2013年03月03日

2月13日にカトマンドゥで焼身した僧ドゥプツェの遺体 依然引き渡されず

b6dc0b84チベット独立100周年記念日の2月13日、ネパールの首都カトマンドゥのボドナート仏塔傍で中国政府のチベット圧政に対する抗議の焼身を行い、数時間後に病院で死亡した僧ドゥプツェ(ドゥプチェン・ツェリン、詳しくは>http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/2013-02.html?p=2#20130213)25歳の遺体は、チベット人たちの度重なる遺体引き渡し要請にも関わらず、ネパール当局が病院で保持したまま、2週間以上経った今もチベット人側に渡されていない。

ネパール当局は、遺体は彼の両親か親族、正式な外交上の代表にしか手渡せないと主張している。しかし、彼はチベットから越境して来たばかりであり、両親はチベット本土にいてネパールにでる許可が下りず、外国に親族は誰もいない。また、チベット亡命政府のネパール代表はネパール政府の圧力により事務所が閉鎖され、現在空席のままである。

このような状況の中、チベット人たちは「遺体が伝統的仏教の供養を受けず、来世に送る儀式もできず、誰にも付き添われることなく、冷たい病院に保存され続けている」ことを非常に悲しんでいるという。また、「このようなネパール政府の態度は全て中国政府にコントロールされている」ともいう。

2月27日には、ドゥプツェにカタを捧げようと彼が収容されている病院に近づいた、60歳過ぎの2人を含む4人のチベット人が警察に拘束され、刑務所に送られた。病院の回りには大勢の武装警官隊が配備され、厳重な警戒が続いており、付近をチベット人が歩くと、それだけで襲い掛かっているという。今後、3月10日の「チベット蜂起記念日」に向けて、チベット人に対する当局の警戒はさらに厳しくなると思われている。

以下のBBCビデオは2008年3月のもの。



カトマンドゥにあるチベット人学校の生徒20人ほどが国連の出先機関の前で、中国政府のチベット弾圧に抗議し、ネパール・チベットの友好を訴えるデモを行った。何人かの生徒は国連施設の中に入ることに成功し、直接国連高官に訴えることに成功した。しかし、外では荒々しく生徒たちがネパール警察に拘束された。BBCはこの様子をビデオと共にニュースとして伝え、国連が「このような日常的はチベット人の大量拘束は、法治国家の理念に反するものである」とコメントしたことを伝える。

3月2日にはアメリカの在米ネパール大使館の前で、SFT主催により、ドゥプツェの遺体を引き渡すことを要求するデモが行われ、大使館側に請願書が渡された。大使館側は「手紙を本国政府に渡し、返答を知らせることを約束した」という。カナダ、トロントでもネパール政府の出先機関の前で同様のデモが行われ、請願書が渡されたという。

3月1日、アメリカ外務省のスポークスマンは記者会見の席上、チベットで焼身抗議が引き続き発生し、中国政府の弾圧によりチベットの人権状況が悪化していることに強い憂慮を示し、中国内のチベット人に、怖れることなく平和的にそれぞれの意見を発表する自由を与えるべきことを要求した。同時に「ネパール政府が域内にいるチベット人を恣意的に拘束していることに対しても強い憂慮を示した」という。

参照:2月28日付けRFAチベット語版http://www.rfa.org/tibetan/sargyur/four-tibetan-arrested-03012013151804.html
2月28日付けphayul http://www.phayul.com/news/article.aspx?id=33110&article=Nepali+police+arrest+four+Tibetans%2c+Continue+to+hold+Druptse’s+body
2月28日付けウーセル・ブログhttp://woeser.middle-way.net/2013/02/blog-post_3939.html
3月2日付けTibet Timesチベット語版http://www.tibettimes.net/news.php?showfooter=1&id=7397

rftibet at 17:01│Comments(0)TrackBack(0)

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