2013年02月08日

ロサを祝えと金を配る

526638_141810652646984_1279021131_nロサを祝わないキャンペーン「ラサが燃えているときにダサ(ダラムサラ)にロサはない」

後3日でチベットのお正月である。今年は2月11日のはず。亡命政府のセンゲ首相は先月中に次のロサには歌舞等のパーティーや祝い事は止め、ただ宗教的な行事だけを行うように、というアドバイスを発表している。去年1年間に80件以上の焼身があり、そのほとんどが死亡したからである。喪中ロサという訳だ。

内地でもこのところ毎年、この時期になると、「ロサを祝う気には到底なれない。祝わない」というチベット人たちと、これに対し、「ロサを盛大に祝え。歌え踊れ。金をやるから祝え」と命令する当局の間に緊張状態が発生する場合がある。

2日付けのRFAによれば、チベット内地のチベット人のほとんどは次のチベット新年(ロサ)を喪中として祝わないと決めている。それに対し、当局は祝わせるための補助金?を配っているという。

アムド、ツォロ(青海省海南チベット族自治州)のチベット人たちは、次のロサに祝い事を行わないということを、口に出さずとも心に決めているという人がほとんどであり、また集会などにより決定されたという所もある。

これに対し、当局はロサには必ず祝い事を行い、歌や踊りのパーティーを行うべきだと命令している。当局はまた、チベット人たちにロサを祝わすために金を配っていると、内地から1人のチベット人がRFAに報告した。

中国の関係部署はチベット人居住区でどこの地域、郷、村がロサを楽しい振りをして祝ったかどうかを調査しているという。

参照:6日付けRFAチベット語版http://www.rfa.org/tibetan/sargyur/Tibetan-new-year-tibet-02062013152054.html

中国には喪中という習慣があるのかないのか、あるような気がするが、とにかく、チベット人には喪中禁止令が出たようなものだ。「祝いたくない」というのを、「とにかく祝え、踊れ、歌え」というのは如何なものか?ついでに「金もやろう」という。この場合の「金」は社会的な「踏み絵」ともなる。このところ毎年ロサが政治的大行事となっている。中国はとにかく、テレビで「はい、チベット族たちは多大な恩を受けた共産党に、心よりの感謝を捧げながら、こんなに楽しく新年を祝っております」と放映するためだけにこんな茶番を行っているのだ。

rftibet at 16:38│Comments(0)TrackBack(0)

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