令和元年5月20日(月) 【旧 四月十六日 先勝】立夏・竹笋生(たけのこしょうず)

今しばし生きなむと思ふ寂光に園《その》の薔薇《さうび》のみな美しく
  ~皇后美智子 (平成31年宮内庁歌会始)

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Photo:ハマナス(皇居東御苑バラ園)

 現在の上皇后美智子さまが、皇后として最後に臨まれた宮内庁歌会始の儀において発表された御歌です。お題は「光」でした。皇居の東御苑にバラ園があります。宮内庁のHPによれば今はカノコ、サンショウバラ、サクラバラ、ハマナス、ヒメウツギなどが見頃を迎えているようです。バラというと八重咲きのバラが真っ先に思い浮かびますが、バラの仲間にはハマナスのような一重咲き5弁の花もあります。そういえばハマナスは現在の皇后雅子さまのお印でもありますね。

わが庭の薔薇垣に朝のひかり差すまさしく日食まへの太陽
  ~木下孝一 『霜白き道』

 これも光の中のバラを詠んだ歌。この日食は2012年6月6日の金環日食を指しています。この日、金星が太陽面を通過し、日本では129年ぶりに金環日食が観測されたのです。時刻は午前7時半頃。現在の天文学では日食が観られる日時は正確に予測されています。それがわかった上で早朝のバラの花に注がれた太陽光。あと数分でこの光が翳ることを知っている作者の不思議な心境が読み取れます。次に日本で見られる金環日食もやはりバラの咲く季節、2030年6月1日だそうです。

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