程が拘束されたという。

また、無期懲役を言い渡されているテンジン・デレック・リンポチェの僧院や付近の村でもこの署名キャンペーンが行われたが、僧侶や住民はこれに強く反対し、現在非常に緊張が高まっているという。

もう1人の報告者、南インドバイラコピ在住チベット民主連合会長セルメ・ロガ氏が明らかにするところによれば、この署名キェンペーンはリタン県以外に東隣のナクチュ県にも及んでいるという。

彼が知る限りリタンとナクチュで、少なくとも8つの地区と僧院がキャンペーンのターゲットとなっているという。多くの地区では3ページあると思われる書面の内、(3)と書かれた書面だけが示されこれに署名することを強要されている。1枚目と2枚目には分裂主義者の中心であるダライとセンゲ(首相)を支持しないことが書かれているという。

リタン県ではモラ郷、シャクパ、リタンティル、サンチュ僧院とラルカ地区で行われ、最近ラルカでは署名を拒否した若者20人が拘束され、多くのチベット人が部隊により暴力を受けた。その他、リンカド地区、リタン・ユンル地区にもキャンペーン隊が入っているが、どこでも住民たちは全員が署名を拒否しているという。

ナクチュ県のアトック僧院と周辺の村にもキャンペーン隊が入り署名を強要している。

彼によれば、署名拒否や部隊との衝突により、すでに合わせて200人ほどが拘束され、多くのチベット人が負傷したという。


参照:24日付けTibet Express チベット語版http://www.tibetexpress.net/bo/home/2010-02-04-05-37-19/8066-2012-04-24-13-48-43
25日付けRFA英語版http://www.rfa.org/english/news/tibet/signature-04252012175003.html
26日付けRFAチベット語版http://www.rfa.org/tibetan/sargyur/chinese-authorities-launch-signature-campaign-in-tibet-04262012213410.html
26日付けphayul http://www.phayul.com/news/article.aspx?id=31290&article=Kalon+Tripa’s+native+village+faces+severe+repression

27日付けTibet Timesチベット語版http://www.tibettimes.net/news.php?showfooter=1&id=5940

関連ブログ4月17日付け「リタンで愛国再教育に抗議 60人逮捕」http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/51740603.html

昨日のデルゲとこのリタンの件は共同>産経が短いニュースとして流している。「チベット族数千人がデモ 弾圧に抗議、四川省」http://sankei.jp.msn.com/world/news/120427/chn12042717130004-n1.htm


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2012年04月26日

ゾクチェン谷で数千人規模の抗議デモ

148696_10150721551259818_534104817_9766514_503157368_nゾクチェン郷の公安局と政府庁舎の前に集まり抗議の声を上げる僧侶と地区住民(写真VOAより)

昨日25日早朝から、カム、カンゼ州デルゲ県ゾクチェン郷の公安と政府庁舎の前に数千人の僧俗チベット人が集まり抗議デモを行った。一部報道によれば、この時当局はデモを鎮圧するために部隊を出動させ、10人以上が拘束され、部隊の撲打により大勢が病院に運び込まれたという。

デモはまず、早朝6時半頃(9時半との報告もあり)ゾクチェン・シュリセン・ンガリク学堂とゾクチェン僧院(རྫོགས་ཆེན་ཤྲཱི་སེང་ལྔ་རིག་སློབ་གླིང་དང་རྫོགས་ཆེན་དགོན་པ)のトゥルク、ラマを含めた僧侶を中心に500人程が公安と庁舎の前に集まり、「理由なき弾圧を止めよ!先に拘束された者たちを解放せよ!」との声を上げた。これを知った地域のチベット人たちが続々このデモに参加し、3000人以上に膨れ上がったという。

ApnEjjNCMAEbkU4ゾクチェン僧院では2月27日、宗教的祝祭日に合わせ中国で禁止されているダライ・ラマ法王の大きな写真を玉座上に掲げた。これを拝むために大勢の住民が押し寄せた。この時、当局は役人を送り込み、法要は一旦中止された。

今月に入り22日、当局は警官約60人をゾクチェン僧院に送り込み、僧院内を荒らし、僧坊を捜査し、僧侶たちに暴力を振るった。続く23日と24日には特殊警察隊約100人が加わり、その暴力に拍車をかけ僧院内だけでなく、周りの民家も襲撃した。ギャンツォと呼ばれる村人は「部隊を睨んだ」というだけで激しい暴力を受け、病院に運び込まれたが現在重体という。その他7人が病院に収容され、13歳の僧侶を含む13人が拘束され、尋問中に激しい拷問を受けていると伝えられる。

7_891773826_nこの事態を受け、昨日25日ゾクチェン僧院僧侶はじめ地域の住民たちが公安と政府庁舎の前に集まり、拘束された仲間の解放とともに、暴力的弾圧を止めるよう求める抗議デモを行ったのだ。

僧侶たちは役人に対し「僧院に対する弾圧を止め、すべての部隊が引き揚げること」を要求し、もしもそうしない場合には「事態は悪化するであろう」と話した。これに対しRFAは「役人は考慮しようと答え、今のところ部隊との衝突はない」と報告し、VOAやTibet Expressによれば、部隊が投入され、衝突が起こり、けが人と新たな拘束者が大勢出たと報告する。これが現地からの報告時点の差なのかどうかは不明。

dzongchen+protestorsこのところカンゼ州北部で当局部隊が出動し、暴力的にチベット人を拘束したことをきっかけに大きな抗議デモが起るというケースが続いている。

このゾクチェン僧院は中国人や西洋人、日本人にも人気の高い僧院でここで行われる仏教コースに出席する外人も多い。ニンマ派では珍しく2008年以降何度か政治的とも言える活動を行っている。

参照:25日付けVOA英語版http://www.voanews.com/tibetan-english/news/Hundreds-in-Dzongchen-Demand-End-to-Chinese-Force-148884065.html
25日付けRFA英語版http://www.rfa.org/english/news/tibet/protest-04252012141603.html
同チベット語版http://www.rfa.org/tibetan/sargyur/tibetans-protest-in-kham-tibet-04252012220250.html
25日付けTibet Expressチベット語版http://www.tibetexpress.net/bo/home/2010-02-04-05-37-19/8073-2012-04-25-08-32-01


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2012年04月25日

パンチェン・ラマ11世の誕生日 拉致から17年

577827_3780889249550_1496495772_33429891_1194931485_n左の絵はウーセルさんのFBより

今日はパンチェン・ラマ11世、ゲンドゥン・チュキ・ニマ(ジェツン・テンジン・ゲンドゥン・イェシェ・ティンレー・プンツォック・ペルサンポ)の23歳の誕生日だ。彼は1995年5月14日にダライ・ラマ法王により正式に故パンチェン・ラマ10世の生まれ変わりとして認定された3日後に、家族共に中国当局により連れ去られ、未だ確実な消息は全く得られていない。連れ去られた時、彼は6歳だった。それから17年が経った。

チベット亡命政府や支援団体はもちろんのこと、多くの外国外交官や国連が中国に対し、ニマ少年の消息を明らかにするよう重ねて要求しているが、中国はこれまで一度も証拠を伴った回答を行っていない。中国高官のニマ少年に関する最後の言及は2010年3月、チベット自治区主席ペマ・ティンレーが外国レポーターの「今、ニマ少年はどこにいるのか?」という質問に対し「ゲンドゥン・チュキ・ニマは家族と共にチベットで普通の市民として幸福に暮らしている」と答えたとされるものだ。もちろん、この時も何の証拠も示されなかった。

ほとんどのチベット人たちは、先代のパンチェン・ラマ10世は中国当局により毒殺されたと信じている。これと同じように、11世も家族もろとも既に殺されているのではないかと考えるチベット人は多い。ニマ少年を探し出したタシルンポ僧院の高僧チャドル・リンポチェもニマ少年の拘束と同時に行方不明となり、その後6年の刑を受けた。刑期が終了したはずの今も彼とその他捜索に関わった人々の消息は途絶えたままだ。最近、チャドル・リンポチェは「死亡した。毒殺されたのだ」という噂が流れたが、真相は不明だ。

中国当局はニマ少年を消し去ったその年に、共産党幹部の子であるギェルツェン・ノルブという少年をパンチェン・ラマ11世として選出した。宗教を否定し、仏教に対し何の信も持たない政府が生まれ変わりを見つけたというのだ。彼は今、政治局員にされ、ことあるごとに中国政府の手先として利用されるしかない運命に陥っている。ほぼすべてのチベット人はダライ・ラマ法王が選んだニマ少年を本物のパンチェン・ラマと信じ、中国政府が選んだパンチェン・ラマを偽物と言う。

チベット人はダライ・ラマを太陽、パンチェン・ラマを月と喩え、命を守るなくてはならない存在と見なして来た。夜の暗闇を照らす月であるパンチェン・ラマは中国により消されてしまったままである。

ニマ少年の誕生日に合わせ、アメリカ共和党リーダーのナンシー・ペロジ女史は声明を発表している。「(ゲンドゥン・チュキ・ニマの)誕生日を機会に、我々は中国政府に対し(チベットに対する)宗教弾圧を終わらせ、ジャーナリストや国際調査員が地域に入る事を許可し、幼少時に拉致されたパンチェン・ラマ11世ゲンドゥン・チュキ・ニマを含むチベットの政治犯を解放することを要求する」

参考:タシルンポ僧院声明「パンチェン・ラマ11世23歳の誕生日に」http://www.phayul.com/news/article.aspx?c=2&t=1&id=31284&article=Official+Statement+of+the+Tashi+Lhunpo+Monastery+on+the+23rd+Birthday+of+His+Holiness+the+11th+Panchen+Lama

ArTZPf6CEAM81CyTWA(チベット女性協会)がニマ少年の写真を前にバースデーケーキを贈る。(写真提供@Tentshe)

ダラムサラでは朝から主なNGOが合同で「中国大使館に対しニマ少年の消息を尋ねる」ための署名活動を行っていた。夕方には彼の解放を訴えるキャンドル・ライト・ジビルが行われる予定。



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2012年04月24日

再びチベット人歌手逮捕

tibetan-singer-lolo-30523日付けTibet Times チベット語版http://www.tibettimes.net/news.php?showfooter=1&id=5919
23日付けRFA英語版http://www.rfa.org/english/news/tibet/singer-04232012190043.html
その他より。

今月19日、ジェクンド(玉樹)州ティンドゥ県ドムダ郷(ཡུལ་ཤུལ་ཁུལ་ཁྲི་འདུ་རྫོང་སྡོམ་མདའ་གྲོང་རྡལ་)出身の人気チベット人歌手、ロロ(བློ་བློ་29)が当局により逮捕された。彼は3月中に「チベット国旗を掲げよ、雪山の息子たち༼བོད་དར་ཆ་སྒྲེངས་ཤིག་གངས་བུ་ཚོ ༽」というアルバムを発表していた。

14曲が含まれるこのアルバムの中、アルバムのタイトルにもなっている曲の中で彼はチベットの独立、チベット人の団結、法王のチベット帰還を訴えている。以下、歌詞の一部を訳す:

チベット統一の流れを守るため
赤い中国の力に抗するため
真理と共なる中道から
チベットの国旗を掲げよ 雪山の息子たち

白い雪山への忠信を守るため
チベットの完全独立を獲得するため
様々な道の真の目的を理解しつつ
チベットの国旗を掲げよ 雪山の息子たち

ダライ・ラマ法王をチベットにお迎えするため
内外チベット人再会のため
赤い命を集めた階段から
チベットの国旗を掲げよ 雪山の息子たち

雪獅子と雪山に飾られしこの国旗は
チベット人の国旗なり
チベットのために嘗て犠牲となった勇者に報いるため
チベットの国旗を掲げよ 雪山の息子たち

追記:youtubeにこの曲があった。



ビデオの中では「チベットの国旗(雪山獅子旗)」の代わりに「仏教の旗」が掲げられている。

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先月、同じジェクンド州で、歌手ウゲン・テンジンが「チベット人の団結と自由を訴えた」として2年の刑を受けている。詳しくは>>http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/51738499.html



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2012年04月23日

黒板に中学生が「ダライ・ラマ法王に長寿を!」と書き... /携帯にダライ・ラマ法王の写真を入れて...

ダライラマ最近のチベットの状況を、亡命政府や法王も「まるで嘗ての文革時代のようだ」と形容する。
今日のニュースは:「中学校の黒板に生徒が『ダライ・ラマ法王に長寿を!』と書いたが故に、地区の学校すべてに『愛国再教育班』が送り込まれた」「携帯電話の中にダライ・ラマ法王の写真や法王を讃える歌が入っていたとして10人以上が拘束された」というものだ。

中学生を脅したり、携帯の中身まで統制しようとする、大中国。脅しで人の心を変えることができると思う中国。「人はやりたくない事を強要される時に、もっとも傷つき、苦しみを味わう」と渡辺一枝さんがあるイベントで中国のやり方についてコメントされていたが、中国は今も、この文革的虐待方法をを使い中学生までも苦しめる。

22日付けRFA英語版より。http://www.rfa.org/english/news/tibet/campaign-04222012195529.html

黒板

現地よりRFAに入った報告によれば、先週、チベット自治区チャムド地区マルカム(芒康)県のある中学校の黒板に女子生徒が「ダライ・ラマ法王に長寿を!」と書いた。これを契機に県内のすべての学校に大勢の「再教育隊」が乗り込まれ、キャンペーンを始めたという。

地区の共産党書記Bao Luoに率いられたキャンペーン隊は各学校を巡り、生徒と職員を集め「分裂工作を行い、宗教の名の下にチベット仏教を欺いているダライと亡命政府を非難する演説を行っている」と住民は言う。

さらに「ダライ一味の行動がチベットの不安定の主要因であり、反動的キャンペーンをおこなうことで中国の安全を脅かし、混乱を作り出している」と非難し、「我々は生徒や職員からダライ一味の悪しき影響を洗い出し、生徒が中国共産党の指導に従う健康的で安定した環境の下で育つことを目的としている」と話したそうだ。

(女子生徒がどうなったかは報告されていない。)

携帯電話

RFAが入手した4月6日付けのラサ公安局資料によれば、3月中にラサで11人のチベット人が携帯電話の中にダライ・ラマの写真やダライ・ラマを讃える歌を入れていたとして拘束されたという。

ミンギュル・ケルサン(44)はダライ・ラマ法王を讃える歌ビデオを入れていたことで拘束され、アロ(28)はダライ・ラマとカルマパの写真及びチベットの地図を入れていたとして拘束された。

ラクパという女性は3月9日、携帯の中にダライ・ラマを讃える歌が入っていたとして拘束された。彼女は2009年に携帯を買ったとき、その曲は最初から入っていたのだと説明したという。

資料の中にはその他ティーンエージャーや20代の若者8人の名前が上げられ、すべて携帯の中にダライ・ラマの写真や彼を讃える歌が入っていたことで拘束されたと書かれていた。

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2012年04月22日

「口しか使わず、耳を持たない中国」と法王・カンゼの田舎で250人拘束、10人重傷 

49482636カンゼ北部ダ遊牧地区付近の航空写真(グーグルアースより)

中国当局はチベット人たちが地域の教育や福祉を向上させよう、環境を守ろうと、自発的に学校や福祉協会、環境保護団体等を作ると、これを邪魔し、強制的に閉鎖し、関係者を逮捕する。

最近でも相次いで、教育機関が全くない田舎にチベット人たちが作った学校が閉鎖され、責任者や教師が逮捕されている。今年の冬、雪害により大きな被害に遭ったジェクンド北部やザチュカを援助しようとした僧院や個人に対し当局は「援助することは違法である」と訳の分からぬことをいい、これを妨害している。

中国政府はチベット人たちが団結し、助け合うことを喜ばず、すべて政治的意味を持つと見なすのだ。分裂工作を積極的に行っているのはチベット人ではなく中国当局であることが分かる。また、この分裂挑発行為には常に暴力が伴う。

最近、法王はBBCのインタビューに答え「対話は全く失敗に終わった」とし、「中国の指導者たちは口しか使わず、耳を持たない。他の人の意見を全く聞こうとしない」と言われた。問題解決方法として話合うということは全くなく、この21世紀に入っても、口で命令し、銃とこん棒を持つ手を使う事しか知らないのが中国だ。

ダラムサラで行われたこのインタビューの一部をyoutubeで見る事ができる。題は「中国のチベット弾圧 文革以来最悪」


昨日、内地から伝えられた報告によれば、カンゼ州の田舎に武装警官隊が乗り込み、地域の福祉協会が暴力的に潰された。250人が拘束され、10人以上が負傷し病院に担ぎ込まれたという。

21日付けTibet Expresshttp://www.tibetexpress.net/bo/home/2010-02-04-05-37-19/8042-2012-04-21-10-53-48その他によれば:

今月14日、カム、カンゼ州ダ・テルマ遊牧地区タシレク村にカンゼ公安局の責任者が300人程の武装警官隊を引き連れ現れた。そして、この地区で2008年に村々が助け合い、様々な問題を解決するために結成された「ダ地区友好協会」が政治的活動を行っているとしてこの会の解体を命令した。されに、この会の会長であるドゥントク以下250人を連行した。この際、村人たちはこれに抗議の声を上げ、拘束を妨げようとした。

これを見た武装警官隊は、すぐに集まっていた村人たちに殴りかかった。この暴行により10人が重傷を負い病院に担ぎ込まれた。病院に担ぎ込まれたチベット人の名前は:キャチェン、ギェルツェン、キャツェ、チュボ、スリン、キャト、キャリ、その他3名の名は不明。

翌日(15日)、地域の村人2000人以上がこの当局のやり方に抗議するためのデモを行い、拘束された者たちの解放を要求した。この結果、33人を残し他の人たちは解放された。

この事件の後、地区の情報網は遮断され、現地と連絡できず、現在の状況は不明という。


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2012年04月21日

デルゲで次々村が襲われ連行・拷問 中央政府から発砲許可が出たと

42715544デルゲ県内風景(グーグルアースより)


中国当局がチベットの村々を急襲し、政治的活動に参加した疑いのある者を、何の令状も提示する事なく暴力的に拘束・逮捕するという話は、至る所で起っている。去年の末にはそのような村急襲の様子が映し出された映像が亡命側に伝わっている>>http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/2011-12.html?p=2#20111208

拘束されたほぼすべてのチベット人たちが、尋問中激しい拷問を受ける事も証言を通じ明らかになっている。恐怖による統治を基本とする中国共産党にとって、拷問は必須の手段なのだ。

最近抗議デモや焼身抗議が頻繁に発生するカンゼ州から、再びこのような村急襲、拘束、拷問の知らせが入った。「中央政府が政治的活動を行う者に対する銃撃許可を与えた」と役人たちはいう。

以下、18日付けRFA英語版より。http://www.rfa.org/english/news/tibet/dege-04182012171217.html

村急襲連行

4月15日、カンゼ州デルゲ・ゾン(徳格県)ザトゥ郷ドダ村に武装警官隊等約300人が現れ、村を包囲した後、各民家に押し入り、15人の若者を連行した。「彼らはチベット独立を求めるポスターを張り出し、チラシを撒いたという容疑で拘束されたらしい」と現地のチベット人は報告する。その中には最近3年の刑期を終え解放されたばかりのタギェルという名の僧侶も含まれていた。

「ナムサ・サンモという年配の女性が乱暴なことをしないよう懇願したが、警官は彼女に襲いかかり腕を折った」。

拘束された者の内、氏名が判明しているのは:イェシェ・チュギェル、ワンチェン、ワンドゥ、ロプサン・ツェワン、イェシェ・ジュンネ、タギェル、テンジン・ツンドゥ、テンギェル、ユンテン、及びテンジン・ツェリン。彼らが正式に逮捕されたのか、単に尋問のために拘束されたのかは不明。

拷問

現地からの報告によれば、同じザトゥ郷から最近20人のチベット人が連行されたという。「彼らは何日間も拘束され、激しい拷問を受けた後、解放された」。

この件とは別に、他の匿名希望の報告者によると3月15日にもザトゥ郷レパ村の近くで8人が拘束された。「反政府活動を行ったとして彼らは連行され、拷問等を受けた」。

集会

報告によれば、当局はザトゥ郷の住民を集め「愛国再教育キャンペーン」を行っている。集会では、「新たなデモを行った時には発砲するぞ」と脅される。

役人たちは「かつては住民が政治的活動を行った場合、警官や武装警官は拘束することだけを命令されていた。しかし、今は、中央政府がそのような活動をおこなった者たちは誰でも、銃撃していいという許可を出したのだ」という。




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2012年04月20日

上ンガバで汚職役人を非難した村人たちが暴行を受け逮捕

22147985上ンガバ、アンドゥ( 安斗)郷周辺の民家(グーグルアースより)

17日付、ダラムサラ・キルティ僧院リリースによれば:
今月14日、アムド、ンガバ州ンガバ県上ンガバ・アンドゥ郷(རྔ་སྟོད་ཨ་འདུས་)で集会が開けれ、2人の役人が表彰された。これに対し、この集会に招集されていた地元のチベット人たちは「彼らは汚職役人だ!」と非難の声を上げた。この抗議を見た役人たちは近くに待機させていた、軍隊と武装警官隊を呼び、チベット人たちに襲いかからせた。隊の暴力により100人程のチベット人が負傷し、病院に運び込まれる者も続出。さらに15〜20人が逮捕されたという。

アンドゥ郷には地区の村々が共同管理する「オメェル(འོ་མའི་ལུས་ミルクの体)」と呼ばれる美しい草原があった。そこはマニ法要(オンマニペメフンという観音の真言をみんなで唱える法要)やニュンネ(断食行)が行われ、ラマやゲシェが法話を行い、祭り事を行う場所であった。2008年以降、中国当局はこの土地を「養老院」を建てるからと言って、強制取得した。この時、地元のチベット人たちは「政府の話は口実に過ぎない。信じられない」として強く反対しが、政府は聞く耳を持たなかった。その後、そこには大きな軍の駐屯地が出来上がり、大勢の軍隊と武装警官隊が駐屯することになった。

その周辺には政府の援助だと言って、小さな集合住宅が沢山建てられた。この家にはただで移住できるというので、幾つかの家族が移り住んだりしたという。しかし、最近、役人たちは「これらの家は8万元する。その内7万元は政府の援助だが、1万元は入居者が払うのだ」と言い始めた。話が違うと言って、争いが起っていた。

その日、表彰された2人はこの「オメェル」を台無しにした張本人であり、かつ「この土地収得、住宅建設に関わり、政府の金を横領した」と、前から噂されていた役人であった。

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横領した役人に対しても、これを告発したら殴られ、逮捕されるということだ。

追記:19日付けのダラムサラ・キルティ僧院リリースによれば、病院に運び込まれた者たちは、治療を拒否されたという。

その内、ロッポン・キャプは強く頭を殴られ脳内出血が疑われて、重体。他2人が手足を一本ずつ骨折。他にも重傷者がいるというが詳細不明。

現在アンドゥ地区には部隊が押し掛け、移動も難しい状況という。

アムド、アンドゥ郷は一昨日紹介したビデオに写っている焼身の僧ロプサン・ジャミヤンの出身地でもある。

参考:17日付けTibet Times http://www.tibettimes.net/news.php?showfooter=1&id=5895

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<続報>ザムタンで焼身の2人は死亡

_DSC352519日の夜、ダラムサラでは、ザムタンで焼身抗議を行い死亡した2人の同胞を悼むためのキャンドル・ライト・ヴィジルが行われた。

午後2時過ぎにザムタンで焼身抗議を行ったチュパック・キャプとソナムは僧院に担ぎ込まれた後、しばらくして死亡したと言う。

ヴィジルの後に行われた集会の場で現地と連絡を取ったザムタン出身のチベット人が報告した。

_DSC3476「最初焼身した時間は午後1時と伝えられたが、後に正確には現地時間午後2時20分頃という。

場所はザムタン僧院近くのマーケットの中。焼身を目撃したチベット人たちはすぐに回りを囲み、武装警官たちが割り込み、2人を連れ去るのを阻止した。2人とも同じ場所で同時に焼身したという。

すぐに、僧院に担ぎ込まれたが、まもなくして2人とも死亡した。僧院内で今、追悼法要が行われているという。

_DSC3498ザムタンには大勢の武装警官と軍隊が動員され、僧院は完全に包囲されている。

当局は夜までに火葬せよと命令した。夜中12時前に火葬されるかもしてない。

チュパック・キャプとソナムは従兄弟同士だった」



_DSC3453本土焼身抗議者35人の内、死亡が確認されたチベット人の数はこれで27人。
























_DSC3485


























_DSC3586

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2012年04月19日

<速報>今日、ザムタンで2人の若者が焼身抗議

43bb272bザムタン・チョナン僧院

19日付けTibet Express http://www.tibetexpress.net/bo/home/2010-02-04-05-37-19/8031-2012-04-19-07-43-21等によれば、

今日19日、現地時間午後1時頃、アムド、ンガバ州ザムタン県バルマ郷(རྔ་བ་ཁུལ་འཛམ་ཐང་བར་མ་四川省アバ・チベット族チャン族自治州壤塘県中壌塘郷)にあるザムタン・チョナン僧院(འཛམ་ཐང་དགོན་ཆེན་)の近くで2人のチベット人若者が中国政府のチベット政策に対する抗議の印に焼身を行った。

ダラムサラ在住、チョナン福祉協会会長のツァンヤン・ギャツォが伝えるところによれば、焼身を行ったのはチュパック・キャプ(ཆོས་འཕགས་སྐྱབས་)とソナム(བསོད་ནམས་)、2人とも20歳前後と言われている。

倒れた2人は今のところ、当局に奪われず、チベット人の手にあるという。しかし、危篤状態で生きる望みは薄いとも報告されている。

チュパック・キャプはバルマ郷出身、父ゲコル・スンタル、母ペネの息子。ソナムは同じくパルマ郷出身、母セムケの息子。

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ちょうど2ヶ月前の2月19日に同じ場所でナンドルという18歳の若者が焼身抗議を行い、その場で死亡している。
参照過去ブログ>http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/51730715.html

バルマ郷では1月26日、抗議デモに当局が発砲しウゲンという若者が死亡している。

ザムタン県バルマ郷(四川省 アバ・チベット族チャン族自治州 壌塘県 中壌塘郷)の位置は>http://p.tl/Fe50

先月3月30日に2人の僧侶がバルカムで焼身した後、今月に入って今日まで焼身の報告は全くなかった。このまま、焼身は収束するのではないか、とほのかな期待も湧いてきていたところに入った悲しいニュースだ。

これで、内地焼身抗議者の数は35人になった。内外合わせれば40人である。

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2012年04月18日

ンガバから焼身抗議の<貴重衝撃ビデオ>が届く

6d5c9f91ロプサン・ジャミヤン

危険を顧みず撮影され、秘密裏に国外に持ち出された貴重な焼身抗議のビデオが、約3ヶ月かかって亡命側に届き、支援団体により公開された。

45秒のビデオには、1月14日にンガバ・キルティ僧院近くで焼身したロプサン・ジャミヤン(
22)の劇的な焼身シーンが写っている。一旦、消化器により消された火が再び燃え上がり、彼が躍り上がる。部隊が彼を倒し、消化剤をかけるとともに殴りかかる。周りに集まったチベット人たちは、祈りと抗議の声を上げる。集まったチベット人たちに向かい発砲する銃声も聞こえる。ビデオには写っていないが、この後大きな抗議デモが起こり、これに対し部隊が暴力的弾圧を行い、多くの負傷者がでている。

速報で知らせた過去ブログ>>http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/2012-01.html?p=2#20120114



以下、ICT(International Campaign for Tibet)が、関係証言も加え詳しいビデオの解説を行っているので、これを紹介する。

・映像の始め、左端に建物の角が写っている。映像の中には写っていないが、この建物の2つ向こうにはキルティ僧院付属の建物がある。その建物一階にあるトイレの中でロプサン・ジャミヤンは灯油を被り、火を付け、通りに飛び出したのだ。

・0:02辺りで道路上に白い部分が見えるが、これは部隊がロプサン・ジャミヤンの炎を消した時の跡だ。映像が始まった時点では炎は消えているように見える。武装警官隊が倒れた彼の周りに集まり、チベット人も集まっている。

・0:03〜0:04、左手から現れた武装警官が振り向き、走って来た方向に向かって何かを発砲する音が聞こえる。亡命側専門家のコメントによれば、これは催涙弾と思われ、映像には写っていない左手に集まる群衆に向かい発射されたものではないかという。このビデオには含まれていないが、この後、部隊は抗議する群衆に向かって実弾を発射したという証言がある。

・0:10辺り。倒れ、部隊とチベット人に囲まれていたロプサン・ジャミヤンの体から再び大きな炎が上がり、同時に彼は立ち上がり、まるで炎に包まれ飛翔する護法尊のように飛び跳ねる。炎の強さに驚き部隊やチベット人が離れ、輪が広がる。チベット人たちは泣き叫ぶ。どのようにして、再び火が上がったのか確かではない。亡命側のチベット人は、「彼は伝統的なチベットの衣装であるチュバを着ているようにみえる。襟は油をよく吸収し、燃えやすいアクリルやフリースと思われる。また、油を飲んでいたことも考えられる。火は完全に消えておらず再び燃え上がったのだろう」という。

・0:11、右手から、常時ンガバの街中を消化器と銃を持ち警備する武装警官と特殊警官が集まるのが見える。

・0:17の前。1人の警官が手押し車を使い、炎に包まれるロプサン・ジャミヤンを倒す。倒れた後左右から警官が彼を蹴っているのが分かる。間もなく再び火が消される。

・0:35の前。1人のチベット人が祈る声が聞こえる。「ギャワ・テンジン・ギャツォ!ギェルチェン・ドルジェ・ハルツァル!」。テンジン・ギャツォはダライ・ラマ法王のこと、ドルジェ・ハルツァルはキルティ僧院の護法尊であり、ンガバの住民の多くがこの仏神を礼拝する。ダラムサラ・キルティ僧院の報告によれば、ロプサン・ジャミヤンは炎に包まれながら、「ダライ・ラマ法王に長寿を!チベットに自由を!」と叫んだという。

・ビデオが突然終わる直前に、周りに集まっていたチベット人たちが、警官たちがロプサンに暴力を振るったことに怒り、彼が連れて行かれるのを阻止しようとするシーンが写っている。彼がその場で死亡したのかどうかは不明である。

ダラムサラ・キルティ僧院の僧カニャク・ツェリンと僧ロプサン・イシェがICTに報告するところによれば、「ロプサン・ジャミヤンに対する警官の振る舞いに耐えきれず、集まっていたチベット人たちは身の危険も顧みず、彼を引き渡すよう要求し、彼が運び去られるのをできるかぎり妨害した」

Baton1中国の武装警官たちが使うスパイク付き鉄製こん棒

これに対し、部隊はチベット人たちを殴り倒し、発砲し、拘束した。スパイクの付いたこん棒により殴られ1人の盲目のチベット人女性が倒れ、他にも大勢が負傷したと言われるが、詳しい状況は分かっていない。

亡命側にいるロプサン・ジャミヤンの親戚が語るところによれば。ロプサン・ジャミヤンの家族の下に警官が現れ、「警官の服が燃えたので、賠償せよ」と命令した。警官の制服は「政府の財産」であるという説明を加えたという。

ロプサン・ジャミヤンはンガバ、アンドゥ地区シェワ村の出身。幼少時に地元のアンドゥ僧院に入り僧侶となった。後、袈裟を脱ぎ一般の小学校に通った。彼の子供時代の友人で今は亡命しているチベット人の話によれば、彼は子供の頃からおとなしく、例えば、草の葉のような何でもないものを相手に長い間遊んでいたという。貧しい家族を助けるため、学校を卒業した後も、僧院には戻らず、家の手伝いをしていた。2008年以降、急速に政治的になったとも言う。地域で立ち上げられた「チベット語擁護推進の会」を熱心に手伝っていた。

焼身の日、ロプサン・ジャミヤンは隣人に頼みンガバの町までバイクで送ってもらっている。途中、アンドゥ僧院に寄り、僧院の周りを右繞した。「彼は誰にも焼身の計画について語っていなかった。バイクで送ってもらう間に彼は隣人に向かって、彼のチベット語プログラムの話をしたという。そして、『チベット人たちがもっと団結し、チベット語を守るべきだ』と話したそうだ。ンガバで降りた後、彼は灯油を手に入れ、トイレに入ってそれを被り、飲んだ。火に包まれながら通りに出て、キルティ僧院の方を向いた。何かを祈ったのだろうが、私はその内容は知らない」と現地と連絡を取った彼を知るチベット人は語る。


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2012年04月17日

リタンで愛国再教育に抗議 60人逮捕

lithang-305カム、リタン(四川省カンゼ・チベット族自治州理塘県理塘。写真RFAより)

16日付けRFAチベット語版http://www.rfa.org/tibetan/chediklaytsen/khamlaytsen/kham-stringer/%20%20more-than-60-tibetan-arrested-from-kham-lithang-04162012112044.htmlより。

今月5日、当局は愛国再教育を行うため、リタンの住民数百人をチュザ僧院近くの広場に集めた。車3台に分乗した役人が現れ、「分裂主義者ダライ一味」を非難する書面にサインするよう強制した。これに対し、チベット人たちは「わけ分かんねえ。そんなことは決してできねえ」とこれを拒否。役人たちの車に石を投げる者もいた。

このような反撃に遭い、役人たちはすぐに武装警官隊を呼んだ。間もなく10数台のトラックに分乗した隊が現れ、暴力と共に抗議するものの内60人を逮捕、連行した。その内15人は県の拘置所に連行され、残り45人は水路建設の現場で強制労働。現在も全員解放されていない。当局が指名した地元の責任者の内5人は、引責を恐れ山に逃げているという。

当局は残りのチベット人たちに、執拗にサインを強要。サインしない者は3年の刑を受けるであろうと警告。女性の中には家族に類が及ぶ事を恐れ、やむなくサインした者もいたという。


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2012年04月14日

ダライ・ラマ法王 焼身抗議について語る

217台湾のNEXT TV が最近ダラムサラでダライ・ラマ法王にインタビューした。
中国語字幕付きでこのインタビューのビデオを見る事ができる>>>http://www.nexttv.com.tw/vod/10185575?slug=home-dayhot

質問の中心は「焼身抗議」についてである。
以下、放映分の中から法王の発言のみを日本語にしてみる。
「ある人は私のことを生き仏だと見なす。ある人は神王と見なす。ある人は悪魔と見なす。ある人はナチという、これは誰も信じないと思うが、あっははは、、、」

「私自身は自分のことを、常々仏教の僧侶だと思っている。夢の中でもダライ・ラマだと思ったことはまずない。いつも一介の僧侶だと思っている」

NEXT TV「多くのチベットの若者たちが焼身しているが、、、」

法王「非常に悲しい事だ、悲しい事だ、、、」

「(中国の)関係者は何が(焼身の)原因なのかについて、現実的な調査を行うべきだ。これが重要だ」

「この問題は仏教に原因があるとは思わない。チベットの仏教文化に原因があるのではない。それは非常に平和的で慈悲に基づくものだ」

「この問題は全体主義的、盲目的、非現実的政策が引き起こしたものだ。だから、このような政策を行う人々がその原因について真剣に考えるべきなのだ。これが私の答えだ」

「この問題は原因なくして起ったものではない。ある条件と原因の下に生起したものだ。究極的にはここ(心を指差し)に原因がある。他の人々の命を尊重しない、全体を見ない、非常に近視眼的な、そして自己中心的過ぎるーーー俺の(権)力。支配しなければと。殺してまでもーーー非常に近視眼的だ。まったくバカげた考え方だ。完全に全体を見通す力に欠けている。そのような人々の考えは、動物のようだ。トラとかネコとか、彼らは結果について考えない。全体を見ずに、目の前の事だけを考え、襲いかかるのだ。本当に悲しい事だ」

「彼らだけを責めることはできない。社会全体というか、彼らの属する世代の考え方が非常に自己中心的なのだ。ただただ「我、我、我、、、」と。そして金と権力のことを考える。決して、内的価値について真剣に考えることがない」

(チベット自治区主席ペマ・チュリン(ティンレー)の演説シーンが流される)
「彼ら強硬路線主義者たちは、心が狭く、わざと真実をねじ曲げる。そして、間違った情報を流す」

「ここに一つ希望が持てる印がある。温家宝はこの数年の間に何度か、『中国には政治改革が必要だ』と語った。さらに、ある時には『中国は西洋的民主主義を必要としている』と表明した」
(温家宝がチベットに関する話をするシーンが流される)

「中国の12億の民は真実を知る権利がある。良い事であろう悪い事であろう、知るべきだ。彼らは善悪の判断ができる。だから、(情報を)オープンにすべきだ。チベットの問題も同様だ」



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2012年04月13日

カンゼで当局が土地を強奪、抗議した4人を逮捕

ソナム・ゴンポ当局による土地強制収容、それに抗議する農民と当局が衝突、という話は中国内地ではよく聞く話だ。農民が焼身抗議に及んだということも度々ある。同様の事態はもちろんチベットでも起る。マフィア当局は強奪し、逆に抗議する土地所有者を連行し拷問する。

12日付Tibet Expressより。http://www.tibetexpress.net/bo/home/2010-02-04-05-37-19/7961-2012-04-11-13-05-15

農地を強奪し、抗議したチベット人4人を逮捕

南インド、セラ・ジェ僧院テホル学堂の僧ペマ・ツェワンが現地情報として伝えるところによれば、今月10日、カンゼ県地方当局はチベット人商人ソナム・ゴンポの私有地の上に、突然政府関係の建物の建設を始めようとした。ソナム・ゴンポは政府役人に建設中止を求めた。当局は相談に応じるどころか、その日、武装警官隊を送り込みソナム・ゴンポとカダク村のケドゥップを連行した。

これを知り、100人以上のチベット人が抗議のために集まった。ソナム・ゴンポの家族は役人に対し「私たち家族には生活のための農地はここしかない。お前たちがこの土地も強奪するというなら、生きるすべがなくなる。それぐらいなら、今すぐに私たちを殺せ!」と叫んだ。そして、土地造成のために当局が持ち込んだブルドーザーの前でソナムの妻が横になった。武装警官隊は彼女とロバションネル村のサンゲ・ケルサンを拘束連行し、集まっていた村人たちを威嚇した。

違法な話をしたとして拘束・拷問

48歳ぐらいと言われるソナム・ゴンポは2009年3月19日にも「違法な話をした」として、カンゼの茶店にいたところを突然拘束された。その後、4ヶ月ほど拘束されていたが、その間激しい拷問を受け、病院に運び込まれた。その上、所有していた14万元相当の車とその中に積んであった大量の冬虫夏草も当局により取り上げられた。

政治犯の解放を喜んだとして拘束

さらに、去年3月31日、ツィツァン僧院の政治犯僧テンジン・ンゴドゥップと僧ロヤンが解放された時、地元のチベット人たちは彼ら2人の解放を喜び、みんなで暖かく迎え入れた。これを知った当局はこの歓迎会を組織したとしてソナム・ゴンポ始め7人を拘束した。7人とも1ヶ月後に解放された。しかし、数日後ソナム・ゴンポは何の理由も示される事なく再び拘束され、その後カンゼの刑務所に1年近く拘留されていた。最近解放されたが、今度は彼の土地が取り上げられたというわけだ。

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