野鳥

2011年02月13日

ポン湖の野鳥 その3

数日前に3度目のポン湖遠征に出かけた。
遠征といっても、まっすぐ走ればダラムサラから2時間で着く近場ではある。ただ、冬にバイクで走ると思ったより寒くて、寒さと肩こりでちょっと辛かった。
(写真はクリックすると大きくなる/追記あり)


ダラムサラの下の平原写真左:ダラムサラから下の平原に下りると、もうそこには春が来たかのように菜の花畑が広がっていた。
バックにはダウラダール山脈と呼ばれる、5千メートル弱の山々が白い屏風のように立ち上がっている。この山脈はヒマラヤ山脈の南の支線。ダラムサラのすぐ裏にあるが、平原に下りて眺めると、全く違った形に見える。
右から2番目の峰がダラムサラの裏に高く尖って見える、ムーンピーク4810m。私が山頂で寝た山。

ポン湖2度行ってるはずなのに、なぜか道に迷い遠回りをしてしまった。写真左はポン湖の南東端付近で幅が狭まっているところ。
この湖は実はダムによって作られた人造湖。1975年に作られた。長さ42km,最大幅2km、面積240平方kmというかなり巨大な湖。
琵琶湖の1/3以上の大きさだ。
周りの湿地帯には400種類以上の野鳥がいると言われ、野鳥の宝庫となっている。

ポン湖の野鳥:Barheaded Goose (Anser indicus) 75cm2度行ってるのに、どうしても湖畔にでるまでの道がなかなか見つからず、何度も行き止まりの道に迷い来んだ。

一度湖畔に出ると、そこには広々とした冬場だけの湿地帯ができている。道もない広い平原を走るのは気持ちがよいものだ。

今回は雁や鴨、鵜の大群に出会ったが、種類的には新しいやつはあまり撮れなかった。
以前2回ここに来たときの写真を見ていない人のために、以下、過去ブログを参考にお知らせする。
http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/51279353.html
http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/51432296.html

ポン湖の野鳥:Barheaded Goose (Anser indicus) 75cm今回のポン湖遠征の目的はチベットからはるばるやって来た渡り鳥を観察、撮影することだった。

あいにく新種は多くなかった。
でも、まあ、この可愛い「バー頭雁」Barheaded Goose (Anser indicus) 75cm にまた会えたのは嬉しいことだった。

この湖にはこの雁が1万羽はいると言われている。一説には世界中のこの種の半数がここにいるという。
11月から4月までここにいて、その後はヒマラヤを越え、チベット、アムドの青海湖辺りにしばらく滞在し、その後シベリアまでも飛んでいくという。青海湖やシベリアで卵を産み、子育てするそうだ。

ポン湖の野鳥:Barheaded Goose (Anser indicus) 75cmこの鳥は世界でもっとも高所を飛ぶ鳥と言われている。ウィキペによれば10175mの上空を飛行するのが確認されたとある。
他の雁に比べ、体重比で広い翼を持つこと、血中のヘモグロビン濃度が高いことがこの高所飛行を可能にしていると。(チベット人の様)
ジェット気流に乗ることで1日で1600kmも飛ぶことができると。

そうであるならば、チベットまでほんの数日で到達することになる!
パスポートも面倒なビザも入域許可もいらない!
仲間と楽しくヒマラヤの上をひとっ飛びというわけだ。
チベット人も生まれ変わりたいという憧れの鳥?

ポン湖の野鳥:Barheaded Goose (Anser indicus) 75cm


















ポン湖の野鳥:Barheaded Goose (Anser indicus) 75cmまだいるかどうかは不明だが、日本の多摩動物園に3羽いることになっている。













ポン湖の野鳥:Barheaded Goose (Anser indicus) 75cm



























ポン湖の野鳥:Barheaded Goose (Anser indicus) 75cm


















Ruddy Shelduck (Tadorna ferruginea) 66cmRuddy Shelduck (Tadorna ferruginea) 66cm
もう一種のチベットから飛んで来たと思われる鳥がこの雁カモ。
この鳥は仏教では聖なる鳥とされている、と同じくウィキペにある。
スラブの神話においても聖なる鳥であるそうだ。

サンスクリット語ではchakravaka (चक्रवाक, IAST: cakrav���ka) or chakra (चक्र), と呼ばれ、またकामिन्, कोक, or द्वंद्वचर/द्वंद्वचारिन् ("living in couples").と呼ばれるとある。チャクラバカは笑える名前だが、インドの文学ではこのチャクラバカ鳥は仲の良いカップルの象徴として詩などに歌われるという。
仲の良い夫婦などを「チャクラバカ夫婦」と言うそうだ。
日本の「おしどり夫婦」のインド版と思えばいい。

Ruddy Shelduck (Tadorna ferruginea) 66cmこの鳥は群れを作らず、大概二羽の番いで暮らしているらしい。
確かに、私の見たのも二羽一緒だった。

チャクラバカ・カップルは夜ごと対岸に離ればなれになり、相手を呼びながら、日の出を待ち焦がれる。そして昼間にまた合流するのだと。
http://en.wikipedia.org/wiki/Ruddy_Shelduck

追記:渡辺一枝さんからのこの鳥に関する情報。
「日本にも冬稀に飛来し、日本名は『アカツクシガモ』。
チベット人は、この鳥は魚は食べず水草だけを食べて生きていると言います。だから『鳥のお坊さんです』などとも。でもそういう彼らも『この鳥はいつも夫婦で居ます』と言ってます。」とのこと。


カモの群れ















鴨の群れ。色んな種類の鴨が湖の一角を黒い砂洲と見紛うほどに群がっていた。


ウの群れ










真っ黒い鵜の群れ。


カモとウ鴨と鵜



























飛び立つ カモとウの群れ










飛び立つ鴨と鵜の群れ。


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2011年01月09日

ダラムサラの野鳥 その14

Chestnut-bellied Rock Thrush (Monticola rufiventris)23cmChestnut-bellied Rock Thrush (Monticola rufiventris) Male 23cm

今日は、ほんと久しぶりのダラムサラの野鳥シリーズ。
(写真はクリックして大きくすることを勧める)

夏までの一年間、凝り性の私がこの辺りで撮りまくった野鳥は250種になり、遠征しない限りはもうほぼ新種は現れない状態。
正直、熱も覚め気味。

それでも、窓の外から聞こえる鳥の声に呼ばれて時には、まだシャッターを切っている。

今回紹介する野鳥も、一種以外はすでに紹介済みではあるが、冬、山から下りて来て、平野にも行かず、この辺にいる鳥たちを再度お見せする。

一枚目のこの美しい青い鳥、最近家の周りに住み着いているらしくほぼ毎日見かける。
ツグミ科で、日本のイソヒヨドリに似ているが目から喉までが黒いところが異なる。

Chestnut-bellied Rock Thrush (Monticola rufiventris) Female 23cmChestnut-bellied Rock Thrush (Monticola rufiventris) Female 23cm

上の鳥はオスでこれがそのメス。

メスは日本のヒメイソヒヨのメスにそっくり。
このオス・メスは稀にしかいっしょに現れない。
普段、お互いに単独行動を好むらしい。












Lammergeier (Gypaetus barbatus)125cmLammergeier (Gypaetus barbatus)125cm

この鳥が今回の新種。
これはダラムサラの裏山であるトリウンド約3000mに最近行った時に撮影したもの。
めったにお目にかかれない鳥だ。

この鳥ラマーゲイヤーは巨大であり、「ユーラシア最大の猛禽類」と言われている。
日本語では「ヒゲワシ」と呼ぶらしいが、日本には日本平動物園に一羽のみいると。
チベットにいる。エチオピアなどアフリカにもいるが数は極めて少ないそうだ。

体長125cm、羽根を広げると3Mにも達するものがいると。
禿鷹の一種だが、普通の禿鷹よりちょっと大きめ。
夏には5000m以上の高山にも住み、冬でも2000m以下には下りて来ない。

この鳥は肉をほとんど食わず、主食は骨の中の髄であるという。
禿鷹などが食べ残した骨を拾い、空中からその骨を岩の上に落下させて割りその中の髄を食べるのだ。
その映像を以下のYoutubeで見る事ができる。
http://www.youtube.com/watch?v=mDMA5ELJ4iQ

ウィキペによれば、「アラビアンナイトに登場する怪鳥ロックは、この鳥がモデルという説もある。古代ギリシアでワシが三大悲劇詩人の一人であるアイスキュロスの頭上にカメを落として死亡させたとの逸話は、ヒゲワシによるものと思われる。」そうだ。

Kalij Pheasant (Lophura leucomelanos) 70cmKalij Pheasant (Lophura leucomelanos) 70cm

このキジはもう、オス、メス、ベイビー共に何度か紹介している。
家族で年中この辺にいる。美しい鳥。

















Red-billed Blue Magpie (Urocissa erythrorhyncha) 70cmRed-billed Blue Magpie (Urocissa erythrorhyncha) 70cm

この鳥も年中、この辺に沢山いる。
日本のオナガやカササギの一種だが、日本にはいない。
この辺ではこの鳥を「Paradise Bird 極楽鳥」と呼ぶ。





Variegated Laughingthrush (Garrulax variegatus)24cmVariegated Laughingthrush (Garrulax variegatus)24cm

英語名をそのまま訳すと「多彩笑いツグミ」。
数羽でチチチ・・・と鳴きながら素早く木々を移動する。
よって撮影するのは非常に難しいという鳥だ。





Blue-fronted Redstart (Phoenicurus frontalis)13cm MaleBlue-fronted Redstart (Phoenicurus frontalis)12cm Male

ヒタキ科の小さな鳥で、日本のジョウビタキの一種と思えばいい。

この子はまだ産毛があり幼鳥と思われる。



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2010年08月01日

ダラムサラの野鳥・その15

彼岸花 (Lycoris radiata)日本の皆さま、猛暑お見舞い申し上げます。
今年の日本はものすごい暑さのようですな。
この時期、デリーと東京の気温をよく比べるが、今年は東京の方が高い日が多いようだ。
ダラムサラの涼しさを分けてさし上げたい位。
今年のモンスーンは例年より激しく、ダラムサラもほぼ毎日雨、お陰で気温は昼夜20度前後。寒いぐらい。
中国、パキスタン、インドではこの強いモンスーンにより沢山の人々が洪水で亡くなっている。
結局、地球温暖化の影響でこんな猛暑も洪水もひどくなるばかりであろう。
最後はみんなチベットに避難するするしかないかな、、?

さて、立秋も近づいた証拠か? 家の二階のベランダに今年初の彼岸花が咲いた。
この彼岸花、実はもとの球根は法王パレスから頂いたもの。
今頃、パレスの中には沢山の彼岸花が咲いていることであろう。

彼岸花は曼珠沙華とも呼ばれるが、これはサンスクリット語 manjusaka の音写だそうな。もっともmanjusaka の意味は不詳だが、法華経に出てくるそうだ。
彼岸花は美しいが、何だか怪しい雰囲気も持っている。
それもそのはずで有毒植物だ。

ある解説に:
「誤食した場合は吐き気や下痢、ひどい場合には中枢神経の麻痺を起こして死にいたる。水田の畦(あぜ)や墓地に多く見られるが、これは前者の場合ネズミ、モグラ、虫など田を荒らす動物がその鱗茎の毒を嫌って避ける(忌避)ように、後者の場合は虫除け及び土葬後、死体が動物によって掘り荒されるのを防ぐため、人手によって植えられたためである」という。

「美しいものには毒がある」の見本のような花だが、食べようなんて思わず、見て楽しむだけなら何の問題もない。

Kalij Peasant(Lophura leucomelanos) Male70cm  & babyKalij Peasant(Lophura leucomelanos) Male70cm & baby
このキジはもう何度か紹介したのだが、可愛い子供を見たのは初めてだ。
このところ朝方 同じ場所を散歩している。
子供は5,6羽か?
いつも群れになって移動している。
群れ(家族)の中にオスを二羽、メスを三羽確認している。

雨が強く降る時など、鳥たちはどこでどうしているのだろうか?と思う。
この時期はもう一般に子育ても終り、巣もないはずだ。
大型の鳥たち、山鳩やカラス、カケスなどは雨に打たれながらも枝の上でじっとしている者もいるが、雨の中、小鳥の姿を見ることはない。

その代わり、雨が上がりそうなときになると、突然どこから現れたのか、沢山の小鳥たちが飛び交う。
日が照りそうな時には盛んに羽づくろいをしている。
鳥たちは本当に丁寧に羽根の手入れをしていることがわかる。

Kalij Peasant(Lophura leucomelanos) BabyKalij Peasant(Lophura leucomelanos) Baby

この子がオスなのかメスなのかは分からない。

ここでお知らせ。
私も数日前からとうとうTwitterを始めたのだ。
チベット関係やその他、ただのつぶやきなどを暇な時載せるつもりだ。
だから、これからはツイッター@tonbaniの方もよろしくね!




Kalij Peasant(Lophura leucomelanos) Female 50cmKalij Peasant(Lophura leucomelanos) Female 50cm

キジ科の特徴は目の周りの赤い部分だ。これも繁殖期には大きくなりそうでないときは小さくなるとか。
オスのそれは大きな横ハート形だが(今の時期はもう小さくなってる)、メスのそれは最初から小さくて大きな目のようにも見える。

日本のキジのメスの目の周りは赤くないようだ。










Large Yellow-naped Woodpecker (Picus flavinucha)33cmLarge Yellow-naped Woodpecker (Picus flavinucha)33cm

霧の中、初めて見たキツツキ。

小雨の中でも熱心に木の幹を叩いている。
黄色い冠羽(立て髪)が特徴だが、顔全体のデザインがアフリカ風だ。













Gray-headed Canary Flycatcher(Culicicapa ceylonensis) 9cmGray-headed Canary Flycatcher(Culicicapa ceylonensis) 9cm

小さな可愛い鳥。
最近、雨が止むと、一人で現れ、空気中に飛んでるらしい小さな羽虫の類を忙しく追いかけている。
















Dark-sided Flycacher( Muscicapa sibirica) 10cmDark-sided Flycacher( Muscicapa sibirica) 10cm
この子もとても小さなヒタキ科の鳥。
色は地味だが顔は飛びきり可愛いと思う。

稀にしか現れない。

この子も何時も一人でいる。
小さい鳥は一般に、忙しなく動き回るものだが、この子はじっとしていることが多い。


日本のクロツグミのメスに似る。23cm名称不詳。
ツグミのメスには違いないが、特定できない。
日本のクロツグミのメスにも似ている。

最近一度だけ見かけた。
















Hoopoe (Upura epops) 30cmHoopoe (Upura epops) 30cm
すでに紹介済みだが、日本に稀に来るらしい、日本名「ヤツガシラ」

雨でびっしょりになった羽根を、丁寧に羽づくろいしていた。











鳥、いろいろ一見ただ木を撮った写真のように見えるであろうが、この中には少なくとも五羽の鳥が写っている。
二羽のキジバトが飛んでいてMagpie Robin のオス・メスとBulbul(パンク鳥)がいる。
拡大すると確認できる。

最近余ったチャパティやご飯を鳥用にばらまき始めたら、日増しに沢山の鳥たちが集まる様になった。
この鳥たちもそんな鳥たちだ。

Asian Paradise Flycatcher(Terpsiphone Paradisi)Asian Paradise Flycatcher(Terpsiphone Paradisi
これも紹介済みの天国鳥。
一カ月間ほど、ほぼ毎日朝早く見かけていたが、もうどこかに移動してしまったらしく全く見かけなくなった。

一年後まで再び出遭うことはないであろう。














蓮の花 津村氏撮影おまけに
「蓮の花」

この写真は、岩佐監督が現在撮影している「チベットの少年」のカメラマン津村さんが送ってくださったもの。

津村さんはもちろんムービーカメラが専門だが、スチールで蓮の花を撮るのが趣味という。











最後にもう一つおまけ。
カムはザチュカの草原で遊牧民の一夏を追ったドキュメンタリー。
近代化の波、政府の定住化政策に彼らは脅かされている。
『暗黒時代に入ったのだ』と。
http://www.summerpasturefilm.com/



このトレーラーの最後に若者が泣きながら?語っている部分:

「みんな来生のことなど気にしない。
今生のことしか考えない。

遊牧民は家畜によって支えられているのに、
彼らは家畜を金のために売る。

そして、金は灰と化す。
灰は風に吹かれて消えてしまう」



これを見ていて、私は嘗てチベットで遊牧民のテントに泊った時の事を思いだした。

憧れのチベットテント人生もこれでできなくなってしまうのか?


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2010年07月11日

ダラムサラの野鳥・その14/首相直接選挙が近づく

Black-throated Tit (Aegithalos Concinnus) 10cmBlack-throated Tit (Aegithalos Concinnus) 10cm
身体は本当に小さいが顔は哲学的?で立派。

今日は日曜日で野鳥の日。
ダラムサラの野鳥観察を初めてほぼ一年が経つ。
現在まで記録に留めた野鳥は250種を越えた。
その内、自分の家の窓から、観察・撮影した野鳥だけでも200種を越えた。
我ながら、気が付かなかっただけで、こんなに色んな鳥が周りを飛び交っていたことを知り驚くばかりだ。

気がつかないことは色々あるという見本だが、一番たちが悪いのは自分の心にも色々あることに気付かないことか?
仏教心理学では51種類の心(心所)があると説く。
もっとも今のところ、心は写真とかには撮れないので区別するのは、余程慣れないと難しいらしい。

自分もそろそろ年だし、外界を観察することはいい加減にして、内を観察しないとね、、、なんていいながら、今日も朝から窓の外ばかり見てる。

Blue caped Rock Thrush (Monticola cinclorhynchus)18cmBlue caped Rock Thrush (Monticola cinclorhynchus)18cm
雨季に入り、朝早く時たま見かけるようになった美しい鳥。

日本に冬鳥としてシベリアから飛来する、ツグミ科の「ジュウビタキ」に似ている。「ジュウビタキ」は日本に居るとき広島の家の庭に来たので、撮影し紹介したことを思い出す。。
「ジュウビタキ」には顎の青と肩の水色がなく、全体にこの子に比べ色が地味だ。

Blue caped Rock Thrush (Monticola cinclorhynchus)18cmBlue caped Rock Thrush (Monticola cinclorhynchus)18cm
上と同じBlue caped Rock Thrush (青頭岩ツグミ)が飛んでいるとこ。
写真の上の方にピンボケで写ってる方は、頭と背中が茶色っぽく、幼鳥と思われる。


ところで、日本は今日確か参議院選の投票日だよね。
投票ご苦労様でした。

ここは日本から遠いし、長年の外国暮らしで日本人という自覚が限りなく薄れているので、はっきり言ってあんまり関心がない。
前回、少しは民主党に期待してみたりもしたが、それも大方小沢氏のお陰で裏切られ、今は昔から嫌いじゃない菅さんが頑張っているというので、応援したい気も少しはあるが、積極的というほどでもない。

日本の話は日本に任せて、と、実はこちら亡命チベット社会でも近々大事な選挙が行われことになっている。
議員選挙と首相選挙だ。

特に、首相選挙に関し、皆の関心が高まっている。
何しろ、この10年というものサムドゥン・リンポチェが二期に渡りず〜〜と首相を務められて来たので、新風がほしいと思うのも当たり前かもしれない。
特に、若者を中心を若返り、宗教離れを期待するムードが感じられる。

Whitebrowed Blue Flycatcher(Muscapa superciliaris) Male 10cmWhitebrowed Blue Flycatcher(Muscapa superciliaris) Male 10cm
一度だけ見た、小さな小さな藍い鳥。
英語名を日本語に訳すと「白まゆ藍ヒタキ」。

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この社会では「自分が首相になりたい!」何て最初から手を上げる人はいない。人気投票によりまず候補者の名が人々により上げられ、その中から自然に候補者が選ばれ、絞られて行くのだ。
今のところ19人の名が挙げられている。以下にアクセスすれば全員の顔写真と経歴などをチェックすることができる。
http://www.kalontripa.org/en/en/candidate-profiles.html

もっとも、自分で言い出すのでないから、中には「自分はやりたくない。降りる」という人もいる。
例えば、まだ19人の中から消されていないが、このところ何度も中国との交渉において法王特使を務めているMr. Lodi Gyari(ロディ・ギャリ・リンポチェ)などは、最有力候補の一人だが、すでに「自分はやらない」と宣言された。
他、タシ・ワンドゥ氏も早々辞退されている。
ジェツン・ペマ女史も辞退されたと聞いたが、これは確かでない。

Lobsang Sangay左の彼が、現在最有力候補と思われているLobsang Sangayロプサン・サンゲ氏。

とにかく彼の特徴はその学歴にある。
チベット人として初めて、ハーバード大学ロー・スクールに学び博士号を取ったと言う人なのだ。
今もハーバード大学のthe East Asian Legal Studies Programという研究所で上級研究員をしていると言う。

2008年にダラムサラで行われた特別全体会議に出席し、その時から俄然人気が増した。
ダラムサラではなじみが薄く、政治的経験は浅いが、それでも若者の間では彼に期待する人が多いようだ。

詳しい経歴は:http://www.kalontripa.org/endorse/csee-all-nominees/76.html

Tenzin Tethong彼の対抗馬は今のところTenzin N. Tethong テンジン・テトン氏。
彼はチベット青年会議の創設メンバーの一人であり、その後政府に入り、アメリカ代表も務めている。
現在はスタンフォード大学の教授(講師?)である。
毛並みの良さ、上品で知的な人柄が特徴だ。
年配、保守層は彼を押すだろう。

詳しい経歴は:http://www.kalontripa.org/endorse/see-all-nominees/82.html


Whitebrowed Blue Flycatcher(Muscapa superciliaris) 10cmWhitebrowed Blue Flycatcher(Muscapa superciliaris) 10cm
見てくれはだいぶ違うが、頭、肩、胸の斑点は産毛と見て、上記の「白まゆ藍ヒタキ」の幼鳥ではないか??? と思う。

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一回目の選挙は10月3日に行われ、ここで51%以上の票を獲得した人がいるならその人に決まる。
そうでない場合は候補者を数人に絞った後、再び来年の春、最終選挙が行われる。

それにしても、有力候補は何れもアメリカ暮らしの長い人ばかりだ。
本心、こんな田舎に帰って、安給料で働きたくないんじゃないかな、、、?

Whitebrowed Blue Flycatcher(Muscapa superciliaris) Female 10cmWhitebrowed Blue Flycatcher(Muscapa superciliaris) Female 10cm
上の子と同じように見えるが、違いもある。肩に茶と青の斑点があり、背中にも赤みがあり、羽根(三列風切や大雨覆)の先にも赤みがある。
はっきりしないが、勝手に「白まゆ藍ヒタキのメスの幼鳥」とする。

unknown名称不明 12cm
上二つに似ているが、大きさがちょっとだけ違う。
上の三つは10cmとなっているように、本当に小さい。
この子は一回り大きい。
何かの幼鳥であろうと思われるが、もうよく解らない。















Tailor Bird (Orthotomus sutorius) 13cmTailor Bird (Orthotomus sutorius) 13cm
これも小さい鳥でウグイス科と思われる。
家の周りに住んでいるらしく、よく見かける。
身体に似合わず、長いしっぽを振り上げながら、大きな声で「ピーピーピーピー、、」と鳴くのですぐ判る。

以下お尻を振り上げるタイプが続く。




Magpie Robin (Copsychus saularis) Male 20cmMagpie Robin (Copsychus saularis) Male 20cm
最近数羽の群れとなりしばしば現れる、ツグミ科の鳥。
よく止まったまま、羽根やしっぽを広げる仕草をする。
そうすると、白が目立つ。






Magpie Robin (Copsychus saularis) Female 20cmMagpie Robin (Copsychus saularis) Female 20cm
上の子のメス。
このオス・メスは必ず一緒に現れる。








Whitebrowed Fantail Flycatcher (Rhhipidura aureola)17cmWhitebrowed Fantail Flycatcher (Rhhipidura aureola)17cm
これは中々珍しい鳥だ。
まるで踊るが如く、羽根を広げ、しっぽを立て広げながら、枝から枝へと飛び回る。





Minivet 18cmMinivet 18cm
この鳥も珍しい。一度一瞬見たきりだ。
これと同型で赤いオスと黄色のメスというMinivetはいるが、このように赤・黄が混じったのは初めてで、本の中にも見つけられない。





Rock Bunting (Emberiza cia) 16cmRock Bunting (Emberiza cia) 16cm
最後の一枚は山に登った時に出会った鳥。
高山性ホオジロ科の「岩ホオジロ」。
頭のデザインが特徴的だ。







ルンタ・レストランで、リチャード・ギアと。追加のおまけ:
さっき他の探し物をしていて偶然出て来た昔の写真。
リチャード・ギアがダラムサラ美化計画に熱心だったころ、仕事で何度か会った。
ルンタ・レルトランにも来てくれた。
で、何のために載せるの?

出馬準備の人気取り!?
ドクター中松に見習ってね、、、

ブログのアクセス数を少しでも上げるため!?

ドクターの黄色い帽子といっしょで、、、
逆効果の可能性は高いが?














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2010年07月04日

ダラムサラの野鳥・その13

Himalayan Griffon (Gyps fulvus) 110-122cmHimalayan Griffon Vulture( Gyps himalayensis) 110-122cm
ヒマラヤ・グリフォン・ハゲタカ

今日は久しぶりに恒例の「日曜ダラムサラ野鳥シリーズ」(写真はクリック)。

今日は大物を中心に紹介する。
だから、「この子、可愛い!」というやつは少ないかもしれない。

まずは、この辺では一番大きく一番威張ってるのがこのハゲタカ。
世界には13種類ほどのハゲタカがいるらしいが、山を越え、チベット側で鳥葬の係りを担当するのもこの同じハゲタカだ。

昔(10〜20年前)は沢山のハゲタカを見かけたが、最近は稀にしか現れなくなった。餌になる、牛の死体等が少なくなったのかもしれない。

チベットで鳥葬を見ていると、最後に輪を描きながら空高く登っていくハゲタカとともに、青空にその亡くなった人の心が登っていくような錯覚を覚える。
それを見ると、自分が死んだら鳥葬もいいな、、、と思ったりするものだ。


Himalayan Griffon (Gyps fulvus) 110-122cmHimalayan Griffon Vulture( Gyps himalayensis)
GriffonとかGriffin というのは元々ギリシャ神話に出てくる想像上の怪物の名前だ。

その怪物はある解説によれば、
「頭と翼が鷲、獅子の体で翼を持ち、背中は羽毛で覆われている。鳥のような巣をつくり、卵のかわりに瑪瑙を産む。長い蹄と嘴は大きく、盃がつくれるほどだという。

故郷はインドだという。山から黄金をみつけ、黄金で巣をつくる。狩人が狙うので夜も寝ずに番をする。生まれながらに黄金の埋まっているところを知っているという。」

また、別の解説には、
「ギリシャの遥か北方に棲むとされた怪鳥。
鷲の頭と前脚と翼を持ち、ライオンの後ろ脚を持つ。
金鉱の番人の役目を持つとされ、アリマスポイ人と戦ったという。
ライオンと鷲という立派なイメージあるせいか、ゼウスやアポロンのチャリオットばかりか、アレクサンダー大王の馬車を引いたという伝説もある。」そうだ。

死肉を漁る浅ましく怖いただの「禿鷹」より、「グリフォン」と名付けただけで何だか高尚で勇ましいイメージに仕上がるわけだ。

Egyptian VultureEgyptian Vulture(Neophron percnopterus)
これもハゲタカだが、上記のハゲタカは羽根を広げれば3mほどになるが、こちらは小柄で2mほど。
禿げた頭は黄色。
ちょっと見には白い鷹に見える。

ダラムサラも雨季に入ったが、まだまだ雨は少なく、暑くなくて快適な日々が続いている。
雨季になり、野鳥の数がぐっと増えた。
餌になる虫が増えたからだろう。
特に雨が降った後の朝にはうるさい位に至る所から囀りが聞こえてくる。
目の前に一度に数十羽の鳥が飛び交うこともよくある。


ところで、突然話題が変わるが、ラクパというチベット人の男が、チベット問題を訴えるために世界中をバイクで回っているということをご存じであろうか?
以下のyoutubeは最近回ったデンマークとスエーデンの映像だ。

彼はインドに亡命した両親を幼い時に亡くし、その後TCVに孤児として預けられそこで育った。



その彼が昨日、フィンランドからアエロフロートで日本に到着したのだ。

昨日はちょうど、法王事務所主催のダライラマ法王誕生日祝賀パーティーがあったが、それにもタイミングよく出席できたようだ。
ラクパさんを始めとする在日のチベット人にも会えたことだろう。

これから、予定では東京から西に向かい、名古屋、京都、大阪、広島、福岡まで走るそうだ。

沿道からは必ず応援の叫びを上げ、至る所で歓迎パティーを開きましょう。
各地の報道関係の方々は必ず、彼をカバーするようお願いします。

バイクに乗る方などは一緒にチベットの旗立てて数台で勇ましくツーリングされては如何でしょう。
もっとも、目立ち過ぎると、お巡りさんに暴走族に間違えられるかも知れませんね。
その時は、こっちは全く「反対の族」なのですと説明すればいいでしょう。

彼はSFTのツェリンと連絡取り合っているようですので、SFTがそれなりにサポートしてくださると思いますが、地方は地方で支援お願いします。

お経導師のペムシとTCVで同級だとか、事務所のツェワンさんの奥さんと大学がいっしょとかの縁もあり、東京では泊るところがあるようですが、その他の経由地で面倒みたいという方がいらっしゃいましたらお知らせください。

彼のホームページは:http://freetibetworldtour.com/about/

もっとも、バイクが届かないかもしれないとのこと、その時はバイクをレンタルすることも考えているようです。
余ってるバイクがある方もお知らせください。

以下、再び本物の鳥に戻る。
ラクパのバイク鳥はハゲタカ級のBMW1000ccだ。

Longlegged Bussard(Buteo rufinus) 45cmLonglegged Bussard(Buteo rufinus) 45cm
小型鷹類の一種だが、このタイプの鳥は中々種類を見分けることが難しい。
インドの野鳥本も大したものをもってないので、名前は間違ってるかもしれない。
野鳥に詳しい方は教えてください。

それにしてもこのタイプを見かけることは稀だ。

これも、朝ヨガの最中目の前に突然一度だけ現れたやつ。











Grey Frog Hawk(Accipiter soloensis)35cmGrey Frog Hawk(Accipiter soloensis)35cm
日本にいる「アカハラダカ」にそっくりだ。
しかし、日本のアカハラダカの分付図を見るとインドは入っていない。
もっとも、このような例は多々ある。
私の持ってる日本の鳥本の分布図が正確でないのか、調査がそれほど行われていないのか?
この辺にいる鳥と同じと見なされる鳥を日本の本の中に見つけても、ここにはいないことになっているのだ。










unknownカッコウ目と思われる。













Jungle Crow (Carvus macrorhynchos)48-50cmJungle Crow (Carvus macrorhynchos)48-50cm

この辺りのカラス。
紫色の光沢が特徴だ。

カラスは鷹にも襲いかかる。
怖いものなしで、他の鳥、みんなに怖がられている。



unknown名称不明 
40cmほどはある目つきの鋭いやつ。
初めて見て、本の中に探したが、似たようなのが見つからなかった。







Grey headed Woodpecker(Picus canus) Male 33cmGrey headed Woodpecker(Picus canus) Male 33cm
大型のキツツキ。
日本の「ヤマゲラ」と同じと思われる。
頭頂が赤いのがオスの特徴。







Grey headed Woodpecker(Picus canus) Female 33cmGrey headed Woodpecker(Picus canus) Female 33cm
上のグリーン・キツツキのメス。

頭頂が赤くない。



















Brown fronted WoodpeckerBrown fronted Woodpecker 18cm
このキツツキがこの辺でもっともポピラー。




















Speckled Piculet (Picumnus innominatus) 10cmSpeckled Piculet (Picumnus innominatus) 10cm
小さな小さな、可愛いキツツキ。

鳥の身長とは、背中を床にまっすぐにのばした時の頭からしっぽまでの長さだ。
10cmとなっているが、見た目は6〜7cmしかない。




Wedgetailed Green Pigeon (Treron sphenura)33cmWedgetailed Green Pigeon (Treron sphenura)33cm
日本の「アオバト」に似るが、アオバトはここにいないことになっている。

この美しいハトにも最近初めて出遭った。





Himalayan Great Barbet (Megalaima virens) 33cmHimalayan Great Barbet (Megalaima virens) 33cm
この子は嘗て紹介済みだが、この前すぐ目の前の枝に留まり、レンズをじっとのぞき込んだ。



















mangooseおまけのマングース。

親子でいると、不断は鳥の巣などを襲おうとするので嫌な奴と思ってるマングースもとても可愛くなる。

マングースはインド原産らしい。

これが、うろつくと、鳥がかえって沢山集まる。集まってうるさいぐらいに囀る。
警戒音を発してるつもりなのだろうが、かえって面白がって沢山色んな鳥が現れ騒ぎ、鳥のパーティー状態になる。

来週は、珍しい小鳥ばかり紹介する予定だ。












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2010年05月30日

青い鳥

Verditer Flycatcher (Eumyias thalassina) Male 15cmVerditer Flycatcher (Eumyias thalassina) Male 15cm

二三日続いた嵐も止み、今日は朝から真っ青なヒマラヤ晴れの空が広がっている。
山を一瞬真っ白にした雪も消え去った。

今日は日曜と言うことで鳥の日。
と言っても今日はただ一種類の「青い鳥」とおまけのみ。

この鳥は日本的分類でいくとスズメ目ヒタキ科に属すると思われる。
ヒタキ科の青い鳥というと日本では「オオルリ」が有名だ。
この鳥は全身青いが、オオルリは腹が白い。
青色にも違いがあって、オオルリはまさに瑠璃色をしているがこちらは水色に近い。
体型もこちらはスマートだがオオルリは丸っこい。
この鳥の特徴は黒い過眼線があることだ。

Verditer Flycatcher (Eumyias thalassina) Male 15cm「青い鳥」といえば、チルチルとミチルが追いかけたという「幸福の青い鳥」が思い浮かぶ。

早速Wikipediaで「青い鳥」を引くと:

「『青い鳥』(あおいとり、フランス語:L'Oiseau bleu)は、モーリス・メーテルリンク作の童話劇。1908年発表。5幕10場。

2人兄妹のチルチルとミチルが、夢の中で過去や未来の国に幸福の象徴である青い鳥を探しに行くが、結局のところそれは自分達に最も手近なところにある、鳥籠の中にあったという物語。

普段のキジバト青い鳥はキジバトがモデルとされることが多いが、キジバトは主にアジアに分布する種であるため、作中の青い鳥は一般的なハト科の鳥と考えた方が妥当である。また、この作品に因み、今の自分は本当の自分ではないと信じ、いつまでも夢を追い続ける人、例えば、理想の職を求めて定職につかず転職を繰り返す人や、理想の医者を求めて受診する医療機関を頻繁に変える人や、理想の結婚相手を追い求めていつまでも実在の相手を拒否し続ける人などのことを青い鳥症候群という。」

とある。
何と、今では「青い鳥」はある種の厄介な精神病の症状を描写するための比喩として使われているのだ。

これには、異論ありだ。比喩が当てはまらないと思う。
メーテルリンクの「青い鳥」では、チルチルとミチルは突然現れたお婆さんの頼みにより、病気になった娘を助けるために、青い鳥を探す旅にわざわざ出かけたのだ。
そして、まさに六道輪廻巡りを思わせるような、過去や未来、地獄や天国に行く。
そして最後に天国で最高の幸せは「母の愛の喜び」であると知らされる。
母の待つ家に帰って見ると、前から飼っていたキジバトが青い鳥になっていることを見つける。

Verditer Flycatcher (Eumyias thalassina) Male 15cm二人の兄弟には、確かに外の世界に幸せを求めて放浪した時期があったが、最後には幸せは身近な所にある、それは自分の心の中にある「愛」だと気付くことになっている。

だから、この精神病?の病名への転用は適当ではないのだ。

もっとも、こうして青い鳥の写真を撮ることに夢中になってる私などの言うことではないかもしれないが、、、

チベットでは心の精髄・光明の基のようなものを胸の中心にཧཱུྂ(フーム)字として観想する。
このཧཱུྂ字の色は濃い群青色と言うことになっている。
私はいつもチベットの空の色を思い浮かべることにしている。

もっともこの小さなཧཱུྂ字も最後には空性の理解を象徴する虚空へと消え去ることになっているが、、、

Verditer Flycatcher (Eumyias thalassina) Female 15cm同種のメス。
メスの肩から胸、腹にはグレーが混じる。

メーテルリンクの「青い鳥」のちょうどいいダイジェスト版がネットにあった。
http://www.geocities.jp/chiruchirumichiru_duo/bluebird.html

私も物語の内容はよく知らなかったが、読むと中々いい話だと思った。
是非子供がそばにいる方など、自分に言い聞かせるようにして、子供に無理やり読み聞かせてやってください。

Verditer Flycatcher (Eumyias thalassina) 15cmこの二羽は番いではなく、父親と息子或いは娘。

作者のメーテルリンクは1940年ナチス・ドイツの侵攻を避けるためにアメリカに渡った。
彼がナチスに殺されると思い書いた遺書には「ドイツとその同盟国であった日本には決して版権を渡さないように」と書き記されていたそうな。


彼はこの作品の大成功のお陰で1911年にノーベル文学賞を受賞した。
その4年前、1907年にはチベットファンにはなじみの深い「少年キム」を書いたラドヤード・キップリングが現在も文学賞の最年少受賞記録である41歳という若さで同じノーベル文学賞を受賞している。

こちらは、インドのスラムで育ったイギリス人の子供がチベットの僧侶に出遭うことにより、彼に導かれ、精神的に成長していくという話だが、最近石濱先生の新刊本により日本のチベットファンの間でもよく知られるようになったと思われる。

Verditer Flycatcher (Eumyias thalassina) infant15cm生後間もない幼鳥

この「少年キム」を解説したものの中に面白いのを見つけた。
川上徹さんと言う人がこのキム少年を「二十世紀全体主義運動」と絡めながら解説していらっしゃる。
この中のイギリスを中国と比較しながら読むと中々味わい深いものがある。
http://www.doujidaisya.co.jp/204.html
時間が少しある人はお読みください。

Verditer Flycatcher (Eumyias thalassina) infant15cm同じく幼鳥。頭や背中にうぶ毛が残ってる。











Verditer Flycatcher (Eumyias thalassina) Male 15cm嘗てこの家を建てた後、軒先に掛けた鳥の巣用の小屋に、初めてこの青い鳥が巣を作った時には「青い鳥が(も)来た!これで幸せゲット!」何て、喜んでいたものだが、その幸せもすでにどこかに飛び去ってしまって久しい。

それでも、青い鳥を見かけると何となく幸せな気分になる様に訓練してきたので、今でもこの鳥を見つけると特別幸運という思いが持てる。


Verditer Flycatcher (Eumyias thalassina) Female 15cmメス。

幸せの元と言うことで思いだした。

先のアメリカ訪問中に法王がNYでチベット人に向かって話されたことだ。
その前に法王は中国人との対話をされていた。

以下、こんな感じだったというだけだが、

法王「チベットを守らねばならないということは、政治的な意味だけについて言っているのではない。もっとも大事なのはチベットの文化や宗教を守ることだ。
世界に貢献できる慈悲を根本とする文化と宗教を守ることが大事だ。
悪しき文化とか宗教なら守る意味はない。無くなってもいいと言えよう。

Verditer Flycatcher (Eumyias thalassina) Female 15cmこの前もある中国人にこう言われた<中国の政治形態は何れ変わるであろう。それよりも問題なのは、この60年間の共産党支配により、すっかり堕落してしまった人々の心だ。道徳は地に落ちた、人は平気でうそを言うようになってしまった。
これを元の正常な人の心に戻すには大変な努力が必要であろう。
このことで私たちはチベット人に期待している。
法王を始めとするチベット人の方々に、この中国人の壊れた心を修復して頂きたいと思っている>と。

彼はこの話をしながら涙を流していた。
ただの中国人ではない立派な知識人である彼がそういうのだ。
だから、我々がチベットの文化と宗教を守るのは中国人のためでもあるのだ」

Verditer Flycatcher (Eumyias thalassina) infant15cm幼鳥













Verditer Flycatcher (Eumyias thalassina) Male 15cm












キジバト最後に本当に「青くなったキジバト」

実はこのエントリーを最後まで書いて、「投稿する」を押したとたん画面が白くなりすべてが消えてしまった。

私はほんとに「青くなった」。

「青い鳥」の事なんか書くからこんなことになっちゃった!
エ、エ、エ、、オマニペメフン、オマニペメフン、、、もう一度同じことを始めから書けと言うの!オオオマニペメフン、、、

実に「忍耐が幸せの元」と自分に言い聞かせながら、こうしてオマニペメフンとともにダブル書きされたのがこの「青い鳥」エントリーというわけなのだ。













rftibet at 18:15|PermalinkComments(32)TrackBack(0)

2010年05月16日

ダラムサラの野鳥・その12

Green Backed Tit(Parus Monticolus) 15cm今日は日曜日ということで、久しぶりの「ダラムサラ野鳥シリーズ」

地震後、心が無意識的に緊張状態だったので、息抜きのようなものだ。

前回、鳥を載せてからもう一カ月以上日が経った。
前回、鳥を載せた二日後に地震があった。
今日は地震後32日目。

ダラムサラの気候は日本と少し違って、4月の間に一気に気温が上昇し、春から一挙に夏になる。
30度を超える日も多い。
でも、6月半ばには雨季が始まり、気温は下がる。

4月、家の周りには確認できただけでも4種類の鳥が巣を作った。
番いが、代わる代わる巣の材料を口にくわえ、二羽で安全と判断した場所に巣を作る。

Green-backed Tit と英語で呼ばれる、カラ類の一種は毎年、玄関のドアのすぐ横にある巣箱に巣を作る。
黒斑のある白い小さな卵を5つ生んだ。
卵を産んだ後にはオス、メス交代で卵を温め続ける。

この時期は移動できないので、敵に狙われ易い。この辺の敵は猫、マングース、ネズミ、他の野鳥だ。

猫などが近付くと、外にいる親は大きな声で警戒の叫びを上げる。
多くの場合これに照応して、周りにいた他の種の野鳥も声を上げる。
辺りは、一時騒然となる。

もっとも、猫がこれに驚いて逃げるということもない。
やられるときはやられるのだ。

Streaked Laughingthrush庭の椿の枝の間にはStreaked Laughingthrushと英語で呼ばれるツグミ類のペアーが巣を作った。

この鳥は年中家の周りにいる。大概、この鳥は歩いてる。

巣は地面に近く猫にやられそうで心配したが、無事幼鳥は飛び立った。

卵は綺麗な水色だった。
卵の写真も、卵を温める親鳥の写真も撮ったのに、なぜか消えてしまいお見せすることができない。




Grey hooded Warbler (Seicercus Xanthoschistos)10cmGrey hooded Warbler (Seicercus Xanthoschistos)10cm
この小さなムシクイ類の一種も年中近くにいる。
窓のすぐ下の土手に巣を作った。
その巣は落ち葉の下にトンネルを掘ったみたいで、外からは見分けがつきにくい。

巣の中を覗くこともできなかった。

卵が孵った後の親は忙しい。
オスもメスもせっせと虫をくわえて巣に戻り、うるさく囀るベービーたちに虫を順番に口に入れてはまた、すぐに巣を飛び立つ。

でも、夜は家族みんなでくっついて寝ている。

Grey hooded Warbler (Seicercus Xanthoschistos)10cmGrey hooded Warbler (Seicercus Xanthoschistos)10cm
上と同じ鳥。










Green Backed Tit(Parus Monticolus) 15cmGreen Backed Tit(Parus Monticolus) 15cm
子供は巣だったらもう、親から餌を貰うことはないのかと思っていたが、そうでもないことがわかった。

一羽の明らかにうちで育った子供と思える小鳥が近くの枝でしきりに羽根を振り振り叫び声を上げていた。
すると、しばらくして親鳥と思える小鳥が口にくわえた青虫を枝にたたきつけて殺している。
しっかりぐったりとなった青虫をそのうるさい小鳥の口にほおりこんでいた。

親子の姿かたちはまるで違わないのに、その態度がいかにも子供とその親なのがニンジェです。

Green Backed Tit(Parus Monticolus) 15cmこの子が親からまだ餌を貰ってた、すねかじりベービー。
生後2週間ほどでしょう。

目が子供だ。

野鳥の平均寿命は一年と知ると、このベービーに来年はもう会えないかもしれないということになり、野鳥も哀れです。

この時期、ペアーで飛び回ってるのが多くて、楽しそうでいい。

短い春だから。


一生?連れ添うタイプと、一期のみのタイプがあるそうだけど。






Asian Paradise Flycatcher(Terpsiphone Paradisi) Male 50cmAsian Paradise Flycatcher(Terpsiphone Paradisi)
朝、窓を開けてヨガをやってるとき、聞きなれない騒々しい囀りが聞こえて来た。

ウ、、、と窓に近づくと、すぐ下に待望の鳥が、それもペアーで乱舞しているではないか。

この鳥、一年以上前にまだ、野鳥撮影とかに凝る前に一度見たことがあった。
その後、ポン湖の近くでオスの白いのを一瞬見かけた。
しかし、いい写真は撮れなかった。
その後は野鳥の本の中でしかお目にかかることができなかった。

野鳥(の本の)中でもこの鳥は特に目立って美しい。

特にオスの体長の3倍にもなる、しっぽの長い「飾り羽」が優雅だ。

顔はなぜかカジキマグロにも似てる。

Asian Paradise Flycatcher(Terpsiphone Paradisi) Male 50cmAsian Paradise Flycatcher(Terpsiphone Paradisi) Male 50cm
このオスはメスと同じ色だが、これは一説には、3歳ごろまででその後は背中が真っ白になり、頭部は黒に近づく。
他の説によれば、オスには稀にこのメスと同じ茶色の背中を持つものがいる、という。

身体が純白で頭が濃いプルーのオスは本当に美しい。
この辺では一番美しい野鳥のひとつであろう。

オスのしっぽも年々長くなるという。

しっぽが長いと飛び回りにくいと思われるが、それでもこの鳥は盛んに器用に枝の間を飛びまわり、さいずり続ける。
その様はまるで、二人でダンスしながら歌い合っているが如くだ。

Asian Paradise Flycatcher(Terpsiphone Paradisi) Male 50cm















Asian Paradise Flycatcher(Terpsiphone Paradisi) Male 50cm
















?最近現れた、不思議な鳥。
ツグミ類にも見えるが、嘴が違うし、よくわかりません。
体長は35cmほど。

野鳥に詳しい人は名前を教えてください。






Blue caped Rock Thrush (Monticola cinclorhynchus)18cmBlue caped Rock Thrush (Monticola cinclorhynchus)18cm
この鳥は私の持ってる「Birds of the Himalayas」というポケット本の表紙を飾る鳥だ。

長く、いつかは出合いたいと思っていた。

ある日、一瞬、目の前に現れ、消えてしまった。
二度と現れない(今のところ)。











common H00poe(Upupa Epops) 31cmCommon Hoopoe(Upupa Epops) 31cm
この鳥はインドではとてもポピラーらしく、インドを代表する鳥の一つになってる。
でもこの辺りではあまり見かけない。

これも、朝ヨガの最中、すぐ目の前の枝に泊ったところを撮ったもの。

口に虫をくわえて、きっと、巣で子供が待ってるのでしょう。









Black-throated Tit (Aegithalos Concinnus) 10cmBlack-throated Tit (Aegithalos Concinnus) 10cm
以下、最近の写真だが、種類としては、すでに紹介済みの野鳥ばかりなので、ここから話を変える。

日曜日とあって、ドルマリンの尼さんたちが家に遊び?に来た。

私は真面目に「サカダワに入ったが、ゴンパでは特にこの期間、何かみんなでやるのか?」と聞いてみた。

尼さん「カンギュル(大蔵経を経・論に分けたときの経)を読む。大体僧院でも全部読む。朝から晩まで読んでると目が痛くなるよ」

私「そうか、そう言えば去年の今頃、自分もランタンというネパールの山奥でみんなと一緒に、ちょっとだけ読んだっけな、、、今年もやってるだろう。行きたいよな。
楽しくていいじゃん」

尼さん「この時期暑くて大変よ」

Black lored Tit (Parus xanthogenys) 14cmBlack lored Tit (Parus xanthogenys) 14cm
私「手分けして読むんだろ」
尼さん「だから、人が多いほど早く終る。でもだいたい一カ月かかるよ」

私「他には、何か特別なことはないの?」
尼さん「食事に肉が禁止で、夕食も食べない」

私「みんな食べないの?」
尼さん「月の半分まで食べないと言う人がほとんどで、一月食べないと言う人は少ないね。卵もだめね。」

私「でも、だいたい戒律の中じゃ、年中午後には食事取っちゃ行けないんじゃないの?タイとかビルマのテラバーダ系の僧侶たちはいつも夕食抜きだよ」と意地悪コメント。
尼さん「そうね、慣れるとそれでもいいんだろうね、、、尼寺の中にもそういう尼はいるよ、少ないけど」
私「そういえば、思い出せば、ジョーシュという外人坊主はツェンニー・ダツァン(ダラムサラにある論理大学、と呼ばれるが僧院と同じ)の中で唯一この戒律を守り通してたよな。周りのチベット人の坊さんは三食みっちり食べてるね」

Magpie Robin (Copsychus saularis)20cmMagpie Robin (Copsychus saularis)20cm
私「他には?」
尼さん「他にはね、、、普通のチベット人が沢山僧院を訪ねてくるね。
色んな食べ物などの布施を持ってくる。サカダワの間に積んだ功徳は何百倍にもなるから、みんなこの時期、お経を唱えたり、真言を繰り返したり、五体投地やコルラをする人が多いよ」



Jungle Mynas (Acridotheres Fuscus)23cmJungle Mynas (Acridotheres Fuscus)23cm






















Crimson Sunbird (Aethopyga siparaja) Male 15cmCrimson Sunbird (Aethopyga siparaja) Male 15cm





















Crimson Sunbird (Aethopyga siparaja) Female 15cmCrimson Sunbird (Aethopyga siparaja) Female 15cm

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2010年04月12日

ポン湖の野鳥 その2

Pong Dum数日前、再びポン湖まで野鳥撮影遠征に出かけた。
朝5時、暗いうちにダラムサラをバイクで出発。
一気に坂を下りカングラ盆地を南に走る。
やがて後ろに雪の残るダウラダル山脈が朝日に浮かび上がる。

思ったより朝の風は冷たくて身体が冷える。

7時頃、湖が見える場所まで来た。
しかし、そこからが大変。湖畔は乾季に入り広大な干潟になっていた。
干潟には麦が植えられ、畑と化している。
バイクで畦道をたどりながら、湖に近づこうとするが、途中で道が途絶えたりで、なかなか近づけない。

Pong Wetland道に迷い右往左往していたとき、突然目の前に、人の背ほどもある大きな鳥が二羽麦畑の中に立っているのが目に入った。
ハ!としてバイクをすぐ止め、急いで背負ったバッグからカメラを取り出した。
もうその時にはその大鳥は羽ばたき始めていた。
飛び立つ鳥を追いかけシャッターを何度も押すが、なぜかピントが全く合わない。

大きな鳥は遠くへ消えていった。
この大きな鳥はサラス・クレーンと呼ばれる鶴だ。
本には背が156cmとなっている。
この辺りではこの鳥は神と崇められていると本にある。
その姿は確かに高貴だった。

カメラはその時なぜかマニアルになっており、カメラを向けただけでピントが合うはずもなかったのだ。

またとないシャッターチャンスを逃し、地団太踏み、夜も眠れず、必ずいつか再び神の鳥を撮るためにこの湖に帰ってこようと思うのだった。
もっともこの鳥の生息数は非常に少なく出遭うことは稀なのだそうだ。

本当はこの湖には冬の間に来る予定だった。
冬にはチベットやシベリアから飛来し、この湖を越冬地とする沢山の渡り鳥が観察できるはずだった。
先月から何度もダラムサラの上空を群れをなしてヒマラヤに向かって飛んで行く渡り鳥を見かけた。
もう、遅いことは分かっていた。

Bar-headed Goose( Anser indicus) 75cmしかし、湖畔に着くとすぐに大型の渡り鳥の集団が目に入った。
白い頭に黒い二本の縞模様が特徴のBarheaded Gooseと呼ばれる雁の一種だ。
この鳥は普通3月までこの湖にいて4月にはヒマラヤを越えチベットの湖に向かい、そこで産卵し、子育てをするという。

ある本によればこの雁は冬この湖に1万羽ほど飛来するが、その数は確認されているこの種全体の半分にあたるとか。

ダラムサラに帰ってレストランのソナムにチベットに帰る渡り鳥の話をすると、彼は「渡り鳥はいいよね。鳥には国境なんかなくて、チベットに行くためにパスポートもビザも要らない。バックパックも背負わない。人は大変だよね、、、」とコメントした。

Bar-headed Goose( Anser indicus) 75cmみんなで仲良く、暑くなれば北に飛び、寒くなれば南に飛ぶ。
働かなくても食い物は目の前にある。
自由と言えばこれほど自由な生活はないであろう。

一般に雁や鶴の飛行高度は記録的で9000m上空を長時間飛び続けることができるという。
鶴がエベレスト上空を越えていくという映像も記録されている。
なぜこんな極度の低酸素状態の中で、飛行という激しい運動を続けることができるのか?は研究対象になっているほどとか。

このBarheaded Gooseばかり沢山いたが、他の渡り鳥はみんなチベットやシベリアに帰って行ってしまった後のようだった。
それでも、ダラムサラでは見かけない水鳥たちを追いかけ広い湿地帯をバイクで走り回った。
陽が昇ると気温は一気に上昇する。
この湖の高度は400m。もう昼間は40度近くになる。
10時ごろ帰途についた。
帰りの暑さは尋常でなかった。

River Tern (Sterna hirundo) 36=46cm以下、鳥は写真だけにして、話題を変える。

一昨日は第二土曜日ということで久しぶりにスジャ・スクールのツェリン・ノルブ少年が泊まりがけで内に遊びに来た。
二年前、亡命して来て、それからスジャのOCクラス(正規のクラスに入る前の準備クラス)に入り、今年から晴れて正規の小学6年生になった。
もう16歳になるが、大丈夫、彼は勉強家なのでこれからも飛び級を繰り返すことで遅れを取り返すことであろう。

ところで、ノルブ少年の出身地は、最近ブログにエントリーした「小学生のデモ」が発生したディル(比如)ツァラ郷にとても近いのだ。

そこで、まずはツァラ郷を彼の大好きなグーグルアースで探し、その後、彼にいろいろと質問してみた。

グーグルアースに「比如県扎拉郷」と入れれば、みなさんも小学校まで見ることができる。

比左写真に写っているのがツァラ郷部落!?
深い山奥の谷あいにある小さな小さな、ただの集落に見える。
民家らしき建物は30戸ほどか。
ノルブの推測によれば、村の左手隅にある長手の切妻屋根の建物は中国人が住む建物に違いなく、そのすぐ右にあるグランド(写真では少し雪が積もっている)とそれを囲むようにして建っているのが小学校だという。

彼は一度だけこのツァラ郷に行ったことがあるという。
もっとも「この写真は古いんじゃない?もっと今は建物が多く建っていると思う」とコメントしてた。
この辺の小学校には遠くの村から通えない子供たちが沢山寄宿舎生活しているという。
ちなみに彼の弟二人もディルの小学校の寄宿舎にいるとのこと。
だから案外生徒数は多かったかも知れない。
全校50人程度か?

Small Pratincole (Glarepla  Lactea)17cmそれにしてもだ、こんな超僻地のこんな小さな小学校の生徒たちがなんで中国政府の政策に抗議するデモするの?
素朴な疑問が湧く。

で、ノルブに「何でこんな田舎の幼い子供たちがデモするの?」と聞く。
ノルブ「そりゃ小学生だって中国はうそつきでいやな奴だって知ってる。いろんな差別とかを見て知ってる。
たとえば、遊びで敵・見方に分かれるときには敵は中国に決まってる。
子どもたちは自分たちがチベット人だと知ってる」

名称私「でも、それだけじゃデモしないよね、、、何でデモまでやったのかな?」
ノルブ「それはわかんない」
私「親とか、先生とかがやれって言ったとか?」
ノルブ「そりゃないよ。親とか先生とかは判っていれば絶対止めると思う。やらせないよ」

私「最近アムドとかで中学生とかがデモしてるけど、このことをこの学校の子どもたちは知っていたのかな?」
ノルブ「そりゃ、ありえるよ。チベットじゃ遠くの出来事もすぐに伝わるよ。
ニュースを知ったものはすぐにみんなに伝えるからね」
私「たしかにこの街でもチベット人の口伝えの早さには驚くことが多いよね。
じゃ、彼らも中学生がデモしたことを知って、自分たちもと思ったのかな?」
ノルブ「あり得るんじゃない」

Pied Kingfisher (Ceryle rudis)31cm私「子どもは捕まっても殴られたり、刑務所には入れられないと知ってやったのかな?」
ノルブ「知ってたと思う。自分も国境越えに失敗してシガツェの刑務所に入れられたけど、15歳以下の子は殴られることもないって判ったよ。16歳以上だと拷問も受けるし、刑も受けるよ。中国の法律でそう決まってるらしいよ」
私「じゃ、捕まってるという子どもたちは殴られてもいないのかな?」
ノブル「そりゃ、、、殴られてると思う。デモは逃げるよりも大変だから」

と、こんな話でした。

まず、我々は小学生と聞くと6歳から12歳と思うが、チベットの田舎では学校に行き始めるのが遅いことが多く日本より3〜5歳足して考えた方だいいということは知っていた方がいい。

Little Egret 63cm例えばノルブはまだ小学校6年生だが、政治には関心が深い。
町を歩いていて、張り紙に「今日4時よりニマ・ロプタの講堂にて集会あり。議題は<新首相選出>。パネラーは、、、、」とあるのを見つけて、自分は是非参加したいと言い出し、後から一人で出かけて行った。
ブログなどで有名な内地のチベット人作家を沢山知っていて、彼らの新しい本を読みたいという。
最近は学校でチベット問題について話合うことが多いらしい。
みんなで集まって決めたことだと言って、手分けして内地の同年代のチベット人や中国人に中国語系ソシアルサイトを通じてチベットの現状について話合うという。
「中国人は普通すぐに自分たちのことを<分裂主義者>と呼ぶが、中にはそのうち理解してくれる若者もいるよ」とのこと。

ネットを通じて若者中心に想像以上に中と外とのコミュニケーションが進んでいることを知った。

Pharaoh's chichen(Neophron percnopterus) 64cmネットは世界中で独裁体制を倒す大きな影の力になっている。
ネットに始まるチベットの若者の奮闘ぶりはチベットの将来に明るい希望を抱かせてくれる。

国境を越え、情報はどこへでも一瞬にして飛んで行く。
ネットが中国を変えるであろう。































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2010年04月04日

ダラムサラの野鳥・その11、飛ぶ鳥、獄中歌

suzume野鳥を見ていると自分が少し自由になったような錯覚が得られる。

時に野鳥は自由の象徴にもなる。

その多くは尼僧たちにより歌われた、チベットの獄中歌の一つに確か、「私がもしも鳥になれるなら、父母のもとに飛んで行き無事を知らせたい。心配しないでいいと言う、、、」という一節があったと記憶する。

監獄の鉄格子の入った小さな窓から外の鳥を目にして、思いついた歌詞だったかもしれない。


渡り鳥監獄で歌を歌ったと言えばガワン・サンドルさんが有名だ。
彼女の自伝は「囚われのチベットの少女」と題して日本語にもなっている。
http://www.transview.co.jp/06/top.htm

10歳の時デモに参加したとして二週間拘置所に繋がれ、12歳の時同じくデモに参加したとして今度は3年の刑を受けた。
ダプチ刑務所内で他の13人の尼僧とともに分裂主義的歌を歌ったとして6年刑が延長された。
その後刑務所内で「チベットに自由を」と叫んだとして8年延長。
98年、刑務所内で行われた中国国旗掲揚の式典に出席することを拒んだとしてさらに6年延長。
合計23年の刑期。
しかし、彼女の身体は度重なる激しい拷問が故に衰弱しきっていた。

世界中のチベット支援者たちが彼女を救うために署名活動など様々な運動をおこなった。
これが実を結びガワン・サンドルさんは2002年解放された。

http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/51198296.html

http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/51101231.html

http://blog.studentsforafreetibet.org/2009/01/profiles-of-courage-day-41-january-29th/


Verditer Flycatcher (Eumyias thalassina) 15cm「囚われのチベットの少女」の中より彼女たちがダプチ刑務所内で歌った歌を三つ紹介する。

13番目の独唱

窓から眺める          
空が唯一の景色          
この浮き雲は
両親のように思える
私たち監獄仲間は
宝珠(ダライラマ)を探しに行く
殴られても構わない
お互い組んだ腕は離さない
東の空は地平に留まってはいけない
陽が昇る時がやってくる


Egyptian Vulture2曲目より

私の心はダライラマ
生まれ故郷を後にした
でもチベットの3地区は結ばれて
仏教を守るために
中国人を追放せねばならない
ここ一両年に
私たちは独立する




Black Drongo (Dicrurus adsimilis) 31cm8曲目

私たちの食事は豚の餌
殴られ、乱暴に扱われ
監獄の苦しみの際限がない
でもチベット人民の決心の固さに変わりはない
決心は変わらない



ガワン・サンドルさんは2008年3月のラサ蜂起に参加し死刑を言い渡された、ロプサン・ギェルツェンとロヤを助けようと彼らの解放を訴えるビデオを作られた。
しかし、世界中の訴えにも関わらず、彼らは2009年10月20日、処刑されてしまった。

ビデオは以下:

http://www.youtube.com/watch?v=ku4tSN8MChs


?










Scarlet Minivet (Female) 20cm






















Scarlet Minivet (Male) 20cm





















Scarlet Minivet (Male) 20cm



















Oriental Honey-buzzard







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2010年03月21日

ダラムサラの野鳥・その10

Kalij Pheasant(Lophura leucomelamos) 70cmKalij Pheasant(Lophura leucomelamos) 70cm
今日は日曜日ということで、久しぶりにダラムサラの野鳥シリーズをエントリーする。
(写真は是非クリックしてご覧ください)

久しぶりにダラムサラの家に帰って窓の外を眺めていると、まるでそこは大きな鳥かごの中にいるごとく、次から次へと色とりどりの野鳥が元気よく飛び交かっているののだった。
日本やネパールのどこよりもここが一番野鳥が集まる場所に思える。

すでに撮ってブログにも紹介したことのある鳥が多いのでもう撮ることもないのだか、それでも今回日本で明るいレンズ(ニコン70〜200mm,F2.8)を手に入れたので試し撮りを始めた。
確かにかつてのF5.6と比べると、シャープさに相当の差があるようだ。
でもプロ仕様にはまだまだだけど、、、

最初の写真に写ってる、大きな鳥はこの辺で比較的ポピュラーなキジ。
日本のキジとはしっぽや色合いが随分違うが、オスの眼の周りが真っ赤なハート形にできているのは一緒だ。

朝晩一家族が家の周りに現れる。

Plum-headed Parakeet (Psittacula cyunocephala) 33cmPlum-headed Parakeet (Psittacula cyunocephala) 33cm
オーム(インコ)もいろいろだが、この辺りまで登って来るのは少ない。
真っ赤な頭が特徴のこの小型のオームは群れをなして、緑色の弾丸のように素早く谷間を飛翔する。


写真は、一羽が庭の細い竹に停まって揺れながら若芽を食べているところ。


Great Barbet (Megalaima virens) 33cmGreat Barbet (Megalaima virens) 33cm
この派手な大型の鳥は一年中この辺に沢山いる。
大きな口で大きな鳴き声を上げて目立つ。
これが来ると他の小鳥たちは逃げていく。






Blue-throated Barbet (Megalaima asiatica) 24cmBlue-throated Barbet (Megalaima asiatica) 24cm
上のBarbetに比べるとこちらは小型でおとなしい。
窓の前にある桜の木には今、真っ赤なサクランボが沢山ぶら下がっている。
これがこの子の好物。
新緑の木の葉のような緑の身体、喉と頬が空色、おでこと頭頂はよく熟れたサクランボの赤、その周りには白黒の縁取り、というようにこの子はまるでこのサクランボを食べるために代々努力してきたかのようだ。

日本ではゴシキチョウと呼ばれている。






Verditer Flycatcher (Eumyias thalassina) 15cmVerditer Flycatcher (Eumyias thalassina) 15cm オス
秋から冬にかけて姿を見かけなくなっていたこの「青い鳥」。
この頃また沢山見かけるようになった。

春だからか、この鳥に限らずオス・メスで追いかけっこしている姿が目立つ。









Chestnut-bellied Rock Thrush (Monticola rufiventris) 23cmChestnut-bellied Rock Thrush (Monticola rufiventris) 23cm オス
日本のイソヒヨドリに似る、こちらも「青い鳥」。
上の「青い鳥」は家の巣箱に巣を作るぐらいこの辺ではポピュラーだが、こちらの「青い鳥」を見かけることは稀だ。
去年から三度見かけただけ。

こちらも深い青のグラデが美しい。












名称不詳名称不詳 18cm
上の6種はすでに紹介ずみのものばかり。
以下の4種は今回新発見されたもの!
もう200種以上をコレクションしたので、新発見は稀なことなのだ。

新発見のせいか名前が不明の子が多い。
これはツグミの一種と思われる。




名称不詳名称不詳 15cm 
ルリビタキのメスに似ているが、しっぽが青くない。
日本のシマゴマに似ている。

メスか幼鳥の可能性が高い。


















Yellow backed Sunbird/ Female (Aethopyga siparaja) 10cmYellow backed Sunbird/ Female (Aethopyga siparaja) 10cm
小さな小さなハチドリ。
これはメスでオスは鮮やかな赤色だ。

オスは一般にメスより派手な色や羽根を持つ種類が多い。
目的は同種のメスを引きつけるためだが、目立つことは他の天敵から狙われやすいということにもなって、一般にメスより短命なのだそうだ。

オス・メスの体色や体型の似通った種の番いは一生連れ添うケースが多いという。
これに比べ、一般的に、オスがメスに比べ明らかに派手なタイプの番いは長続きしないという。
この話、もうしたよな。

Spot-winged Tit /Crested Black Tit (Parus Melanolophus)11cmSpot-winged Tit /Crested Black Tit (Parus Melanolophus)11cm
これも非常に小さな鳥。
カラ(ガラ)のタイプはここにもいろいろいるがこの種は珍しく、昨日始めて出遭った。








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2009年11月22日

ダラムサラの野鳥・その9

ルリビタキのメスOrenge-flanked Bush Robin 15cm
日本では「ルリビタキ」と呼ばれる鮮やかなブルーが特徴の山鳥です!?
この子はそのメスと判断しましたが、自信はありません。
鳥もオス・メス、子供・大人で羽の色や大きさが変わるので判別は難しいことがあります。

ーーー

ダラムサラにはまだ桜が咲き続けています。
こんな心地よい時期、法王にはぜひとも自宅でのんびりと過ごして頂きたい。

前回のエントリーでは法王の健康に関しちょっと大げさな言葉を使いすぎたと反省しております。
「二度ほど疲れでお休みになった」と訂正します。
実際、あの記事からだけでは何とも判断し難いと思われます。

法王はローマからデリーに到着されたのちも毎日、式典、会議、学会と飛び回られています。

ルリビタキのオス 15cmOrenge-flanked Bush Robin 15cm
ボケ写真ですみません。この前のトリウンド遠征の折、出くわしたこれがオスのルリビタキ。
出会いは一瞬、これしか写っていませんでした。

ーーー

法王はデリーにおいて、20日にはまず the 15th Justice Sunanda Bhandare Memorial Lecture on 'Women and Peace' にゲストとして出席された。
http://phayul.com/news/article.aspx?id=26031&article=Dalai+Lama+says+he+learned+a+lot+from+'Guru'+India
席上法王は「インドには非暴力と兄弟愛の文化と伝統があるが、これには数千年の歴史がある。私は多くものもをインドから学んだ」

「女性は世界的問題に対してももっと積極的に前に出て、重要な役割を担うべきだ。
女性は他の人々の苦しみに対しより敏感であるが故にその潜在力を持っているからだ」と話された。

また、平和問題については「それは単なる言葉からはやってこない。それは心から発信されるべきものだ」
「いかなる問題に対しても殺戮は解決ではない」
「すべての問題には解決策がありえる。そしてそれは対話を通じてのみ実現されるべきだ」と語られた。

さらに、日本とドイツの例を上げ世界の国々が「寛容の政策(この場合は特に恨みを持たない政策)」を取るよう促されたという。

Rufous-breasted Accentor 15cmRufous-breasted Accentor 15cm
「アカチャイワヒバリ」という日本名が付いています。
夏場には3000m以上の高地にしかいないが、冬になり高度を下げて来た鳥の一種。

ーーー

法王、昨日21日にはMax hospital (確か法王が胆石の時お世話になった病院)のガン病棟の落成式に出席された後、デリー大学にて三日間行われていた「チベットの文化・歴史学会」の最終日に出席され、お話をされました。

詳しくはこの学会に出席された石濱先生の以下のブログへ(もっとも先生、公用がお有りとかで、法王が来られた時まではいらっしゃらなかったようです)
http://shirayuki.blog51.fc2.com/blog-date-20091122.html

法王は「デリー大学は私を名誉教授と呼ぶが、実際には私は役立たず教授だ。
これには二つの理由がある。
まず第一に私には教授としての仕事をする時間がない。
二番目に私は<怠け者>だ。だから宿題をまったくしない。
というわけで、皆さんの前にいるのはビッグな名前を持った役立たず教授だ」
と話されみんなを笑わせたとか。

Alpine Accentor  16cmAlpine Accentor 16cm
日本の「イワヒバリ」と同じと思われます。
これもトリウンド遠征でゲットした鳥。
2700m辺りにいました。

ーーー

法王今日はデリーで行われている別の平和会議「Hind Swaraj Centenary Commemoration」に一日中参加されているそうです。
この会議の主題は「紛争地帯に生きる人々の日々の生活の中にいかに非暴力(ガンジー主義)を実現するべきか?」です。

そして、おそらく明日23日にダラムサラにお戻りになり、次の日からティーチングというわけです。


Chestnut-bellied Nuthatch 12cmChestnut-bellied Nuthatch 12cm
撮影高度2600m付近。
「チャバラゴジュウカラ」という日本名が付いていますが、日本には確かいないはずです。
キツツキやキバシリのように、逆さになったりぶら下がったりしながら、木の枝や幹の上を小さな虫を探しながら、忙しく移動していきます。

ーーー

ところで、鳥の寿命はどのくらいかと思い調べると、

「生まれた幼鳥のうち、多くは1年以内にほかの動物に食べられたり、病気で死んでしまいます。これらを考えると、小鳥の平均寿命は1年ほど、ということになってしまいます。
(初年度の生存率は0.1〜0.2)

自然での鳥の長生きの例は次のとおりです。( )は平均寿命。
スズメ    5〜10年(1.3年)
ツバメ    3〜16年(1.1年)
シジュウカラ 7〜10年(1.7年)
マガモ    11〜20年(1.6年)
※鳥類生態学・黒田長久より」

ということは、単純に、今年見かけた鳥を来年また見かける確率は50%ぐらいか?
以外に短命と知りました。
個体差が激しいようです。
一般的には大きい奴が長生きする。
中には20年以上生きたという記録もあるとか。

unknown名前は判りません。15cmほどの可愛くて、色のはっきりした鳥ですが、図鑑やネットの中に見つけられませんでした。
以下、連続三種名称不明。

ーーー

今日紹介している鳥たちは小さい小鳥ばかりです。
中には夏場5000m付近までを活動圏とする鳥もいます。
そんな鳥は高地仕様で肺と心臓が特に強くできていると言います。
心臓の鼓動回数は人間の約4倍。
一秒間に5回ぐらいはビートを打ってることになる。

長生きしないはずだ。
素早くて、華やかだけどその分死に急いでるようでもある。
特に派手なオスはテストステロン過剰で早死にの原因を多くつくるようです。
この点は人間も似てますが?

それにしても、哀れだ。
短か過ぎて巡る季節も味わえない子供がほとんどだ。
子供は他の動物に食べられたり、病気になったりするとは、、、
思ったより大変な鳥生と知る。

が、この事情はかつての人間種にも同様でおそらく人類の寿命も何百万年の間20〜30年ほどしかなかったのではなかろうか?

現代においてもアフリカはじめ多くの貧しい国の田舎においては病気事情はたいして変わっていない。

例えば、チベットの山奥では盲腸になっても手術など出来ない。
家族は祈祷師を呼んで祈るばかり、本人は七転八倒の挙げく死ぬものが多いと聞く。
チベット人はこれをただ「お腹の病気で死んだ」という。

unknownunknown 16cm

鳥にも血液型があるという。
ということは、性格の違いがあるということだ。
(性格の違いを血液型の違いに求める理由はアバウトだけど)
几帳面な小鳥とか、勝手なのとか、グループ遊びが得意なのとか、一人遊びが好きなのとか、、、いろいろいることであろう。

喜怒哀楽もあるに違いない。
顔は笑ってないが、明らかに喜んで踊ったり歌ったりするし。
いやな奴が近くにくると、脅したり、唸り声をあげる鳥もいる。
大体大きい奴ほど図々しいが、鳥も種類に依り性格が相当違うことがじょじょに判り始めた。

unknownunknown 13cm




















Black-chinned Babbler  14cmBlack-chinned Babbler 14cm
日本にはいないが日本名は「クロアゴモリチメドリ」
嘴の後ろの黒い斑点が目のように見えるが、本当の目はそのすぐ後ろにあって極小サイズ。













Collared Owlet (Collared Pygmy Owl) 16cmCollared Owlet (Collared Pygmy Owl) 16cm
この子も日本にはいないと思われるが日本名「ヒメフクロウ」

標高約3000mのトリウンドに到着し、辺りを見渡した時、岩の上に見つけた。
最初小さな石か?と思った。
とにかく小さな、可愛いフクロウ。
身長16cmと図鑑には書いてあるが、実際見た子は身長12〜3cmにしか見えませんでした。

とうとう鳥コレクションは180種を越えた!
もっともこれまでの写真はすべて18mm〜200mmズーム、望遠F5.6という暗いレンズで頑張って撮ったものばかり。(言い訳)
今度日本に帰ったらもっと明るいいいレンズがほしいが、高いし、
その前に飽きた方が身のためか。

































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2009年11月09日

バンガロールの野鳥

White-breasted Kingfisher 28cmWhite-breasted Kingfisher 28cm
電線に止まる大型のカワセミ。

昨日は日曜日で、野鳥の日でしたが、一日中2口のネットアクセスが両方ともダウンでした。一昨日は半日停電だったしで、インドらしい日が続いています。
このインドの電気事情はダラムサラが田舎だからこんなだというのではないらしくて、都会の方がひどいようです。
バンガロールでも夕方、電気が必要な頃になると毎日停電していました。
ダラムサラの方がまだましと思いました。

昨日、日本から「モモチェンガ」の監督岩佐一行4名様が到着されました。新作チベット物のキャスチングのためこれから3週間は滞在されます。
コーディネートに付き合うのでブログも途切れがちになるかもです(言い訳)。

ーーー

そこで今回は、ずれ込んでもしぶとく続ける野鳥シリーズその9、南インド・バンガロール編です。

現場では常にカメラを片手に仕事の話の最中でも、気になる鳥の歌声が聞こえるとさっと居なくなったりして、まるでどっちが目的で現場をうろついているのかわからない状態でした。
でも、だいたいは朝日が昇る前後に敷地内をうろついて撮ったものです。
20種以上の初めての鳥に出会いました。

Tree Duck?Tree Duck?
写真をクリック拡大しないとよく見えないカモ。
カモの一種だけど、この子に特徴的な目と口の間にある白い斑があるカモは私の手元にある図鑑の中に見つけることができませんでした。
この二人はカモにしては小さかったしで子ガモと思われます。
カモは子供と大人では姿や色が変わるのが多いので、図鑑にないのだと判断。

広大な敷地にはなだらかな起伏があり、小川が流れていました。そこで、至る所にせき止め湖を造ったのです。
そこには小さな魚が住み始め、それを狙ってカワセミやサギ、カモが寄り付き、水辺を好むセキレイなどの小鳥が集まっていました。
造ったころは野鳥などにはほとんど興味もなくそんなつもりで造ったのでもなかったが、こうなって見れば、おまけなのに「やっぱ計算通り! 鳥がいなきゃ湖/池じゃないよな、、、」と一人で大満足。

Small Blue Kingfisher 18cmSmall Blue Kingfisher 18cm
もう一種違うカワセミ。
この方が一般的によく見かける種です。
カワセミ、英語で「キングフィッシャー」はインドではある会社の名前として有名です。
この会社はバンガロールのかつての王族が経営し、バンガロール一の大企業です。
ビールで当てて、今ではインド一高級な「キングフィッシャー・エアライン」という航空会社も経営しています。

ーーー

とつまんない話はこのぐらいにして、今日もちょっとだけ、もっとつまんないかもしれない「仏教のような話」の続きを以下、思いつくままに。

「青い鳥」は「幸せの(になる)秘密を知っている」と言い出したのは西洋人だと思うけど、なぜか確かに青い鳥を見かけると一瞬ドキッとする。
追いかけたくなる鳥の一番手です。
その青にも色々あるのですが鳥の羽根の青はすべて抜けるような、つやのある、鮮やかな空色です。
話は飛んで、無上ヨーガ・タントラでは胸の中心に深い黒に近い藍色の種字フームを観想します。これは阿閦如来の象徴で色もその体色に由来します。
もっとも何で阿閦如来の体色が赤でなくて青なのか?については私は無学で知りませんが、おそらく色遊びから来た偶然でしょう。
時代的に密教の初期には大日如来信仰が中心だったので大日如来の体色である白が曼荼羅や胸の中心という時代もあったのです。
だから、必ずしも青が無意識の底の暗喩として最適というわけではない。
何れにせよ密教の色は単なる連想ゲームの印、シンボルでしかなく、背後の意味を味わうことが目的です。
何てことを言うと、「いや直観を重んじる密教においては、この青には深い無意識レベルの意味がある」とかいう人からは馬鹿にされそうですが。

私の場合は、結局、色の中では「青」が好みで「空な色だ」「チベットの蒼穹と天空の湖を思い出す」とか勝手に自分が感心しているだけです。


Purple Moorhen 43cmPurple Moorhen 43cm(左)Solitary Yellow Bittern 38cm(右)
左の青紫の鳥は日本の「バン」の一種。右の茶と白の縞柄の鳥は日本の「ヨシゴイ」の一種。右の鳥はインド亜大陸とその周辺の島々アンダマン、ニコバル、スリランカにもいるが左の鳥はインド亜大陸にしか生息していない。
つまり、まだ海を渡れていないということ。
或いは、島流しにされたことがないということか??

ーーー

大体「青色」と勝手に言うが、世の中に「これが本物の青色」という客観的「青」があるわけもなく、目や脳に障害がおこると同じその青も青色に見えなかったりするわけだ。
ちょっとしたこの波長の差を人間が感じているように鳥たちが感受しているかどうかは定かではない。
第一こんな色を「青色」と呼ぼう何て鳥は考えません。
その対象からの波長が目に届く前に他の物体とかに通過することにより簡単に色を変えて見ることもできます。
青色というのも他の赤等の色があってはじめて青色もあり得るのです。
「青色」は他の色々な色に依ることで「青色」となることができます。
現象は常にそのものに対立し、否定するものにより限定的に成立するし、限定されることに依り始めてそのものも存在し得るというわけです。
青色には独立した「自性、自体が無い=空」というわけですが、また「自体が無い=空」だからいろんな青色も青色に成れるわけです。

それでも芸術家はつい「これぞ本物の青」とかを求めたりするものですが、一般的に色ほどあいまいなものもないわけです。

Small Sunbird (Male) 8cmSmall Sunbird (Male) 8cm
空中に止まるという小さな小さなハチドリの一種です。

前回の話を今読み返し、ここはちょっと荒っぽすぎたかな、、、と気になった部分がありました。
その部分とは、
<テキストでは「縁起=空、空=縁起」が解ればすべてのサンサーラの苦しみから解放される、と説かれますが、これは般若心経の「色即是空、空即是色」と同じ意味です。>
とやったところです。
「何か他の現象に依って生じ、成立する現象(縁起生)には自性・自体がない(空)、自性・自体がない(空)が故に現象は他に依ることが可能となり、現象として生じ、成立する(縁起生)ことができる、というのは言わば空性理解への方法を説いているとも言えます。
この次にだから「すべての現象(五蘊)はすべて空(皆空)だ」と知って「私(観音菩薩)はすべての苦しみから解放された(度一切苦厄)というわけです。
もっともこの部分はチベット版「般若心経」では「すべての現象(五蘊)さえも自性が空だと達観した」で一旦切れており、そのあとの「度一切苦厄」は残念ながらありません(この部分は玄奘が足したとの説が一般)。
また五蘊「さえも」と入れることで大乗哲学に特徴的な「法無我」の理解を示していると説きます。もっともチベット版と日本版(玄奘訳の漢語)ではその元になったサンスクリット版に違いがあるだけで、チベット人が後から「さえも(ヤン)」と勝手に入れた訳ではありません。

で、言いたかったのは、<これは般若心経の色即是空、空即是色」と同じ意味です>と言ったが、「色即是空、空即是色」という言い回しは厳密には五蘊の内の一つの「色=色と形を備えた物質的現象」についてだけ言ってるわけで、ここでは「色」により他の精神的現象も代表させたという言い方だったということです。

Purple-rumped  Sunbird (Male)10cmPurple-rumped Sunbird (Male)10cm
この子も空中に止まることができるハチドリの一種。

般若心経の「色不異空 空不異色、色即是空、空即是色」はそのすぐ後に「受想行識亦復如是」とあるように、五蘊すべてに当てはめて「受不異空 空不異受 受即是空 空即是受、想不異空 、、、、、」と順繰りに考え、感じ、体験すべきものなのです。

「五蘊」という仏教用語(漢語)も解りにくいのですが、とりあえず初めは「受」以下は「心・精神的現象」と思っていればいいと思います。
その中で例えば「受」は感覚作用。つまり五感の何れかが何かに反応すれば、そのすぐ後に無意識レベルで快・不快・中性の感覚が芽生えます。その後意識化されることも多いですが、この快・不快・中性という感覚も概念もそれぞれが排他的に規定し合う、相対的な感覚でしかありません。
その時の気分により同じ対象に対しても反応が異なることはしょっちゅうですし、とにかく変化するいい加減なものです。
いい加減だから普通の人が不快と感じるどくろもタントラの聖なる器になることもできるのです(ちょっと極端な例のようだけど、タントラはわざとこの世俗レベルでの反対、それも極端を利用するのです)。

Purple Sunbird (Male) 10cmPurple Sunbird (Male) 10cm
何かの金属でできた偽物にも見えるこの子も本物!?のハチドリ。

何だか、自分でも話が堅くて疲れるなと感じ始めた、、、
大体私は小学校の初めから何だか漢字が嫌いだった。みんな同じか?
今も外国暮らしが長いせいか漢字にはますます違和感を感じ始めた。
法王は先月のダラムサラでのティーチングでベトナムの僧侶の般若心経の読経を聞かれた後、「ベトナム語の般若心経を聞くのは初めてだ。この前はシンガポールとホンコンの人たちが英語で唱えるのを聞いた。大事なことは般若心経は必ず自国の言葉に訳して読むことだ。お経はすべてそこに書かれている意味を思い出し、考え、味わうために唱えるものだ。意味も解らないのにただ唱えても何にもならない。
だから必ず自分たちが理解できる言葉に訳すべきだ」
とおっしゃいました。

日本の昔の人たちは余程中国語に堪能だったのか?結局つい最近まで日本のお経は漢語のままでした。
昔も所謂知識人以外の一般人は常に解らないお経を聞かされていたことでしょう。
今も普通の一般日本人は解らないお経を言うところの僧侶に唱えてもらって、それでなぜかありがたいと感じ、大枚のお布施を手渡したりする。
実際、意味のはっきり解らぬ外国語を聞いてどうしてその読み物が仏教のお経だと解るのか?それを人前で唱える人がどうやって仏教の僧侶になるのか?考えれば不思議なものです。

Bluecheeked Bee-eater 31cmBluecheeked Bee-eater 31cm
中にはちゃんとその後でお経の意味を簡単にでも説明される僧侶もいらっしゃいますが、今までのところ「無常」のお話ししか聞いた覚えがない。
「空」の話は田舎だったからか聞いたことが一度もない。
チベット的には「空」抜きではそれが仏教的お話とは必ずしも言えないというわけですから、話はさらに程遠くなります。

私はダラムサラに来て10年間は全く英語で仏教を教わっていました。
先生や法王のチベット語を通訳が英語に翻訳してくれたものを聞いていました。
実際英語で仏教を勉強する方がよほど単語が解りやすく新鮮で仏教が簡単に思えると感じていたものです。
その後、日本の先生方の仏教書も読むようになったのですが、元の漢語がそのまま仏教専門用語となっているので、最初は慣れるのに英語より時間がかかりました。

何だか、今日は話がとびとびになり終らない。
紹介したい南の野鳥もまだいるが、、、

続きはまた。

















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2009年10月25日

ダラムサラの野鳥・その7

White-capped Water Redstart 19cm数週間前にダラムサラから半時間ほど南に下がったガッガルという町の近くの河原(標高1000m付近)に出かけました。
今日はその時出会った野鳥たちを紹介します。

White-capped Water Redstart 19cm

河原の岩の上をあちこち素早く動き回る、頭が白くてお腹と背中の下半分しっぽまでが赤く、その他、しっぽの先を含め濃紺というデザインの鳥です。

もう少しするとインドのもっと南の方に移動していくそうです。







Male Plumbeous Water Redstart 14cmMale Plumbeous Water Redstart 14cm
この子は前回も紹介したのですが、このガッガルの河原にもいて、盛んに誘って来ました。
しかし、本当にその動きが早い。
急流の上すれすれを飛びながら、あっちに行ったりこっちに来たりと周囲を飛び回ります。
相当に粘らないと撮れない鳥です。
最初上記のWhite-capped Water Redstart の近くにいることが多いので、ペアかなと思っていたのですが、この子のメスの方はぐっと地味なグレーの鳥だそうです。




名称不明ハトの一種ですが、同定できていません。





















Yellow Wagtail 17cmYellow Wagtail 17cm
これもかつてうちの屋根の上にいた子の写真はのせましたが、本来の場所で、水の中の魚を追っているところが撮れたので再度載せました。
日本のマミジロツメナガセキレイにそっくりです。








Plain Martin17cmPlain Martin17cm
河原のそばの土手に深い横穴を掘って巣にするという小型のツバメ。
ツバメは特に動きが素早い。
日本のイワツバメに似ています。















Alexandrine / Large indian parakeet (Female) 53cmAlexandrine / Large indian parakeet (Female) 53cm
大型のオウム(インコ)

上ダラムサラではこのタイプは見かけません。
生息地はインド亜大陸、アンダマン諸島、ニコバル諸島、バングラデッシュ、スリランカ。

赤い肩パッチが特徴の、この強そうな強面の子は女の子です。
次に出てくる男の子の方にある首飾りがないからです。




Alexandrine / Large indian parakeet (Male) 53cmAlexandrine / Large indian parakeet (Male) 53cm
オスの首には前の方に黒、後ろにピンクの首飾りがあります。

















Blossamheaded Parakeet (Female) 36cmBlossamheaded Parakeet (Female) 36cm
赤い頭が特徴の小型のオウム。
オス・メスの違いはメスはオスに比べ体全体に黄色味が強く、オスにある赤い肩パッチが無いことです。
写真の子はだから女の子です。

生息地域は東パキスタンからブータンまでのヒマラヤ南麓から、インド亜大陸、スリランカまで。











Rose-ringed  parakeet (Female) 42cmRose-ringed parakeet (Female) 42cm
上ダラムサラにもいるオウム。
メスにはオスにある首飾りがありません。

生息地域はインド亜大陸、バングラデッシュ、スリランカ。









にわとりこの辺のニワトリ
ニワトリも良く見れば非常に変化に富み、細かくデザインされてて、美しい鳥です。











ツァンパカラ 25cmトカゲはチベット語では「ツァンパカラ」と呼ばれるそうです。
チベットにも大型のトカゲはいないらしい。
これはずっと前に紹介した子とは違います。
長さは25cmほど。





この辺のリスリスも少し高度が下がったあたりに沢山います。











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2009年10月17日

ダラムサラ付近の野鳥・その6

Magpie-robin (male)今日のティーチングでは最初に、昨日一旦終った「金剛般若経」の最後の部分を説明されました。
この部分を訳したいと思ってるのに、なぜかネットで録音を聴くことができない。

それで、今日は先回りして日曜日の野鳥からお届けします。

すぐ上のツクラカンに行けば法王様がティーチングされているというのに、私は二日目以降は家でネット参加という横着なことしてます。
だって、込みすぎてて、自分の場所を取るのも気が引けるから、とかうまいこと言って、ただ家で余裕に聞きたかっただけです。

お陰で、今日とうとうティーチング中に108種を達成してしまいました。

今日の野鳥は、先週お伝えしたポン湖の入り口あたりにあった一つの小さな流れに集まっていた鳥たちです。

最初の優雅な鳥は
Oriental Magpie-robin (male) 20cm
歌いながら、尾を上下に振ったり、羽根をおろしたりして、水浴びします。

Tree Pie 50cmTree Pie 50cm
この辺のボスのような、かなり大きな目立つ鳥。
飛ぶ姿が美しい。

綺麗な鳥の写真のはずだが、私のパソコン(画面)は先週初めから狂ってて、左右に間延びしたままです。

写真はクリックで。












Jungle babbler 25cmJungle babbler 25cm
目つきが鋭く、体も強そうで、色もシックなグレー。
怖そうだが、木の上でカップルがいちゃついてたりしてた。















Indian robin (Male & Female) 16cmIndian robin (Male & Female) 16cm
このカップルの色合いの差がなんとも調和して、素晴らしペアルックになってる。
オスは特に光沢がよく、日陰に入ると全身黒いビロードのように光る。

















Baya weaver 13cmBaya weaver 15cm
小さな鳥ですが、口がしっかりしてて強そう。
スズメに少し似てます。
















名称不明このかわいい鳥、今まで私が見た鳥の中で最小だと思います。
体は5〜6cmしかありません。
赤目で、くちばしが小さい。

手持ちの図鑑に見当たりません。
















Orphean warbler 15cmOrphean warbler 15cm
目元がパンダ。



















Redvented Bulbul 20cmRedvented Bulbul 20cm
このパンク鳥(ブルブル)の一種はすでに紹介したのですが、この水辺にたくさんいました。
写真を二枚載せますが、実は同じ種類の鳥です。

オス・メスでもない。
それなのに日陰と日向では色が全く違って見える。
最初は私も違う種類か?オス・メスか?とずいぶん悩みました。








Redvented Bulbul 20cmRedvented Bulbul 20cm
日向のブルブル

















Paradise Flycatcher 20cmParadise Flycatcher 20cm
このピンボケにしか写っていない鳥は実はこの辺でその美しさで有名な鳥なのです。
この子はまだ子供のオスで成鳥になれば尾の中心から二本の真っ白なお髭が伸びてこれが50cmにも達するらしい。

これを見かけ、興奮したせいで写真はボケるし、鳥もすぐに飛び去ってしまいました。

でももうきっと二度と撮れないだろうからボケでも載せます。








Ashy Drongo 30cmAshy Drongo 30cm
これもかつて、暗闇に飛翔するところを紹介した鳥です。
くちばしや足まで黒い黒ずくめで尾の長いスマートな鳥。






















rftibet at 21:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年10月11日

ダラムサラ付近の野鳥・その5

Pong Lake(Wetland) 5.10.09100種野鳥撮影達成!
家からの撮影も60種近くなって限界を感じ始めた先週、二度のちょっとした野鳥撮影遠征を行いました。その結果一挙に100種を突破しました。
たったの一か月半で100種とは自分でも驚いています。
このままなぜか108種までにして
「ダラムサラの野鳥108選」という珍しい本を出版したいという、趣味の出版社関係の人はご連絡下さい。


Pong Lake(Wetland) 5.10.09まず月曜日に向かったのは<ポン湖>。
ダラムサラの南のカングラ盆地に広がる大きな400平方キロもある人造湖。
晴れた日にはダラムサラからも見下ろすことができるが、そこまでバイクで二時間はかかる。
この人造湖はこれからの乾季にはどんどん干上がって行く。
次第に周辺に干潟ができて、これが冬には広大な湿地帯を形成する。
そこには、シベリア、モンゴル、チベットから白鳥、サギ、カモを始め数百種の渡り鳥がここで冬を過ごすために飛来するという。

もっとも、私が行った時は時季早々で干潟もほんの少ししかできていませんでした。
鳥の種類もまあまあでしたが、それでも生まれて初めて大型の水鳥も観察でき満足でした。
湖畔はビーチのように暑かったけどね!

BC 2 の石彫文字 カニヤラポン湖の鳥に入る前に、今回せっかくだからと、道中にある古い遺跡をいくつか始めて訪ねてみました。
長く住んでいても近場にはなかなか行かないものです。

最初の写真はカングラ城博物館の庭に置いてある、BC2世紀の石彫文字。もっとも本物はカニヤラというノルブリンカの山側にあるそうでこれは模造品です。
私は学がないのでこの文字が読めません。サンスクリットじゃなさそうですがデーヴァナガリの古いタイプかな、、、?
誰か教えてください。
BC2世紀と言えばアショーカ王のいたマウリア朝のころでしょう。

Gaggal 3 AD stupaダラムサラのすぐ下、30分程の所に空港のあるガッガルという場所がある。そこに残る3世紀の仏塔跡。
眺めの良い川のそばの丘の上にあります。
3メートル四方の基礎部分しか残っていないのではありますが、確かにこの辺の人たちも昔は1000年以上にわたり仏教徒だったのだなあ、、、と思いだしました。
地元の人々は今では根っからのヒンズー教徒と信じきっていますが。

3世紀のこのあたりは確かクシャーナ朝の支配下でした。

Kangra Fort 10ADダラムサラから南の一帯はカングラ地方と呼ばれる。カングラには大きな古城が河に挟まれた丘の上に立っている。
この城は9世紀ごろから17世紀ごろまで地方豪族の砦であった。
地形的にも構造的にも難攻不落で有名だったという。
イスラム勢力のインド進行にも最後まで持ちこたえた城の一つだ。
石組なども現在よりよほど精巧。

この辺には他にも6世紀の寺院がありますが、そこはアンコールワットに影響を与えたとものの本にあります。
確かにそれはアンコールはヒンドゥー教の寺なのだし、インド芸術の影響濃厚だから影響はあるといえるが、その他に特別に何をもって「影響」と言ってるのか?いつか調べに行くつもりです。


Kangra Fort 10ADカングラ古城前には小さな博物館がありました。
中には、城の中にあった石の彫像や柱頭がほぼ転がっていました。
カングラの歴史が紹介されていました。その始まり、石器時代は何と今から2万〜3万年前にさかのぼるとか!?その時代の石の刀、矢じりが展示されていました。
それにしても2万〜3万年前は眉唾ものだな〜〜〜〜1万年さば読んでないかな??
何て余計な疑いを持たずにすなおに日本とは歴史の長さが違うよな、、、と感慨に耽る。
写真は庭にあった10世紀あたりの柱頭です。

昔からインド人はとにかく腹デが好みのようです。

Kangra Fort 10AD城の中で草取の仕事をする地元のカングラ人女性たち。










Pong Lake(Wetland) 5.10.09ポン湖は大きくて道に不案内の私は鳥のいそうな湖畔に出るまで道を行ったり来たり、やっと湖畔に通じる道を見つけたがそれも間もなく尽き、後は荒野のオフロードライディングを楽しみながらやっと水辺に辿り着きました。

この辺では見たことのないほど沢山の牛や馬が放牧されていた。
この辺で美しい馬は見たのは始めてでした。

ふとここはチベットの湖畔かと錯覚です。








Pong Lake(Wetland) 5.10.09湖に流れ込む川の河口には水牛がいっぱい水に浸かっており、野鳥の泊り場にもなっているようでした。








Pong Lake(Wetland) 5.10.09  Oriental Skylark 20cmOriental Skylark 20cm
水辺に近づく前の草原を行くと、辺りから次々とヒバリが飛び立ちます。




















unknown最初に出会った大型鳥類。
サギの類ではあろうが、よく観察する前に飛び去ってしまったので判別できません。
とにかく、見通しがいいので、あちらもすぐにこちらに気づきます。
そろりそろりと距離を縮めて行くと、ついにあちらが飛び立つ。
その瞬間に撮るという方法しかないと分かりました。
それにしての、大きな鳥はやはり優雅で美しいです。













Grey Heron 98cmGrey Heron 98cm
日本のアオサギに似ています。
群をなさず、私が近づくまでは長い間一人で湖面に立ちつくしていました。




















unknownこの特徴的な白黒鳥はなぜか手持ちの図鑑に見あたりません。似た類の鳥さえ見つかりませんでした。
大きさはハト大。











Cattle EgretCattle Egret
白サギの一種ですが、とくにこのサギは牛や水牛と仲がよくいつも一緒にいます。何か牛の体に付いた虫を捕るとかの共生関係があるのでしょうか?
写真はそれが、牛を離れて飛び立ったところです。
















Little EgretLittle Egret
日本のコサギににていますが、目もとが黄色くない。






















Redwattled Lapwing 33cmRedwattled Lapwing 33cm
足の長いチドリの一種。


















Common Greenshank(left) & Blackwinged Stilt 25cmCommon Greenshank(left) & Blackwinged Stilt(right) 25cm
どちらもシギの類。足の赤い方は日本の「セイタカシギ」と同じと思われます。















Blackwinged Stilt 25cmBlackwinged Stilt 25cm
そのセイタカシギの飛ぶ姿。

















unknownこれもシギの一種の飛び姿ですが、シギには似たようなのが多くて判別できません。


















Pong Lake(Wetland) 5.10.09湖のそばにはイギリス時代からのミニトレインが走っています。走ってるといっても日に数本です。
インド人だって(イギリス人技師がいれば)嘗てはこんな高い石の塔を並べることだってできたのだと感心するほどの高架線路です。
上にはもっぱら人が行き来していましたが。

実はこの橋の下が鳥の集会場だったのです。
橋の下の水場で新しく10種類以上の美しい鳥ばかり発見しました。
次回はその鳥たちを紹介します。

もう、100種達成したので、一旦鳥中毒から自分を解放したいと思います。
「108」とは「もういい加減にしろ」という数字なのですね。


最後に思い出しました。
昨日紹介した<SEEDS>はネットではメイキング版だけしか見れなかったのですね。
よくチェックしなくて全部見れるようなこと言ってすみませんでした。
本物はそのうち日本に送ります。




rftibet at 19:51|PermalinkComments(1)TrackBack(0)