【旧 十二月五日 仏滅】大寒・欸冬華(ふきのはなさく)
 1月12日、「広辞苑」が10年ぶりに改訂出版されました。第七版です。20年ほど前、我が家にあったのは第四版。パソコンのソフトにも入っていたためにいつか記憶にないままどこかへ行ってしまいました。きっと引っ越しの際に処分したのでしょう。和歌を読んだり、自分で短歌を作ったりするときに辞書は欠かせませんが、今ではタブレットやスマホのアプリを使うようになってしまいました。メリットは音声や写真も動画もあるので、動物の姿形や鳴き声もわかること、検索が早いこと、そして手軽に持ち運びできること。しかし紙の本にもメリットがあることは承知しています。パラパラめくりは本ならではの機能?ですので、たまたま開いたページがひと目で見えて、思わぬ言葉に巡り逢えることがあります。

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役立つは 少なかれども 歌会へは 
風呂敷に包みて 広辞苑さげゆく
  ~河野裕子『歩く』

 河野裕子さんは2010年に亡くなっています。電子辞書は普及していましたが、多機能のスマートフォンはまだ市場に出て間もないころでした。歌人や俳人の本棚には広辞苑をはじめ、古語辞典や漢和辞典など、多くの辞書類がストックされていたことでしょう。ただ、歌会に広辞苑を持っていくとは、さすが河野裕子さんとしか言いようがありません。

広辞苑に 載らぬ言葉を 挙げながら 
恍惚とをり 机の前に
  ~池田はるみ『南無 晩ごはん』

 ないもの探しも一つの楽しみ方で、私も暇つぶしにやってみることがあります。2013年に公開された『船を編む』は、新しい辞書を作る編集者たちを描いた小説を映画化したものでした。この題名は「辞書は言葉の海を渡る舟、編集者はその海を渡る舟を編んでいく」という意味で付けられたそうです。言葉探しはスマホのアプリでも結構楽しめます。

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